善子「アメとムチ」 (26)

初投稿。
某漫画のネタです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530069650

ルビィ「いやぁ、ビックリしたなぁ」

善子「…………」

ルビィ「まさかあんな事になるなんて!」

善子「どうしたの?って相手に言わせる入り方やめてくれない?」

ルビィ「え?聞きたいの?」

善子「言いたいんでしょ?」

ルビィ「実は、ついに花丸ちゃんのメールアドレスを手に入れたの!」

善子「ふーん、正直ずら丸のどこが良いの?全然分からないんだけど」

ルビィ「やっぱりあの持って生まれた文学少女的要素!
それでいてお寺生まれ特有のわびさび感かな!」

善子「ふーん、それでメールしたの?」

ルビィ「まだメールは送れてないの…
そこで善子ちゃんに相談があるんだけど、最初のメールどういうのがいいかな?」

善子「別に何でも良いと思うけど…当たり障りのないやつで良いんじゃない?」

ルビィ「ちょっと未送信で作ってあるメール見てくれる?」

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宛先 : 花丸ちゃん

件名 : なし

本文
映画のチケット手に入れた

行く 行かない

よく考えて

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善子「犯行声明文か!」

ルビィ「シンプルさとかを考えてたら一周まわってこれが良いかなと思って」

善子「一周半まわってちょうど怖いわよ…
ん?」

スタスタ

ルビィ「あ……おねぇちゃんだ……」

ダイヤ「あらルビィ、こんな所で喋ってないで早く帰りなさいな。
今日はカレーの初日ですわよ」

ルビィ「何日か続くの前提だよ……」

善子「こんばんは、ダイヤ」

ダイヤ「こんばんは、善子さん。
善子さんからもルビィが早く帰るように言ってあげて下さいね」

ダイヤ「あまり遅くならないように帰るんですよ、それでは失礼しますわ」

スタスタ


善子「……なにか疲れてるわね、ダイヤ」

ルビィ「今、学校とかの事でゴタゴタしてるからね…」

善子「………………」

ルビィ「………………」

善子「さ、最初のメール食べ物の話とかはどう?」

ルビィ「なるほど、ちょっと作ってみるね」ポチポチ



ルビィ「どう?」

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宛先 : 花丸ちゃん

件名 : やっほー\(^o^)/

本文
花丸ちゃんは好きな食べ物はある?

ウチは今日カレーだったんだぁ(°_°)

てことは明後日はカレーうどんだよ(´・_・`)

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善子「まぁ、良いんじゃない?」

ルビィ「よし、送信するよ…!
あー、緊張する…」ドキドキ

善子「ルビィってそんなところでも乙女みたいなのね」

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ルビィ「花丸ちゃんから返事を待つ間に花丸ちゃんと幼馴染の善子ちゃんに教えてもらいたいことがあるの」

善子「ルビィから教えてほしいなんて珍しいわね、良いわよ。何でも聞きなさいリトルデーモン4号…!」

ルビィ「花丸ちゃんをメロメロする方法教えて」

善子「えっ…メロメロ?」

ルビィ「うん」

善子「えーっと…そうね…」

善子「基本的にはずら丸の自己肯定感を高めてあげることよ」

ルビィ「どういう事なのそれ」

善子「女っていうのはすぐに「痩せたい」とか「鼻整形したい」とか言うでしょ?
貴女は既に完璧な状態であるし、ありのままで素晴らしいって事を伝え続けるのよ」

ルビィ「レデ◯ーガガみたいな事言うね善子ちゃん」

善子「そしてその上でのアメとムチよ」

ルビィ「飴をあげるの?」

善子「ルビィの好きな飴とは違うわよ」

ルビィ「ドメスティックバイオレンス的なやつ…?」

善子「アメとムチっていうのはなにも暴力と抱擁だけじゃないわよ。
肯定と否定。
共感と反感。
これをバランス良く放り込む。」

ルビィ「難しそうだね…」

善子「なら私がずら丸やったげるからルビィはアメとムチをやってみなさい」

ルビィ「わかったよ!」



善子『この前ダイヤさん先払いで払うって約束してたのにゴネ出してホント最悪ずら~』スパ~



ルビィ「そもそものキャラ設定がおかしいよ!!」

ルビィ「花丸ちゃんはおねえちゃんと援助交際なんかしてないし、タバコも吸ってないよ!」


善子「まぁとにかく、そうやって支配していくのよ」


ルビィ「支配?」


善子「そう、そして後は執着を捨てる事よ。
ずら丸じゃないとダメっていうのは失敗するパターンなの。
嫌われてもいい、ずら丸じゃなくても良いっていうのが結局一番上手くいくのよ。」


ルビィ「む……!
でも恋愛ってそんなんじゃないよ!
唯一無二だから好きなんだよ!
支配とか、そんなんじゃないよ!」

善子「ルビィはずら丸を手に入れたいんでしょ?
効率が良い方法を教えてるのよ」


ルビィ「……………あのね善子ちゃん」


ルビィ「善子ちゃんは色んなことを知ってるからそんな事を言っちゃうんだよ。
そういう所が人間らしくないというか…
そのうち痛い目みちゃうよ。
効率がどうとか受験勉強みたいに言っちゃって」


善子「……………」




ルビィ「でも…いっぱい良いところがあるから友達なんだけどね」



善子「もうアメとムチ使いこなしはじめてるじゃない」

ルビィ「でも善子ちゃん、そんなに言うけどモテるの?
今年のバレンタインチョコ、1年生だけからなら何個貰えた?ルビィ達はAqoursの活動で忙しかったから3人ともあげられなかったと思うけど…」


善子「一個よ」


ルビィ「えぇっ!?一個だけなの!?
善子ちゃんクラスのみんなと打ち解けたし、可愛いからもっと沢山かと思ってたけど…」


善子「まぁ…私は……ルビィはどうなの?」


ルビィ「ルビィは12個だよ!」

ルビィ「でもそっかぁ、善子ちゃん一個だけなんだぁ……」
(あれ……?そういえばバレンタインの時、善子ちゃんと花丸ちゃん2人で何処かに行ってたような…)





ルビィ「その一個って…まさか花丸ちゃん…?」



善子「……っ……」


ルビィ「…………………」

ルビィ「………………」

善子「………………」



ピロン♪


ルビィ「あっ、花丸ちゃんからの返事かな」


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差出人 : おねえちゃん

宛先 : ルビィ

件名 : なし

本文
ジャガイモ買い忘れましたわ

カレーには必要です

スーパーで100円以内

探してきなさい

言うことを聞いておいた方が良いですわよ

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ルビィ「おねえちゃんから、より犯行声明文めいたメールだった………」

ピロン♪


善子「今度こそずら丸なんじゃない?」

ピロン♪


善子「今度こそずら丸なんじゃない?」


ーーーーーーーーーー


差出人 : 花丸ちゃん

宛先 : ルビィ

件名 : Re:やっほー\(^o^)/

本文
あんことかのっぽぱんがすきずら


ところでどちらさま?


ーーーーーーーーーー

ルビィ「………登録すらされてない………」ズ-ン



善子「…ずら丸から知らない人からメールがきて怖いって届いてるわ……」



ルビィ「Aqours辞めよっかな…………」

おわり

読んでいただきありがとうございます。

とても面白いネタなので、漫画も見つけてくれると嬉しいです。
機会があれば別の話も書きたいと思います。

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