絵里「うそ……」
理事長「………」
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亜里沙の通う中学校では「ボランティア学習」という行事がある。
その行事では、様々なボランティアを通じて社会を知る、いわゆる「総合的な学習」の一環として行われている活動だ。
亜里沙からは「亜里沙は養護学校へボランティアしに行くんだ!」って聞いていた。
私は「養護学校」についての知識がなかったから、亜里沙が帰ってきたときのボランティア体験談を楽しみにしていたのだけど。
まさか、亜里沙がそんな目に遭っていたなんて、思いもしなかった。
ライブが近かったこともあり、私たちμ'sはいつものように屋上で練習していた。
そこに、理事長が訪ねて「綾瀬さん、ちょっといいかしら?」って言った。
私は生徒会長だから、理事長及び他の先生から生徒会関係で呼び出されることには慣れていた。私は、今回もその類の呼び出しかと思っていた。
理事長は、私に「一緒に理事長室へ来て」と言って、何も言わず、無言で、身体を震わせながら私の前を歩き、理事長室へ先導した。
理事長室へ入った私たち。理事長の震えはおさまっていない。
一体どうしたのだろうか……
理事長「綾瀬さん……」
理事長「落ち着いて……落ち着いて聞いてね……?」
絵里「……?どうしたんですか?」
身体の震えが声に伝染しているんじゃないかと思うくらい、理事長の声は弱々しかった。
そして……
理事長「亜里沙ちゃんが……ボランティア先の養護学校でパワー系池沼に性的暴行をされたと、その養護学校から連絡がありました……」
絵里「………」
絵里「……え?」
絵里「うそ……?」
理事長「………」
絵里「どういう、ことですか……?なんで、なんで亜里沙がそんなこと……!?」
理事長「……詳しい話はまだ聞いてないの。ただ、絢瀬亜里沙ちゃんの保護者に連絡しておかなくていけない状況で……」
理事長「綾瀬さんは姉妹で2人暮らしだと中学校から連絡を受けて、そこであなたの通学先である音ノ木坂宛てに連絡が来て、あなたに伝えてくれっ頼まれたの……」
絵里「そんな……そんな……亜里沙……」ポロポロ
理事長「絢瀬さん……これから、私があなたを連れて、その養護学校へ行きます……辛いとは思うけど……」
絵里「……よろしくお願いします」ポロポロ
それは失礼。移動します
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