まゆ「Age16」加蓮「typeB」 (16)
これはモバマスssです
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加蓮「おはようから?」
まゆ「おやすみまで」
加蓮「揺り籠から?」
まゆ「墓場まで」
加蓮「ビビカラ?」
まゆ「エイジ」
加蓮「……私達って十六歳だよね?」
まゆ「ですねぇ」
加蓮「なんで呼ばれなかったんだろ?」
まゆ「不思議ですねぇ……」
加蓮「おかしくない?ビビッドカラーエイジは兎も角としてさ、Age16は私達も呼ばれて然るべきじゃない?」
まゆ「おかしいですねぇ、陰謀の匂いがしますよぉ」
加蓮「ねぇ何でだと思う?」
まゆ「どうしてだと思いますか?肇ちゃん」
肇「……そういう所じゃないですか……?」
加蓮「その謎を突き止めるため」
肇「今私言いましたよね……?」
加蓮「ビビッドカラーエイジの専門家に来て頂く事にしたよ!」
まゆ「加蓮ちゃんは有能ですねぇ」
加蓮「という訳で、本日のゲストはビビッドカラーエイジマイスターである」
肇「マイスターなんているんですか?プロデューサー?」
加蓮「藤原肇さんに来て貰いましたーはい拍手!」
肇「あっ私なんですね……」
まゆ「ぱちぱちぱちー!」
加蓮「なにそのやる気ない音、静電気?」
まゆ「わたパチですよぉ」
加蓮「おやつは三十円までって言ったでしょ!」
まゆ「五円チョコが三十円分しか買えないじゃないですかぁ」
加蓮「ところでこの遠足って何処に居る設定なんだろ?」
肇「動物園ではないでしょうか?」
加蓮「で、肇」
肇「なんでしょう?」
加蓮「私達とさ、ビビッドカラーエイジtypeBってユニット組まない?」
まゆ「却下!まゆが却下しますよぉ!ネーミングセンスが五円未満じゃないですか!」
加蓮「いいじゃん五円玉!御縁があるって言うでしょ?!」
まゆ「未満だから御縁に満たないんですよぉ!」
肇「……そもそも、あの……」
加蓮「何?気付いた事があったらガンガン言ってよ」
まゆ「ガンガンガンガン!!」
加蓮「ガンガンガンガンうっさいまゆ!」
まゆ「加蓮ちゃんが言えって言ったんじゃないですかぁ!」
肇「……帰って良いですか?」
加蓮「ごめんごめん、そろそろ真面目にやるから」
加蓮「と言う訳で、本日のゲストは藤原肇さんでお送りするよー」
まゆ「お便り、お待ちしております。まぁ返答は来週以降になるので肇ちゃんは読めませんが……」
肇「あの、そもそも……なんなんですか?これ」
加蓮「え、暇つぶしだけど?」
まゆ「えぇ、暇つぶしです」
加蓮「だってレッスンまで暇なんだもん」
まゆ「まぁ加蓮ちゃんには永久にお暇して頂いても良いんですけどねぇ」
肇「その為だけに私が呼ばれたんですか?」
加蓮「……お茶あるから、落ち着こ?ね?笑顔笑顔」
肇「ふふ、私はいつでも笑顔ですよ」
まゆ「なまじまゆも似たような表情をよくするので分かりますが……あの、怒ってますか?」
肇「ふふっ、怒られる様な事をしてる自覚はあるんですか?」
加蓮「……お煎餅あげるから」
肇「大目に見ましょう」
加蓮「でも実際さ、Age16なら私達が呼ばれる可能性だってあった筈だよね?」
肇「それはそうですが……藍子ちゃんと加奈ちゃんで良かった、と。今は心から思っています」
まゆ「遠巻きにまゆたち否定されてますねぇ?」
肇「ストレートな方が良かったですか?」
加蓮「まぁ成れなかった事は仕方ない、うん。仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね?」
まゆ「それではまゆ達も収まりがつかないんですよぉ」
肇「飛び散れば良いのに……ごほんっ、なんでもありません」
加蓮「……2対1だけどいけそう?まゆ」
まゆ「厳しそうですねぇ……」
加蓮「まぁ折角私達も十六歳な訳だし、そっちのユニットと仲良くしたいなってさ」
肇「……ウチの子に悪影響を与えられても困るので……」
まゆ「まゆ達深夜のバラエティ番組扱いですねぇ……」
加蓮「その例えはどうなの?」
肇「それで、ビビッドカラーエイジの事ですが……」
加蓮「裏切る気になってくれた?」
肇「なんでそんなスパイみたいな……」
まゆ「真面目な話、五人じゃダメだったんですか?」
肇「私に聞かれましても……」
加蓮「じゃ誰に聞けば良いの?!」
まゆ「そうですよぉ!プロデューサーさんだったらまゆのお願いを聞いてAge16に入れてくれた筈です!」
加蓮「いやそれは無いでしょ」
まゆ「……えっここで裏切るんですか?」
肇「…………はぁ……」
加蓮「まぁまぁため息なんて吐かないで付き合ってよ」
まゆ「可愛いお顔がダイナソーですよぉ」
加蓮「台無しでしょ?」
肇「捕食しますよ?」
加蓮「む、なるほどね」
まゆ「補色……まゆ達とのユニット名はComplementary Color Ageですか……」
肇「長過ぎません?」
加蓮「あ、話戻して良い?まゆがプロデューサーにお願いを聞いて貰えるとかほざいてたけどさ」
まゆ「ほざいて、って……」
加蓮「……何様のつもりなの?」
まゆ「何か問題でもありましたかぁ?」
加蓮「まゆなんてプロデューサーからしたら1円の価値でしょ。笑われる方の1円でしょ」
まゆ「1円に笑う人は100円に100回笑えるステキな人なんですよぉ」
加蓮「ま、私の方が大切にされてるからね」
肇「生産性の無い争いはやめませんか……?」
まゆ「まゆですぅー!まゆの方が加蓮ちゃんより大切にされてますぅーー!!」
加蓮「は?バカバカし過ぎてバカンスなんだけど。頭南国トロピカルじゃんまゆ」
まゆ「ハネムーンですぅー!プロデューサーさんとまゆのハネムーンですぅー!エキストラは黙ってて下さーい!!」
加蓮「私ヒロインだし!らしくないかもしれないけどメインヒロインだし!!」
肇「はぁ…………一番大切にされているのは私ですよ?低レベルな争いはやめて下さい」
加蓮「は?!」
まゆ「おぉん?」
肇「やれやれ……自意識の高さはアイドルとしては大切かもしれませんが、この場合はお淑やかさ、奥床しさ、落ち着きが物を言うんですよ?」
加蓮「この床すっごく奥まで続いてる!!」
まゆ「それは奥床しさでは無いですよぉ。はい!落ちが着きましたよぉ!!」
肇「……ふふっ」
加蓮「鼻で笑われた!」
まゆ「解散です!ビビッドカラーエイジtypeBは今を持って芳香性の違いにより解散ですよぉ!!」
加蓮「うわすっごく香ばしそうな解散理由!」
肇「交わってはいけない芳香が混ざってしまったんでしょうね……」
まゆ「塩素系漂白剤と酸性タイプの洗剤です」
加蓮「芳香剤ですら無かったんだけど」
肇「ビビッドカラーが……漂白されてしまう……」
プルルルル、プルルルル
肇「あ、すみません少し失礼します……もしもし?おはようございます、肇ですが……」
加蓮「真面目な電話してる人見るとさ……変顔して笑わせたくならない?」
まゆ「背後からこちょこちょも捨て難いですねぇ」
肇「窯で焼き上げますよ?あ、ごめんなさい、加奈ちゃんにじゃなくて……」
加蓮「加奈から電話だって」
まゆ「まゆ達もビビカラエイジに入れないか頼んでみますか?」
肇「え?渋谷と間違えて四ツ谷に来ちゃった……?はぁ……そこで待っていて下さい。私が着くまで動かないで下さいね?」
加蓮「保護者みたいだね」
プルルルル、プルルルル
まゆ「あ、またお電話が鳴ってますよぉ」
肇「もしもし?肇ですけど……あ、おはようございます藍子ちゃん」
加蓮「藍子に頼んでみる?」
まゆ「ありですねぇ」
肇「……えっ?お散歩してたらノルウェーに来ちゃった……?」
加蓮「は?」
まゆ「えぇ……」
肇「もう……そこで待っていて下さい。私が道案内しますから……え?加奈ちゃんもそこに居るんですか?」
加蓮「はぁっ?!」
まゆ「うぇっ?」
肇「まったく……動かないで下さいって言ったのに……」
加蓮「そういう問題じゃなくない?」
まゆ「口裂け女も真っ青な走力ですねぇ……」
加蓮「でもなんか肇やけに手慣れてない?」
まゆ「まゆ達より明らかにやば……」
肇「私の仲間に何か言いました?」
まゆ「……とは口が裂けても言えませんねぇ」
肇「……ふぅ。それでは、私は二人を迎えに行ってきます。まゆちゃんと加蓮ちゃんはどうしますか?」
加蓮「きょ、今日のところは遠慮しとこっかなー」
まゆ「肇ちゃんに迷惑を掛けるのも程々にしておかないといけませんからねぇ!」
肇「もう、迷惑だと分かっているなら気を付けて下さいね?それでは失礼します」
ばたんっ
加蓮「…………ねぇ、まゆ」
まゆ「…………はい、なんでしょう加蓮ちゃん」
加蓮「私、まゆとユニットで良かったかも」
まゆ「奇遇ですねぇ、まゆも今だけはユニットメンバーの16歳が加蓮ちゃんで良かったと心から思っています」
以上です
お付き合い、ありがとうございました
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