ピット「この神器があれば……」ドドドド

おじゃまぷよ「……」キン！！

ピット「そんな！！？ 神器の攻撃が効かない！！？」

ハデス「ピ・ッ・ト・く～～～ん！！」

ピット「出たなハデス！！」

パルテナ「貴方の仕業ですね」

ハデス「違う違う違～～う！！ 今回はぁ！！ ある特別ゲストさんのしーわーざ！！」

ピット「特別ゲストだって！！？」

ハデス「カモーン！！」

サタン「フハハハハ！！！ 私の名はサタン！！」

サタン「この天界をぷよ地獄にしてくれる！！」

ハデス「なーんかね、いきなり冥府界に吹っ飛んで来たんだよね」

ハデス「ま、折角だから利用しちゃおーってわけ！！」

サタン「勘違いするな、私は利用されるつもりはない。 悪魔で私の意志でやってるだけだ」

ピット「なんかブラピみたいなやつですね……」

パルテナ「ピット！！ パルテナスキャンで分かった事があります！！」

ピット「なんですか！！？」

パルテナ「おじゃまぷよは……オワニモを使って倒せます！！」

ピット「お、おわにも？」

パルテナ「同色の敵を4つ並べる事によって周辺の敵を消滅させる魔法……」

パルテナ「それを使えば……おじゃまぷよを消滅できます！！」

ピット「魔法ですか！？ でもどうやって使えるようになるんですか？」

サタン「何！？ お前達オワニモを覚えていないのか！！？」

パルテナ「すみません、ピットは魔導師ではないので」

サタン「プリンプ、すずらん商店街と……今まで飛ばされて来た場所は誰かしらオワニモを覚えていた」

サタン「しかしここには誰も覚えていない奴がいるとは……」

サタン「これでは……ぷよ勝負ができないではないか！！」

ピット「ぷよ勝負……？」

パルテナ「恐らくぷよぷよを消し合うバトルのようですね」

ピット「ぷよぷよ……？ おじゃまぷよとは違うんですか？」

ヒュー……

ピット「！！ パルテナ様！！ 色のついたおじゃまぷよが！！」

パルテナ「それがぷよぷよです、ピット」

パルテナ「赤、青、黄、緑、紫の五色ですね」

ドドドド！！

ピット「あ！！ ぷよぷよも神器が効かない！！」

サタン「ええい！！ この世界にオワニモの魔導書はないのか！！？ 誰か覚えろ！！」

パルテナ「……変ですね。 何故彼は私達にぷよぷよを消させたいのでしょう？」

パルテナ「こちらに消せない手段がないのは向こうにとって好都合のはず……」

ハデス「よっぽどぷよ勝負したいんだねぇ！！」

サタン「まぁ……間違ってはないな」

サタン「ぷよ勝負というのはな、稀に異世界に吹き飛んでしまうという現象が発生してしまうんだ」

ピット「……そうか！！ つまりサタン、お前は元の世界に吹き飛ばしてほしい為に……」

サタン「その通りだ！！ 分かったらさっさとオワニモを覚えんか！！」

ピット「そんな事言われても！！」

サタン「ああ……アルル……カーバンクルちゃん……会いたい」

ナチュレ「見つけたぞパルテナ！！」

ピット「ナチュレ！！」

パルテナ「私に何か？」

ナチュレ「そなたの所の天使が自然軍をめちゃくちゃにしたんじゃ！！ 倍にして返してくれるわ！！」

パルテナ「天使……？ ピットではなく？」

ナチュレ「こやつじゃ！！」













ハーピー「はらほろひれはれ～♪」

サタン「ハーピー！！ お前もこっちに来ていたのか！！」

ハデス「どうやらサタン君の知り合いみたいだねえ」

ナチュレ「なんじゃ！？ ここにもこんなにあの化け物が！！」

ピット「そうか、あの天使もオワニモが使えて……それでナチュレ達に……」

ナチュレ「いや、こやつはそんな訳の分からない魔法などで倒したのではない！！」

ピット「え……？」

ナチュレ「歌じゃ！！」

ハーピー「♪～」ボエ～

ピット「うわああああああああああ！！？」

ナチュレ「ひ、ひどい歌声じゃ……この声でエレカ達はやられてしまった……」

ピキピキ……

パルテナ「まぁ！！ エンジェランドのあちこちにヒビが！！」

サタン「しょうがない……例え元の世界に帰れなくても……ここでぷよ地獄を作ればいいだけの事！！」ドドドド！！

ハデス「吹っ切れたみたいだねえサタンくん！！」

パルテナ「こうしてはいられません！！ ピット！！ 地上界に行ってオワニモの魔導書を探しなさい！！」

ピット「そうか！！ 天界にはなくても……もしかしたら地上界なら！！」

ピット「行ってきますパルテナ様！！」ダッ

ハデス「させないよぉ！！」

パルテナ「冥府軍が！！」

ピット「くっそー！！ ここにきてシューティングか！！」ドドドド！！

ナチュレ「パルテナ！！ 共同戦線じゃ！！ こやつらを倒すぞ！！」

パルテナ「無駄です。 オワニモがない限りぷよぷよは……」

ナチュレ「なんじゃとお！！？」

サタン「ぷよぷよに埋もれるがいい！！」

ドゴォン！！

ハーピー「あら～」ヒュー

ハデス「あーらら！！ ハーピーちゃん吹き飛んじゃったねぇ！！」

サタン「なっ！？ あいつだけ異世界に行ったのか！！？」

パルテナ「どうやら私達もぷよぷよに埋もれるのは時間の問題かもしれません」

ナチュレ「ピット！！ はよせんかぁ！！」

サタン「くそ……誰か私を倒せる猛者はいないのか！！」

サタン「はああああ！！！」ドドドド

ハデス「サタンくん、ここにいたかったり帰りたかったりブレすぎじゃない？」

ハデス「あ、そうだ！！ ねぇサタンくん！！」

サタン「なんだ」

ハデス「全然関係ないんだけどさぁ、ドンキーコングって知ってるぅ！？」

サタン「知らん、なんだそれは」

ハデス「ちょっとお！！ おたくのライバル会社のキャラの名前ぐらい覚えといた方がいいよぉ！？」

サタン「何の話だ！！」

ピット「なんとか地上界に降りれたぞ！！」

マグナ「おいピット、こりゃ一体なんの騒ぎだ」

ピット「マグナ！！」

マグナ「あちこちにぷよぷよがいやがる」

ピット「実は……」

マグナ「……オワニモの魔導書、か」

ピット「……どこにあるのか知ってるのか？」

マグナ「ああ、知ってる」

ピット「！！ 本当か！！？ どこに魔導書があるんだ！！？」

マグナ「教えてやってもいいが……下手をすればここにはいられなくなるぞ。 それでもいいのか？」

ピット「異世界に吹き飛ぶかもしれないんだろ？ そんな事を考えている場合じゃない！！」

マグナ「……分かった。 ついてこい」

ハデス「おおおお！！！ 凄い勢いで天界がぷよ地獄になっていくねえ！！」

サタン「女神パルテナもぷよぷよの前では形無しか……」

ナチュレ「パルテナ！！ ピットはまだなのか！！」

パルテナ「今、魔導書の元まで向かってます！！」

ナチュレ「う、うもう……埋もれる」

ガキイン！！！

ナチュレ「！！！ だ、誰じゃ！！？ 誰が埋もれたわらわを助けてくれたんじゃ！！？」














ブラックピット「……消滅する事はできなくても吹き飛ばす事はできるだろ？」

パルテナ「ブラピ！！！」

ハデス「どーおサタンくん！！？ ドッペルゲンガーなんて滅多に見られないから目に焼き付けた方がいいよ！！」

サタン「……生憎ドッペルゲンガーは何度も見てる」

マグナ「オワニモは禁断の魔法と言われている……だから俺も迂闊に手をつけれなかった」

マグナ「……本当にいいんだな？」

ピット「黙ってこの状況を見てる訳にもいかないだろ！！！」

ピット「僕は一刻も早くエンジェランドを……天界を……パルテナ様を救いたいんだ！！」











ハデス「サタンくん！！ 天界を制覇したら次はどうするんだい！！？」

サタン「決まっているだろう。 ハデス、貴様のいる冥府界をぷよ地獄にするのだ」

ハデス「あれま！！ それはまずいねー！！ こっちがやられるなんて全然考えてなかったよ！！ ミイラ取りがミイラになるってやつ！！？」

ハデス「ピットくーーーん！！！ 早く帰ってきてちょーだーい！！」

ナチュレ「そなたは誰の味方じゃ！！！」

ピット「パルテナ様！！ オワニモを覚えました！！！」

パルテナ「回収します！！！」

ナチュレ「でかしたぞピット！！！」

ブラックピット「……さっさと帰ってこい」

ナチュレ「も、もう息ができん！！」

サタン「……ふん、愚かな」

ピット「地獄へと導く魔王よ！！」バッ

サタン「！！！」

ピット「音にも聞け！！ 刮目せよ！！！」

ピット「光の女神パルテナが使いピット！！ ここに見参！！」

サタン「……ほう、ちゃんと取得してきたようだな」

サタン「では……」

ピット「いざ……」

ピット・サタン「ぷよ勝負！！」

ピット「え、えーと……」

ナチュレ「何をノロノロ考えておる！！ 早く落とさんか！！」

ピット「で、でも！！ ちゃんと考えて置かないと！！！」

パルテナ「案外カエル積みでなんとかなるかもしれませんよ？」

ブラックピット「おい何やってるんだ！！ そこに赤を置いたら連鎖が途切れるだろ！！！」

サタン「サタンクロス！！」7れんさ

ハデス「ほーらピットくん！！ サタンくんの連鎖が終わる前に早く！！！」

パルテナ「あーもう！！ みんなうるさいなぁ！！！」

ピット「まずい！！ 5連鎖しか出来てない！！ このままだとヤラレチャう！！」

パルテナ「ここでは『ばたんきゅ～』の方が正しいかもしれませんね」

サタン「サタンクロス！！」13れんさ

ナチュレ「サタンの連鎖が終わってしまったぞ！！」

ブラックピット「発火するしかないぞ！！」

ピット「ダメだ！！ このままじゃ相殺できない！！」

ハデス「この大量の彗星ぷよは異世界行き確定かもねぇ！！」

サタン「……どうやらその程度だったらしいな」

パルテナ「……こうなったら！！」

パルテナ「ルール変更！！」ピカーッ

サタン「何！！？」

ピット「パルテナ様！！？」

パルテナ「通ルールから初心者にも優しいフィーバールールにしましたよ」

ピット「ありがとうございます！！」

サタン「おのれ……！！」

パルテナ「さぁピット！！ 遠慮なく発火しなさい！！」

ピット「はい！！」

サタン「奴の攻撃に備えて連鎖を組まなければ！！」

ピット「フィーバーモード突入！！」FEVER！！

ナチュレ「まだ発火するでないぞ！！ 2、3連鎖程準備してからじゃ！！」

ブラックピット「そんなの作れる程時間は余ってないぞ！！ もう発火しろ！！」

ピット「だからみんなうるさいって！！！」

ピット「どりゃーーー！！！！」

ナチュレ「どうじゃサタン！！ 累計30連鎖じゃ！！」

サタン「ふん、甘いな……こっちはもうフィーバーモードに入る準備はできてる」

サタン「これでどうだ！！」10れんさ

パルテナ「あら？ 何か勘違いされてません？」

サタン「何……？」

パルテナ「私がフィーバールールを適用させたのはピットの方だけですよ？」

サタン「なっ！！！？」

ナチュレ「おお！！ あやつは通ルールのままか！！」

サタン「馬鹿な！！？ 相殺できん！！！」

ピット「終わりだサタン！！！」

ドカァァァァァァァァン！！！

サタン「そんな馬鹿なああああああああ！！！」ヒュウウウウウウ

ピット「やった！！」