真乃「鳥料理大好きです!」ムンッ! (16)

(事務所)

はづき「プロデューサーさーん。昨日頼んでおいた書類、やってくれましたー?」

P「ごめん。まだ」

はづき「…また後回しにしてるんですか。今日中に出さないといけないものなんですからね。早めに出してくださいよ?」ハァ

P「ウッス」

はづき「午前中に出さなかったらプロデューサーさんの子供の頃の写真。アイドルたちにバラ撒きますから」ピラッ

P「へーい…って、待て!? なんでそんなもん持ってるわけ!?」ガ-ン

はづき「先日、久しぶりにプロデューサーさんのお母さんに会った時にアルバムを見せてもらいました♪」

P「何やってんのよオカン…」

はづき「まあまあ。私たち幼馴染じゃないですか。今さら見て恥ずかしいものなんてありませんよ」

P「そうかもしれないけど」

はづき「ちなみにこちらはプロデューサーさんが私の服を着せられて女装した姿の写真です。小学3年生くらいの頃ですかね」ピラッ

P「地雷を隠し持ってんじゃねーか! 返せェ!」バッ!

はづき「嫌ですぅ~。返して欲しかったら早く書類を終わらせてください~♪」ピラピラ

P「ああ…めんどくさい…脅迫っつーのよ。そういうの」カキカキカキ

はづき「約束を守れないプロデューサーさんが悪いんです。終わったらちゃんと返しますから」

P「やっぱ返さないとか無しだよ?」

はづき「わかってますって」

はづき「(ま、スキャナーで読み込んで携帯にデータは保存済みなんですけど…♪)」ニマニマ

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P「あー、そろそろ真乃との打ち合わせの時間だし。午前中に終わるかな…これ」カキカキカキ

はづき「グダグダ言ってないで終わらせてください。まったくもう。私の親愛度が下がっちゃいますよ」

カチャ

真乃「おはようございます。プロデューサーさん。はづきさん♪」

はづき「おはようございます。真乃ちゃん」

P「おはよう真乃…」

真乃「♪」バッサバッサクルッポ-

P「頭の上にめっちゃ鳩が乗ってるゥー」

真乃「お友達です! 5羽います!」ムンッ

鳩たち「クルッポー」モソモソモソモソ

P「密集しすぎてもっさりした『ロシア帽』みたいになってる…怖え…」

はづき「鳩のハットですね!」

P「やかましい」

真乃「実はですね…この子達だけじゃなくてまだまだたくさんいるんです♪ …はいっ!」スッ

ボンッ!!

クルッポ-!

はづき「わー♪」パチパチパチ

P「さも当たり前ように手のひらから鳩を出現させるんじゃないよ。いやすごいけどね。アイドルの領分を超えてマジシャンになってるよね」

真乃「ポーケットを叩くと…♪」

ポンッ

クルッポ-!

真乃「鳩さんがいーちわー♪」

ポンッ

クルッポ-!

真乃「もひとつ叩くと鳩さんがふーえーる♪」ムンッ

ポンッ
ポンッ
ポンッ

バッサバッサクルッポ-!
トゥルルル-!
ドゥルットゥ-! ホウボウ!
ヒヒィィィン!!
ポッポ-! ドゥルルル-!

P「やめてー。ここ事務所だからどんどん鳩を増やすのはやめてー。なんか馬も混じってるし。ほっぺをついばまれてるし。いてててて。痛い痛い」

鳩「クルッポー」ココココココココ

P「デコを執拗に突くんじゃねぇ。鳥畜生」ペシッ!

はづき「私には危害を加えてきませんけど?」

鳩「クルッポー♪」スリスリ

P「このスケベポッポども…人間を選り好みしてやがる…っ!」

真乃「す、すみません。ちょっと出しすぎちゃいましたね。すぐに事務所の外に出します!」

真乃「…」スゥゥゥゥ

真乃「総員ンッ! 整列ゥッ!」ムンッ

鳩たち「クルッポォ!」ザッ!

P「!?」

真乃「番号ォッ!」

鳩「クルッ!」

鳩「ポゥ!」

鳩「クルッポー!」

鳩「ドゥ!」

鳩「ポポゥ!」

真乃「一列に並んでェ…行進ーッ! 窓の外ォー…飛行ッ! 解散ッ!」ピッ!

鳩たち「ドゥルッ!」

トテテテテテ...バッサバッサ...

P「…」

はづき「わーっ♪」パチパチパチ

真乃「プロデューサーさん。外に出しましたよ♪」ニコリ

P「『軍隊』みたいな統制してんのね」

真乃「私はリーダーです」キラ-ン

P「さっきお友達って言ってたのになぁ…」

はづき「まあまあ。これだけすごい特技ならライブで活かせそうじゃないですか♪」

P「マジシャンをさらに超えて『サーカスの演目』ですよ。これアイドルとちゃいます」

真乃「安心してくださいプロデューサーさん」

P「?」

真乃「私。ニワトリとヒヨコも統率できます」キラ-ン

P「鳥の種類は関係ねぇんだよなぁ」

(しばらくして)

P「…というわけで来月までの予定はこんな感じ。普通の仕事の他にオーディションが2本入ってるからわりと忙しいぞ。スケジュール詰まってるけど体調管理だけはしっかりな」

真乃「はい。わかりました♪」ムンッ

鳩「クルッポゥ」ピッ!

P「1羽だけ残ったこの子は何なん?」

真乃「この子はナゲットと言います。ほら、リンクアピールの時のあの子です♪」

P「あー、毎回頬ずりされてるポジションのアイツか。妬ましい羨ましい。俺もスリスリされたい」

真乃「むんっ。スリスリされたいのならばそうと言ってください! 喜んでやりますから!」ガシ-スリスリスリ

P「ああ…癒される。髪の毛柔らかっ」モフモフ

真乃「♪」スリスリ

鳩「グルッポヴ!!」ココココココ

P「ははは。嫉妬か鳩畜生め。ていうか革靴の先を突いて傷付けるのはやめろ。地味に腹立つからそれ」

真乃「ナゲット。ダメですよ! プロデューサーさんに迷惑をかけるなら食べちゃいますよ!」ムンッ!

鳩「クゥ…」

P「真乃の言うことは聞くなぁ」

真乃「リーダーですから。厳しく躾けてあるんです♪」キラ-ン

P「ほー。でも食べるのは嘘だよね」

真乃「え?」

P「え?」

真乃「…」

P「…」

真乃「野鳩の調理って条例に引っかかりました?」

P「知らんけど真顔で聞くのやめて。え、お友達を食うの?」

真乃「…」

鳩「…クルッポゥ?」

真乃「…」ジュルリ

P「よだれ出てるゥ」

鳩「ォ!?」

真乃「プロデューサーさんはベジタリアンですか?」

P「お肉大好きですけど」

真乃「なら良かったです。今度、水炊きを作る予定なので一緒に食べましょう♪」

P「肉はスーパーで買うのかな」

真乃「私の号令と共にお肉は飛んでやってきます!」

P「やめてあげてェェェェェェ!」

鳩「クルッポォ!」

トテテテテテ...バッサバッサ...

真乃「あ、ナゲット!」

P「そら逃げるよ。鳩からしたら真乃は『ヤマンバ』みたいなものだもの」

真乃「ナゲット規則違反…と。後で軍ポッポ会議にかける必要がありますね」メモメモ

P「(軍法会議の鳩版か…)」

(しばらくして)

はづき「プロデューサーさん。打ち合わせが終わったならすぐに書類を」

P「ウッス。ところではづき。何を食べてるの?」

はづき「焼き鳥です」ムシャムシャ

P「いいなぁ」

はづき「食べます? 食べかけですけど」

P「普通に新しいのが欲しいんだけど」

はづき「どうぞ」スッ

P「半分かじったつくねを寄越すんじゃないよ」

はづき「口移しで食べさせろと? まったくもう亭主関白ですね♪」ウキウキ

P「新しい串をください」

はづき「もう潔癖症ですね。ささいなことを気にしすぎですよ」プンスカ

真乃「はづきさんお味はいかがですか♪」

はづき「最高ですよ。真乃ちゃん♪」モグモグ

P「…」

P「待って。その焼き鳥って」

真乃「私の手作りです♪」

P「材料は?」

真乃「もう。焼き鳥なんですから鳥に決まってるじゃないですか♪」

はづき「変なプロデューサーさんですね。ふふふふ♪」

P「そこじゃなくてね。生産地は…」

真乃「東京です!」カッ!

P「嫌ァァァァァ」ブンブンブン

真乃「むんっ! 食べてください!」グイ-

P「ムグァ! 口に無理やり押し込まれて…」

P「…」モグモグ

はづき「美味しいでしょう?」

P「うん。んまい」ゴキュリ

真乃「えへへ♪」

P「しかしまぁ鳩を食ってると思うと若干の抵抗感と切なさを感じるよ」ゲプ-

真乃「安心してください。これはスーパーのお肉です。まだ鳩さんたちは調理してませんので♪」

P「『まだ』なのね。今後予定はしてるのね」

真乃「私にジビエの解体技術があればすぐにでもやりたいのですが…」

P「やめてあげてェ」

真乃「プロデューサーさん。生きるとは他の生き物を殺すことに他ならないのですよ」キラ-ン

P「考え方が狩猟民族のそれだね」

(しばらくして)

真乃「はい! というわけで真乃の3分間クッキングです!」ム-ンッ!

はづき「わーっ♪」パチパチパチ

P「切り出し方が唐突だなぁ」

真乃「焼き鳥を1、2本と中途半端に食べてお腹が空いているでしょう。ですから私がご馳走します!」ムンッ!

P「ありがとう。お腹空いてるし嬉しいよ」ギュルルルルルル

はづき「言えば私の口移し分を分けてあげましたのに…」プクゥ

P「食うかぁ」

真乃「今日は親子丼を作ります! 親と子がご飯の上で再会を果たす悲劇の料理です!」ムンッ!

はづき「鳥の親子は私の血となり肉となるのです!」

P「店で売ってる卵と肉は10中8、9親子じゃないだろうけどけね」

真乃「まずはご飯を炊きます。そして炊き上がったものがこちらです♪」スッ

P「準備がいいな」

はづき「続きまして鳥もも肉と玉ねぎをカットします。カットしたものがこちらです」

P「準備がいいな」

はづき「こんな計画性のある女を嫁に欲しいとは思いませんか?」

P「保留で」

真乃「そしてこのカットしたお肉と玉ねぎを…小鍋にどーん♪」ポイッ

グツグツグツ

真乃「あらかじめ準備しておいた醤油みりん砂糖だし汁を混ぜ合わせたものに投下したらグツグツ煮ます♪」ムンッ

はづき「出来上がったものがこちらです♪」

【カツ丼】テテ-ン♪

P「豚じゃねぇかァ!」

はづき「冗談です。夫婦漫才はここまでにして、仕上げに海苔をパラパラとまぶしまして…はい!」

【親子丼】ジャ-ン!

真乃「完成です!」ムンッ

P「んまそう」ジュルリ

ボ-ン! ボ-ン!
ポッポ-ポッポ-

はづき「あ、ちょうど12時になりましたね♪」

P「それじゃいただきまーす」

真乃「いただきます!」

はづき「いただきます♪」

ガツガツガツ...
ムシャムシャムシャ...

P「んまっ」モグモグ

真乃「むんっ♪」モキュモキュ

はづき「ふわとろの卵にやや甘めの味付け…最高です♪」ムグムグ

P「ホント。近くのお店のより美味しい」モグモグ

はづき「私の手作りとどちらが美味しいですか?」

P「真乃の」モグモグ

はづき「…へー」ジト-

P「ああ、美味しかった。ご馳走様」ゲプッ

真乃「はい♪」

はづき「ご馳走様でした。真乃ちゃんちょっといいですか?」コソリ

真乃「?」

P「?」

(少しして)

バッサバッサクルッポ-!
ボボウトゥルットゥ-!

P「おおぅ。なんかまた鳩が集まり始めたな…」

真乃「さあ鳩さんたち! 整列です!」

鳩たち「クルッポー!」ピッ!

P「真乃が呼んだの?」

真乃「ええ、はづきさんに頼まれて」

P「はづきに?」

はづき「プロデューサーさん。約束を覚えてますか?」

P「約束?」

はづき「午前中までに書類を提出する約束です♪」

P「あ゛」

はづき「約束は約束です。こちらに用意した大量の女装写真を…♪」

バサッ!

鳩たち「クルッポー!」カプッ!

P「ちょ!?」

はづき「鳩さんたちにくわえてもらいました。真乃ちゃんの合図ひとつで事務所所属のアイドル及び関係者の方々の元に届けられます♪」

P「」

P「ま、真乃。はづきの言うことは聞かないで…」

真乃「♪」ドッサリ

【Pのアルバム(コピー)】テテ-ン!

P「買収されてるゥ」

はづき「さて…それでは♪」ニコリ

P「バラまくのは勘弁してください!」カッ!

はづき「あらあら。約束を破ったのはプロデューサーさんですよね?」

P「そ、そこをなんとか…」

はづき「ただですか?」

P「…」

P「何が望みでしょう」

はづき「1週間ほどプロデューサーさんのアパートに泊」

P「断る!」

はづき「真乃ちゃん。鳩さんたちにくわえさせてバラ撒いてください♪」

真乃「総員ッ! 飛行ッ!!」ピッ!

鳩たち「クルッポゥ!」ピッ!

トテテテテテ...バッサバッサ...

P「嫌ァァァァァ」

【しばらく女装趣味だと疑われました】

終わり

おまけ

真乃「総員。整列!」ピッピッ!

ヒヨコたち「ピヨピヨピヨ」

P「すごい。ホントにヒヨコも統率できるんだ」

真乃「むんっ♪」

智代子「すごいなー。真乃ちゃん」

P「智代子の統率は」

智代子「いやいや。『ヒヨコ』と名前が似てるだけですから。統率なんてできませんから」

真乃「いえ! ヒヨコもチヨコも似たようなものです!」

智代子「全然違うよ!? 私は鳥じゃないよ!?」

真乃「でも鳥類のように発達した胸部が…」プニプニ

智代子「筋肉じゃないからコレ。脂肪だから」ボイ-ン

P「よし。触ってチェックを」

はづき「おい」

P「ごめんなさい」

智代子「触らないんですか…」

はづき「智代子ちゃんも乗り気になっちゃダメです。プロデューサーさんが揉んでいいのは私のだけですから!」

P「何言ってんのよ」

終わり

以上です。お読みいただきありがとうございました。
親子丼は甘めが好きです。

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