初めまして、勢いと思いつきで初めてSSにチャレンジしてみることにしました
既に沢山あるアイマスのSSですが、お付き合い頂けたら嬉しく思います。
にわか知識なので、指摘やアドバイスも荒れない程度にお願いします。
ちなみに設定だけは全員分あるのですが、肝心の本編は第一話しかないのと、
律子
あずさ
亜美
真美
響
やよい
貴音
上記メンバーのプリキュア名がまだ決まっておりません。
いい案があればどんどん教えて下さい!
それではよろしくお願いいたします!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391065511
いつもの放課後。
週末特有の解放感と少しの疲労感を残しながら、友達に別れを告げてから帰路につく。
春香「千早ちゃん! 一緒に帰ろ!」
小学校の頃からの付き合いの大親友の如月千早に声をかけて、春香は校門を抜けた。
千早「そうね」
物静かで、ちかより難い雰囲気を纏わせたまま千早は答える。使いこまれたイヤホンをつけながら、春香に合わせて歩き出す。
春香「明日のお買い物どこいこっか?」
千早「いつものように春香が決めて、私はあまり詳しくないから」
春香「良いけど、行きたいお店とかないの?」
千早「そうね、レコードショップには行きたいわね」
春香「レコードって、相変わらずだよね」
千早「しーでぃ、でしょ? レコードが小さくなっただけなんだけなんだし、変わらないわ」
春香「あはは」
他愛ない会話。
穏やかな時間。
春香「あれ?」
千早「どうかした春香?」
いつもの帰り道、その途中にある小さな公園に差し掛かったところで異変は起きた。
春香「千早ちゃん、あれって人だよね」
千早「どうかしら、そう見えなくもないけど……って春香!」
危ない、と声をかける暇もなく春香は駆け出していた。
春香「大丈夫……ですか?」
恐る恐る声をかける。
まだ若い、20代の中盤か後半といった感じの男が倒れていた。
春香「ケガしてる……」
男が纏うスーツには破れた場所が幾つもあり、うっすらと血が滲んでいる場所もあった。
春香「あ、そうだ……救急車呼ばなきゃ……」
春香は慌てて携帯を取り出してキーをプッシュする。
???「待ってくれ……」
その手を止めたのは、他でもない倒れていた男だった。
千早「春香!?」
駆け寄って来た千早の顔が青ざめていく。
千早から見れば倒れていた男に襲われているように見えたのかも知れない。
千早「春香から離れてっ!」
普段なら絶対発しないような声を上げながら、掴まれた手を引き剥がす。
千早「逃げましょう春香」
春香「え、でも……」
困惑する春香。
???「見つけたぞ765プロ」
???「随分と手こずらせてくれたが、これで終わりだな」
突然現れたスーツ姿の男は、不気味な笑いを浮かべながら地面倒れた男へと歩み寄る。
「三流がっ!」
爪先で腹部を蹴り、踏みつける。
何度も何度も何度も……
春香「やめてっ!!」
???「ん?? 誰だね君たちは?」
春香・千早「っ!?」
二人は息を飲んだ。
どうも、作者です。
レス感謝です!
スレタイやらかした系ですかね?
今のうちに立て直した方が賢明ですかね?
別に問題なくね?
いや、このままでいいと思うよ? まあ期待してるよ
???「どこの誰かは知りませんが、邪魔をするつもりですか?」
春香「……その人ケガしてる……だから……」
???「はい? なんですか?」
わざとらしく聞き返しながら、男は踏みつけるのをやめない。
???「ん??」
千早「……っっ」
???「これはこれは……なるほどなるほど」
男は千早に向けた視線を舐めるように往復させながら何か納得したように頷いた。
???「君にきーめた!」
男はスーツの内ポケットから一枚のカードを取り出した。
???「君を深き絶望の世界へスカウトしましょう!」
???「イッツ、ショウタイム!」
カードを千早へと投げつける。
春香「千早ちゃん!」
千早へと駆け寄っていく。伸ばした手が触れようとした瞬間、爆発が起きた。
ムリダナー「ムリダナーァァァ!」
春香「千早……ちゃん?」
爆煙の中から現れたのは、巨大なスピーカーの形をした化け物だった。
???「さぁ、すべて破壊するのです!」
ムリダナー「ムリダナーァァ!」
地響きをあげながら、化け物は
倒れたままの男へと向かって歩き始める。
???「踏み潰せ!」
ムリダナー「ムリダナァァ!」
春香「だめぇっ!」
ムリダナー「……くっ!?」
ピタリと化け物の動きが止まる。
春香「千早ちゃん、やめてお願い!」
ムリダナー「くっ……。くっ……」
???「何をしている! 早く踏み潰せ!」
ムリダナー「……は……る……か……」
化け物は困惑した様子で頭を抱えている。
春香「千早ちゃん! 千早ちゃん!」
春香の呼び掛けも虚しく、化け物は振り上げた腕を叩きつけた。
ムリダナー「!?」
???「!?」
春香「!?」
全員が一様に驚愕の表情を浮かべた。
春香「なに、これ?」
春香を覆うように光が壁となってムリダナーの腕を受け止めていた。
???「この光……まさか……」
春香「この光、私なの?」
春香はゆっくりと光へと向けて 手を伸ばす。
指先が光へと触れ、光は更に輝きを増し、辺りを飲み込んでいく。
春香「一体何が起こったの?」
そこは、暖かな光の中。やわらかい桜色の光がきらきらと瞬いている。
『君はアイドルになってみる気はないか?』
春香「え?」
『皆の憧れと希望の象徴。またの名を伝説の戦士(アイドル)、プリキュア』
春香「なんのこと?」
『絶望を振り撒く961プロから世界を救えるのは、伝説の戦士プリキュアのみ』
『君が持つ真っ直ぐな心、それはプリキュアの証しとも言うべきもの』
春香「わたしにそんな力なんて……」
『絶望に魅せられた友を救えるのもまた、あなただけ』
春香「それって!?」
春香「千早ちゃんを助けられるの!?」
『あなたがそう願うならば』
春香「伝説の戦士とか難しい話はわからないけど、わたし、千早ちゃんを助けたい!」
『信じなさい。その胸に宿る想いを……』
『紡ぎなさい。契約の言の葉を!』
光が溢れ、視界を白く染め上げる。
春香「プリキュア! ライブ・スタート!」
溢れた光は柱となって天上へと伸びていく。高く高く、どこまでも。
『イメージするのです、あなたが想う戦士の姿を』
春香「イメージ……」
そして光の柱が砕けた瞬間、彼女は現れた。その姿は天空から舞い降りた女神を思わせた。
「かわいくて、やさしくて、ちょっぴりドジな正統派! キュアリボン!」
ポーズを決め、言い放つ。
春香「わたしなに言ってんだろ……」
半ば無意識に叫んでいたようで、冷静になると気恥ずかしさを覚えた。
春香「それにこの格好……」
白を基調としたふりふりのスカートに赤いラインの入ったその衣装は、ステージ上のアイドルを思わせる。
???「貴様、その格好は……まさか!?」
驚愕に血走った瞳を見開いた男
が叫ぶ。
???「行けムリダナー! やつを叩き潰せ!」
ムリダナー「ムリダナァァ!」
化け物が春香へと向かい走り出す。
春香「え!? ちょっと……」
待って。等と言う言葉が通用するはずもない。
???「跳べ!」
背中に投げ掛けられた掠れた叫び。春香は反射的に地面を蹴った。
春香「え、あ、うそ?」
自分ではそれほど力を込めたつもりはなかった。
だが、春香は今、10メートル程の空中を漂っている。
当然、上昇力を失えば重力に従って落下へと状況は変化する。
名前が???なキャラクターが同じシーンに二人いると訳がわからないよ!
律子 →クリスタル
あずさ→ミルキー
亜美 →プリティー
真美 →キュート
響 →サン
やよい→ツインテール
貴音 →ムーン
なんてどう?
何人か歴代のプリキュアの名前の一部が名前になっている人もいるけど。
春香「死んじゃう?!」
叫びながら春香は地面へと叩きつけられた。
春香「いたた……くない?」
「無事なら早く退いてもらえると助かるんだが……」
下からの声に、春香は驚いて見下ろした。
春香「ごめんなさい!」
ばっと飛び退いて、下敷きにしていた男へと手を貸した。
???「三流プロダクションのプロデューサーが小賢しいことを」
P「下っ腹ディレクターに言われる筋合いはないな」
春香「えっと……」
P「すまない、君たちを巻き込んでしまった……」
春香「い、いえ」
春香「それより、何がなんだか……」
P「君は伝説の戦士プリキュアに選ばれたんだ。今の君なら、あの化け物を倒せるはずだ」
春香「そうなんですか?」
P「気づかないか?」
春香「はい? あれ?」
自覚して初めて、自身から溢れる力に気がついた。
ムリダナー「ムリダナーァァァ!」
春香「っ!?」
突如、左から気配と同時に衝撃が春香を襲った。
響→キュアテイマー
貴音→キュアセレーネ
貴音が仮にキュアムーンになるとだとムーンライトと被るから月のギリシャ読みにしてみた
>>33 テイマーとかセレーネっていいですねぇ!なんか、自分のネーミングセンスが自信なくなりますねw
他のみなさんも色々な案を出して頂いて、ありがとうございます!
少しずつではありますが、話を進めていこうと思います!
春香「これくらい!」
春香「千早ちゃん、ごめん!」
掴んだ腕ごと豪快に投げ飛ばす。
ディレクター「なんと!」
予想外の状況に男は奥歯を噛みしめ唸る。
ディレクター「ムリダナー、貴様の本当の力を見せてやれ」
ムリダナー「ムリダナーァァァァァ!」
化け物が咆哮を上げ、春香へと向かって腰を低く構えた。
???「貴様の歌をたっぷりと聞かせてやるがいい!」
命令に従ってムリダナーのスピーカーから大音量の歌が放たれた。
春香「な、に、これ……重い、苦しい……」
それは耳をつんざくような轟音ではない。胸の奥をぎゅっと締め付けるような、絶望を音にしたかのような音。
春香「うぅっ……」
膝を折り、春香は涙を溢していた。
ディレクター「絶望に飲み込まれてしまえ!」
男が喝采を上げ、ムリダナーは更に歌の力を強めていく。
(違う違う違う違う違う違う違う違う……こんなの……)
春香「こんなの歌じゃない!」
涙を拭い春香は立ち上がる。
春香「千早ちゃん言ってた。歌は聞く人の為にあるって……楽しさも嬉しさも辛さも哀しみも……伝えるだけじゃない、感じて貰うんだって!」
春香「こんな一方的なものは、決して歌なんかじゃない!」
春香「千早ちゃんの歌は聞く人を幸せにする、暖かい歌だから!」
ムリダナー「は、る……か……」
春香「千早ちゃん、待ってて」
春香「いま、助けるから!」
春香は胸の前で両手を握りしめる。
(わたしは知ってるよ。千早ちゃんの歌の暖かさ、優しさ。歌も、歌う千早ちゃんも大好きだよ)
春香は願う。
(絶対助けるから、負けないで!)
願いはやがて決意へと変わり、決意は光へと、そして力へと変わる。
それは誰に教わったわけでもなく、春香自身が見いだした答え。
春香「胸に宿るは希望の光! 明日へと続く未来の光!」
春香「響け!」
春香「 GO MY WAY!」
激流のような閃光が放たれる。
ムリダナー「ムリ、ダナァァ……くっ」
飲み込まれたムリダナーへと春香の真っ直ぐな想いが流れ込み、絶望に染められた心を浄化していく。
やがて光が収まる頃には、化け物の姿は消え、穏やかに眠る千早が横たわっていた。
???「そんなバカな!?」
男は不利と見て、舌打ちを残しその場から消え失せた。
化け物が消えていく光景を眺めていた春香は、ハッと我にかえると、千早へと駆け寄った。
春香「よかった……本当によかった……」
太ももの上にのせた千早の寝顔を見つめていると、頬を伝う涙の滴が、千早の額へと落ちていく。
千早「泣かないで春香」
春香「千早ちゃん……」
千早「ありがとう」
春香「覚えて……?」
千早「ごめんなさい、意識はあったのだけど、思い通りにはいかなくて……」
春香「千早ちゃんの所為じゃないよ!」
千早「違うの。ああなったのは、私が弱かったから……私の迷いがあれを生み出したのよ」
春香「千早ちゃん……」
千早「でも、春香のお陰で思い出せたわ、私の本当の歌を……」
春香「私は別に……」
千早「ありがとう。わたしは歌手になることを諦めない。私の歌を大好きって言ってくれた人がいるから」
言いながら千早は起き上がる。
春香「千早ちゃんがああなったのは、千早ちゃんに迷いとか不安があったからだよね?」
千早「そうなるわね」
春香「だとしても、それを利用するなんて、やっぱり私、許せないよ」
千早「それに、わたしの春香に酷い事をしようとしたのも、絶対に許せないわ」
千早の視線が、向きを変える。
その視線を春香も追うようにして辿っていく。
千早「多分、あの人ならその辺の事情も知ってるのでしょうね」
千早の視線の先にいたのは、春香に下敷きにされたプロデューサーと呼ばれていた男だった。
千早「行きましょう」
春香「そう、だね」
千早「大丈夫。頼りないかも知れないけど、側にはいるから」
春香「千早ちゃんがいてくれれば、怖くないよ」
千早「そう?」
春香「うん!」
手を繋ぎ、二人は歩き出した。
空は茜色へと変わっていた。
第1話 おわり
後書きと、次回予告的な何かを少し。
ミスりまくりながらですが、どうにか一話を終わらせました。
このお話は脳内に浮かんだ、こんなシーンやりたい!を形にしていこうと思っています。
なので、展開が飛んだりする事が多くあるとは思いますが、皆さんの脳内補完に期待します。
逆にこんなシーンどう?ってのも言ってもらえれば、実現可能なら書いちゃいますよっ!
さて、次回は説明回とちょびっと竜宮小町でしょうかねー。
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