【ラブライブ】海未「耳かきですか?」希「そうやね」 (26)

『のぞうみ』
『甘える』

友人よりの依頼で書きます。

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海未「えぇと、希?」

希「んー? なに、海未ちゃん?」

海未「もしかして、今日の用事って……」



希「そうよ。海未ちゃんに耳かきをしてあげようと思ったんよ」ニコリ



海未「……えぇと……希?」

希「ん? どうしたん? そんな眉間にシワ寄せちゃって」グニッ

海未「や、やめてください」

希「おっと」パッ



海未「……今日は作詞について提案があるから家に来てほしい。そう言ったのは誰ですか?」

希「ウチやね」ニコッ



海未「…………はぁ。騙された、というわけですか」

希「人聞きが悪いなぁ」

海未「事実、そうでしょう?」

希「うん」

海未「…………まったく、あなたという人は……」


希「まぁまぁ、海未ちゃん。もう家まで来ちゃったんやし……ね?」

海未「……まぁ、それはそうですが」

希「ほら、騙されたと思って!」

海未「えぇ、実際騙されましたからね」ハァ

希「…………」

海未「まったく……まだ新曲の歌詞も出来ていないのですよ? しかも、生徒会の仕事も残っていましたし。それにーー」



希「もう!」グイッ

海未「っ」フラッ




ーー ポスンッ ーー




海未「…………希?」

希「いいから、大人しくしてなさい」ナデッ

海未「………………は、はい」


希「…………」ナデッ

海未「…………」

希「…………」ナデナデ

海未「…………」

希「…………」ナデッ

海未「あ、あの……希?」

希「なに?」ナデナデ

海未「この体勢……膝枕は流石に恥ずかしいのですが……」チラッ

希「……海未ちゃんの意見は却下です」

海未「うぅ……///」


希「さて、海未ちゃん?」

海未「は、はい」

希「海未ちゃんはどっち派?」

海未「……どっちというと……?」

希「綿棒と竹の耳かき。どっち?」

海未「……あぁ。私はいつも竹の物を使っていますよ」

希「んー。なら、今回もそうしようかな」スッ

海未「……は、はい」

希「それじゃあ……」




希「始めるね」




希「まずは、耳……ちょっとだけほぐすよ」スッ




ーー フニッ ーー

海未「んっ」ピクッ




希「っと、いきなり触ってごめんなぁ」

海未「い、いえ……」

希「耳垢とれやすいようにするために、ちょっとあっためるんよ……こうやって」スッ フニッ

海未「んっ……」

希「ふに、ふに…………ふに、ふに……」

海未「……んっ」

希「やさしく、やさしく……ふに…………ふに…………」フニフニ

海未「…………っ」ピクッ

希「耳たぶの方も…………」フニッ

海未「……ん……」



希「耳たぶと耳の裏……交互に……」フニッ フニッ

海未「………………ん……」

希「…………ゆっくり、ゆっくり……」




フニッ


フニッ


フニッ




希「………………どう?」

海未「あ……はい……」

海未「なんだか耳が……心なしあたたかくなってきた気がします……」

希「お、効果バツグンやね」



希「……さて!」



希「そろそろ……いいかな?」スッ



海未「あっ……」

希「ふふっ、名残惜しい?」

海未「い、いえっ///」

希「心配せんでもええよ。これからが本番、だから」ニコッ

海未「……は、はいっ」




希「じゃあ、まず……耳のまわり」ススッ




ーー カサッ ーー


海未「んっ///」ピクッ





希「……ふふっ」

海未「な、なんですかっ///」

希「んー? 何でもないよ?」ニヤニヤ

海未「~~っ」


希「まだ、いくよー?」スッ



カサッ



希「耳の穴のまわり……ちょっとだけ固い……軟骨の部分」

希「くる~~っと……でも、ゆっくり、なでるように……」カサッ カサッ

海未「んっ……」



希「……どう?」カサッ

海未「……は、い……中々、ですっ」



希「なかなか……ね」カサカサッ



海未「はい……っ」ピクッ

希「ふーむ……」カサ



希「えいっ」




ーー カリッ ーー




海未「ひゃんっ///」ビクンッ



希「おぉ、えぇ声やね」

海未「ちょ、ちょっと希っ!」バッ

希「海未ちゃん? 耳かき中は動いたらあかんよー?」クスクス

海未「そ、それは! 希がいきなりっ!」

希「んー?」

海未「いきなり……」




海未「…………強く、カリってするの……ずるいです……///」ボソッ




希「ふふーん?」ニヤニヤ

海未「……///」プイッ

希「…………急にやるとびっくりするやんなぁ。ごめんね?」

海未「…………い、いえ」




希「でも、気持ち良かった?」

海未「……………………はい」コクリ

希「ふふっ、それはよかった」ニコリ



希「じゃあ、今度は……ちょっとだけ強いのと優しいの…………かわりばんこにいくね?」

海未「はい……」

希「動いちゃ、ダメよ?」ススッ



カサッ

カリッ



希「耳、あったかくなってるから……きっと、とれやすくなってるよ」カサッ



カサッ

カリッ

カリッ



希「……耳たぶのとこも……こうやって……」



カサッ フニッ



海未「っ///」ピクッ



希「よさそうやね」フフッ

海未「はい……///」



希「カリ、カリ……」



カリッ カリッ



希「カリ…………カリカリ……」



カリッ カリッ

カリッ



海未「んっ……」

希「…………んー、もう、ちょこっと……かな?」



カサッ

カサッ カリッ

カリッ フニッ フニッ

カサッ

カリッ



海未「……ん」




カリッ



希「……よし、それじゃあ……そろそろ……」スッ

希「中、はいるよ?」ソーッ




…………コリッ




海未「んぁ……っ///」ビクッ

希「…………」カリッ




希(……なんか、あれやね……)

希(海未ちゃん……色っぽい声……出すなぁ///)

希(……いやいやいやいや)


希「……えぇと、痛くない?」

海未「え…………あ、はぃ……」ポーッ

希「そ、そっか……じゃあ、続けるね」



カサッ カリッ

ススッ



海未「んっ……」

希「……ん、やさしく耳のなか、撫でるようにして……」スッ



カサッ

ススッ カサカサッ

カリッ



海未「んっ、んぁ……」

希「……ちょっとだけ、強く……」カリッ



コリッ

カリカリ カサッ

ススッ

カリッ カリカリ カリッ


海未「ぁ………………っ」キュッ

希「って、海未、ちゃん……?」

海未「へ、あ…………すみま、せん。いたかったですか……?」ポーッ

希「あ、ううん……こっちこそ大丈夫? 痛かったりは?」

海未「しません……よ?」


希「そっか……えぇと……手……」

海未「あ、す、すみません……」パッ

希「あ、ううん! ええよ、海未ちゃんが安心するなら!」




ーー キュッ ーー




希「耳かきしてるのと反対側の手なら空いてるから」ニコッ

海未「っ、はぃ……///」ニギッ

希「…………」ニギッ

海未「……」キュッ



希「…………さ、続けようね///」スッ




カリッ

カサカサッ ススッ

コリッ

カサッ カサカサ



希「…………んー、海未ちゃん、結構きれいだよね」

海未「え…………?」

希「耳よ。結構きれいだからそんなに耳垢もたまってないなぁって」カサッ

海未「……お風呂上がりに……」

希「あぁ、道理で。お風呂上がりの耳かきは気持ちいいからなぁ」



コリッ

カサカサッ




海未「……でも……」

希「んー?」カリッ




海未「のぞみのは…………もっと……きもちいい、です……んっ」

希「そ、そっか/// それは光栄やねっ」カサッ




…………カサッ



希「…………もうよさそう、やね」スッ

海未「…………あっ」


ーー キュッ ーー



希「っ///」

希「あ、いや、まだよ///」




希「梵天…………って、言ってわかる?」




海未「ぼんてん、ですか?」

希「……耳かきの後ろに着いてるフワフワ……って言った方がいいかな?」

海未「あぁ……あれ、ですか」

希「うん。とった汚れをこれでさらにきれいにするからね」

海未「……おねがい、します……」キュッ

希「う、うん……///」





ーー モフッ ーー



海未「ふぁ……ぁ」

希「っ///」



モフモフッ クルッ

ポンポン ススッ



海未「ん……ぁ……っ」

希「……っ///」



希(……海未ちゃん)

希(そ、そんな声、出さんといてよ……///)

希(なんか、ドキドキ……しちゃうよ)



モフッ

ポンポンッ スッ

フワッ クルクル



希(…………そろそろ、いいかな?)

希(あんまりやりすぎると…………うん、なんかこっちがもたないし)

希(っと、最後にーー)スゥ





希「ふーーーーっ…………」

海未「ひゃんっ///」ビクンッ




希「ちょっ!?///」

海未「ぁ、ぅ……のぞみぃ……きゅうにやらないで、くださぃ……///」ポーッ

希「あ、ぅ……ご、ごめん……///」



希(…………これは、うん)

希(…………まずいと思う……///)


海未「…………のぞみ」

希「え、あっ……なに?」

海未「…………もう、おわり、ですか……?」ポーッ



ーー キュッ ーー



希「っ」ドキッ



希「…………手、握るの……反則やん」ボソッ



海未「……え?」

希「ううん……なんでもない」ニコッ



希「…………えっとね、海未ちゃん?」

海未「はぃ」

希「一応、これでおわり、なんやけど…………」

海未「…………」ニギッ

希「……………………」





希「反対側、やろっか?」

海未「……………………」コクリ





ーーーーーー

ーーーーーー



反対側の耳もしてあげる。
さっきよりも、さらに丁寧に。
さらにゆっくり。

そうしてる間に…………。




海未「ん…………すぅ…………」



ウチの膝の上の女の子はぐっすり眠ってしまっていた。
まったく、こっちはドキドキしてたっていうのに……。



希「そんなの関係なさそうに、ぐっすり……やね」




まぁ。
それが本来の目的だったから、いいんやけど。


新曲の歌詞作り。
生徒会の仕事。
日々のお稽古。
練習メニューを考えること。
あんどもあ、あんどもあ。



とにかく最近の……ううん。
いつも海未ちゃんは色んなことを頑張っていて。
それは学年が違くて、普段の教室での様子やお家での様子を知らないウチでも分かるくらいに。

だから、




希「癒してあげたかったんよ」




ポツリ、と。
彼女の頭を撫でながら、呟いてみる。

結果から言うと、成功。
こうして、ゆっくり眠ってくれるくらいには癒されてるよね?


まったく。
こうでもしないと、甘えてくれないんやから。

ほんと、困ってまうよ。




希「ウチの大好きな恋人さんは……フフッ」



クスッと笑い、それからーー





希「んっ」




がんばり屋さんのおでこに口づけを。

よい夢見れますように、って。
そんなおまじない。



さて、彼女が起きるまでーー





希「次の『甘やかし』を考えとかんとね」





ーーーーーー fin ーーーーーー

以上になります。
お付き合いくださりありがとうございます。
耳かきっていいよね。

過去作
ルビィ「ルビィ知ってるよ」ダイヤ「は?」
【ラブライブ!サ!!】ルビィ「ルビィ知ってるよ」ダイヤ「は?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523723269/)
よろしければどうぞ。

現実が落ち着いたらそろそろ例のやつの続きを書こうかと思います。
では、また。

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