三村かな子、ラーメン放浪記 (27)
かな子「…はい、はい分かりました。…いえいえ仕方ないですよ」
かな子「わかりました。…そう、ですね。一旦事務所に戻るのも…うーん…」
かな子「……そうですか?じゃあ時間までちょっとお散歩していますね。はい。はい、じゃあまた後で。はぁーい」ピッ
かな子(時間がズレるなんて珍しいなぁ…どうしよ。ちょっと時間空いちゃった)
かな子(ここまで来たのにまた事務所に戻るのも二度手間になっちゃうし……うん、ちょっとあちこちフラフラしてみよう。…お腹空いたし)
かな子(うぅ…こんな事になるならもうちょっとしっかりお昼食べておくんだったなぁ…)グギュルルルーッ
かな子(そうだっ。ロケの時間までちょっとあるし、お昼ご飯食べられるところ探してみよっと)
かな子(うーん、今日の私のお腹は何腹だろ?)テクテク
かな子(カツ丼…ピンと来ないなぁ。ハンバーガーも…)
かな子(あっ、カレーうどんのお店!わっ、でも凄い混んでる…ちぇっ)
かな子(回転寿司のお店もあるけど、流石に1人で入るのは勇気がいるなぁ。カフェ…だめだめ、おやつにもならない)
かな子(あ、ここにもラーメン屋さんがあるんだ。さっき向こうにもあったしこの辺多いのかな)
かな子「…」
かな子「……うん、お昼はラーメンにしよう」
かな子「それにラーメンなら細いからカロリーゼロだもんねっ」
イラッシャイマセー ソコノラーユヲトッテクレ マッテローヨ
かな子(良かった。席空いてる。えっと…ここは食券を買うみたいだね)
かな子(わぁ結構種類があるんだなぁ…味噌、塩、醤油にとんこつ…つけ麺もある。どうしよう…)ウーン
かな子(初めて来たお店だし、やっぱり定番物にしとこっと。えっと、このげんこつラーメンっていうのがそれかな?)ピッ
かな子(後は……だめだめ。これからロケなんだから程々にしないと)
ピッ
かな子「だから水餃子くらいにしとこっと」
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店員「げんこつラーメンと水餃子ですね。少々お待ちくださーい」
かな子(うぅ…今更だけど女の子1人でラーメン食べに来てるの私だけだ。ちょっと恥ずかしいなぁ)
かな子(ササッと食べてお店出ようっと。…まだかなぁ)グギュルルルーーッ
かな子(……慌てない慌てない。私はただお腹が空いてるだけなんだ)
かな子(…まだかなぁ)グギュゥゥルルルルーーッ
店員「お待たせしましたー。ごゆっくりどうぞー」コトッ
かな子(キターーーッ!!)
かな子(う~ん良い匂い…これって普通の醤油ラーメンとは違うのかな?まぁ食べてみればわかるよね)
かな子「それじゃあ、いただきまーす」
かな子「はふっはふっ、んんっ」チュルルッ
かな子(うん、美味しい!やっぱり醤油だけじゃない、特製のタレが入ってるみたい)
かな子(濃すぎず、かと言って薄くもない。凄く味のバランスがいい。スルスル食べられちゃうよ)
かな子(具はメンマとネギと海苔と玉子と叉焼2枚。上にかかってるのは黒コショウかな?)
かな子「はふふっ!ふーっ、ふーっ」
かな子(うん、叉焼も美味しい。スープの味を全然邪魔しない)
かな子(バランスが良いって言い換えれば特徴が無いって意味にもなるけどここのラーメンはそのバランスの水準が凄く高い!)
かな子(ここのスープなら女の子でも飲み干せちゃいそう。ああ…ご飯頼んじゃおうかなぁ…この後お仕事が入ってなければなぁ…)
かな子「あ、水餃子も忘れちゃ駄目だよね。えっとお醤油とラー油とお酢と…」
かな子「あむっ…んっ、凄いモッチモチしてる♪」
かな子(水餃子ってスープに入ってるイメージだけど本当はこうして茹でたものが正式なんだっけ。この前菲菲ちゃんが言ってたけど)ハムハム
かな子(うーんっ♪生地が分厚くてモチモチしてて凄く美味しいっ!これだけモチモチしてるといっぱい噛むからカロリーゼロだね!)
かな子(モチモチの水餃子の後だと麺の喉越しがまた新鮮に感じられて益々箸が進んじゃう!この組み合わせは失敗だったかなぁ…良い意味で)ヂュルルッ
かな子「はぁ…美味しかったぁ」ケフッ
かな子「ご馳走様でした。とっても美味しかったです♪」
アリガトゴザッシター イッテイーヨ!
かな子「ふぅ…ほんとに美味しかったなぁ。今度智絵里ちゃんや杏ちゃんも誘って来よっと」
かな子「…あれ、まだこんなに時間あるんだ。結構のんびりしてたつもりなんだけどなぁ…どうしよう」
かな子「んー……もうちょっとこの辺ウロウロしていようかな?」
かな子「…」テクテクテクテク
かな子「……」テケテケ
かな子「………」
かな子(…ちょっと小腹空いてきちゃったなぁ)グギュウウウ
かな子(えーっと、何か軽く食べられそうなもの……あ、クレープの屋台が来てるっ♪うーん、でもデザートの前に軽く食べたいなぁ)
かな子(あれ、ここにもラーメン屋さんがあるんだ?ほんとにこの辺多いなぁ…)
かな子「…」
かな子「……」グギュウウウ
かな子「まだまだ時間あるし大丈夫だよね」
ラッシャアセー! キャッホホイ! チヒルォッ!
かな子(わっ、脂の匂い凄い…ここも食券制なんだね)
かな子(うーん、どうしよう…さっきは醤油風だったから今度は味噌か塩にしようかなぁ)
かな子(…うん、塩にしよっと)ピッ
かな子(トッピングとかはいいかな?あっ、ここってご飯食べ放題なの!?えっ何それ凄い!)
かな子「あ、あのっ!このご飯食べ放題って…?」
店員「ラーメンをご注文のお客様はあちらのライスバーが無料になっております」
かな子「ほ、本当に!?」
店員「本当ですよ」
かな子「え、えらいこっちゃ!」
店員「麺の硬さや脂の量はどうなさいますか?」
かな子「えっ?え、えっと…普通でお願いします」
店員「今の時間ですと無料で大盛りにも出来ますが」
かな子「じゃあ、大盛りで」
店員「はぁい少々お待ちください」
かな子(つ、つい大盛りにしちゃったけど大丈夫かな…大丈夫だよね?塩はカロリーゼロだし)
かな子(もうご飯取りに行っちゃっていいのかな?)
かな子(えっ!?無料なのにコシヒカリなの!?だ、大丈夫なのかなこのお店…)
かな子(取り合えず……うん、大盛りにしておこっと)
かな子(トッピングも色色るなぁ。これは豆板醤。こっちはおろしニンニクかな?)
かな子(…ラーメンまだかなぁ。…ご飯食べちゃえ)パクッ
かな子(美味しい!えっ、これ本当に無料?食べ放題?経営大丈夫ですか!?)ムッシャムッシャ
店員「はい塩ラーメンお待ちどうさま」コトッ
かな子(来た来た!わぁ…塩ラーメンだからもっとスッキリしてそうなイメージだったけど…スープは白っぽく濁ってるんだ)
かな子「それじゃあ、いただきますっ」ヂュルルッ
かな子「…っ!美味しいっ!」
かな子(さっきのお店より濃い味!塩なのにさっきの醤油風より濃い!でも美味しい!)
かな子(さっきのお店のラーメンが味のバランスが凄いテクニック型だとしたらこっちのラーメンは強烈な旨味で強引に押し込むパワー型!)
かな子(はむはむ…叉焼が香ばしい!これ凄い!煮込んだ後ラーメンに入れる前に炙ってるのかな)
かな子(スープたっぷり吸いこんだほうれん草も美味しい…。あ、ここはウズラの卵なんだ。ちょっと珍しいなぁ)ハムハム
かな子「そうだそうだ。こんな美味しいスープならやっぱり…」
かな子(ご飯にスープをお茶碗の3分の1くらい入れて…海苔と叉焼を1枚ずつ入れて…隅っこにちょっぴり豆板醤。ふふ、完璧な布陣。まさに天下御免だね!)フンスッ
かな子「あむっ…んぐんぐ…うんっ美味しいっ♪あ、そっか。ご飯にかけて丁度良いくらいの味の濃さにしてるんだ」
かな子(困ったなぁ~ご飯何杯でもいけちゃいそうだよぉ…この後お仕事なんだけどなぁ)ムシャムシャモグモグ
かな子(思ったよりずっとこってりしてるけどご飯とラーメン一緒に食べてるから平気だよね。お米と麺が相殺し合うから実質カロリーゼロだもんね)ズビズバー
かな子(おろしニンニク入れちゃいたいけどこの後お仕事だもんね…我慢我慢。絶対また今度ここ来よっと)
かな子(ご飯食べ放題ってところが凄いなぁ。普通にラーメン頼むだけで無料でいくらでもご飯食べられるんだもん)モグモグ
かな子(ご飯のほうにもうちょっとスープ入れて…ひたひたにして。ラーメン雑炊の出来上がり。えへ、ちょっとお行儀悪いかな?)
かな子(今度来た時は脂マシマシで注文しよっと。ああ、本当にご飯止まらなくなっちゃうなぁこれ…ご飯のお供として優秀すぎるラーメンだよぅ)ズズズーーッ
アリガトッシタァー イマノミムラジャネ? コメガナイゾー
かな子「ふぅ~、美味しかったぁ♪」
かな子「さて、と。そろそろ時間かな?…あれ、着信が来てたんだ。全然気が付かなかった」ピッ
かな子「はい、もしもし三村です。すみません電話に気が付かなくって……はい、はい…。…えっ、まだちょっとかかるんですか?」
かな子「はい…あ、大丈夫です。ええ、まだ近くにいますから。はい。じゃあもうちょっと待っていればいいんですね?」
かな子「いえいえ、プロデューサーさんの責任じゃあないですし私は全然構いませんから。はい、じゃあまた後で。はぁーい」ピッ
かな子「…どうしよう。また時間余っちゃった」
かな子「うーん…」
かな子「………」
かな子「…うん、仕方ないよね。さっき見かけたお店も行ってみよっと」ポテポテ
かな子(あ、ここだここだ。お昼時過ぎたからかな?結構空いてるみたい)
かな子(ここも色んな種類があるんだなぁ…醤油、塩ってきたから次は味噌にしてみようかな?)
かな子(あれ、何かちょっと変わったメニューがあるんだ?鶏ラーメン…へぇ~美味しそう♪)
かな子(歩いたから小腹も空いたし食べてみよう)
かな子(スープが白っぽかったから大丈夫だよね。白いものって大体カロリーゼロだから)
ラッシャセエー チャオッ ダイタイワカッタ
かな子(券売機で食券を買ってっと…。鶏ラーメンはコレだね。あれっ?わっわっ、結構種類がある!?)
かな子(味たま、ネギ、キャベツもやし…じゃあ、栄養を考えてキャベツもやしにしよっと)ピッ
店員「はい鶏ラーメンキャベツもやしですね。少々お待ちくださーい」
かな子(ここは…当たり前だけどライスバーじゃないんだね。うん、当たり前かぁ)
かな子(さっき沢山お米食べちゃったし餃子とかはやめておこっと。ここも色んな調味料老いてるなぁ…あ、ここにも豆板醤あるんだ)
かな子(この壺みたいなのは何が入ってるんだろ?……わっ匂いが辛い!これ、キムチ…かな?)
かな子(あ、ここに書いてあった。えっと…辛子高菜かぁ。美味しそうだなぁ)
店員「お待たせしました。鶏ラーメンのキャベツもやしになります」コトッ
かな子「ありがとうございますっ。あれ、このレモンは…」
店員「レモンを絞るとよりスッキリとした味になってお勧めですよ。是非お試しください」
かな子(へぇ…ラーメンにレモンなんて初めて聞いたなぁ。でも、まずはこのまま食べてみよっと)
かな子「それじゃあ、いただきまーす」
かな子「あむあむ…」チュルルッ
かな子(わわっ!濃縮した鶏のスープって感じ!あっさり目だけど鶏の味がしっかり効いてるから物足りなさなんて全然感じない!)
かな子(入ってる野菜もリーフレタスかな?女性向けのラーメンって感じだけどこれ男の人が食べても満足感あるんじゃないかなぁ)
かな子(細麺なのも良いなぁ。スルスル口の中に入っちゃう。たっぷりのもやしとキャベツも美味しい。どっしりと芯のあるスープが野菜にもバッチリ合うね)
かな子「んっ、んっ…あ、これ叉焼も鶏肉で作ってるんだ。じゃあそろそろレモン試してみようかな」
かな子(うーん…加減がよくわかんないけどこれくらいでいいのかな?どれどれ)チュルッ
かな子(…わっ!これ凄い!確かにスッキリするけどその分鶏の味が余計に際立つ!レモン入れたラーメン凄い!)ヂュルルッ
かな子(味もそうだけど直接絞った生のレモンの香りでラーメン全体が凄く優しくなった感じ。ああ、どうしよう…こんな穏やかな味の中に辛子高菜ドバドバ入れてみたい…)
かな子「……」
かな子「えいっ!」
かな子「わぁ、あっという間にスープがデロデロに濁っちゃったよ」
店員「麺の硬さや脂の量はどうなさいますか?」
かな子「えっ?え、えっと…普通でお願いします」
店員「今の時間ですと無料で大盛りにも出来ますが」
かな子「じゃあ、大盛りで」
店員「はぁい少々お待ちください」
かな子(つ、つい大盛りにしちゃったけど大丈夫かな…大丈夫だよね?塩はカロリーゼロだし)
かな子(もうご飯取りに行っちゃっていいのかな?)
かな子(えっ!?無料なのにコシヒカリなの!?だ、大丈夫なのかなこのお店…)
かな子(取り合えず……うん、大盛りにしておこっと)
かな子(トッピングも色々あるなぁ。これは豆板醤。こっちはおろしニンニクかな?)
かな子(…ラーメンまだかなぁ。…ご飯食べちゃえ)パクッ
かな子(美味しい!えっ、これ本当に無料?食べ放題?経営大丈夫ですか!?)ムッシャムッシャ
店員「はい塩ラーメンお待ちどうさま」コトッ
かな子(来た来た!わぁ…塩ラーメンだからもっとスッキリしてそうなイメージだったけど…スープは白っぽく濁ってるんだ)
かな子「それじゃあ、いただきますっ」ヂュルルッ
かな子「…っ!美味しいっ!」
かな子(さっきのお店より濃い味!塩なのにさっきの醤油風より濃い!でも美味しい!)
かな子(さっきのお店のラーメンが味のバランスが凄いテクニック型だとしたらこっちのラーメンは強烈な旨味で強引に押し込むパワー型!)
かな子(はむはむ…叉焼が香ばしい!これ凄い!煮込んだ後ラーメンに入れる前に炙ってるのかな)
かな子(スープたっぷり吸いこんだほうれん草も美味しい…。あ、ここはウズラの卵なんだ。ちょっと珍しいなぁ)ハムハム
かな子「そうだそうだ。こんな美味しいスープならやっぱり…」
かな子(ご飯にスープをお茶碗の3分の1くらい入れて…海苔と叉焼を1枚ずつ入れて…隅っこにちょっぴり豆板醤。ふふ、完璧な布陣。まさに天下御免だね!)フンスッ
かな子「あむっ…んぐんぐ…うんっ美味しいっ♪あ、そっか。ご飯にかけて丁度良いくらいの味の濃さにしてるんだ」
かな子(困ったなぁ~ご飯何杯でもいけちゃいそうだよぉ…この後お仕事なんだけどなぁ)ムシャムシャモグモグ
かな子(思ったよりずっとこってりしてるけどご飯とラーメン一緒に食べてるから平気だよね。お米と麺が相殺し合うから実質カロリーゼロだもんね)ズビズバー
ミスったから不貞寝しますもう1件書いたら終わりですオヤスミー
SSRナンジョー狙いで石全ブッパしたら風紀委員ダブった
かな子「んぐんぐ…か、辛っ!ちょっと入れすぎちゃったかな」ハフハフ
かな子(あぁ、でもまたガラッと味が変わって美味しい…それに辛子高菜とレモンも相性いいなぁ)
かな子(すっきり系鶏ダシからレモンの酸味と爽快感がプラスされて、そこに更に辛子高菜のハズレる訳が無い王道鉄板の旨味っ!)
かな子(こういう凄くわかりやすい美味しさの足し算……好き)チュルチュル
アリャリャシターッ ココロガオドルナ! ブゥンッ!
かな子(美味しかったぁ…。あ、そろそろ現場に戻らないと)
かな子(初めて食べたけど、こういうちょっと変わったラーメンを試してみるのも楽しいなぁ。ここもまた今度来よう。絶対)トテトテ
かな子(あと30分くらいかな。機材の調子が悪いって聞いたけど深刻なトラブルじゃなくて良かったぁ)
かな子(えっと、確かこの先がロケ現場だったよね。あはは、私ずっとこの近くをウロウロしてただけだったんだ)
かな子(スタッフさんたちはまだ作業してるなぁ…まだちょっと早いし、邪魔になっちゃうかもしれないからもう少しだけ時間潰してようっと)
かな子(あ、そう言えばこの近くにもラーメン屋さんがあったんだっけ)
かな子(…仕方ないよね。だって近くにあるんだもん)トテトテトテトテ
ウィーンッ シャシャッセゥェー オレニシツモンヲスルナ
かな子(わっ!お店の中に充満するこのこってりした匂い!)
かな子(床も脂でヌルヌルしてるし、油断してたら転んじゃいそうで怖いよぅ…)
かな子(えーっとこのお店は……あ、つけ麺が有名なんだ?普段あんまり食べないし、つけ麺でいいかな)ピッ
かな子(それにつけ麺なら麺とスープが別々になっててお互いカロリーを相殺し合うからヘルシーだもんね)
店員「つけ麺ですね。量はどうしますか?」
かな子「えっ?」
店員「こちら、つけ麺は1玉から自由に量を選べるようになっています。3玉からは追加料金になってしまいますが」
かな子「あ、本当だ。えーっと、じゃあ、取り合えず3玉で。あ、これ追加の分です」チャリンッ
店員「畏まりました少々お待ちください。つけ3玉一丁ーっ!」
かな子(今までのお店とは何だか雰囲気がちょっと違うなぁ。…なんだっけ、家系?っていうんだっけ)
かな子(あ、ここにラーメンの説明が書いてある。どれどれ……濃縮ガラスープと濃厚魚介ダシと濃口醤油のバンカラスープ……)
かな子(どうしよう、スープの3大材料全部に「濃」って字が入ってる)
かな子「……」
かな子「でも、美味しければ大丈夫だよね?」
店員「お待たせしました。つけ麺3玉です。ごゆっくりどうぞ」コトッ
かな子「うわぁ…!さ、3玉はちょっと多すぎたかな?)
かな子(麺が太っ!他のお客さんが食べてるラーメンとは麺から全然別物みたい。スープも…ドロッドロでポタージュみたい)
かな子「ちょ、ちょっと思ってたより凄いの来ちゃったけど…いただきますっ」
かな子「麺をこうして…スープにひたして…はふっ、あふっ!あふあふっ!」
かな子「んぐっ、ほふっ!んっ、んっ……」モグモグ
かな子「っ!?凄いっ!何これ、何ていうか……とにかく凄いっ!」
かな子(ドロドロのスープは見た目のまんま物凄く濃厚っ。動物系と魚介系の旨味がこれでもかってくらい抽出されてる感じ)
かな子(太めの麺にたっぷりこの強烈なスープがからみついて…太麺のコシも強い!匂いも味も何もかもが強い!)
かな子(もう乱暴なくらい力強い味!舌にべったりこびり付くくらいの濃さなのに……不思議とそれがクセになっちゃう!)ズルズル
かな子(今気づいたけどスープの中にみじん切りの玉ねぎが入ってる。加熱しないで生のまま入ってるから時々感じる生玉ねぎのシャキシャク感や甘辛さがこの超濃厚スープを引き締めてる)
かな子(荒々しすぎて暴走気味なくらいのスープをこの玉ねぎが絶妙に手綱を握っているんだね…こんなにドロドロで味も濃いのに止まらなくなっちゃうよう)ヂュルルルッー
かな子「あぁ…このスープにご飯入れたりしたら最高だろうなぁ…」
店員「ライスありますよ?」
かな子「あ、だっ、大丈夫です!ごめんなさい気にしないでください!」アセアセ
かな子(うぅ…これからすぐお仕事だから我慢我慢…。杏ちゃんじゃないけどちょっとだけ働きたくない…)ズズーッ
かな子(コリコリしたメンマと角切りの叉焼も美味しい。3玉なんて多すぎたかなって思ってたけど、逆だよ。スープ足りなくなっちゃいそう)
かな子(うぅ…つけ麺って麺とスープのペース配分が必要なんだね…勉強不足だったなぁ)
かな子(スープが先になくならないように、麺の3分の1くらいにつけるようにして……あっ、そうか。つける加減を変えれば味の濃さも調節できるんだ)
かな子「んぐんぐ…モチモチでコシの強い麺も美味しい。スープはもちろんだけど麺そのものも美味しいっ♪」
かな子(あ、ここにもニンニクがあるんだ。でも生丸ごと…?あぁ、この道具で潰してラーメンに入れるのかな)
かな子(うぅー……ニンニク入れたら絶対美味しいだろうけど我慢、我慢だよ三村かな子。仮にもアイドルなんだから。これからお仕事なんだから!)
かな子(…今度絶対リベンジしよう)
かな子(麺も少なくなってきたからこの当たりで残り全部スープにどーん!)
かな子(ふふっ、つけ麺がただのラーメンになっちゃった♪)
かな子(ラストスパートだからたっぷり染み込ませて……んん~っ♪最高だねっ!)
かな子(残り少ないスープを太麺が吸って絡んで…アハハッ混ぜそばみたいになっちゃった)
かな子(麺料理って啜るのにカロリー消費するから摂取カロリーは±0だもんね。テレビで言ってたし)チュルルッ
かな子「はふぅ……至福ぅ…♪」
アリャッシタァー! ニンニクノチカラ、オカリシマス!
かな子(けっふ…流石に食べ過ぎちゃったかなぁ。あ、丁度いい時間だね。合流しないと)
かな子(スタンプカード作ったしまた絶対来よっと。今度は5玉いってみようかなぁ)トテトテ
かな子「すいません。戻りましたー」
かな子「あ、もう直ったんですね。良かったぁ。そんなに大きなトラブルじゃなくて本当に良かったです」
かな子「えっ?いえいえ仕方ないですよ。私は大丈夫ですから」
かな子「…そんな事無いですよ?この辺り色んなお店があったんであちこち見て回ったりしていましたから」エヘッ
かな子「え、プロデューサーさんが?気にしないでください、あの人単にからかってるだけですし」
かな子「じゃあ早速今から撮影ですね?はい、大丈夫です。いけます」
かな子「はいっ、いつでもどうぞ」
かな子「…」
かな子「……」
かな子「みなさんこんにちはっ。『346娘が行く!食いしん坊卍解』のお時間です。本日は私346プロの三村かな子がお送りしますっ」
かな子「本日向かうのは今週から夏の限定スイーツが話題を呼んでいる人気ホテルビュッフェ。今からとっても楽しみですね♪」
かな子「はいっそれでは早速行ってみましょう!もうすっかりお腹ぺこぺこです!」グキュゥゥゥッ
アッキー「終わりだ」ズビズバー
優「アッキー替え玉頼む?株主優待券あるし」チュルルッ
アッキー「粉落としで頼む」
何となく思いつきです一時のテンションです。あ、どうもジェントルマンです。
はいラーメン好きです。家で作るならサッポロ一拓ですが外で食べるとなるとお気に入りの店が多くて悩みますね…ニンニクモリモリ麺固め派です。二郎は現在2連敗中ですが…けふっ。
何となくかな子に食レポさせましたが特に深い意味はありません思い付きです。カロリー理論は全面的に肯定します。
特に何も思いつかなければ次回はこずえか千川のSSになりますが見逃してください。県民の性のようなものなんです
オツカーレ
(私事ですが…今日でまた1つ歳を取りました。フゴフゴ)
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