妹「兄ちゃぁぁぁぁぁん!!!」 (33)
文字数多いですがご了承ください
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俺「家の中には母さんと妹と俺」(CV.中村悠一)
俺「まず敵に勝つには、今、俺の置かれている状況を把握し、分析する事」
俺「ここで勘違いしているものもいるかもしれないが、決して家族が敵というわけではない」
俺「今年、無事県一の公立校に進学することの出来た俺に対し、今の母さんは甘い・・・そして今、母さんは一階のリビングで洗濯物を畳んでいる」
俺「妹は最近こそ素っ気ないものの、所々で垣間見えるブラコン気質・・・そして今、妹は一階のリビングでGODIVAのチョコ16個入りの箱を開けていた」
俺「妹はそれを全部食べるようだ。俺が哀れみの目で妹を見ていると、妹は
妹「兄ちゃんにはあげないからね」ジトメ(CV.水瀬いのり)
俺「と睨んでくる始末、そこから箱の蓋を箱の角にちょこんとリボンが見えるように乗せ、携帯の写真アプリを開けようとしたところで俺は二階の自室に向かい、今に至る」
俺「つまり、今妹はGODIVAを撮ることに必死だ。さらにそこからあの大量のチョコ、妹のことだ。チマチマ食べるに決まってる。母さんが畳んでいた洗濯物もあと8分と29秒かかると予測できる」
俺「・・・いける。俺が敵に対し必要な時間は6分45秒だ」
俺「敵(性欲)を処理できる・・・!!」
俺「シコティッシュを回収し、トイレに流し、詰まらないよう一個一個流すのに42秒」
俺「やれる、まずこの間買って改造し、作った額縁風エロ本隠し場」スッ
俺「やっぱり輪姦ものは最高だな」シコシコシコシコ
ー6分45秒後ー
俺「ふぅ・・・ここからが勝ぶ・・・!?しまった!ティッシュが!!遠い!!」ツクエノウエチョコン
俺「ベットで寝転がりながらやってしまったために、腹についている為(何とは言わないが)、迂闊に立つことが許されない!!」
俺「考慮していなかった・・・俺の計画は完璧だった・・・いや、まだだ」
俺「俺には兄として、陽キャとしてのプライドがある」
俺「幸い床はフローリング、拭きやすい(何とは言わないが)」
俺「腹から床に、落とす・・・!!(何とは言わないが)」ベト
俺「そしてまず腹を拭き、ナニを拭く!」フキフキ
俺「敏感になってるからちょっと痛い!!」フキフキ
俺「そして床を拭く!!」そしてトイレへ駆け込む!!」
ジャ-
俺「完っ璧だ・・・」
俺「さて、妹でもおちょくりに行くか。あ、スマホ部屋だった」
部屋に戻り、スマホを取り、ドアノブに手をかけようとしたその時、一階の方から一つ、また一つと床が揺れる。そう、妹だ。妹が階段を登り、二階へ向かっている音だ。
今から妹にちょっかいをかけようとしたのだ、ちょうどいい、部屋に招いてやろうと思い、ことの事態に気付く。
俺「(エロ本隠してねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ)」
この時、俺は安堵したろう。エロ本を隠して妹を部屋に招けることに。久しぶりに妹のおっぱいでもつついてやろうと思ってにやけたくらいだ。
二階には妹の部屋と俺の部屋、それにトイレとくつろげる部屋が一つあった。
くつろげる部屋に正式名称は無いが、てっきり妹は自室に向かったのだと思った。しかし、それが誤りだった。過ちだった。
そう、薄々気づいているかもしれないが、妹は俺の部屋に向かっていたのだ。
それに気づけたのはきっと、妹の部屋の間にトイレとくつろげる部屋を挟んで俺の部屋があったからだ。妹は基本、くつろげる部屋には寄らない。父さんの匂いがして嫌らしい。
必然的に俺の部屋に来るのだ。
ドアノブが回る。
妹「兄ちゃーん何しーーーほんとに何してるの?」
俺「おう!妹!どうかしたのか?」サカダチ
妹「・・・・・・いや、それより兄ちゃん、暇だからなんかして遊ぼうよ」
俺「おう!」ニヤッ
結果からして、遊んだ。途中おっぱいも触った。柔らかかった。Dはあろうかというサイズだ。
俺「あっぶねぇぇぇぇぇぇ」
額縁風エロ本隠し場は机の上にあり、瞬時にエロ本を隠せる所にはいなかった。
なら俺はどこに隠したと思う?
妹「私は知っている。兄ちゃんがエロ本を持っている事を」(CV.水瀬いのり)
妹「私は何気なく食べていたGODIVAを半分ほど残し、兄ちゃんの部屋へ向かった」
妹「兄ちゃんはよくちょっかいをかけて来るけど、それ以外は優しくて、勉強もできて、運動もできて、かっこよくて、私はそんな兄ちゃんが大好きだ(家族として)」
妹「しかし、見てしまった。特にノックもせず兄ちゃんの部屋のドアを開けた時、兄ちゃんはベットの上で逆立ちをしていた」
妹「その後ろに、ピンク色の文字ででかでかと『輪姦』のふた文字が書かれた薄い本を」
妹「しかし、兄ちゃんが逆立ちをやめるのと同時にエロ本は消えた。一瞬わけがわからず固まっていたが、すぐに兄ちゃんと遊び始めた」
妹「その後、いくら遊んでいるふりをしながらエロ本を探しても、見つからなかった」
妹「でも、必ずある。あの部屋にはエロ本が・・・!必ず見つけて、問い詰めてやる!」
妹「兄ちゃんって輪姦ものが好きだったの!!!ってね!」キリッ
俺「隠し通せた、とはいえ、あれは見られていた。もはや妹がドアを開ける前にエロ本を稼げないと悟った俺は、せめて注意を俺に向けるため逆立ちをし、瞬時にエロ本を隠した。ある場所に」
俺「しかし、妹は確実に見ていた」
妹『・・・・・・いや、それより兄ちゃん、暇だからなんかして遊ぼうよ』
俺「あの間、妹の頭の回転は速い。エロ本を見ただけでは固まらない。おそらく、エロ本が“消えた”という事実に動揺したんだ」
俺「つまり、エロ本の所在はまだ掴めていない」
妹「と、兄ちゃんは思ってると思うけど、あれは間違えなくベット周辺に隠してある。エロ本はA4サイズ、そうそう隠せるものじゃない」
俺「と思ってるんだろうなアイツのことだから」ニヤッ
妹「と、今までの兄ちゃんなら私を低く見ているはず。でもね兄ちゃん、エロ本がベット周辺じゃないことくらい私ならわかるんだよ?」
妹「きっと兄ちゃんは私がこれからエロ本を探す事を逆立ちした時から想定してる。だからその場しのぎの場所に隠さない、そしてしばらく兄ちゃんはそのエロ本を触らない」
妹「今頃エロ本が兄ちゃんの部屋に持ち込まれた痕跡を徹底的に消してるはず」
俺「さて、額縁風エロ本隠し場を普通の額縁にして、と。額縁の裏の指紋は拭いたし、あとはコンビニのレジ袋、こいつはハサミで切り刻んでと」
俺「しっかし小説も増えたなぁ・・・100冊はあるんじゃないか?・・・もうこれ6回くらい読み返したしいっか」チョキチョキ
俺エロホンスッ
俺「妹は俺のいたずらを間近で受けてきたから、エロ本の痕跡を残さない事を知ってる。だからあえてベットのシーツの裏にエロ本を隠した」
俺「灯台下暗し・・・相手が俺でなければ、妹の考える方針で良かったのになぁ」チョキチョキ
俺「この動物図鑑でけえな・・・A4くらいはあるな・・・」ヂョキヂョキ
母「俺ー、ご飯よー。ほら妹、はこんでく・・・」(CV.雪野五月)
俺「飯か・・・」
俺「妹、ハサミ返すよ」ハサミノハヲモチエヲイモウトノホウニムケル
妹「ん(なにに使った?エロ本を切り刻んで捨てた?いや、この兄ならそんなことしない、そもそもこのタイミングでハサミを借りるなんて、エロ本の始末に使ったと思うことに気づかない兄ではない)」
妹「(つまり、このハサミは本当にエロ本の始末には使っていない・・・?)」
俺「(こいつは深く考えすぎる癖がある。今頃、このハサミは本当にエロ本の始末に使っていないなんて考えている。そしてこのハサミとエロ本を自然に関連ワードから外すんだ)」ニヤッ
妹「(いや、違うーー兄ちゃんは考えが的中した時、不敵な笑みを見せる癖がある。そうだ!兄ちゃんが深く考えるのが私の悪い癖だって言ってた!)」
妹「(私の思考をどこまで読んでるかわからないけど、これだけはわかる)」
妹「(ハサミは何かしらエロ本に使った・・・!!)」
妹「(もはや、さっきどこにエロ本を隠したかなんてどうでもいい!今のハサミで、エロ本は再び何処かへ隠された!それを見つければいい!!)」キリッ
俺・妹「いただきます」
翌日
俺「いってきます」
妹「いってら。今日も友達と遊ぶの?」
俺「んや、今日はいいかな。中間考査も迫ってる。1回目のテストが一番大事なんだぜ?」
妹「ん、わかった(やはり、兄ちゃんは週4くらいで遊びに行っているにもかかわらず、テスト2週間前なのにもう勉強を始めるとは)」
妹「(つまり、部屋に入れさせないと)」
俺「お前も遅刻すんなよ」
妹「ご忠告ありがとう」
妹「」ダッ
妹「今は6時20分、兄ちゃんは学校が遠いから朝は早い、つまり、8時に家を出る私に有利!」ガチャ
妹「兄ちゃんのベット・・・」ボフ
妹「兄ちゃんの匂いがする・・・」ウトウト
妹「しあ・・・・・・わ・・・せ・・・」スピ-
妹「はっ!?しまった!?今何時!?」
AM7:46
妹「やってしまった・・・・・・」
妹「た、ただいま・・・」ゼエゼエ
母「あら、今日は早いのね」(CV.雪野五月)
妹「うん、兄ちゃんは?」
母「俺ならあと一時間で帰るから風呂沸かしてくれってさっきライン入ってたけど」
妹「おけ!」グッ
妹「タイムリミットは一時間・・・無いと考えるのがベスト!まずは一応ベットから」
妹「・・・ねぇ」
妹「ん?なんだこの額縁、見たことねぇな。ま、探してみっか」
妹「ん?なんだこのネジの痕跡、不自然に木屑とボンドが穴に詰められて取れねえようになってる」
妹「」シャシンミル
妹「この俺を欺くタァやりやがるゼェ・・・」
妹「あ!私の写真も飾ってある!」ウレシイナァ
妹「いや違う違う!俺ぁエロ本を見つけねェと」
そこから私は引き出し・・・の板の裏や椅子のクッション部分などをめくるなど、至る所を探したが、エロ本はなかった。
妹「・・・ハサミ、兄ちゃんはハサミを使っている、確証はないけど」
妹「ハサミといったら切る、切る?何を?ナニを・・・痛そ」ブルル
妹「ハサミで兄ちゃんは何を切った?」
妹「あの時、兄ちゃんのエロ本は閉じてた、つまり・・・お、オナニーをした後・・・///」
妹「確かせーしは主にタンパク質でできていて・・・」
妹「兄ちゃんのせーしが飛び散っていたりしたら、タンパク質が検出されるはず・・・」
妹「一番はブツを兄ちゃんに見せつけることだけど・・・」
妹「いや、やっぱり俺「ただいまー」!?兄ちゃん!?」
妹「まだ探し始めて20分も経ってない!まさか!お母さんへのラインはフェイク!?」
妹「やばい・・・早く散らかしたもの片付けないと」
俺ニヤッ「何してんだ、妹ーー寝てるのか?」
妹「・・・・・・」スヤスヤ
俺「・・・部屋は特に荒らされてない・・・か」
俺「兄貴の部屋で寝やがって・・・ま、兄貴の部屋で寝てるんだ。何されてもいいってことだよな」
妹「(へ?)」
俺「さっさと服脱がせるか・・・起きちまったらまずいからな」
妹「(嘘・・・私、兄ちゃんに乱暴される・・・?)」
妹「(かのしれないのに、なんでドキドキしてるの?)」ドキドキ
俺「おーい、妹ー。乱暴しちゃうぞー」ミミモト ササヤキ
妹「・・・気づいてたんだ。起きてるの」
俺「あのなあ・・・お前、腹だけデブになったのか?」
妹「?・・・ぁ」フトンデッパリ
俺「あと布団から板がはみ出てる」
妹「うぅぅ///」
俺「何探してたんだ?」ニヤッ
妹「(あのしてやったり顔腹たつ!!)別に・・・なんでも無いよ」
俺「なんでも無いこたないだろ。俺の部屋に何か探しものでもあったのか?」ニヤッ
妹「・・・床からビウレット反応が出た」
俺「・・・は?」
妹「赤色なった!!!」
俺「まてまてまて、まだお兄ちゃん状況理解できないんだが・・・ビキニだあぁーむきむき?」
妹「そうだよ!!兄ちゃんの部屋のフローリングの一部から少量の濃いタンパク質が検出されたんだよ!!」
俺「だ、だったらなんなんだよ」
妹「兄ちゃんはこの部屋でオナニーしてたの!エロ本も見たの!輪姦もの!兄ちゃんは輪姦もののエロ本と妹どっちが好きなの!!」
俺「どっちが好きなのって・・・勿論妹だよ」
妹「証拠見せて」
俺「・・・は?」
妹「赤色なった!!!」
俺「まてまてまて、まだお兄ちゃん状況理解できないんだが・・・ビキニだあぁーむきむき?」
妹「そうだよ!!兄ちゃんの部屋のフローリングの一部から少量の濃いタンパク質が検出されたんだよ!!」
俺「だ、だったらなんなんだよ」
妹「兄ちゃんはこの部屋でオナニーしてたの!エロ本も見たの!輪姦もの!兄ちゃんは輪姦もののエロ本と妹どっちが好きなの!!」
俺「どっちが好きなのって・・・勿論妹だよ」
妹「証拠見せて」
俺「証拠って
妹「ん!」チュゥゥ
俺「ん!?ん・・・(こいつ、生粋のブラコンだぁい)」チュゥゥ
俺「妹!!」
妹「・・・ごめん。でも、なんだか最近、私の中で兄ちゃんの存在がどんどんどんどん大きくなって・・・家族なのに」
妹「それで、兄ちゃんがエロ本持ってるの見て・・・」
俺「〆*?5「:」
妹「今なんて言ったの?」
俺「なんでも無い」
俺「エロ本よりお前のことが好きな証拠、見せてやる」
そして俺は本棚から、動物図鑑と小説を一冊づつ取り出した。
小説を開くと、内側がくり抜かれてあり、そこに切り刻まれたコンビニのレジ袋があった。
そして動物図鑑もしかり、そこにピンク色の文字で大きく輪姦のふた文字が書かれた本がある。
俺「・・・こんなもの!!」ビリ!
妹「兄ちゃん!!」
俺「こんなもの!!」ビリ!
妹「兄ちゃん!!」
俺「こんなものぉぉぉぉぉ!!!」ビリビリビリ!!!
妹「兄ちゃぁぁぁぁぁん!!!」
後日談
結果から言って、今回のエロ本騒動を経て俺たち兄妹は少し仲良くなった。(CV.中村悠一)
少しと言っても、もともと仲はいい方だったので今までとそんなに変わらないが、強いて言うなら接触が増えた。妹が抱きついてきたり、膝枕をねだってきたり。
母「ご飯できたわよー」(CV.雪野五月)
俺「いただきます」
妹「いっただっきまーす」(CV.水瀬いのり)
妹「兄ちゃん!」
俺「ん?」
妹「はい、あーん」
終わり
ご指摘あざます
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