グラーフ「ンフー・・・ンフー・・・!」サワッ
提督「ひんっ!? や、やめてくれグラーフ・・・!」
グラーフ「良いじゃないか少しくらい・・・」
グラーフ「今この執務室には私とアトミラールしかいない」
グラーフ「私は定期的にアトミラリウムを摂取する必要があるんだ」
グラーフ「上官として、可愛い部下の願い事は叶えてあげなくてはなぁ?」ニヤニヤ
提督「うぅ・・・!」
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グラーフ「第三者の目がない環境で、相手の意に反して」
グラーフ「アトミラールを著しく羞恥させる・・・」
グラーフ「フフフ・・・ッ! 実に血を掻き立てられる・・・!」サワサワ
提督「うっ・・・くっ・・・!」ビクビク
グラーフ「どうしたアトミラール? 怖くて何も言えないのか?」
グラーフ「黙っていては同意したと思われても仕方ないよなぁ・・・?」ニヤニヤ
提督「そ、そんなこと・・・!」
グラーフ「こんな愛嬌のない女に身体を触られる気分はどうだぁ?」
提督「くっ・・・クソッ・・・!」
グラーフ「あぁその顔だよアトミラール・・・!」
グラーフ「恥ずかしいだろう? 屈辱的だろう?」
グラーフ「これだからやめられないんだよ・・・!」サスサス
提督「ひゃんっ!?///」ビクッ
グラーフ「んん~?」
グラーフ「アトミラール、随分と可愛い声で哭くじゃないかぁ?」ニヤ
提督「そ、そこはやめてくれぇ・・・っ!」
グラーフ「そこ? そこだって? 果たして何処のことだ?」
グラーフ「はっきり言ってもらわなければわからないじゃないか・・・」フー
提督「いひいいぃぃぃぃぃっ!?///」ゾワゾワ
提督「み、耳に息を吹きかけるな・・・!」
グラーフ「スリルがあって良いじゃないか・・・」
グラーフ「男尊女卑を覆す、この私の価値観に基づく支配欲を満たすためにはなぁ?」
グラーフ「アトミラールに痴漢をするしか手立てはないんだ・・・!///」ハァハァ
提督「そ、そんな馬鹿なことがあってたまるか!」
提督「お、お願いだグラーフ! もういい加減にこんなことはやめてくれ!」
グラーフ「ダメだ、アトミラール」
グラーフ「刑法第176条が適用される? フンッ! 知ったことか」
グラーフ「アトミラールの反応が可愛いのがいけないんだ・・・!」ニヤニヤ
提督「そ、そんなぁ・・・っ!」
グラーフ「それに、もしこのことが皆に知られたら・・・」
グラーフ「皆は一体どう思うだろうなぁ?」
グラーフ「艦娘が上官に痴漢・・・? 馬鹿馬鹿しい話じゃないか?」
グラーフ「誰も信じてはくれないさ・・・!」
グラーフ「結局アトミラールは泣き寝入りするしかないんだ・・・!」ゴソゴソ
提督「うくっ・・・だ、黙れぇ・・・!///」ビクッ
グラーフ「痴漢は現行犯でなければ犯人を特定しづらい・・・」
グラーフ「更に、被疑者の現行犯逮捕にはなぁ・・・?」
グラーフ「周囲に居合わせた目撃者などの協力が必要となる場合がほとんどなんだ・・・!」
グラーフ「この密室で目撃者などいないよなぁ・・・?」ニヤァ
提督「うぅ・・・何でこんなことに・・・!」
グラーフ「あぁ・・・この衣服越しに伝わるアトミラールの身体・・・!」
グラーフ「たまらない!! あぁ実に興奮する!!///」ハァハァ
提督「ひゃんっ!? つ、強く触らないでくれ・・・っ!///」ビクビク
グラーフ「逆痴漢の社会的認知は高くない・・・」
グラーフ「つまりはそれらに対するケアは取り扱わないケースが多いということだ・・・」
グラーフ「アトミラールは何の為にここにいるんだ?」
グラーフ「私に痴漢をされる為にここにいるんだろう?」
提督「な、何を馬鹿なことを・・・!」
グラーフ「さぁアトミラール、私の身体も触ってくれ・・・!」グイッ
提督「い、嫌だ! 離してくれぇっ!」
グラーフ「良いじゃないか・・・なぁ?」グイグイッ
グラーフ「あぁっ・・・す、素晴らしい・・・!///」
グラーフ「アトミラールの逞しい上肢が私の身体を・・・!?///」ゾクゾク
提督「やめてくれぇっ・・・!」
グラーフ「以前、秋雲が言っていたぞ?」
グラーフ「痴漢は日本の文化であると・・・」
提督「そんなのデタラメだ!」
グラーフ「アトミラールは勘違いをしている・・・」
グラーフ「この『逆痴漢』という概念の存在はな?」
グラーフ「一種の非日常性の範疇として扱われるケースが多いんだ・・・」
グラーフ「例えば真面目な上官が執務中、艦娘によって性的に暴行されながらも」
グラーフ「思わず絶頂に達してしまう・・・といったものだ・・・!」
グラーフ「この一端には抑圧された性衝動の解放、道徳の放棄という」
グラーフ「一種のカタルシス性が求められている事にも関係するとされるんだ・・・」
提督「な、何を言っているんだ・・・?」
グラーフ「一見真面目な勤め人の持つ、強く抑圧された衝動が・・・」
グラーフ「積極的に女性から弄り回される事で開放される過程を通して」
グラーフ「より自身の欲望に忠実になってしまうという状況を!」ゴソゴソ
提督「はあうぅっ!?///」ビクビク
グラーフ「『逆痴漢』という存在をもって表現しているといえる・・・!」
グラーフ「何と素晴らしい文化なんだ! 奥が深い!」
提督「お、お前は騙されているだけなんだ・・・!」
グラーフ「アトミラール・・・まずは謝っておくべきことがある」ギュッ
提督「んひっ!? そ、その前に俺から離れてくれ・・・!」
グラーフ「それはダメだ、今の私は非常にムラムラしているんだ」サワサワ
提督「ふっ・・・くぅっ・・・!///」ビクッ
グラーフ「いつの日か、アトミラールから体を触られた際に」
グラーフ「私は『気安いな』と言ったのを覚えているか?」
提督「・・・・・・」
グラーフ「 あ れ は ウ ソ だ ・ ・ ・ !! 」
提督「なっ!?」
グラーフ「アトミラールと艦娘の間にセクハラなどというクダラナイものは一切存在しない」
グラーフ「艦娘は皆心が乙女・・・? ハッハッハ!! 笑わせる!」
提督「グ、グラーフ・・・?」
グラーフ「精神は女かもしれないが、ただの女ではないぞ・・・?」
グラーフ「私達艦娘は常に命の危機に晒されている」
グラーフ「そして海軍という閉鎖的空間の中で異性はアトミラールか憲兵か・・・」
グラーフ「日常の中でより接触が多いのはアトミラールだ」
グラーフ「・・・グフフッ!」サワッ
提督「うあぁっ!?///」ビクッ
グラーフ「つまりは艦娘は常にムラムラしているということだ・・・!」
グラーフ「たまっているんだよ・・・わかるかアトミラール・・・?」
提督「そ、そんなことはありえない!」
提督「では何故俺がお前達の身体を触った際に拒絶した・・・・・・!?」
提督「!!」ハッ
グラーフ「」ニヤァ
提督「」ゾワッ
グラーフ「こちらはいつも我慢しているというのに・・・」
グラーフ「ただでさえアトミラールは私にとってスケベボディだというのに・・・」
グラーフ「私達艦娘を誘っているとしか受け取れないんだよ・・・!」ゴソゴソ
提督「お、俺は・・・そんなつもりは・・・あぁっ!?///」
グラーフ「艦娘にとって建前と本音がセットでついてくることなど知っているだろう?」
グラーフ「艦娘の本音など、皆アトミラールに痴漢したいと思っているんだ!」スリスリ
グラーフ「ハァ・・・ハァ・・・! この背徳感がたまらない!///」サスサス
提督「ひぎいいいぃぃぃぃぃぃっ!?///」ゾワゾワ
提督「お、俺は触られるのは嫌なんだ! 触るのが好きなんだよ!」
提督「た、頼むグラーフ! 許してくれぇっ!」
グラーフ「・・・そんな自分勝手な発言が許されるとでも思っているのか?」ギュッ
提督「イッ!?///」ビクッ
グラーフ「アトミラール・・・良いか、よく聞くんだ」
グラーフ「相手の了承なしに体を触っても良い者というのはな・・・?」
グラーフ「相手からも触られても良いという覚悟がある者だけなんだよ・・・!!」ニヤァ
提督「」サァーッ
提督「ちょおおぉぉぉぉっ!? 待って! 待ってってばぁ!!」
ガングート「フフ・・・良いじゃないか、私と貴様の ”仲(意味深)” だろう・・・?///」サワサワ
グラーフ「集団痴漢もこれまた日本の文化・・・! あぁこれぞ花鳥風月!!///」ゴソゴソ
提督「あぁ嫌嫌!! 嫌ァ嫌ァ嫌ァ嫌ァ嫌ァッ!!!!」グスッ
――― 痴完 ―――
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