まゆ「佐久間大サーカスです」 (34)

まゆ「……」フンス

泰葉「……」

智絵里「……」

まゆ「……」

泰葉「……なんて?」

まゆ「泰葉ちゃんの当たりがキツい」

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泰葉「何その……濃口お笑いトリオみたいな」

まゆ「いや、だからその……お話を聞いてくださいよぉ」

智絵里「なんか随分久しぶりに集まったような……」

泰葉「ウン年ぶりとかな気がするね」

まゆ「なら、佐久間大サーカスより『運動ならなんでもおまかせ隊』とかの方がよかったでしょうか」

泰葉「伝わりづらいよそのネタ」

智絵里「そっか……2年ぶりになるんだ」

泰葉「智絵里さんコロコロとか読むの」

泰葉「で、今回はどうしたの?」

まゆ「うふふ……まゆは遂にやってやりましたよぉ」

泰葉「? 最近何かあったかな」

智絵里「……もしかして、サーカス」

まゆ「ご名答です智絵里ちゃん。20pt」

智絵里「えへへ、やった」

泰葉「かわいいけどたぶんそのポイント何にもならないよ」

まゆ「むぅ……なりますよう」

まゆ「100pt溜めるとまゆのPさんを特別に10分ほど貸してあげるんです」

泰葉「まゆさんのじゃないけど」

智絵里「なんだ。何にもならないのかぁ……」

まゆ「ふぐぅ……」

まゆ「仕方ないので話を戻しましょうか」

泰葉「その立ち直りの早さは嫌いじゃないよ」

智絵里「私達はかなり時間かかるもんね……」

泰葉「智絵里さん。否定しづらいけど智絵里さん」

まゆ「あ、あの……進めますね?」

まゆ「ということで、サーカスの話です」

まゆ「まゆ、遂にやりました」

まゆ「サーカスに出演して泰葉ちゃんのお株を奪ってやりましたぁ!」バーン

https://i.imgur.com/lPuwIrO.jpg

智絵里「よかったね」

泰葉「練習大変だったでしょ。お疲れさま」

まゆ「反応がドライかつ変に優しい」ガーン

泰葉「お株も何も……。私も別に一人で出た訳じゃないし」

まゆ「あ、それもそうですねぇ」

智絵里「泰葉ちゃんの時は……みりあちゃんとかクラリスさんが一緒だったっけ?」

まゆ「あと、いつきさんと留美さんですか」

泰葉「そう。みんなでサーカスに挑戦しようって企画だったから」

まゆ「なんかこっちより人数多いですねえ」

泰葉「それはまあ仕方ないでしょ。デレステでのお仕事は一度に動ける人数がかなり少ないんだから」

まゆ「うふふ、なんかすっかり逆転されましたねぇ」

まゆ「昔は他者を拒絶していた泰葉ちゃんが、いつの間にかまゆよりも沢山のお友達に囲まれるようになって……」ホッコリ

泰葉「いやそんな急に良いこと言った風の顔されてもね」

まゆ「智絵里ちゃん……なんで泰葉ちゃんはまゆに対してやたらと冷たいの」ヨヨヨ

智絵里「よ、よしよし……?」ナデナデ

まゆ「ほら見て下さいよ泰葉ちゃん。これが天使です」

泰葉「うん知ってる」

まゆ「それに対して泰葉ちゃんはこちらですね。貴重なドヤ顔泰葉ちゃん」

https://i.imgur.com/DtEuytv.jpg

まゆ「略してどやすはちゃん」

泰葉「なんで略すの」

智絵里「どやすはちゃん」

泰葉「なんで繰り返したの」

まゆ「もうずっと目キラキラさせっぱなしじゃないですか。まゆの知ってる泰葉ちゃんじゃない」

泰葉「ひどい。しかもそれ結構前から言ってるし」

まゆ「っていうかもう軽くウルウルさせてますよね。いやらしい」

泰葉「いやらしいって何!?」

まゆ「だって泰葉ちゃん、ソロライブやった辺りからずっと頬染めながら潤んだ瞳してる気がするんですけど!」

まゆ「そういう卑怯な手段やめませんかぁ!? 最近美優さんがよくやってる手口じゃないですかぁ!」

泰葉「智絵里さん」

智絵里「合点」チョップ

まゆ「ふぐぅ!」ゴスン

泰葉「他の人に飛び火させるのはやめようね」サスサス

まゆ「ごめんなさい……」タンコブ

智絵里「ご、ごめんね……? 久しぶりだからちょっと加減が分からなかったかも」サスサス

まゆ「いえ、いいんです。まゆもちょっと熱くなっちゃいましたから……」

泰葉「っていうか智絵里さん。さっきの『合点』って何……」

泰葉「あとハイライトに関してはまゆさんも人のこと言えないよね?」

泰葉「デレステだと大体同じようなものでしょ」

まゆ「あ、アレはいいんですよぉ……。営業用だから」

泰葉「営業用て」

まゆ「ちゃんと346プロのお仕事以外ではハイライト消すようにしてますから……Pさんの前ですし」

泰葉「まゆさんにとってハイライトって何なの。消すことがアピールになるの?」

まゆ「Pさんと出会ったまゆ、Pさんが見てくれるまゆはやっぱりハイライトの薄い方ですから……。そこは大事にしたいんです」

泰葉「いや……別にいいんじゃないかな……?」

智絵里(二人ともなんかすごく特殊な会話してるなあ……)

智絵里「そ、それにしても……二人ともサーカスのお仕事したんだね?」

智絵里「私も、やってみたいなぁ……なんて」

まゆ「お、いいですねぇ。三人揃ってこその佐久間大サーカスですから」

泰葉「その呼び名で通すんだ」

まゆ「智絵里ちゃんもやってみますかぁ? だから、ほら……えっと……」

まゆ「つ、ツイッターで沢山ウソついてみるとか……?」

泰葉「元ネタの方に引っ張られちゃうんだ!?」

智絵里「が、頑張るっ」

泰葉「別にいいよ! っていうか智絵里さんのポジションそこなの!?」

まゆ「あ、じゃあ泰葉ちゃんもオレンジジュース2リットル10秒で飲んだりしてみますか?」

泰葉「『あ』じゃないでしょ……。消去法でそのポジション任せるのやめて」

まゆ「そうなるとまゆも真っ二つに破ることのできる衣装を用意しないといけませんねぇ……」

泰葉「そろそろ安田大サーカスから離れよう?」

まゆ「ふぐぅ……。じゃあ話を戻しましょうか」

泰葉「もう解散でいいんじゃないかな」

まゆ「えっと、何でしたっけ?」

智絵里「うーん……泰葉ちゃんがよく潤んだ目をする件、かな?」

泰葉「そこまで戻すの? 智絵里さんもサーカスやりたいって話でよくない?」

まゆ「ああ、泰葉ちゃんが完全に雌の顔をするようになった話でしたね」

泰葉「ほらなんか言い方酷くなってるし!」

まゆ「ホント、目を離してる間に色々やりましたよね泰葉ちゃんは。固定ユニットとか作るし」

泰葉「えっと……まあ、その、仲良くさせてもらってます?」

まゆ「言っとくけどあの衣装も大概えっちですからね!? やけにピンクだし!」

泰葉「それは別にいいよね? まゆさんも智絵里さんもピンクばっかりなんだから」

まゆ「ええい! そしてサスペンダーとお腹の間の空間がPさんを狂わせる!!」

泰葉「ほらそうやってすぐ怒る!」


※あの衣装
https://i.imgur.com/i667ndi.jpg

まゆ「Pさんが大のショートパンツフェチと知っての狼藉ですかぁ! このCV遥○ら!」

泰葉「CV遥そ○!?!? それは何!?!?」

まゆ「最近界隈でじわじわ広まってる謎の風潮です」

泰葉「あ、そう……知らないけど」

泰葉(っていうか、どこの界隈で……?)

智絵里「でも泰葉ちゃん、その後から実際に私服の雰囲気変わったよね……?」

まゆ「そうですよぉ! これまで私服だけはなんやかんやずっと真面目で清楚な雰囲気を保ってきたのに急にショートパンツなんか穿いちゃって……」

まゆ「これはもう完全に確信犯です。正直に吐いた方が楽に……」

https://i.imgur.com/OlCiaUG.jpg

まゆ「…………」

まゆ「……」

まゆ「何を当たり前のように休日公園デートしてんですかぁ!?!?!?」

泰葉「そんなに大声出せるなら普段からそうしてよ」

まゆ「もう完全にそのつもりで服選んでますよねぇ!? これまでずっと長袖で腋なんか見せたことないじゃないですかぁ!」

まゆ「おまけに裾なんか絞っちゃって!」

まゆ「これは以前亜子ちゃんがやってた疑似パイスラの手口ですよぉ! ヘソチラまで狙えてはぁー一石二鳥!」

泰葉「……智絵里さん」

智絵里「にどめっ」チョップ

まゆ「ヘゴチン!」ゴスン

泰葉「ほら、深呼吸」

まゆ「すぅー……はぁー……」

智絵里「よしよし」サスサス…

泰葉「……落ちついた?」

まゆ「すいません……まゆってばはしたない」

泰葉「いや、いいけど……こんなの初めてじゃないから」

まゆ「ところで、落ちついてみて気付いたんですけど……」

泰葉「うん」

まゆ「泰葉ちゃん、コレおっぱい盛りました?」

泰葉「……」クイッ

智絵里「……」コクッ

まゆ「ふぐぅ!」ゴスン

泰葉「はぁ……」

まゆ「だ、だって明らかにおっきくなってるじゃないですかぁ」

泰葉「違う。いつからか少しずつ張ってきたの」

まゆ「うっそだぁ。まゆは正直、お仕事中はパッド入れてますよ? 少しでも綺麗に見せたいので」

泰葉「まゆさんは特訓前と特訓後ではっきり違ってることあるもんね。でも私の方はほら、最近のお仕事を見てもらえたら分かると思うから」

まゆ「本当でしょうか」

智絵里「えっと、直近の泰葉ちゃんのお仕事は……これかな?」ガサゴソ

https://i.imgur.com/gtZY6Bl.jpg

https://i.imgur.com/0oH0XWD.jpg

智絵里「ああ……」

まゆ「あー……これはたしかにそうかもしれませんね」

泰葉「まあ、その……まだギリギリ成長期なのかな、って」

智絵里「って、ことは……まだ私達にも……」

まゆ「可能性が……?」

泰葉「どうだろう。ちひろさんは『ストレスから解放されたおかげでしょうか』って言ってたような……?」

まゆ「ホルモンバランスでしょうか。難しい話ですねぇ……」

智絵里「……」サスサスフニフニ

まゆ「ところで、この二枚目のお仕事に関しては聞いてもいいですか?」

泰葉「やっぱそうなる? うやむやにしようと思ったのに」

智絵里「セーラー服……? 泰葉ちゃんって、事務所に夏服も冬服も着て来てたけど、そんなタイプの制服じゃなかったよね……?」

泰葉「うん。だからこれは、お仕事の衣装」

まゆ「ほらまたそうやってえっちな顔する」

まゆ「えっちな顔でピースする」

泰葉「そ、それはいいでしょ。そういうポーズの指定だったんだし、それにちょっと恥ずかしかったし……」

まゆ「どういう仕事ですか。制服コスプレでえっちな顔してピースって」

泰葉「だからそんなつもりじゃない!」

まゆ「しかもスカート短っ。この丈、普段の制服の半分くらいしかないんじゃないでしょうか」

泰葉「ギャル系ってコンセプトだったの。どうしたの今日のまゆさん、やたら卑猥な目線が多いけど……」

まゆ「そりゃそういう風にもなりますよぉ。Pさんが最近完全に泰葉ちゃんをえっちな目で見てるんですから」

泰葉「なっ……!?」ボフン

まゆ「ほら見て下さい智絵里ちゃん。最早満更でもないんですよぉこの子」

智絵里「ホントだね……」

泰葉「ま、まって」

まゆ「もう認めちゃいましょう?」

まゆ「ほら、リピートアフターミー。『私、岡崎泰葉はえっちな子です』」

泰葉「絶対言わないからね。ボイスレコーダー下ろして。どこから出したのそれ」

まゆ「元祖ヤンデレアイドルですからこのくらいいつでも懐に忍ばせてますよぉ」

泰葉「ヤンデレ?」

智絵里「ヤンデレ?」

まゆ「ふ、ふぐぅ……そこは疑わないでおいてくださいよぉ……」

泰葉「はぁ……もういいでしょ。私達、みんな変わったってことで」

まゆ「ま、まゆは変わってません」

泰葉「いいことだと思うけど? 接しやすくなったってことで」

智絵里「ふふっ……そういう意味なら泰葉ちゃんもいっしょ」

まゆ「むぐぅ……智絵里ちゃんが楽しそうなら、それもいいのかもしれませんねぇ……」

まゆ「智絵里ちゃんは楽しそうに笑うようになったし」

智絵里「……うん」

まゆ「まゆは皆ともっと仲良くなれるようになりました」

泰葉「そうだね」

まゆ「で……」

まゆ「泰葉ちゃんはえっちな子になった」

泰葉「まだ言うか」



おしまい

ホントこの三人何時ぶりに書いたんだろ……
なんかまゆがサーカスに出てるのを見て「あ、コレだ」って思っちゃったからやった
でも結局泰葉の話しかしてねえ

おまけ
考えてはいたんだけど何故か挟めなかったシーン


まゆ「お? やりますかぁ? ハト出しますよぉ?」

泰葉「いいけどまゆさんがそのつもりなら私はホワイトタイガーとスリール……象さんを出すことになるよ?」

まゆ「ふぐぅ」

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