【モバマス×シャニマス】菜々「283プロ……ですか?」真乃「はいっ」 (107)

菜々「ふふふーんふふふーんふふふふーふーん」

菜々「ふふふーんふふふーんふふふふーん」

スイスイ

菜々「スマートフォンでやるとどうも容量制限が怖かったですけど……、PCなら問題ないですね!」


スイスイ


――――サーン


菜々「……ん?今何か聞こえたような」


ダッ ガッ ガッガッ

菜々「ヒィ!?何、何か来てる!?」

ガチャッ…!!

菜々「ぴっ」

ガンガンガンガンガンガンガン!!!!!

菜々「~~~~~~~~!?!?!?」

ガチャガチャガチャガチャ

菜々「(ひっ……!!ひっ……!!こ、こわっ……怖い……!!)」

菜々「(助けて……!!助けて……)」

菜々「助けて……Pさんっ……!!」ガタガタ









安部菜々(7代目シンデレラガール)
ttps://imgur.com/a/5k6Razx

安部菜々(7代目シンデレラガール)とウサミンハウス
ttps://imgur.com/a/9C2KoOh

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526301650





「菜々さん!!!俺です!!!開けてください!!!!」


菜々「………………へ?」




――――――――――――


菜々「あ、の、で、す、ねぇ……!」

モバP(以下P表記)「………ウッス」

菜々「Pさん、私がどれだけ怖かったわかります…!?今、夜の八時ですよ!?私一人暮らしですよ!?」

P「………サーセン」

菜々「緊急連絡なら電話でも良かったと思うんですよ……!私……すっぴんですよ!?」

P「すっぴんも可愛いと思う」

菜々「えへへ……///じゃなくて!」

P「アッハイ」

菜々「どうしたんですか!?Pさんらしくないですよ……!?アポなしで来たの初めてじゃないですか!?
普段は『女性の一人暮らしにオトコガー』とかなんとか言って頑なに家に入ろうとしないくせに……」

P「あっそうだ、菜々さん、実は」

菜々「まあPさんの事ですから、何か本当に急ぎの事があったんだと……何ですかこれ?」

P「そうせんきょ……総選挙の結果が出たんですよ!!!!!!!」

菜々「Pさん声大きいですよ……!!!!!お隣さんに怒られます……!!!!!!(小声)」

P「アッスミマセン」

菜々「そういえば……あー総選挙、やってましたね!結果もう出たんですね~……」ペラペラ

P「そう、結果が……!!!」

菜々「まったくもう……最初からそうと、LINEとかで連絡してくれたら良かったんですけど……えっと、今年の一位は」

P「…………!!!!!」

菜々「どうしたんですかもう……一位、安部菜々、って子ですか……ふんふん………………」

菜々「安部菜々?」

P「そう!!!!!!」



菜々「………………えっ?」


P「だから!!!菜々さんが一位で!!!もう、いても、たってもいられなくてそれで…!!!」

菜々「えっ、ちょっ……あれっ……あはは、おかしいな」ポロポロ

P「菜々ざん゛……」

菜々「あのっ、すみません、すごっ……あの……ナナ、なんていうか、その……」ポロポロ

菜々「すみません……ぐすっ……本当に、こんな…っ」グズッ

P「菜々さん……!!!!」

菜々「……ありがとうございますっ!!」

P「イエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」


ドンッ!!!


菜々「ヒェッ」

P「スミマセンッ」


菜々「……Pさん、その持ってるものってまさか」グスッ

P「フフ……こんなめでたい日ですよ…!!!」


菜々「そ、そんな……17歳なのに……ナナは17歳なのに……ッ」ジュルリ

P「本日は無礼講じゃーーーーーーーーッ!!!!」

ガタッ!!!!!




ツルッ




ゴンッ!!!!!

P「ワンカップッ!!!!」

菜々「Pさん!?」

P「…………」

シン……

菜々「Pざん!?!?!?」

P「……」


菜々「P、Pさん、しっかり……しっかりしてください……!!Pさん!?



シン………



―――――――――――――


―  283(ツバサ)プロダクション ―



天井社長(以下天井)「ふふ………いよいよ今日はプロデューサーが就任する日か」

天井「私もダンディな雰囲気で迎え入れねばな!」


ガチャ


天井「おはよう、諸君」


シン……


天井「(えっ……?)」


はづき「すや……」

天井「(寝てる……)」


P「スヤァ……」


天井「えっ、お前も?」


P「ハッ」

天井「お、おきたか……ゴホン!おはよう。お前を待っていたぞ」

P「え?は?はい?」

天井「お前には今日からアイドルをプロデュースしてもらうと伝えていたが……」

P「はい」

天井「すばらしい結果を期待させてもらう。私は甘くないぞ」

P「(何言ってるんだこの人……?)」

天井「よろしい、それでは……仕事の説明ははづきに任せよう」

P「はづき?」

ヌッ

はづき「おはようございます……ふぁあ」

P「(カーペットの下から……!?)」

はづき「この事務所のカーペットはすごく寝心地が良くてですね……」

天井「せめてソファで寝てくれないか……」


七草 はづき(??歳)

ttps://imgur.com/a/8yTsHGb

はづき「あっ、そうだそうだ、お仕事ですよね……」ガサガサ

スッ

P「はい?なんですかこれ?」

はづき「はい、今回のプロデュースの目標、『W.I.N.G』の資料ですね」

P「わんだーあいどるのばぐらんぷり……??」

はづき「はい、新人アイドルの祭典とも言われる、すごいライブなんです」

はづき「祭典と言われるだけあって、この『W.I.N.G』は出場資格を手に入れるまでが厳しいんです……」

P「なるほど……」

はづき「ええ、なので……」

天井「その『W.I.N.G』に優勝できる器たりえるアイドルを……お前が探して、スカウトしてくるのだ」

P「……は?」

はづき「ということです。それでは、いってらっしゃい」

スポーン

P「……………は?」




―――――――――――――




P「いやね……スカウトとか慣れっこよ?もう慣れっこさもちろん」

P「そらできるよ……そらね……でもお前……あの扱いはなんなん……?」

P「せめてパラレルワールドから戻るための説明とかさあ……」

P「はぁ~~~もうむり、ていうか菜々さんの祝賀会どうなってんだろ……異世界に来てる場合じゃないんだけどな……」


ガヤガヤ


P「いったんカフェでも入って体制を整えるか」

カランコローン

「「「お帰りなさいませーっ!ご主人様ーっ!!」」」


P「うおっ、メイドカフェ」

菜々「お帰りなさいませ!ご主人様っ!今日は何をお召し上がりになりますかっ?」キャハッ☆

P「…………」

菜々「…………」キャハッ☆


P「菜々さん!?」


菜々「Pさん!?」



―――――――――――――

菜々「これには深い事情があってですね」カキカキ

P「(うわケチャップイラストうまっ これなんだ?ネザーランドドワーフ?)」

菜々「遡ること数時間前……」


ホワンホワンホワンウサミン~

―――

―――――

――――――――


菜々「……はっ!?」

菜々「ここは……??」

菜々「ええと、確か私は、気絶?したPさんを助けようとして……」ズキッ

菜々「あいたっ……うまく、思い出せない……」





安部菜々(メイド服)
ttps://imgur.com/a/f7afHT6


ネザーランドドワーフ(うさぎ)
ttps://imgur.com/a/9F4JlHu

菜々「えっと……とりあえず、Pさんを探さないとっ…」

ガヤガヤ……

「こんにちはーっ!」

菜々「は、はいっ?」

メイドさん「メイドカフェあにまるめいとです!良かったらお休みしていきませんか?お嬢様っ!」

菜々「あ、いや…私は人を探してて……」

メイドさん「そうですか……」シュン

菜々「……ッ!」

菜々「(この目……この人は……)」

菜々「(あのころの『わたし』……!)」

菜々「(ううん、私自身じゃない、それはよくわかってる、でも……)」

菜々「(上京して、バイトして……お客さんを呼び込めなかった時の……!)」


菜々「……わかりました、少し、お茶していきますっ」

メイドさん「ほんとですかぁ!やった……」フラッ

ガクッ

菜々「えっ!?」

メイドさん「あっ…えへへ、だい、じょうぶですよ……?」

菜々「ちょっ……」

菜々「(すごい熱……!?なんで、こんなに……!?)」

メイドさん「えへへ……私、ずっと落ちこぼれで……でも今日は、友達のバースデーイベントなんです……
ひとりでも多くの、方に、お祝いしてもらえたらな……って……」

菜々「大丈夫ですか?立てますか……?お店に案内してください!」

メイドさん「あり、がとう……」


――――――――――――


カランコローン


「お帰りなさいませーっ!お嬢様!」


菜々「あのっ、店長とか、バイトリーダーとか……」

メイドさんB「どうされたんです?お嬢様……って、ナナちゃん!?」

菜々「はいっ?」

メイドさんA「お嬢様をつれてきました……」

メイドさんB「ナナちゃん!大丈夫!?あのっ……貴方がここまで?」

菜々「ああっ、えっと、はい……」

菜々「(へえ、アンタもナナっていうんだ……じゃない!というか、Pさんがいないとこのネタは誰もつっこんでくれない!)」

メイドさんC「ナナちゃん大丈夫……!?はやくバックヤードへ……!」

メイドさんB「てか戻らないと思ったら……今めちゃめちゃ忙しいのに……どれくらいで復活するかな……?」

メイドさんA「だいじょぉーぶぅ……」ヨロッ

菜々「む、無理しないでください!」

店長「皆なにやってんの!注文止まってるよ!!(小声)」

メイドさんC「店長。ナナが……」

店長「うわっ!?すごい汗!とにかくバックヤードへ!」

ザワザワ……







……友達のバースデーイベントで……




……ひとりでも多くの方に……





菜々「あの!!」

店長「はいっ!?あ、すみませんご案内がまだで……」

菜々「この子の制服、予備ってありますか!?」


店長「はい?」

菜々「お帰りなさいませーっ☆」キャハッ☆


メイドさんズ「「「お帰りなさいませーっ!ご主人様!」」」



店長「す、すごい……」

メイドさんB「何なんでしょう、あのあふれるカリスマというか、オーラというか……」


菜々「お帰りなさいませ、ご主人様っ!」

客A「あれ?新しい人?」

菜々「キャハッ☆菜々はウサミン星からやってきた、歌って踊れる新人メイドです!
よろしくお願いしますねっ、ご主人様っ☆」


客A「(かわいい)」


メイドさんC「すごい……止まっていた注文が完全にさばかれてる……」

店長「あれが……伝説の……秋葉のメイドル……」

メイドさんC「えっ……なにそれしらない」

店長「メイドを真に愛するものの所に現れる……伝説の存在……」

メイドさんC「やばたにえん……」


菜々「なんでもリクエストしてくださいねっ☆
……ええっ!?東京スカイツリーですか!?わかりました!」


店長「(わかるんだ)」

メイドさんB「うわっ立体的……」

メイドさん

メイドさんC「ケチャップで三次元的なスカイツリー書いてる人初めてみました」

店長「(てかどうなってんの?)」

メイドさんD「すなわち獅子奮迅……拙者も見習わねば」

店長「君のキャラ付けどうなってんの?」


P「フゥ~休むか」


メイドさんC「あっ」

菜々「!」ピクッ


「「「お帰りなさいませ!ご主人様ーっ!」」」


P「うおっ」



―――

――――――

――――――――――


菜々「という」

P「さらっと出会うまでの間に濃厚なストーリー用意しましたね!?」


菜々「さすがにあの子の名前がナナだなんて……運命を感じずにはいられず」

P「はーもう、いいですよ、どうぞ」

菜々「!」

菜々「へえ、あんたもナナっていうんだ」

P「ネタが古い!!!!」

菜々「えへへっ☆」

―  283プロ  ―


天井「戻ったか」

はづきさん「もうスカウトしてきたんですか……さすがですね~」


P「ええ、彼女なら、きっとトップアイドルになれます!!!」

菜々「安部菜々、17歳です!!よろしくお願いしますッ!!!」ビシッ


天井「(17歳……?)」

はづき「よろしくお願いしますね、菜々さん」

菜々「(あれ?この人さらっとナナの事を年上認定しましたね?)」

はづき「やっとチュートリアルがはじめられます……」

天井「えっ?」

P「えっ?」

はづき「いえいえ何でも~…。それでは、まずレッスン場に行きましょう」

菜々「はーいっ!」

P「GOGO!!」


――――――


P「……(広くね?)」

菜々「(広くないですか?)」

天井「わが社はまだはじまったばかり……社員も私とはづきを除けばプロデューサーであるお前しかいない所だからな」

はづき「わたしはアルバイトですよ社長」

菜々「(えっそれでこの機材ですか?ずるくないですか?)」

P「(金ありすぎでは……?)」


――――――


はづき「それでボーカルレッスンが終わったら、次はお仕事ですね」

天井「いくつか着ている仕事から、お前のセンスで選ぶといい」

P「えっ!?デビュー一日目ですよね!?もうラジオ収録とかあるんですか!?」

はづき「え?はい……」

菜々「Pさんこっち!!トークイベントの依頼と雑誌の撮影が!!」

P「もう!?!?」

はづき「え、えっと……?次の説明いっていいですか?」

―― オーディション会場 ――


はづき「そして……レッスンで実力をつけたら、オーディションです!」

菜々「おお……ずいぶん大きな会場ですね……」

はづき「このオーディションは各界隈の著名人もいらっしゃってますからね」

P「(新人の一発目に良く持ってきたな?)」

菜々「しかし……菜々は負ける気がしませんねっ」

P「そりゃそうだ、なんたって菜々さんは……」

P・菜々「七代目、シンデレラガール!」


はづき「シンデレラ……?」


P「ああ、こっちの世界では概念自体ないんだ……」

菜々「ちょっとさびしいですねえ……あんなにがんばったのに」

はづき「さ、始まりますよ~」

菜々「ええっ、ちょっと待ってください、ナナ、心の準備が……


ポンッ


P「え?」

A:大丈夫だ、今までのレッスンを信じろ

B:ここはもうウサミン星ですよ

C:イエッタイガー!!


P「(なんだこれ)」

タップ

P「イエッタイガー!!!」

P「(えっ!?!?)」

菜々「!?」

はづき「!?」


周りの参加者「!?」


菜々「Pさん、はしゃぐのはほどほどに……」 テンション↓

P「えっ!?えっ!?」

P「(だがな……・テンションごときでどうにかなる問題ではない!!)」

P「(なんせ菜々さんは7代目シンデレラガール……!この程度の新人オーディションで落ちるような人材では」


Vo審査員「音程が……」

菜々「え゛っ」 メンタル↓

Da審査員「振り付けが……」

菜々「な゛っ」 メンタル↓

Vi審査員「めっちゃかわいい……」


菜々「キャ……キャハッ☆」




P「な……!?」


はづき「……」



――――――――――――



アナウンス「それでは審査結果を発表します……!!


ダララララララ


ジャンッ


安部菜々   5位



P「嘘だろ……!?」


菜々「ご……ごべ……なさっ」グスグス


P「菜々さん!?大丈夫だから!泣かないで!」

はづき「……やっぱり」

P「え!?」

――――――――――――

P「サポート……?」

天井「そうだ。言わなかったか?アイドルは何も一人でやるものではない。ともに高みを目指す仲間、ライバルいてこそだ」

P「言ったっけ……?」

はづき「チュートリアルで言うんですけどね……」

P「メタい」

菜々「といっても……この事務所には私たちしかいないんじゃ……」

P「あっ、でもそういう事なら……」

そっ……

真乃「……ほわっ」

菜々「わっ、どなたですか?」

P「真乃ちゃん。さっきスカウトした」

真乃「私がアイドル……先ほどはちょっと迷ったんですけど……」


ホワンホワンホワンマノマノ~

――――

――――――

―――――――――


P「君!!!!アイドルを目指さないか!?」

真乃「ほわっ」

鳩A「ぽっ」

P「ああ、いきなり驚かしてすまない、俺はこういうもので……」

真乃「プロデューサー……アイドル、私が、ですか?」

P「ああ、君には才能がある、その人を引き付ける笑顔が……」

真乃「そんな……私……っ」

P「いや、無理にとは言わない、考えてくれるだけでも……」

真乃「(……えっ?)」

P「すまない、才能のある子を見つけるとすぐアイドルにしようとするのは悪い癖で)」

真乃「(この目……)」

P「しかし君に少しでもその気があるなら」

真乃「(鳩さん……!!)」

P「ぜひ一度事務所の門を」

真乃「(ごはんを待っているときの、鳩さん……!!)」

P「名刺だけでも……」

真乃「やります」

P「えっ?」

真乃「……私も、アイドル、やってみたいです」

P「本当か!!」クルッポ

真乃「(ごはんもらった時の鳩さん!!!!)」

櫻木真乃(16)
ttps://imgur.com/a/K50RjPb
ttps://imgur.com/a/cE70dpC

――――――

P「という経緯で……菜々さん、一緒にがんばっていこう!」

菜々「(い、いつの間に……!?)」

真乃「むんっ」

天井「やはり私が見込んだ男か」

はづき「話が早くてたすかります~、実は面接に応募してくれた子も来ていて」

P「面接ゥ?いやいや、アイドルはスカウトしてなんぼでしょ!
そんなねえ、軽い気持ちでアイドル目指されてもガチャッ」 トビラヲヒラクオト

菜々「(自分で言った)」


霧子「……」

P「……」

霧子「……」オロオロ

はづき「……」

天井「……」

菜々「……」


P「合格!!!」

菜々「早い!」

はづき「お~」

霧子「え、えっと……?」






幽谷霧子(17)
ttps://imgur.com/a/tDLpPDl
ttps://imgur.com/a/orsXShc

P「いや、これは採用でしょ……」

はづき「気持ちはわかります」

真乃「ほわっ……よろしくお願いしますっ」

霧子「こ、こちらこそよろしくお願いします……」

オズオズ フカブカ

菜々「(この二人……なんとなく息ピッタリなんじゃないんですかね)」

P「年齢も16,17,17だしピッタリだな」

菜々「え゛っ」

霧子「わあ……同い年なんですか?」

菜々「あ゛っやめてくださいそんなきらきらした目で見ないで」

真乃「ほわわ……おねえちゃんですか?」

菜々「はウ゛ッ!!!」

P「いかん!!菜々さんが想定外からの方向でダメージを受けている!」



はづき「にぎやかになりましたね~」

天井「うむ、やはりあいつの見る目は本物のようだ」

ピコン


P「おっ?」


菜々「へ?」  Vo↑ メンタル↑ SP↑

P「今なんか、菜々さんのケージがあがった……!?」

菜々「げ、ゲージってなんですか!?」

P「あっ……数値化されてる!!ときメモみたいなヤツだ!!」

菜々「ときメモみたいなヤツ!?」

真乃「ときメモ……?」

霧子「ときめも……?」

はづき「ときメモ……?」


天井「(はづきも知らないのか……)」

P「ジェネレーションギャップを感じる……」

菜々「えっ!?最近新作出ましたよね!?何でっ!?」

P「パワプロのほうが通じるかもしれない」

菜々「そのワードはなんだか別のアイドルを呼び出しそうですね……」


サンキューユッキ


菜々「今なんか聞こえましたよ!?」

P「大丈夫、まだ召還にはいたってない……!!」

――――――――――――

P「最初のオーディション失敗から……いくつかわかったことがあります」

菜々「えっ、聞かせてください!」

P「まず、天井社長たちが言っていたとおり、この世界では、『アイドル同士の交流』がカギになるみたいです」

菜々「こ、交流が……?」

P「はい、さっきわちゃわちゃした後レッスンして……いつもよりステータスの伸びが良かったんです。」

菜々「ステータス」

P「はい、Vo、Da、Viの三種類ですね」

菜々「そのステータス、数値として知りたくないですね……」

P「はは、気にしなくていいですよ、いつだって俺にとって菜々さんは世界最高のアイドルですから」

菜々「……………」


P「あれ!?なんか変なこと言った!?」

菜々「そういうのはずるいと思うんですよ……」

P「え、えっと、話を戻します、さらに、アイドルは今プロデュースしてる菜々さん……の他、
真乃や霧子にもステータスはあって」

菜々「それもコミュであげるんですか?」

P「いや、彼女らはこの『チケット』であげられるようです」


菜々「チケット………??」

P「いや俺もわかってないんですよ!なんか渡したら強くなったんですよ!!」



――――――


真乃「プロデューサーさん……このボトル缶ジュース、フタが固くて……」

P「はは、非力で可愛いなあ。ほら」 パキュ

真乃「ありがとうございますっ」

P「そうだ、せっかくだし、トレーニングをしたらどうだ?この良くわからない金色のチケット、使い方わかるか?」

真乃「あっ、これははづきさんに聞いたことがあるかもですっ、がんばりますね」

P「はは、がんばれがんばれ」


――――――


真乃「プロデューサーさんっ、私、ちょっと自信が付きました!むんっ!」

メゴシャッ

P「(スチール缶を片手で…………!?」


――――――


P「という」

菜々「極端ですね!?」

P「なので、今までの情報を総合すると」


1:序盤はメンタルを鍛えるべき、審査員がやたらと罵詈雑言を飛ばしてくるので、
  弱メンタルだと持たない。


菜々「霧子ちゃんがちょっと心配ですね……」

P「大丈夫、霧子にはラジオに5週間ほど出てもらうつもりなので」

菜々「それはそれで大丈夫なんですか?」


※サポートアイドルはラジオとメンタル関係ないです



2:サポートアイドルのレベルを上げておく必要がある。



菜々「レベル……いよいよRPGですね」

P「まだ未検証ですが……おそらく、菜々さんの初期ステ、獲得スキルと関係あるようです」

菜々「スキル」

P「異世界転生感マシマシですよね~これ……」



3:サポートアイドルごとに、得意分野がある



菜々「得意分野?」

P「ええ、まだよくわかってないんですけど……、さっき言ったVo Da Vi、あとはメンタルとか……上がりやすいステがあるみたいです」

菜々「システマチックですね……」

P「たとえば霧子は……ビジュアルマスタリーっていう、ビジュアルレッスンを一緒にやると効果がアップするスキルを持ってます」

菜々「すごっ!?でも確かにお化粧のやり方がうまかったような……!?」

P「クラスで絶対人気者だったろうなあという感じが……」

P「菜々さんは最初のオーディションの様子から、Vi値が高いと思うので、霧子と一緒にビジュアルレッスンをすることで、
VI値を伸ばしていくのが先決かな、って感じですね」

菜々「なるほど……戦略的ですね」

P「あとは真乃がボーカルマスタリーを持っているので、一緒にボーカルレッスンに行くとよさそうですね。
オーディション的にステはそこまで……」

菜々「な、ナナ……うた、へた、だったんですか……?」

P「めちゃくちゃショック受けとる!!!!違います!この世界に来たせいで、
一度ステータスがリセットされた感じですよ……!!デレステでは高かったでしょ!!」

菜々「すみません、ナナそういうメタ発言についていけないので……」

P「十分ついていけてますけどね……」

菜々「とにかく、二人と一緒に、レッスンやお仕事をがんばればいいんですよね?」

P「そうなりますね!ただ……」

菜々「ただ?」

P「いや、まだ足りない気がするんですよね、何か……」

菜々「……といっても、始まったばかりですし、気にしすぎですよ?」

P「いや……何か、迫ってきている、ような」




ガコンッ……




シーズン終了まで、 あと3週

今日で終わらせたかったところなんですけどさすがに一回中断します……!
明日かあさってこそは……!

個人的なプレイ感想としては、新作にふさわしいボリューム……だがなぜブラウザにした!って感じですね。

キャラは立っていて絡みもいいですし、映像もぬるぬる動いてくれて、音げーが苦手でも遊べて、
最終目標が対人でなく個々人(WING優勝とTrueエンド)っていうところもあって、時間の少ない社会人でもとっつきやすいゲームです。

特にキャラは本当魅力的な子が多くて、ゲーム性の悪さで潰されてしまうのはもったいないなあ……と思いますね。

あっ、再開していきます。

― ボーカルレッスン


菜々「誰も見たことない翼~♪」

真乃「……」

菜々「私たちの、空に、広げよう♪」

真乃「……!」

菜々「どうでした……?」

真乃「すごいよ~!昨日の今日で、歌詞も振り付けも完璧だよっ!」

菜々「キャハッ☆頑張った甲斐がありましたね……」

真乃「じゃあ次はこっちの曲を……」

菜々「ちょっ、ちょっ!何曲あるんですか!?」

真乃「へっ?283曲だよ?」

菜々「さらっと!?」

真乃「だいじょうぶ、菜々ちゃんうまいから……ライブの持ち歌は一番しっくりくるのにしないと」

菜々「だからといって何でもかんでも詰め込むのは流石に……!」




霧子「…………」


P「(混ざりたそうだ……)」

はづき「(まざりたそうですね)」

天井「(混ざりたいのか……)」

― ヴィジュアルレッスン

霧子「……ここ、ちょっとチーク足したほうが、いいかも」

菜々「本当です……数歳若返った!?」

P「17歳になってますね……!」

菜々「17 - X = 17?」

P「Xの所在やいかに」

菜々「しかし霧子ちゃん、何でこんなにお化粧が上手いんですか?」

霧子「!」

P「確かに、あまりメイクとかをガンガン研究するようなキャラには見えないが……」

霧子「え、えっと」

霧子「昔から、人の目を見てお話するのが苦手で……」

霧子「克服しようとして、ずっと、鏡を見てたら……」

霧子「お母さんが、なぜか……、化粧品をたくさん、買ってくれて……」

菜々「アアッ」

P「な、なるほど……」

霧子「でも、知ってると……お話できることが増えるので……、覚えて良かったです」

P「カワイイ!」

菜々「霧子チャンカワイイヤッター!!!」

霧子「!?」

ワッシャワッシャ




はづき「和みますね……」

天井「和むな……」

P「今週は休んだほうがいいですね」

菜々「そうですか……?でも確かにちょっと疲れてるかも」

P「ゲージが赤になってるし」

菜々「そこもあるんですか!?」

P「右上に」

菜々「右上!?」



菜々「じゃあ、ちょっとおやすみを……」






ガ  ガコンッ




残り 0週




P「へっ?」


はづき「プロデューサーさん、シーズン終了です」

P「ああ、はい」

はづき「それで、選考の結果なんですが……」

P「あーW.I.N.Gですね?そりゃもちろん合格ですよね、なんたって菜々さんは七代目」


はづき「落選でしたね……」



P「はっ!!?!????!!???」


菜々「   えっ   」


P「え!?はづ!?はづなんで!?うせやろ!?」

はづき「流石にはづ呼びをされたのは人生で初めてですね~」

天井「……レッスンに精を出すのは良いが、ファンを疎かにしすぎたな」

P「えっ?」

はづき「アイドルランクっていうものがありまして……1000人を超えると、Eランクアイドルにランクアップできるんですよ」

P「ナニソレ」

菜々「あー……なんだか聞いたことのある設定」

はづき「せめてシーズン終了前に……ランクアップするくらい活動しなければ、
W.I.N.Gへの参加は難しいと思います」

菜々「ええ~っ……」

P「クソッ……これじゃあ元の世界に……」

はづき「元の世界?」

P「あ、いや、こっちの話で……」

菜々「でも、本当にどうしましょう?たぶん戻る方法は本当にW.I.N.Gで優勝することっぽいですし……」

P「うーん……」


ガコンッ


P「へ?」


ガコッ  ガコッ


ガガガガガガガガッ


P「わわわわわわわっ!?」

菜々「せ、世界が回ってるーーーー!?」


――――――


P「はっ」

真乃「ほわっ」

菜々「ななっ」

霧子「……わっ」

P「あれ?また異世界へ飛んだかと思ったら……」

菜々「変わらないですね……」

真乃「菜々ちゃん大丈夫?今日のレッスン、お休みする……?」

菜々「ああいえ!ナナはピンピンしてますよ!」

真乃「じゃあボーカルレッスンやろうねっ 今日は10曲覚えるまでかえれま10やろうねっ」

菜々「唐突にハードモード!?」

P「あれ……?」



ガコンッ


シーズン終了まで あと7週


P「あっ」

P「(たった今、『理解』したぞッ……!)」

P「(この世界はッ!間違いないッ……『ループ』している……!)」

P「(なんらかの因果、理由はわからないが……)」

P「(とにかく、菜々さんが結果を出すまで……、この世界は『続く』ッ……!)」


霧子「(どうしたんだろう……今日のプロデューサーさん……顔が違うような……)」



天井「(む、やっとやる気になったか)」


真乃「じゃあ次はこの曲、その次はこれで……」


菜々「待ってください!?せめてインターバルをください!!」


P「フゥ~ッ……面白くなってきやがったぜ……!俺はこの世界で……また菜々さんが『テッペン』を取る瞬間を見れるってのかよォ~!!」

ドギャァ―――z___ン!


はづき「今シーズンも頑張ってくださいね~」



to be continued...

あと1~2回、もしくは3回……
シャニマスは1シーズンがあっさりしているので、数十分もあれば一人育成できるのがいいですよね。
育成後の報酬がなかなか大きいのもミソ。

Aランク安定せず……まだBですね、
はやく優勝したい

再開しま

― ラジオの収録

菜々「キャハッ☆ウサミンのメルヘンらじお!第3回です!」

真乃「わ~」

菜々「今日は皆さんのお便りを読んでいきましょーーー!!」

真乃「はいっ、最初のおたよりですっ」

菜々「ふむふむ」

真乃「『菜々さんが、子供のころに印象深かったアニメはなんですか?』」

菜々「それはもちろん、スレッ……違う!!えーと…………プッ、プリキュアです!!」

真乃「プリキュア!私も見てましたっ」

菜々「いいですよね~!女の子向けなのに戦闘シーンとかかっこよくて!」

真乃「うんうんっ、私の時は変身アイテムが香水モチーフで……誕生日に買ってほしいってぐずってたらしいですっ」

菜々「(え……ハートキャッチ……?嘘やろ……バリ最近やんけ……)」

真乃「菜々ちゃんも同じくらいでしたよねっ」

菜々「あーそうですねーー!!し、知ってますよー!!」

菜々「(言えない…!初代でさえ中学生くらいだったなんて言えない……!!)


――――――

菜々「今日もギリギリでした……」

P「菜々さんお疲れ様。うまく乗り切りましたね~」

霧子「な、菜々ちゃん……最近ラジオばっかりだけど大丈夫?」

菜々「このくらいヘーキもヘーキ!ヘのかっぱですよ!」

P「菜々さんそれ通じない!(小声)」

菜々「えっ!?(小声)」

霧子「あんまり……無理はしないほうが」

菜々「やだなあ、霧子ちゃんは心配しすぎなんですって。ホラこのとおり……」

フラッ

恋鐘「ちょっとタンマーーーッ!!」 ガラーッ!!!


菜々「わ!?だ、誰ですか!?」

P「紹介しよう、新人の月岡恋鐘ちゃんだ」

恋鐘「よろしゅうね!」

月岡恋鐘(19)
ttps://imgur.com/a/ti7w5UJ
ttps://imgur.com/a/LVMxwvv

恋鐘「菜々は無理しすぎやなか?しっかり休まんと、お仕事ん時にミスするばい!」

菜々「げ、元気なタイプ……Paですか!?」

P「Paですね……」

恋鐘「ぱ?」

菜々「いえ、こっちの話です」

恋鐘「さ、うちと一緒にお料理するばい!霧子も一緒にやらん?」

霧子「う、うんっ」

菜々「引きずられる……!!」ズルズル

P「まあたまにはお休みも大事ですし」

菜々「えーーー菜々のラジオはどうするんですか?」

P「来週でもいいじゃないですか。恋鐘はラジオ収録に強い『ラジオマスタリー』を持ってますし」

菜々「いよいよなんですかそれ!?」

P「いや俺に聞かれてもさっぱり……」


―――――― おやすみブースト! 体力↑


菜々「……」ツヤツヤ

菜々「あ、あれ……?料理して疲れたはずなのに、体の疲れが……」

P「まあそれも恋鐘のスキルですから」

菜々「あの子は何者なんですか!?」

P「サポートの……化身?」

菜々「化身!?」

恋鐘「今日んラジオ盛り上がったね~」

菜々「ですね~……流石というかなんというか」

はづき「あっ、菜々さん」

菜々「はづきさん、どうかされました?」

はづき「菜々さんに書類が届いてますよ~。これをどうぞ」

菜々「あ、はい」

恋鐘「ファンレター!?」

菜々「いや、これは違うと思いますよ……えっと」


『W.I.N.G 二次選考のお知らせ』


菜々「えっ……!」

P「おめでとーーーー!!!」

パパーン パーン

菜々「くっ、クラッカー!?」

真乃「えへへっ、今日はお祝いだね」

霧子「ケーキ作ったよ……!おいしくできてたらいいけど……」

菜々「もう……皆さん!喜びすぎです!まだ一次選考突破しただけなのに……でもっ、ありがとうございます!」

P「宴じゃあああああああああああああああああ」

菜々「Pさん!!!また転びますよ!?」

P「はっ」

― ダンスレッスン

恋鐘「ワン、ツー、スリー、フォー……!」

菜々「ワン、ツー、スリー、フォー……!」

キュ キュッ……

恋鐘「で、できたーー!!」

菜々「やったーー!!」

恋鐘「菜々ちゃんすごかね~……!昨日あげん苦労しとったのに、もうマスターするなんて……」

菜々「えへへっ、頑張りましたからねっ☆」

P「(……菜々さんのステがゴリゴリあがっていくな)」

P「(なぜか知らんがレッスンが大成功を繰り返しているような……)」

ガチャリコ

真乃「二人ともお疲れ様っ、アイス買ってきたよ」

恋鐘「アイスーーー!!」

菜々「ふーー……やっぱり暑い日はこれにかぎりますねぇ」

真乃「あははっ、菜々ちゃんおじさんみたい」

菜々「おじっ……!?!??」ガーン!!!!

P「(予想以上にショックを受けてる……!!!)」

恋鐘「…………」

菜々「あれっ?恋鐘ちゃん、どう……」

恋鐘「…………ひゃひゅけて」

真乃「えっ」

恋鐘「あいふはひひゃにふっふいへほへんふはっは」

菜々「アイスが舌にくっついてとれんくなった……ああ!?」

真乃「ええーーーっ!?どうしよう!?」

恋鐘「ひははつはへんふなると……!?はいほふへいへいのひんひはい!」

P「しゃべるなしゃべるな……はい水」

ゴクゴク……

恋鐘「アイスが取れたばい!?」

菜々「人類の神秘!」

真乃「ほわっ すごいです……!」


P「(こいつら本当和むな……)」

― オーディション

菜々「いよいよ……」

P「リベンジですね……!!」

真乃「ほわっ」

霧子「……」ドキドキドキキ

恋鐘「菜々なら大丈夫やけん!頑張りんしゃい!」

菜々「はいっ!」

P「霧子」

霧子「……ッひァい!!」ビックゥ!!!

P「そんなに緊張しなくていいんだぞ……」

菜々「わ、私が出演するだけだから……だ、大丈夫ですよ!?」

霧子「う、う、うん!」ガタガタ

P「(小刻みに震えている……)」

真乃「(砂あびする鳩さんみたい……)」


―――――― オーディション開幕!!


Vo審査員「音程がだめですね、リズム感もないし……歌に感情がこもってません」

アイドルA「実家に帰ります……」retire

Da審査員「振り付けまじめにやってる?動きが小さい。体固すぎない?」

アイドルB「もうやだ~~っ!!」retire

Vi「衣装が乱れてるよ、笑顔が固いな~、もっといいとこ見せてよ」

アイドルC「拙僧にはまだ早かったか……!」retire


菜々「(わわっ……次々と脱落してる……!今回の審査員さん、辛らつすぎません……!?」

菜々「(ステップ、ターン……いけるっ……!)」

カカッ……


ザワッ……


菜々「っ……!?」

アイドルD「これが私の思い出の曲ですっ……!」

Memory Appeal!

Vo審査員「感情の篭った、良い曲ですね……!」 bonus!

Da審査員「振り付けに気持ちが入ってるね~!」bonus!

Vi審査員「いい笑顔だよ……!」bonus!

菜々「(ええっ……!?な、何ですかあれ……!)」

菜々「(思い出!?思い出って言われても……)」

菜々「(真乃ちゃんや霧子ちゃん……恋鐘ちゃんたちとの練習……)」

菜々「ここで……」

Da審査員「おっ?」

菜々「一緒に頑張ってくれた……仲間のためにも……!」


ザワッ

カカッ…… タッ  タンッ!!


菜々「そして、今までのッ……!!!」

菜々「私を支えてくれた……ファンの皆さんとの……」

菜々「思い出をっ!」


ザワッ……!


思い出アピール! [お月見ウサミン]+

ttps://imgur.com/a/uvpXeBM



――――――

ダララララララララ   ジャンッ!



安部菜々 1位


菜々「やっ……」


「「「「やったーーーー!!!」」」」



――――――――――――



菜々「はしゃぎすぎましたね」

真乃「はしゃぎすぎちゃったね……」

霧子「ぷ、プロデューサーさん……」


P「………………」グッタリ

はづき「(飲ませすぎた……)」

天井「(飲ませすぎた……)」

菜々「(私も飲みたい……)」

恋鐘「水ばもってきたばい……プロデューサー?大丈夫……?」

P「ヴォオ……」

菜々「(何か新しい生命体みたいになってますね……)」

はづき「とにかく、オーディション合格、2次審査の合格、おめでとうございます」

真乃「つ、次はいよいよ……W.I.N.Gの出場権をかけた……選考なんですねっ?」

はづき「はい。さらに飛躍し、たくさんのファンを獲得し……Bランクアイドルと認められたとき、出場権がもらえます」

霧子「Bランクアイドル……」

恋鐘「最初は確かFランクアイドルやったけん……ばりランクアップする必要があると?」

はづき「ええ、ファン数も10万人の大台を突破しなければ、認められないランクです」

真乃「10、10万人……」

ムクッ

P「でも菜々さんはもうBランクアイドルですし、あと一歩ですよね」

真乃「ほわっ!」

霧子「!」

菜々「生きてたんですね」

P「恋鐘のおかゆをむさぼってたら起きましたよ」

恋鐘「えっへん!」

真乃「……おいしい」

恋鐘「やろーっ!?」

霧子「おいしい……」ホコホコ

P「……あと少し」

菜々「ええ、少しで……」

P「……」ティン!


はづき「……?」

P「ひらめいた!菜々さん、明日はオフにしましょう!」

菜々「ええっ!?練習は?」

P「個人練習はかまいませんが……俺はちょっとやることができました!
絶対に……この選考に合格して、W.I.N.Gに出場しましょう!」

はづき「あらら~……」

天井「……いい目をしているな」

はづき「そうなんですか」

天井「昔、似たような目を見たことがあったな……」

本日はいったんここまで
恋鐘ドジかわいいけど料理めっちゃできるキャラなのはここでもガンガン推していきます。

テスト

テスト

おっ行けた、
すみません>>55は訂正で。菜々さんはまだCランクです。

本家(ステスラ)のでもSは百万人やしな
前作(プラスタ)は鬼畜の1000万やったが…
まあそれに比べれば…ねえ?

再開しまっす

――――――

菜々「うーん……」

真乃「菜々ちゃん、どうしたの?」

菜々「いや、なんというか……W.I.N.Gに優勝するビジョンが見えないというか……」

菜々「(そもそも異世界の菜々たちが優勝しちゃうのもどうなのかっていうのとか……」

真乃「むむむっ……難しい問題だね……」

霧子「……わかる」ヒョコ

真乃「霧子ちゃんっ、どこから?」

霧子「ん……ダンスルーム」

真乃「練習?」

菜々「ふふふ、菜々は知ってますよ」

霧子「!」

菜々「霧子ちゃん、いっつもダンスルームの床掃除してくれてますよね。
本当、ありがとうございます」

霧子「そんな……」

真乃「そうなんだっ……今度から一緒にやろうねっ!」

霧子「えっ、いや……」

真乃「やろうね!」

霧子「はっ、はい」

菜々「(真乃ちゃん、Paの気がある……!?)」

ガチャリコ

P「ただいまー」

菜々「お帰りなさいませー」

真乃「お帰りなさいませっ!」

霧子「おかえり……なさいませ?」


P「菜々さん何教育したの」

菜々「してませんよ こっちがびっくりしてます」

P「あとこれおみやげ」

スッ

菜々「なんですかこれ……チョコ?」

バァーーーンッ!!

智代子「たかがチョコ……されどチョコッ……!!チョコ作りとはすなわち!アイドルを極めるための道ッ!!!」

菜々「(個性が強い……!!!!)」

真乃「わっ、もしかして新しい方ですか?」

P「そうだ、智代子、自己紹介をだな」

智代子「園田智代子!17歳JKです!よろしくおねがいしまっす!」

菜々「なっ……また十七歳!?」

霧子「同い年……」キラキラ

智代子「わーー!皆タメ!?やったーー!!」

恋鐘「(こ、ここは最年長としてしっかりしたところみせんと……!)」

恋鐘「うぉっほん!!!うぉっほん!!!」

菜々「恋鐘ちゃん?どうしたんですか?」

真乃「あっ、恋鐘ちゃん、靴下の色違うよ?」

恋鐘「えっ!?!?」

智代子「……ドジっ娘!?なるほど」メモメモ

菜々「あれっそういうキャラなんですか!?」

P「なんやかんやでチョコキャラは押してるだけで、アイドルやりたいって気持ち強い子ですからね~」

智代子「今日からお世話になるので、皆さんのために差し入れとして用意したのがこのチョコなんです!」

恋鐘「むむっ……よか子やね……!?よろしゅう~~!!!」

ギューッ ワッシャワッシャ

智代子「ぬわああああ……あっこれすごく落ち着く……」スヤァ


はづき「本当ににぎやかになりましたね~」

天井「(というかあいつ……なんであんなにサクサクアイドルをスカウトできるんだ……?プロデューサー本当に一年目か……?)」

園田智代子(17)
ttps://imgur.com/a/apSJevY
ttps://imgur.com/a/k5l8GoN

――――――

智代子「むむむ……」

智代子「むむむむ…………」

霧子「ど、どうしたの……?すごい目だよ?」

智代子「霧子ちゃん」

霧子「は、はいっ?」

智代子「このしみチョココーンとしっとりチョコ……」

智代子「どっちがいいと思う?」

霧子「えっ」

ポンッ

A しみチョココーンかな

B しっとりチョコかな

C 私はどっちでもいいかな

霧子「えっ!?な、なにこれ……!?」

P「セヤッ!!!」タップ

P「俺はしみチョココーンかな」

霧子「えっ!?」

智代子「うーんやっぱり?あれ?プロデューサーさん?いましたっけ?」

霧子「(何だったの……)」

智代子「確かに星のほうがアイドルっぽさありますよね。菜々ちゃんもよく出してるし」

霧子「(星って出るものなの……!?)」ガーンッ!

菜々「あんまり霧子ちゃんをいじめないでくださいね……」

霧子「!」ガシッ

P「なついてる……」

智代子「いいなあ……仲良しいいなあ」

P「智代子もたぶんそのうちベッタベタになると思うぞ」

智代子「本当ですか!やったあ!」

霧子「……」ピコピコ

P「(何か親を見つけたひな鳥のようだな)」

――――――

真乃「……!!」ピコーン!

恋鐘「どげんしたと?」

真乃「いま……鳥さんの気配がしました」

恋鐘「あはは、鳥くらいどこにでんいるばい」


真乃「ううん……これは……近いっ!」ティキーン!


恋鐘「(真乃、最近キャラ変わっとらん……?)」

くっ 今日はあまりかけませんでしたがいったん中断
明日はがっつり書けると思うので駆け抜けたいですね

再開します

――――――

P「いよいよ最終選考も近くなってきましたね……」

菜々「き、緊張してきました……」

P「この最終選考さえ突破すれば、いよいよW.I.N.Gです……!」

菜々「異世界に飛んできておいてなんですが……馴染んじゃいましたね……!!」

P「ほんまやん……」

菜々「総選挙の発表とかどうなってるんでしょう……」

P「本人不在……!?謎の失踪……!?」

菜々「Pさんも行方不明ですからね、確実に逃避行って書かれるやつですよ」

P「やっべぇ……」

菜々「それを防ぐためにも……なんとしてでも、突破しましょうね!」

P「ええ!」

P「そうだ、ちょっと待っててください」

スッ……

菜々「?」

P「きっと菜々さんも緊張してると思って」

菜々「はい」

P「緊張をほぐすために……ギャルを持ってきました!」

甘奈「やっほー☆甘奈だよ!」アマナァッ

菜々「誰ッ!?」

P「今日から283プロに所属する大崎甘奈ちゃんです」

甘奈「よくわかんないけど、よろしくね!」

菜々「環境に対する順応が早い……!」

P「今回はメンツが濃いなあと思ったので、それに耐えうる子を探した結果です」

菜々「逆にそこまでピンポイントでどうやって見つけられるんです……?」

P「企業秘密です」

甘奈「企業秘密らしいよ」

菜々「そこだけしっかり共有されてるんですか!?」






大崎甘奈(17)
ttps://imgur.com/a/1sD4FLZ
ttps://imgur.com/a/x9IMyLd

――――――

甘奈「でね~、こっちの新しいネイルが」

霧子「わぁ……すごい綺麗だね」

真乃「本当だ~っ、かわいい……!」

智代子「キットカットのパッケージみたいに綺麗~!」

恋鐘「甘奈は情報が早かね~!」


ワイワイ ガヤガヤ


はづき「本当ににぎやかになりましたね~」

天井「うむ、やはりあの男は見込んだとおりだったな」

ガチャリコ

P「おつでーす」

菜々「お疲れ様でーす」

皆「お疲れ様でーす!」

菜々「いやー今日のラジオもメンタルが鍛えられました……」

P「何であそこのラジオ毎回あんなプレッシャーかけてくるんでしょうね?」

菜々「新人のメンタルを鍛えることを目的にしているのでは……」

甘奈「おつかれー菜々ちゃん」

菜々「甘奈ちゃん、お疲れ様です」

甘奈「……」

菜々「どうしました?」

甘奈「いや、ちょっと気になったんだけど……」

菜々「はい」



甘奈「菜々ちゃんって、本当に17歳?」

菜々「――――――ッ!?」



P「!?」

はづき「!?」

天井「?」

真乃「ほわ?」

霧子「えっ?」

恋鐘「?」

智代子「ちょこ?」

菜々「えっ、いやっ……17歳ですよ!?本当に!!17歳なので……!数学Ⅱできますよ!?」

甘奈「えっじゃあ今度教えて~、小テストあるんだ」

菜々「任せてください!これでも菜々、センターは9割取ったんですよ!」エッヘン

P「(早速墓穴掘ってるーーーー!!!)」

甘奈「えっ?もうセンターの問題やってるの!?すごーい!」

菜々「ええもちろん……はっ!?」

P「(気づいた!?)」

菜々「よ、予習復習は欠かしませんからね……!」

甘奈「あはは、ごめんね菜々ちゃん、実は『13歳くらいかな?』って思っちゃって」


菜々「えっ?」

P「はいっ?」


甘奈「ほら、顔の作りも可愛くて、童顔じゃん?身長もちっちゃいし……」

菜々「……………」

菜々「……………」

菜々「あっはっは!そ、そんなわけないじゃないですか~!もう~!」

甘奈「ごめんごめん、スタイルいいし、勉強もできそうだし、やっぱりJKだよね!」

菜々「そうですよ~!ピッチピチのJKですよ~!」

甘奈「あはは!菜々ちゃん言葉のチョイスが古いっ」

菜々「ウグッ あはは、そうですかね?」

P「(何とか持ちこたえたか……)」

―――――― オーディション

菜々「…………」ドッキドッキドッキ

P「もう何回もこれやった気がするんですけど……なれませんよねえ」

菜々「なぜなんでしょうね……これ新人オーディションですし、この中で一番場慣れしているはずなんですけど……」

菜々「それでも……っ」 ブルッ

P「(グッ……また菜々さんが最初の失敗を思い出しそうに……!)」

P「(こんなときこそ!)」

P「カモン!甘奈ッ!」

甘奈「見てみて!これうちの甜花ちゃん!かわいいでしょ!」

菜々「えっ?ペット……ああ、妹さんですか?」

甘奈「ううん?お姉ちゃん!」

菜々「えっ!?」

P「そういう世界もあるんですよ」

甘奈「甜花ちゃんはたまにボーっとしてあげるから甘奈がお世話してあげるんだ♡」

菜々「ふ、普通逆では……?」


スタッフ「すみません、エントリー7番の安部さんですか?」

菜々「アッ!はい!すぐ行きます!」

P「いい顔してますね……」

菜々「あれっ……そっか、甘奈ちゃん、ありがとうっ!」

甘奈「がんばってね!終わったらまた甜花ちゃんの話しよ!」

菜々「はーーいっ!」

P「……(これが、天井社長の言っていた意味か)」

P「(アイドル同士での交流、か……)」

P「(でもね菜々さん……)」

P「(甘奈の甜花トークめちゃめちゃ長いから気をつけてね……)」ゲッソリ


甘奈「どの話からしようかな~やっぱり2歳の時の甜花ちゃんかな~」スマホスッス

――――――


菜々「これがJKの力ッ……!!!」

菜々「スクール水着アピールッ!!!」


思い出アピール! サマー・ウサミン+


Vi審査員「めっちゃいい……」

Da審査員「わかる……」

Vo審査員「あんまりわからない……」


菜々「どうですか……これが皆で鍛えた……JKの力ッ!!」




――――――


恋鐘「はっ、うちなんか仲間はずれにされてる気がするばい!?」


――――――


ワアッ!!


菜々「(いける……!盛り上がってる……!)」




P「(すごい盛り上がりだ!)」

P「(これが菜々さんの秘めているポテンシャル!)」



P「(いやまあ)」

P「(最近のスクール水着、あのタイプじゃないんですけどね)」

P「(黙っとこ)」










サマー・ウサミン(最近のスク水はこれじゃない)
ttps://imgur.com/a/Le39VmO

――――――


菜々「ふぃ~……無事、合格できてよかったです……」

恋鐘「おつかれさま~」

真乃「すごかったよ~っ!審査員の人たち驚いてたし」

霧子「キラキラしてたよ……!」

智代子「これ、差し入れのBAKE!」

菜々「あっ菜々これすきです」

ガチャーッ

甘奈「菜々ちゃんおつかれ、おめでとー!」

菜々「甘奈ちゃん、オーディションのときはありがとうございます!」

P「あれ?甘奈、その担いでるものは……?」

甘奈「これ?甜花ちゃん!動きたくないって言ってたから持ってきちゃった!」

甜花「なんでぇぇぇ~……」

恋鐘「えっ……おねえちゃんよね?担いで持ってくるもんと……?」

甜花「おろしてぇぇ……」

真乃「お、おろしてあげたらどうかな……」

甘奈「あっ、おろしたほうがいい?ごめんね甜花ちゃん」

甜花「大丈夫だよ……ありがと」

智代子「(えっ……アイドルの個性ってああいう感じ……?姉がいたら……担いで持ってくるものなの……?)」

霧子「ええと……大丈夫?」

甜花「大丈夫です……」プルプル




大崎甜花(17)
ttps://imgur.com/a/0XQGLn6
ttps://imgur.com/a/mSczBZW
ttps://imgur.com/a/vXSmS6r

――――――

智代子「アイドルとは……?」

智代子「アイドルとは……???」ブツブツ

菜々「智代子ちゃん……」

智代子「はっ 菜々ちゃん おはよう」

菜々「め、迷走してますね……」

智代子「はっ……うん、そうなの」

菜々「割と菜々も後付けでキャラ付けしたタイプなので、割と気持ちはわかります」

智代子「ええっ!?菜々ちゃんもそっち側!?てっきり天然かと……!」

菜々「天然でウサミン星とか言ってる女の子どうですか!?」

智代子「わあ、違う星から来たんだ……みたいな」

菜々「受け入れられる規模が大きい……!!」

智代子「いやさー……この事務所も皆個性的だし、私もなんか個性がないとな~って……」

菜々「謎のチョコ押しは十分個性的ですけどね……」

智代子「ええっ!個性出てる!?やった!うれしいからガルボあげる!」

菜々「何で毎回違うチョコが出てくるんですか!?」

智代子「たぶんあと100種類くらいはレパートリーあるよ」

菜々「すでに多い!!」

智代子「それでもやっぱり後付けが強くて……なんかこう、チョコはいいけど、それを絡めた活動ができないかな~って」

菜々「食レポみたいに、チョコの食べくらべとか……?」

智代子「……」

智代子「……」

菜々「あっ、簡単すぎましたよね、もっと他の……」

智代子「それだッ!!!!」

菜々「いいんですか!?」

智代子「さっそくプロデューさんに相談してくるね!」

菜々「行動力……!?」

ダッ

菜々「行っちゃった……」

菜々「よ、良かったのかな?」

――――――


P「お、今日もやってるな」

菜々「あれ?智代子ちゃん……パソコンに向かって何やってるんですか?」

P「ああ、ひたすらチョコの紹介をするだけのチャンネルなんですけど」

菜々「本当にはじめた!?」

P「それがなんともう4週間連続で毎日更新だから人が集まってきてるみたいで」

菜々「28種類!?」

P「いわく、全会社の製品を紹介しきるまでやめないらしいですね」

菜々「彼女……なんかすごいですね」

P「意思は強い子ですからね。ちなみに今とってるのは来週分です」

菜々「はやい!?」

P「継続は力なり、といったところですかね……しかしよくあんなの思いつきましたね」

菜々「(まさか……いやまさかとかじゃなくて……100%あれナナのせいですよね)」

P「何週間くらい続くのかなあ……200種類くらいでネタ切れになりそう」

菜々「まあ、チョコ系は結構種類は多いですし……ネタ切れの前に視聴者からのコメントで集められそうですね」

P「確かに、よく考えられてますね」

菜々「(そこまで考えて提案したわけじゃないんですけどね……)」

――――――

恋鐘「流しそうめんばするたい!」

真乃「わーいっ」ぱちぱち

菜々「そういえば、今日は暑いですもんね……」

霧子「わ……セットが本格的……」

甘奈「わーっ楽しそう 甜花ちゃん連れてこようかな」

恋鐘「この水をつかって……」ツルッ

ドバッシャーーーン!!!

恋鐘「わぶっ!?」

真乃「恋鐘ちゃん大丈夫!?」

恋鐘「あうう……びしょびしょになってもうた」

菜々「早く着替えないと……」

霧子「床を拭かないと……ふきふき」


P「菜々さん」

菜々「あ、Pさん」

P「なんか事務所がびしょびしょですけど……あっ、そんなことより、衣装合わせをしますよ」

菜々「あーわかりました、何の衣装でしたっけ?」

P「来週のW.I.N.G準決勝ですけど」

菜々「あー準決勝 はいはい  ……準決勝!?」

P「いまさら!?三週間以上前に案内来ましたよね!?オーディションの直後!!!」

菜々「か、完全に忘れてました……」

P「まったりしすぎですよ!?いやまあステはゴリゴリあがっていくのでいいんですけどね……!?」

菜々「しかしもう準決勝ですか……本当早いですね」

P「WINGまで一時間くらいでいけますからねこのゲーム」

菜々「また発言がメタなところを……」

――――――  W.I.N.G 準決勝会場



ワァァァァァッ……


菜々「す、すごい熱気……!」ピリッ

真乃「ほ、ほわわっ……」

はづき「……W.I.N.Gは新人アイドルにとって、自らの証明ともなるイベントです」

はづき「今までのオーディションのように、2位でも十分合格になるものではありません」

はづき「1位以外なら……敗退なんです」

菜々「……」ゴクッ

霧子「……………」ガタガタガタガタ

恋鐘「霧子ーーッ!?」

智代子「か、顔が青くなってる!糖分、糖分を!!」
ガサガサ

霧子「はっ、ありがと……」

智代子「LOOKです。チョコレートだけでなく、フルーツのおいしさもふんだんに詰め込んだ……」

甘奈「……緊張してきたね」ワシャワシャ

甜花「あうぅぅ……」

P「(持ってきたのか……)」

真乃「は、鳩さん、鳩さんは……」

P「真乃、流石に鳩さんは」

真乃「鳩さん……いないんですかっ!?」テンション↓↓↓

P「一気に下がりすぎた!?ええい!」

P「クルゥッポッ……クルップポォォ!」

真乃「鳩さん…………!!」テンション↑↑↑↑


菜々「(いいんだ……)」

ワァッ……!!

P「アイドルたちのアピールが始まった……!」

P「(大丈夫、菜々さんには事前にビジュアルアピールⅣ、ボーカルアピールⅣ、独自スキルのメルヘンチェンジが割り振られている……!)」

P「(初手から500まで振ってあるViで畳み掛ければ……)」

P「ん?」

流行1位 Da
流行2位 Vo
流行3位 Vi


P「うっそやろ!?」

菜々「(Pさん!?外野であんまり大声はだめなのでは!?)」

P「(まずい!Daの想定はなかった……!しかし、半端なアピールで勝てる相手ではない……!ええい、ままよ!)」

菜々「(まずはVi……いやっ、ここはボーカルからッ!)」

菜々「聞いてください、菜々の、歌を――――――」


perfect!


Vo審査員「すごい!透き通るような声……!」bonus!


P「よしっ!」

P「(だが、他のアイドルたちのアピールもすごいぞ……!?)」

P「(どうする……!?)」

ワァァァァッ……


菜々「……」シンッ


P「(ちょ、菜々さん!?)」


菜々「(何もわざわざ―――)」

菜々「(強いアピールをするだけが、パフォーマンスじゃないと思うんです)」

菜々「(大切なのはアイドルに対する想い)」

菜々「(ステージで煌く アイドルとしての強い想い)」


菜々「……負けられません」





ザワッ……!




P「えっ……なんだ!?」

霧子「こ、これって……!」

思い出アピール! スペース☆ウサミン+


思い出アピール! クリスマスウサミン+


思い出アピール! ハッピーニューウサミン+



ザワザワッ……!


Vo審査員「……何なんでしょうか?この心に響くメッセージ性は」

Da審査員「……本当に新人か?こんなステップ、一朝一夕でできるものかよ」

Vi審査員「とにかく見た目がすき」


P「(思い出アピールの連発……!?)」


P「(ズルやんけ!!!!)」


真乃「ほわわっ……す、すごい」

甘奈「……べ、ベテランの風格?」

P「(あながち間違ってねぇ~……)」



菜々「(たとえズルだろうとなんだろうと)」

菜々「(私が歩んできた道、ファンの皆さんが支えてくれた今まで)」

菜々「(それを、こんなところで終わらせるわけにはいかないんです……!)」



ワァァ……!



P「圧倒的だ……」

智代子「こ、これいけるんじゃないですか!?」フンハッ

P「興奮がすごい チョコとけてるぞ」

智代子「体に塗ってセクシー路線行きます?」

P「食品衛生の問題で駄目かな」



スペース☆ウサミン
ttps://imgur.com/a/jjCaPJ8

クリスマスウサミン
ttps://imgur.com/a/tFhTQKv

ハッピーニューウサミン
ttps://imgur.com/a/MhXU5Oc



――――――


アナウンス「W.I.N..G準決勝、各ブロックが完了しました……」

アナウンス「Aブロック、決勝進出は……283プロ、安部菜々さんです!」

P「よっしゃあああああああああああああ!!!!」

真乃「やっ……ほわっ!?」

甘奈「プロデューサーさん!おちついて!」

霧子「ッ……!ッ……!」プルプル

恋鐘「霧子、大丈夫やけん、落ちついて……!」

智代子「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」

甘奈「智代子も!?」


菜々「……甘奈ちゃんがツッコミやってくれて、菜々、助かります」

菜々「じゃなくて」

菜々「ありがとうございますッ……!」


ワァァァッ……!!

――――――


P「イエーッ!!!!」ゴクゴク

甘奈「大丈夫?プロデューサーさん飲みすぎじゃない?」

P「へーきへーき!余裕らって!!」

恋鐘「呂律がまわっとらんばい……」

真乃「でもでもっ、本当にすごいです、まさかあのW.I.N.Gで決勝までいくなんて」

菜々「いえ……一緒に練習してくれた、皆さんのおかげです」

霧子「……」ニコニコ

智代子「あ~~~もう興奮で眠れない カフェイン断ちしなきゃ……!」

P「ふふふ チョコにもカフェイン入ってるんだぜ」

智代子「えっ!?マジですか!?」

はづき「……」

P「もう菜々さんは最強っすよ!!次の決勝も楽勝!」

天井「…………そうだな」

P「(………ん?)」

はづき「プロデューサーさん、あまりのみ過ぎないようにしてくださいね。
明日からも、決勝に向けてレッスンがありますから。タスク管理をお願いします」

P「もちろんっすよぉ~~~!」

菜々「……」

――――――


P「どうしたんですか菜々さん」

菜々「……」

P「決勝の前に、秋葉散策なんて……異世界とは言っても、ほぼ同じですよ?」

菜々「そうですよね。えっと、ここの路地を曲がって……」

P「……カフェ?」

菜々「……やっぱり、もうないかあ」

P「え?……ああ!」

菜々「覚えてますか?私をスカウトしてくれた、あのメイドカフェです」

P「今は違う感じのカフェになってるんですね……」

菜々「あれから、いろんなことがありましたよね」

P「……そうですね、いろんなイベントに出演したり、アニメ化したり」

菜々「あのころは……自分がCDデビューしたり、テレビに出るなんて思ってもいませんでした」

P「最近は引っ張りだこですもんね。まさに……シンデレラガールだ」

菜々「……灰かぶり」

P「え?」

菜々「ここにあったメイドカフェ、倉庫が狭くて、掃除もあんまりしないので、
一度大掃除をするとすごいホコリにまみれることがあるんです」

P「……」

菜々「ホコリにまみれた自分を……鏡で見たとき、思わず笑っちゃうくらい」

菜々「それも楽しかったんですけどね。でも……貴方と出会った。そして、アイドルになった」

菜々「夢みたいでした、今でも夢じゃないかって思ってます。本当は明日もバイトで、
フリーターとして人生を過ごしてるんじゃないかって」

菜々「アイドルになって、声優にもなって、テレビにもでて、お芝居もして……」

菜々「本当に、こんな日々が来るなんて……」

P「菜々さん……」

菜々「Pさん」

P「はいっ」

菜々「ぜったい……絶対、優勝しましょうね!」

P「もちろん!!」

―――――――――――― W . I . N . G 決勝

ワァァァァァッ……!!


霧子「     」

真乃「霧子ちゃーーんっ!?」ガーンッ!!

恋鐘「み、水もってくるばい!わわわっ!?」スッテーン

智代子「精神統一……一身滅却」モクモク

甘奈「智代子……そのチョコ何個目?」

智代子「え?78……」

P「おーうもうちょっと落ち着こうな皆」

菜々「……」スン

P「(すごい……決勝の舞台だというのに、一切動揺していない)」

P「(これが、あらゆる修羅場をくぐってきた、『7代目シンデレラガール』……)」


アナウンス「参加者の方は舞台袖に集合してください」


スクッ


菜々「じゃあ、行ってきます」ニコ


P「……おう!」


グッ


はづき「………………」

ワァァァ……ッ!!


真乃「は、始まりましたっ!」

P「おっ、どんなパフォーマンスが………、」


P「……えっ?」ゾクッ



Vo審査員「すばらしい声量です!」

アイドルA「ありがとうございます!」


Da審査員「そのステップに挑戦するとはすごいね!」

アイドル

Da審査員「そのステップに挑戦するとはすごいね!」

アイドルB「えへへっ、任せてください!」


Vi「衣装の着こなしが完璧!ここまでのクオリティはいないよ~」

アイドルC「衣装に負けてられません、だって、アイドルですから!」



菜々「……ッ!」




P「う、嘘……だろ?」

真乃「ほ、ほわっ……」


はづき「……そうです」

P「そうって、まさか」

はづき「今までの新人オーディション、準決勝までと……」

はづき「決勝は『段違い』です」

はづき「確かに菜々さんはすごいアイドルです、はっきり言って、新人とは思えません」

はづき「でも……」




菜々「(ステップを……簡略化しすぎた!?)」

菜々「(な、あの難しいステップを軽々と……!?息ひとつ、切らさず!?)」ハァッ ハァ


P「な……あの菜々さんが、周囲につられてオーバーペースに!?」

はづき「……やっぱり」

真乃「な、菜々ちゃん……」

天井「心配は、していたがな……」

P「天井社長!」

天井「このW.I.N.Gは確かに、新人のための祭典と言われている」

天井「しかし、決勝に残るアイドルは……所謂『天才』と呼ばれる化け物ばかりだ」

天井「全国各地、世界各国から、もっとも才能のある新人数人がしのぎを削る」

天井「彼女が技術の塊、経験値の化け物であったとしたら……他の新人たちもまた才能の化け物だ」

P「……な、菜々さん」

>菜々「(たとえズルだろうとなんだろうと)」
>菜々「(私が歩んできた道、ファンの皆さんが支えてくれた今まで)」
>菜々「(それを、こんなところで終わらせるわけにはいかないんです……!)」
このところでペルソナみたいにカッ!と脳内カットインが入った

菜々「……すぅ」


P「?」


菜々「信じてください!」

P「へっ」


菜々「菜々を……信じてくださいッ!」


ザワッ

Vo審査員「えっと……こんな歌詞ありましたっけ」

Da審査員「アドリブじゃない?」

Vi審査員「かわいいからいいでしょ」



菜々「(もともと菜々は……)」

菜々「(ダンスが特別うまかったわけでも、歌が上手だったわけでもない)」

菜々「(身長が小さいから大きな動きもできないし、どうしても体力でハンデを背負う)」

菜々「(それでも――――――)」

フワッ


Da審査員「な、なんだあの振り付けは!?」

Vi審査員「軽やか~」


ザワザワッ


P「(即興……!それも曲にあわせて、ここぞというタイミングで!)」


智代子「あ、後で教えてもらわないとっ……!」

恋鐘「たぶん、智代子がやったら怪我するばい……?」

菜々「私は――――――」


菜々「皆から、大切なものをもらいました」


菜々「アイドルとして……安部菜々として、ファンの皆さんを、世界を!笑顔にするためのものを!」


菜々「真乃ちゃん……貴方からは、人を癒す笑顔と、皆への慈しみを……」


真乃「は、はいっ」


菜々「霧子ちゃん、貴方からは…難しいことにも立ち向かう勇気と、皆のために頑張る……優しさを!」


霧子「……うん!」


菜々「恋鐘ちゃん、貴方からは、明日も、明後日も、がんばれる元気、そして諦めない、不屈の心を……!」


恋鐘「えへへ……ちょっとはずかしかね」


菜々「甘奈ちゃん……!貴方からは、大切な……友達や、仲間との、絆……!大好きな、人たちへの……愛を!」


甘奈「菜々ちゃんわかってくれてる……!!!大好きだよーっ!」


菜々「智代子ちゃん……貴方からは、差し入れのチョコを!」


智代子「ええっ!?他になかった!?チョコだけ!?私の存在価値チョコだけ!?」


菜々「冗談です!」


ドッ


P「(ウケ狙いにいったぁーーっ!!)」



菜々「貴方は……アイドルにずっと憧れていた、あの頃の自分……そのままで!」

菜々「どうすればファンに喜んでもらえるだろう、どうすれば自分のキャラはつかめるだろう」

菜々「試行錯誤し、自分の正直で、素直な想いを伝えようとする……!」

菜々「とっても……『アイドル』でした!」


智代子「……!」


菜々「菜々はシンデレラガールになって……きっともう新人じゃないのかもしれません」

菜々「それでも、たとえこの先どうなっても」

菜々「貴方が抱いたその想い、その感情は」

菜々「ずっと私の中にもあります!」

菜々「だから私は……」

菜々「この先ずっと!ファンの皆さんが、私の事をおぼえていてくれる限り!」

菜々「誰かが応援してくれる限り!」

菜々「ずっとずっと、誰かを応援する、誰かを笑顔にする!」

菜々「アイドルでいたいですっ!!!」


菜々「菜々は、ずっとずっと、これからも!」

菜々「アイドルを続けますッ!!!」


キィーンッ……!


Vo審査員「な、な、なんて声量……!?」

Da審査員「振り付けもへったくれもないな……あっはっは!最高だ!」

Vi審査員「泣いてる顔もかわいい」



P「引退宣言じゃないんだから……泣かしにこないでほしいなあ」グス

はづき「もう、プロデューサーさん、しっかりしてくださいよ、アイドルの前……」

霧子「……」ボロボロ

真乃「……」グスグス

恋鐘「ひっぐ……」グスッ

甘奈「甜花ちゃん……」グスグス

智代子「………」ダバーッ


P「(全員泣いてる!!!智代子泣きすぎ!!)」

――――――


P「……あれっ?」

真乃「プロデューサーさん?」


P「あ、意識飛んでた、今は……」

霧子「パフォーマンス……終了、です。審査結果が……」

P「結果……!!」


菜々「……」ドキドキ



アナウンス「たった今、審査員の方々の結果がそろいました」

アナウンス「それでは発表致します!」

アナウンス「ワンダー・アイドル・ノヴァ・グランプリ、栄えある第一位に輝いたのは……!!」




ダララララララララララ



ザッ



ザザザザッ


   ガコン   ガコン



      菜々「えっ」

  P「この感覚」

                菜々「まさかーっ!?」





ガコンッ……!!

――――――――――――――――――――――――



ペチペチペチ



ペチペチペチペチ



P「んが」


菜々「やっと起きました!?」

P「ウィング!!!」

菜々「はい?はやく準備してください!遅刻ですよ!?」

P「ええっ!?俺まさかワンナイトアヤマチを!?」

菜々「ありません!いくじなし!日本酒ラッパして潰れて、今の今まで起きなかったんですよ!!」

P「ごめんなさいっ!!!(いくじなし……!?)」

菜々「あーもう!今日は9時からお客さんが見えるんですから!急いで準備してください!Pさんの家までタクシーですからね!?」

P「えーっ何で」

菜々「アイドルとプロデューサーがプロデューサーの車以外で二人きりで仲良し出社する気ですか!」

P「た、確かに」

菜々「ただでさえ私たちは仲良しすぎて疑いの目がすごいのに……提携先の社長さんになんていわれるか……」

P「提携先……?」

菜々「はやく!準備!!!」

P「は、はいっ!!」

――――――――――――


はづき「はい、これがわが社の書類一式になります」

ちひろ「はー……すごく綺麗にまとめられてますね」

はづき「ありがとうございます。これからお世話になるので……」

ちひろ「お世話だなんてとんでもない!私たちはこう……所謂、仲間なんですから!」

はづき「仲間……」

ちひろ「はい!合同プロダクションとして……事業の拡大を!」

はづき「ふふ、よろしくお願いします」

ちひろ「ええ!」




――――――――――――



P「そういえば菜々さん、異世界の話ですけど……」

菜々「その話は後です!」

P「後、ってことは……」

菜々「あ、そうだ……」

P「はいっ?」

菜々「菜々はシンデレラガールになりましたが、これからもアイドルを続けます」

P「……」

菜々「菜々のプロデューサーは、これからずっと、ずっとずっと、プロデューサーさんだけです」

菜々「これからも、よろしくお願いしますね!」

P「……おう!もちろん!!」











――――――――――――――――――――――――  終

やっとこさ終わりました
5時……?ほんまか……?

最初はほんま軽く菜々さんシンデレラガールおめでとう!だけで済ませたかったんですけど、
ついでにシャニマスのチュートリアルとキャラの魅力紹介と布教……って考えたら長くなっちゃいました……。
PCでやれば割とストレス少ないので、ぜひやってみてください。

最後にもう一度、菜々さん、7代目シンデレラガールおめでとうございます!

Vo「お疲れさまでした」
Da「君は一番最初に落とす予定だったんだぜ?」
Vi「このSSに免じて、最後の三人になったら脱落させてあげるわね?」

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