私の名は喪黒福造。人呼んで「笑ゥせぇるすまん」。ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う品物はココロ。人間のココロでございます。
この世は老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。
そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。
いいえお金は一銭も戴きません、お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は……
茶尾 新人(38) 無職
『空想電波』
オーッホッホッホッホッ……
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534880682
~茶尾の自室
茶尾「……クソッ、今回も誰も見向きもしやがらねぇ!この俺様が週に二度も時間かけて書いてやってるのに!」
「これだから見る目のねぇクソ雑魚どもは……腹減ったな、もう昼か…おいババァ!メシはまだか!!」
「……チッ、そう言や今日はパートだとかほざいてやがったか、俺様のメシも用意しねぇとは使えねぇ…」
「そういや今日は決☆闘☆王の新弾発売日だったな、本屋にシングル漁りに行くついでにコンビニ寄るか…」
~コンビニ店内
店員「らっしゃーせー」
茶尾(チッ、ド底辺コンビニバイトが…まともな接客もできねぇのか…)
(さて、今日はハンバーグ弁当にでもすっかな……えーハンバーグ、ハンバーグっと…)
喪黒「おっと、ハンバーグ弁当最後の1個ですか、これはラッキーですねぇ」
茶尾「アッ…」
喪黒「ん?」
茶尾「アッアッ……」
喪黒「おや、私に何か…あぁ、ひょっとしてこのハンバーグ弁当ですか!」
茶尾「」コクコク
喪黒「どうやら最後の1個だったようですよ、残念でしたねぇ。それではごきげんよう」
茶尾「アッ…アッ……」
~コンビニ店外
茶尾(クソッ、何だあの妙なメタボオヤジは!俺様のハンバーグ弁当に手つけやがって!)
(よりにもよってクソ安っぽい鮭弁当しか残ってなかったじゃねぇか、あぁ腹立つ腹立つ……!)
喪黒「もし、そこのあなた」
茶尾「ピャッ!?」
喪黒「先程はどうも。いえ実は今日までのクーポンがあったので急いでハンバーグ弁当買ったはいいのですがね」
「よく考えたらさっきご飯食べたばっかりで、全然お腹空いてなかったんですよ、ホッホッホ」
「そこでよろしければこちら、貰っていただけませんかね?」
茶尾「エッデモアノオカネ……」
喪黒「代金ですか?とんでもない!先程不愉快にさせてしまったお詫びとでも…」
「あぁ、でしたらその鮭弁当をいただけませんか?私鮭に目がないんですよ、ホッホッホ」
茶尾「ハ、ハァ……」
~詐欺沢書店
茶尾(何だったんださっきのオヤジは…まぁ結果的には得したしどうでもいいか…)
(さて、新弾のいいカードは…ゲッ『ハル裏良』たっけぇ…ご祝儀価格かよクソだな…)
喪黒「ん?おや、あなたは。奇遇ですなぁ」
茶尾「ピャッ!?」
喪黒「ホッホッホ、奇妙なご縁があるようですなぁ。よろしければ名刺だけでも」
茶尾(ココロのスキマお埋めします、喪黒福造…?胡散臭ぇ…宗教勧誘か何かかよ)
喪黒「決して宗教勧誘ではないですよぉ?セールスマン、もっともボランティアのようなものです」
「無償でお客様の相談を解決するお仕事なのですよ、ホッホッホ」
「ところでこの後お時間ございますか?先ほどのお詫びも兼ねて、お酒でも一杯いかがでしょう?」
「昼日中からやっているいい店、知っているんですよぉ」
~BAR『魔の巣』
喪黒「ささ、どうぞどうぞ」
茶尾(言われるがまま着いてきてしまった…何だよこの古ぼけた店…)
喪黒「ところであなた、どもり症か何かを患っておいでのようですねぇ」
「色々と困ることもあるでしょう、まずは……ドーーーーン!!!」
茶尾「あびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「い、いきなり何しやがる!……って、あれ?普通に喋れてる」
喪黒「ホッホッホ、いわゆるショック療法のようなものですよ」
「しかしそんな症状を引き起こしていたくらいです、何か悩み事でもあるのでしょう」
「よろしければその悩み、私に聞かせてはくれませんかねぇ」
喪黒「ほほー、アイドルラジオの二次創作ですか」
茶尾「そうだ。かれこれ3年になるかな…ラジオ本編と決☆闘☆王を使った外伝で毎週2本」
「今までで投稿した数は300を超える、今はもう350くらいかな」
喪黒「そりゃあ凄い!継続は力なりと言いますからねぇ」
茶尾「凄い?さっぱりだよ。投稿しても投稿しても反応のひとつもありゃしない」
「どいつもこいつも俺の才能を理解しないクズばっかりだ」
喪黒「どれ、では折角なのでひとつ拝見……」
(…ホッホッホ、これは酷い。反応がないのも然もありなん、反応しない皆さんは至って正常ですねぇ)
茶尾「俺の才能をわかるヤツはいねえのか!なあ喪黒さん、あんたどうだ!?」
喪黒「そ、そうですねぇ、(没)個性的と言いますか、独ぜンンッ独創的と言いますか…」
茶尾「あんた話がわかるな!やっぱわかるヤツにはわかるんだよ!な!!」
喪黒(勝手に理解者にされるのは癪ですがお客様には気持ち良くなって頂きませんとねぇ)
喪黒「ホッホッホ、それで茶尾さん、あなたはその掲示板での反応が欲しい、と」
茶尾「まあそういう事になるな」
喪黒「よろしい。それでは…このルーターを差し上げましょう」
茶尾「…ルーター?これが創作と何の関係があるんだよ」
喪黒「実はこのルーター、このボタンを押すだけで簡単にIPアドレスを変えられるシロモノでして」
茶尾「IPアドレスを変える?……おい、あんたまさか」
喪黒「IPアドレスを変えて自作自演をしまくりましょう!」
茶尾「バカにしてんのかあんた!?」
喪黒「いえいえ、とんでもない。騙されたと思って一度やってみてください」
~茶尾の自室
茶尾「結局押し付けられちまった…馬鹿馬鹿しい……」
「……………折角だからちょっとやってみるか……」
「手始めに乙コメ、あと絶賛コメと…同情を誘うのに荒らしも用意してみるか…」
「…こんなとこでいいだろ。今日はもう寝よ…」
~翌日
茶尾「な、なんだよ、これ……」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIRがお送りします
死ね
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIRがお送りします
なにこのクソスレ
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIRがお送りします
作者の品性を疑う
茶尾「反応が…反応がある!しかも100レス以上も!」
「何かアンチコメ多い気がするけどアンチからファンになるのは珍しくないしな!」
「自演効果やっべぇ、なんだこれ、たーのしー!!」
~BAR『魔の巣』
茶尾「すげぇよ喪黒さん!あんたのおかげだ!」
喪黒「ホッホッホ、喜んでいただけて何よりです」
(私の力でもファンをつけるのは無理でしたけどねぇ、いやはや)
茶尾「これならもっと書き続けられる!あぁ、創作意欲が止まんねぇ!」
喪黒「ところで茶尾さん、あなたの作品、以前は別作者のネタの借用が目立ったようですが」
茶尾「え?あぁ、転がってるネタは有難く使わなきゃな。姉妹作だからな!」
喪黒(勝手に姉妹作にされた側はたまったもんじゃないですねぇ)
「これからはそういったネタの借用をせずご自身オリジナルのものを書いてください」
「これだけ、約束していただきたいのです」
茶尾「ん?あぁいいよ、この反響さえあればそんなモン利用価値もねぇ!」
喪黒「ホッホッホ…約束ですよ」
~数日後
茶尾「ふんふーん…おっ、ヘルガイドSS更新きてんじゃん」
「そういやヘルガイドっていいキャラしてるよな、今日メールの差出人として使うか」
「やっぱ他人の考えたキャラ勝手に使うと楽でいいな!何か言われてた気がするけどいいや」
~翌日
茶尾「さて、本屋にカード漁りにでも……」
喪黒「茶尾さん」
茶尾「!?な、なんだ喪黒さんか、脅かすんじゃねぇよ」
喪黒「ホッホ…茶尾さん、あなた約束を破りましたね」
茶尾「約束?」
喪黒「他人のネタの盗用をしない、という約束ですよ」
茶尾「なんのこったよ?」
喪黒「おやおや、あくまでシラを切るおつもりですか…それでは相応の罰を与えなければなりません」
茶尾「罰だぁ?何する気だよ警察呼ぶぞ」
喪黒「それには及びませんよ、何故ならあなたは……ドーーーーーーーーーン!!!!!」
茶尾「ぎぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
茶尾「クハハハハ、漆黒に呑まれよ!!!今宵も混沌無線の時間よ!!!」
「それでは最初のお便り、混沌たる真名「シルバーバレッタ」さんから……」
通行人A「ねぇ、何アレ…交差点のど真ん中で……」
通行人B「さぁ…聞こえてくる言葉からするとラジオの真似事か何かじゃない…?」
喪黒「茶尾さんはどうやら自分をアイドルと思い込んだ精神異常者になってしまったようですねぇ」
「まぁ彼の世界の人物、すべからく自身をアイドルと思い込んだ精神異常者にしか見えませんでしたが」
「そういった意味では、彼は最初から精神に異常をきたしていたのかも知れませんねぇ」
「そうでなければあんなモノ、人目に触れさせられません!オーッホッホッホッホ……」
数作れねえ雑魚どもが吠えてら
荒らし特有の都合の悪いものは同一視
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません