ルビィ「第一種目は殴り合い!」
理亞「レディ、ファイッ!」カーン
ダイヤ聖良「「!?」」
ダイヤ「ちょちょちょ、ちょっと待ちなさい! なんですのいきなり!」
聖良「説明しなさい理亞!」
理亞「うちの姉様の方がスゴいのにルビィが納得しなくて」
ルビィ「ルビィのお姉ちゃぁの方がスゴいもん!」
理亞「うちの姉様の方がスゴくスゴい!」
ルビィ「ね? 理亞ちゃん往生際悪くって。だから実際に戦ってもらってお姉ちゃぁのスゴさを思い知らせてあげようと思ったの」
理亞「お願い姉様! その拳で姉様のスゴさを見せつけてルビィが金輪際泣いたり笑ったり出来なくしてやって!」
ルビィ「頑張ってお姉ちゃぁ! 理亞ちゃんの鼻っ柱をぶち砕いて二度とお天道様の下を歩けないようにして!」
ダイヤ聖良「「ええ……」」
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ダイヤ(こうなったルビィは意固地で面倒ですわ……)
聖良(理亞もです……仕方ありません。戦うフリだけして場を濁しましょう)
ダイヤ(そうですね。では立ち合いは強く当たって、あとは流れでお願いします)
聖良(分かりました)
ルビィ「ちなみに各種目で負けた方は罰ゲームがあるよ」
ダイヤ「はい……?」
理亞「負けた姉はその度に大事なアイドルグッズを1つずつ燃やされます」
聖良「なん……ですって……!?」
ルビィ「では気を取り直して第一種目・殴り合い!」
理亞「レディ、ファイッ!」カーン
ダイヤ(……では聖良さん、作戦通り戦うフリを)
聖良(はい。私が殴るフリで寸止めするのでダイヤさんは倒れて気絶した演技を……)
ダイヤ(いえいえ、私が殴ったら聖良さんが倒れてください)
聖良(いやいや、ダイヤさんが負けてくださいよ)
ダイヤ(馬鹿言わないでください。聖良さんが負けてくださいって)
聖良(……)
ダイヤ(……)
ダイヤ聖良「「オラァッ!!」」ドカッ
~数十分後~
ダイヤ「ハッ……ゼハッ……」フラフラ
聖良「カヒュ……かふっ……ドラァッ……!」ゴシャッ
ダイヤ「げぺっ……」ドサッ
聖良「ゼェ……ゼェ……ど、道産子舐めんなやゴラァ……っ」ガクガク
ダイヤ「ヴォハッ……わ、わたくしは……まだ……ガハッ……」ガクリ
理亞「ウィナー、聖良~!」パチパチパチ
ルビィ「あーあ、残念だよお姉ちゃぁ」
聖良「か、勝っ……た……」ドサリ
理亞「あ、姉様も倒れた」
ルビィ「理亞ちゃん、はいこれ。げんきのかたまり」
理亞「ありがと。ほら姉様これ食べて」
聖良「う……固い……」バリボリ
ダイヤ「尖ってて痛い……」バリボリ
聖良とダイヤはげんきをとりもどした!
ダイヤ「あー、死ぬかと思いました。聖良さんのパンチ重いんですもの……」
聖良「ダイヤさんこそ、確実に急所狙ってくるので一撃一撃が効くこと効くこと……」
ダイヤ「ふふっ、次は負けませんよ」
聖良「望むところです」
ガシッ、ギュッ(握手)
理亞「はいはい、友情が芽生えてるところ悪いけど」
ルビィ「負けたお姉ちゃぁには罰ゲェェェェェェーム!!」
ダイヤ「ひっ! 忘れていましたわ!」
ルビィ「はい、こちらお姉ちゃぁが大事にしてるエリーチカのタペストリーです」
ダイヤ「ああっ! それだけは! ルビィお願い待って! 貴女なら分かるでしょう! 推しのグッズに対する思い入れは!」
ルビィ「ルビィ信じてたんだよ? お姉ちゃぁの方が聖良さんよりスゴいって……きっとスゴさを証明してくれるって……その拳で」
ダイヤ「ルビィ……」
ルビィ「でも負けちゃった。残念だよ……お姉ちゃぁ、信じてたのに……」
ダイヤ「ああルビィ……確かにわたくしは負けました。でもこれからずっと、ルビィが誇れるスゴい姉でいつづけられるよう努力します……! もう二度と貴女を失望させないように」
ルビィ「お姉ちゃぁ……!」
ダイヤ「ルビィ……!」
ルビィ「でも単純に今日のルビィは何か燃やしたい気分なんだぁ」ポイッ
ダイヤ「ルゥゥビィィィィィィィ!!」
ルビィ「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ」
ルビィ「破道の三十一『赤火砲』!」ゴウッ!
ボォォォァッ!
ダイヤ「ああああああああ!! エリーチカァァァァァァ……!!」ガクッ
聖良「惨い……」
理亞「ヒュゥッ! やっぱり火遊びは最高ね!」
ルビィ「火火火っ! ルビィ生きてるぅ!」
聖良「……貴女たち、こういうことはーー」
ルビィ「では第二種目!」
聖良「なっ……!? まだやるんですか!?」
理亞「私はスゴい姉様のスゴさを多角的にスゴく目の当たりにしたい! だからこそ様々な種目でスゴいスゴさをスゴく見せてください!」
聖良「スゴスゴうるさいくせにまったく退く気無さそうですね……しかも、また負けた方は罰ゲームですか?」
ルビィ「もろちんです」
ダイヤ「ひぶぅ、ぇぐっ……エリっ、エリーチ、エリーチガぁ……うぶっ、ご、ごんな燃えカスにぃ……わだぐじのぜいでぇぇぇ……!」
聖良「こんな……こんな悲劇をまだ繰り返そうというのですか……!?」
ルビィ「……別に、嫌ならやめてもいいんですよ。でもルビィたち、まだまだ燃やし足りない気分なんだぁ」
理亞「姉様達のグッズが燃やせないなら、他に何を燃やしてやろうかしらねルビィ」
ルビィ「うーん……ルビィね、初めて東京行った時から思ってたんだぁ」
ルビィ「ちょっと多すぎだよね、人間って」
理亞「そだね~」
聖良「……わ、分かりました! 分かりましたから! やりますよ。ですから他の物を燃やすのはやめてください……」
ダイヤ「ぐすっ……ひぐっ……なぜこんなことに……」
ルビィ「ふーん、やるんだ。OKOK。ならお姉ちゃぁは今度こそスゴいところ見せてね!」
理亞「次だって勝つのは姉様に決まってるでしょ!」
ルビィ「そんなことないもん! お姉ちゃぁの方がスゴい!」
理亞「うちの姉様のスゴさの方がスゴくスゴい!」
聖良「そういうのもういいですから! それで次は私達に何をしろと? 殴り合いの次はプロレス? それともチャンバラでもしますか?」
理亞「第二種目は……」
ルビィ「沼津駅前の路面にこびりついたガム取り対決です!」
ダイヤ「……」ゴリゴリ
聖良「……」ガリガリ
ダイヤ「ふぅ……」ベリッ
聖良「……」グッグッ
ダイヤ「……」テクテク
聖良「……」グニッ
ダイヤ「……」ゴリゴリ
聖良「……」ベリベリ
ダイヤ「……」ゴリゴリ
聖良「あっつ……」ポイッ
ダイヤ「……」ベリッ
聖良「……」ガリガリ
理亞「けっかはっぴょーーーー!!」
ルビィ「三時間で52対45ということで」
理亞「ウィナー、ダイヤ~!」パチパチパチ
ダイヤ「ど、どうも……」ハァハァ
聖良「疲れました……やってることも地味ですし……」ヒィヒィ
ダイヤ「まあ殴り合いよりは地元の地域衛生に貢献出来た分だけ建設的ではありますが……」
聖良「私は地元ですらないんですけれど……」
ルビィ「はいはーい、ぶーたれるのは後にして」
理亞「敗者の姉様には罰ゲェェェェェェーム!!」
聖良「ぐっ……」
理亞「はいこちら、姉様が沼津にも連れてくるほど溺愛している統堂英玲奈さんの寝そべりぬいぐるみです」
聖良「ちょっ!? 待って理亞! それだけは! その寝そべり英玲奈様だけは!」
理亞「うるさい! 敗者のスゴくない姉様の嘆願なんて聞かない!」(巳未申亥午寅)シャシャシャシャ!
理亞「火遁・豪火球の術!」ゴウッ!
ボォォォァッ!
聖良「イヤァァァァァァァァッ!!」ガクッ
ダイヤ「聖良さんお気を確かに……!」
聖良「英玲奈様が……私の英玲奈様が灰になっていく……ハハ……ハハハハハ……」
ダイヤ「おいたわしや……」グスン
ルビィ「火火っ! 火火火火っ! この瞬間だけがルビィをルビィにしてくれるッ!」
理亞「もっと燃やしたい! もっと! もっともっと! 燃やすなう燃やすなう!!」
ダイヤ(このままではいけませんわ……どうにかしないと……)
ルビィ「それじゃ続けて第三種目いってみよー!」
ダイヤ「やはりまだあるんですのね……」
理亞「この日の為にルビィと一緒に種目を2兆個考えてきた!」
ダイヤ「ハリウッドザコシショウのモノマネのレパートリーですか」
理亞「えっと次は……」
聖良「“指銃(シガン)”」ヒュッ
理亞「えっ――」
ダイヤ「縛道の四『這縄』ッ!」シュババ
聖良「ぐっ……!」ギシッ
理亞「ね、姉様……?」
ルビィ「うゆ……」
ダイヤ「聖良さん、貴女……今何をなさろうと……?」
聖良「……」
ダイヤ「貴女まさか――実の妹を手にかけようとされたわけではありませんわよね?」ギロリ
聖良「妹の躾は姉の仕事。そうでしょう? ダイヤさん」ニヤ…
聖良「理亞はやってはいけないことをした。手を出してはいけない物に手を出した。ならば痛みを以てその身体に教え込まなければいけませんよね?」
聖良「『めっ!』ってね……?」
ダイヤ「……一人の姉として、わたくしは貴女を否定いたします」
ダイヤ「躾は時として必要でしょう。しかしそれは身体に、心に、傷を残すものであってはなりません」
聖良「お優しいですね。まあ、教育方針というものは家それぞれでしょう。貴女が何と言おうと、私は理亞に折檻しますよ」
ダイヤ「……何を言っても曲げるつもりは無いのですね?」
聖良「そういうことです。言うことを聞かせたければ、私を打ち負かしてみたらどうです? このような小手先ではなく」バチィ!
ダイヤ「やはり『這縄』程度では貴女は止められませんわね。ルビィ!」
ルビィ「う、うゆ!」
ダイヤ「そこで見ていなさい。どちらの姉が凄いのか、示してご覧にいれますわ」
ルビィ「おねぇちゃぁ……!」パァァ
聖良「言いますね……理亞、楽しみにしていなさい。貴女の姉の方が凄いというところを見せてあげましょう」
理亞「……でも姉様が勝ったら折檻されるし別に――」
聖良「いきますよッ!」ズォォォォォ
ダイヤ「姿が変わって……!」
聖良「“ネコネコの実”モード“雌豹(キューティーパンサー)”」ドン!!
ダイヤ「六式に加え悪魔の実まで――」
聖良「ぼーっとしていると、何もできずに捕まっちゃいますよッ! “剃(ソル)”」ビュッ
ダイヤ(疾いッ!)
聖良「嵐脚“豹尾(ヒョウビ)”」シャシャシャ
ダイヤ「甘いですわッ! 縛道の三十九『円閘扇』!!」グワッ キンキンッ
聖良(霊圧の盾かッ)
ダイヤ「次はこちらの番! 破道の五十七『大地転踊』!!」ズァァ
聖良(無数の岩が飛んでくる! 避けなきゃ!)
聖良「“紙絵”」ヒラリッ ヒラリッ
ダイヤ「破道の五十八『闐嵐』!!」ヒュゴォォォ
聖良「なっ!? 竜巻!」ビュワァァァ
聖良(“紙絵”で風圧に身を任せた瞬間を狙って上空高く吹き飛ばされた……! 平衡感覚が……ッ)グルグル
ダイヤ「散在する獣の骨 尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪 動けば風 止まれば空 槍打つ音色が虚城に満ちる」
ダイヤ「破道の六十三『雷吼炮』!!!」ドバァァン!
聖良(完全詠唱の『雷吼炮』! 避けなきゃ――)
聖良「グッ……“剃刀(カミソリ)”!」バババッ
ドガァァァァン……! パラパラ……
ダイヤ「ギリギリで回避しましたか……ですが方向を誤り地面に墜落。脚の一本は折れているのではないですか?」スタスタ
聖良「…………」ピクッ…ピクッ…
ダイヤ「どうやら五体満足のようですが、起き上がれないのならわたくしの勝――」
聖良「(ガバッ)――嵐脚“凱鳥(ガイチョウ)”!」ザンッ
ダイヤ「ッ!? グアッ!」ズバッ
聖良「指銃“斑(マダラ)”!」ドガガガガガガガガ
ダイヤ「グフゥ……ッ!」ドサッ
聖良「ハァ……ハァ……油断したのが運の尽きですね……。これでトドメです――“六・王・銃(ロクオウガン)”」
ダイヤ「縛道の六十一『六杖光牢』!!」ガガガガガガッ
聖良「ヌッ! 往生際が悪いですね……しかしこんな苦し紛れの詠唱破棄、すぐに抜け出せ――」
ダイヤ「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ」
聖良「……ッ!?」
ダイヤ「雷鳴の馬車 糸車の間隙 光もて此を六に別つ」
聖良(『六杖光牢』の後述詠唱で効力を増しつつ、さらにこれは……かつ二重詠唱ッ!?)
ダイヤ「蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ」
聖良(抜け出せ……ないッ! これは、マズ――)
ダイヤ「破道の七十三『双蓮蒼火墜』ッ!!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
聖良「カ……ハ……」ドサッ
ダイヤ「はっ……はっ……はっ……!」カクッ
ルビィ「お姉ちゃぁ!」タッタッタ
ダイヤ「はぁ……み、見ていましたかルビィ……わたくしの、勝利ですわ……」ゼェゼェ
ルビィ「うん! やぱりお姉ちゃぁはスゴい! 大丈夫? 疲れたでしょ?」
ダイヤ「はい……もう霊圧もすっからかんで……」
理亞「……」
ダイヤ「ふふっ、理亞さん、貴女のお姉様もとても強かった……」
理亞「……ルビィ、それじゃあ」
ルビィ「うん。さっき話した通りね。多分抵抗は出来ないと思うけど、一応縛っとこう」
ダイヤ「はい……? 何を――」
ルビィ「自壊せよ ロンダニーニの黒犬 一読し・焼き払い・自ら喉を掻き切るがいい」
ダイヤ「!?」
ルビィ「縛道の九『撃』!」シュバッ
ダイヤ「なっ……!」ギュッ
理亞「火遁・龍火の術!」ゴォッ!
ダイヤ「ぐああああああああああああああっ!!」
プス……プスプス……
ダイヤ「……」ドサッ
ルビィ「……ふぅ。お姉ちゃぁも倒した。後で二人ともげんきのかたまりあげればいいよね」
理亞「これで姉様たちより私達の方がスゴいってことが証明できたわね!」
ルビィ「怒るお姉ちゃぁもいないし、冷蔵庫の高いアイス食べにいこ!」
理亞「いぇーい! あいすなう!」
~一方その頃~
???「う……わ、私の身体……一体どうなって……!」
???「ふふっ♡ おめでとう、これであなたも立派なレズよ♡」
曜「ただいまー! 今日パパ帰ってるんでしょ! おかえりー!」ガチャ
???「あ、よ、曜! 見るな! 見ないでくれ!」
曜「……えっ? だ、誰、この女の子……」
???「ふふふ、おかえりなさい曜ちゃん♡」
曜「えっ? なんでウチに梨子ちゃんが?」
梨子「そんなことより、ずっと会いたかったんじゃないの? 大好きなパパと♡」
曜「あ、そうだ! ねえパパはどこ?」
梨子「さっきから目の前にいるじゃない。この子が曜ちゃんのパパよ♡」
曜「え……?」
???「うう……曜……」
曜「どういうこと……? この女の子がパパ……?」
梨子「私ね、悪魔の実を食べたの。ホルホルの実っていってね、人のホルモンを操って人体を中から改造できるんだ」
曜「か、改造……?」
梨子「そ。怪我を早く直したり、興奮させたり、成長を操作したり――性別を変えちゃったり♡」
曜「そんな……まさか――」
曜パパ♀「ほ、本当なんだ曜……。その子に指で刺されて何かを注入されたら、こんな体に……」
曜「な、なんでそんなこと――なんでパパを……?」
梨子「別に曜ちゃんパパだけじゃないわよ? 気づかなかった? いつの間にか内浦に男の人が居なくなってるの」
曜「……そういえば、最近女の人しか見かけてないような……」
梨子「ぜ~んぶ私が女の子に変えちゃったの! 男の人をみんな女の子に変えて、この内浦をレズバッカ王国にするのよ!」
梨子「ゆくゆくは日本全国、そして世界征服! 世界を統べるレズ女王に私はなる!」
曜「そんな……そんな私利私欲の為にパパは……許さないッ!!」ゴゥッ!
梨子「ッ! この霊圧は――」
曜「『瞬閧』ッ!」ドゥッ!
曜「果南ちゃん直伝のこの技で梨子ちゃんを倒す!!」
梨子「土遁・土流壁!」ズォォォ
曜「うわっ壁が!」
梨子「ふふっ♡」ドンッ クイッ
曜「はうっ!」ビクン!
梨子「可愛いわね曜ちゃん♡ あんなにやる気だったのに壁クイ一発でもう堕ちちゃうなんて♡」
曜「ず、ずるいよ梨子ちゃん! 悪魔の実の能力者のくせに忍術まで……なんとなくここまで誰がどの作品担当かは決まってたじゃん!」
梨子「このレズで一番自由なやつがレズ女王なのよ♡ さてと、どうする曜ちゃん。このまま襲われたい? それともホルモンで生やされてから搾り取られたい? 私はどっちでもいいんだよ?♡」
曜「よ、ようそろ……」
善子「――ハッ! 曜さんの霊圧が……消えた……?」
善子「……なーんつってね。ははっ」
梨子「ああ女の子!! うまし女の子!! あ~~~~ん♡」チュルッ
曜「っ!」ビックンビックン
梨子「穴までうまし女の子!!」
梨子「寝転んで食べる女の子!! 禁断・背徳、そして女の子!!」
梨子「至福とはこの一時の事! うまし女の子!!」
曜パパ♀「な……何者なんだ君は……?」
梨子「“何者だ”……? はっ――」ズォッ
メノ^ノ。^リ「名前なんかねぇよ」
窓「バリーン!!」
メノ^ノ。^リ「!?」
長髪「破道の八十八『飛竜撃賊震天雷炮』ッ!!」ズォァッ!!
メノ^ノ。^リ「縛道の八十一『断空』」ゴォッ
長髪「クッ、八十九番以下の鬼道は通じません……ことり!」
とさか「風遁・真空大玉!!」ビュゴォォォォォ
メノ^ノ。^リ「グッ……」
長髪「詠唱に入ります! 時間を稼いでください!」
とさか「わかった! 口寄せの術!」ドンッ
(・8・)「ちゅんなぁ!!」バタバタ
メノ^ノ。^リ「小賢しい真似を!」
長髪「千手の涯 届かざる闇の御手 映らざる天の射手 光を落とす道 火種を煽る風 集いて惑うな我が指を見よ」
メノ^ノ。^リ「やめろおおおおおおおおおおおおおッ!!」ゴォッ!! ビリビリッ
曜「ううっ……」ドサッ
曜パパ♀「グッ……」ドサッ
(×8×)「フォノカティャン……」ボンッ
とさか「覇王色の覇気……!」
長髪「光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔 弓引く彼方 皎皎として消ゆ」
メノ^ノ。^リ「八門遁甲の陣! レズ門――開ッ!!」ギンッ
とさか(体術でまともにやりあったらことりじゃ勝てない……そうだ!)
とさか「これでも喰らえ! おいろけ・女の子どうしの術!」ボフンッ
長髪(裸)『ふふっ、ことり♡ こんなに蕩けた目をして……私にどうされたいのですか?』壁ドンックイッ
とさか(裸)『ンミチャン……♡ やんやんっ♡』
メノ^ノд^リ「レズウウウウウウウウウウウ!!」ハァハァ
とさか「今だよ海未ちゃん!」
長髪「破道の九十一『千手皎天汰炮』ッ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
メノ^ノ。^リ「ギャアアアアアアアアアアアアア!!」
とさか「やった!?」
長髪「手を緩めずこのまま全力で封印しますよ!!」
長髪「軍相八寸 退くに能わず 青き閂 白き閂 黒き閂 赤き閂 相贖いて 大海に沈む」ズォォォ
長髪「“竜尾の城門”! “虎咬の城門”! “亀鎧の城門”! “鳳翼の城門”!」ドガガガガガ
長髪「『四獣塞門』!!!」ドンッ
メノ^ノ。^リ「レ……ズ……」
長髪「ことり!」
とさか「五行封印ッ!!」ドスッ
メノ×ノ。×リ「うぐぅ……」ボシュゥゥゥ
梨子「うーん……」ドサッ
とさか「ふぅ……なんとか封印できた……」ヘナッ
長髪「まったく……内なるレズの暴走を許すなど、音ノ木坂での修行を途中で投げ出すからこうなるのです!」
とさか「梨子ちゃんはまた鍛え直しだね」
長髪「虹ヶ咲学園の連中が攻めてくるまで時間もないのです。すぐに連れて帰って特訓です!」
とさか「そういえば絵里ちゃんは? 絵里ちゃんが居ればもうちょっと楽に勝てたのに」
長髪「まったく絵里はどこで道草喰っているのやら……どうせふらっと見つけた地元の強者と遊んでいるのでしょう」
とさか「バトルマニアは困っちゃうね」
長髪「どうせ絵里に勝てる者などこんな田舎にはいません。そのうち戻ってくるでしょうから、私達は先に戻りましょう」
とさか「そうだね」
~その頃海岸では~
金髪ポニテ「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる」
金髪ポニテ「爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ」
金髪ポニテ「破道の九十『黒棺』ッ!!」
ギゴォォォォォ! ズァン!
果南「うひゃあ! いきなり真っ暗になったからびっくりしたじゃん!」
絵里「そんな……黒棺でも傷一つ付けられないなんて……あ、あなたは……一体――」ガクガクブルブル
果南「んー? 趣味で海の平和を守ってる者かなん? でも全力出せる相手がなかなかいなくってさ~」
果南「でもお姉さんなら私の全力、受け止めてくれるかも! それじゃあいくよ~」
絵里「ちょ、待って――」
果南「必殺“マジシリーズ”」
絵里「あ……」ジョロロロロ
果南「 マ ジ 殴 り 」
ボ
~おしまい~
詠唱したかっただけなんだ
果南の水遁・爆水衝波を梨子が土遁・土流城壁で防ぐシーンとか考えたけど
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