穂乃果「あなたと過ごす誕生日」 (18)
・書きとめあり
・次より投下します
・"あなた"視点です
穂乃果ちゃん誕生日おめでとう
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8月3日
「おはよう! ごめんね、待たせちゃったかな?」
「あれ、待ち合わせの時間にはまだ早いの?」
「……ほんとだ。じゃあ、どうして?」
「え、穂乃果に早く会いたくて?」
「そう言われると、なんだか照れちゃうね///」
「でも、うれしい! ありがとう」
◇
「――それで、まずはどこに行くの?」
「えっ 本屋さん?」
「新刊の発売日だから?」
「えーっ?!」
「……って冗談?」
「でも本屋さんには行くんだ」
「文房具の品揃えが、すごく良いから……?」
「もしかして、この間穂乃果が言ったこと、覚えていてくれたの?」
「そう、机から落としちゃった時に、壊れちゃったんだよね」
「お気に入りのボールペンだったから、結構ショックだったんだ」
「でもインク減ってたし、ちょうど良かったのかな?」アハハ
○本屋、文房具売り場
「ほんとだ、いっぱいある!」
「ボールペンだけでも色んな種類があるんだね」
「う~ん、どれがいいかな?」
「え、これはどうかって?」
「キラキラな模様に、イチゴのアクセサリーがついててるんだ」
「うん、決めた。私それにする」
「すっごくかわいいし、それに、あなたが選んでくれたから///」
「あ、このペン色違いもあるみたい」
「あなたはそれを買うの?」
「えへへ、お揃いだね」
◇
「お昼だ―」
「なに食べよっか?」
「穂乃果の好きなところでいいの?」
「じゃあ、あそこのパン屋さんなんてどうかな?」
「いーといん、って言うんだっけ? 買ったその場で食べられるんだよ」
○パン屋
「穂乃果は選び終わったけど、あなたは?」
「そっか。じゃあ、飲み物どうしよっか?」
「あなたは……コーヒーにするんだ」
「穂乃果苦くて飲めないのに、すごい」
「なんだか大人だね」
~~~
「いただきます」
「うん、美味しい」
「このクロワッサン、外はサクサクで中がふわふわで、大好きなんだ」
「あなたも食べてみる?」
「じゃあ、はい(ひとちぎり)一口どうぞ」
「あーん、なんて」エヘヘ
「うわ、穂乃果の指なんて食べられないよ///」
「あ、美味しい? よかった」
「え? お返し?」
「じゃあ、あーん」
「うん、あなたのメロンパンも美味しい」
(本当は緊張して、あんまり味わかんなかったんだけど///)
◇
「お腹いっぱいになって、穂乃果も元気いっぱいだよ!」
「次はどこに行くの?」
「えぇ? 水族館?」
「じゃあ遠出するの?」
「あれ? しないんだ」
「……ビル街の中にある水族館?」
○水族館
「ほんとに水族館があるんだ」
「しかもあなたの言う通り、駅を出てすぐの、ビル街の中だ」
「それにしても、夏休みだからかな? 平日なのに結構混んでるね」
「え? 手、つなぐの?」
「うん、そうだね。はぐれたら大変だもんね」エヘヘ
~~~
(光と鏡のクラゲ水槽)
「おー。すごい、きれい……」
「ぷかぷか浮いてるクラゲが、いろんな色にキラキラして、不思議な感じだね」
「なんだか眠たくなってきたような……」
「え? もちろん冗談だよ、冗談」
「もう、穂乃果そんなに子供じゃないもん」
(イルカショー)
「いい席開いてて良かったね」
「え、こんな前で大丈夫? ってどうして?」
「こんなに近くでイルカを見れるなんてすごいじゃん!」
(ショーが始まり)
「おー跳んだ!」
「回った!」
「かわいい!」
「ショーの間に音楽が流れるのはよくあるけど、それと一緒にやるっていうのは始めて見たよ」
「なんだかアイドルみたいだね」
「そう言えば、カッパを着てる人たちが結構いるよね。今日すごくいい天気なのに、何でかな?」
「見てれば分る? じゃあ……」
(アナウンス)――にご注意ください
「あれ? なんか言ってる?」
「おー大ジャンプ! すっごく跳んだ!」
バッシャッーン!!
「うわあ! すっごい水しぶき!」
「そしてめちゃくちゃ濡れた!」ビチョビチョ
「もしかして、これ知ってたから席のこと聞いたの?」
「もうー、そういうのは早く言ってよー」
「でも楽しかった!」
「ジャンプはすごかったし、音楽と合わせたショーも、µ'sの参考になるかも!」
「……ところで、どうしてさっきからこっちの方見てくれないの?」
「え、タオル? まえ?」
「…………あっ」
「えっち///」
◇
「いつの間にか夕方だね―」
「え? 水族館?」
「楽しかったよ?」
「ペンギンにアシカのショーも見たし、色んな熱帯魚とか、変わった生き物も見れたし」
「穂乃果は満足です!」
「……ちょっと恥ずかしかったけど」
「それで、今、どこに向かってるの?」
「あ……ここってお花屋さん?」
○花屋近くの公園
「お花屋さんに着いたのに、近くの公園で待ってて、て言われちゃった」
「なにしにいったんだろう?」
「あ、戻ってきた」
「おかえりなさい」
「あれ、どうしたの? いきなりあらたまって」
「え? うん。今日は穂乃果の誕生日だけど……」
「プレゼント、くれるの?」
「ひまわりの花束……?」
「すごい……!」
「――お誕生日に大きな花束をもらうの、小さい頃から憧れてたんだ」
「――だから、すっごく嬉しい!」
「ありがとう」
◇
「うん、ここでいいよ」
「もうすぐ近くなんだから、大丈夫だよ~」
「――――あのね、こんなに素敵な誕生日、穂乃果初めてだった」
「これも、あなたと一緒過ごせたから、かな?」エヘヘ
「……なーんてね!」
「今日は本当にありがとう」
「じゃあね! またよろしく!」
おわり
お読み頂き、ありがとうございました
今度こそ当日間に合わせたかったけど、結局日付変わってしまって穂乃果ちゃんに申し訳ない
ちなみに水族館にはモデルがあります。
JR品川駅から徒歩数分の所です。
最後になりましたが、改めまして、
高坂穂乃果ちゃん、お誕生日おめでとう!
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