男「あれ? 胸が小さくなってない?」後輩「気のせいではないのですか (22)

男「そ、そうかな? なんか急激に小さくなったような……」

後輩「なっていません」

男「いや、でも……」

後輩「そもそも、私の胸のサイズが変わっていたとして、なぜ先輩はわかるのですか?」

男「後輩のおっぱいを毎日観察していたからだよ!」

後輩「……なぜ?」

男「決まっているじゃないか! 女の子のおっぱいは世の男たちの希望なんだよ! 希望がどんなふうに成長していくのか観察するのはもはや義務!」

後輩「もしもし警察ですか」

男「な、なにしてるのさ!」

後輩「変態さんを警察に通報するという義務を果たしているのです」

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男「ま、待ってよ! さっきも言ったじゃないか。僕は義務を果たしているだけなんだ!」

後輩「私は私の義務を全うするまでです」

男「通報しても無駄って!」

後輩「大丈夫です。先輩は暗い牢屋も臭い飯も狭い棺桶も良く似合います」

男「死刑判決が下されてるじゃないか! ちょっと冷静に考えてみなよ。僕は後輩の胸を触ったわけでも揉みしだいたわけでもない。ただ観察しただけだよ? 後輩のおっぱいを観察するのは犯罪ですか? そんなわけないでしょ。世界はもっと優しくて穏やかなんだよ」

後輩「そんな世界は壊してしまったほうがいいですね」

男「変態さんって言うけどさ、僕はそこまでの変態じゃないよ?」

後輩「私と先輩の間には変態という言葉の解釈に大きな隔たりがあるようですね」

男「僕はロリにフェラトゥさせたわけじゃない。寂しがり屋の後輩のおっぱいを視姦しただけ。女の子のおっぱいを見てしまうのは男の性。はい論破」

後輩「視姦という言葉をチョイスしている時点でアウトです」

男「日本語って難しいね!」

後輩「先輩の言うことにも一理ありますね」

男「やっと僕が無罪だってわかってくれたかい?」

後輩「いいえ。先輩は重罪です。そうではなく、女性の胸を見てしまうという男性はいますよね」

男「……やっぱり、そういう視線を感じるんだ?」

後輩「ええ。特に体育の授業中なんてよく感じますね」

男「へえ……」

後輩「同じクラスに先輩と同じくらいの変態さんがいるのですが、その人は休み時間に私の胸を盗撮していたりするのです」

男「その生徒の名前教えてくれる?」

後輩「嫌ですよ。どうせ、盗撮した写真をもらうつもりでしょう」

男「性犯罪者から殺人犯にジョブチェンジするつもりだよ!」

後輩「どちらにしても通報しなければいけませんね」

後輩「同じ変態さんなのですから仲良くしてください」

男「後輩を盗撮するような野郎と仲良くなんかできないよ」

後輩「視姦と盗撮は同じくらい悪質な行為ですが……」

男「いいから、その男子生徒の名前を教えろって」

後輩「……っ」

男「あ、ごめん……強く言いすぎた……」

後輩「……許しません。絶対の絶対に許しません。先輩がどんな判決を受けようとも私は許さないのです」ギュウ

男「え、えっと……」

後輩「突っ立てることしかできない変態さんなんて馬に蹴られて失神すればいいです」

男「……失神で済むなら蹴られてこようかな」ナデナデ

後輩「次はないですよ」

男「うん。気をつける」

後輩「私の為に怒ってくれているのはわかりますが、冷静になってください」

男「でも……やっぱり許せないよ。盗撮なんて最低の行為だ」

後輩「安心してください。視姦するだけで、触りもしないほうが最低ですよ」

男「触ってもいいの!?」

後輩「今は駄目に決まっているでしょう」

男「そ、そうだよね……ん? 『今は』?」

後輩「……でも、揉まれたほうが小さくなるという話もあるのですよね」

男「こ、後輩?」




前日
男『ねえねえ後輩ちゃん!』

後輩『せ、先輩……』

男『はいっ!』

後輩『なんですか、これ……?』

男『この作品面白いから読んでみてよ。特にメインヒロインが可愛いんだ。ロリっ子で、しかも貧乳なんだよ!』

後輩『ひん、にゅう……』

男『やっぱり、貧乳は最高だよね!』

後輩『……』

後輩宅
後輩母『おかえりー……って、どうして泣いてるの!?』

後輩『お母さん……どうして私の胸は大きいの?』

後輩母『そ、それは成長が早かったからじゃないかしら』

後輩『……こんな脂肪の塊なんかいらない』

後輩母(確かに中一にしては大きいものね。……学校で男の子にからかわれたりしたのかしら)

後輩『この胸のせいでわたしは……』

後輩母『い、いいじゃない! 女の子の胸が大きいのはステータスなんだから! お姉ちゃんなんて中三にもなっていまだにAカップだから悩んでるくらいなのよ?』

後輩『お姉ちゃんって、Aカップなの……?』

後輩母『そうよ。だから……』

後輩『やっぱりわたしはお姉ちゃんに勝てないんだ……』

後輩母『え、ええ……』

後輩『もう学校なんか行きたくない』

後輩母『ち、ちょっと待ちなさい!』

後輩『こんな胸じゃあの人に会えないよ……』

後輩母『え、えっと……サイズは変えられないけれど、小さく見せることはできるわ』

後輩『ど、どんな方法で!?』

後輩母『さらしを巻いて……』




後輩「……」

男「あ、あの……」

後輩「……」ギロッ

男「えっ」

後輩「全部、先輩のせいです!!」バシッ

男「○△□×!?」

数日後
後輩姉「妹の様子がおかしい?」

男「ああ、なんか口調も変わったっていうか……」

後輩姉「ふーん。最近、あの子と顔合わせてないからわかんないや」

男「おいおい。姉妹だろ」

後輩姉「……そう。姉妹なのよね」

男「はっ?」

後輩姉「女同士ってだけでもきっついのに血が繋がっているとか……」

男「おーい」

後輩姉「どうしたらいいのよー!」バシッ

男「痛えよ! なんで叩く!」

後輩姉「うるさい! あんたは妹と話ができるんだから、直接聞いてこいや!」

後輩(ど、ど、ど、ど、どうしよう……! さらし忘れちゃった……)

後輩(こんな胸で先輩に会ったら、きっと嫌われちゃう……)

後輩(こうなったら、部活をサボって先輩に見つかる前に帰るしか……)

男「後輩―!」

後輩「!!!?」

男「捜したんだぞ。ったくどこ行って……」チラッ

後輩(み、見られた! 夢も希望も詰まってない脂肪の塊を見られた……!)

男「……後輩」

後輩(もう駄目だ……私の初恋が終わってしまっ……)

男「やっぱり三次元は巨乳だよね」

後輩「……は?」




陸上部 活動中
後輩「……」ツーン

男「ど、どうして怒ってるのさ?」

後輩「知りません知りません。巨乳でも貧乳でもなんでもOKの見境のない変態さんなんて知りません」

男「こ、後輩……」

後輩「呼び捨てて呼ばないでください。ロリでも熟女でもなんでもOKの変態さんは、私をさん付けで呼ぶのです」

男「属性が追加されてる!?」

後輩「では、私はこれからトラックを一周しますので」

男「僕も一緒に走るよ」

後輩「先輩はトラックに乗って刑務所にレッツゴーです」

男「トラックの意味が違う!」

後輩「……」タッタッタ

男「もう待っててば!」

後輩「ストーカーさんに待てと言われて待つ女なんていないのです」

男「陸上部の部長に走り勝てるわけないだろ」

後輩「……ストーカーさんの癖に並走するなんて生意気です」

男「言ったでしょ。女の子の胸を観察するのはもはや義務なんだって」

後輩「……もう。なら、徹底的に観察してください」タッタッタ

男「うん! もちろんだ……よ……?」

後輩「?」ブルンブルン

男「震度7弱の揺れが起きてる……」

後輩「どうしたのですか?」

男「な、なんでもないよ……」カァァ

後輩「あれ? 息子さんが大きくなっていませんか?」

男「気のせいだよ!」



End

以上です。ありがとうございました。

よくわからなかったからRで続けて

1レス目でそれっぽいと思ったら案の定だった
向こうの誘導には気づかんかったわ

コメントありがとう!

>>16
Rで続けられるほどエロを書けないんだよなあ……

>>17
向こうの作品を知ってくれてますか! ありがとうございます!
こっちにも情報を載せようと思ったんだけど、あんな長い話を読ませるのはちょっとな、これ単体でも読めるしいいかな、みたいな。
幼馴染の方もよろしくね!(←そう言うなら早く書けって感じだよね……ww)

本文中にもパロ的に入れてたけど(誰にも気づかれないっていう……)

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……連投ごめんね

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