ガヴリール「私はガヴリール。彷徨う魂の保護をしている者だ」(33)

※ガヴリールドロップアウトのオリジナルSS

~あの世と現世の境目の世界~

ゼルエル「ガヴリール、今回は一つ、ある仕事を頼まれてくれないか?」

ガヴリール「ある仕事?」

ゼルエル「今、ある魂が天界か、魔界どちらに行けば良いかが分からずにこの境目で彷徨っているとの連絡があった。そこでお前には、その魂を保護して正しい方に導く、という事をしてもらいたい」

ガヴリール「ええぇぇーーっ!!?」

ゼルエル「面倒はなしだぞ? それにお前の今の立場は分かってるんだろうな??」

ガヴリール「うっ!? でも、姉さん…」

ゼルエル「おい、ここでは姉さんじゃなくて、リーダーと呼ばないか!!」ギロッ

ガヴリール「ヒィッ!?ごめんなさい」ビクッ

ゼルエル「……まぁ、ガヴリール、姉妹だからお前が姉さんと呼ぶのは仕方がないが、今は天界の命令で彷徨う魂を保護して導く仕事中なのだから、そこはしっかりと自覚しろ」

ガヴリール「はい…。」

ゼルエル「まったく。うっかり駄天使に成り下がって天界から永久追放の所を私が庇い、天使としていられる条件として今の仕事をする事を命じられたというのに…。面倒だと思う癖は一向に抜けないな」

ガヴリール「………」

ゼルエル「はぁー、本当は妹を庇う事はしたくないし、むしろ駄天使に成り下がったのなら尚更妹厳しくいたかった。だが、これでも私の妹だ、と思って助けてやったんだ!! 感謝は忘れてないだろう?」

ガヴリール「はい。」

ゼルエル「それに保護活動のリーダーとしてこの境目の世界に住み始めたのも、そもそもお前の監視と命令を下す為なんだ! だからこそもう一回言うが、自分の立場を自覚しないとマズイぞ、ガヴリール!!」

ガヴリール「何も言い返せません。ごめんなさい、姉sじゃなくてリーダー…」

ゼルエル「分かったのなら良い。もう一回仕事内容を言うぞ、ガヴリール……天界か、魔界どちらに行けば良いかが分からずにこの境目で彷徨っている魂を保護し、天界か魔界どちらに行くに相応しいかを自分の目で見極め、お前のやり方で魂を正しい方に導け…分かったな?」

ガヴリール「分かりました。行ってきます!!」ダッ

ゼルエル「そうそう。ここは成仏も出来なかった怨霊が彷徨っているから気を付けるんだぞ?」

ガヴリール「はいよ!」

ゼルエル「今の返事は雑だが、まぁいいだろう。」

ゼルエル(頑張れよ、ガヴリール。今の仕事はお前の今後の評価も左右された大事なもの…お前の為にあるのだからな……。)

~外~

ガヴリール「相変わらず、禍々しくて暗いところだな」

ガヴリール「それにしても・・・娯楽(ネトゲ)がないのがきついな。まぁ、食べ物はたまに良い物が支給されるからいいけど」

ガヴリール「で、例の魂はここら辺を彷徨っているはずだよな? 感じ取ってる気配もこの辺りに反応してるし…」

スッ

ガヴリール(んっ!? 何かの気配を感じたぞ!!?)ビクッ

ガヴリール(ま、まさか、姉さんの言ってた怨霊!? マズイぞ、まだ天使化もしていないのに……)

ダッ

ガヴリール(う、後ろから気配がっ!? 駄目だ、逃げられない!!?)

バッ

ガヴリール(あぁっ!? いきなりだけど、もう駄目d)グッ←目を瞑る。

?「だ~れだ♪」ガバッ

ガヴリール「っ!?」

ガヴリール「…………」

?「うふふっ♪」

ガヴリール「怨霊かと思ったけど、その声は…ラフィ、お前だな?」パチッ

ラフィエル「はい。大正解ですよ、ガヴちゃん♡」ニコリ

ガヴリール「まったく驚かせやがって。ってか、お前、いつの間にここに?」

ラフィエル「つい先ほどですよ。天界とゼルエルさんからガヴちゃんの手助けをするように命令を受け、ここまでやって来ました」

ガヴリール「そうか。ありがたいけど、そもそもラフィに助力を頼む程、一人では頼りないのか、私は。」

ラフィエル「一応、ガヴちゃんの事も信用していたらしいですけど、もしもの為も考えて私が出動になった訳ですよ」

ガヴリール「成る程、もしもの為ねぇ。天界も姉さんも良く考えてるよ、まったく」

ガヴリール「そういえば、ラフィは私の友人ってだけで、保護活動の一員になったんだろ?」

ラフィエル「はい」

ガヴリール「その、大丈夫なのか? 確か、天界で他の仕事もしてんだろ?」

ラフィエル「たまたま手が空いていた時の出動でしたので、むしろ好都合ですよ」

ガヴリール「そうか。なら、いいか!」

ラフィエル「えぇ。あっ、それよりガヴちゃん」

ガヴリール「んっ?」

ラフィエル「あちらに浮いているのは、彷徨う魂じゃありませんか?」ビシッ

ガヴリール「えっ?」チラッ

魂「」フワフワ

ガヴリール「あっ、ほんとだ!?」ビクッ

ラフィエル「気が付かなかったのですか?」

ガヴリール「気配は感じたけど、流石に姿までは見つける事が出来なかったんだよ」

ラフィエル「もしや、私が来た事で強い天使力を感じて現れたのでは?」

ガヴリール「そうかもな。私は駄天の影響で天使力が若干弱まったし、逆にラフィは今まで以上に頑張ってるからそのおかげで日に日に天使力が磨かれてんだな」

ラフィエル「では、私がここまで駆け付けたおかげという訳ですね」

ガヴリール「まぁ、悔しいが、その通りだな」

魂「」フワフワ

ガヴリール「おい、お前、一応理由を聞くけど、なんで天界と魔界のどっちを行くかに迷ってるんだよ?」

魂「………」フワフワ

ガヴリール「おい、聞いてんのか?」

ラフィエル「駄目ですよ、ガヴちゃん。魂のままでは話せない決まりになっているんです…ここは一旦、生前の体をお返ししないと」

ガヴリール「えっ、そうなのか?!」

ラフィエル「ガヴちゃん、首席なのに駄天してお忘れになってしまったみたいですね。いいですか?」

ラフィエル「魂のままでは語れない、というのは常識です。そういう場合は、一旦生前の体を返してから語りかける必要があります」

ガヴリール「成る程な、分かった。じゃあ、早くこの魂に体を返してやれ?」

ラフィエル「返す方法すらも忘れましたか。仕方ありません……いいですか?」

ラフィエル「こうやって魂に向けて指を鳴らす準備を見せ…」スッ

ラフィエル「貴方の体を一旦お返ししますと言いながら、指を鳴らせば……」パチンッ

ボンッ

?「えっ、体が戻った!?」ドサッ

ラフィエル「ね? 分かりましたか?」

ガヴリール「おう、ありがとう。悪いな、教えてもらって!」

ラフィエル「いいえ♪」

ガヴリール「んじゃあ、話をしようか」

?「え、えぇと…貴方がたは?」

ガヴリール「私はガヴリール。彷徨う魂の保護をしている者だ!」

ラフィエル「ラフィエルです。同じく彷徨う魂の保護をしている天使です♡」

?「えっ、天使さま!?」

ラフィエル「はい。」

ガヴリール「お前が天界か、魔界どっちに行けばいいか分からず彷徨ってるって連絡があったからわざわざ、助けに来たんだ」

?「そうなんですか…。」

ガヴリール「理由を聞く前にお前の名前を教えろ?」

?「まち子…」

ラフィエル「えっ?」

まち子「まち子と言います。」

ラフィエル「えぇと…お名前だけでしょうか?」

まち子「すみません。なぜか、名前がまち子ってだけしか覚えていなくて…」

ガヴリール「分かった。いいだろう。で、もう一回聞くが、なんで天界と魔界のどっちを行くかに迷ってるんだよ?」

まち子「……良い事をした反面、悪い事も少ししたので、どっちに行けばよいか分からなくて」

ラフィエル「あぁ…そういう訳でしたか」

ガヴリール「確かにたまにいるよな…良い事と悪い事の両方をして、死んだ後どっちに行けばいいか、迷う奴って」

まち子「それに私、まだこの年で死ぬのに実感も持てなくて…」

ガヴリール「この年?」

まち子「実は私、まだ高校生でして…」

ラフィエル「あらっ、そうなんですか?!」

まち子「はい。」

ガヴリール「まぁ、でも、早くても死んだのはしょうがないし、そこは受け入れろ!」

まち子「そうですよね…それしかありませんよね」

ラフィエル「それに若い歳で死んだのは貴方だけではありませんし、きっと天界か、魔界に行っても同じ年齢の方と出会えるかもしれませんし、良いじゃありませんか?」

まち子「………」

ガヴリール「おい、死んで良かった、みたいな言い回しは止めろ! 不謹慎だし、流石に死んだ本人も気に病んじまう!!」

ラフィエル「あらっ、それもそうですね! すみません、私の失言でした」ペコリ

まち子「いえ、大丈夫です…」

ガヴリール「本題の天界と魔界、どっちに行けばいいかって事だが、実際にまち子はどんな良い事と悪い事をしていたんだ、生きてた時は?」

まち子「良い事をした時は、委員長として困ってる人の相談に乗ってあげたり、皆が嫌がるような事を進んでやったり、怪我や病気をしている人を助けた事があるくらいかな」

ラフィエル「へぇ~、委員長さんだったんですか?」

まち子「はい。」

ガヴリール「逆に悪い事は?」

まち子「友達とか部活の人に嘘をついた事です。たまに一人で帰りたくなると嘘をついて友達と一緒に帰るのを断ってました」

ラフィエル「う~ん、ウソですか…。」

ガヴリール「成る程。大体、分かった!」

ガヴリール「で、まち子はなんで死んだんだ?」

まち子「死因ですか? 死因は…事故死です」

ラフィエル「事故死…車に轢かれたのですか?」

まち子「恥ずかしながら、猫を助けようとして…」

ガヴリール「猫を助けて、だと?」

まち子「はい。」

~回想~

まち子「はぁー、今日も疲れたわね……んっ?」

ニャアァーー

フッ゙、ブウウゥゥゥーーー

まち子「あっ、猫が危ない!?」バッ

キッ、キイイィィィーーーーー

まち子「あっ……」

ドカンッ

~回想終了~

まち子「と、いう訳でして」

ガヴリール「そうか。じゃあ、これでお前の行き先は決まったぞ」

まち子「えっ?」

ラフィエル「もう決めましたか、ガヴちゃん」

ガヴリール「もちろんだ。まち子の行き先は天界だな」

まち子「わ、私が天界にですかっ!?」

ガヴリール「あぁ。さっきの死ぬ前の話を聞いて自分を犠牲に生き物を助けた…お前の最期の行動は賞賛すべき事だ。よって、最後の最後に良い事をしたから、天界行きを決めた。ただ、それだけだよ」

ラフィエル「そうですね。ガヴちゃんの言う通りです♪」

まち子「っ//// ありがとうございます、天使様!!」ペコリ

ガヴリール「んじゃあ、ラフィエル、こいつを天界まで連れて行く役割、頼んだぞ。私はここを離れる訳にはいかないからな」

ラフィエル「はい♡ 任せて下さい」ニコリ

まち子「よ、よろしくお願いします…そのラフィエルさん」

ラフィエル「もちろんです」

ガヴリール「じゃあ、私は行くよ。またn」

ソウハ、サセマセンヨ

ガヴラフィまち子「「「っ!!?」」」

スウゥゥーーー

ソノタマシイ、テンカイニマデイカセルワケニハイキマセン
コノヨウナバショデ、サマヨッテイルノナラ、ワタシタチノナカマデショ?
ナカマヲフヤスタメ、ソノタマシイ、ゼヒ、ホシイ!

まち子「えっ、なんですか、この霊たちは!?」

ガヴリール「マズイ。姉さんが言ってた、怨霊か!!」

ラフィエル「そういえば、境目の世界は怨霊の溜まり場でもありましたね…」

ガヴリール「今の発言からして、まち子を怨霊にしようと考え、天界行きを阻止しようとしているようだな」

ラフィエル「そうはいきません。ガヴちゃん…」

ガヴリール「あぁ。まち子は私たちで守る!! おい、なるべく私とラフィの傍を離れるなよ?」

まち子「は、はい!!」

ソノタマシイ、ヨコセェェーーーー

ガヴリール「やるかよ!! 天使の矢(エンジェル・アロー)!!!」ピュピュピュ

グサグサグサッ

グワアアァァーーーーーーーーーーッ!?
セイナルチカラガコモッテルセイデ、コウゲキガアッタテル!?

ガヴリール「どうだ!」

ラフィエル「お見事ですよ、ガヴちゃん。ですが、私も…聖なる光(ホーリー・ライト)!!」ピカアアァァァーーーー

グオォォォーーーーーーーーッ!?
マブシイ、マブシスギテ、メガァッ!?

ラフィエル「一丁あがりです」

ガヴリール「相変わらず、ラフィの放つ光は凄まじいなぁ」

ラフィエル「いえいえ。それより、まち子さんは?」

ガヴリール「えっ? あれっ!?」

ラフィエル「あ、あそこ!!」

ガヴリール「えっ……あぁ!?」

マッテエエェェーーーーーーー
ツカマエテヤルゾーーーー

まち子「はぁはぁ……」タッタッタ

ラフィエル「どうやら、怨霊に追いかけられているようですね」

ガヴリール「あぁ、もう離れるなって言ったのに!? しょうがない、助けn」ダッ

ラフィエル「待ってください!!」バッ

ガヴリール「ラフィ、なんで止めるんだ!?」

ラフィエル「離れすぎてます! 今からではとても間に合いそうにありません」

ガヴリール「じゃあ、どうすんだよ?! このままだとあいつは…」

ラフィエル「いえ、大丈夫ですよ。まち子さんをお助けするのは、あの方々ですから」

ガヴリール「はぁっ?」

……………………………

ハァハァ、オイツメタゾ
カクゴシロ!!

まち子「ひぃぃー」

イクゾーー。
バッ

まち子「っ!!!」グッ←目を瞑る。

?「三叉の槍……爆破撃(ばくはげき)!!」

ドカーーーーーーーンッ!!!

グワアアァァーーーーー!?
ナンダァッ!!?

まち子ガヴリール「「っ!?」」

ラフィエル「ふふっ♪」ニコッ

?「更に……魔力を最大限に込めた、サタニキアキック!!」ゲシゲシッ

ギャアアアァァーーーーーッ
ヒエエエェェーーーーーーーッ

まち子ガヴリール「「またっ!?」」

ラフィエル「ふふふっ。見事ですよ、お二人とも」ニコニコ

?「お褒めの言葉ありがとう、ラフィ」

?「ふん。大悪魔なら、これぐらい当然よ」

ガヴリール「ヴィーネ。それにサターニャも!?」

ヴィーネ「久しぶりね、ガヴ。元気してた?」

サターニャ「まったく、こんなとこでも世話を掛けさせないでよね!」

ガヴリール「どうして、ここに……あっ、まさか!?」

ラフィエル「えぇ。お察しの通りですよ! 私がもしもの為、事前にヴィーネさんやサターニャさんに連絡を取り、境目の世界へ呼び寄せた上で待機させていたのです♡」ニコリ

ガヴリール「手回しが良いのは評価するけど、一々もしもの為、なんて言われるとなんだか私が頼りないように思えるな…」

ラフィエル「そうは思っていないので、ご安心下さい!」

ガヴリール「…まっ、いいや」

ラフィエル「とりあえず、片付けちゃいましょうか」

ガヴリール「そうだな! ヴィーネ、サターニャ…お前らは、そいつを守ってくれ!」

ヴィーネ「任せて!」

サターニャ「人間を守るのは癪だけど、ひとまず言う通りにしてやるわよ! ただし、これは貸しよ…次、会う時に返しなさいよ」

ガヴリール「へいへい…」

~そして~

ラフィエル「あらかた片付いたようなので、さっそくまち子さんを天界に連れて行きますね」

ガヴリール「おう! 頼んだぞ」

まち子「その……ありがとうございます。」

ガヴリール「礼はいいよ」

まち子「それと、そちらの方たちも助けて頂き、ありがとうございます」

ヴィーネ「あっ、別にお礼はいいですよ」

サターニャ「ふん。しっかりと感謝するのよ、この大悪魔様に!!」

ラフィエル「ではでは…」シュン

まち子「本当にありがとうございました」シュン

ガヴリール「行ったか…。」

ヴィーネ「じゃあ、ガヴ、私たちも忙しいから、もう行くわね」

ガヴリール「おう、わざわざ魔界からここまで来て貰って悪いな」

ヴィーネ「いいのよ。それに私たち友達じゃないの…また何かあったらいつでも呼んで? 力になるから」

ガヴリール「ありがとよ…」

サターニャ「ガヴリール、今日の借りはきっちり返してもらうわよ、次会った時は」

ガヴリール「しつこい。っていうか、そういうのはラフィに言えよ? 呼んだのはラフィなんだからさ」

サターニャ「あいつに借りを返せって迫ると後が怖いのよ。だから、アンタに頼んだのよ!」

ガヴリール「あっそ。まっ、いいよ。分かった、分かった…ちゃんと返してやるよ」

サターニャ「本当に頼んだわよ!」

ヴィーネ「じゃあね!」シュン

サターニャ「また来るわよ」シュン

ガヴリール「こっちも行ったか。じゃあ、私も戻るとするか…」

~家~

ゼルエル「そうか。ご苦労だったな、ガヴリール」

ガヴリール「まったく、疲れたよぉ…。」グダアァーー

ゼルエル「たった今、連絡でラフィエルから聞いたが、ちゃんと魂の話を聞いて決めたそうじゃないか!」

ゼルエル「立派だったとラフィエルも褒めていたぞ。良く頑張ったな!」

ガヴリール「はいはい。まぁ、私に課せられた事だし、それに天界永久追放を無くす代わりにやってるから、それくらいはちゃんとしないと駄目って思っただけだよ」

ゼルエル「しっかりと考え、反省の為にやる事はいい心掛けだ。で、帰って来てさっそくだが、また仕事を頼まれてくれないか?」

ガヴリール「えーー、またぁ!?」

ゼルエル「どうした? それくらいはちゃんとしないと駄目って思っただろ? なら、どんなにたくさん仕事が来ても、やらないと駄目だろ!」

ガヴリール「むぅ……分かったよ」

ゼルエル「そう、不機嫌な顔をするな。頑張ったら、ご褒美にお前の好きな食べ物を作ってやるから」

ガヴリール「ほんとっ!? じゃあ、頑張る!!」

ゼルエル「ふふっ。現金だな、お前は」

ゼルエル「……という仕事だ。」

ガヴリール「分かったよ。じゃあ、行ってくる!」

ゼルエル「ラフィエルの手助けはいらないのか?」

ガヴリール「いらないよ。もう一人でやるから、平気」

ゼルエル「そうか! じゃあ、気を付けて行ってこい!!」

ガヴリール「はいよ……」

ガヴリール「いってきまーーす!!!」



おしまい

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