まほ「西住邸一泊二日の旅」 (146)
―――西住邸―――
みほ「・・・」ゴクリ
みほ「・・・」ソワソワ
みほ「・・・」ウズ・・・
みほ「はぁ~~~・・・」タメイキー
みほ「うう・・・やっぱりまだ覚悟が完了しないよぉ~・・・」
みほ「でもお姉ちゃんからの手紙・・・応えないわけにもいかないなぁ」ペラ
[拝啓、西住みほ様
前略――このたび、西住邸にて一泊二日のお泊まり会を開催することと相成りました。
ふるってご参加ください]
みほ「はぁ~~~・・・」タメイキィィィ
みほ「・・・お泊まり会かぁ・・・」
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こちらのスレッドは
まほ「西住流お泊まり会」
まほ「西住流お泊まり会」 - SSまとめ速報
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の仕切り直しとなります。ご容赦ください
みほ「お母さん・・・まだ怒ってるかなあ・・・うう~・・・やっぱり顔を合わせづらいよぉ~」オドオド
ザッ!
ダージリン「みほさん」ジリッ!
みほ「!・・・ダ、ダージリンさん!どうしてここに・・・」
ダージリン「ふふ、どうしてとはごあいさつね。まほさんからのご招待を受けてはせ参じたのよ」ピラッ
みほ「そ、それはお姉ちゃんのお手紙!・・・ダージリンさんも誘われてたんですね」
ダージリン「実家にお呼ばれなんてまほさんってば私のことを親友と思ってくれていたようね。それも実妹のみほさんと一緒に呼ぶほど・・・ふふふ、まほさんが私のことをそこまで想って――」
カチューシャ「ここがマホーシャとミホーシャのおウチね!」ザッ!
ノンナ「まほさんのご実家に招待されるとは感激ですねカチューシャ」ザッ
ケイ「アマリロテリ~♪アマリロドリ~♪・・・HEY!ガールズ!あなたたちもマホのパジャマパーティに?」バッ!
アンチョビ「ハッハッハー!アンツィオ高校の統帥アンチョビ参上ー!みんなそろっとるけ!」バーン!
西「やややっ!みなさんお揃いで!不肖、西絹代、まほさんからの召集を受けて馳せ参じました!」ビシッ
ミカ「おいしいご飯が食べれると聞いて」ポロンッ♪
みほ「み、みなさんおそろいで・・・」アワワ
ダージリン「・・・まほさん、私以外にこんなにたくさん声をかけていたなんて・・・」
まほ「みんな、よく来てくれた」ザッ
みほ「お姉ちゃん」
ケイ「HI!マホ!今日はウェルカムしてくれてありがサンキュー!」YEAH!
カチューシャ「このカチューシャがじきじきにやってきてあげたんだから感謝しなさいよね!」フンス
アンチョビ「しかしなんだって強豪校の隊長達を集めたんだ?それになんでこのメンツに私が・・・あっ!アンツィオも強豪ってことだなフッフーン!さすがわかってるなオイオイ!」ヘヘーン
まほ「まあ、いいじゃないか・・・たまにはこういうのも」
ノンナ「隊長格のみなさんを招かれているのに私までご一緒でよかったのでしょうか」
まほ「かまわないさ。プラウダの隊長はカチューシャとノンナでニコイチみたいなものだからな」
カチューシャ「ふふんっ!そうそう!よくわかってるじゃないのマホーシャ!」←ヨクワカッテナイ
西「して、まほさん、今回の招集は一体全体どういう意図のもとでありますか?もしやまた強大な敵との戦車戦を!?お任せくださいこの西絹代!皆さんと共になら地の果てまででも突撃いたします!」
まほ「期待しているところ申し訳ないが・・・私はただ、みんなとお泊まり会がしたかっただけだ。たまには戦車から離れて、学生らしく、純粋に親睦を深めようと思ってな」
西「なぁるほどぉ!さすがはまほさん!・・・して、何時頃に突撃いたしますか?」
ミカ「夕飯の献立は何かな」ポロロン♪
ダージリン「まほさん、私だけが特別だったんじゃないのね・・・こんなにいっぱいツバつけて・・・」ジリッ・・・
みほ「あわわ・・・みなさん個性的すぎて前途多難だよぉ・・・」
まほ「さあ、立ち話もなんだ。こっちだ。案内しよう」
アンチョビ「ここが西住ん家か~・・・西住流の総本山だって言うからどんなモンかとワクワクしていたが・・・そこまでブっ飛んでるわけではないんだな」ポテポテ
ケイ「どんなのを想像してたの?」
アンチョビ「ホラ、もっとこう・・・門をくぐってから邸宅まで何キロもあるとか、お城みたいな家とか、黒服サングラスのボディーガードがいっぱいお出迎えとか・・・」
カチューシャ「アナタ、マンガの読みすぎよ」
まほ「すまんな、田舎の地主のような家で」
菊代「皆様、ようこそいらっしゃいました」ペコ
まほ「皆、紹介する。西住家のお手伝いをしてくれている井手上菊代さんだ。私とみほも幼い時から面倒を見てもらっていた」
菊代「本日は西住邸にお越しいただき誠にありがとうございます。日頃からまほお嬢様とみほお嬢様と仲良くしていただいて、本当にありがとうございます」ペコペコ
みほ「き、菊代さん」テレ
西「こちらこそまほさんみほさん共によろしくしていただき大変誠にありがとうございます!」フカッ!
まほ「この敷地内で何かわからないことがあれば菊代さんに聞けばいい。お母様もよく靴下が無くなった時、菊代さんに尋ねている。菊代さんはこの家における全てを知っているからな」
カチューシャ「母親の面目まるでないわね」
菊代「みなさん、私のことは菊ちゃんって呼んでくださいね♪」ニコッ
菊代「お部屋にご案内しますね。荷物をおもちします」スッ
ケイ「おーっとノンノンノン。自分で運ぶわ。レディに重いもの持たせるわけにはいかないもの」ウィンク☆
ダージリン「私たちガールズのハズよね」
みほ「菊代さん、重い荷物も軽々と運んじゃうんですよ。昔は戦車の整備もやってたって聞いたことあるし」
まほ「私たちがお泊まりする部屋の掃除も菊代さんがやってくれたんだ。このピカピカの廊下も、水みたいに綺麗な窓も、全部菊代さんが・・・あ、あのフスマが破れてるのはお母様がついうっかり――」
<まほ
みほ「!」
しほ「そちらの方々が?」ザッ・・・
まほ「学校の友人達です。お話していたお泊まり会の参加メンバーです」
しほ「そう・・・皆さん、ようこそ西住流に」ペコリ
アンチョビ「あの・・・べつに西住流に入るつもりは・・・」
しほ「今日の私は、西住流家元としてではなく、西住まほと・・・西住みほの母親として皆さんを歓迎します」
みほ「・・・」
しほ「みほ」
みほ「!」
しほ「・・・・・・ゆっくりしていきなさい」
みほ「・・・・・・はい」
しほ「では皆さん、ゆっくりしていって」
ダージリン「今日はお世話になります」ペコリ
一同「「「おせわになりまーす」」」ペコリ
しほ「はい、おせわします。菊代さん、話があるのでこちらに。まほ、皆さんを部屋まで案内してあげなさい」
菊代「あっ、はいはい。明日の打ち合わせですね」ソソソ
まほ「わかりました。みんな、客間はこの廊下の先だ」
カチューシャ「よーし!一番乗りはこのカチューシャがいただくわよー!西側になんか負けてらんないんだからー!」ダッ
みほ「あっ、待ってくださ――」
矢<シュッ!
壁 >カッ!<
カチューシャ「」
アンチョビ「・・・な、なんかどこからともなく矢が飛んできたぞ・・・」ゾォ~ッ
まほ「気をつけろ。油断すると一瞬でやられるからな」
カチューシャ「どっ、どっ、どうして家の中に弓矢トラップがあるのよ!」
まほ「常日頃から警戒心を鍛え、砲弾が飛んできても咄嗟に回避できるようになるための訓練だ」
西「こ、これが西住流・・・」ゴクリ
ミカ「そりゃ家出したくもなるね」ポロロン♪
みほ「安心してください。矢の先端は吸盤ですから」キュポッ
カチューシャ「安心ったって・・・」
ケイ「当たったらカッコ悪いったらないわね」
ダージリン「私が行くわ。聖グロリアーナの戦車道は優雅で美麗・・・一本残らず全てかわしてみせるわ」スッ・・・
西「おおっ!だぁじりん殿が先陣を切られる!お先に勉強させていただきますっ!」
カチューシャ「き、気をつけなさいダージリン!ボヤボヤしてると後ろからバッサリよ!」
ダージリン「フッ・・・見ていなさい」ススス・・・
西「おおっ・・・なんと優雅な歩き様!・・・歩く姿はまるで百合の花のごとく!」
矢<シュッ!
ダージリンオデコ >カッ!<
ケイ「JACK POT」
みほ「とりますよ~」ギュッポン
ダージリン「屈辱・・・」ジリッ・・・
ノンナ「さすがは西住流といったところでしょうか。部屋に行くだけでも一苦労なのですね」
みほ「私は子供のころからこうだったから慣れちゃいました」
まほ「そうこうしている間に次のトラップだ。上からくるぞ気をつけろ」
ケイ「Uh-oh」
\シャキーン!シャキーン!シャキーン!/
アンチョビ「巨大ギロチンだー!」ギャー! カチューシャ「あぶなーい!」ヒエー!
\ゴロゴロゴロゴロゴロ!/
アンチョビ「大岩だー!」ウゲー! カチューシャ「にげろー!」ワー!
\ボオオオオオオオオオオオオオ!/
アンチョビ「火炎放射だー!」ヌオー! カチューシャ「あちゃちゃちゃ!」ドヒー!
(U^ω^)<ワンワン!
アンチョビ「犬だー!」ヒュー! カチューシャ「かわいー!」ヨシヨシナデナデ!
\ビリビリビリビリビリチュドーン!/
アンチョビ「電流爆破デスロードだー!」オオニター! カチューシャ「どしえー!」ギエピー!
まほ「ついたぞ。ここが客間だ」オツカレー
アンチョビ「もう二度とこの家には来ないからな!」ゼーゼー!
カチューシャ「そもそも戦車道全然関係ないじゃない!」ハーハー!
ケイ「WHOA!タタミにショージにカケジク!まさしく和風なお屋敷ね!」スマホ パシャパシャ
アンチョビ「まるで外国人観光客だな」
西「やあ、随分綺麗な和室ですね。畳から井草の香りが・・・」スンスン
まほ「菊代さんが張り切って新品に換えてくれたんだ。障子も全部張り替えてな。私とお母様も手伝おうとしたが片っぱしからバリバリ破ってしまって・・・」
ミカ「親子そろってポンコツなんだね」
カチューシャ「こんな罠だらけの家に住んでるのになんでそんなトコでドジなのよ・・・」ゼイゼイ
ノンナ「カチューシャ、お疲れですか?」
カチューシャ「そりゃあんなゼルダの伝説みたいな廊下渡ってきたからね!ノドもカラカラよ!」ゼイゼイ
まほ「すまん、気が利かなかったな。今水を」バァン!
アンチョビ「わあ!畳を叩いたらひっくり返った!」
まほ「下に冷蔵庫完備だ。はいボルビック」スッ
ケイ「HA!まるでニンジャ屋敷ね!」
まほ「ちなみにこの畳裏は超合金製だ。戦車砲もへっちゃらだぞ。もしも奇襲を受けた際、盾にできるようにな」ニヤ
カチューシャ「もしもって!?」
ダージリン「さて、この後は何をするの?まほさん」
まほ「・・・」
ダージリン「・・・」
まほ「・・・?」
ダージリン「考えてなかったのね」
アンチョビ「お泊まり会の企画者なんだから何するかくらい考えておけよ!」
みほ「たしか・・・今日ってお祭りの日だよね。夕方から出店とかあると思うんだけど」
ケイ「OH!夏キャンプ・・・サマーキャンプね!」
ミカ「焼きそばとかたこ焼きとか牛串とかあるかな?」
みほ「たぶんありますよ」
ミカ「最高」ポロン♪
アンチョビ「じゃあそれまで時間つぶすか~。なにして過ごす?みんなでお料理しよっか」
カチューシャ「夕方からお祭りで食べましょうって今話したとこでしょ!脳みそまで胃袋なのアンタ!」
アンチョビ「地毛だ!」
カチューシャ「!?」
ノンナ「近所を散歩するのはどうでしょう。まほさんとみほさんが育った地を少し見てみたいです」
西「おお!それは妙案!西住流の強さの秘訣を学べるやもしれません!」
みほ「私も・・・久しぶりにちょっと近くを歩きたいな」
まほ「いいのか?何もない田舎だぞ」
ケイ「その田舎がいいのよ♪デパートもコンビニも車もないような田舎って憧れてたの!」ウキルン
ダージリン「私も近い内にイギリスに留学するから、それまでに日本の田舎を堪能するのも悪くないわ」
ミカ「カブトムシとか採りたいよね」
まほ「わかった。では行こうか」スック
アンチョビ「ま、待った!まさかまたさっきの道を通るのか!?怒りのデス廊下!」
まほ「? そうだが?」
アンチョビ「ヤダ!もうあんな危険な道とおりたくない!」
カチューシャ「また行くっていうならダンコとしてここから動かないわよ!」
まほ「仕方ないな。こっちの畳を裏返すと」バン!
まほ「隠し通路になっている」ジャーン
アンチョビ「そんなのがあるなら最初から使わせろ!」
カチューシャ「ホントなんなのよ西住流!」
今回はここまでで
パカッ
まほ「出口だ」
カチューシャ「に、庭の石の下に隠し通路があるなんて・・・」
まほ「もしも奇襲を受けた時、脱出するためのルートでもある」
アンチョビ「もしもが物騒すぎるぞ!」
菊代「あら、皆さんお出かけですか?」レレレノレ
まほ「ちょっとみんなで近くを歩いてきます」
みほ「えへへ、久しぶりに散歩したくなっちゃって」
菊代「お気をつけて皆さん。知らない人についていかないように。お母さんが呼んでるとか言われてもダメですからね。車に気をつけて。ハチの巣をつついちゃダメですよ」
ダージリン「すごい心配されてるわ」
カチューシャ「あ~ららのら!ミホーシャったらまだまだガキんちょなのね!」ヒッヒッヒ
ケイ「ベビーシッターはいかが~?」HAHAHA!
みほ「き、菊代さん・・・もう子供じゃないんですから・・・はずかしいですよ・・・」カ~ッ
まほ「カラスが鳴いたら帰ってきますのでご安心を」
カチューシャ「マホーシャが一番ガキね!」
イナカァ~~~ッ・・・
西「やあ・・・いい所ですなぁ、ここは。緑が残っていて、空気も澄んでいる」
みほ「・・・」
まほ「どうした?みほ」
みほ「・・・なんだか、景色が小さくなった気がする」
ノンナ「景色が小さく?」
みほ「うまく言えないんですけど・・・この道も、あの木も、もっと大きかった気がするんです」
カチューシャ「なによそれ。私はそんなこと一度も感じたことないわ」
ダージリン「こんな言葉を知ってる?『かつて世界はもっと広かった』・・・有名な海賊が残した言葉よ」
ケイ「それはねミホ、世界が小さくなったんじゃなくてあなたが大きくなっただけよ。子供のころと違って見えるのはそれだけあなたが成長してるって証拠なの」
みほ「・・・成長・・・してるのかな・・・私も」
ノンナ「カチューシャはそんなこと一度も感じたことないんですよね」アンシン
ミカ「一番お子様なのはだれかわかったね」
カチューシャ「ぐぬぬ・・・ちがうもん!カチューシャは生まれた時から大人なだけだもん!」
ミカ「ね?」ポロロン♪
ケイ「HEY!見て!ジャパニーズDAGASHI-YAよ!」YEAH!
アンチョビ「わーすごい!絵に描いたような昭和!」
西「?・・・なにが物珍しいのでしょうか?いたって普通の駄菓子屋かと・・・」
ダージリン「知波単の学園艦には一度行ってみたいものね」
西「おおっ!どうぞいらしてください!凧上げしたり独楽を回して遊びましょうぞ!きっとだぁじりん殿も気に入られますこと請け合いです!」
ダージリン「んっふ、考えておくわ」
みほ「わあ・・・懐かしい。このお店まだあったんだ・・・」
まほ「よくここでお菓子を買ったものだな」
店主「まあ、みほちゃんじゃないの」
みほ「あっ!駄菓子屋のおばちゃん!わ、私のこと覚えててくれたんですか!?」
店主「何言ってるの。ウチのお得意さんだもの、当たり前じゃない。まあ~えらい大きなってぇ」ナデナデ
まほ「お久しぶりです」ペコ
店主「まぁまほちゃんまで。ちいちゃい時からそうだったけど、余計にべっぴんさんになったねぇ。もうそろそろ中学生になるんかい?」
まほ「いえ、そろそろ高校卒業です」
みほ「おばちゃん、あんまり来れなくてごめんね」
店主「何言ってるのさ。こうやって元気に顔見せてくれただけでうれしいよ。二人ともええ嫁さんになりぃな」ナデナデ
みほ「えへへ・・・」テレ まほ「えへへ」
カチューシャ「!み、見て!あのマホーシャが・・・えへへって・・・!」ガクガク
ダージリン「あんなまほさん初めて・・・」ジリ・・・
ケイ「しまった!キャメラを持ってくればよかったわ!」グヌヌ!
カワァ~~~ッ・・・
西「おお、見事に澄んだ小川ですね。川底まで透き通って見えます」
アンチョビ「あ!お魚がいたぞ!ホラ!また光った!」ソコソコ!
カチューシャ「まかせなさい!つかまえてあげるわ!」バシャバシャ!
ノンナ「カチューシャ、逃げてしまいましたよ」
まほ「小さいころのみほも魚を捕まえようとして川で暴れていたな」ナツカシイ
みほ「お、お姉ちゃんはずかしいってば・・・」
カチューシャ「アッハッハ!ミホーシャはほんとおこちゃまだったのね!」
ケイ「カチューシャはブーメランの達人だ」
ミカ「・・・」スッ スス・・・
ミカ「・・・」スイ~
アンチョビ「わ!なんだ!なんか今流れていったぞ!」
ノンナ「葉っぱで作った小さな船のようですね。ミカさんが?」
ミカ「なるべく水面に波紋を立てないように遊ぶのがプロってものさ」ポロリンチョ♪
カチューシャ「か・・・か・・・カッコイイ!カチューシャもつくる!作り方教えなさい!」グイグイ
ミカ「プラウダの食糧3カ月分をウチに支給してくれたら教えるよ」
カチューシャ「のった!」バン
ノンナ「カチューシャ」
ケイ「乗るのはノンナの肩だけにしなさいネ。なんちゃって!」A-HAHAHAHAHA!
ノンナ「ケイさん」
ミカ「やっぱり5カ月分で手を打とう」
ノンナ「ミカ」
カチューシャ「でけたー!」ササブネ~
ミカ「まいどあり」ポロン♪
ノンナ「お見事ですカチューシャ。代償は高くつきましたが」
みほ「私もできましたー」ササブネッ!
カチューシャ「わ!ミホーシャの船めちゃくちゃ強そう!いいないいな!」
アンチョビ「私のもどーだ!速そうだろー!」ササブネェ
カチューシャ「普通ね」 ノンナ「普通も普通ですね」
アンチョビ「ぬゎにおぅ!」
西「皆さん手先が器用ですね。私は何度やっても上手く作れなくて・・・」
ケイ「私がサポートしてあげるから、もっかいやってみましょ」
西「申し訳ありません。自分不器用ですので・・・」
ケイ「ドントウォーリー!ビーハッピー!まずこっちに葉っぱを折って――」
ダージリン「ふふふ・・・ほんと、みんな子供ね。開放的な空気が童心に帰らせてるのかしら」
まほ「・・・子供か。ダージリン、お前は子供じゃないのか?」
ダージリン「・・・・・・そうね・・・アルコール飲めないから子供かしら」
まほ「先週、お母様と今後について話あったんだ。ドイツに行って腕を磨くのはどうだろうと・・・」
ダージリン「!ド、ドイツ!・・・ず、ずるいわよまほさん!私だってまだイギリス行ったことないのに!」ジリッ
まほ「お母様に言わせると、私もそろそろ大人になるべき時かもしれないそうだ。西住流の正統後継者として、流派の師範になる手順を踏む頃合いだと・・・」
ダージリン「まほさんが師範に・・・もしかして、大人になる前に子供らしいことをしようとお泊まり会を?」
まほ「・・・私はどうして大人になるんだろうな。いつごろ・・・大人になるんだろうな」
みほ「お姉ちゃん!見て!ほら、あの木!子供の頃によく木イチゴ食べてたけど、まだ生ってるよ!」
まほ「む、ほう・・・まだあの木は残っていたか」
ダージリン「野生のラズベリーね」
みほ「この辺りの景色は変わっちゃったと思ってたけど、変わらないものもあったんだね」プチッ
カチューシャ「あっ、かってに木の実を採っちゃっていいの?」
みほ「大丈夫ですよ。誰の土地ってわけでもないですから」
ノンナ「なんとも奔放な地域なのですね。しかし木の実をとって一体何を――」
みほ「みほっ」パクッ
カチューシャ「!?ちょっ!ミホーシャ!?そんなの食べちゃダメでしょ!」
まほ「私も一つもらおうかな。まほっ」パックンチョ
ノンナ「まほさんまで!?」
アンチョビ「お、お前達・・・そこまでヒモジイ思いをしていたのか・・・」ウルウル
みほ「あーなつかしい味~」ミモミモ
まほ「お前達は食べないのか?」マモマモ
カチューシャ「たっ、食べるわけないじゃない!そんな道端に生えてる木の実なんて!原始人じゃあるまいし!田舎者でもお金がなくてもそんなの食べたりしないわよ!」
ミカ「遠慮なくもらうよ」バクバクガブガブグチュゥゥウウウウ!
カチューシャ「この子、口に入るもん何でも食べちゃう!」
ケイ「アラ?ヘイ、マホ。あの小屋は何?やたら横にロングだけど」
まほ「あれは牛小屋だ」
ケイ「牛!?ビーフ!?それともカウ!?もしかしてバッファロー!?」
まほ「牛だ」
ノンナ「一般家庭で牛を飼っているのですか?」
みほ「詳しくは知りませんが、牛乳を絞って出荷したりしてるそうです。あとは牛そのものを出荷したり・・・」
アンチョビ「そ、それって・・・ドナドナ的な・・・?」
みほ「たぶんそうかと」
アンチョビ「うわぁ~・・・キッツゥ~・・・」
まほ「見てみるか?」
アンチョビ「え」
牛<ギュウ~
カチューシャ「わー、モーモーさんがいっぱい!」
ケイ「ヒー!くっせぇ~!HAHAHAHA!あークセー!」HAHAHA!
ノンナ「さすが、すごいにおいですね・・・」ハナツマミ
みほ「なつかしいな~。子供の頃はよくお姉ちゃんと見に来てたよね」
まほ「うむ。何があるわけでもないが、たまにデカイゲップをしたりしておもしろかった」
ダージリン「変わった幼女だったのね・・・まほみほシスターズは」
西「やあ・・・それにしても鼻がまがりそうな匂いですなぁ」ハハハ
ノンナ「なぜ満面の笑顔でいられるのですか」
アンチョビ「うぅ~・・・」
みほ「?・・・どうしたんですかアンチョビさん」
アンチョビ「いや・・・この牛達もいずれ牛肉にされるのかと思うと、かわいそうで・・・直視できなくて・・・」
まほ「安心しろ。ここの牛は食用に育てられているわけではない。乳牛だ」
アンチョビ「そ、そうか!よかった~!そうとわかったら安心した!思う存分見学しよう!おお!ここの柵には子牛がいるぞ!かんわいい~!」チョビィー
まほ「その子は隣町の牛舎に移されるんだ。ここは頭数が多すぎるから家族と引き離してヨソで一人ぼっちになる」
アンチョビ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ・・・そ”ん”な”ぁぁぁぁぁ・・・」ヘタヘタヘタ・・・
まほ「嘘だ」
アンチョビ「お、お前~!からかってるのか~!」プンチョビ
みほ「あはは、お姉ちゃん子供の頃もそういう嘘で私をからかってたよね~」
ダージリン「ねえ、いつまでもこの小屋にいたら匂いがついちゃうわ。そろそろ出ましょう」
みほ「えー、もうですか~」
ミカ「ひとつ聞きたい。ここでお肉の試食はできないのかい?」
まほ「乳牛だってば」
ミカ「それじゃあここに長居する理由はないね。時間は有限なんだ。早く行くよ」
カチューシャ「この子・・・」
まほ「まあそういうな。たしかに牛がいるだけで他に何があるわけでもないが、割と楽しいものだぞ、こういう場所も。あ、ほら、あの牛、今うんちした」
ダージリン「もう無理」
今回はここまでで
>>23で木イチゴを食べていますが、その辺の木になってる木イチゴを勝手に食べるのはあんまり良くないかと思います
お腹によくないかもしれないしだれかの土地のものなのかもしれないので、確固たる安全と保障がない限り野生の木イチゴは食べないでください
みほ「あー懐かしかったー」マンゾクー
ミカ「懐かしい・・・それは本当に良いことなのかな」
みほ「お姉ちゃん!次は商店街いこ!昔よく行ったおもちゃ屋さんとかみたい!」グイグイ
まほ「おいおい、そんなにせかすな」ハハハ
ケイ「なんだかミホ、いつもよりハイ!になってるわね。ホームに帰ってきて浮かれ気分なのかしら。マホもなんだか普段より明るいわ」
アンチョビ「たしかに・・・姉妹そろって幼児退行してるな・・・」
西「よいではありませんか。あのように明朗快活で純粋な西住さん姉妹はお初にお目にかかります」
カチューシャ「まったく、マホーシャとミホーシャのフルサトに来れば西住流の強さの秘密がわかるかと思ったけど、ただのカッペじゃないの」
ノンナ「むしろこの純朴な環境が強靭な精神と肉体を育む秘訣なのかもしれません」
みほ「にしっ♪ずみっ♪にしずみっ♪」ミホ!
まほ「にしっ♪ずみっ♪にしずみっ♪」マホ!
カチューシャ「・・・・・・あれが?歌いながらズンズン行進してるあれが?」
ノンナ「・・・」
みほ「わぁ~!なつかしぃ~!」キラキラ
アンチョビ「戦車のプラモデルがたくさんだ!ブルムベアーなんて渋い戦車まで!」オオ~!
西「なんとチハの模型まで!いい仕事してますなぁ!」ウム!
まほ「物心ついた時からお母様に連れられてよくこのおもちゃ屋にプラモデルを買いに来たものだ。ゲームの発売日にも連れてきてもらったりしていたよ」
ケイ「バービー人形とかリカちゃん人形じゃないところが西住流英才教育だわ」
ダージリン「『蛙の子は蛙』・・・ね」
<ペコグゥ~
まほ「あ、だれかのお腹の音」
ミカ「私だよ」ペコグゥ~
まほ「お前だったのか」
みほ「あっ、そうだ!この商店街に肉屋さんもあるんですけど、そこでコロッケも売ってるんですよ。食べに行きましょう!」
ミカ「それしか道はないね」
ノンナ「ほう・・・コロッケですか・・・」キラーン
カチューシャ「はっはーん!本場北海道産じゃがいもコロッケで大きく育ったこの道産子カチューシャの肥えた舌を満足させられるかしらぁ!?いっとくけど私は超辛口のグルメーシャだからね!」
カチューシャ「なまらおいしい!!!(とてもおいしい)」カチュァアア!
ケイ「たしかにベリーデリシャスね。略してベリシャス」HAHAHA!
まほ「ふふ、そうだろうそうだろう」トクイゲッ
みほ「満足してもらえたようで安心しました。ミカさんはどうですか?」
ミカ「とてもおいしいよ。やっぱり人のお金で食べるご飯は最高だね」モムモム
まほ「えっ」
西「いやあそれにしてもこの美味ですなあこの吹かし芋揚げは」モグモグ
アンチョビ「まったくだ。あっ!いいこと思いついた!コロッケをピザに乗せたコロッザってのはどうだろう!特許取っていっぱい儲けられるぞ!こ、これは天才かも!」
みほ「メンチカツもありますよ~」ホクホク
アンチョビ「ぬゎんだと!?まだメニューが!?」
ミカ「受けて立とう」スック
ダージリン「ふふ・・・この子達は『花より団子』ね」
ケイ「アラ?・・・ねえ、あそこのフリフリのドレス着てる子って・・・」
エリカ「まったく・・・帰省してきた娘に夕飯の買い出しさせるなんて、ウチのお母ちゃんはホント無粋よね・・・隊長みたいにビシっとかっこいい人がお母ちゃんだったらいいのに・・・」ポテポテ
ダージリン「んっふ」
ノンナ「プライベートのエリカさんのようですね。意外な私服を着ておられますが・・・」
まほ「エリカー」オーイ
エリカ「はあ・・・ストレスのあまり隊長の幻聴が聞こえるわ。精神的に疲労すると本能で幸福を求めるようになってるのね人間って・・・」
まほ「エーリカー」オーイ
エリカ「・・・あれ?・・・・・・なんかやけにリアルな幻聴のような・・・」
まほ「エーリカッ」ザッ
エリカ「ほぇあっ!?たったたたた隊長!?そ、それにみほ――副隊ちょ――元副隊長!さらに他校の目くそ鼻くそ!」
ダージリン「ひどいいわれよう」
まほ「実はコレコレシカジカ・・・」
エリカ「カクカクウマウマ・・・ということですか、なるほど」
ケイ「スピーディーな飲み込み」
西「逸見殿はいかがお過ごしでしたか?」
エリカ「私はおか――母にお使いを――任務を命じられて、夕飯のおか――物資を補給に向かうところよ」
アンチョビ「なんだ、西住ん家でお泊まり会するのにどうして来なかったんだ?」
エリカ「・・・・・・だって私、呼ばれてないし・・・」
アンチョビ「ゲッ!」シマッチョビ!
ケイ「あーあ、千代美ったらデリカシーないわね~」HAHA
アンチョビ「い、いや!あ、あのっ・・・ご、ごめん!ホントごめん!」ユルシテ!
エリカ「いいもん・・・私は孤高の狼・・・逸見の逸は逸脱の逸・・・」ブツブツ
アンチョビ「あわわわ・・・ごめんってば~!」アタフタ
まほ「エリカ、帰省しているとは知らなかったんだ。それに今回のお泊まり会は各校の隊長格を招集したのであって、決してお前を疎外したわけではない」
エリカ「・・・本当ですかぁ?」クスン
まほ「まほ嘘つかない」フンス
エリカ「・・・・・・隊長が言うなら信じますけど・・・」グスッ
みほ「エリカさんもウチ来る?」
エリカ「ハッ!私がみほのウチに!?じょぉ~だんじゃないわよっ!私達はライバル同士よ!そんな慣れ合いなんてお断り!でもアナタがどーしてもっていうなら行ってあげてもいいけどね!」
まほ「エリカ、遠慮せずに泊まりに来い。一人や二人増えたところこでどうということはない」
エリカ「隊長の実家にお泊まり!?そそそそそそんな私なんかが恐れ多い!だけどもだけどせっかくの機会ですし隊長さえよければ・・・ふ、ふつつかものですが逸見エリカ!お世話になりやす!」
カチューシャ「この子ホンットめんどいわね」
ずび♪ずび♪ずびずび♪
エリカさんは今日も安定のエリカさんでした
>>36
文字だけじゃずびずびだと伝わらないかなーと思ってたらわかる人いたのでホっとしました
しほ「――では、手筈通りに。改めて・・・この話を受けてくれて・・・本当に感謝しているわ。手間をかけるわね」
「何言ってるのよ。私達だってちょっと楽しみにしてるくらいなんだから」
「しほさんに貸しを作るのもまた一興」
しほ「ふふ・・・」
菊代「家本、お嬢様達が帰ってこられましたようです」スッ
しほ「わかった。では、皆ぬかりないように」
―――玄関
まほ「ただいまもどりました」ゾロゾロ
菊代「はーい、おかえりなさーい」ソソソ
エリカ「お、おっ、オッ・・・オジャマシマス・・・」カチコチ
アンチョビ「なにをキンチョーしとるんだ」
エリカ「だ、だって・・・西住流総本部はいつ来ても緊張するにきまってるじゃないのよさ・・・」カチコチ
みほ「もーエリカさんってば、強張ることないですよ。そんなコワイ顔しないで」
エリカ「顔は生まれつきよ!」
しほ「まほ、みほ、みんな、おかえりなさい」
みほ「ただいまおかあさん!」パァー
しほ「」
エリカ「み、みほ・・・!」
みほ「あっ・・・ご、ごめんなさい・・・・・・あの・・・懐かしい所いろいろ行って・・・ちょっとテンション上がってて・・・ごめんなさい・・・」シュン
しほ「――いえ、かまいません」ボタボタ
菊代「家本、鼻血はなぢ」
しほ「失礼したわね」ハナセン
ダージリン「鼻にティッシュ詰め込んだ西住流家元なんて珍しいもの見たわ」
しほ「みんなには内緒よ」ハガネノオキテ
菊代「西住流はガワだけ見れば厳格かもしれませんが、家元はけっこうポンコツなんですよ」
しほ「菊代」
アンチョビ「長女もたいがいポンコツだからみんな薄々気づいてるよ」
まほ「安斎」
ケイ「HAHAHA!似たもの親子ね!」
<ザッ
常夫<・・・
菊代「あ、旦那様、おかえりなさい」
しほ「常夫さん」
西「おお!この方が西住さん方のお父様ですか!はじめまして!私、知波単学園戦車道部隊長を務めさせてもらっております西絹代と申します!」ペコッ!
カチューシャ「西住の婿養子にして名の知れた整備士・・・この人がいじった戦車は鬼のように強いといわれているわ」
ケイ「実物を見たのは初めてだわ。ねえ、今度ウチの戦車もカスタムしてちょうだい!報酬なら弾むわよ!」
エリカ「ちょっとちょっと!かの有名な西住常夫がそう易々と仕事を引き受けたりするわけないでしょ!」
常夫<OK
エリカ「アッチョンプリケ!」
ケイ「HAHAHA!話がわかるじゃない!そういうノリのいい人は好きよ!よろしくねミスターT!」バンバン
常夫<テレル
しほ「常夫さん・・・」メラメラメラ
菊代「しほさん、娘の友人に嫉妬しないで」
アンチョビ「――で、客間に案内されたが、なんなんだ一体?あのアブナイ廊下を渡らずに別のトコで助かったが・・・」
しほ「常夫さんが用事で出かけていたのは、これを取りに行ってくれていたのよ」コト
常夫<ツカレタヨ
ダージリン「なになに?宝石とか?お宝とか?」
ミカ「食べ物にきまってる」
菊代「ぱんぱかぱーん」パカッ
みほ「!」
西「やあ・・・綺麗なお着物ですな」
菊代「今日はお祭りに着ていくための浴衣です。まほお嬢様が友人を招いてお泊まり会をすると聞いて、家元が地元の織物職人の所でみんなの分を織ってもらったんですよ」
みほ「お母さんが・・・」
しほ「・・・・・・女の子だもの、浴衣くらい着たい時もあるでしょう。それにこれは常夫さんの案でもあります」
まほ「お母様、お父様、ありがとうございます」
しほ「別にお礼を言われるほどでもないわ。母親として母親らしい振る舞いをしただけよ。いいのいいの気にしないでちょっと母親らしさ出ただけだから」
常夫<フフフ
アンチョビ「そんなわざわざ・・・けっこうかかるだろうお金とか」
まほ「ウチは懐事情に余裕があるからな」
アンチョビ「そりゃあよござんしたねぇ!」ギリリ!
菊代「さあさ、せっかくですから皆さん着つけしましょう。きっと似合いますよ~」ニコニコ
常夫<サア、ハヤクキガエルンダ・・・
アンチョビ「アンタは出ていけよ」
面白い
続き待ってる
>>41
見てくれてる人がいるのがわかるだけで活力になりますありがとう
更新頻度はマチマチなのであんまり期待せずにのんびりまっててくれれば・・・
オビキュッ!
菊代「はい、できましたよ~」
ケイ「O~~~H!綺麗に着つけしてくれてサンキュー菊代さん!」
菊代「菊ちゃんって呼んでくださいね」
ケイ「サンキュー菊ちゃん♪」
西「こんな上等な生地の浴衣・・・私なぞに本当にふさわしいのでしょうか」
ノンナ「とても似合っていますよ。やはり和装がピッタリですね。長い黒髪をまとめてうなじを出すサマがなんとも和風美人といった様子です」
西「そそそそそそんな私なんぞにそのようなお言葉とんでもない!そうおっしゃるのんな女史こそ、綺麗な黒髪に浴衣がお似合いで、まさしく京美人でございます!」
ノンナ「道産子です」
ケイ「ミカも千代美もいい感じね!グーよグーッ!」
アンチョビ「そ、そうかな?」テレ
ミカ「ありがとう」ポロン♪
アンチョビ「そういうケイだって似合ってるぞ!金髪で浴衣ってどうかなって思ったけどベストマッチだ!」
ケイ「えへへ、ありがテン!」
ダージリン「今の私にちょうどいい言葉があるわ。『馬子にも衣装』」
アンチョビ「それ意味わかって言ってる?」
ノンナ「ところでカチューシャは――」
カチューシャ「に、似合うかしら・・・」テレ
ノンナ「ごふっ!!!」カッ!
アンチョビ「わー!ノンナが吐血した!」
カチューシャ「や、やっぱり似合ってないんだ!カチューシャは浴衣なんか着ない!」プイ
ノンナ「い、いえ・・・・・・最高です・・・超絶似合ってますよカチューシャ・・・」ポタポタ
カチューシャ「・・・ホント?・・・じゃあ大丈夫ね!ノンナが言うなら間違いないわ!」コレニハ カチューシャモ ニッコリ
アンチョビ「プラウダも大変だな・・・」
エリカ「ちょっとちょっと!私が着つけしてもらってる間になに血ぃ吐いてんのよ!西住邸の畳よごすんじゃないわよ!」
ケイ「WHOA!エリカもベリーフィットしてるわね」
エリカ「えっ、そお?」ケロ
カチューシャ「うんうん、よく似合ってるじゃないイツミーシャ」
ミカ「普段の狂暴な雰囲気がおだやかな浴衣で緩和されているね」
ダージリン「『豚に真珠』」
エリカ「あっ!わかった!もしかしてバカにしてるでしょ!」
しほ「はい、できたわ」ポン
みほ「ありがとうお母さん・・・」
しほ「・・・次はまほよ。こっちにおいで」
まほ「はい」
菊代「あ、みほお嬢様もできたみたいですね。わあ、すっごくお似合いですよ」
ケイ「A-HA!カンワイイ~!」
みほ「そ、そうかな・・・」テレ・・・
エリカ「グッ!」ガクン!
エリカ「ッ・・・!・・・~~~ッ!・・・」ギギギ・・・
エリカ「―――ッ!・・・・・・ッ・・・・・・ふぅ~・・・・・・よしよし落ち着いた・・・」フシュー
エリカ「ふん、まあまあ似合ってるじゃない」
ミカ「ひねくれてるなあ」
西「やあ、実に可憐ですな!」
ダージリン「あらまあかわいらしい。私が女なら放っておかないわ」
アンチョビ「・・・ん?」
みほ「見てください。これボコの柄なんですよ。お母さんが気をきかせてくれたみたいで、織物屋さんに特注してもらったそうです」
カチューシャ「さすがに子供っぽすぎない?・・・」
ケイ「いいじゃないの、本人が気に入ってるなら。どうミホ、イイ感じ?」
みほ「はい!ほら、かわいいですよ」クルッ
エリカ「んっ!」プシュッ
ノンナ「エリカさん、鼻血吹き出しましたよ」
エリカ「・・・平気よ」ポタポタ・・・
ミカ「難儀だねぇ」
しほ「はい、できたわ」オビワン!
まほ「ありがとうございます。・・・どうですか?」クルッ
しほ「・・・よく似合っているわ。綺麗になったわね、まほ」
まほ「そうですか?自分ではよくわかりません」
しほ「ええ、とっても綺麗よ。誇らしい、自慢の子よ・・・」
まほ「お母様の娘ですから」
しほ「・・・」
菊代「あ、まほお嬢様も着つけ終わったみたいですね。わあ!綺麗!」
西「これはこれは、まっこと美人!」
まほ「そ、そうかな・・・」テレ
エリカ「」パァン!
アンチョビ「どわー!逸見の鼻が破裂したぁ!」
エリカ「生きててよかった・・・今まで何度もつらいことや泣きたいこともあったけど・・・こんなにうれしいことはない・・・」ボタボタ
ミカ「鼻血で出血死しちゃうよ」
まほ「へ、変かな」
エリカ「人類史上最高です」キリッ
みほ「すっごく似合ってるよお姉ちゃん!」
ケイ「ひゅーひゅー!ネーちゃんキュートだね~!」A-HA!
まほ「そ、そうか・・・ありがとう」
アンチョビ「よーし!これで準備はととのったぁ!みんなでお祭りに行くぞー!」
みほ「あ、そうだ。この子も連れてっていいですか?」
∪・ω・)<ワフ!
カチューシャ「いぬだ!」
西「やあ、かわいらしい犬畜生ですなぁ」
ダージリン「とってもかわいいわね、この犬野郎」
まほ「なぜそんな言い方をするんだ」
ノンナ「お名前は?」
まほ「公式で明言されてないから各々が好きなように名前を付けて呼んでいるんだ。な、犬太郎」ナデナデ
カチューシャ「二次創作も大変ね」
菊代「どうぞみほお嬢様、リードをつけてあげてください」
みほ「はい。よーし、久しぶりの散歩だね。行くよ、エリカ!」
∪^ω^)<バウ!
エリカ「っどぉぉぉい!今その犬なんて呼んだぁ!」
―――・・・・・・ペタンペタンペタン
西「いやあそれにしても、浴衣だけでなく草履まで手配していただけるとは」ペタンペタン
ダージリン「私アーミーブーツ履いて来てたからサンダルもらえてよかったわ!それにしてもこれビルケンのサンダルでしょ?しかも本場の。人数分揃えるなんてけっこうな値段でしょ」ペタンペタン
アンチョビ「びるけん?」ペタンペタン
ノンナ「ドイツのブランドです。物にもよりますが、いいのだと一足で万は越えるかと」ペタンペタン
アンチョビ「ぬゎんだと!?高級品なのか!?」ササッ
ミカ「おやま」ササッ
ノンナ「慌てて脱いでも仕方ないですよ」
まほ「お母様が手配してくれたそうだ」ガコンガコンガコン
カチューシャ「ってマホーシャは何履いてんのよ!」
みほ「お姉ちゃんが鉄下駄を!」
まほ「ふふ、かっこいいだろう」ドヤサァ
カチューシャ「かっこいいけどなんでそんなものがあるのか甚だ疑問だわ!」
まほ「西住流を継ぐ者たるや、努力を怠るなかれとお母様に言われている」
ミカ「大人は時々無理言うよ。子供に真面目に無理言うよ」ポロロロ~ン♪
まほ「ちなみに普段履きの靴にもつま先に鉄の砂が詰めてある。もしもの時の護身用武器としてな」
みほ「あ、それ私もお母さんにもらった」
アンチョビ「だから西住流のもしもって物騒すぎるぞ!」
ダージリン「素で超人的身体能力のまほさんとみほさんなのに護身用装具まで与えるなんて、家元ってつっけんどんに見えて親バカなのね」
まほ「お母様は馬鹿じゃない」
みほ「お母さんは馬鹿じゃないですよ」
ダージリン「んっふ、親が親なら子も子ね。こわやこわや」
ダー様のお召し物随分と・・・と思ったけどカッちゃんかな
<ドンチャン♪ドンチャン♪
西「ややっ!何やら賑やかな喧騒と屋台の明りがぽつぽつと見え始めましたぞ!
ケイ「UH-HUH!ジャパニーズオマツリ!」
カチューシャ「待ちきれないわ!ノンナ!肩車してダッシュよ!」
ノンナ「浴衣ではちょっと難しいかと」
アンチョビ「はやく行くぞ!善はいそげ!膳はいそげだ!」
みほ「よーし!いくよエリカ!」
∪^ω^)<バウワ!
エリカ「テメコラ待ちなさいよオラァ!」
まほ「みほ、冗談がすぎるぞ」
みほ「えへへ、ごめんなさいエリカさん。ホントは犬にエリカなんて名前つけてないですよ」
エリカ「あんた二次創作界隈だと闇深キャラにされがちだから侮れないのよ・・・」
西「では本当はなんと呼んでいるのですか?」
みほ「獅子丸です」ナデナデ
∪^ω^)<チクワ!
ノンナ「それもそれで・・・」
まほ「ちなみにお母様はこの子のことを常夫と呼んでいる」
カチューシャ「終わってるわね西住家」
ワイワイ「焼きそばいかが~!ソースがベッチャリのコテコテ焼きそばだよ~!麺類は人類!」ガヤガヤ
ワイワイ「たこ焼きだよー!たこ焼きは地球だ!外の皮が地表!中のトロトロがマントル!そして中心のタコが地核!まさに自然が生み出した芸術なのだ~!」ガヤガヤ
ワイワイ「キンッキンに冷えたジュースあるよー!缶ジュースが一本200円!えっ!?高いって!?お祭りで売ってるジュースは普通よりも高値なのが相場なの!」ガヤガヤ
ダージリン「賑やかだこと」
アンチョビ「うひょ~!ウマソーな屋台がいっぱいだ~!」
ミカ「行くぞ」ザッッッ!!!
~~~・・・・・・
ミカ「おいしいものを食べてこその人生だね」ングング
カチューシャ「あんたどんだけ食べ物買ったのよそれ・・・」
ケイ「リンゴアメおいし~!」ガリガリ
アンチョビ「ああ、たしかにウマイな!この牛串にしたって普段食べる肉よりもずっと美味しく感じる。不思議なもんだなー」
みほ「お姉ちゃん、そのブルーハワイ味のかき氷一口ちょーだい」
まほ「仕方ないな。代わりにみほのレモン味も一口くれよ」
みほ「えーそんな~ずるい~」
まほ「えっ、自分だけもらうつもり」
エリカ「ハアハア・・・西住姉妹の仲むつまじいやりとり・・・ぐへへ・・・ハアハア・・・」
ダージリン「奇人達の晩餐会ね」ヤレヤレ
ノンナ「休憩スペースにベンチがあって助かりましたね。やはり座って食べる方が落ち着きます」ングング
まほ「・・・いい機会だ。皆に話しておきたいことがある」
エリカ「!?まさか男ができたとか!?!?!?」ガタッ
まほ「ちがう」
エリカ「ホッ・・・」
アンチョビ「じゃあお見合いさせられるとか!?」
エリカ「ぬわにぃ!?」ガタッ
まほ「ちがう」
エリカ「ホッ・・・」
カチューシャ「アンタそんなんでマホーシャと同じ学校通ってて疲れるでしょ」
まほ「実は・・・海外留学をしようと思う」
エリカ「にゅわんですとぉ!?」ガタッ
西「か、海外!ということはもしや外国では!?」
まほ「ドイツにな。広い世界を見つめて、より見聞を広めるんだ」
エリカ「そ、そんなぁ・・・そこらの高校に短期転校するんじゃダメなんですかぁ・・・」
みほ「お姉ちゃん・・・ドイツに行っちゃうんだ・・・」
ケイ「あんまりショックは受けてないのねミホ」
みほ「・・・私が小学生だった頃もお姉ちゃんドイツに留学してたから・・・でもやっぱりさみしいのはさみしい・・・」
まほ「そう寂しがる必要もないさ。テレビ電話でいつでもどこでも顔が見れる」
ダージリン「テレビ電話って言ってる時点でちょっと古っぽいのよねぇ」
おいおい、ラーメンマンのカニバネタがあるじゃないか
エリカ「隊長ぉ・・・私を置いていくんですかぁ・・・」ヨヨヨ・・・
まほ「エリカ、黒森峰を任せたぞ。しっかりやれ」
エリカ「!・・・・・・はっ!」ケイレイッ
ダージリン「やれやれだわ」
ケイ「がんばってねマホ。いつでも応援してるからねッ」アクシュ
まほ「ああ、ありがとう」アクシュ
カチューシャ「さよならは言わないわよ。もともと北海道と熊本は離れてるんだから、ドイツくらいじゃそう変わりないもの」
まほ「ふふ・・・お前は大きいなカチューシャ」
カチューシャ「えへへ、もっと言って~」デヘヘ
西「~~~っ!・・・まほさん!」ガシッ
まほ「わっ」
西「日本国外へと躍進するあなたのその飽くなき向上心!感服せざるを得ません!不肖西絹代、勝手ながら感銘を受けました!どうか遠方の地でもご武運を!・・・ですが・・・」
まほ「・・・?」
西「ですが・・・もし・・・こんな私でもあなたの力になれることがあるなら、その時はいつでも構いません、呼んでください」
西「私は・・・我々知波単学園はどこへでも駆けつけます。我々は憶さないし、我々は裏切りません。忘れないでください・・・離れていても私達がいるということを・・・」
西「私も忘れません。離れた土地にあなたという盟友がいるということを・・・私達は絶対に忘れません」
まほ「・・・ああ。ありがとう」
今回はここまでで
続き思いついたら今日中に再開するかもしれまへん
>>58
男は黙って残酷ラーメン
ケイ「ハイハイ、湿っぽいのはココまで!もっとオマツリをエンジョイしましょ!ジャパニーズオマツリは食べ物だけじゃないんだから」
アンチョビ「えっ、そうなのか?」 ミカ「そうなのかい?」
ノンナ「すぐそこにカタヌキの出店がありますよ」
カチューシャ「かたぬきってやったことない!やってみたい!」
ケイ「よ~し!じゃあ行きましょ!せ~のっ、ジャーンプ!」
ワァ~~~――→~~~オ
ケイ「――っと!到着よ!」ワープ!
エリカ「なんか演出が古いわね」
カチューシャ「これがかたぬき屋さんね!」
みほ「あれ?教官?」
蝶野「やあガールズ!カタヌキやってかない?」ヤッホー
まほ「蝶野教官がカタヌキ屋の出店を?」
蝶野「サイドビジネスよサイドビジネス!今のご時世みんなやってるわ」
ノンナ「自衛官って公務員では」
アンチョビ「ああ、公式試合の審判やってた自衛隊の教官殿かぁ。スッピンだから気づかなかったや。なーんちゃって」ジョウダンノツモリ
蝶野「悪かったわね~10代のピチピチお肌じゃなくて~」グリグリ
アンチョビ「あでででで!じょ、冗談だぎゃ~!」ギギギ
ダージリン「まさか蝶野さんが熊本にいるとは思わなかったわ」
蝶野「私はしほセンパ・・・西住流家元に用事があってね。で、せっかくお祭りの日だったからちょっと稼ごうかなって。完全にオフだから化粧くらいサボりたくなるわよ」
アンチョビ「・・・スッピンの教官殿は怖さ十倍増しだな」
蝶野「ぁ~ん?なんですってぇ~?聞こえなかったわもう一度言ってくれないかしら~」ギッチンギッチン
アンチョビ「いりゃいいりゃい!しぇーましぇんでした~!」ギギギ
アンチョビ<ホッペヒリヒリ・・・
まほ「わぁ・・・」ツンツン
蝶野「さあさあせっかくだからカタヌキやっていくんでしょ?私を相手に冷やかしはご法度だからね。やらずに帰るってんなら迷惑料五千円よ」
ミカ「やってること完全に輩だね」
みほ「うまくできたら景品あるんですか?」
蝶野「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたわね。見事100点のカタヌキを作れたらなんと!戦車をプレゼントしちゃうぞー!」
アンチョビ「戦車!?」 みほ「戦車!?」 ミカ「戦車」
蝶野「使う道具はキリだけ。カタヌキの見本はこの自衛隊勲章よ。模様も綺麗にやるのがポイントよ。それじゃよーいドン!制作タイムも採点対象よー。もう時計は動いてるわよー」
アンチョビ「わー!どいてどいて!はやくやんなきゃ!」アタフタ
ミカ「ちょっと本気だす」スッ
カチューシャ「たとえどんな勝負でも負けるわけにはいかないわ!私はカチューシャよ!いつだってカチューシャなんだから!」カリカリ
西「カタヌキなら知波単学園艦でよくやっているので手慣れたものですぞ!」カリカリ バキンッ
みほ「よーし!」カリカリカリ
まほ「・・・」カリカリカリ
エリカ「あっ、集中してカタヌキしてる隊長めっちゃ美人さん」
ダージリン「こんな言葉を知ってる?『踊る阿呆に見る阿呆』」
ミカ「同じ阿呆なら踊りゃな損々」カリカリカリ
蝶野「そこまでーっ!ピピーッ!はいそれまーでよー!」
ケイ「フゥー、勝ったァー」ヒトイキー
アンチョビ「いや終わって気づいたけど勲章の形のカタヌキってなんなんだコレ!」
西「ははは、やはり自分不器用でなかなか苦戦しました。ややっ、みか殿は随分お上手ですなぁ!」
ミカ「戦車がもらえるなら本気を出すさ」
まほ「がんばった」ワチャッ
カチューシャ「マホーシャ、あなたけっこう不器用ね・・・」
ノンナ「みほさん、それは熊ですか?・・・」
みほ「はい!ぼこられ熊のボコです!」
ノンナ「ルール無用ですか・・・」
蝶野「はいはーい!採点が終わったわよ。では優勝者を発表するわね。どるるるるるるる~」ドラムロール
アンチョビ「ドキドキ・・・」 カチューシャ「優勝はカチューシャだって相場が決まってるんだから・・・!」 ケイ「あー楽しかったー」 みほ「大洗に新しい戦車を・・・」
蝶野「優勝は西住流長女の西住まほ選手ー!わーどんどんぱふぱふー!」
まほ「やった」コロンピア
カチューシャ「んなぁっ!?異議あり!どーみてもマホーシャはへたっぴでしょ!」
アンチョビ「西住流だからひいきしてる疑惑ー!」
蝶野「大人はずるい生き物なのよ」ウィンク
カチューシャ「大人は!まったく大人は!」
アンチョビ「職権乱用だー!」
蝶野「さて、景品の贈与よ。ハイ、10式戦車のガレージキットよ。どーぞ」スッ
まほ「ありがとうございます」
アンチョビ「戦車ってガレキかい!」
ミカ「よくもだましたね」
蝶野「そこまでーっ!ピピーッ!はいそれまーでよー!」
ケイ「フゥー、勝ったァー」ヒトイキー
アンチョビ「いや終わって気づいたけど勲章の形のカタヌキってなんなんだコレ!」
西「ははは、やはり自分不器用でなかなか苦戦しました。ややっ、みか殿は随分お上手ですなぁ!」
ミカ「戦車がもらえるなら本気を出すさ」
まほ「がんばった」ワチャッ
カチューシャ「マホーシャ、あなたけっこう不器用ね・・・」
ノンナ「みほさん、それは熊ですか?・・・」
みほ「はい!ぼこられ熊のボコです!」
ノンナ「ルール無用ですか・・・」
蝶野「はいはーい!採点が終わったわよ。では優勝者を発表するわね。どるるるるるるる~」ドラムロール
アンチョビ「ドキドキ・・・」 カチューシャ「優勝はカチューシャだって相場が決まってるんだから・・・!」 ケイ「あー楽しかったー」 みほ「大洗に新しい戦車を・・・」
蝶野「優勝は西住流長女の西住まほ選手ー!わーどんどんぱふぱふー!」
まほ「やった」コロンピア
カチューシャ「んなぁっ!?異議あり!どーみてもマホーシャはへたっぴでしょ!」
アンチョビ「西住流だからひいきしてる疑惑ー!」
蝶野「大人はずるい生き物なのよ」ウィンク
カチューシャ「大人は!まったく大人は!」
アンチョビ「職権乱用だー!」
蝶野「さて、景品の贈与よ。ハイ、10式戦車のガレージキットよ。どーぞ」スッ
まほ「ありがとうございます」
アンチョビ「戦車ってガレキかい!」
ミカ「よくもだましたね」
連投失礼しました
蝶野「次点で西住家次女の西住みほ選手!ルールに縛られない自由奔放さがグッジョブベリーナイス!」ヨイショヨイショ
カチューシャ「エコヒイキを隠そうともしないわね!」
蝶野「ということでまほさん、みほさん、お母さんに私のことイイ感じに言っといてね~」メクバセッ
まほ「まかせとき」b
みほ「あはは・・・私からは期待しないでください。お母さん私のことまだ怒ってるだろうから」
蝶野「あら、そんなことないわよ。だって・・・おっとこれ以上はお口チャックするわ」
みほ「えーっ、なんですか気になるじゃないですか」
蝶野「まあとにかく、家元はあなたのことちゃんとわかってるわ。ハイ!それじゃ次のお店に行った行った~!いつまでもここに居座られると他のお客が来ないでしょ!営業妨害営業妨害!」
アンチョビ「とんでもねーなこの店!」
蝶野「はいいらっしゃいいらっしゃ~い。あの有名な西住まほが作った自衛隊勲章が500円よ~。西住みほが作ったクマちゃんのカタヌキもあるよ~。450円~。世界に一個の限定だよ~」ヤイヤイ
カチューシャ「ろくでもねーわねあの人!」
みほ「・・・」
ダージリン「テンション上がったり下がったりね。お母様のことそんなに気になる?」
みほ「だって私は・・・西住流に・・・お母さんに泥をぬっちゃったから・・・やっぱり怒ってるんだろうなって・・・」
ダージリン「『泥の川に浸かった人生も悪くはない。一度切りで終わるなら』・・・こんな詩をご存じ?」
みほ「?・・・いえ」
ダージリン「やりたいようにやればいいの。お母様もきっと応援してくれるわ。実の子なんだもの」
みほ「ダージリンさん・・・」
ダージリン「それに案外、西住流家元も昔はやんちゃして、みほさん以上に破天荒だったかもしれないわよ」クスクス
~~~
しほ「くしゃみっ!」クシャミ
菊代「今ごろ子供達がしほさんのことネタにして笑ってるんじゃないですかね」
まほ「みほ、実はな・・・今日お泊まり会を開いたのは、お前とお母様との件を解決するためでもあるんだ」
みほ「え!?」
まほ「ちゃんと話し合う席を設けた方がいいと思ってな。明日、お母様の方から声がかかるだろう。大丈夫、きっと大丈夫さ」
みほ「お姉ちゃん・・・」
ダージリン「ふふっ、いいお姉ちゃんね」
まほ「よせやい」
ケイ「あっ!スナイピングショップがあるわよ!」ハヤクハヤク!
アンチョビ「ほんとだ!」
新三郎「サァ~~~いらっしゃいいらっしゃい!日本伝統の射的だよォーーーッ!200円で弾5発ッ!並べた景品に弾を当てて倒れりゃァ景品ゲットだア~~~ッ!」
みほ「あれって・・・」
ノンナ「並べられている景品が見たこともないようなものばかりですよ」
カチューシャ「あれ知ってる!むかーし流行った、たまごっちってヤツでしょ!社会の教科書で見たわ!あっちのはデジタルモンスター!」
ケイ「いえ、あのたまごっちみたいなのは恐竜を育てるゲームのギャオッピよ。デジモンみたいなのはヨーカイザーだわ」
ミカ「手のひらサイズのテトリスもあるね」
アンチョビ「2010年代だよな今」
新三郎「お嬢さん達ィ!やってくかい!?お上手に景品に当てればイイんだよォ!ウチのお嬢も当てるの得意なんですぜェ!お上品なのに射撃もお上手なお嬢!」オジョー!
みほ「あの・・・華さんの家の・・・新三郎さんですよね?」
新三郎「ンガッ!?おっ!お嬢のおじょもだちィ!?」オジョジョ!
ダージリン「なんなの」
今回はここまでで
新三郎見たの、スレ主のだと初めてやもしれない
>>72
言われてみればたしかにそうかも
というか他のガルパンのヤツも見てくれてた人がいるのねありがたいうれしいたのしい
西「お知り合いですか?」
みほ「華さんの・・・あんこうチームの砲手の実家の人で・・・えーっとどういう立ち位置なんだっけ・・・手下?駒使い?」
ダージリン「言い方」
新三郎「申し遅れました!五十鈴家に奉公させてもらっております、新三郎と申しますッ!」ペコッ!
アンチョビ「なんで大洗の人間がここで射的の屋台を?」
新三郎「副業ッス!」
カチューシャ「ほんとにサイドビジネス流行ってるのね」
ノンナ「わざわざ大洗から熊本に来たのはどうしてですか?」
新三郎「そりゃあ当たり前じゃないッスかア!あっしは五十鈴家に仕える身!五十鈴家当代の奥様が行く所この新三郎もつき従うってェのが相場ってモンすヨォ!」
みほ「?・・・華さんのお母さんも来てるんですか?」
新三郎「ンガハァッ!?・・・こ、このことは秘密でやんした!あっしはなんちうヘマをやらかしちまったんでぇ!」ベラボ!
まほ「どうした喋り方急にどうした」
ケイ「これは何か裏がありそうね・・・」ニヤリ
新三郎「かっ、勘弁しておくんなまし!あっしは間が抜けてるんで、ついうっかり口を滑らしちまうんスよォ!どうかここはひとつ、詮索は言いっこなしってことで手を打っちゃあくれやせんか!」
ケイ「HMM・・・そうね、プライベートをとやかく言うのもヤボってもんね。今日はカンベンしてあげましょ!」
みほ「ですね。すみませんでした新三郎さん」
新三郎「ううっ・・・お嬢のご友人方はお優しい・・・お嬢はなんてお幸せなお嬢なんだ・・・おれっちはお涙がおちょぼれちまいって・・・おおきに」オジョジョ・・・
カチューシャ「なんかヘンな人ね」
ケイ「OK!それじゃあルールを聞こうか!」
新三郎「ルールは簡単!200円で弾5つ!棚に並べた景品を打ち倒せばその景品をゲットできるって寸法だ!オーケイ?」
ケイ「オーケイ!」ズドン
アンチョビ「はやいはやいまだ金出してないぞ」
みほ「・・・!・・・あ、あの景品・・・」
ボコ<オイラボコヤデ!
みほ「関係者にしか配られなかったというボッコロ大魔王ぬいぐるみ!」キラキラ
カチューシャ「まーたミホーシャが変なこと言ってる」
みほ「あれほしい!新三郎さん!はい200円!」チャリン
新三郎「毎度ォ!さアー元気にやってみよォー!」
みほ「よーし!狙って狙ってー・・・砲撃!」カチ >ボコォ<
みほ「やったぁ!みぞおちにブチこんでやったよ!」
ダージリン「言い方」
新三郎「あァ残念!当たったのに倒れなきゃァ景品はゲットじゃないんスよォほほ!」
ケイ「ヘイッ、私に任せなさい。こーゆーのはね、上辺のギリギリを狙うのよ。FIRE!」カチ >ベンッ<
新三郎「あアーおしい!グラついたけど倒れないッスねェへへ!」
ケイ「NNMMM!なんであの着弾で倒れないのよ!」クヤシー
みほ「ボコのケツに釘ブッさして固定してるんじゃないですかねえ」
ダージリン「言い方よ」
ミカ「結局4発撃っても倒れなかったね」ポロン
新三郎「おーっじょっじょっじょ!お麗しいお女子高生にはお難しいッスかねエ~ヘヘヘ!」オジョジョジョ!
みほ「むむむ・・・ほしいのに・・・ボコほしい!ほーしーいー!」ジタンダ
アンチョビ「また幼児退行してるぞ」
みほ「お姉ちゃん!あれとって!ボコとって!」グイグイ
まほ「ねだるな、勝ちとれ。さすれば与えられん」
みほ「でも難しいんだもん!ねーお姉ちゃんとってー。なんとかしてー」グイグイ
エリカ「」ダバダバダバ
ノンナ「エリカさん、鼻血が滝ですよ」
まほ「・・・仕方ない。貸せ」ガシャン!
西「おお!まほさんが射的の火縄銃を手に!」
ケイ「片手でリロードするターミネーターみたいなムーブ!」
新三郎「おっ!お嬢のおじょもだちのお姉ちゃんがおチャレンジするんですかい?お上手にお出来になりやすかねぇ?」オーッジョッジョッジョ
まほ「西住流射撃術・・・」ス・・・
アンチョビ「銃を構えた腕を肘ごと後ろに引いて――」
まほ「に~し~ず~み~・・・・・・波ー!」ズギャオン!
アンチョビ「銃を前に突き出すと同時に弾を発射し――」
ボコ<ボグオォォン!
アンチョビ「どてっ腹を貫通ブチぬいたぁー!」
新三郎「おじょぉぉぉぉおおおおんん!」
新三郎「・・・・・・はい、おめでとう・・・」ショボン
みほ「ありがとー」ニッコニコ
まほ「すまん・・・腹に穴が空いてしまって・・・」シュン
みほ「ううん、リアルな穴が空いててボコリティ高いよ!ありがとう!」ニッコニコ
ダージリン「知らない単語出てきたわ」
新三郎「本当は撃って倒さないとだめなんスけど、今回は特別ですよ・・・風穴あいたぬいぐるみじゃあ商品になりゃあしやせんからね・・・」トホホ
まほ「では、私達はこれで・・・」スッ
新三郎「あっ!ちょっと待っておくんなましぃ!」
カチューシャ「あなたさっきから言葉むっちゃくちゃなのわかってる?」
新三郎「西住みほさん、その節は・・・お嬢と一緒に五十鈴家に来られた際・・・奥様が心にもないことを口走ってしまわれたことをお詫びいたします。どうか勘弁してください」
みほ「そんな、私達は気にしてませんから」
新三郎「・・・ありがとうございやす。戦車といやあ戦争の兵器、おしとやかで争いごとを嫌う奥様が嫌うのも無理はない・・・」
ケイ「HEYッ、たしかに戦車は戦争で作られたけど、私達がやってる戦車道は戦争じゃないんだからね。それに、戦車ってすっごく強くてカッコイイんだから!」
新三郎「強くてカッコイイ・・・?」
ケイ「だってバババババーンと弾が来て、ダダダダダーンと破裂してもヘッチャラなんだから!良いも悪いも乗る人次第、ネ♪」
新三郎「・・・奥様がおっしゃっていました。お嬢の華道に強さとカッコよさが加わったと・・・そういうことだったんですね」
ケイ「まっ、私まだ子供だから戦争が良いとか悪いとかよくわかんないんだけどね。HAHAHA!」
まほ「・・・子供・・・か」
カチューシャ「子供・・・」
《ケイ》>ボンッ< >キュッ< >ボーンッ<
カチューシャ「どこが子供よ!」ガブリ!
ケイ「AAARRRRGGGHHHHHHH!」
ノンナ「カチューシャ、ペっしてください。ペッ」ポンポン
カチューシャ「ガルルルル・・・」
ノンナ「申し訳ありませんケイさん。カチューシャはケイさんの大人っぽいボデーに嫉妬してしまったようです」
カチューシャ「そんなんじゃないんだからね!」
ミカ「おっかない子犬ちゃんだ」ポロリンチョ♪
エリカ「・・・アレ?・・・犬といえば・・・みほ、あんた、あの犬ッコロは?」
みほ「え?・・・あっ!獅子丸がいない!」
アンチョビ「けっこう前から存在感なかったな」
みほ「さ、探さなきゃ!新三郎さん、ありがとうございました!それじゃ!」
まほ「失礼します」ペコ
タタタタタタ・・・
新三郎「・・・お嬢・・・いいご学友に恵まれたようで安心しました。どうか大切になさってください」
―――・・・・・・
みほ「獅子丸ー!獅子丸ー!」オーイ
まほ「犬太郎~、どこだー」オーイ
ダージリン「まほさんってホント戦車以外はポンコツだけどネーミングセンスまでからっきしなのね」
西「西住家の皆さんがあの犬のことを別々の名で呼んでいるのであれば、いずれかの呼び名に反応するのでは?」
まほ「なるほど、ではお母様が呼ぶように呼んでみよう。おーい常夫ー」ツネオー
みほ「じゃあ私はお父さんが付けてる名前で。ブロッ犬~!」ブロッケンヤ~イ
「やれやれ、迷子の子犬ちゃんを見つけたと思ったらまさかみほの家の子だったとはね」ザッ
みほ「!・・・えっ・・・」
みほ「エミちゃん!ひーちゃんにちーちゃんも!」
瞳「みほちゃんも帰省してたんだー」オテテフリフリ
千紘「久しぶりー。ワンちゃん保護したんだけどまさか友達のトコから脱走した犬とは思わなかったよ」アハハ
∪^ω^)<スマンノ
エミ「私達3人で会うからみほも呼ぼうって何度も電話したのに全然反応ないんだもん、心配したわよ」
みほ「え、あ、ほんとだ。着信がちーちゃんから1回、ひーちゃんから3回、エミちゃんから25回・・・」
カチューシャ「マホーシャ、あの子達ミホーシャのダチーシャなの?」
まほ「ああ、たしか小学校の頃の幼馴染だ。私も会ったことがある。ガルパン漫画『リトルアーミー』のキャラクターの子達だ」
瞳「みほちゃんのお姉さんも帰ってたんですねー。お久しぶりでーす」
まほ「ああ、すまんなウチの犬太郎が迷惑をかけて」
千紘「一緒の皆さんは戦車道の強豪校の隊長さん達ですね。みほちゃんがお世話になってます」ペコリ
西「いえいえこちらこそご面倒をおかけさせていただいてます!」ザン!
まほ「フフ、三人とも大きくなったな」
エミ「なっ!そ、その言い方!私達のこと子供にしか見てないってことじゃない!ひとつしか年違わないのにいつまでも小学生のままだと思わないでください!」
瞳「もーエミちゃんってばまたお姉さんにつっかかってー」
千紘「気にしないでください。この子、絵に描いたようなツンデレなんで」
エミ「そりゃまほさんのような大人じゃないけど、私達だって成長してるんですからね!」プン
エリカ「・・・なによこの子、むしょーに鼻につくわ」
ミカ「同族嫌悪だね」
千紘「それじゃ私達はこれでっ」シュタ
みほ「えっ!もう行っちゃうの?」
瞳「だってみほちゃんのお姉ちゃんやお友達さん達の邪魔はできないから。また今度遊ぼっ」
エミ「みほ、犬の躾はちゃんとしときなさいよ」
∪^ω^)<オマエモナ
エリカ「・・・」
みほ「うん、じゃあねみんな」オテテフリフリ
まほ「達者でな」
エミ「・・・・・・西住まほさん」
まほ「うん?」
エミ「必ずあなたのところまで登りつめてやるからね!楽しみに待ってなさい!」
エリカ「ッ!なっ!だっ!誰にもの言ってんのコラ!」
まほ「・・・フッ・・・ああ、待ってるよ」
瞳「もーエミちゃん!なんで最後までケンカふっかけるのー!」グイグイ
千紘「お、お騒がせしました~!みほちゃーんまた電話するからー」グイグイ
エミ「漫画リトルアーミーは全2巻!続編のリトルアーミーⅡは全3巻よ~!」ズルズル・・・
みほ「あはは・・・」ニガワライ
エリカ「隊長!あんなの気にしないで!もしいつか隊長に挑んで来たとしても私に任せてください!私が始末します!」メラメラ
まほ「フフ・・・ああ、お前達が試合をするのなら楽しみだな」
アンチョビ「いや~なんだかんだでお祭り楽しかったな!いろいろ食べたし」
ケイ「ミホ、今度あなたのフレンズ紹介してね♪」
みほ「もちろんです。3人のうち2人は今も戦車道やってて――」
まほ「カチューシャ、私は大人だと思うか?」
カチューシャ「よーしそのケンカ買うはいくらよ」ウデマクリッ
まほ「真面目に。みほの幼馴染の子が言っていただろう、私を大人だと。自分ではわからないんだ。大人なのかどうか・・・」
ノンナ「まほさん、そろそろ西住流に本格的に取り組むのですね」
まほ「・・・師範としての下準備を始めるか、という話が出ていてな。色々と・・・考えている」
ノンナ「なるほど。だから子供だとか大人だとかいうことに過敏になっているのですね」
カチューシャ「カッカッカ!心配することないわよマホーシャ!あなたはまだまだお子ちゃまだから」
まほ「なぜだ?どういう者を大人といえるんだ?」
カチューシャ「大人ってのはそーゆーことを気にしないものだからよ。いわば今のマホーシャは大人になりたい女の子ってトコね!」カッカッカ
まほ「?・・・よくわからんが・・・」
ノンナ「カチューシャはこう言いたいのです。自分が大人なのか子供なのかで悩むようなことは、大人のすることではないと」
まほ「・・・」
ノンナ「世の中には身体だけ大きくなって子供のままの人もいますからね」
カチューシャ「ちなみにカチューシャは生後二日で歩いてたし、生後三日で開脚前転をマスターするくらいには大人よ!」エッヘン
ノンナ「ね、こういうのを子供というのですよ」
まほ「なるほど」ガッテン
ミカ「おや」
西「いかがなさいましたかミカ殿?」
ミカ「この中に風邪をひいている人はいるかい?」
アンチョビ「?・・・みんな元気だぞ」
ケイ「高校生特有の無限の元気!略して無限気!」HAHAHA
ミカ「よかった。それなら大丈夫だね」
まほ「?」
――・・・ポツ・・・ポツポツ・・・・・・ドザアアァァァーーーッ
アンチョビ「わー!雨だー!」ヒー
まほ「総員、全速全進!西住邸まで最大速で直進!」ダッ!
ノンナ「まさかこんな突然降るとは」タタタ
みほ「わーははははー!」ダー
エリカ「えっなんでアンタ楽しそうなの!?」
―――・・・・・・西住邸
まほ「到着」ビチョビチョ
ケイ「はー、これが他人事なら大笑いね!」HAHAHA!
カチューシャ「ちょっとあんた!もしかして雨が降るの気づいてたんじゃないの!?なんで教えてくんなかったのよ!」ビチョビチョーシャ
ミカ「たまには雨を浴びるのも楽しいものだよ」ビショビショ
ダージリン「こんな言葉があるわ。『雨の中、傘を差さずに踊る者がいてもいい。自由とはそういうものだ』」
アンチョビ「ひどいぞ!」
ミカ「フッ・・・」ニヤリ
ダージリン「フフフ・・・」ニタリ
アンチョビ「ッ」クラ~ッ
カチューシャ「ダメ!この二人まとめて相手すると脳がやられるわ!」
まほ「ただいまー」ガララッ
菊代「おかえりなさーい。あららのコアラ、やっぱり降られましたか」
みほ「楽しかったよ菊代さん!」ニッコォ~
アンチョビ「これが価値観の違いか・・・」
菊代「先程雨が降りだした時にお風呂を沸かしはじめたので、皆さんすぐに入ってください」
エリカ「!?!?!?オフロ!?!?!?」
みほ「はーい」
まほ「全員で入るには少し厳しいな。半分ずっこで入るか」
ケイ「私いーちばーん!」タタタ
アンチョビ「おわー!ずるいぞー!ドゥーチェも一番風呂だー!」タタタ
カチューシャ「ナンバーワンはカチューシャだって相場が決まってるんだから!」シャシャシャ
ノンナ「カチューシャと風呂を共にするは我にあり」ギュン
西「おお!なんだかわからんが皆さん突撃されるなら私もやらいでか!」ドキューン
まほ「・・・まったく、せっかちな連中だ。我々は彼女達が上がってから一緒にはいろうか」
ミカ「だね」
エリカ「隊長とお風呂みほとお風呂タイチョウとオフロミホとオフロタイチョウトオフロミホトオフロ・・・」
みほ「エリカさん?」
ノンナ「はい、カチューシャ、ばんざーい」
カチューシャ「ばんざーい」ヌギヌギ
アンチョビ「手慣れてるナア」
ノンナ「プラウダではいつも一緒にお風呂入っているので」
西「よいしょ、よいしょ」テキパキ
ケイ「HUH?キニー、なにしてるの?タオルなんか身体に巻いて」
西「あいや、失礼かとは存じておりますが・・・やはり私の身体なぞ人様に見せるにはいささか羞恥心がありまして・・・皆さんのお目汚しにもなりますし・・・」
ケイ「なに言ってるのよ!そんなヨソヨソしくタオルなんか巻かないでいいのよ!それとも私達は腹のうちも見せられない程度の仲なの!?」
西「い、いえそのようなことでは・・・」
ケイ「ドントセイ!フォーオアファイブ!(四の五の言うなー!)」バッサァー
西「あーれー!おやめになってー!」クルクルー
アンチョビ「あっ!なんか楽しそうなことやってる!私もまぜろー!」
<HA-HAHAHAHAHA!オヌシモワルヨノー!
<オダイカンサマー!
ダージチン「お風呂場の騒がしいこと」フフ
まほ「元気な連中がこぞって行ったからな。私達はゆっくりとお湯に浸かろう」
エリカ「大丈夫よエリカ落ち着きなさい今まで一緒に着替えもしたし練習後のシャワーも入ってたじゃないでも西住邸で一緒にお風呂ってシチュエーションが既にヤバイ落ち着けエリカ」ボソボソ
みほ「エリカさん?大丈夫?」
カチューシャ「おさき!」ホカホカ
ノンナ「いい湯加減でしたよ」ホカホカ
まほ「ああ、ずいぶんにぎやかだったな」
ケイ「HAHAHA!キニーったらテレ屋さんなのよ!」
西「もうお嫁に突撃できません・・・」
アンチョビ「風呂入っただけでオオゲサだナア」
ダージリン「じゃ、私達もお風呂もらいましょうか」
ミカ「ちょっと待って。カンテレに防水スプレーかけてるから」プシュー
みほ「エリカさん、いこ」
エリカ「よしよし大丈夫落ち着いた・・・行くわよ!」キリッ ザッザッザッ・・・
アンチョビ「なんか気合い入ってるな・・・なんだったんだありゃ」
ノンナ「エリカさんの気持ちはわかります。私もまだ慣れていない頃はああでした」シミジミ
カチューシャ「?なんのはなし?」
ノンナ「ナイショです」
みほ「みんなでお風呂なんてなんだか楽しいですね」ワクワク
ミカ「一緒の釜の飯を食べた仲というけれど、一緒に釜でゆでられるというのもオツだね」ポロン
ダージリン「あなたホントにその楽器持ち込む気?」
エリカ「私はただ隊長に憧れているだけでみほもまあそこそこだしその証拠に隊長なら男でも構わないけど隊長の綺麗な濡れたお肌を間近で見れるなんて今後いつあるかわからな――」
まほ「エリカ、背中を流してやろう。おいで」
エリカ「わお!」ブッ!
西「っぷはぁー!やはり風呂上がりには牛乳瓶一本飲みですな!」ゴクゴクゴク
ケイ「私カルピス~♪原液と水は5:5の割り合いがベストマッチ!」ハガネノムーンサルトォ
<ガシャーン! バリーン! ドンガラガッシャーン!
ノンナ「おや、なにやら騒々しいですね。お風呂場ではないようですが・・・」
カチューシャ「家族喧嘩でもしてるんじゃないの。私達が口出すことじゃないわ」ギュウニュウ グビグビ
アンチョビ「音がしたのって台所の方だな・・・ちょっと見て来る!」チョビット
ガシャーン!
しほ「ダメ!・・・ダメだわ・・・全然うまくできない・・・こんなものをまほとみほのお友達に食べさせるわけには・・・」グヌヌ
アンチョビ「あの~・・・」ソロォ~
しほ「ッ!」ギン!
アンチョビ「ヒッ!し、失礼しましたー!」ササッ
しほ「そこで何をしているの。見たわね・・・」ドドドドドド
アンチョビ「アワワワ・・・み、見てません!なにも見てませんヨ!」シランチョビ!
しほ「あなた・・・アンチョビ高校のドゥーチェちゃんね・・・」
アンチョビ「ははは・・・知っててくれてありがと・・・」タラ~
しほ「よく聞いてちょうだい・・・」ガシッ
アンチョビ「は、はひっ!?・・・ど、どうか命だけは・・・」ビクビク
しほ「・・・・・・お料理教えて・・・」
アンチョビ「あらまんちゅ」
しほ「実は私・・・完全無欠のスーパーお母さんと思われてるかもしれないけど、家事全般がてんでダメなのよ・・・」シュン
アンチョビ(うっすらわかってたけど)
しほ「でも今日くらい・・・まほとみほが初めてお泊まり会をする今日くらいは母親として手料理をふるまってあげようと思ったの。何日も前からお料理本見ながらトレーニングして・・・」
アンチョビ「いいお母さんですね」
しほ「でもでも・・・全っ然おいしくできないの!菊代が作る料理の方は私の100倍美味しいのに!」クヤシホ!
アンチョビ「はあ」
しほ「あなた、料理の鉄人なんでしょう?戦車道界のアイアンシェフ、クッキングドゥーチェ・・・その噂は聞いてるわ。ドゥーチェちゃん、私にお料理教えて」
アンチョビ「えー・・・」
しほ「娘とそのお友達に母親らしいことしてあげたいの。おせーて、料理おせーてちょうだい」グイグイ
アンチョビ「いいんじゃないッスかねぇそんなことしなくても」
Σしほ<!ガーン
アンチョビ「おばさんは十分いい母親ですよ。そうやって子供達のために一所懸命なんだから。料理は愛情!それでいいんです!」ビシッ
しほ「・・・そういうものなのかしら」
アンチョビ「無理に描く理想より、笑い合える今日の方がずっと幸せ!これが私の座右の銘です!」ハハハ
しほ「ドゥーチェちゃん・・・」シミジミ
しほ「ところで私ってそんなにおばさんに見える?」
アンチョビ「アッ」
カポーン
ミカ「いい湯だね」ポロロン♪
ダージリン「ほんとに浴室に楽器持ち込むなんて、あなたってホント変わり者ね」チャスス・・・
ミカ「お風呂で紅茶を飲んでる自分も相当だよ」
ダージリン「たとえば、このティーカップの中身がセイロンティーでも泥水でも、私達に大差は無いわ」コウチャスス・・・
まほ「あの二人の世界にはついていけんな」ハハハ
みほ「邪魔できないね。エリカさんもノボせちゃったし・・・」
エリカ「」ドクドクドク・・・
みほ「そろそろあがろっか、お姉ちゃ――」
バシャ!
みほ「わぷ!」
まほ「西住みほ選手、撃破されました。うまいもんだろう、素手の水鉄砲。昔はよくこうやってオフロバの戦いを繰り広げたものだな」ハハハ
みほ「~っ・・・やったな~!反撃開始だー!」バシュ!
まほ「相変わらずヘタッピだな。そんな手の形では上手くお湯を飛ばせ――わぶ」バシャア
みほ「わーはははは!ワレ、キシュウニセイコウセリー!」ミーポポポ!
まほ「おのれ。最後の一滴まで戦い抜くぞ」マッポイ!
バシャバシャー! ワーハハハハ! ジャバァー! テメー! バシャバシャ! コニャロメー! ザブーン!
アハハハハハハハハハハ!
みほ「あーサッパリしたー」ホカホカ
菊代「随分長風呂でしたね」
まほ「色々ありまして」
ダージリン「けっこうな湯加減でした」ホカホカ
菊代「まあなにはともあれ、夕飯の準備ができてますよ。こちらへ」スス・・・
アンチョビ「あ!やっと来た!おそいぞーおまえらー!」モー
ケイ「せっかくのディナーが冷めるトコだったわ」
ズラァ~~~ッ
ダージリン「まあ、立派なお食事だこと」
西「ごらんください!すき焼きに炊きたての白米!枝豆に芋煮もありますよ!」
ノンナ「豪華な和食が食べ放題ですね」
ミカ「腕が鳴るねぇ」
菊代(結局ほとんど私とアンチョビちゃんが速攻で作ることになっちゃったけど、家元特製芋煮だけでもまほお嬢様とみほお嬢様に食べてもらえれば、家元は満足するはず・・・)
しほ「・・・」ドキドキ
まほ「あ、縁日で色々食べてきたので夕飯はけっこうです」
みほ「私もお腹減ってないー」
しほ「・・・」スン
ダージリン「ごちそうさま。西住本宅で庭園を眺めながら食事なんて、まるで旅館に来た気分ね」
菊代「はいはーい、デザートに特製西住流プリンをどうぞ~」ススス
西「なんと!そろそろごちそうさまかと思いきや、隙を生じぬ二段構え!むむむ・・・腹八分目に医者いらずという言葉がありますが、甘いものは別腹とも言いますゆえ・・・」パク
西「おいしゅうございます!」パア
アンチョビ「ほんとだ!すっげおいしい!」
菊代「寸胴鍋で作ってあるのでおかわりもいけますよ~」
ケイ「菊ちゃん!おかわりプリプリプリーズプリン!」
菊代「はいはい♪」
アンチョビ「菊代さん!こっちもおかわり!」
菊代「・・・」ツイッ
アンチョビ「アレッ、なんでソッポ向くの」
菊代「菊ちゃんって呼んでください」
アンチョビ「えっ・・・アッ・・・・・・き、菊ちゃん、おかわりください」
菊代「はぁいはい♪」
カチューシャ「カチューシャもまだ食べた――ハッ・・・ハッ・・・ハッカチュ!」クシャミ!
ノンナ「おや、風邪ですか。雨に降られましたからね。今日はもうお休みになりますか」
カチューシャ「ヤ!まだ遊びたいわ!花火しましょ花火!」
まほ「もう暗いから危ないぞ。この辺りには夜行性の動物がけっこういるんだ。そこの庭にもたまに来るよ。ホラ」
ガサガサ>(▼ω▼)))
みほ「あっ、アレってハクビシン?」
アンチョビ「タヌキだぞ!」
カチューシャ「アライグマでしょ!」
ノンナ「イタチですよ」オカラダニサワリマスヨ・・・
菊代「どうぞ、こちらの部屋に布団を敷いておきましたので」
カチューシャ「!どの布団をとるか競争ね!カチューシャは真ん中のここ!」バー
ケイ「あっ!フェアーじゃないわね。じゃあ私はとなりー」ボフ
カチューシャ「なっ!西側め!カチューシャの隣に来るとはいい度胸ね!」
ケイ「いっぱいお話しましょ♪」
カチューシャ「ぬっ!?・・・・・・うん」
まほ「皆、先にくつろいでいてくれ。私とみほは反省会をするから席を外す」
みほ「え?」
ダージリン「何の反省会かしら」
まほ「西住流として相応しい言動、立ち居振る舞いができていたかどうかの西住チェックをして改善点を話し合うんだ」
アンチョビ「いよいよもってヤバイな西住流・・・」
エリカ「・・・」
――西住邸・縁側
まほ「ふー、色々あったな。おつかれー」ヤレヤレー
みほ「・・・お姉ちゃん、反省会って・・・?」
まほ「あれは嘘だ」バビーン
みほ「なんで嘘なんか・・・」
まほ「話したいことがあってな。以前みほが帰ってきた時、学校の友人だとお母様に嘘をついたが、ふふふ、なんか悪いことしてみたいで楽しいな」
みほ「純朴ぅ・・・」
久しぶりの更新乙です
楽しみにしてます
まほ「みほ、エリカとは話したのか?」
みほ「え・・・えっと・・・今日いっぱい話したけど・・・」
まほ「謝ったか?去年のこと」
みほ「!・・・・・・あ、あの・・・えっと・・・決勝で負けちゃったこと・・・だよね」
まほ「違う。何も言わずに黒森峰を去ったことだ」
みほ「・・・」
まほ「お前も辛かったろうが、エリカも辛かったんだ。なにより友人が何の相談もなく、何も言わずに姿を消したことがな」
みほ「・・・うん、わかってる・・・ちゃんと謝らなきゃって、ずっと思ってる・・・でも・・・あの時のことを話すのが怖くって・・・」
みほ「今は、あの時のことをお互いに口に出してないから話せてるの。エリカさんも触れないようにしてくれてる気がして・・・」
みほ「あの時の話を持ち出したら、怒ってたこととか大変だったこととか、エリカさんが全部思い出しちゃって、また嫌われちゃうんじゃないかって・・・怖くて・・・」
まほ「いつ謝るんだ?」
みほ「・・・ちゃんと・・・ちゃんと謝るつもりはしてるよ。この一年ずっと・・・明日謝ろう、明日こそはって・・・ずっと思ってる」
まほ「明日って、いつの明日だ」
みほ「・・・」
まほ「みほ」
みほ「わかった。私、覚悟を決めるよ。明日こそ。必ずエリカさんに謝る。私、もう逃げないから」キッ
まほ「そうか・・・」フッ
まほ「エリカー。ちょっときてくれるかー。だいじなはなしがある-」オーイ
みほ「おねえちゃん!?」
まほ「善は急げだ。電撃戦は我々の得意分野だろう?」ニッ
>>100
ご無沙汰しております。九月ごろに鯖落ち?してからなんとなくやる気が消えて放置してましたが、せっかくだし完結はさせようと思います
エリカ「お呼びですか?」ヒョコ
まほ「じゃ」シュタッ
みほ「まままままま待ってお姉ちゃん!投げっぱなしはやめてよぉ!」
まほ「一年間シミュレーションを積んできたんだろう?あとは野となれ山となれだ」
みほ「そうはいっても心の準備ってもんが・・・」
まほ「では、後は若い二人でごゆっくり」フフフ
エリカ「え、ちょ、隊長、なんなんですか」
まほ「ほな」シュタ
みほ「うう・・・お姉ちゃんのばかぁ・・・」
エリカ「なんなのよ一体・・・ちょっとみほ、どういうことか説明してくれる?」
みほ(~っ・・・や、やっぱり無理・・・怖くて・・・)
エリカ「みほ、私に何か話したいことでもあったの?」
みほ(・・・)グッ・・・
エリカ「みほ」
みほ(・・・お姉ちゃん、『明日』って今だよ!)
みほ「エリカさん、黙ったままいなくなっちゃってごめんなさい!」バッ
エリカ「・・・」
みほ「・・・」
エリカ「え、そんで?」
みほ「え」
エリカ「いや・・・今更でしょ。私そんなに引きずってるように見えた?」
みほ「あれ?」
エリカ「気にしちゃいないわよ。あんたが色々と重荷に感じてたのも知ってるし、追い詰められてたのもわかってるから」
みほ「・・・お、怒ってないの?・・・」
エリカ「そりゃ昔はぶっ飛ばしてやろうと思ってたけど」
みほ「ひえ」
エリカ「いつまでも過去を引きずるほど面倒な女じゃないわ」
みほ「・・・よ、良かった~~~~~」ホッ
エリカ「あんた、そんなことで悩んでたの?」
みほ「そ、そんなことって!あんなに悩んだのに~!」オコオコ
エリカ「わ!ちょ、なんであんたが怒ってるのよ!」
みほ「このやろー!」ポカポカ
エリカ「あたた!やめなさいって!なに笑いながらたたいてんのよ!もうっ!」フフ
まほ「フッ・・・よかったな二人とも」
ダージリン「あら、まほさんそんなところで腕組んで壁にもたれかかってなにカッコつけるの?」
作者様からお返事いただいたーやったー!
鯖落ちも手伝ってか、ガルパンSSの書き手が本当に貴重になってきてます
そんな中、更新があってマジうれしいです。応援してます
>>105
読んでくれている人が少しでもいることがわかれば、書く側はみんなうれしいはずだしやる気が出てくるもんなのでほかのSS書いてる人にもコメント書けば活気が出てくるかもしれませんな
もちろん、私にもね!
みほ「あ、お姉ちゃん、ダージリンさん」
エリカ「隊長、盗み聞きですか」
まほ「おっと、しまった。いや、なに、そんな悪趣味なことしちゃいないさ。な、ダージリン」
ダージリン「私はただまほさんがかっこつけているのをツッコんでただけよ」
まほ「さあ、部屋に戻ろうか」
カチューシャ「ロン!いくわよ必殺!国士無双十三面(ライジング・サン)!」カチュー
ケイ「あまいわね!私の手札はこれよ!アルティメットロイヤルストレートファイナルフラッシュ!」ケイッ
西「こいこい、猪鹿蝶、花鳥風月、天下一品の役がそろってます」ニシ
アンチョビ「はーいUNOって言ってなーい!」チョビー
まほ「なにをやっとるんだなにを」
ノンナ「まほさん達が戻って来られるまでカードで遊んでました」
ケイ「ルール無用の大乱闘サバイバルマッチよ!」ニカッ
エリカ「ただの無法地帯じゃないの」
みほ「たのしそー」
しほ「みんな」ガラ
まほ「あ、お母様」
しほ「突然だけど、そろそろ消灯よ。花も恥じらう乙女達は夜通し騒ぎたいでしょうけど、そろそろ眠る時間です」
アンチョビ「え・・・まだ9時半過ぎだけど・・・」
ケイ「ブー、まだ遊びたーい!」BooBoo!
カチューシャ「スパルター!オニー!」
しほ「口答えは聞きません!いっしょけんめい寝ろい!」クワ
まほ「皆、お母様の言うとおりだ。この家では夜9時にはお布団に入るのが決まりなんだ」
アンチョビ「小学生でももっと起きてるぞ」
まほ「消灯ー」カチッ
ケイ「はぁー・・・こんなに早く寝るなんて・・・もったいない」モゾモゾ
シィーーーーーン・・・
ダージリン「・・・」 ノンナ「・・・」 カチューシャ「・・・」
西「・・・あのー、不肖西、意見具申させていただきたいのですが・・・」
みほ「どうしました?」
西「・・・豆球を点けてもらえませんか?真っ暗はいささか・・・」
まほ「・・・」カチカチカチ
西「ありがとうございます。これで安心して眠れます。いざ」スヤッ
カチューシャ「・・・」
ノンナ「・・・」
シィーーーーーン・・・
<ズッ・・・ ズズズッ・・・
<ヘヘヘッ・・・ ズゾゾゾー・・・
まほ「・・・何の音だ」カチカチ
アンチョビ「なにかすすってるような音が・・・ってうぉい!」ビクッ
ミカ「んぐんぐ」
アンチョビ「なんで暗がりでカップラーメン盗み食いしてるんだ!」
ミカ「ゴクンッ・・・おや、人聞きが悪いね。この家から盗んだわけじゃないよ。以前プラウダから鹵獲したものを持参してきたんだ」
アンチョビ「だからって寝る直前の布団の中で食うやつがあるか!体に悪いぞ!」
みほ「あっ、返事きた」ピコピコ
アンチョビ「コラッ!そっちはケータイか!暗い中でケータイやってると目ぇ悪くしちゃうぞ!」
みほ「ごめんなさい。優花里さんと連絡とってて・・・今日優花里さん家お母さんが留守だからお父さんと協力してご飯作ったって写真を送ってくれて」
アンチョビ「えっ、ホント?見せて見せて」ズズズイ
みほ「ほら、ふわふわオムライスにチャレンジしたそうです」
アンチョビ「ほう・・・オムレツをナイフで開けるタイプのか・・・シャレたことするじゃないか」
ミカ「見せてくれ」ズズズイ
ケイ「ワイもワイも!」ズイズイ
カチューシャ「ちょっとアンタ達、布団ごとひきずって移動しないでよ」
ケイ「HAHAHA、そんなこと言うやつはこうだー」グイグイ
カチューシャ「あーノンナー、布団ごとさらわれちゃうー。あー」ズズズ
ノンナ「今行きます」ズズズイ
西「やややっ、何やら皆さん結集してますな。では私も」ズイズイ
アンチョビ「おい!なんで皆集まってくるんだ!それも布団ごと!これじゃまるで修学旅行の旅館じゃないか!」
ケイ「ドントセイ1フォーオアファイブ!(四の五の言うな!)」HAHAHA
カチューシャ「なんだか楽しいわね!カーチュカチュカチュ!」
西「なにかわからんが笑っておきましょう。はっはっはっはっは」
エリカ(うるせぇ・・・)
更新乙です
これを機に最初から読み返してみました
カチューシャが生後2日目でもう歩いていたくだりのネタをぶち込むところが好きです
たぶん作者様はわたしと歳がそう変わらない世代なんだなと実感しましたwwwwww
――・・・・・・朝
まほ「スヤァ・・・」
カチューシャ「スヤァ・・・」 ケイ「スヤァ・・・」
\スヤヤカァ・・・!/
ガラッバァァン!
まほ「!?敵襲!」ガバッ!
ケイ「ンがっ!?WHAT!?」
アンチョビ「ななっ!なんだナンダ!?」ビクッ
「起床ーーーーー!」
みほ「!」バッ
カチューシャ「な、なによ!?起き抜けにだれよアナタ!」
西「なっ・・・て、天狗の仮面!?仮面を被った謎の人物が!」
「うろたえるな小娘ども!」クワ!
Ms'ニシズミ「我が名はMs'(ミズ)ニシズミ!別名センシャドー仮面!西住流最強の戦車乗りにして、貴様ら小童どもを鍛え上げる教官であーる!」ドッバァーン
ダージリン「・・・家元・・・何をされているのかしら?」
ケイ「Oh・・・」
ノンナ「早朝から酔っ払っているのでしょうか・・・」
久々の投稿乙です
ニシズミ「はっはっは。私は西住流家元の西住しほではない。Msニシズミである」キリッ
まほ「みずにしずみ・・・一体何者なんだ・・・」
みほ「は、はじめまして。西住みほです」アセッ
ダージリン「親子ねぇ」
エリカ「い、家元・・・こんな朝っぱらからそんな仮面などかぶって一体何故・・・」
ニシズミ「うむ、私は家元ではない。私が来たのは・・・西住まほ。おぬしにこれを与えにきたのだ」サッ
まほ「これは・・・勲章?」
ニシズミ「公式戦において500輌撃破につき一つ与えられるエース勲章である。これを与えられるのは一人前の女として認められた証でもある」
エリカ「エース・・・隊長が!」キラキラ
ニシズミ「高校最後の全国大会を終え、一区切りついたので授与することとあいなった。おめでとう」
まほ「ありがとうございます」
みほ「わーお姉ちゃんすごーい」パチパチ
ニシズミ「だがしかし西住みほ!おぬしに一言もの申ーーーす!」クワ!
みほ「わひゃあ!」
アンチョビ「この家族まいにち楽しそうだな」
ダージリン「退屈しないでしょうね」
カチューシャ「わ・・・見てノンナ」
ミカ「Zzz・・・」
カチューシャ「この状況で寝てるわこの子」
ノンナ「大物ですね」
ニシズミ「西住本家に生まれながら、西住流から逃げ出した者・・・相応のことは覚悟しているのであろうな」
みほ「うぅっ・・・」ズーン
アンチョビ「ま、まってくれ!もういいじゃないか!ゆるしてやってくれよ!」
ニシズミ「・・・だが、先の大会において示したその実力は見事である。勝負は時の運と言うものの、それだけではない試合内容であった」
みほ「!」パア
アンチョビ「おおっ!ヨカッタ!認めてくれるんだな!」
ニシズミ「だが、スジは通さねばならん」
アンチョビ「ええっ!?そんな!なにをされるんだ!?ビンタか!?ワサビ寿司か!?」
ケイ「チョビ、ちょっとクワイエットにして」
エリカ「スジを通すって・・・一体何を・・・」
ニシズミ「西住流最強のこの私と勝負し、おぬしが負けなければ認めてやろう!」クワ!
みほ「!」
復活乙です
コメントがあればやる気が出てもっと書いてくれると聞いてww
カチューシャ「西住家元と勝負しろですって!?そんな無茶に決まってるじゃない!」
ノンナ「無理と無茶は違うのですよ」
ニシズミ「家元ではない。Msニシズミだ。本来ならば家元本人が相手をするところなのだが、彼女は忙しいので私が代役ということだ。私は家元と同じくらい強いぞ」
みほ「・・・」
ニシズミ「案ずるな。こちらの戦車には我が旧友が乗るのだが・・・彼女らは諸事情あって数十年戦車に乗っていない者達だ」
ダージリン「ブランクの大きいメンバーで構成されてるというわけね」
ニシズミ「紹介しよう。我が盟友達よ!」バッ
ザザッ!
派手な仮面をした女性「・・・き、貴婦人仮面・・・マダム・シマダ・・・」バン
覆面をした女性「私、カドー仮面ことイスズ女史です」バン
マスクをかぶった女性「ふっふっふ!パーマ仮面!アキヤマ婦人よ!」バン
ドミノマスクをした女性「チョーノ仮面!またの名をキャプテンチョウノだ!」バン
鼻眼鏡をした女性「お手伝い仮面、菊ちゃんでーす」バン
アンチョビ「いい年した大人がそろってなにやってんだ!」
ニシズミ「彼女達が我が戦車の乗員である」
エリカ「イスズにアキヤマ・・・みほの友達と同じ名字・・・まさか・・・」
ダージリン「シマダにチョウノ、おそらく島田流家元と陸自一等大尉の蝶野さんね・・・」
チョウノ「おっとっと~!私は美人大尉の蝶野じゃないわよー!敵かな?味方かな~?」
シマダ「く、屈辱だわ・・・こんなザマ・・・」プルプル
まほ「五人の謎の戦士達・・・一体何者なんだ・・・」ゴクリ
アキヤマ「みほさん、いつも娘がお世話になってます」ペコ
イスズ「その節はどうも」フカブカッ
みほ「???」
ニシズミ「こ、こらアキヤマ!イスズ!正体を隠せと言っただろう!」
アキヤマ「あら、つい」テヘ
みほ「あの・・・どういうことですか?」
まほ「謎は深まるばかり」
ダージリン「こんなにバレバレなのにどうしてみほさんとまほさんだけスットボけなんでしょう」
ケイ「そういえばママに聞いたことがあるわ。その昔、高校戦車道界を引っかき回した野良の戦車チームがいたと・・・それも、車長は西住流の長女だという噂が」
チョウノ「ふっふっふ、知っているなら話は早いわ!言っておくけど、私達はか~な~り!つおい!」
アキヤマ「と言っても、学生時分からずーーーっと戦車乗ってないけどね私達」ハハ
イスズ「戦車なんて大嫌いです。下品です」
菊ちゃん「なんだか久しぶりでウキウキします♪」
アンチョビ「こりゃたいしたことないな」
菊ちゃん「言っておきますが私達は一輌で三十輌を相手に陣取って勝ったこともあるんですよ」フンス
アンチョビ「ゲッ!ダメだこりゃ!」
ニシズミ「どうするみほ。おぬしの戦車道を認められるチャンスだぞ。だが、負ければ今度こそ破門だ」
みほ(この人・・・本当にお母さんと同じくらい強いなら・・・勝てっこないよ・・・)
ニシズミ「西住しほに変わってこのMsニシズミが介錯をつかまつろう。持てる力を全て用いて私と戦ってみるか、逃げるか。選べ」
みほ「っ・・・」
エリカ「やってやろうじゃないの」ザッ
みほ「エリカさん!?」
エリカ「何を驚いてるのよ?逃げるなんて選択肢はないでしょ」
ダージリン「Msニシズミは仰いました。持てる力を全て用いて戦えと・・・」ザッ
西「我らも西住さんの持つ『力』です!西住さんの築いた『絆』が西住さんの『力』なのです!」ザッ ケイ「EXACTOLY!(その通りでございます)」ザッ
カチューシャ「幻の戦車チームとやれるなんて逃す手はないわ!」 ノンナ「と、建前では言っていますが本音はみほさんに助力するためです」
アンチョビ「なんだかよくわからんがやってやる!やってやるぞ!」 ミカ「救い料百億万円ローンも可」ポロロン♪
みほ「み、みなさん・・・」
ニシズミ「フッ・・・」
アキヤマ「いいわ~、純っていいわね~」
イスズ「ほんと、青臭くってマブいですわ。未熟な青い花・・・」フ・・・
シマダ「女子高生のまっすぐな瞳で胃もたれしちゃいそう」ウプ
チョウノ「あっはっは!千代センパイおばさんなんだから~」
シマダ「なっ!わ、私はまだおばさんじゃないわよ!娘も一番幼いし!」
チョウノ「あー、じゃあその理屈で言うとしほセンパイが一番おばさんですね」
ニシズミ「・・・」ギギギギギ
チョウノ「はだだだだだだだ!腕関節キめないで!折れる折れる!」
続いてて嬉しいであります
天狗のお面でその名前だと覇王至高拳の人を連想するのだが
合ってますかね?
>>121
まさしく
みほ「やめてお姉ちゃん!その人は私達の――」ってネタにしたかったけど色々と都合上、みほも正体に気づいていないテイで
ニシズミ「いいだろう。おぬし達は来る世界大会のためにも強くあってもらわねば困る。全員でかかってくるがいい」
みほ「はい!」
まほ「やるぞ、みほ」ザッ
みほ「うん!お姉ちゃん!」
ニシズミ「西住まほ、おぬしの参加は認めぬ」
まほ「えっ」
ニシズミ「妹に手を貸すのを禁ずる」キッ
まほ「・・・ど、どうして・・・」
ニシズミ「問答無用。私の言うことは西住しほの言うこと思え。逆らえばおぬしに与えた勲章は剥奪、家族会議――じゃなかった軍法会議になるぞ」
まほ「っ・・・そんな・・・」
みほ「・・・・・・大丈夫だよお姉ちゃん。皆さんが力になってくれるんだから、きっと大丈夫」
まほ「みほ・・・」
みほ「西住流次期後継者のお姉ちゃんが、西住流のお偉いさんに反発しちゃダメだよ。それにいつまでもお姉ちゃんに守ってもらってばかりじゃ、カッコわるいもんね」
まほ「・・・」
みほ「だから・・・見ててお姉ちゃん、私の戦車道」
まほ「・・・ああ」サムズアップ
―――西住流演習場
みほ「皆さん、一緒に戦ってくれてありがとうございます。私と西住流の問題なのに、巻き込んでごめんなさい・・・」
ダージリン「まさかこの私がヤークトパンターに乗ることになるとはね」
ケイ「ミホにはティーガーⅠ、エリカにはティーガーⅡ、私達には一輌ずつパンターを与えて試合なんて、ずいぶんナメられたものよね。相手は一輌だけだってのに」
西「我ら各々が車長として、各車の乗員に西住流門下生の方々まで配していただくとはなんとも贅沢です」
アンチョビ「きっと金が有り余ってんだ。景気がいいナ。いけ好かない・・・」メラメラ
カチューシャ「ノンナは私のパンターに砲手で乗ってもらうわ」
ノンナ「やったるで」フンス
ミカ「つまり、西住みほ車、逸見エリカ車、聖グロ車、サンダース車、アンツィオ車、プラウダ車、知波単車、継続車の8輌のチームで、相手はおばさん達が乗ったティーガー一輌だけの試合だね」
西「数では圧倒的有利ではありますね」
カチューシャ「でも油断しちゃダメ。乗り慣れないパンターで、初対面の西住門下生の乗員とでは、戦い勝手が全然違うわ」
ノンナ「有利に見えて、こちらもかなりのハンデがあるわけですね」
ケイ「ドントウォーリー、ビーハッピー!相手も数十年戦車に乗ってない人がいるくらいだし、なんとかなるなる!」
エリカ「簡単に言うわね・・・」
みほ「たとえ相手がお母さんと同じくらい強い人でも、私達なら勝てないことはないと思います。できる限り全力で、無理はしない程度に戦い抜きましょう。では、パンツァー・フォー!」
みほチーム<ギャラギャラギャラ・・・・・・
アンチョビ「さすが西住流の演習場、実戦を想定してか起伏がけっこうあるナ」
みほ「現在我々は右手に崖を見て走行中です。左翼に注意して進んでください」
ミカ「崖のすぐ上に敵がいるかもしれないね」
アンチョビ「お、脅かすなよ!」
カチューシャ「こっちは8輌全車で固まってるのよ。たった一輌で突っ込んでくるほど、相手もバカじゃないわ。どうにかして私達を分断しようとするはずよ」
ダージリン「『亀の甲より年の功』・・・狡猾な手段で各個撃破を狙うでしょうね。崖の上から岩を落とすとか」
みほ「!・・・静かに!」
<・・・・・・ドド・・・ドドド
エリカ「!・・・来る」
<ドドドドドドド!
グ
ワ
ォ
ン
ッ
\ ! /
エリカ「んなっ!?」
カチューシャ「上!?」
ティーガーⅠ<ドッッ!
ドドドドドドドドドドド!
ケイ「WHOA!戦車が飛んだわ!」
アンチョビ「戦車が飛ぶかよ!」
西「まさか崖の上から来るとは!」
ニシズミ「ぶっぱなせ」
ティーガーⅠ<ドォ!
アンチョビ車<ゴガァン!
アンチョビ「あいたー!」
みほ「アンチョビさん!大丈夫ですか!?」
ティーガーⅠ<ドッ!
ミカ車<ドゴンッ! シュポッ
みほ「!・・・迎撃!」
みほ車、エリカ車、ケイ車、カチュー車<ドドォン!ドォンドォン! \ドドドドーン/
カチューシャ「当たらないっ」
ティーガーⅠ<ドッ!
ダージリン車<バゴッ!
ダージリン「っ・・・!砲撃!」
ダージリン<ドン!
ティーガーⅠ<ゴギンッ
ダージリン「!・・・咄嗟に車体を斜行して真芯をズラすなんて・・・おやりになるわね」ジリッ・・・
ニシズミ「やるな蝶野、腕はまだ建材といったところか」
チョウノ「うっす!キョーシュクッス!」
イスズ「申し訳ありませんしほさん、二度も外してしまいました」
ニシズミ「気に病むな。ブランク明けの二発目で一輌撃破はたいしたものだ」
シマダ「しぽりん、男口調になってるわよ。キャラに入りすぎ。そのトシで。痛々しい」
ニシズミ「うっ、うるさいやいっ!」
菊ちゃん「好子さんの装填の早さはさすがですね。何十年ぶりなのにすごいです」
アキヤマ「ふふふ、主婦ってけっこう力仕事なのよ」
シマダ「私達をおばさん呼ばわりした子は落としたわね。フラッグ戦だからみほちゃんをやれば終わりだけど、それじゃつまらないもの。徹底的にやってやりましょう」
チョウノ「?・・・おばさん呼ばわりなんてされたっけ?」
ニシズミ「無駄口はそこまでだ。小娘どもがお待ちかねだ。かますぞ」
みほ「ミカさん!大丈夫ですか!?ケガは!?」
ミカ【平気だよ。すまない、あっという間にやられてしまったよ】ポリュリュン♪
エリカ「卓越な走行テクもだけど、装填速度も速いわ。そろそろ来るわよ」
西「やられる前にやらいでか!西絹代、突貫します!」ア、ソ~レッ カッテクルゾト イサマシク~♪
西車<ドンッ!
ティーガーⅠ<ギンッ! <ドワッ!
西車<ズドン! シュポッ
西【すみません!花と散りました!】
みほ「つ、強い・・・!」
<ドーン・・・! <ドドーン・・・!
まほ「・・・」
西住門下生「・・・まほさん、お気持ちはわかります。ですが、どうかよく考えてください」
まほ「・・・」
西住門下生「みほさんに助力したいでしょうが、家元の・・・あ、いや、Msニシズミさんの言いつけを守ってください」
まほ「・・・わかっています。しかし、こうしてただ見つめていることが本当に正しいのか・・・」
西住門下生「今、あなたが戦車に乗れば勲章を剥奪されるだけでなく、次期後継者としての立場というものが――」
まほ「・・・みほ」
エリカ車<ドッ! \ドーン!/
エリカ「チッ!当たらない!」
みほ「脚を止めましょう!」
ケイ「OK!カチューシャ!ノンナ!任せるわよ!」ギャラギャラギャラ!
ケイ車 >ガン!< ティーガーⅠ
カチューシャ「ノンナ!今よ!」
ノンナ「はい」ドッ!
ティーガーⅠ<ギャガンッ! ドン! ケイ車<ドワ! シュポッ
アンチョビ「やった!ケイのアメフトばりのタックルで足止めしたおかげで当たったぞ!」
みほ「でもわずかに車体をズラして芯を外されました。履帯を壊しただけでも御の字ですが・・・ケイさんのパンターも引き換えに撃破されてしまいました」
エリカ「履帯がやられて動けない今がチャンスね。トドメさしたるー!」
ノンナ「!・・・待ってください。あれを・・・」
菊ちゃん「ドント ストップミー ナ~ウ♪」トンテンカン トンテンカン
ニシズミ「直ったな。戻れ菊代」
菊ちゃん「はいはーい」ササッ
ティーガーⅠ<ギャラギャラギャラ!
エリカ「ゲーっ!?履帯が直ってるー!?」
アンチョビ「まさか今の一瞬で修理したのか!?F1のピットインより早いぞ!」
ニシズミ「撃て」
イスズ「撃つー」
ティーガーⅠ<ドンッ!
エリカ「!っみほ!」
ダージリン車>バッ! >ドーン!< シュポッ
みほ「ダージリンさん!?・・・盾に・・・大丈夫ですか!?」
ダージリン「よしなに」ケホッ
アンチョビ「今だ!リバウンドを取るぞー!うてうてうてー!」ドンッ!
<ドーン ティーガーⅠ<ドッ アンチョビ車<ゴワッ
アンチョビ「やっぱむりでした!」シュポッ
エリカ「みほ!私達でいくわよ!慣れた戦車と乗員なのは私達だけ、マトモにやればきっといけるわ!」
みほ「はい!」
西住門下生「みほさんチーム・・・ピンチですね」
まほ「・・・」
西住門下生「・・・あの、まほさん・・・さっきは西住流の者としての手前ああ言いましたが・・・本音を言うと、私達はあなたに従うつもりです」
まほ「・・・」
西住門下生「ええと・・・つまり何が言いたいかと言うと・・・は、ハッキリと言うわけには・・・」
\ドーン!/ \ギャラギャラギャラ!/ \ドワォ!/
菊ちゃん「すごいですね千代さん。さっきから読みがズバズバ当たってますよ」
シマダ「オホホーのホー!当然です。これが島田流、島田流でございます」ニタ~
ニシズミ「うっぜ」
アキヤマ「千代ちゃんが相手の動きを読んで、しほちゃんが判断して指示を出すダブル車長スタイル、いい感じね」
シマダ「まあ私が?鋭くて?天才で?島田流だから?ガンコで脳筋な西住流の弱点を補ってあげてるんですけど?」
ニシズミ「・・・」スッ
イスズ「しほさん、落ち着いてください。砲弾つかんで立ち上がらないで。それで殴ったら明日の朝刊一面決まりですよ」
\ドドッ!/ \ギャギャギャ!/ \ドワ!/
エリカ「くっ・・・私とみほの連携でもあしらわれるなんて・・・」
みほ「二輌だけの連携では戦術も限られる・・・なんとか打開策を考えないと・・・」
ニシズミ「右に80、狙え」
みほ「!エリカさん危ない!」
エリカ「!」
ニシズミ「砲撃」
ティーガーⅠ<ドワ!
>ドーン!<
カチュー車<シュポッ
エリカ「なっ・・・」
カチューシャ「このカチューシャが守ってあげたんだから感謝しなさいイツミーシャ!」
ノンナ「みほさん、エリカさん、ご武運を」
エリカ「っ・・・ありがとう・・・」
みほ「これで私とエリカさんの二輌だけ・・・」
ティーガーⅠ<・・・
みほ車<・・・ エリカ車<・・・
ニシズミ「さあ、どう出る、みほ」
みほ「・・・西住流円月連撃で・・・いやダメ、西住流獅子王双覇撃か・・・たぶん見破られる・・・西住流竜巻斬艦撃なら・・・っ、返されるのがオチ・・・」
エリカ「手詰まりのようね・・・私達だけじゃ・・・」
みほ「っ~!・・・」
まほ「みほっ・・・」
西住門下生「まほさん、いいんですか。みほさんやられてしまいますよ」
まほ「・・・」
西住門下生「負ければ・・・みほさんは正式に西住流から追放なんですよ」
まほ「・・・」
西住門下生「まほさん!」
クルッ
まほ「私はティーガーで行く」
みほ「・・・こうなったら最後の手段、西住流玉砕アタックでいくしかない・・・!」
エリカ「付き合ってあげるわみほ。こうなりゃ意地よ!」
<ま↑ったぁーーーーー!
みほ「!この声は――」
まほ車<グォンッ!
みほ「お姉ちゃん!」
エリカ「隊長!」
ニシズミ「フッ・・・」
まほ車<ギャラギャラギャラギャラギャラ――
――ギキィーッ!
まほ「西住まほ、参上」キリッ
みほ「だ、だめだよお姉ちゃん!言いつけを破ったら勲章取り上げられちゃうのに――」
まほ「そんなもの、また取ればいい」
みほ「で、でも・・・」
まほ「見て見ぬフリして後悔したくないんだ。もう二度とな」
みほ「・・・おねいちゃん・・・」
チョウノ「HAッ!こっからが本番よ。ね?家元」
ニシズミ「ああ、気を引き締めろ。ウチの子達は手強いぞ」
まほ「みほがオフェンスで、エリカがバックアップ、ディフェンスは私がやる」
みほ「了解!」
エリカ「黒森峰三羽ガラスの復活よ!」
まほ車 みほ車 エリカ車<ギャラギャラギャラギャラギャラ!
ニシズミ「撃て!」
ティーガーⅠ<ドッ! まほ車<ゴィン!
イスズ「くっ、守りに入りながらも車角をズラして直撃を外すとは・・・」
エリカ「にし!」ドッ!
みほ「ずみ!」ドッ!
まほ「にしずみっ!」ズドン!
ティーガーⅠ<ゴガンッ!ゴギンッ!ドガゴキンッ!
アキヤマ「わあ!さっきまでと連携が断然違うわ!」グラグラ
菊ちゃん「当然です。全国でも指折りの実力者三人ですよ。それもライバル同士が組んでるんだから最強です」
アキヤマ「おお・・・言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信ね・・・」
イスズ「どうにか連携力を崩せれば・・・」
ニシズミ「ふふ・・・」
みほ「三位一体ゴーゴー西住フォーメーションでいきます!」
エリカ「ハッハァー!いくわよいくわよいくわよぉー!」
みほ車<ギャギャギャ! エリカ車<ギャギャギャ! まほ車<ギャギャギャ!
<ズドン! <ドドン! <ドゴォン!
みほ「!・・・注意してください。相手の戦車から人が顔を出してます」
エリカ「!?ヘンなやつがいるわよ!」
ティーガーⅠ<ボワン!
まほ「煙幕か・・・」
シマダ「オホホ~のホ~!どうかしら?これでお得意の連携もとれないでしょう」
まほ車<ギャラギャラギャラ!
みほ車<ギャラギャラギャラ!
エリカ車<ギャラギャラギャラ!
<ズドドドンッ! >ガガガンッ!< >バギンッ<
シマダ「!?・・・なっ――」
エリカ「悪いわね!私達は目ぇつむっててもフォーメーション組めるのよ!」ギャラギャラ
みほ「毎日毎日汗と油にまみれて練習してきた私達の底力です」ギャラギャラ
まほ「行くぞ、みほ!エリカ!」ギャラギャラ
アキヤマ「しほちゃん!指示を!」
ニシズミ「右に回り込め!まほを巻いてみほを狙い撃つ!逸見の援護に警戒しつつ大回り旋回!」
チョウノ「合点しょうちの助ー!」ギャルルルル!
菊ちゃん「ふふっ・・・家元、楽しそう」
>ドォン!<
>ガンッ!<
>ゴガン!<
>ズガガン!<
>ガガンガン!<
>ズドォン!<
>ドゴォン!<
西「両陣営、一歩も引かぬ大接戦ですな」
アンチョビ「それにしてもあの家元、なんだってあんな変装してるんだろうな」
カチューシャ「ミホーシャとのわだかまりを解消したいけど、家元としての立場があるのよ。だから面と向かってミホーシャの戦車道を認めるなんていえないのよ」
ノンナ「不器用な人ですね」
ミカ「蛙の子は蛙さ」ポロロン♪
ダージリン「ミカさんの言うとおり、親も子も不器用なのよね・・・」フフ
イスズ「くっ、隙が無い・・・」ジリヒン
アキヤマ「千代ちゃん、さっきまでの鋭い読みをもう一度ちょうだいよ」
シマダ「えっ、あっ、いや・・・そ、その~」
菊ちゃん「そういえばまほお嬢様が参戦してからすっかりナリを潜めてますね」
シマダ「それは・・・」
ニシズミ「!・・・まさか・・・動きが読めたのはあの子達の戦車に盗聴器でも仕込んでいたんじゃ・・・」
シマダ「ゲッ!・・・い、いやそんなことないですじょ」
ニシズミ「ちよすけぇ!貴様と言う奴はぁ!そんなヒキョーな手をっ!」
アキヤマ「なるほど、試合に参加する子達の車輌には仕掛けてたけど、まほちゃんの戦車には仕込んでなかったのね」
シマダ「だ、だって西住流同士の試合だし戦法とか諸々手に入れたかったのよ!」
ニシズミ「サイテーだな島田流!盗聴器つかって得意顔だったとは!」
シマダ「なによ!っていうかそもそもこんな親子喧嘩に付き合わされるこっちの身にもなりなさいよ!それくらいの得したっていいじゃない!」
ニシズミ「ヤイノ!」
シマダ「ヤイノ!」
『ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!』
アキヤマ「二人とも、ヤイノヤイノと言い争っている場合じゃ――」
チョウノ「!ヤバッ!来る!」
菊ちゃん「車角左に20、上に5、撃ってください!」
イスズ「っ!」
>>ドッ!<<
・
・
・
みほ「ありがとうございましたっ!」バッ
ニシズミ「いい試合だった。正直、負ける気はなかったんだが、引き分けとはな」
みほ「あの・・・どうして傷だらけなんですか?なんか引っ掻いた痕みたいなのが顔中に・・・」
ニシズミ「気にするな。痴話喧嘩だ。それよりも、腕を上げたようだな西住みほ。黒森峰にいた頃よりもな」
みほ「・・・ありがとうございます。でも・・・これでお母さんと仲直りはできないんですね・・・」
ニシズミ「・・・」
みほ「Msニシズミさんに勝てば、お母さんが私のことを認めてくれるって・・・最後のチャンスだったのに・・・」
ニシズミ「いいや、試合の前、私はこう言ったんだ。『西住流最強の私と勝負し、負けなければ認めてやろう』と」
みほ「えっ・・・」
ニシズミ「西住みほ、おぬしの戦車道はたいしたものだ。西住しほと同じくらい強い私に負けなかった。西住しほも正式におぬしのことを認めるはずだ」
みほ「!・・・・・・あ、ありがとうございます!」
ニシズミ「これで西住しほとおぬしのわだかまりは解消された。思う存分母親に甘え、仲良し親子として――」
みほ「いえ、それはできません」
ニシズミ「えっ」
みほ「今度、お母さんにちゃんと正面から向き合って、頭を下げるつもりです。代理の人に認められたと言っても、私の中ではスッキリしてませんから」
ニシズミ「・・・」
みほ「今はまだちょっと怖いけど・・・近いうちに、ちゃんとお母さんと話します。自分から。お母さんもきっとそうじゃないと納得しないでしょうし」
ニシズミ「・・・そうか。いつかちゃんと仲直りできるといいな」
みほ「はいっ」
ニシズミ「だが西住まほぉ!お前に一言モノ申ーーーす!」クワ!
まほ「げっ」
ニシズミ「私の言いつけを無視し、西住みほに加勢したな。それがどういうことかわかっていないわけではないだろう」
みほ「あ、あのっ、お姉ちゃんは私のために――」
ニシズミ「よくやった」
まほ「・・・・・・えっ」
ニシズミ「これ以上は言えない。私にも立場というものがあるからな」
まほ「!・・・はい。ありがとうございます」
ニシズミ「それでは、私達はそろそろ去ろう。女子高生のこわっぱども!今日の試合を大いに省み、今後に活かすように!」
西「はっ!心得ました!勉強になります!」バッ
ケイ「考えてみれば、西住流家元と島田流家元に稽古つけてもらったってなかなか貴重な体験だったわね」
シマダ「フン、私だけなら引き分けたりしなかったけれど」
ニシズミ「なにをう卑怯者め!盗聴器の件は戦車道連盟でつるし上げてやるからな!」
シマダ「こんな非公式のプライベート試合のことで連盟がどうこうするわけないじゃないバーカ!」
ニシズミ「バカって言うほうがアホだバカ!」
シマダ「アホ言うなバカ!」
アキヤマ「はいはい、やいのやいのとみっともないからそこまでにしなさい。ごめんねみんな、盗み聞きなんかしちゃって」
チョウノ「あなた達、世界大会もがんばってね!ファイト!」
イスズ「あ~、油と汗の匂いが染みついてしまうわ。戦車なんてやはり嫌いよ」パタパタ
菊ちゃん「とは言うけど、楽しそうでしたね五十鈴さん」
イスズ「・・・まあ、たまになら気分転換になっていいかもしれませんね」フフ
ダージリン「一時はどうなるかと思ったけど、一件落着ね」コウチャスス・・・
アンチョビ「アレ、なんでこんなことになったんだっけ」ハテ
西「西住邸にて一泊二日の旅のはずが、いつの間にやら戦車試合にもつれ込み・・・」
ノンナ「結局、我々はいつも戦車道になるんですね」
ミカ「風の吹くまま気の向くまま、その結果が戦車道さ」
カチューシャ「なに言っちゃってんのこの子」
ケイ「HEY!それよりみんな、すっかり汚れちゃったわよね。汗もかいたし、サッパリしたいわ~」チラッ
まほ「そうだな。みんなで銭湯にでもいくか」
西「また試合をするのですか!?」
ダージリン「西さん、戦闘ではなくて銭湯よ」
カチューシャ「いいわね!みんなでおっきなお風呂!きもちよさそう!」
エリカ「隊長とみほと銭湯・・・」タラ~
ノンナ「エリカさん、鼻血」
みほ「そういえばウチから歩いていけるところに銭湯があったよね。まだやってるかな」
まほ「やっているさ。時代と共に変わるものもあるが、変わらないものもあるからな」
アンチョビ「よぉ~し、旅の締めくくりにみんなでテルマエだ!ドベがみんなにコーヒー牛乳オゴりな!」ダーッシュ
ケイ「あっ!待ちなさいよ!アンフェアーよ!」ダーッシュ
カチューシャ「ノンナ!合体!」ガキーン
ノンナ「全速前進です」ダーッシュ
ミカ「」ダッ
西「おおっ!みか殿の無心での全力疾走!私も負けていられません!とつげきぃ~!」ダダーッ
まほ「みほ、エリカ、最下位は西住流デコピンだぞ」ダッシュ
みほ「ええ~っ」
エリカ「お先に!」ダッシュ
みほ「あっ!待ってくださ~い!」ダッ
ダージリン「やれやれ、みんなまだまだ子供ね」
~おわり~
ダージリン「一時はどうなるかと思ったけど、一件落着ね」コウチャスス・・・
アンチョビ「アレ、なんでこんなことになったんだっけ」ハテ
西「西住邸にて一泊二日の旅のはずが、いつの間にやら戦車試合にもつれ込み・・・」
ノンナ「結局、我々はいつも戦車道になるんですね」
ミカ「風の吹くまま気の向くまま、その結果が戦車道さ」
カチューシャ「なに言っちゃってんのこの子」
ケイ「HEY!それよりみんな、すっかり汚れちゃったわよね。汗もかいたし、サッパリしたいわ~」チラッ
まほ「そうだな。みんなで銭湯にでもいくか」
西「また試合をするのですか!?」
ダージリン「西さん、戦闘ではなくて銭湯よ」
カチューシャ「いいわね!みんなでおっきなお風呂!きもちよさそう!」
エリカ「隊長とみほと銭湯・・・」タラ~
ノンナ「エリカさん、鼻血」
みほ「そういえばウチから歩いていけるところに銭湯があったよね。まだやってるかな」
まほ「やっているさ。時代と共に変わるものもあるが、変わらないものもあるからな」
アンチョビ「よぉ~し、旅の締めくくりにみんなでテルマエだ!ドベがみんなにコーヒー牛乳オゴりな!」ダーッシュ
ケイ「あっ!待ちなさいよ!アンフェアーよ!」ダーッシュ
カチューシャ「ノンナ!合体!」ガキーン
ノンナ「全速前進です」ダーッシュ
ミカ「」ダッ
西「おおっ!みか殿の無心での全力疾走!私も負けていられません!とつげきぃ~!」ダダーッ
まほ「みほ、エリカ、最下位は西住流デコピンだぞ」ダッシュ
みほ「ええ~っ」
エリカ「お先に!」ダッシュ
みほ「あっ!待ってくださ~い!」ダッ
ダージリン「やれやれ、みんなまだまだ子供ね」
~おわり~
~おまけ~
みほ「・・・」
ダージリン「・・・」
ケイ「・・・」
アンチョビ「・・・」
カチューシャ「・・・」
ノンナ「・・・」
西「・・・」
ミカ「・・・」
エリカ「・・・」
【準備中】
まほ「銭湯夕方からだった」
~おしまい~
これにて完結です。長いことダラダラとすんません。最初と終盤でかなり空気感違うけどすません
しほ「時には昔の話を」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477649163/)
途中の家元ズのチームはなんやねんって人はこちらのSSを参考にしてください。見てなくても問題はないように気をつけましたが、唐突感がすごいのでこっち見たほうが飲み込めるかも・・・
それではここまで見てくれた方、ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
これは期待