ありす「ゲテモノとは失礼な。私がいつそんなものを買ったっていうんですか」

まゆ「ショートケーキ味のカップ焼きそば買ってたじゃないですか」

ありす「案外美味しかったですよ？」

高森藍子(ありすちゃんの味覚が心配です……)

まゆ「絶対美味しくないです」

ありす「食わず嫌いは良くないですよまゆさん」

まゆ「そもそもまゆはカップ麺を食べませんし……」

藍子「私もあんまり食べませんね……あ、でもお味噌汁とかは時間がないときたまに使っちゃいます……ありすちゃんは食べるの？」

ありす「そんなにたくさんは食べませんけど……たまに、くらいです」

神谷奈緒「あたしもそんなに食べないな。昔はよく食べてたけど……アイドルになってからは一応な」

五十嵐響子「栄養が偏っちゃいますから、私はほとんど食べたことないですね」

ありす「志希さんとか食べてそうですけど」

響子「少なくとも、最近は食べてませんよ？」

藍子「最近？」

響子「私がご飯作ってますから。研究部屋？に閉じこもってる時はコーヒー以外なにも口にしてないって言ってましたし……最近はお腹空くと出てきますよ？」

まゆ(餌付け……？)

ありす「あの部屋、入らない方がいいですよ」

奈緒「入ったことあるのか？」

ありす「一応……頭がおかしくなるかと思いました」

まゆ「どういうことです？」

ありす「言葉ではなんとも……あの部屋って、横2部屋分ですから、入ったら窓までの距離って他の部屋と同じはずなんです」

奈緒「そうだな」

ありす「めっちゃ遠かったです」

藍子「え？」

ありす「空間が捻じ曲がっているとしか……」

奈緒「えぇ……」

響子「あれ？ありすちゃん知らないんですか？あの部屋の入り口にあるメガネかけると本来の部屋の形が見えますよ？」

ありす「なんですかそれ！？」

響子「志希さんなりのセキュリティらしいです」

奈緒「あー確かに危ないもの置いてありそうだしな」

藍子「でもどうやってそんな風に……」

響子「それは私にもわかりません……」

まゆ「志希さんですから」

奈緒(というか響子もこの事務所の異質さに慣れてきたな)

ありす「話を戻しますけど、最近はインスタント食品もかなり種類が増えましたよね」

まゆ「そうですねぇ、CMとかでもたくさん見ますから」

奈緒「CMなぁ、なんか美優さんはカップスープとかスープ春雨とかのCM似合いそうだ」

藍子「あ、それわかります」

まゆ「朝のワンシーンが似合いますねぇ……」

奈緒「人妻感あるよな」
響子「母親感ありますよね」

奈緒・響子「え？」

ありす「……？」

まゆ「あの、奈緒ちゃん、いえ奈緒さん……神谷さん、そういうのはちょっと……」

奈緒「まてまてまて何を勘違いしてる」

藍子「ここには小さな子もいますから……」

奈緒「待て、ちょっと待てって」

響子「奈緒さんはそういうのがお好きなんですか……？」

奈緒「だからなんでそんな話になってるんだ！！いやあたしの言葉のチョイスもよくなかったけど言いたいことは響子と同じだよ！！」

まゆ「えっちなのはいけないと思います！！」

奈緒「えっちじゃねえよ！！」

ありす「何がえっちなんですか？」

響子「奈緒さんが……」

奈緒「だから誤解だ！！」

三船美優「ずいぶん賑やかだけど……どうかしたの？」

まゆ「奈緒ちゃんが美優さんを性的な目で見てました」

奈緒「だから違うって！！」

藍子「そんなことより、美優さんはインスタント食品は食べます？」

まゆ(そんなこと)
響子(意外と毒舌……)
ありす(藍子さんって結構容赦ないですよね)

美優「え……？そうね……昔OLだった頃は作るのも面倒でよく食べてたかしら……最近は寮でみんなと食べることも多いからあんまりね」

まゆ「やっぱり食べてる人は少ないですねぇ」

美優(言えない、撮影が遅くなった時は作るのが面倒でいつも部屋で1人で食べているなんて言えない……みんなと時間がずれてる時はいつも食べてるなんて言えない……)

奈緒「まぁ、一応アイドルだしな」

美優(うっ)

藍子「やっぱり、気になっちゃいますしね……色々……」

美優(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)

ありす「茄子さんなら意外と食べてそうな気がしますね」

奈緒「呼んでみるか？」

まゆ「じゃあ用意してきますねぇ」

響子(また祭壇が組まれるんですか……)

まゆ「茄子2本しかありませんでした」

藍子「大丈夫だと思いますよ？この前は茄子1本で茄子さんきてくれましたし。茄子さん茄子持って帰りましたけど」

奈緒「文面だと意味わからないな」

ありす「文面？」

奈緒「なんでもない」

まゆ「はぁい、設置終わりましたよぉ」

鷹富士茄子「呼ばれた気がして」

響子「早い！？」

茄子「ん、まゆちゃんこの茄子古いやつですね？」

まゆ「あら、そうでした？」

茄子「ほらここ、茄子にシワが出てきたら新鮮さが失われているんです。気をつけてくださいねー」

響子(突然始まる茄子さんによる茄子講座……)

依田芳乃「ほー良いことを聞きましたー」

藍子「あれ？芳乃ちゃんまできたんですか？」

芳乃「なにか良きことがおきそうな予感がしましてー」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

奈緒「何食ってんだ」

芳乃「かっぷらーめんでしてー」

ありす「タイムリーですね」

芳乃「こんびにえんすすとあではないのでしてー」

響子「コンビニ？」

藍子「知ってます？」

奈緒「知らないな……」

芳乃「ほー」

ありす「ちなみに芳乃さん今どんなの食べているんです？」

芳乃「かれー味でしてー」

ありす「カレーですか」

茄子「いいですねえ、初めて出たのは確かカップ◯ードル発売の2年後だったのを思い出しました」

響子(カップ◯ードルって40年以上昔のものじゃなかったでしたっけ……)

藍子(まぁ茄子さんですし)
まゆ(茄子さんですから)

※1971年発売です

茄子「ちなみにカレー味は派生も複数あるんですよー、私はミルクカレーが好きでしたね」

美優「それは知ってます……たしか牛乳で作ると美味しいって噂から本当に商品化したってやつですよね……」

ありす「初めて聞きました」

奈緒「聞いたことあるようなないような……」

美優「えっ」

まゆ「まゆも聞いた覚えがあるようなないような……でも食べたことはないと思います」

藍子「私は知らないですね……」

美優「……」

響子「美優さん？」

美優「茄子さん……ミルクカレーって何年くらい前でしたっけ……？」

茄子「たしか……ちょうど10年前くらいですねー」

美優「10年……そうよね、10年前はみんなまだ小さいものね……」

奈緒(やばい、スイッチ入った)

響子「み、美優さん？」

美優「10年って、大きいですよね……」

奈緒「まゆ、ママを呼べ」

まゆ「今仕事中ですよぉ……」

響子「ママって……？」

ありす「千枝さんです」

響子「千枝ちゃん！？」

藍子「千枝ちゃんですから」

響子「ぜんぶその言い方で済ませるのやめましょうよ！！」

茄子「それにしても最近は凄い時代なりましたねー、チ◯ンラーメンが出たときはなんて便利なものがって思っていたのにいつのまにかこんなに種類が出るなんて」

響子(発売1958年)
藍子(茄子さんですから)

芳乃「便利にはなりましたがー手作りの心もなくなりそうで気がかりなのでしてー」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

奈緒「◯田のカレー煎餅食いながら言っても説得力ないぞ」

ありす「というか芳乃さんカレー好きなんですか」

芳乃「供え物はれとるとかれーだと嬉しいのでしてー」

まゆ「次からボ◯カレーでいいですか？」

芳乃「湯煎できるものなら構いませんよー」

茄子「レンジありませんからね」

響子「事務所予備あったような気がするんですけど」

藍子「あ、ありますね。たしか倉庫に」

ありす「持っていきますか？」

芳乃「ほーそれはそれは」

茄子「ダメですよ。電気通ってないから使えないです」

奈緒「えぇ……」

響子「ガスは通ってるんですか？湯煎はできるみたいですし」

茄子「囲炉裏か火鉢ですよ」

響子「囲炉裏！？火鉢！？」

芳乃「時間がかかるのでしてー」

茄子「ふふっ、冗談です」

ありす「さすがにそうですよね」

茄子「竃です」

奈緒「結局変わんねえ！！」

藍子「茄子さんたちのパワーでなんとかできないんですか？」

まゆ「『運良く』電気が通ってた～みたいな感じですかぁ？」

茄子「あ、それいいですね♪」

奈緒「いやいやいや」

芳乃「ほー」

響子(どんなところに住んでるんだろうこの人？たち……)

塩見周子「そろそろ3分？」

宮本フレデリカ「まだ2分！」

氏家むつみ「5分のだけど……早めに食べるのも冒険……でも食べ物は……」


ありす「あの人たち……」

藍子「プロデューサーさんのコレクション食べちゃってますね」


周子「へー、むつみちゃん、これこれ」

むつみ「ん……これって……」

フレデリカ「これ知ってるー！10分やると美味しくなるってやつだよねー」

むつみ「10分？2倍……」

周子「お、3分、あたし食べるねー」

むつみ「待ちます！10分まで……！」

フレデリカ「これかりゃい！」

周子「そら辛口坦々麺は辛いやろ」



ありす「あの人たちアイドルの自覚あるんですかね……」

藍子「周子ちゃんは太らない体質とか言ってましたよ？」

まゆ「羨ましすぎますね」

ありす「ギルティですね」

まゆ「今度なにか奢ってもらいましょう」

ありす「美味しいものをですね」



茄子「とうとう私たちのほk……お家にも電気が通りましたよー……って3人ともどうしました？」

響子(今祠って言いかけましたよね！？)

芳乃「ほー……仲が良いことはよろしいことでしてー」



むつみ「は！？10分すぎてる！？」

周子「ごちそーさま」

フレデリカ「かりゃいよぉ～……」



芳乃「辛いのは是非とも食べてみたいですー」

茄子「ふふっ、いつもどおり平和なところですねぇ」

以上です

ありすは絶対変わったカップ麺食べそうと言う偏見を持っています。
すごくお久しぶりなので作者も忘れてましたけど茄子さん芳乃はこの事務所の人じゃなかったりします、人外です。
また思いついたら書きます。

では、読んでくれた方に百万の感謝を。