Ｐ「はい、二人共注目！」

愛梨「どうしたんですか？」

梨沙「一体何？」

Ｐ「君たちに最新情報をお伝えしよう」

Ｐ「聞いて驚け、２人に初仕事だ！！」

梨沙「アンタ……仕事してたの！？」

Ｐ「驚いて欲しい所が悲しい程に違う」

愛梨「あ、折角ですからお茶にしながらにしませんかぁ？」

愛梨「前に話してた梨のタルトを作って来たんですよ」

Ｐ「ミルクティーで頂こう」

梨沙「いや、仕事の話はどうしたのよ？」

Ｐ「仕事と愛梨のお菓子どっちが大切なんだよ！！」

梨沙「仕事でしょ！！」

愛梨「（ｼｭｰﾝ）」

梨沙「ああもうメンドクサイ！！」

梨沙「（ﾓｸﾞﾓｸﾞ）で？何の仕事なのよ？」

Ｐ「結局食うのな」

梨沙「うっさい」

愛梨「梨沙ちゃん美味しい？」

梨沙「ママの作るお菓子の次くらいね」

愛梨「じゃあ次はママさんを越えちゃうの作って来ます！」

梨沙「また話脱線してる……」

Ｐ「ははっ、じゃあそろそろ仕事の話するぞー」

愛梨「はーい」

Ｐ「Ｗペアーの２人の記念すべき初仕事は～」

Ｐ「ＰＶ撮影だ」

愛梨「わーい♪」

梨沙「思ったより普通ね。アンタのことだからもっと変なのかと思ったわ」

愛梨「変なの？」

梨沙「もふもふ動物園の乗馬企画だったり、サメと戯れる企画だったり……」

愛梨「わぁ、楽しそうですね♪」

梨沙「どこがよ！」

梨沙「まぁそれで？どんなＰＶにするつもりなの？」

Ｐ「一応いくつか候補があってだな」

Ｐ「一つが私生活をイメージした感じだ」

愛梨「あ、前にやった密着取材ですね！」

Ｐ「それはそうなんだが今回はもっとセクシーに攻めたいと思うんだ」

梨沙「あら、分かってるじゃない。どんなの？」

Ｐ「私物の寝間着姿で撮影をしようと思ってな」

梨沙「つまりパジャマ撮影ね。アタシのセクシーなパジャマ姿でロリコン達を悩殺してあげる♪」

愛梨「……」

梨沙「あれ？どうしたの愛梨？」

愛梨「私寝間着持ってなくて……」

Ｐ「……まさか」

愛梨「寝るときはいっつもはｄ」

梨沙「ストーップ！それ以上言わなくていいわ！！」

Ｐ「ほう……」

梨沙「想像すんな！！（ｹﾞｼｯ）」

Ｐ「いてぇ！！」

梨沙「パジャマ撮影は没ね」

Ｐ「ちぇー」

愛梨「すみません」

梨沙「あぁうん、愛梨は悪くない……悪くないんだけど……もうちょっとそういうとこ直しなさいよ」

Ｐ「仕方ないので次の候補に移るぞ」

Ｐ「次は園児服です」

梨沙「却下。次」

Ｐ「？？？」

愛梨「？？？」

梨沙「何で２人揃ってわけわからないって顔なのよ！！園児服よ！園児服！！」

Ｐ「え？だって三船さんだって着るしなぁ」

愛梨「とときら学園で見慣れてますし」

梨沙「（い、色々麻痺してるわねこの２人）」

梨沙「とにかく！！アタシはい・や！！大体第２候補がそれってどうなのよ！」

Ｐ「いけると思ったんだけどなぁ……まぁいいや」

Ｐ「じゃあ三つ目の候補だ」

Ｐ「制服だ」

梨沙「いや、そんなのあるんなら園児服より先に出しなさいよ」

Ｐ「あぁ……うん……だが……」

愛梨「どうしたんですか？お茶のお代わりいりますか？」

Ｐ「それは貰おう」

Ｐ「制服でＰＶ撮影をするのはいいんだが問題があってな」

愛梨「問題？」

Ｐ「数日前に別のとこが制服での学園ＰＶを出しててな」

梨沙「てことは……」

Ｐ「これを作るとモロ被りだ。最悪２番煎じ扱いだな」

梨沙「絶対嫌よ！アタシ達はアタシ達なんだから！あ、アタシの分もコーヒー淹れてきて」

愛梨「はーい♪」

Ｐ「まぁだろうな。俺だって嫌だ。つーことで没」

Ｐ「あとは水着やらステージ衣装くらいしか無いんだがなぁ。さて、どうしたものか」

梨沙「いや、それでいいわよ。悩む必要なんてないじゃない」

Ｐ「え？ただの水着やら衣装での撮影だよ？インパクト足りなくない？」

梨沙「いらないわよ！ＰＶに何求めてるのよ」

Ｐ「まぁそういうなら水着手配しておくけど」

愛梨「最近暑いですから丁度いいです！」

愛梨「あ、そうです！今度は冷たいお菓子なんかもいいかも知れませんね！」

梨沙「パフェとか？」

愛梨「アイスクリームたっぷりで♪」

梨沙「桃も乗せてね」

愛梨「あ、いいですね♪どんどん乗せちゃいましょう」

Ｐ「ふぅ……んじゃ今日は解散かな？撮影日は追って連絡する」

梨沙　愛梨「「はーい」」

～撮影当日～

愛梨「水着撮影涼しくていいです♪」

梨沙「……」

愛梨「梨沙ちゃんどうしました？」

梨沙「なんで！！スクール水着なのよ！！」

愛梨「え～？可愛いですよ？」

梨沙「愛梨も何で普通に着てるわけ！？おかしいでしょ！？」

愛梨「？」

梨沙「はぁ……水着の指定もしとけばよかったわ」

愛梨「は～い、良い子だから一緒に撮影しよ？ね？」（ｷﾞｭｰ）

梨沙「わ、分かったから！頭！頭に乗ってる！重いってば！！」

愛梨「？」

梨沙「うぅ……アタシだって絶対におっきくなってやるんだから！！」


おわり