電脳公演 シンデレラネットワーク【デレマス×ロックマンエグゼ】 (173)

注意事項
正真正銘の初投稿です ミスがあっても生暖かい目で見てもらえると助かります。

キャラ、特にナビの口調がおかしいかもしれません。また、オリジナルのキャラが出ます。

書き溜めありです。

イメージとしてはデレマスのツアーイベです。そのため本来とは違う設定もあります。またツアーイベ形式ですがPやエグゼのキャラも出てきます。

以上の要素を受け付けないという方にはオススメ出来ません。



それでは始めさせていただきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532017577

私は池袋晶葉、秋原中に通う中学二年だ。

この町には凄腕のネットバトラーがいる。名前はあえて出すまいが彼の影響でネットバトルが盛んだ。

……今はナビの無い私には関係ないがな。

さて、私がこの町で何をしているかというと……

P「……というわけで妙な連中がネットをうろついていることもあるから……」

彼はP、私のクラスの担任にして私を父から預かっている男だ……一応生活には不自由していない。ちなみに独身だ。

キーンコーンカーンコーン

P「それじゃあ今日のホームルームは終わり。気をつけて帰るように。」

はーい

先生さようならー

ライラ「さようならでございますー。」

ライラ「アキハさん、ロボット部に向かいますですかー?」

晶葉「ああ、そうだな。泉も既にいるかもしれないしな。」

ライラ「わかりました。一緒に行きましょー。」

彼女はライラ、私の友人の一人だ。ロボット部には私と一緒がいいという理由で加入したらしい。
二人で他愛ない話をしているうちにロボット部の部室前に着いた。

ガラッ

晶葉「よっと、泉は……やはり先に来てたか。」

泉「先っていっても5分ぐらいだけどね。さて、今日の活動を始めよっか。」

彼女は泉、私の一つ上の学年でロボット部の部長だ。クラスでの事はあまり知らない。

泉「晶葉ちゃんが頼んでたプログラムは作っておいたよ。後は晶葉ちゃんが組み立てれば完成だね。」

晶葉「ああ、ありがとう泉。」

泉「たまには先輩って呼んでくれてもいいんだけどな。」

晶葉「……善処しよう。」

ガラッ

P「おっ、みんな集まってるな。」

ロボット部は私、ライラ、泉の三人の生徒と顧問のP(私が説得した)の計四人で活動している。泉がロボットのプログラム担当で私が回路や外装などいわゆる器担当だ。ライラとPは必要な時に私たちのサポートに回っている。

泉「P先生、お疲れ様です。」

P「ああ、お疲れ様。そういえば今日はいいニュースを持ってきたぞ。」

泉「何ですか?」

晶葉「勿体ぶらずに言ってくれ。」

P「なんと……みんなの作ったロボがロボコンクールの一次審査に合格したぞ。」

ライラ「わぁー。素晴らしいでございますねー」

晶葉「やったな泉!ライラ!」

泉「やったね、二人とも!」

P「二次審査についてはまた追って連絡が来るらしい。まずはおめでとう。さて、俺はこれから雑務に戻らないといけない。今日はみんなも適当に帰りなよ。」

泉「分かりました。」

ライラ「はーい。」

晶葉「ああ、わかった。ところで今日の晩御飯はどうするんだ?」

P「帰りにスーパーにでも寄るよ。ただいつもより少し遅れそうだから先にどこかに食べに行っててもいいが……」

晶葉「いや、待つさ。その間にこのロボを組み立ててしまえばいい。」

P「そっか。それじゃあまた後でな。」

晶葉「Pも仕事頑張れよ。」

ガラッ

ライラ「アキハさんはP先生と一緒に暮らしてるんでしたねー。」

晶葉「ああそうだ。特に不自由は無いな。」

泉「でも二人は親子じゃなかったよね?名字違ったし。」

晶葉「まあそうだが私の家族みたいなものだ。もちろん泉もライラもだぞ。」

ライラ「あらー。」

泉「ふふっ、嬉しいね。それじゃあ改めてロボコンクール優勝目指して頑張ろっか。」

ライラ「おー。」

晶葉「おうとも。私たちの才能を見せつけてやろう!」

職員室

P「……さて、帰るか。晩はコロッケにするかな。」

ガラッ

………

???「本当にやるんですか?」

???「もちろんです。それはあの方も望んでいることですしアナタの願いを叶えることにも繋がっているんですよ。」

???「ですが……」

???「やらないならワタシが勝手にやるだけです。さあどうしますか?」

???「分かり……ました。その代わり私の指示には従って下さい。」

???「アナタが使命を果たす限りワタシは従いますよ。フフフ。」

本日分はここまでです。

適宜更新します。

次の日

キーンコーンカーンコーン

P「それじゃあ気をつけて帰るように。」

はーい

ライラ「アキハさん、早速ロボット部へ向かいますか?」

晶葉「いや、宿題を出さないといけないから先に行っててくれ。」

ライラ「了解でございます。それではまた後でー。」

紗南「晶葉ちゃんも宿題出すの?」

晶葉「ああ、ロボ作りに熱中していてな。」

紗南「奇遇だね、あたしもゲームに熱中してて忘れちゃったんだ。」

晶葉「お互い自業自得だな。さて、化学の宿題だったな。三船先生の所に持っていくか。」

紗南「うん、おつかいクエストの開始だね。」

化学実験室

紗南が扉を叩く

紗南「失礼します、三船先生はいますか?」

………

晶葉「……返事が無いな。」

紗南「いないみたいだね。今日は帰っちゃう?」

晶葉「私はロボット部へ向かうからまだ学校に残るぞ。」

紗南「そういえばライラちゃんを待たせてたんだっけ。あたしはゲーセン行くから帰るね。また明日。」

晶葉「ああ、また明日な。」

晶葉(さて、みんなを待たせてるから早く行かないとな。)

ロボット部 部室前

……

晶葉(あれ、扉が開かないな。まだ誰も来てないのか?)

泉「おーい、誰かいなーい?」

晶葉「その声は泉か。」

泉「あっ、晶葉ちゃん。」

晶葉「なんだ、来てたのか。扉を開けてくれないか?」

泉「それが開かないんだ。」

ライラ「ライラさんもP先生もいますよー。」

P「どうやら扉に電子ロックがかけられたらしい。職員室から行けるメインサーバーで解除できるはずだ、行ってくれないか?」

晶葉「分かった。ただ、私はナビが無いが解除できるのか?」

P「管理している先生に頼めばいいから大丈夫さ。」

晶葉「なるほど。よし、行ってくるぞ。」

P「頼むぞ。」

職員室前

晶葉(扉のロックがかかっただけだ、すぐ解決できるだろう。が、時間を無駄に潰されるのは少し痛いな。)

晶葉(……ってここの扉も開かないじゃないか。全くどうなってるんだ。……とりあえず部室に戻るか。)


ロボット部 部室前

晶葉「……というわけで職員室も電子ロックがかかっていてな……」

P「……おかしいな……職員室の扉はこの時間帯電子ロックをかけてはいけないはずなんだが……何かあったのかもしれない。こういう時はネットポリスに連絡を……」

晶葉「……ジャミングされてるせいで連絡が取れないな。どうする?」

P「こうなったら晶葉、君だけが頼りだ。外に行って助けを呼んでくれ。」

晶葉「妙に落ち着いてるな。」

P「焦っても仕方無いしな。頼むぞ晶葉。」

泉「私からもお願いね。」

ライラ「お願いしますー。」

晶葉「ああ、私に任せろ。」

秋原町

晶葉(とは言っても平日のこの時間帯じゃほとんど人がいないな。まだジャミングは解けてないから連絡も取れない。弱ったな……)

晶葉(そうだ、駅なら流石に人がいるだろう。そこで助けを……)

と、次の瞬間私は男性にぶつかり尻もちをついていた

晶葉「すまない。」

???「いえいえ、こちらこそ注意力が足りなかったみたいです。……お急ぎのようですが何かあったのですか?」

晶葉「ああ、今学校でハッキング事件が起きていてな。私はナビを持ってないから助けを呼ぶことしかできないんだ。頼む、手を貸してくれないか?」

???「申し訳ありませんが私にも用事がありますので今すぐあなたに手を貸すことは出来ません。」

晶葉「そうか、なら……」

???「ですが私のナビならお貸し出来ます。確か学校の扉にはプラグイン端子があったはずです。そこからプラグインする事で今回の問題を解決できると思いますが……」

晶葉(見たところ周りに人はいないか。……見るからに怪しい男だが……仕方無い。)

晶葉「頼む、ナビを貸してくれ。」

???「分かりました。あなたのPETを貸してください。」

晶葉「ああ。」

???「………インストール完了、返すのは次に会うときで構いません。このナビは………マンです。オペレーティングに自信が無くてもなんとかなるでしょう。」

晶葉「分かった。ありがとう。返す時には私の発明品も贈ろう。」

???「……それでは用事がありますので私はこれで。解決できるといいですね。」

晶葉「天才の名に懸けて解決してみせるさ。」

晶葉(なぜだろう、最後に彼が微笑んだ気がする。)

ロボット部 部室前

晶葉「今戻ったぞ。」

P「おお、助けはどうだった?」

晶葉「……残念ながら人がいなかったから助けは呼べてない。」

泉「それってかなりまずいんじゃ……」

晶葉「だが助っ人を借りることは出来た。彼の力でみんなを助けてみせる!」

泉「助っ人って、いったい誰なの?」

晶葉(落ち着け晶葉、自分を信じろ。やれる、私はみんなを救える……)

晶葉「行くぞ!」

晶葉「プラグイン、レーザーマン.exeトランスミッション!」

本日はここまで

次回更新で第一話完結です

泉「レーザーマンだって!?」

ライラ「?どんなナビなのでございますかー?」

P「……かつて存在したネビュラという組織のトップのナビだと聞いたことがある。なぜこんなところに……」

晶葉「私の名前は晶葉だ。レーザーマン、よろしく頼むぞ。」

レーザーマン「了解した。さて、私はどうすればいい?」

晶葉「電子ロックの解除を頼む。」

レーザーマン「了解……ツタが大量に生えて邪魔だな……これは破壊しても大丈夫か?」

晶葉「どうだ?P?」

P「ツタが生えてるだなんて聞いたこともないな。解除プログラムに影響が無さそうなら破壊しても問題は無いだろう。」

晶葉「分かった。レーザーマン、ツタだけを薙ぎ払えるか?」

レーザーマン「もちろんだ……クロスレーザー!」

放たれたレーザーは辺りのツタを一掃した。

レーザーマン「さて、あとは解除プログラムを……解除完了だ。」

晶葉「ああ、助かったぞ。レーザーマン、プラグアウトだ。みんな、扉が開いたぞ。」

P「ありがとう晶葉。しかしレーザーマンなんてどこから借りてきたんだ?」

晶葉「見るからに怪しい……モノクルを着けた男から借りた。彼以外に人がいなくてな。」

泉(モノクルの男、レーザーマン……Dr.リーガルと特徴が一致している。ネビュラの崩壊と共に表舞台からは消えたんじゃ……)

P「……何はともあれみんな無事だな。」

ライラ「これからどうしますかー?」

P「今日はロボット部どころじゃないな。俺は職員室の電子ロックを解除しに行く。みんなは先に帰っていてくれ。」

晶葉「待て。折角だ、私にも手伝わせてくれ。」

P「……分かった。二人はどうする?」

泉「私はウェーブを亜子に貸してるので手を貸せそうにないです。」

ライラ「ライラさんはPETを修理に出しているので同じく助けることは出来ませんねー。」

P「了解。ライラはPETがないから大石はネットポリスへの通報を頼む。」

晶葉「外に出てもしばらくはジャミングの影響で電波を出せないから気をつけろよ。」

泉「うん、忠告ありがとう。また明日ね。」

ライラ「また明日でございますー。」

晶葉「うむ、また明日な。」

晶葉「さて、私たちも行くか。」

P「ああ……しかし非常事態とはいえ晶葉がナビを使うとはな。」

晶葉「臨機応変に動いてこそ天才だ……あいつの事を忘れたわけじゃないぞ。」

P「晶葉……成長したな。さあ、二人で学校を取り戻すぞ。」

晶葉「おうとも。」


職員室前

P「晶葉、準備はいいな?」

晶葉「ああ、いつでも大丈夫だ。」

P「よし。プラグイン、スピカ.exeトランスミッション!」

晶葉「プラグイン、レーザーマン.exeトランスミッション!」

レーザーマン「さて、どうすればいいんだ?」

晶葉「スピカと協力してこのエリアを正常化してくれ。」

レーザーマン「……この程度私一人でなんとかなるんだが……」

スピカ「へぇ、キミがレーザーマンかぁ。ボクはスピカ。よろしくねっ。」

レーザーマン「……私は馴れ合うつもりは無い……」

P(この反応からして本物だろう。だがなぜ晶葉の元に?)

スピカ「ちぇっ、つれないなぁ。まあいいや。P、どうする?」

P「とりあえずこのエリアにもツタが蔓延ってるからそれを除去しないと……」

晶葉「……もう終わったぞ。」

スピカ「速っ!」

レーザーマン「だから私だけで大丈夫だと言っただろう。さて、あとはロックを解除して……」

スピカ「! 危ないレーザーマン!」

その時解除プログラムからウイルスが飛び出してきた

レーザーマン「むっ。」

スピカ「ヴァルゴレイ!」

ウイルスは一撃でデリートされた

晶葉「P、助かったぞ。」

レーザーマン「……あの程度の敵……」

晶葉「レーザーマン!助けられたんだ。礼を言ったらどうだ?」

レーザーマン「むぅ……」

晶葉「…………」

レーザーマン「…………はぁ、今回は助かった……礼を言おう。」

スピカ「いいっていいって。お互い助けあっていこっ!」

レーザーマン「ああ、分かった……と、ロック解除したぞ。」

P「よし、スピカ、プラグアウトだ。」

晶葉「レーザーマンもプラグアウトだ。さて、中に入るか。」

P「待った、中に犯人がいるかもしれない。晶葉は外で待っていてくれ。」

晶葉「分かった。」

晶葉「そういえばレーザーマン、君の本来のオペレーターは誰なんだ?」

レーザーマン「……Dr.リーガル様
だ…………だが彼が今どこにいるかは私も把握していない。」

晶葉「そうか。君も大変なんだな。だが私の仲間とは仲良くして欲しいものだな。」

レーザーマン「……善処しよう。そういえばお前の事をどう呼べばいい?」

晶葉「そうだな……好きに呼べばいいと思うが。」

レーザーマン「そうか……」

P「晶葉ー、こっちに来てくれー!」

晶葉「分かった今行く。」

職員室

晶葉「犯人はいたか!?」

P「いや、もぬけの殻だ。だがメインサーバーはまだ異常を示している。いけるか?」

晶葉「うむ、大丈夫だ。」

P「行くぞ!プラグイン、スピカ.exeトランスミッション!」

晶葉「プラグイン、レーザーマン.exeトランスミッション!」


スピカ「さーて、このエリアもツタを……」

レーザーマン「終わったぞ。」

スピカ「だよねー……って何かいるねー。」

レーザーマン「今度はウイルス風情に遅れは取らんぞ。」

???「ダレがウイルスなのですか?」

レーザーマン「む、お前は……」

???「ワタシはプラントマン。」

プラントマン「アナタ達をここで始末する者です。」

レーザーマン「……ふん、こっちは二人、お前は一人。どう見ても勝ち目は無いだろう。」

プラントマン「それはどうでしょうか?」

レーザーマン「何?」

スピカ「ごめんよ……捕まっちゃった……」

レーザーマン「まあいい、お前さえ倒せばいいんだろう。」

プラントマン「おっと、動くとコイツをデリートしますよ。」

レーザーマン「……そうか……行くぞ……」

晶葉「待て、レーザーマン!スピカを見殺しにする気か?」

レーザーマン「………」

晶葉「おい、レーザーマン!」

レーザーマン「……消えろ。」

レーザーマンはレーザーを放った

……プラントマンではなくスピカを捉えていたツタに

プラントマン「何っ!?」

レーザーマン「……これで借りは返したぞ。」

スピカ「……うんっ、ありがとっ。さて、あいつをやっつけちゃおっか。」

レーザーマン「ああ、異存は無い。今度こそ行くぞ。スターブレイク……」

???「プラントマン、ここは目的も達成しましたしプラグアウトしましょう?」

プラントマン(確かにアレの回収には成功しました。それにあの技を食らえばただで済まないでしょう。)

プラントマン「チッ、やむを得ませんね。今度はこうはいきませんよ。」

レーザーマン「……逃げたか。」

スピカ「じゃあ早速サーバーを正常に……よしっ。」

晶葉「ふう、レーザーマンお疲れ様だな。」

P「スピカもお疲れ様。」

こうしてこの事件は幕を閉じた。被害者は特に出なかったがその後のネットポリスの調査でサーバーからプログラムが一つ抜かれていたことが判明した。また、プラントマンのオペレーターはわからなかったらしい。オペレーターはどこかで聞いた声だった気もするが……

そして何より私にレーザーマンを渡したあの男はDr.リーガルなのか?もし本物だとしたらあんな場所で何をしていたのか?レーザーマンを返そうにもどこにいるかレーザーマン自体もわかってないみたいだからな……まあ必要になったら取りに来るだろう。私の学校はわかっているはずだしな……ナビを持つのは……悪くないな。

???「で、どうだったー?アレは手に入ったかにゃー?」

???「はい、無事回収できました……これで私たちの目的に一歩近づけましたね。」

???「そうだねー。にゃははー、全部揃えればアレが……」

???「……すまない、こうなると彼女は止まらなくてね。あとは僕が上手くやっておくよ。」

???「分かりました。時が来たらまた呼んでください。」

???「約束しよう。キミにも新世界を見せると。」

???「ありがとうございます。」

………

???「あと二つかーにゅふふー。」

???「そんなに楽しみかい?」

???「そだよー。アレにはあたしの好奇心も刺激されちゃってねー。」

???「過去の遺産(レガシー)か。フフッ、なかなか面白い事になりそうじゃないか。」

科学省

???「遅れてすみません。祐一朗博士。」

裕一朗「別にこれくらいなら構わないです。さて、Dr.リーガル、レーザーマンの調子はどうでしょうか?」

リーガル「……今レーザーマンはとある少女に貸していまして……」

裕一朗「ふむ。」

リーガル「……彼女を見捨てることができず貸すことにしました。レーザーマンなら問題を起こすことは無いでしょう。」

祐一朗(Dr.リーガル、今のレーザーマンは彼のPETの残留データから悪の因子を抜き再構築したものだが……)

裕一朗「その少女は誰かわかってますか?」

リーガル「わかってはいますがレーザーマンを取り返すつもりはありません。私の分のレーザーマンはまた再構築すればいいですし。」

裕一朗「……何か問題が起きたら責任は取ってもらいますよ。」

リーガル「少なくとも彼女はそのようなことはしないでしょう。なぜでしょうか、そんな気がするのです。」



この事件、そして出会いを切っ掛けに私は大きな陰謀に巻き込まれていくのだが当時の私は知るよしもないのだった。

シンデレラネットワーク 第一話 完

本編第一話はこれで終わりです。

これはどうなってるの?という部分は以降の話で明らかになるかもしれませんし、ならないかもしれません。

初めての投稿だったので拙い部分もあったかと思いますがここまで読んでいただきありがとうございました。

二話以降は当スレに続けても大丈夫でしょうか?
よければ教えていただけると幸いです。

アドバイスありがとうございます。

このスレでの完結を目指します。

本編は全六話を予定してますのでこれからもよろしくお願いします。

以下一話おまけです。

おまけ1

泉「おはよーさくら、亜子。」

さくら「おはよーイズミン。」

亜子「おはよーさん。ほい、ウェーブ返すで。」

ウェーブ「泉ちゃん、今戻ったよ。」

泉「お帰り、ウェーブ。それで今回はどうだったの?」

さくら「アコちゃんいつも失敗してるからねぇ。」

亜子「ふっふっふ、聞いて驚かんといてや。なんと今回は30000ゼニー回収出来たでー。」

さくら「すっごぉい。今回は何したのぉ?」

亜子「WWWが崩壊した後とある場所のセキュリティが解除されたしいんよ。それがどこかウェーブに調べてもらって、後は回収するだけやったな。」

泉「……それってちょっとマズいような……」

亜子「まあええやん。これで今日はパァーッとやろ。いずみも今日は部活休みやろ?」

泉「……そうだね。昨日の事件を受けて点検が入るから部活は休みだし。」

さくら「じゃあどこ行こっかぁ。カラオケ?それとも~」

ガラッ

菜々「皆さんおはようございまーす!昨日は事件がありましたねー。犯人はまだ見つかってませんがそれはそれ、これはこれですっ!今日も一日頑張っていきましょー!」

泉「……安部先生、今日も朝からテンション高いなー。」

おまけ1 完

おまけ2

晶葉「そういえばライラもナビを持ってるんだったな。」

ライラ「はい、ライラさんもナビを持ってますよー。アイスマンさんです。」

アイスマン「アイスマンです。よろしくお願いします。」

レーザーマン「………」

晶葉「レーザーマン。返事してやったらどうだ?」

レーザーマン「………」

晶葉「おい、だんまりを決め込むなよ。」

紗南「おはよー晶葉ちゃん、ライラちゃん……その機械何?」

晶葉「これか?これはだな自動で教科書を捲るロボ、めくーるくんだ。」

紗南「へー、プラグイン端子も付いてるね。」

晶葉「昨日取り付けたんだ。」

紗南「何か入れてるの?」

晶葉「レーザーマンを試しに入れてみたが反応が無くてな……」

レーザーマン「………」

レーザーマン(私はなんでこんな所にいるんだ?こんな用途が微妙な機械の中だなんて……私が何をしたというんだ……)

おまけ 2 完

おまけは以上です。

おまけでは本編で触れられない所をネタを交えながら補完する予定です。

それでは第二話更新時にまたお会いしましょう。

ここから第二話です

ネットバトルの形式はアニメ準拠にしてるつもりです

そのため
『エリアスチール』の効果が瞬間移動
バトルチップ全般にコードが無い
リアルタイムでのオペレート
などゲーム版との差違があります

放課後

晶葉(昨日の事件の影響で今日は部室が使えないな。家で機械いじりでもするか?)

紗南「晶葉ちゃん、ナビを持ったんだって?」

晶葉「ああ、そうだな。レーザーマンだ。」

彼の希望で既にPETに戻してある。

紗南「へぇ、レーザーマンかぁ。強そうだしかっこいいね。」

晶葉「うむ、昨日も……」

晶葉(……ってしまった、事件についてはあまり喋るなとPに釘を刺されていたな。まだ犯人が分かってないしな。)

紗南「? どうしたの?」

晶葉「いや、なんでもない。」

紗南「ならいいんだけどさ。でも晶葉ちゃんって今までナビ持ってなかったよね?」

晶葉(うっ、マズいな。入手経路を話そうにも昨日の事件については話せないし……)

紗南「まさか……」

晶葉「……」

紗南「まともにオペレーティング出来ないんじゃないの?」

晶葉「……へ?」

紗南「やっぱり。かっこいいナビを持っててもオペレーティング出来なきゃ宝の持ち腐れだよ!アイテムを手に入れても装備してないのと一緒だよ!」

晶葉「……確かにそうだな。」

紗南「それにバトルチップも全然持ってないでしょ?縛りプレイじゃないなら持ってないとキツいよ?」

晶葉「むぅ。だがどうすればいいのだ。一朝一夕で身に付く物じゃあ無いだろう。」

紗南「その言葉を待ってたよ!だからさ、あたしが色々と教えてあげるよ!今から大丈夫?予定とか無い?」

晶葉「あ、ああ、大丈夫だが……。」

紗南「よしっ、それじゃあ行こっか!」

紗南が私の手を掴む

晶葉「行くってどこに……」

紗南「よーし、しゅっぱーつ!」

晶葉「おい待て紗南……うわぁぁぁぁぁ!」

ライラ「お二人ともまた明日でございますー。」

私は紗南に引っ張られ学校の外へと出た

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秋原町

晶葉「で、どこに行くんだ?」

紗南「この先のヒグレヤってお店だよ!そこでチュートリアル、もといオペレーティングの基礎を教えてあげる!」

晶葉「う、うむ。」

晶葉(紗南の奴張り切ってるな……かつて私がナビを持っていたのは5年ほど前……その頃は技術もバトルチップも持ち合わせてなかったな。あの時にそれがあれば……)

紗南「着いたよ!ここがヒグレヤ。バトルチップとかを取り扱ってるお店なんだ。中にはバトルスペースもあるけど……とりあえず中に入ろっか。」

晶葉「……ふむ、既に人が結構いるな。」

???「いらっしゃいでマス。」

晶葉「むっ……」

紗南「あっ、日暮さん!」

日暮「おお、紗南ちゃん。いらっしゃいでマス。そっちの子はお友達でマスか?」

紗南「うん、この子は晶葉ちゃん。久しぶりにナビを持ったんだって。」

晶葉「私は池袋晶葉だ。よろしく頼む。」

日暮「晶葉ちゃんでマスか。アッシはここの店長の日暮闇太郎でマス。こちらこそよろしくでマス。」

紗南「それで日暮さん、素人にもオススメのチップとか無い?」

晶葉「素人って……まあ事実ではあるが……」

日暮「そうでマスね……この辺りなら使い勝手がいいでマスが……」

レーザーマン「私はバトルチップに頼らずとも戦闘は出来るが……」

紗南「ダメだよー。確かにバトルチップが無くてもオペレーティング自体は出来るけど、技をメタられたら終わりだよ?」

晶葉「なるほど。その穴を埋めるのがバトルチップというわけだな。」

紗南「そのとーり!メタってくる相手の弱点を突く!これは重要な事だよ!」

晶葉「確かレーザーマンの技は溜めが必要だが高威力なレーザーだったな。」

日暮「ということは隙の少ないチップがいいでマスな……とりあえずはこの辺がいいでマショ。」

紗南「おー『キャノン』に『バルカン』、『ソード』かぁ。基礎中の基礎だね。」

日暮「後は補助チップを……よし、これだけあれば基本はバッチリでマス。」

晶葉「えーと、『リカバリー』に『エリアスチール』、『エスケープ』か。それぞれどんなチップなんだ?」

紗南「それは使って覚えよっ。」

晶葉「ああ、そうだな。ところで私はお金をほぼ持ってないのでこれだけのチップ買えそうに無いのだが……」

日暮「紗南ちゃんのお友達に高く売る気は無いでマス。初心者にならなおさらでマス。全部で500ゼニーでいいでマスよ。」

晶葉「それなら……辛うじてあるぞ。」

日暮「ありがとうでマス。じゃあこれがチップでマス。」

晶葉は『バトルチップ』を手に入れた!

日暮「他のチップはウイルスバスティングやお店で買うことでゲットできるでマス。もちろんここでも色々売ってるでマス。これからもヒグレヤをよろしくでマス。」

晶葉「うむ。」

紗南「じゃああたしからはこれをあげるね。」

晶葉は『チップフォルダ』を手に入れた!

晶葉「いいのか?……で、なんだこれは?」

紗南「これはね、バトルチップを入れておくケースだよ。デッキケースみたいなものだね。あると便利だよ。」

晶葉「ありがとう、紗南。」

紗南「いいっていいって。それで、晶葉ちゃんに対してチュートリアルしたいんだけどバトルスペース空いてる?」

日暮「ちょっと待つでマス……大丈夫でマス。3番のスペースを使うといいでマス。」

紗南「ありがとね、日暮さん。じゃ行こっか。」

晶葉「ああ。」

日暮「行ってらっしゃいでマス。」

バトルスペース

紗南「さて、バトルスペースでは色々出来るんだけど、今日は基礎の基礎からいくよ!」

晶葉「うむ、よろしく頼むぞ。」

紗南「まずはその機械にプラグインするんだ。」

晶葉「よし、プラグイン、レーザーマン.exeトランスミッション!」


紗南「無事プラグインできたね。じゃあチュートリアルプログラムを起動するよ!……ポチっとな。」

コレヨリチュートリアルプログラムヲジッコウシマス

晶葉「これで起動したのか。レーザーマン、何か変化はあるか?」

レーザーマン「今のところ特に何も起きてないな。」

紗南「これからだよ。まずはバトルチップに慣れてもらうために動かない的を用意したからチップを使って破壊してみてよ。」

晶葉「だそうだ。レーザーマン、レーザーは打つなよ?」

レーザーマン「了解だ。」

紗南「まずはキャノンからいってみよう!」

晶葉「わかった、バトルチップ『キャノン』スロットイン!」

レーザーマンの右腕にキャノンが出現した。

レーザーマン「むっ。」

晶葉「レーザーマン、感覚はどうだ?」

レーザーマン「……バトルチップを使われるのは初めてだからだろう、違和感があるな。」

晶葉「そうか。的を狙えるか?」

レーザーマン「あの程度……ふんっ!」

しかし レーザーマンのこうげきははずれた!

レーザーマン「むぅ……」

晶葉「ドンマイだ、レーザーマン。成功するには失敗も必要なものだ。もう一発いくぞ。」

レーザーマン「了解!……むんっ!」

…………

レーザーマン「…………」

晶葉「…………」

紗南「あちゃー全然当たらないねー。」

晶葉「こんなはずでは……」

レーザーマン「あの程度の的にかすりもしないとは……」

紗南「大丈夫だよ!あたしたちも最初はそんなものだったし。さあ、次はバルカンだね!」

晶葉「あ、ああ。レーザーマン、いけるか?」

レーザーマン「……問題ない。次こそは当ててみせる。」

晶葉「バトルチップ『バルカン』スロットイン!」

レーザーマンの右腕にバルカンが出現した

レーザーマン「……バトルチップにも少しは慣れたか……」

晶葉「キャノンとは何が違うんだ?」

紗南「こっちは連続で弾を発射するんだ。アタック+系と組み合わせると強いよ!かわりに撃ってるときは隙が出るけどね。」

晶葉「アタック?よく分からんが……レーザーマン、さっきと比べてどうだ?」

レーザーマン「そうだな、キャノンよりも軽いな。」

紗南「じゃあ早速撃ってみよっか。」

晶葉「レーザーマン、やってくれ。」

レーザーマン「了解。」

的に一発だけ当たった

晶葉「おお、ついに当てたな!」

紗南「やったね!二人とも!」

レーザーマン「バトルチップとやらを使うのにここまで手間取るとはな……」

紗南「まだまだ練習が必要だけど少しは上達したんじゃない?」

晶葉「だと嬉しいな。」

紗南「次は『ソード』と行きたいけど今日はここまでにしよっか。時間も遅いしさ。」

晶葉「そうだな。Pの奴も心配するだろう。」

紗南「次ロボット部はいつ休みなの?」

晶葉「明日は……土曜日だから休みだったな。」

紗南「じゃあ明日もやろっ!」

晶葉「ああ、そうだな。早く使いこなせるようにならないとな。」

紗南「焦りは禁物だけどね。それじゃあまた明日ー。」

晶葉「うむ、また明日な。」

こうして私たちの特訓が始まった

今日はここまでです

一文が多いとエラーを吐くんですね

次からは注意して書き込みます

二日後

紗南「……うん、攻撃用バトルチップの使い方はだいたいOKだね。」

晶葉「ああ、我ながら頑張った方だと思うぞ。ただ、ソードはレーザーマンが素早く動けないから使いにくいな。」

紗南「そのための補助系のチップだよ!まずはソードをスロットインして……」

晶葉「わかった。バトルチップ『ソード』スロットイン!」

紗南「そのままエリアスチールを使ってみて!」

晶葉「うむ。バトルチップ『エリアスチール』スロットイン!」

レーザーマン「!」

レーザーマンは的の後ろに回り込んだ

晶葉「一瞬で移動したぞ!?」

紗南「これがエリアスチールだよ。一瞬で移動できるから相手の攻撃を避けたり範囲の狭い技を当てるために近づいたり出来るんだ。単体での効果は薄いから組み合わせて使うのが大事だね。」

晶葉「これならレーザーマンの弱点を補えるな。」

レーザーマン「確かに便利だな。」

紗南「リカバリーとエスケープの説明は……そうだね、実戦形式で学んだ方が分かりやすいと思うよ。」

晶葉「それぞれどんな効果なんだ?」

紗南「リカバリーはナビの体力を回復させる効果があって、エスケープはナビを戦闘から離脱させる効果があるんだ。エスケープは使えない場所もあるけど……使っていく内にわかると思うよ。」

晶葉「ふむ。確かPのパソコンからプラグイン出来たような……」

紗南「ここじゃウイルスは出ないしね。じゃあ今日はもう帰っちゃう?」

晶葉「……いや、もう少しチップに慣れてからの方がいいだろう。だから……稽古をつけてくれ!」

紗南「そっか……わかった、とことん付き合うよ!」

帰宅後

晶葉「P、ウイルスバスティングをさせてくれ!」

P「またいきなりどうしたんだ?」

晶葉「かくかくしかじかで……」

P「……なるほど、ふみふみぴにゃぴにゃというわけか。確かに実戦でないと分からないこともあるからな……よし、俺のパソコンを使うといい。」

晶葉「いいのか!?ありがとうP!」

P「その代わり程々にな。あまり外れたところに行くとヤバいのが出るからな。俺は部屋で授業の準備をしてるから何かあったら呼んでくれ。くれぐれも無理しないでくれよ?」

晶葉「ああ、危なくなったらエスケープ、だったな。」

P「基本的にはそれで問題はないな。まずはパソコンの電脳で慣れるといい。」

晶葉「わかった。それじゃあ早速……プラグイン、レーザーマン.exeトランスミッション!」

晶葉「ふぅ、ここらのウイルスは一通り倒したな。ツルハシ持ったのと砲台みたいなの、はんぺんみたいなのしかいなかったが……どうだ、レーザーマン?バトルチップを使った戦闘にも慣れたか?」

レーザーマン「かなりな。チップの攻撃をしっかり当てることも出来るようになったしな。」

晶葉「そうか。しかし敵を倒してもバトルチップは落とさないな。」

レーザーマン「データは落ちてるみたいだがな。ゼニーのデータも落ちてるぞ。」

晶葉「回収できそうか?」

レーザーマン「問題ない……よし、回収完了だ。」

晶葉「そろそろ引き上げるか……ん?レーザーマン、箱みたいなのが落ちてるが……あれはなんだ?」

レーザーマン「調べてみるか?」

晶葉「ああ、頼む。」

レーザーマン「了解……むっ、ウイルスの塊だな。」

晶葉「さっきまでとは違うウイルスだな。クモみたいなのと……なんだ?ロボットみたいだな。まあいい、いけるかレーザーマン?」

レーザーマン「当然だ。あの程度……ぐっ!」

晶葉「レーザーマン!……くそっ、なんだあのウイルスたち。避けた先に攻撃してくるぞ。ウイルスも連携するのか!」

レーザーマン「チッ、ウイルス風情が……ぐおっ!」

晶葉「レーザーマン!おい!しっかりしろ!」

晶葉(私はまた失ってしまうのか?……くそっ!……落ち着け、確か……)

紗南『エスケープは戦闘から離脱させる効果があるんだ……』

晶葉(そうだ!エスケープを使えば……えーと……あった!)

晶葉「行くぞレーザーマン!『エスケープ』スロットイン!」

レーザーマンは戦闘から離脱した

晶葉「今だ!レーザーマン!プラグアウトだ!」

晶葉「おいP!パソコンにヤバいウイルスいたけど大丈夫なのか!?」

P「ヤバいウイルス?どんなのだ?」

晶葉「クモみたいなのと右腕が銃のロボみたいなのだが……」

P「どれどれ……うわっ!クーモスとサーキラーかよ!二人ともよく無事だったな!しかしどこから入ったんだ……ウラにしか生息してないはずなんだが……」

晶葉「ウラ?」

P「……いや、何でもない。ウイルスは俺が処理しとくから晶葉はレーザーマンを回復してあげてくれ。」

晶葉「わかった。バトルチップ『リカバリー』スロットイン!……どうだ、レーザーマン?」

レーザーマン「……痛みが引いていくのを感じるな……しかしウイルス程度に手間取るとは……まだまだだな……」

P「あのウイルスたちは被害報告が多いウイルスだからな。むしろその程度で済んで良かったと思わないと。」

晶葉「そんなのを相手にしていたのか……」

P「丁度いい機会だ。ウイルスの種類について一つ授業をしよう。ウイルスが危なくないとは言わないけど特にヤバいヤツと初心者でも倒せるようなヤツがいたりするからな。」

晶葉「私たちが倒したツルハシ、砲台、はんぺんにも名前があるんだよな?」

P「もちろん。パソコンのウイルスをデリートしたら話すよ。プラグイン、スピカ.exeトランスミッション!」

P「まずはクーモスから方をつけるか。バトルチップ『イアイフォーム』スロットイン!……よし、あとはヴァルゴレイで……デリート完了だ。お疲れ様、スピカ。」

スピカ「慣れたら簡単だねっ!」

P「くれぐれも油断はするなよ。さて、プラグアウトさせて、と。さぁ、授業を始めよう。まずツルハシの名前はメットールで……」

晶葉「ふむふむ。」

………

P「で、このウサギみたいなヤツがラビリーでだな……」

晶葉「!?なんだこいつは!?すごくカワイイな!」

P「カワイイ見た目だけど油断しちゃダメだぞ。こいつは相手の動きを止める攻撃をしてくるんだ。こいつの攻撃力はさほどでもないが他のウイルスがいると話が変わるぞ。追撃をかわにしくくなるからな。さて、次はクエイカー。鉄球みたいなのを持っていて……」

晶葉(ラビリーかぁ。倒したくないな……)

………

P「……といったところで今日の授業は終わりだ。晩御飯を……ってもうこんな時間か。どこか食べに行くか?」

晶葉「そうだな……今日はカレーがいいな。」

P「了解。ならMaha一番にでも行くか。」

晶葉「うむ。」

本日はここまでです

次回で第二話本編完結予定です

紗南のナビはいったい誰なのか、予想しながらお待ちください

一週間後

紗南「流石だね晶葉ちゃん!一週間でオペレーティングの基本をマスターするなんてさっ!」

晶葉「うむ、私に不可能は無いっ!Pにも協力してもらったしな。」

紗南「へぇ、P先生もオペレーティング出来るんだ。」

晶葉「かなり上手かったな。ウイルスの事についても教えてくれたぞ。おかげで私も詳しくなれたんだ。」

紗南「なるほどね。それじゃあ最後のチュートリアルをしよっか。」

晶葉「最後って何するんだ?」

紗南「最後はね、あたしのナビとのネットバトルだよ!大丈夫?」

晶葉「私に不可能は無い!……と言いたいが流石に一週間で紗南と戦うのは厳しいと思うが……」

紗南「あたしも手加減はするよ。例えばバトルチップは晶葉ちゃんの持ってる物しか使わないとかさ。」

晶葉「それでもどうだか……」

レーザーマン「……ふん、お前らしくないな。」

晶葉「なんだと!」

レーザーマン「仲間を助けるためできないなりに奮闘してたお前はどこに行った!何でもまずは試すお前はどこに行った!!」

晶葉(!?なぜコイツがそこまで知っているんだ!?……いや、だがコイツの言う通りだ。ここでやらないでいつやるんだ!やれる、何故なら私は天才少女、池袋晶葉だからだ!)

晶葉「確かにそうだな。よし、その勝負受けた!」

紗南「よしっ!じゃあ始めよっか!プラグイン、ゲートマン.exeトランスミッション!」

晶葉「……ありがとうな、レーザーマン。」

レーザーマン「……ガラにもない事を言ったものだ。」

晶葉「お互いな……行くぞ!プラグイン、レーザーマン.exeトランスミッション!」

紗南「じゃあルールの説明をするよ。バトルチップはスロットイン出来るのは一枚につき一度だけ。最初は晶葉ちゃんから攻撃していい。あたしは晶葉ちゃんの持ってるチップの5種類しか使わない。」

晶葉「む?私が貰ったのは6種類だが……」

紗南「エスケープはネットバトル中には使えないんだ。あとはゲートマンの必殺技は使わない。これでいい?」

晶葉「ああ、構わない。」

紗南「じゃあネットバトルスタートだね。掛け声があるんだけど……やる?」

晶葉「折角だ、やっておくか。」

紗南「いいね。じゃああたしが『バトルオペレーションセット』って言うからそれに続いて晶葉ちゃんは『イン!』って言ってね。」

晶葉「了解だ。」

紗南「それじゃあ行くよ!バトルオペレーションセット」

晶・紗『イン!』

晶葉「さて、レーザーマン。まずはどう出る?」

レーザーマン「レーザーを撃つと隙が出るからな。まずはキャノン辺りだろう……というかこうやって話すと作戦がバレるぞ。」

晶葉「そりゃそうだな。まあいい、とりあえず『キャノン』スロットイン!」

レーザーマン「まずは一発だ!」

放たれた砲撃は寸分の狂いもなくゲートマンへと向かう

紗南「ゲートマン、任せたよ!」

ゲートマン「もちろん。リモートゲート!」

砲撃はゲートに阻まれた

晶葉「むぅ、そう簡単にはいかないか。」

紗南「今度はこっちから行くよ!ゲートマン!」

ゲートマン「任せろサナ!」

ゲートマンはゲートを開き兵士を五体呼び出した

晶葉「ここは……よし!『バルカン』スロットイン!」

兵士は全滅した

レーザーマン「なるほど、考えたな。」

紗南「敵が多いときは手数の多い武器。基本だね♪じゃあ次はこれで……と。」

ゲートマン「行くぞ!ゲートキャノン!」

砲撃がレーザーマンへと向かう

晶葉「避けろ!レーザーマン!」

レーザーマンは回避した

紗南「流石にかわしたか~。」

晶葉「これぐらいはな。今度はこっちの番だ!」

晶葉(とはいえ近接攻撃をするのは得策では無いな。遠距離攻撃のチップは使いきったし……確かレーザーマンは……ならば)

晶葉「レーザーマン、レーザーの準備だ!」

レーザーマン「了解だ。」

レーザーマンはレーザーを放つ構えをした。

ゲートマン「ふっ、隙まみれだぞ。ゲートキャノン!」

紗南(妙だな、晶葉ちゃんが考えなしに隙を作るはず無いし……けどあのチップで反撃は無理だ……)

ゲートキャノンがレーザーマンに直撃し辺りが煙に包まれる

ゲートマン「やったか!?」

紗南「ゲートマン!それは禁句だよ!そういうときは決まって……」

しかし煙が晴れたときその先にレーザーマンはいなかった

紗南「レーザーマンが消えた!?いったいどこに?」

晶葉「ふっ、これが天才の答えだ!」

レーザーマンはゲートマンの後ろへと移動していた

……レーザーの準備を完了させた状態で

紗南「嘘っ!?」

晶葉「行け!レーザーマン!」

レーザーマン「クロスレーザー!」

レーザーはゲートマンにモロに当たった

ゲートマン「ぐはっ!」

紗南「ゲートマン!大丈夫!?」

ゲートマン「ぐっ、これ以上の戦闘は無理だな……すまないサナ。」

紗南「……わかった。お疲れ、ゲートマン。」

晶葉「やったなレーザーマン!」

レーザーマン「当然だ……と言うところだが今回はお前の作戦があってこそだ。」

紗南「その作戦ってのはなんなのさ?エリスチ使ったのはわかるけども。」

晶葉「ふふん、Pに教えてもらったんだ。『どうやらレーザーマンにはスーパーアーマーが付いている。覚えておくと何か役に立つんじゃないか?』とな。」

紗南「なるほど、スーパーアーマーなら構えが解けないのも納得だね。あえて隙を作り相手に隙を作らせそこを叩く、ってとこかな。」

晶葉「その通りだ。我ながら見事に決まったな。」

紗南「いやー久々に負けたよ。手加減していたとはいえまだまだだなー。またあたしたちも修行しないと。」

晶葉「いや、私たちも本気の紗南に勝った訳じゃないしな。次は本気の紗南たちに勝てるようもっと強くなってみせよう。」

紗南「うん。またネットバトルしよっ。」

晶葉「もちろんだとも。」

こうして一週間に渡る紗南によるチュートリアル、もとい修行は無事終わった。この一週間で強くなれたと思うし紗南を倒したことで自信も付いた。

だがレーザーマンが知らないはずの事を知っていたのはなぜだろうか?まさかとは思うが……そういえばあの時からPETは変えてなかったな……

???「にゃははー。紗南ちゃん負けちゃったんだー。」

紗南「……負けるとやっぱり悔しいね。」

???「たとえ手加減しててもねー。前に負けたのはあたしと戦ったときだっけ?」

紗南「……そうだね。でもどっちにも次は負けないよっ!」

???「じゃあー今からやっちゃう?」

紗南「……今日はちょっとパス。ゲートマンの修復をしなきゃ。」

???「そっかー。ざーんねーん。また今度ねー。いつ会えるかわからないけどー。」

紗南「うん。また今度ね。」

紗南(次は絶対に倒す!あたしは負けないっ!)

本編二話完結です。

バトル描写ってなかなか難しいですね。

ゲームと同じにすると書きにくいですしアニメに寄せると構想が上手くいかなくなる。エグゼの世界観を再現できていれば幸いです。

ちなみに、私の好きなウイルスはアサシンメカです。ウイルスバトラーでもお世話になりました。

それでは第三話をお楽しみに。

おまけも時間があれば書きます。

おまけ3

ロボット部 部室

晶葉「そういえばPよ、ロボコンクール二次審査の課題は出たのか?」

P 「ああ、決まったぞ。」

泉「どんな課題なんですか?」

P「課題は『電脳空間』だな。」

ライラ「?どういうことでございますかー?」

P「内部に電脳空間を持つロボなら何でもいい、と書いてあったな。例えばネットナビで制御するロボとかどうだ?」

泉「うーん、それだと他のロボと被りそうですね。」

晶葉「あっと言わせるような……何か……」

???「すみませーん、ロボット部はここであってますかー?」

晶葉「うむ、ここであっているが……」

泉「あれ、安部先生?どうしたんですか?」

菜々「ちょっとお願いしたいことがありまして……」

泉「今はロボコンの課題製作があるのですぐには解決できないと思いますけど……大丈夫ですか?」

菜々「あーいやいや、そんな急ぎの用じゃないですよ。」

晶葉「一応話してみてくれ。」

菜々「それがナナのPETにウイルスが入り込んでしまって。でも一匹だけですしナナのナビになついてるようでどうしようかと相談に……」

P「うちの学校ネット系の部活がありませんもんね。」

菜々「泉ちゃんなら何とかしてくれると思いまして……」

P「しかし、ウイルスが一匹だけ入るだなんて珍しいですね。どんなウイルスなんですか?」

菜々「この子なんですけど……」

P「おや、こいつは……晶葉、ちょっと見てくれ。」

晶葉「なんだ?所詮はウイルスだろ?そんなもの見ても……って、こ、こいつは!」

P「そう、晶葉お気に入りのラビリーだ。」

泉「ウイルスにしては妙に愛らしい姿をしてますけど……」

ライラ「でも確かにかわいいですねー。」

晶葉「なぁ、こいつをなんとかできないか?」

P「なんとかって……」

泉「そういえば昔ウイルスの飼育器について科学省が研究を発表していましたよね。内部に電脳空間を持っていたような……」

晶葉「それだ!こいつの飼育器なら課題の条件も満たせる!差別化も容易だろう!」

P「落ち着け晶葉。まずは安部先生がどうしたいか聞いてからだな……」

晶葉「安部先生!頼む!そのラビリーを譲ってくれないか?」

菜々「ナナはいいですけど……この子が良いって言うか……」

泉「科学省の飼育器は内部の状況をモニタリングしたりナビをプラグインさせて世話をさせることができる設計になってるみたいです。なので安部先生のナビが時々世話をすればラビリー側の問題は解決します。問題は安部先生に時間を裂いてもらう必要があることですが……」

P「安部先生ってどこかの部活の顧問やってましたっけ?」

菜々「いえ、ナナはまだやってませんけど……」

晶葉「なら頼む!うちの部に所属してくれ!」

菜々「……わかりました。今回の依頼の報酬としてナナもロボット部に副顧問として所属しましょう!ナナもこの子の面倒見たいですし。」

晶葉「!本当か!ありがとう安部先生!」

菜々「これからよろしくお願いしますねっ、キャハッ☆」

晶葉「うむ、よろしく頼む。」

泉「これからは教室以外でも会いますね。改めてよろしくお願いします。」

ライラ「ナナ先生、よろしくお願いしますですー。」

P「よろしくお願いします。私の代わりを頼むときもあるかもしれませんが大丈夫ですか?」

菜々「大丈夫ですよ。ナナに任せてください!……そういえばP先生の方が年上なんですから別に敬語で話さなくても……」

P「うーん、何故か安部先生には敬語で話さないといけない気がするんですよね。」

菜々「アハハナゼデショウネー。とにかく、この子の飼育器をお願いしますね。」

泉「完成するまではどうするんですか?」

菜々「とりあえずこの子はおとなしいのでPETの中に入れたままにしておきます。」

???「PETの中にペット、ですか、ふふっ。」

晶葉「……今誰かいなかったか?」

P「気のせいだろ。」

こうして私たちのロボット部に新しい仲間が増えたのだった。

二話おまけはここまでです。

科学省のウイルス飼育器はエグゼ3のものがモチーフになってます。

第三話は社会見学の話になる予定です。

それでは第三話でお会いしましょう。

色々質問があるようなので答えられる範囲でまとめて答えます。

時間軸はゲームのエグゼ6で熱斗が電脳獣を倒してから卒業するまでの間の時期をベースにしてます。ただし、日暮さんが秋原町にいたりと少し変更している点もあります。

ナビについてはアステロイドやゾアノロイドといったことはなく明言されない限りゲーム本編のそれです。基本的にオペレーターがアイドルになってますがコラボということでスパロボ公演と似たような形式だと思ってもらえれば幸いです。一応そのアイドルに似合うナビを選ぶよう考えてるつもりです。

今答えられるのはこの辺りですね。

久しぶりの投稿になります

ここから第三話です

アイドルをチョイ役で多く出し過ぎた感があります

色々ガバカバだったらごめんなさい

ロボット部

晶葉「……よしっ!できたぞ!」

泉「これが私たちの」

ライラ「ロボットでございますねー。」

P「おー、ついに完成したか。三人ともお疲れ様。」

菜々「みなさんっ、お疲れ様ですっ。いやーしかし、ロボットの見た目もかわいいですねー。」

晶葉「そうだろうそうだろう!にしても我ながら良いものを作ったな。」

泉「安部先生、動作確認のため飼育器にプラグインしてもらえませんか?」

菜々「はい、わかりました。それじゃあプラグイン……」

P「そういえばこの飼育器の名前は決まったのか?ロボコンでは作品名が必要だが……」

晶葉「もちろんだとも。その名もウサちゃんロボだ!」

P「……なぜその名前にしたんだ?」

晶葉「ラビリーはウサギ型ウイルスだろう?だからだ。」

P「お、おう……で、このラビリーには名前をつけないのか?」

晶葉「安部先生のだからな、彼女に任せるさ。」

泉「安部先生、この子の名前は何か考えたんですか?」

菜々「そうですねー、確かに何か名前をつけてもいいかもしれませんね。何かいい名前……あ、ウサミンってのはどうですか?」

晶葉「ウサミンか、可愛らしい響きだな。」

ライラ「この子も喜んでますねー。」

泉「何か名前の由来とかあるんですか?」

菜々「話せば長くなるんですがナナが子どもの時に……」

美優「失礼します。安部先生、P先生、明日の社会見学の件でお話があるんですが……」

P 「おっと、そういえば明日でしたね。確か私の学年が水族館で……」

菜々「ナナの学年が工場でしたね。」

美優「教員全員に集まってもらって最終確認するそうですので……」

P「了解しました。それじゃあ三人とも今日はほどほどにして帰れよ。」

菜々「あ、ウサちゃんロボは問題なく動いてましたよ。それではまた~。」

晶葉「……しまった。」

ライラ「?どうかしましたー?」

晶葉「いや、Pに今日いつ頃帰ってこれるか聞くのを忘れたなと思ってな。私が晩御飯にありつけなくなるかもしれない。」

泉「それは困ったね……P先生には悪いけどみんなでどこか食べに行かない?ウサちゃんロボ完成の打ち上げも兼ねてさ。」

晶葉「お、それはいいな。ライラはどうだ?」

ライラ「ライラさんも大丈夫でこざいますー。」

泉「決まりだね。それじゃあ片付けしたら行こっか。」

晶葉「うむ。」

ライラ「はいー。」

次の日

学校

P「……よし、全員いるな。」

山下「Pセンセ、あたしのクラスも全員いるわよ。」

心「はぁとのクラスも大丈夫だぞ☆さぁ、行こうぜ♪」

晶葉(……この学校の教師の基準はなんなんだ?)

P「待ってください佐藤先生。まだ生徒たちへの説明が……」

心「はぁとって呼んで☆呼べ☆」

P「……えー、これから行くのはラウミシティのラウミ水族館なんだが……」

晶葉(……無視したぞ……)

P「……で、メトロで向かう。大体30分ぐらいだな。くれぐれもはぐれないようにな。」

心「無視すんなー」

山下「んもぉう、はぁとちゃんを無視するなんて、Pセンセも酷いわねぇ。そんなのだから独身なのよ。」

心「本当、そんなんだからモテないんだぞー☆」

山下&心「ねー。」

P「静かに、山下、佐藤。」ギロッ

山下&心「……はい。」

晶葉(……黙らせたぞ)

P「コホン。それじゃあ出発だ。」

ラウミ水族館
P「……はい、秋原中学で……はい90人で……」


晶葉「……Pは何してるんだ?」

幸子「あれは入館手続きですね。手続きすることでボク達のPETに入館許可証がインストールされて、それで入れるみたいですよ。」フフーン

晶葉「おお、委員長。よく知ってるな。」

幸子「色々調べましたからね。どう見て回るか楽しみで仕方がなかったですよ。」

美由紀「みゆきはカニが気になるなー。」

晶葉「ふむ、カニか。また珍しいな。」

美由紀「みゆきん家にいつもいるカニと何が違うか見たいんだー。」

幸子「今回は社会見学なので感想文が出るでしょう。感想文のネタを考えておく必要がありますからね。美由紀さん、やりますね。」

美由紀「わーい、ありがとー。」

晶葉「私も何か考えないとな。」

P「よし、手続きが終わったぞ。一応中では騒いだり暴れたりしないように。それじゃあ入るぞ。」

心「ちゃんとついてこいよ♪」

ラウミ水族館 内部

P「ここは浅瀬の生き物のエリアだな。あそこの人みたいに水槽にペチペチ触るなよ。魚たちのストレスになるからな。」

由愛「……すみません……そこ……どいてもらえませんか?」

美嘉「あっ、邪魔だった?ゴメンね。行くよ、二人とも。奏も気になるけどまず志希を探さなきゃ★」

周子「はいは~い。しょうがないね~。」

フレデリカ「まったく~シキちゃんは自由なんだから~♪」

美嘉「……二人も大概自由人だけどね……」

山下「ここは深海の生き物のエリアね。暗いから気を付けなさいよ。」

乃々「……ここは暗くて静かで落ち着きます……もりくぼ、ずっとここにいたいんですけど……」

美玲「オイ、ずっとここにいたらダメだろ。一緒に先に行くんだ。」

乃々「あうぅ……もりくぼに光は眩しすぎるんですけど……」

飛鳥「静謐の中でキミは何を見る?……いや、何も見えないんだろう。深く閉ざされた闇の中では何かを見出だすことは不可能だ。ならキミは何を見るというんだ?何がキミを動かすんだ?……そうか。闇の中でこそ見えるものもあるということか……ボクはキミを見くびっていたのかもしれないね。」

美由紀「……飛鳥ちゃん、カニに向かって何話してるんだろ……何言ってるか全然わからないし……」

幸子「ちなみに、タラバガニは厳密にはヤドカリの仲間らしいですよ。」フフーン

心「ここがおみやげコーナーだぞ☆イルカショーが始まるまでここで待っててね♪待てよ☆」

晶葉「Pよ、私は飲み物を買ってくるがPも何かいるか?」

P「そうだな……緑茶を頼む。あと、ほら。」

晶葉は500ゼニー手に入れた

P「流石に晶葉に出させるわけにはいかないからな。お駄賃も込みで渡しておこう。」

晶葉「こういうのをWinWinと言うんだな。」

P「違いないな。じゃあ頼んだぞ。」

晶葉「任せろ。」


???「準備は出来たかしら?」

???「大丈夫れす。……はやるれす。この水族館のお魚の扱いは酷いれす。だから……が助けるんれす!」

???「どうするんだ……。」

???「……が騒ぎを起こしている隙に私達が……を奪う。これで大丈夫なはずよ。」

???「よし、早速やるれす!」

今回はここまでです

今回の敵が大体バレてる気がしますが仕方ないですね

久しぶりなので感覚が微妙に戻ってませんが続けはしますので続きをお待ちください

それでは

晶葉「……よし、これでいいな。」

晶葉は緑茶を2本手に入れた

晶葉「さて、戻るとするか……」

ほたる「えっと……晶葉ちゃん……」

晶葉「む、ほたるか。こんなところでどうした?」

ほたる「お手洗いから帰る所なんです。晶葉ちゃんは?」

晶葉「私は飲み物を買いに来たんだ。」

ほたる「そうなんですか……そろそろイルカショーが始まりますね。私……楽しみにしてたんです。」

晶葉「そういえばこの後そんなのがあったな。」

ほたる「晶葉ちゃんは……楽しみじゃ無いんですか?」

晶葉「興味が無いわけではないが……」

ガシャン!

ほたる「きゃあっ!」

晶葉「!?何の音だ?」

幸子「あれ?何故お二人がここに?」

晶葉「おい、委員長!何があったかわかるか!?」

幸子「ボクにはわかりませんよ……今お手洗いから出たところなんですから……」

ほたる「……とりあえず……先生達の所に戻りませんか?」

晶葉「そうだな……あちらも気になるしな……むっ!?」

ほたる「ああっ……」

幸子「……嘘でしょう……」

P達の元へ戻る道はシャッターで塞がれていた……

幸子「これじゃあ合流できないじゃないですか……」

晶葉「……駄目だ……Pと連絡も取れない……」

ほたる「……外への連絡も取れません……」

晶葉(これは……あの時と同じ……ジャミングされているのか……)

ほたる「今回の社会見学は無事に終われると思ったのに……すみません……私の不幸のせいでこんなことに……グスッ」

晶葉「……違うな……」

幸子「?どういうことですか?」

晶葉「……実は以前にもこんな事があったんだ。その時は事件を起こした奴がいてな……だからほたるが原因ではない。とりあえずプラグイン出来るポイントを探して……そこからまずシャッターを解除すれば……」

ほたる「……それでも私がいるから事件が……」

幸子「ほたるさん!いい加減にしてください!」

ほたる「!?」

幸子「そんな事を言ってこの状況が好転するわけがないでしょう!この事態を引き起こしたのはほたるさんではないと晶葉さんは言ってくれたんですよ!」

ほたる「……でも……」

幸子「はぁ、まだわかりませんかね。そんな考え方だから不幸になるんですよ!」

晶葉「おい委員長、言い過ぎだろ……」

幸子「自分が幸せだと思えば幸せに、不幸と思えば不幸に、カワイイと思えばカワイクなれるんですよ!だから自分が不幸だと嘆くよりも幸せになれるように考えてはどうですか!」

晶葉「……」

ほたる「……」

幸子「はぁはぁ……ボクらしくない事を言ってしまいましたね……晶葉さん、シャッターの解除お願いします!」

晶葉「……あ、ああ、任せろ……と言いたいがプラグイン出来る場所が無くてな……これではどうにもならんな……」

幸子「……なるほど……確かにこの辺りには端子らしいものが無いですね……」

ほたる「……晶葉ちゃん……確か飲み物買いましたよね……」

晶葉「うむ、確かにそうだが……そうか!」

晶・幸『自動販売機!』

晶葉「自販機ならとりあえずプラグインはできる!ほたる、ありがとう!」

幸子「他にアテもありません!行きましょう!」

ほたる(……よかった……私でも役に立てるんだ……)

晶葉「……よし、自販機へのプラグインが出来るな。行くぞ!プラグイン、レーザーマン、トランスミッション!」

レーザーマン「さて、私はどうすればいいんだ?」

晶葉「その近くにシャッターの解除装置は無いか?」

レーザーマン「少し待て……むっ、これは。」

晶葉「どうした、レーザーマン?まさか解除装置が無いのか?」

レーザーマン「……その逆だ。それらしきものが大量にある。」

晶葉「……なるほど、他のシャッターの解除装置もあるということなのか。とりあえず一つ解除してみてくれ。」

レーザーマン「了解…………くっ、駄目だ……」

晶葉「何故だ?」

レーザーマン「……ここの解除装置は私では解除できないほど複雑だ。すまない。」

晶葉「そうか……ならばどうすれば……」

幸子「……そういうことならボクのナビに任せてください。」

晶葉「委員長?」

幸子「ボクのナビ、ぺディアなら情報系が専門です。なら解除出来るかもしれません。」

晶葉「……わかった。私達ではここで手詰まりだ。頼んだぞ、委員長!」

幸子「わかりました。やるだけやってみます。行きますよ!プラグイン、ぺディア、トランスミッション!」

ぺディア「さて、幸子ちゃん。シャッターの解除ですね。」

幸子「お願いします、ぺディア。」

ぺディア「わかりました……よし、解除完了です。」

幸子「他の解除装置もお願いします。」

ぺディア「了解しました……うわっ!」

解除装置からウイルスが現れた

幸子「ひいっ、こんな時はどうすれば……」

晶葉「あのウイルスはアーバルボーイにセンボンにウズリムか。なら……レーザーマン!」

レーザーマン「任せろ!!ドールサンダー!」

ウイルスはデリートされた

ぺディア「助かりました。ありがとうございます。」

レーザーマン「……お前がデリートされてはマズいからな。さあ、解除は任せたぞ。」

ぺディア「わかりました。」

幸子「晶葉さん、助かりました。しかし鮮やかなオペレーティングですね。」

晶葉「紗南と特訓したりウイルスの事はPに教えてもらったりしたしな。」

幸子「紗南さんですか……なるほど、彼女から教わったなら納得ですね。」

ほたる(二人ともかっこいいなぁ……)

その頃のP達
おみやげコーナー
ガシャン!

P「!何の音だ!」

心「いや~ん怖~い☆」

山下「……ちょっと二人とも、あれ見なさいよ……」

P「……辺りのシャッターが……」

心「……降りているな……これはマズいかもな~……」

ありす「いったい何が起きているんでしょうか?」

伊吹「わかんないけど……」

ネネ「シャッターが降りてるということは……」

マキノ「……何かよくないことが起きてることは確かね……」

智絵里「ひゃっ……」

美波「智絵里ちゃん、唯ちゃん、大丈夫?」

智絵里「はい、大丈夫です……」

唯「ゆいも大丈夫だけど……」

美波「なんでこんな事になったのかしら……」

美羽「はぁと先生~!」

心「みうさぎ、どした?」

美羽「乃々ちゃんが見当たらないんです!」

心「……オイオイマジかよ……」

裕美「美玲ちゃんもいなくて……」

山下「ぬわぁんですってぇ~!」

P「……うちのクラスも輿水、白菊がどこに行ったかわからないです。」

紗南「P先生、晶葉ちゃんもいないよ。」

P「晶葉は飲み物を買いに行ったことを俺が把握してるからな……心配ではあるが……」

美由紀「そういえばみゆき、乃々ちゃんと美玲ちゃんが深海エリアにいたのを見たような……」

心「!マジか!?」

山下「!本当なの!?」

P「……うちのクラスの3人は目撃情報無しか……」

心「そうと決まればこのシャッターを開けないとな☆行くぞ、P、ナルシー♪」

P「今はそれしかないな!」

山下「オッケーはぁとちゃん!」

3人『プラグイン!』

P「スピカ」

心「グランドマン」

山下「ビデオマン」

3人『トランスミッション!』

今回はここまでです

次の更新ではほたるにも見せ場があります

既に彼女の持ちナビも決めてます

ただナビからの呼び方で少し悩んでます

ちなみに、ナルシーヒデの本名は山下日出の助だそうですね

それではまた次回

P「どうだ?何か見つかったか?」

スピカ「駄目だぁ。こっちにはなにもないや……」

山下「ビデオマン、何か変なところはない?」

ビデオマン「ナルシー、残念ながら辺り一帯何もないよ。」

心「どうすっかなー……」

グランドマン「いっちょ下に掘ってみるか?」

心「うーん、それだとそこの電脳空間を壊しちゃうからやめとけ☆」

グランドマン「わかったぜ。しかし何もないなんて妙だな。」

山下「本当よね、不気味にも程があるわ。」

ビデオマン「ウイルスすらいないんだよね……」

P「……佐藤先生。」

心「はぁとって……って今はそんな時じゃねぇな☆」

P「グランドマンで下を掘ってもらえます?」

心「……えらく思いきったな。勝算はあるよな☆」

P「このままだと何も解決しません。ならやってみるしか……責任なら私が取ります。」

山下「はぁとちゃん、あたしも賛成よ。一発かましちゃって!」

心「……しゃーねぇなぁ☆今度奢れよ♪グランドマン!一思いにやっちまえ☆」

グランドマン「よっしゃあ!行くぜぇ!フンガードリドリ!!」

グランドマンが電脳空間を掘り進む

グランドマン「うぉぉぉぉぉ!!はぁと!光が見えてきたぜ!」

心「よし♪そのまま……」

グランドマン「ぐあぁぁぁぁ!!」

心「!オイ!どうした、グランドマン!」

???「ここから先へ通すわけにはいかんな。」

???「俺達の邪魔をするなら容赦はしない!」

P「こいつらか……今回の事件を引き起こしたのは……」

山下「はぁとちゃん!グランドマンを!」

心「わかった!グランドマン!ここは退くぞ☆」

スピカ「さて、シャッターの解除装置がどこにあるか教えてくれないかなー?」

???「残念だがここには無い。」

ビデオマン「僕は君達の事は最悪どうでもいいんだ。でもナルシー達は生徒を助けるため解除装置を探してるんだ。教えてくれるなら僕達はすぐにそこに行くし君達の事も見逃すけど……ダメかい?」

???「こことは別の電脳空間に解除装置はあるな。だから無駄だ。」

???「それに俺達の事を見られたからにはただで帰すつもりもない!行くぞ!」

P「結局こうなるのか。スピカ!迎え撃て!」

山下「ビデオマン!はぁとちゃんの分までやぁーっちゃいなさい!」

スピカ「まっかせてよ!ヴァルゴレイ!」

ビデオマン「オーケー、ナルシー。ワインドカッター!」

???「無駄な事を……ダークシャドー!」

???「サーチグレネード!」

自販機前

晶葉「まだ私達の近くのシャッターは開かないか……」

幸子「そうですね。数が結構多いので。」

晶葉「あといくつ解除すればいいんだ?」

幸子「ぺディア、どうなんですか?」

ぺディア「この辺りの解除装置は全て操作しましたが……」

晶葉「レーザーマン、この辺りには他に何もないか?」

レーザーマン「少し待て……向こうに水柱が見えるな。他には何もないぞ。」

晶葉「わかった。そっちへ向かってくれ。」

幸子「ぺディアもお願いします。」

………

晶葉「何かわかったか?」

レーザーマン「見たところ水柱の先に解除装置らしきものが見えるな。」

ぺディア「ですが水柱が邪魔をして操作が出来ませんね……」

幸子「そうですか……」

晶葉「いったいどうすれば……」

ほたる「あ、あのっ。」

幸子「どうかしましたか?ほたるさん?」

ほたる「私のアクアマンならその水柱、消せるかもしれません。」

晶葉「本当か!?」

幸子「ほたるさん、お願いします。やってみてください!」

晶葉「私からも頼む。他に方法も無いしな。」

ほたる「……わかりました。プラグイン、アクアマン トランスミッション!」

アクアマン「ほたるねーちゃん、どうするっぴゅ?」

ほたる「あの水柱を消して!」

アクアマン「わかったっぴゅ!水よしずまれ~っぴゅ。」

水柱は勢いを失い消え去った

アクアマン「やったっぴゅ!」

ほたる「やったね、アクアマン!さあ、今のうちに解除装置を!」

幸子「わかりました。ぺディア!」

ぺディア「……よし、解除完了です。」

レーザーマン「この辺りには他に何もないな。」

晶葉「なら早速P達と合流しに行くか。」

幸子「そうですね。ボクたちがいなくなって心配しているでしょうし。」

ほたる「あ、あのっ。」

晶葉「どうした?」

ほたる「……ありがとうございます。今回の一件で私、少しだけですけど……自信が持てました。私でも役に立てることがわかりましたし……」

晶葉「今回は三人での勝利だ。誰か一人でも欠けてたらダメだっただろう。不要な人間などいない、欠けていいネジなんて無いんだ。」

幸子「待ってください、三人では無いですよ。」

晶葉「?どういう……」

ほたる「あっ……」

幸子「ほたるさんはわかったようですね。」

ほたる「ナビも含めて……六人での勝利ってことですよね。」

晶葉「なるほど。確かに言われてみればそうだな。ナビが相棒ってことをすっかり忘れてしまっていたよ。」

幸子「思い出せたならいいんです。さ、行きましょうか。」

晶葉「うむ。」

ほたる「はい。」

シャッター前

晶葉「……開いてないな……」

幸子「なんでなんですかぁ!解除出来るものは全部解除したのに!」

ほたる「やっぱり私のせいで……」

晶葉「落ち着け二人とも!悲観するのはまだ早いぞ!」

幸子「どういう事ですか!?」

晶葉「……来た道を戻るぞ。」

幸子「……また自販機からプラグインして探すんですか?」

晶葉「違う。その先だ。」

ほたる「……反対側が開いてるかも……」

晶葉「そういうことだ。行くぞ!」

幸子「やりましたね!こっちはシャッターが降りてません!」

ほたる「……お願いします……どうかこのまま……」

晶葉「ん?あれは……」

幸子「ここの職員の方ですね。話を伺ってみましょう。すみません、今この水族館で何が起きているんですか?」

職員「ああ、メインコンピューターが何者かにハッキングされてね。こちらの操作を受け付けないんだよ。」

幸子「正常に戻すにはどうすればいいですか?」

職員「メインコンピューターにプラグインしてハッカーを倒せば……」

幸子「ありがとうございます。晶葉さん、ほたるさん、今のを聞いてどう思いましたか?」

晶葉「まあ直接叩くしか無いよな。」

ほたる「このまま諦めるよりは……その方がいいです……」

職員「無茶だ!相手はガードナビを一瞬でデリートするほど強いんだ!それを君達女の子三人でなんて……」

晶葉「あいにくだが私のナビはかわいいものではないんでな。相手がなんであれ負けてやるつもりは無いぞ。」

幸子「今のボクたちは負けませんよ!」

ほたる「晶葉さんなら……信じられます!」

職員「……わかった。僕からはこれを渡そう。」

晶葉は『コンピュータールームのカギ』を手に入れた

職員「これでメインコンピューターのある部屋に入れる……頼んだよ。」

晶葉「任せろ!この天才に出来ないことは無い!……でその部屋はどこだ?」

幸子「……イマイチ締まりませんねぇ……」

職員「あっちだよ。」

晶葉「わかった……行くぞ。」

ほたる(……晶葉さん……テンション下がってるね……)


コンピュータールーム

晶葉「ここだな。」

幸子「それじゃあ行きましょう!プラグイン!ぺディア、」

晶葉「レーザーマン、」

ほたる「アクアマン、」

三人『トランスミッション!』

本日はここまでです

今回から話が少し長くなり一話ごとの投稿回数も増えました

長くなりますが待っていただけると幸いです

それではまた次回

お久し振りです

しばらくここが使えなくなってかなり間隔が空き、ここの事も忘れかけてましたが蒸機公演が終わり、そういえばここが今どうなってるか気になり見てみると復活してるじゃないですか

ブランクもあり安定しての更新は厳しいかもしれませんが、最後までやりとげる所存であります

と言うわけで次レスから再開です

レーザーマン「あれがこの水族館の制御システムか。」

ぺディア「見た感じ誰もいないですけども……」

幸子「今は見張りがいないんでしょうか?なら今のうちです。ぺディア、制御システムを正常にしてください。」

ぺディア「了解しました。」

アクアマン「ほたるねーちゃん、あの三角何っぴゅ?」

ほたる「なんだろう?私にもわからないな。」

ぺディアが制御システムに近づいたその時、何者かが急に襲いかかった

ぺディア「うわぁっ!」

幸子「!ぺディア!どうしたんですか?」

晶葉「レーザーマン!周囲に敵は?」

レーザーマン「……何もいないぞ。」

晶葉「そんなはずは……」

何者かは次にレーザーマンを襲った

レーザーマン「うおっ!」

晶葉「レーザーマン!クソッ、どうなってるんだ?」

ほたる「!アクアマン!三角は今どこにあるの!?」

アクアマン「えーと、ぺディアの方へ向かってるっぴゅ。」

ほたる「幸子さん!攻撃が来ます!」

幸子「本当ですか!?でもどうすれば……」

晶葉「委員長、これを使え!」

幸子「これは……どういうことですか?」

晶葉「いいから!」

幸子「……わかりました。晶葉さんを信じますよ。バトルチップ『イアイフォーム』スロットイン!」

ぺディアが何者かから攻撃を食らう寸前でイアイフォームが発動し何者かは斬撃を受けた

???「……フン、俺に攻撃を当てるとは少しはやるようだな。いいだろう、その実力に免じて俺も本気で相手してやるぜ。」

???「やるのれす!シャークマン!」

シャークマン「行くぞ!」

シャークマンは床に潜った

幸子「また敵が消えましたよ。」

晶葉「落ち着け。三角、おそらくヒレがどこかにあるはずだ。そこが奴の居場所の目印になるだろう。それに気をつければ……」

ほたる「あ、晶葉ちゃん……」

晶葉「どうした?」

ほたる「ヒレが増えてる……」

幸子「三つもありますよ……」

晶葉「……これはマズいかもな……」

ヒレがぺディアへ向かう

晶葉「イアイフォームはもう無いしな……」

幸子「ここは……これです!」

ぺディアは攻撃をかわした

晶葉「なるほど、インビジブルか。だが、このままだとじり貧だぞ。」

ほたる「……晶葉ちゃん、敵が潜ってるってことは下に本体があるんですよね?」

晶葉「ん?そのはずだが……マリーナというウイルスと同じだと思うぞ。」

ほたる「……なら、これでいけるかも……バトルチップ『カンケツセン』スロットイン!」

アクアマン「いくっぴゅ!ぴゅ~!」

地面から水が吹き出した

シャークマン「うぉっ!」

シャークマンは床下から引きずり出された

???「マズいれす!シャークマン!」

晶葉「遅い!バトルチップ『エレキリール』スロットイン!」

レーザーマン「これで終わりだ!」

電撃がシャークマンへと向かう

シャークマン「ぐわぁぁぁぁ!」

???「シャークマン!……ここは退くしかないれすね。プラグアウトれす!」

シャークマンはプラグアウトした

晶葉「委員長!今のうちに制御システムを!」

幸子「……よし、これで正常になりましたよ。」

ほたる「よかったです……」

晶葉「犯人も気になるが……一度Pの所に戻るか?」

幸子「そうしましょう。これから先は大人に任せればいいですね。」

ほたる「?あなたは……」

???「ギクッ!」

幸子「ん?どうしました?……ってあなたは誰ですか?」

???「……ただの通りすがりれす~。」

晶葉「……委員長、彼女がこの事件の犯人だと思うんだが……異論はないか?」

幸子「犯人で無いにしては怪しすぎます。捕まえましょう!」

???「れすっ!?」

晶葉「逃がすか!」

ほたる「ま、待ってください……」

???「……マズいのれす、この先は……」

晶葉「そう、行き止まりだ。」

幸子「さあ、あそこで何をしていたのか話してもらいましょうか!」

???「れす~……」

ほたる「……なんでしょうかこの匂い。」

幸子「……確かに妙な匂いがしますね。」

晶葉「そんなもの……!くっ、体が動かない!」

幸子「そんなバカな!……って本当に動かないじゃないですか!」

ほたる「何でなんですか!?」

???「にゃはは~、七海ちゃん、助けに来たよ~。」

七海「あ、志希さん!助かったれす~。けど負けちゃいましたしお魚が……」

志希「ん~別に気にしてないよ~。今回の目的は果たしたしさ。アレさえ揃えばここのシステムを奪う事なんかすぐ出来るから七海ちゃんの目的も達成出来るし。とりあえずここは一旦退くよ~。」

七海「はいれす!」

七海は逃げ出した

晶葉「待て……逃がすか……」

志希「にゃはは~、無駄無駄~……キミが晶葉ちゃんか~。ふんふんなるほど~。」

晶葉「おい待て、なぜ私の名前を知ってるんだ?」

志希「ん~、今は教えられないな~。代わりにあたしの事を教えてあげる。あたしは一ノ瀬志希。シークエンスってグループのリーダー。あるものを創るためにCメモリーって物を集めてるんだ~。そうだ、晶葉ちゃんも仲間に入らない?キミなら……」

晶葉「断る!今回の事件なんか完全に犯罪だろう。そんなものに手を貸せるか!」

志希「へ~、キミは正義の味方って奴なのかにゃ~……あの人とは違ってさ。」

晶葉「……あの人って誰だ?」

志希「おっと、それは話せないな~……それじゃああたしは行くね。また何処かで会えるかもね~。」

晶葉「待て……」

志希「あ、この薬品はそろそろ効果が解けるから心配しないで~。」

志希は逃げ出した

晶葉「……クソッ!」

幸子「晶葉さん……」

ほたる「……あ、動けるようになりました。」

晶葉「……Pの所に戻ろう。今回の事を報告する必要があるしな。」

ビデオマン「ぐわぁっ!」

山下「ビデオマン!」

スピカ「うわぁっ!」

P「スピカ!」

???「所詮はこの程度か。」

???「これで終わり……」

???「ダークマン、ここは退くよ。」

ダークマン「?何故だ?」

???「撤退命令が出たんだ。ここは退いてくれ。」

???「サーチマン、貴方もここは退いて。」

サーチマン「わかりました。」

ダークマン「……仕方ない。お前達、命拾いしたな。」

二体はプラグアウトした

山下「……助かったのかしら。」

P「……とりあえずは。お疲れスピカ。プラグアウトだ。」

山下「ビデオマンもお疲れ様。」

P 「あとは生徒達ですが……」

心「乃々ちゃんと美玲ちゃんは無事だったぞ☆」

晶葉「おいP、無事か?」

P「……どうやらみんな大丈夫そうですね。晶葉、心配したぞ。何があったんだ?」

晶葉「……それについてはまた帰ってからでも話すさ。で、社会見学はどうなるんだ?」

P「こんなことが起きたんだ。とりあえず今回は中止だろう。」

幸子「えっ、せっかく感想文のためにまとめたボクの資料は……」

P「……意味が無いことになるな。すまない、委員長。」

幸子「そんなぁ~。」

ほたる「あ、でもイルカショーが今から始まるみたいですよ。」

晶葉(被害があったにしては復旧が早いな。まあシャッターぐらいしか影響が無かったからか?)

P「じゃあみんなでイルカショーを見るか。」

みんな『はい!』

こうして水族館での事件は幕を閉じた……かのように思えた。しかし、新たな事件が発生してしまった。それは……

幸子「うひゃぁっ!」ザッパーン

委員長、ずぶ濡れ事件だ。

幸子「うぅ、なんでボクがこんな目に……ま、まぁ、水も滴るカワイイボクってことで大目に見ましょう。」

某所

志希「……ふ~ん、あの子があの人の子供、かぁ。あの時からずいぶんと大きくなったんだね。」

???「どうしたんだい?そんな顔して、キミらしくもない。」

志希「あ、飛鳥ちゃん。社会見学はどうだった?」

飛鳥「そうだね、邪魔者が入ったけどボクのダークマンには敵わなかったね。」

???「あら、私が影から援護したのは考慮されてないのかしら?」

飛鳥「……マキノ、キミのサーチマンは表立っての相手はしてないだろう?大体、キミがふざけて解除装置を自販機なんかに入れるから……」

志希「あ、それやったのあたし~。」

飛鳥「……そうかい。」

マキノ「表立って相手はしてないけど……あんなの私達で相手にするまでもないってこと。格下の貴女にでも任せておけば……」

飛鳥「!言ったな!なら今ここで証明してやる!キミよりもボクの方がより優れていると!」

マキノ「……安い挑発に乗ってあげてもいいけど……生憎次の仕事の時間なの。私は貴女と違って忙しいの。じゃあね。」

飛鳥「待てこの!……クソッ!」

志希「まあまあ落ち着いてよ~。あたしはキミたちが争ってるところは見たくないんだからさ。大丈夫、飛鳥ちゃんは強い子だよ~。」

飛鳥「………」

飛鳥(……しかし、キミはなぜ彼女と組んでるんだい?彼女の目的が見えないから不安なんだが……)

Pの家

晶葉「……ということがあってな。」

P「……一ノ瀬志希、か。」

晶葉「彼女は何者だ?」

P「俺には分からないな。」

晶葉「そうか。」

P「ただ、」

晶葉「?」

P 「研究所にいた頃確かそんな名前を目にしたような……」

晶葉「待て、それだとおかしい。研究所は6年前に潰れたはず。」

P「そうだが……それがどうした?」

晶葉「年齢が合わないんだ。まず研究所が潰れた時Pは24歳だったろ?」

P「確かにそうだったが……」

晶葉「そこでPが見たなら少なくともPと同年代か年上になるだろう?」

P「そういえば俺が最年少だったな。」

晶葉「更に私も私以外の子供を見た覚えは無い。」

P「もし同年代の子がいたら一緒に遊んでもらってたと思うしな。」

晶葉「だが、彼女の見た目は20歳前後ってところだ。だとすると研究所がある頃は中学生、そこにいるはずがない!その後も学校以外に継続的に外出した事も無いし……私が有名人というわけでもない。私を知っているのはおかしいだろ!?」

P「……安部先生みたいに歳を取っても見た目が若々しいままだとしたら?」

晶葉「……それもありえるが……というかPよ、安部先生っていくつなんだ?見た目なら一ノ瀬と同じかそれよりも年下に見えるが……」

P「教員免許は大学で取る人が多いから大卒であるとは思うんだよ。で、俺が秋原中の教師になったときには既にいたな。そういえば前も佐藤先生と山下先生と飲んだときに話したっけ……あの時は確か……」


菜々「ぶぇっくしょん!……うう、誰かが噂でもしてるんでしょうか?」

P「とにかく彼女の事、そしてその組織の事は気になるな。彼女の言う『あの人』もな。」

晶葉「『あの人』が誰かわかれば彼女の正体も見えてくるだろうしな。」

P「おそらく晶葉にも関係ある人物だと思うが……うーん……」

晶葉「ああ、一ノ瀬は『あの人』と私の関係を匂わせていたしな。」

P「まあ、時間を見つけて情報を集めておこう。」

晶葉「うむ、頼むぞ。」

P「さて、今日はいろいろあって疲れただろ。そろそろ寝るか?」

晶葉「そうさせてもらおう。Pはまだか?」

P「……今回の事件の報告書を上に出さないといけないからな。今日は事件の整理をしてからでも寝るさ。」

晶葉「……先に寝てすまないな。」

P「気にするな。これも仕事だからな。それじゃあ、おやすみ。」

晶葉「うむ、おやすみ。」

P「はぁ、とっとと終わらせて寝るか。」

P(研究所か……そういえば所長は今何をしてるんだろうか……あの人から晶葉を預かって6年、最初は確か……)

P「え?晶葉ちゃんをですか?」

所長「そうだ。しばらくの間預かってくれないか?」

P「はぁ、なぜ僕なんでしょうか?」

所長「所員の中で晶葉と一番親交があるのは君だろう。君と遊んでるときの晶葉は楽しそうだしな。」

P「……僕はいいですが晶葉ちゃんはどうなんですか?」

所長「……彼女にも事情は話してある。曰く君なら構わないそうだ。」

P「……晶葉ちゃんと話は出来ますか?」

所長「もちろんだとも。晶葉、こっちに来なさい。」

晶葉「なぁに?お父さん?」

P「晶葉ちゃん、お父さんから話は聞いてる?」

晶葉「うん、聞いてるよ。お父さんにしばらく会えないのは寂しいけど私もPお兄ちゃんとなら怖くないからいいよ。」

P 「……そっか。」

晶葉「それに、私には頼れる助手君がいるもんね。」

P「助手?……ああ!晶葉ちゃんの相棒のナビの事だね?」

晶葉「うん!この子となら私は何でも出来るよ!お爺ちゃんに教えてもらったからロボットも作れるし。だから大丈夫!」

所長「おいおい、私がいなくてもいいみたいな言い方だな。」

晶葉「もちろんお父さんも好きだよ。お父さんもPお兄ちゃんも助手君もみーんな好き!」

P「晶葉ちゃん……わかりました。所長、僕が責任を持って晶葉ちゃんをお預かりします!」

所長「うむ、よろしく頼むぞ。」

晶葉「よろしくね、Pお兄ちゃん!」

P(って感じだったな。んでこの後すぐ所長が失踪し研究所は解散、母親が既に亡くなっていた晶葉は俺がそのまま引き取り今に至るってわけだ。うーん、所長は今何してるんだろう?)

湾岸病院

マキノ「……さて、次はここね。ここでの目標は『彼』だったわね?」

サーチマン「はい。ターゲットの所持する『証』を入手せよ、との依頼でした。」

マキノ「首尾はどう?」

サーチマン「はい、マキノ様……そうですね……プログラムの掌握には時間がかかるかと。以前の事件を受けセキュリティが強化されてます。」

マキノ「ああ、あの『テトラコード』事件ね。全く、あの事件は私にとってもいい迷惑だったわ……リーダーはなぜそれにまつわるデータを集めているのかしらね?」

サーチマン「あの災害が二度と起きないようにするためでしょうか?」

マキノ「それは無いわ。その事件の元凶は最終的にデリートされたの。だから恐らく彼女は……」

サーチマン「……解っていて手を貸すのですか?」

マキノ「そんなわけないでしょう。そうならないように既に手は打ってあるわ。」

サーチマン「……このような事を言って申し訳無いですが彼女、志希は妙に鋭いところがあるように思えます。もし策が看破されているとしたら……」

マキノ「……それでも、まだ希望はあるわ。彼女は組織の勧誘を蹴り敵対した。つまり彼女が行動を起こす可能性は大いにある……私達は今出来ることをするだけよ。」

サーチマン「……わかりました。私はマキノ様に従います。」

マキノ(池袋晶葉……彼女ならきっと……)

以上で第三話本編終了です

敵組織のメンバー、晶葉の過去など伏線を少し回収してみました

この後物語がどう動くのか、登場人物はどう絡むのか、自分の担当は出るのか等それなりに期待して待っていてください

あと、当初予定していた6話構成からエグゼ本編のように7話構成にしようと思ってます

蒸機公演を超えるのは厳しいですが最後までお付き合いいただけると嬉しいです

それではまた次回更新時にお会いしましょう

ここから第4話です

段々話が長くなりショートでもなんでも無くなりつつありますが、どうぞお付き合い下さいませ

職員室

P「ふぁ~あ、おはようございます。」

菜々「あ、おはようございます……P先生、だいぶお疲れのようですね……」

心「アイツ、事件の報告書を書かされていたからな……」

山下「Pセンセがあたしたちの学年の主任だからねぇ、その責任ってヤツよ。代わってあげる訳にはいかないし……」

P「おかげで折角の休日が消えましたよ。さて、報告書を校長に出してきますかね。」

菜々「お疲れ様です。」

心「そういえばナナパイセン?」

菜々「なんでしょうか?」

心「パイセンのクラスに転入生が来るんだよな☆」

菜々「あ~、確か今日でしたね。名前は……ちゃんですね。」

山下「へぇー、昔アタシがネットバトルした子と同じ名字ね……その子の出身はどこかしら?」

菜々「えーっと、ここに来る前はザートタウンにいたらしいですよ。」

山下「じゃあアタシの知ってる子との関係は無さそうね。その子は確かシーサーアイランドの巫女だって話だったし。」

心「関係無い様に見えるときに限って逆に関係アリアリってこともあるぞ☆はぁととよっちゃんみたいにな☆」

山下「はぁとちゃんに一度写真で見せてもらったけど小さくて、神秘的で……確かにはぁとちゃんの妹には見えなかったわねぇ。」

心「オイ☆どういうことだよ☆」

???「ザートタウンですか……」

菜々「ん?楓ちゃん?どうかしましたか?」

楓「確か巫女さんでしたらザートタウンにもいると聞いたことがあります。」

山下「それってどんな子なの?」

楓「『幸運を司る巫女』と言われていたと思います。」

心「幸運、かぁ……具体的にどんだけスゴいん?」

楓「なんでも『御参りすると成すこと全て上手くいくようになる』とまで言われてるみたいですよ。」

山下「成すこと全て、ねぇ……それって眉唾物なんじゃないの?」

楓「それがそうでも無いみたいなんです。ほら。」

菜々「え~っと……このページ全て体験談ですか!?」

楓「はい。流石に全部本物ってわけでは無いでしょうが……」

山下「はぁとちゃん!今度の休みザートタウン行かない!?」

心「もち!行こうぜ☆」

菜々「わ、私も行ってもいいですか!?」

楓「あ、でもどうやら今は人が来すぎたため参拝に制限が掛かっているみたいですね。少なく見積もって半年待ちでしょうか?」

心「かいさ~ん……」

山下「アタシは幸せになれないのね……」

菜々「若さ……若さってなんでしょうか……」

P「ただいま戻りました……ってこの死屍累々は何ですか?」

楓「ふふっ、こちらは見込みが外れた方々ですよ。」

P「高垣先生、何があったか全くわからないです。」

楓「実はかくかくしかじかで……」

P「なるほど、そういうことでしたか。しかし幸運の巫女、ですか。いつか会ってみたいものです。っと、安部先生、そろそろ転入生を迎えに行かなくていいんですか?」

菜々「ブツブツ……」

楓「聞く耳持ちませんね。」

P「はぁ、仕方ないですね。高垣先生は安部先生達の機嫌を直してもらえませんか?」

楓「はい。手は尽くしてみます。P先生はどうされるんですか?」

P「私は安部先生の代わりに転入生を教室へ連れていきます。教室には私の部活の部員がいるので連れていった後は彼女に任せようかと。」

楓「わかりました。ほら菜々ちゃん、早く機嫌直してくれないと……」

校門

P「えーと、持ってきた資料によると……あ、あの子か?」

P「君が転入生の子で合ってるかい?」

???「?あなたは?」

P「私はP、この学校の教師だよ。教室が分からず迷ってると思って迎えに来たんだ。あ、君のクラスの担任は別の人なんだがちょっと色々あってね。代わりに私が来た、というわけだ。」

???「そうでしたか。ありがとうございます。あ、まだ私の名前を言ってませんでしたね。私の名前は……」

響子「五十嵐響子です。」

本日分はここまでです

特にこの第4話は独自の設定が多めになるかと思いますのでそういうのは無理、という方はお気をつけて下さい

それではまた次回更新時にお会いしましょう

教室

P「大石、いるか?」

泉「はい、ってP先生?どうしたんですか?」

P「ちょっと頼みがあってな。転入生にこの学校の事を教えてやってほしいんだ。」

泉「大丈夫ですけど……」

亜子「へぇ、転入生。そりゃ初耳やな。」

さくら「どんな子なんですかぁ?」

ザワザワ

泉「ちょっとした騒ぎになってますね……」

P「仕方ない、外で説明するから出て来てくれ。」

泉「わかりました。」

廊下

P「彼女が転入生の……」

響子「五十嵐響子ですっ。よろしくお願いします。」

泉「よろしくね、私は大石泉。」

P「あとは任せて大丈夫か?」

泉「はい。五十嵐さんのサポートをすればいいんですよね?」

P「ああ、頼んだぞ。」

そう言うとP先生は去っていった

泉「さて、五十嵐さん、ホームルームも始まるしとりあえず教室へ戻ろっか?」

響子「そうですね。でもこのクラスの本来の先生は……」

その時何かが凄まじい速度でこちらへ向かって来た

菜々「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!はぁはぁ、す、すみません。遅れてしまって……はぁはぁ、あなたが転入生の、五十嵐響子さん、ですね?」

響子「えっと、この人はこのクラスの生徒ですか?」

泉「違うよ。この人が本来の担任の安部先生。」

響子「えっ、この人先生なんですか?見た感じ私達と同年代のような……」

泉「それ、私も最初にこの人を見た時に思った。」

菜々「生徒と間違われるのは悪い気はしませんね。さて、それでは教室へ……」

ゴキッ!

菜々「きゅ、急に運動したせいで腰が……」

泉「そしてこれを見て『ああ、先生なんだな』って思った。」

響子「あはは……」

菜々「うぅ、中途半端な優しさが痛いです……」

泉「安部先生、大丈夫ですか?」

菜々「なんとか……」

響子「無理はしちゃいけませんよ。」

泉「五十嵐さんの紹介なら私が代わりにしますから、安部先生は休んでて大丈夫ですよ。」

菜々「……ならお言葉に甘えて……保健室に行ってきますね……」

泉「わかりました。」

泉「……というわけで、安部先生の代わりに私が紹介するね。彼女がウチのクラスの転入生の……」

響子「五十嵐響子ですっ。よろしくお願いします。」

泉「えーと、ここからどうすればいいんだろ?」

さくら「はいはぁい!」

泉「さくら?どうしたの?」

さくら「響子ちゃんはぁ、どこから来たんですかぁ?」

響子「前はザートタウンにいました。ここから西にある町ですよ。


亜子「はい!」

泉「亜子?」

亜子「響子ちゃんは趣味なんかあんの?」

響子「私は家事全般が趣味ですっ。特にお料理、得意なんですっ!」

泉「そっか、転入生への質問の時間にすればいいんだ。えっと、他に誰か質問無い?」

みちる「どんな料理が得意なんですか?」

響子「大体得意ですけど……一番得意なのはハンバーグですっ。」

千鶴「得意教科はありますか?」

響子「家庭科は得意ですけど……他は普通ぐらいですね。」

柚「響子チャンは部活とかやってたのカナー?」

響子「弟や妹の面倒を見るので忙しくて部活は入ってませんでした。」

清美「では委員会とかもですか?」

響子「はい、そういうのは全く。」

キーンコーンカーンコーン

泉「おっと、ホームルーム終わりみたいだね。五十嵐さんの席は……って安部先生から聞いてなかったな。空いてる席は……」

さくら「イズミンの横空いてるよぉ。」

泉「正式に決まるまではそこでいいか。というわけだから、五十嵐さんは私の隣ね。」

響子「わかりました。」

今回はここまでです

イズミン、誕生日おめでとう、ってことで更新しましたが、ギリギリ間に合わなかったですね

さて、次回更新時にお会いしましょう



泉「ふぅ、お昼か。」

亜子「いずみ、さくら、ご飯食べよ。」

さくら「たべよたべよぉ。わたしおなかすいちゃったぁ。」

泉「ちょっと待って。五十嵐さん。」

響子「はい、なんでしょうか?」

泉「一緒にご飯食べない?」

響子「えっ、いいんですか?」

泉「もちろん。P先生にも頼まれてるし、何より私も五十嵐さんの事知りたいし。」

響子「ありがとうございますっ。」

泉「二人もいい?」

亜子「別にええよ。」

さくら「わたしも歓迎だよぉ。」

泉「よし、じゃあ食べよっか。」

響子「はいっ。ではお弁当を……」

さくら「うわぁ、綺麗なお弁当だねぇ。」

亜子「これは……」

響子「はいっ!私が作りましたっ!」

泉「凄いね……」

響子「みなさんも食べますか?」

亜子「……ちょっともらおか。」

響子「どうぞ!」

さくら「わたしもぉ。」

泉「私も貰うね?」

モグモグ……

亜子「うまっ!」

さくら「おいしい!」

泉「ほんとだ、凄くおいしい。五十嵐さん、どれだけ料理してるの?」

響子「えへへ、弟や妹のために作ったりもしていたので……かなり長い間ですね。」

さくら「そういえば響子ちゃんもきょうだいがいるって言ってたねぇ。」

響子「? も、って事は……」

泉「うん、私にも一人弟がいるんだ。」

響子「そうなんですか。どんな弟さんなんですか?」

泉「そうだね……元気で明るかったよ。」

響子「なんで過去形……」

泉「うん、五十嵐さん。弟、湧人は今入院してるんだ。」

亜子「けど原因がまだわからんから治しようがあれへんし……」

さくら「そのせいで荒んじゃってぇ……」

泉「ごめんね、暗い話しちゃって……」

響子「い、いえ、こっちこそ何も考えずに……」

泉「いや、五十嵐さんは悪くないよ。」

響子「そう、ですか……」

沈黙の中昼食は終わった

放課後

泉(……さて、ロボット部に行こっか。)

響子「えっと、大石さん。」

泉「?五十嵐さんどうしたの?」

響子「この後って時間がありますか?」

泉「ごめん、部活があるんだ。」

響子「そうですか。なら、私も見に行っていいですか?」

泉「いいけど……P先生も事情はわかると思うし。じゃあ行こっか。」

響子「はいっ!」

ロボット部

ガラッ

泉「みんないるかな?」

晶葉「お、泉か。待ってたぞ。」

ライラ「イズミさん、こんにちはー。」

P「おっ、大石。二次審査の結果が出たぞ。」

泉「P先生、その前に。五十嵐さん、入ってきて大丈夫だよ。」

響子「お邪魔します。」

P「確か転入生の……」

響子「はいっ!五十嵐響子です。よろしくお願いします。」

晶葉「うむ、よろしく頼むぞ。」

ライラ「わー、新しい仲間ですかー。」

泉「いや、まだ見学なんだけどね。」

P「いいか?」

泉「あっ、大丈夫ですよ。」

P 「二次審査の結果だが……」

晶葉「……」

泉「……」

ライラ「……」

P 「……無事合格してたぞ。」

晶葉「!そ、そうか……やった!やったぞ!」

ライラ「やりましたねー。」

泉「やったね、みんな!」

P「安部先生はまだ保健室だが、先に伝えておいたぞ。同じく喜んでいたな。」

ワイワイ

響子「……えっと、とりあえずおめでとうございます!」

晶葉「うむ、ありがとう!」

P「準決勝についてはまた連絡が来る事になっている。俺からは以上だ。今日は解散……と言ってもいいところだが……」

晶葉「新入部員に活動を見せるとしようか。泉、前頼んだアレは持ってきてくれたか?」

泉「はい、ちゃんと組んどいたよ。」

晶葉「助かる。あとはこれを……」

響子「えっと、これは何をしてるんですか?」

ライラ「これはイズミさんが作ったプログラムをアキハさんが作ったロボットに組み込んでいるところでございますよー。」

晶葉「ガワは作ってたからな、泉にプログラムを用意してもらえばすぐに終わる……ほら、この通りだ。」

P「で、今回は何を作ったんだ?」

晶葉「今回はこの部室の掃除用ロボを作った。名前は『ぞうじき』だな。」

響子「可愛いですねっ。」

晶葉「ふふ、そうだろうそうだろう。さて、試運転だ。スイッチを入れて……」

しかし動かない

晶葉「む、どうしたんだ?」

泉「おかしいな、ちゃんと組んだし仮想だけど動作も確認したんだけど……」

レーザーマン「どこかからウイルスが入ったんだろう。やるか?」

晶葉「ああ、やろう!行くぞ!プラグイン、レーザーマン、トランス……」

響子「待ってください!」

晶葉「む?」

響子「ウイルスバスティング、私にやらせてくれませんか?」

晶葉「構わないが……どうだ?レーザーマン?」

レーザーマン「所詮ウイルス、私が出る必要も無いだろう。好きにさせておけ。」

晶葉「わかった。任せるぞ、響子。」

響子「行きます!プラグイン、スラッシュマン、トランスミッション!」

本日更新はここまでです

年内で終わらせれるか不安です

それではまた次回

晶葉「ふむ、やはりウイルスが沸いているようだな。」

響子「行けますか?スラッシュマン?」

スラッシュマン「任せろ、キョウコ。行くぞ!ローリングスラッシャー!」

ウイルス達は全て切り刻まれた

晶葉「ふむ、凄いな。」

ライラ「わぁー、一瞬でバラバラですねー。」

泉「………やるね。」

響子「お掃除も得意ですから!」

晶葉「さて、今度こそ……よし!動いたぞ!」

P「それで、今回のロボの特徴は何だ?晶葉がただの掃除機を作るとは思えないが?」

晶葉「ふふふ、よくぞ聞いてくれた!なんとこの『ぞうじき』は水を吸うことも出来るのだ!」

ライラ「なるほどー。ぞうさんだから水を吸えるのでございますかー。」

晶葉「うむ。水を吸う時はこうしてだな……」

晶葉ちゃんの実演も終わり今日の部活は解散になった

次の日
放課後

泉(さて、と。)

響子「大石さん。今日は空いてますか?」

泉「今日は部活は無いけど……弟のお見舞いに行くんだ。」

さくら「私たちは部活があるからぁ、」

亜子「行かれへんけどな。」

響子「そう、ですか……流石に着いていくのは……」

泉「うん、流石にダメ。」

響子「ですよね、あはは。」

泉「ごめんね。明日なら空いてるけど……」

響子「ごめんなさい。明日は私が……」

泉「そっか。まあ、また今度話は聞くよ。それじゃあね。」

さくら「ばいばぁい。」

亜子「ほなまた明日なー。」

響子「……」

???「はい、ターゲットは今日病院へ向かうみたいです。」

マキノ「そう。わかった。」

???「作戦は延期した方が……」

マキノ「彼女ね、丁度いいわ。私の方が上だとわからせないとね……忠告ありがとう。」ガチャッツーツー

???「……これでいいんでしょうか……」

湾岸病院
大石湧人の部屋

泉「入るよ。」

湧人「……なんだ、姉ちゃんか。今日は一人なんだな。」

泉「今日の検査でお医者さんは何か言ってた?」

湧人「『今の技術では原因の特定ができない』だってよ。毎度毎度こればっかりだ。」

泉「そう……」

湧人「どうせ原因もわからないままずっとここにいることになるんだろうさ。」

泉「!そんなことは……」

湧人「何がそんなことは、だ!もう半年は経つぞ!このままサッカーも出来ない、結城の奴との決着もつけれない、せっかく光がこの町に戻ってきても俺は教室にも戻れず忘れられて独りになってしまうんだろ!」

泉「湧人……」

湧人「もう沢山だ!なんで俺がこんな目に!」

泉「……大丈夫、少なくとも私たち、家族は湧人を待ってるから……独りにしないから……」

湧人「姉ちゃん……」

泉「そうだ、湧人。今何か欲しいものってある?」

湧人「欲しいものか……マモルって奴に自慢されたアレが欲しいな。」

泉「『アレ』って?」

湧人「確か『コオリホウガン』ってチップだったな。」

泉(!コオリホウガン、確か今では乱獲でコルドボルズが絶滅して入手はほとんど不可能だったはず……)

湧人「どうだ?出来るのか?」

泉「……うん、お姉ちゃんに任せて。」

湧人「ま、期待せずに待ってるぜ。」

本日更新はここまでです

コオリホウガン、アイムフィッシュをつけて探し回りました

果たしてイズミンはコオリホウガンを手に入れられるのか

次回をお楽しみに

病院
エントランス

泉(とは言ったものの、どうしよう。まともにやったんじゃ手に入らないし……うーん……)

泉(……ってあのツインテールは……晶葉ちゃん?)

晶葉「む、『エレキパルス』か。これはまだ持ってなかったな。」

泉「晶葉ちゃん、何してるの?」

晶葉「うわっ!……ってなんだ、泉か。あ、ここ病院だったな。大声出してすまない。」

泉「……えっとこれは……」

晶葉「うむ、『チップトレーダーSP』だな。紗南から存在を聞いてな、今日は部活が休みだし遠出してみたんだ。」

泉「チップトレーダーか……」

泉(……どうだっけ?チップトレーダーからコオリホウガンって出たっけ?……今トレーダーに入れれるチップは100枚……最大11回か……でもその前に……)

泉「晶葉ちゃん。」

晶葉「む?」

泉「晶葉ちゃんって『コオリホウガン』持ってない?」

晶葉「『コオリホウガン』?聞いたこと無いな。何故それを?」

泉「えっと、実はね……」

晶葉「……なるほど、そういうことなら協力させてもらおう。で、どんなチップなんだ?」

泉「確か『コルドボルズ』ってウイルスからデータが手に入るんだけど……」

晶葉「?けど何なんだ?」

泉「コルドボルズはもう絶滅してるみたいなんだよね……」

晶葉「なるほど、つまりウイルスバスティングのしようが無いのか。」

泉「うん。」

晶葉「で、トレーダーに賭けてみる、と。」

泉「……非効率的なのはわかってる。けど、これしか無いんだ。」

晶葉「……わかった。私はチップを使いきってしまったから出るのを祈る事しかできんな。」

泉「ありがとう。じゃあ、まず一回目っ……!」

ガチャガチャ ……ゴトン

泉はバトルチップ『バンブーランス』を手に入れた!

晶葉「これも見たこと無いな……でも泉の目当ては……」

泉「うん、これじゃないんだ。よし、二回目……」

ガチャガチャ……ゴトン

泉はバトルチップ『メットガード』を手に入れた!

晶葉「これは知っているな……」

泉「次っ!」

泉はバトルチップ『エスケープ』を手に入れた!

泉「次っ!」

ガチャガチャ……ゴトン

泉はバトルチップ『ネオバリアブル』を手に入れた!

泉「……」

晶葉「これで10回か……」

泉「……今まで出たチップを全部入れれば……まだ……」

晶葉「待て、ネオバリアブルの価値は私も知っている。流石に止めておいた方が……」

泉「……それでも……私は『コオリホウガン』が……」

晶葉「……む?あれは……泉、ちょっと待っててくれ。」

晶葉ちゃんはどこかへ行った

泉「……」

ガチャガチャ……ゴトン

晶葉「……こんなところで何をしているんだ?」

???「……」

晶葉「黙っててもわかるぞ。そのサイドテールでな。」

???「……?」

晶葉「大丈夫だ。私もトレーダー目当てにここに来てるからな。何も恥ずかしがることは無い。だから……」

響子「えっと、晶葉ちゃん、だよね?」

晶葉「どうした?……ん?響子が二人?」

時子「……貴女、何をしているの?」

法子「あっ、時子さん!探しましたよ~。ここの病院の売店のドーナツが~……」

晶葉「……すまない、人違いだったようだ。」

響子「えっと……私の後輩が……すみませんでしたっ!ほら、晶葉ちゃん、行きましょう!」

晶葉「すまない。響子にまで迷惑をかけてしまったな。」

響子「いえ、いいですよ。それよりも何故ここに?」

晶葉「私はここにチップトレーダーSPをやるために来たんだ。響子と泉に会ったのは偶然だな。響子は何の用なんだ?」

響子「えっと、大石さんに用があるんですけど……」

晶葉「む、泉か。丁度泉の危機なんだ。一緒に来てくれ。」

響子「危機?わ、わかりました。今行きますっ!」

晶葉「……そういえば響子は泉のことを名字で呼んでたな。何か理由があるのか?」

響子「理由、ですか。転入してから面倒を見てもらっていたのがそのまま残っているから、でしょうか?」

晶葉「……泉は名前で呼んでもいいと思うぞ。後輩である私がずっと『泉』って呼び続けてるんだからな。」

響子「……」

泉「……」

晶葉「……遅かったか……」

泉「うん、ダメだった……って、五十嵐さん!?」

響子「ごめんなさい。どうしても弟さんの事が気になってしまって……」

泉「……湧人を元気づけたいって気持ちはありがたいよ。でも、簡単な事じゃないの。お姉ちゃんの私でもわからないんだよ!?」

響子「私もっ!私もお姉ちゃんだから、下の子が苦しんでるのに何も出来ない、そういう気持ちは痛いほどわかるんですっ!それに、弟さんの話をしていた時の大石さん、いや、泉ちゃんが苦しそうで、放っておけなくて……だからっ!」

泉「……っ!」

晶葉「おい、二人ともここは病院なんだから静かに……」

泉「……はぁ、わかった。」

響子「!じゃあ……」

泉「響子、『コオリホウガン』って持ってない?」

響子「?何で急に……」

泉「湧人が欲しがってるんだ。」

晶葉「それを手にするため泉はトレーダーを回してたって訳だ。」

響子「なるほど……私は持ってないですね。トレーダーに入れれるチップは……50枚ですね。」

泉「お願い響子、力を貸して。」

響子「わかりました。それじゃあ10枚入れて……」

ガチャガチャ……ゴトン

マキノ「……さて、ターゲットも来たことだし、そろそろ頃合いかしら。」

サーチマン「マキノ様、セキュリティシステム解析完了してます。いつでも大丈夫です。」

マキノ「了解。じゃあ、始めましょうか。」

サーチマン「はっ!」

今回更新はここまでです

チップトレーダー、エリスチ*目当てに何度も通いました

ちなみに、4話は実はまだ前半が終わっていません

出来る限り多くのアイドルをチョイ役として出して行きたいと考えています

根幹に関わらなければリクエストも可能なら応えてみたいです

それでは次回更新時にお会いしましょう

泉「……」

響子「……」

晶葉「……だめか……」

泉「……晶葉ちゃん……」

晶葉「なんだ?」

泉「P先生にコオリホウガンの事聞いてくれる?」

晶葉「……わかった。聞くだけ聞いてみるさ。」

響子「……どうしましょうか?」

泉「……明日以降に出直すよ。今日はどうしようもないし。」

響子「……また、付き合いますよ。」

泉「……ありがと。」

晶葉「さて、それじゃあ帰るか。」

うん。今日はもうどうすることも出来ない……湧人、がっかりするだろうな……晶葉ちゃんと響子にも迷惑をかけちゃったし……はぁ……

晶葉「む?」

響子「どうしたんですか?」

晶葉「いや、ドアが開かなくてな。」

響子「ドアの電脳のロックを解除すれば……」

晶葉「うむ、プラグイン、レーザーマン、トランスミッション!」

晶葉「……おかしいな……」

響子「どうしたんですか?」

晶葉「いや、プラグインが出来ないんだ。」

響子「そんな事って……プラグイン、スラッシュマン、トランスミッション!」

晶葉「……な?」

響子「……本当ですね。」

晶葉「レーザーマン、理由はわかるか?」

レーザーマン「電脳内部を見てないのにわかるわけないだろう。」

晶葉「それもそうだな。」

響子「ネットポリスに連絡を……」

晶葉「……おそらくジャミングを受けて連絡が取れないだろう。」

響子「……本当ですね……なんでそんな事がわかるんですか?」

晶葉「以前にも経験があってな。……シークエンスという組織の仕業だろう。」

泉「シークエンス?」

晶葉「説明は後だ。まずはプラグインできる所を探すぞ。」

泉「うん。」

響子「はいっ。」

ネネ「お願い……しーちゃん……無事でいて……」

奈緒「オイ凛!エレベーターが動かないぞ!どーすんだ!」

凛「落ち着いて奈緒……加蓮は心配だけど焦ってもどうにもならないよ。」

奈緒「わかってる……わかってるけど動かずにいられないんだよ!」

凛「……せめてプラグイン出来ればね……」

晶葉「……パニック状態だな。」

泉「急に閉じ込められたらね……」

響子「でもどうすれば……プラグインはどこにも出来ないみたいですし……」

泉「……一つ方法があるんだ。」

響子「えっ!?」

晶葉「何だ!?」

泉「こっちに来て。」

晶葉「……ここは……」

泉「ナースセンターだね。すみません、誰かいませんか?」

清良「はい、どうされましたか?」

泉「パソコンを一台貸して欲しいです。」

清良「……どのような理由でしょうか?」

泉「ここから電脳のロックを解除するためです。」

清良「……つまりハッキングですか……」

晶葉「なっ!?」

響子「い、泉ちゃん!?ハッキングって犯罪じゃ……」

泉「……他に手段が無いの。ならやるしか……」

清良「……状況が状況ですが、そのようなことに使わせるわけには……」

……無理だ。隠し通せない……長官や伊集院君に怒られるかな……でもいい。ここでやらないと……何かあってからじゃ遅い……後悔したくない!

清良「大体、ネットポリスでも無いのに何の権限が……」

泉「権限なら……ここに!」

PETから出るホログラム。それは私がネットポリスの権限を持つ事を示すものであった。

泉「ネットポリス所属、大石泉!緊急事態につき権限を発動します!」

今回更新はここまでです。

お気づきの方もいるかもしれませんが、この第四話のモノローグはここまで晶葉ではなく泉になっています。
第四話前半は主人公が泉、と言ってもいい話になります。

前半は後二回の更新で終わらせるつもりです。

それでは次回更新をお待ちください。

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