【モバマス】千秋「雪美さんが一緒にいて落ち着くアイドル…ね」 (8)

アイドル紹介にまつわるお話です。

周子ちゃんと文香ちゃんとレッドバラードの皆さんが出てきます。

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千秋(当然、私も入ってるわよね)

千秋「………………?」

千秋「掲載ミスかしら。モバPさんに教えてあげましょう」

――――――――――

千秋「…というわけなの。早速直して頂戴」

モバP「いや、あれであってるよ」

千秋「私がいないのに?」

モバP(なんで自分がいて当然って感じなんだ……?)

千秋「ちゃんと見てるかしら?」

モバP「見てるよ。見たうえで正しいって言ってるの」

千秋「私がいないのに?」

モバP「うん」

千秋「まるで雪美さんが私といるときは落ち着かないみたいじゃない」

モバP「いや、そこまではいってないと思うぞ」

千秋「私達、生き別れの姉妹なのよ?」

モバP「いや、生き別れてないですよね?」

千秋「まぁ人類みな兄弟とも言うもの、ね」

モバP「ね、じゃないですよ」


千秋「とりあえず書き足しといてくれないかしら?」

モバP「いや書き足さないよ?」

千秋「えっ?」

モバP「なんで心の底からわからないみたいな顔してるんだよ」

千秋「雪美さんといえば私みたいなところ、あるでしょ?」

モバP「ないよ」

千秋「やっぱりそういう意味では雪美さんの紹介に私がいたほうが盛り上がると思うの」

モバP「話聞いてるか?」

千秋「………どうしてかしら?」

モバP「えっ?」

千秋「どうして雪美さんは私の名前を挙げなかったのかしら」

モバP「だからなんで上がって当然みたいな顔なんだ」

千秋「なにか深い理由があるはずよ」

モバP「忘れてただけじゃないのか?」

千秋「そうと決まれば調べてみましょう」

周子「おっ?なんか調べもん?もしかして探偵しゅーこちゃんの出番かな」

文香「…あ、皆さんお疲れ様です」

モバP(あかん!いま一番来たらあかんやつらや!)

千秋「あっ、いいところに来たわね二人共」

周子「どうかしたん?」

千秋「それが……ぷちぷちまどまどで……」

文香「…そういえば、そのような企画がありましたね」

千秋「そう、それで雪美さんが私の名前を挙げていない理由を調査しようと思ってたところだったの」

周子「えっ、千秋さん拗ねてるん?」

モバP(なんで火に油を注ぐんだよ!)

千秋「す、拗ねてるわけじゃないわ。ちょっと気になっただけよ。客観的に見て雪美さんと共演回数も多くお姉さんと慕われている私が一緒にいて落ち着くアイドルに挙げられていないのはなにか深い理由があると思っただけよ」

文香(…これがありすちゃんの言っていた…レッバラ特有の早口)

周子「そんなん、本人に直接聞いてみたらええんとちゃう?」

千秋「そ、それもそうね」

モバP(すごい、周子が千秋を圧倒している。これが雪美ちゃんが一緒にいて落ち着くアイドルのチカラか……)

モバP「あっ、あいにくだけど今日は雪美ちゃんは収録でここには戻ってこないよ」

千秋「ふぅ…そう、残念ね」

文香(聞けないと聞いて安心するなんて、複雑な心境なのですね)

モバP「まぁほら、人間誰しも忘れることってあるからさ」

千秋「どうして急にそんな話をしているの?」

モバP(あっ、あかんやつやこれ)

文香「…そういえば、雪美ちゃんはコメントでペロに似ているかもと書いていましたね。私はペロちゃんに似ているでしょうか…?」

周子「ん〜、毛の色とか?」

千秋「私も黒髪なんだけど」

文香「…私とペロちゃんは…口下手なところが…似ているでしょうか」

周子「確かにうちも口下手やしな」

モバP「いやの口が言うとんねん。口から先に生まれてきとるやろ」

周子「おっ、ナイスツッコミ。流石だね」

モバP「おかげさまでな!」

千秋(ペロと私の共通点……言われてみれば特にないわね……)

千秋(でも本当にそれだけかしら?もう少し考えてみる必要があるわね)

――――――――――――――――――――

あい「なるほど、それで最近元気がなかったんだね」

千秋「そっ、そんなに元気がなさそうに見えたかしら?」

アヤ「ああ、アタシ達も気にしてたんだよ」

千秋「そう、迷惑かけたわね」

あい「気にすることないさ。それに、反対に千秋だって雪美ちゃんの名前をあげていないだろう」

あい「今回の企画は特に仲がいいからとかそういうので選ぶものでもない。そうだろう?」

千秋「それもそうね」

アヤ「わかるぜ」

千秋「いやあなたは遊佐さんにおにんぎょうあそびをしたいアイドルとして紹介してもらってるでしょ」

あい「そうだよアヤくん、無理に気を使わないでくれ」

アヤ(うわっ、すごいめんどくさいやつだこれ)

千秋「言われてみればそうよね、私のほうから雪美さんの名前をあげてないもの。しょうがないわよね」

千夏「そうよ、名前をあげたのに反対にあげてもらえなかった人だって居るんだから」

あい「一応断っておくけれど、私はそういうのじゃないよ」

礼子「千夏こんなこと言ってるけどあれ以来唯ちゃんから飴もらうの断らなくなったわよね」

千夏「別に、前から断ってないわよ。要らない時は断っているけれど」

アヤ「そういえば唯はアメをよくあげるアイドルを紹介してたしな」

千夏「アメは、子どもが食べるものだから…」

千夏「あっ、絵を描くのは子どもだけの特権じゃないわよ」

あい「何のことだい?」

礼子「ちょっとやめなさいよ、そんなしょうもないことで争うの」

千秋「しょうもあると思うわ」

礼子「しょうもあるって何よ……」

アヤ「まぁまぁみんな落ち着いて」

千秋・千夏・あい「「「おにんぎょうあそびをしたいアイドルは黙ってて」」」

アヤ(何だよこれ……何だよ……)

礼子(わかるわよ……私も毎日そんな気持ちだから……)

アヤ(礼子さん……今までごめん………)

――――――――――――――――――――

千秋(結局レッドバラードのメンバーと会話しても、糸口はつかめなかったわ)

千秋(やっぱり直接聞くしかないわね)

雪美「千秋………………どうしたの…………………?」

千秋「やゆ、雪美さん」

雪美「悩み事……………?私でよければ………聞く………」

千秋「な、悩みごとなんてないわ。大丈夫よ」

雪美「千秋……無理してる………。大丈夫………?ペロ……触る…………?」

千秋「いや、ペロは触らないわ」

雪美「何…………悩んでる………………………?」

千秋「ほ、ほんとになんでもないわ」

雪美「………………………………………」

千秋「ほんとよ?」

雪美「……………………………………………………」

雪美「…………………………………………………………………」

雪美「………………………………………………………………………………」

千秋「……わかったわ、正直にいうわ」

雪美「………………うん」

千秋「実は雪美さんに聞きたいことがあって」

雪美「何………?」

千秋「私と一緒に居ると…その…落ち着かないかしら?」

雪美「………………アイドル紹介…の……話……?」

千秋「あっ、そ、そういえばそんなのもあったね」

雪美「…………………………」

千秋「そう、アイドル紹介で私の名前がなかったからもしかして一緒に居て負担だったらどうしようと心配で」

雪美「そんなこと……ない……。でも…千秋………一緒に居て………落ち着く………。ちょっと……違う………」

千秋「えっ」

雪美「千秋………色んなこと………教えて…くれる…」

雪美「いっぱい……優しく……してくれる………。だから……落ち着く……ちょっと…違う……?」

雪美「だから……落ち着く…じゃなくて……気持ち……ぽかぽか……?」

雪美「心………暖かく……なる……。不思議……ね……。ふふっ………」

千秋「ユ"ッ!」


終わり

以上です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
シンデレラガールズでは総選挙を行っております。
もしよろしければ佐城雪美ちゃんに投票をよろしくお願いいたします。


前作です。
【モバマス】周子「実は雪美ちゃんは生き別れの妹やねん」
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