百合子（杏奈ちゃんが抜いたって、そういう意味だよね！？杏奈ちゃんが私で抜くなんて——
って、そもそも抜くって男の人しか使わない表現じゃ……まさか杏奈ちゃんって男の子だったの？
確かに女装アイドルは先例があるけど、杏奈ちゃんもそうだったんだ……それにしても杏奈ちゃんが
私をそんな目で見てただなんて……『百合子さん……百合子さん……』って私の名前を呼びながら
シてるのかなぁ……って私は何を考えてるの！杏奈ちゃんがそんなことするはずないしきっと何かの聞き間違い……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

杏奈「どうしたの百合子さん……戻ってきて」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

百合子「はっ……な、何でもないよ！杏奈ちゃんがどうしたって……」ﾋｮｲｯ

杏奈「ん、抜いたって話……？すごい勢力だと思うよ……」

百合子「本当なの！？しかも精力がすごいって……」

杏奈「……？本当だけど、見る……？」

百合子「えっ、見れるの！？......いや、やっぱりいいよ」

杏奈「本当にどうしたの……？誰でも見れるからいいけど……」

百合子（杏奈ちゃん、誰でも見れるって、まさか自分で動画を撮ってそれを配信したの！？そこまで欲求不満なのかな……）

杏奈「明日は一日中オフだから、ずっとできるよ……」ﾜｸﾜｸ

百合子「う、うん……それじゃあね、杏奈ちゃん」

杏奈「ん……じゃあね……」

-控え室-

百合子「精力がすごくて、明日は一日中オフ…….まさか、杏奈ちゃんは男の子だったんじゃなくて、
ある日いきなり男の子のそれが生えちゃったってこと？それで未知の快感に虜になっちゃって、オフを利用して……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ロコ「——リコ、ユリコ！」

百合子「わわっ？！……あぁ、ロコちゃん。どうしたの？」

ロコ「それはロコのセリフです！さっきからブツブツとモノローグを呟いてて、ストレンジな様子でしたよ？」

百合子「あ、うん……発作みたいなものだから気にしなくていいよ」

ロコ「そんなシンプトム嫌ですよ……ロコはアートにリターンしますね」

百合子「そうだ、杏奈ちゃんって明日何か予定とかあるの？」

ロコ「アンナですか？明日は一日中ハウスにいるそうですよ。ユリコがどうとかってイーガリーになってました」

百合子「やっぱり……杏奈ちゃん、私をそんな目で見てたんだ……」

ロコ「どうかしたんですか？ロコでよければヘルプしますけど」

百合子「ううん、大丈夫だよ。これは二人だけの問題だから」

ロコ「……？オールライトなら、ロコから言うことはありませんが」

百合子「心配してくれてありがとうロコちゃん。私、先に帰るね！」

ロコ「あっ、ユリコ————行ってしまいました、アンナとクオレルでもしたのでしょうか？」

-夜、百合子宅-

百合子「杏奈ちゃん、一日中シちゃってたら健康に悪いよね……私のせいでこうなったんだろうし、私が責任持って手伝うべきかな」ﾄﾀﾁﾂﾃ

百合子「——あっ、杏奈ちゃん？明日家に行っていいかな？」

杏奈『ちょっ、百合子さん……うん、大丈夫だよ……んっ』

百合子「ありがとう！……杏奈ちゃん、どうしたの？」

杏奈『なんでもない、よ……杏奈、忙しいから、あとで……』

百合子「う、うん。……あ、切れちゃった。杏奈ちゃん、やっぱり……」

百合子「……とりあえず杏奈ちゃんの家に行くことは決まったし、困らないように知識をつけなくちゃ。色々調べないと……」

-翌日、杏奈宅-

百合子「あれから夜通しで知識を身につけました。本当に恥ずかしかったのですが、何とか耐えました……」

杏奈「百合子さん、誰に向かって話してるの……？」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

百合子「ううん、ただの独り言。それよりごめんね、突然連絡して」

杏奈「ん……杏奈も、百合子さんと遊ぶの、楽しみだったから……♪」

百合子（かわいい）

杏奈「でも、今日はどうしたの……？ネトゲのイベントでもないし……」

百合子「それなんだけど……杏奈ちゃん、何か困ったことない？」

杏奈「……？いや、ないけど……」

百合子「……隠さなくても大丈夫だよ。私にはちゃんとわかってるから」ｽﾙｽﾙ

杏奈「……！？百合子さん、いきなり脱ぎ出してどうしたの……！？」

百合子「杏奈ちゃん、急に生えちゃって困ってたでしょ？だからオフの日を利用して一日中するつもりだったのかなって……私も耳を疑ったけど、杏奈ちゃんにされるならいいよ」

杏奈「……？？？？」

百合子「私も杏奈ちゃんのことが好き。だから、来て、杏奈ちゃん。私が全部受け止めてあげるから……！」

杏奈「……あの、百合子さん」

百合子（ついに言っちゃった……！本当は少し怖いけど、杏奈ちゃんとなら大丈夫……頑張れ私！）



杏奈「そもそも、何の話……？」

百合子「……え？杏奈ちゃん、私に躍起になってるって言ってたよね？ロコちゃんから聞いたんだけど……」

杏奈「イベントの、百合子さんのランキングで……1位を獲ろうと思って……」

百合子「電話してる時に変な様子だったのは……？」

杏奈「走ってる時に電話してきたから、余裕がなかった……」

百合子「……杏奈ちゃん、私で抜いたって話してたよね……？」

杏奈「……杏奈が言ってたの、ボーダーの話だよ……？」

百合子「えっ」



百合子「」

杏奈「百合子さん、すごい想像力だね……」

百合子「す、少し勘違いしただけだよ！」

杏奈「杏奈が百合子さんで抜いたって勘違い、どう転んでもしないと思うけど……」

百合子「うぅ……」

杏奈「百合子さん、杏奈のことが好きなんだよね……？」

百合子「う、うん。本当はもっと別の時に言いたかったけど、そうだよ」

杏奈「杏奈も、百合子さんのこと、好き……」

百合子「えっ？杏奈ちゃん——」

杏奈「……せっかく脱いでくれたんだし、丁度いいね……♪」ｶﾞﾊﾞｯ

百合子「きゃっ！？」

杏奈「杏奈の想い、全部受け止めてくれるんだよね……？」

百合子「あ、杏奈ちゃん！ちょっと待っ——」

おわり

いつの間にか百合子さんが杏奈ちゃん（のボーダーを）抜いてたので驚きました
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