春香「みんなで巨大化させてみよう」 (18)

アイマス×リンカーンシリーズ第5弾

過去作
春香「限界を調べてみよう」
春香「亜美真美の誕生日を盛大に祝おう!」
このみ「限界を調べてみよう」
恭二「俺たちで」隼人「シャンプーのCM?」

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台風が過ぎ去ったこの緑山に、アイドルたちが集結した!

春香「夏休み特別企画!みんなで夏の風物詩のあれを巨大化させてみよーう!」

アイドル達「「「「「「いえーーーーーーい!!!!!!」」」」」」」

春香「さあ、以前亜美と真美の誕生日に行った巨大化企画が大好評だったということで第2弾でーす!」

真「本当に好評だったのあれ?」

春香「結構金かかったけど、余裕でおつりが出るくらいだって」

亜美真美「「マジ!?」」

巨大化、それは人間たちのロマン!

前回、ペヤングの巨大化に成功し、アイドルたちは1つになった!

そして今回、シアター組から未来、昴、エレナ、海美といった体力自慢のアイドルも集結し、第2弾を行う!

春香「ちなみに、後で961プロの詩花ちゃんも合流するので」

昴「詩花もくるんだ!?」

春香「今回巨大化するのはこちらです!」

春香が指さした方向に向けると、幕が下りて、巨大な装置が出現!

未来「なんですかあれ!?」

春香「今回は巨大ところてんを作りたいと思いまーす!」

緑山に現れた鋼鉄の魔城、巨大ところてん!

夏の風物詩として古くから親しまれ、そのつるんと押し出される風情は暑さを吹き飛ばし、一服の清涼感を与える。

そこには、日本人の心がある。

そんなところてんに取りつかれたアイドルたちが、果てしないロマンと莫大な製作費をかけて、巨大化に挑む!

春香「これが通常のところてん押し出し器ですね」

春香「ここにところてんを入れて、棒で押したら、この網目のところから出てきます」

千早「それのあれってことね」

春香「今回は通常サイズの、約7000倍のものを作りました」

海美「7000倍!?」

響「やりすぎだろ!?」

春香「ちなみにこちらの装置、萩原建設さん全面協力のもと、作成しました」

7000個分のところてんを一気に押し出すこの道具。

最後はアイドル数人がのっかって圧力を加えるという。

ここで、ところてんの作り方を説明

①材料となる天草を水でよく洗う

②天草を約1時間煮る

③とろみが出てきたら、煮汁を布で濾す

④型にはめて、十分に冷やしたら出来上がり

春香「それでは材料の方よろしくお願いしまーす!」

春香の掛け声とともに、前回同様材料がトラックに積まれて運ばれたのだが…

雪歩「あれ?」

真「しょぼくない?」

運ばれたのは天草の俵×5

荷台を上げて落とすが…

ボトボトボト

やよい「全然迫力ないですね…」

春香「これでも90Kgあるんだけどね」

用意したのは業務用の天草90kg。

お値段にして54万円。

まずは絡まっている天草をほぐし、水洗いするのだが…

春香「じゃあ役割分担しようか」

伊織「そうね」

千早「ほぐす人、洗う人を決めた方がいいわね」

あずさ「そうね~」

真「じゃあじゃんけんするよー」

亜美真美「「待て待て!!」」

アイドル達「「「「「「じゃーんけーんぽん!あいこでしょ!」」」」」」」

亜美「また長くなるから!」

真美「適当にみんなで剥けばいいじゃん!」

真「いや段取り決めといた方が…」

エレナ「そうだねー」

アイドル達「「「「「「あーいこーでしょ!あーいこーでしょ!」」」」」」

亜美真美「「始まんないから!」」

このままだと前回の二の舞になるため、結局全員でほぐすことに。

すると開始5分で…

詩花「グリュースコット」

春香「あ、詩花ちゃんおはよう!」

ここで詩花が合流!

詩花「みなさんお疲れと思って、あんみつを持ってきたのですが」

亜美「いや今はいいよ」

真美「始めたところだから」

春香「じゃあみんなきゅうけーい」

亜美真美「「ええ!?」」

春香「折角詩花ちゃんがもってきたんだから」

亜美「後でいいじゃん!」

亜美真美の訴えむなしく、結局全員であんみつを食べることに。

食べ終わった後、天草をほぐすペースが上がった。

次はほぐした天草を水洗い場までもっていくのだが…

真「引っ越しのバイトしたことある人いない?」

アイドル達「「「「「…」」」」」

真美「いや運べる人が運ぼうよ…」

真の指名でエレナが運ぶことになったが…

春香「一番奥で洗うんじゃない?」

貴音「いや前から2番目ではないでしょうか」

なぜかどこで洗うかクイズスタート。

亜美「いやどこでもいいじゃん…」

ひとしきり盛り上がった後、全員で洗うことに。

全員必死に洗い終えたところでいよいよ煮る作業だが…

真「これだけの量どうやって煮るの?」

春香「大丈夫!巨大な窯を用意したから!」

天草を1800リットル分の巨大な窯に入れて、かき混ぜながら煮詰めていく。

響「草津温泉みたいだな」

全員「「「「一度はおいで~♪」」」」

かき混ぜていくととろみが出てきたのだが…

昴「灰汁がすごいな…」

伊織「灰汁取る?」

海美「や、やっぱいいよ」←嫌な予感した

しかし、特に問題なく伊織が灰汁を取りおえ、十分とろみが出たところで、いよいよ濾す作業に。

今回巨大な濾し器を用意し、巨大窯を傾けて一気に濾していく。

春香「それじゃあお願いします!」

千早「こっちにはねてこないかしら…」

こちらも特に問題なく濾し成功!

後は1800リットル分のところてんの煮汁を冷やすのみとなったが…

未来「春香さん、どうやって冷やすんですか?」

春香「実はね、巨大冷凍車を準備してあります!」

10tの巨大冷凍車のコンテナにところてんの煮汁を入れる。

春香「今日そんなに気温高くないから、すぐ冷えると思うよ」

ここで3時間休憩。

春香「みんな小腹が空いてきたと思うから、前回のペヤングさんから差し入れが来ています!」

全員「「「やったーーー!」」」

前回の巨大化以降、765プロとペヤングは切っても切れない関係になっていた。

春香「この度765プロとペヤングが合併することに…」

全員「「「ええええ!?」」」

※合併しません

ペヤングを食べ、絶対成功させると士気が高まる中、春香が何かが足りないことに気が付いた。

春香「あっ…」

千早「春香どうしたの?」

春香「すいません。ところてんにかける酢醤油を用意するの忘れてました」

エレナ「え!?」

やよい「味ないですよ!?」

春香「誰かが買いにいかないと…」

ところてんの命、酢醤油がないなんてありえない!

春香「じゃあ千早ちゃん、買いに行ってきてよ」

千早「え!?」

文句を言う千早だったが、結局買いに行くことに。

ここで話は、先日行われたファンミーティングの話へ。

昴「オレ見に行ったぜ」

春香「どうだった?」

昴「まさか律子があんなにすべるとは思わなかったぜ」

律子「やめて」

美希「ミキも後で映像見たけど、律子、さんならもっとうまいダジャレ言うと思ったの」

律子「ホントやめて!あれ私の中で黒歴史だから!」

真美「じゃありっちゃん、リベンジしようよ!」

律子「はぁ!?」

亜美「今ここでみんなが爆笑するダジャレ言ってみてよ!」

律子「いきなり!?しかも千早もいないんでしょ!?」

春香「それじゃあ律子さん、さーんにーいーち!」

律子「ええっと…巨大ところてんつくって目が点に」

全員「「「「「………」」」」」

響「やっぱりつまらないぞ」

律子「…お世話になりました」

春香「待って待って!」

千早が帰宅し、談笑してるうちに3時間経過。

春香「それでは見てみましょう。どうぞ!」

冷凍車のコンテナが開けられた!

あずさ「…ん?」

貴音「湯気が出ておりませんか?」

響「冷気でしょ」

湯気なのか、冷気なのか。近づいて確認。

春香「固まってろ!」

千早「…あれ?」

真「熱っ!」

なんと3時間冷やしたにも関わらず、ところてんは固まるどころか熱いままだった。

これでは型にはめるまでもなく失敗である。

しかし春香はこうなることを読んでいた!

春香「実はね、こんなこともあろうかと思いまして、24時間冷やしてたやつがございます!」

全員「「「ええっ!!!」」」

春香「このままだとまた黒井社長にバカにされておわりですよ!」

真美「ていうか、最初からそれだしゃいいじゃん…」

24時間冷やしたところてんの煮汁を取り出してみると…

春香「あ、固まってる!」

未来「プルンプルンです!」

24時間冷やしたことで、程よい弾力に。

いよいよクライマックス!ところてんを押し出す作業に。

クレーンを使い、慎重にところてんを巨大押し出し器の中へ。

春香「こんなドキドキしてところてん食べたことある?」

詩花「ありませんね」

押し出し器にいれられたところてんは、両端の鉄板を取り外して筒状にする。

そして押し出し棒にアイドル数人がのっかって一気に押し出す!

問題は下の鉄板を外した時、1,8tのところてんが重力で前にかかる。

春香「それでは下の鉄板を外してください!」

慎重に鉄板を外す。すると…

ボトボトボト・・・

昴「え!?」

海美「や、やばくない!?」

春香「わ、枠とって!」

枠を外すと、ところてんはさらにあふれ出てくる!

春香「上登って!早く!」

いそいであずさ、貴音、律子の3人が押し出し棒の上に。

春香「お願いします!」

ドン!

バシャーン!

全てを押し出した結果、ところてんはほとんど水状。

24時間冷やしてもところてんは固まり切れていなかった。

しかしこれも天海春香の想定内だった!

春香「こんなこともあろうかと思いまして!」

真「え!?」

響「ま、まさか…」

春香「1週間冷やしてたものがございます!」

千早「1週間!?」

過去の失敗はすべて忘れよう。

1週間冷やしたところてんを確認すると…

春香「全然違うね」

貴音「弾力が段違いですね」

慎重にセッティング。これが最後の挑戦!

人事はつくした…あとは祈るのみ!

春香「それでは鉄板を外してください!」

ボトボトボト・・・

海美「え!?」

真美「ま、まさか…」

ボト・・・ボト・・・

亜美「あ、止まった!」

春香「セーフセーフ!」

再びあずさ、貴音、律子が押し出し棒の上へ。

ところてんに取りつかれたアイドル達…

ところてんはにゅるんとおしだされるのか!?

春香「お願いします!」

ドン

ニュル~~~~ン

真「おっ!」

海美「いい感じいい感じ!」

次々と出てくるところてん!

とどめを刺すため、押し出し棒をいったん引いて、もう一度押し出す!

春香「お願いします!」

ドン

ニュルン

全員「「「「「やったーーーー!!!」」」」」

押し出されたところてんに青のり、酢醤油をかけて、ついに巨大ところてん完成!

早速全員で実食。

春香「ほかの名前つけなきゃいけないくらいデカいね」

アイドル達「「「「wwwwww」」」」

巨大ところてんのサイズ

3cm×2cm×30cm

巨大ところてんは大好評!

アイドル達は存分に堪能し、余った分は今回もほかのシアター組にふるまわれた。

終わり

何とか夏に終わらせることができました。

ご愛読ありがとうございました。

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