ルビィ「おかあさんといっしょのコンサートのチケットが当たったんだ!!」 (41)

ルビィ「今度お姉ちゃんと一緒に行くんだ~♪ いいでしょ~♪」ぴぎぴぎ♪

善子「え・・ええ・・・よ、よかったわね・・」

花丸「う、うんよかったずらね・・」

ルビィ「えへへ~♪コンサートの日になにを着て行こうか迷っているんだ~♪」

花丸「う、うんルビィちゃんならなにを着てもいいと思うよ」

善子「そ、そうね・・なんなら私が幼稚園の時に来ていた制服まだ残っているから貸してあげましょうか?」

ルビィ「え~それは悪いからいいよ~♪あ~楽しみだなぁ~早くコンサートの日になんないかな~♪」


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花丸(ちょっと善子ちゃん・・さっきの言葉はなんずら?なにが幼稚園の時の制服を貸してあげるずら!ルビィちゃんバカにしたら許さないずら!)
ひそひそ

善子(しょ、しょうがないじゃない!!どう言葉をかけていいのかわからなかったのよ!!)ひそひそ

善子(そういうアンタだってあんまり気の利いたこと言ってないじゃない!!)ひそひそ

花丸(だ、だって!!おかあさんといっしょなんて幼稚園児が見るような番組をまだルビィちゃんが見ているなんて思いもしなかったから・・)ひそひそ

花丸(マルだってこういうときどういう顔をすればいいかなんてわからないずら!!)ひそひそ

善子(っていうかルビィって本当に高校生よね!?あんな幼児が見る番組をまだみていて、しかもコンサートに行くほどなんて!!)ひそひそ

ルビィ「2人ともさっきからなに内緒話してるの?」

花丸・善子「ぎくう!!」

花丸「な、なんでもないずら!!」

善子「そうよ!気にしちゃ負けよ!!」

ルビィ「うゆ?変な善子ちゃんと花丸ちゃん・・」

善子「と、ところで・・ダイヤも一緒に行くのよね・・ダイヤなんて言ってたの?」

花丸「そ、そうずらね・・ダイヤさんがなんて言っていたのかマルも聞きたいずら」

ルビィ「えへへ~聞きたい~?しょ~がないな~も~♪」

善子(なんかイラっとくるわね・・)

花丸(おさえるずら)

昨日 黒澤家

ダイヤ「ルビィ!あなた宛てに何か届いていますよ!」

ルビィ「は~い・・あれ・・これって・・わあ~~~やった~~~当たった~~!!」

ダイヤ「騒々しいですわね・・なにを騒いでいるんですのルビィ?」

ルビィ「あ、お姉ちゃん!!ルビィね!!当たったんだよ!!」

ダイヤ「当たったって・・何にですの?」

ルビィ「お母さんといっしょのファミリーコンサートのチケットにだよ~!やったよ!ピギィ!!」

ダイヤ「は?え・・?お母さんといっしょ?」

ルビィ「うん♪ずっと前から楽しみにしてたんだぁ~弁天様にもお祈りしていたの!チケットが当たりますようにって!」

ダイヤ「あ、あなた・・いったいいくつになると・・はっ!」

ルビィ「えへへ~~~♪」ピギピギ♪

ダイヤ(ああ・・なんて眩しい笑顔をしていますのルビィ・・そんなにもお母さんと一緒のコンサートに行けるというのがうれしいというんですの・・)

ダイヤ(ああ・・崩せませんわ・・私にはこの子の笑顔を崩すことなんてとてもできませんわ・・)

ルビィ「チケットは4枚取ったんだ!!お姉ちゃんも来てくれるでしょ?」

ダイヤ「は・・はぁ!?わ、私にお母さんと一緒のコンサートに一緒に来いというのですの!?」

ルビィ「お姉ちゃん・・おねがあぃ・・」うるうる

ダイヤ「ぐっ・・!!」

ダイヤ(ずるいですわルビィ!そんな潤んだ瞳でお姉ちゃんを見つめないでください!)

ダイヤ(あ、あんな幼児向け番組のコンサートに私が見に行ってたなんて知り合いにばれたら末代までの恥になりますわ・・ここは理由をつけてごまかすしか!!)

ダイヤ「そ、その日はたぶん用事が入ると思うんですの・・」

ルビィ「おねえちゃぁ・・」うるうる

ダイヤ「いや、しかしですね・・?apoursの活動もありますし、生徒会の仕事が・・」

ルビィ「ひぐ・・えっぐ・・おねえちゃが来てくれないとルビィ・・迷子になっちゃうよぉ・・」

ダイヤ「迷子って・・会場はどこなんですの?」

ルビィ「沼津だよ」

ダイヤ「地元じゃありませんの!!どうして地元で迷子になりますの!?」

ダイヤ(でもこの子だと本当に迷子になりかねませんわね!!)

ルビィ「おねえちゃぁ・・」グス

ダイヤ「ぐっ・・!そ、そんな目で見つめてもダメなものは」

ルビィ「うえええぇぇぇぇぇぇぇんん!」

ダイヤ「はぁ・・わかりましたわ・・ルビィの頼みとあらば火の中水の中ですわ・・」

ルビィ「一緒に行ってくれるの!?」ぱああぁぁぁぁ

ダイヤ「ええ・・一緒に行ってあげますわよ・・」

ダイヤ(満面の笑顔を浮かべちゃって・・この子ったらもう・・)

ルビィ「やったぁーー!!お姉ちゃん大好き!!」ダキッ

ダイヤ「はいはい・・お姉ちゃんも大好きですわよ」

ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

ルビィ「だって♪ルビィお姉ちゃん大好き」

善子(うわあ・・)

花丸(シスコンも大概にするずらよダイヤさん・・)

善子「ん?チケットは4枚あるって言った?」

花丸(イヤな予感が・・)

ルビィ「うん!善子ちゃんと花丸ちゃんの分も申し込んだら取れたよ♪2人も一緒にいこう!」

花丸「ずらあ!?」

善子「ええ!?な、なんで私たちの分まで申し込んでいるのよ!?」

ルビィ「2人も一緒に来てくれたらうれしいなって・・まさか本当に4人分取れるなんて思わなかったから感動しちゃった!」

善子「ち、ちょ!なに勝手な事してくれもごぉ!?」

花丸「わかったずらルビィちゃん・・おらも善子ちゃんも一緒に行ってあげるずらよ♪」

ルビィ「わーい!やった~!花丸ちゃんと善子ちゃん大好き~~♡」ぎゅ~

花丸「マルも大好きずらよ」

善子「む~!む~!」

ルビィ「それじゃあルビィお姉ちゃんに報告してくるね!2人とも来てくれるって!!」タタタタ

花丸「は~い行ってらっしゃいずら~」ふりふり

花丸「・・ルビィちゃん行っちゃったずらよ・・もういいずら善子ちゃん」

善子「ぷはぁ・・!ぜーぜー・・・な、何すんのよ!!苦しいじゃない!っというかあんたなんてこと言ってくれんのよ!!」

善子「どうしてこの堕天使ヨハネが高校生にもなって幼稚園児の見る番組のイベントに参加しなくちゃいけないのよ!」

花丸「善子ちゃん・・想像力を働かせるずら・・」

善子「え?」

花丸「善子ちゃんはあのルビィちゃんの心からの笑顔を崩せるずら?」

善子「そ、それは・・って・・それとこれとは話が違うわよ!!」

花丸「マルも善子ちゃんも・・ルビィちゃんとはこの先長い付き合いになるずら・・ここで気まずくなるのは避けたほうがいいずら」

善子「で・・でも・・!!」

花丸「ここは耐えるずら」

善子「ぐっ・・!!なんで・・なんでよおおおおおおおおお!!!!」

3年生の教室

なんでよおおおおおおおおおおお~~~~ よ~~ よ~~~ ょ~~ ょ~~~~

ルビィ「うゆ?今善子ちゃんの声が聞こえたような・・気のせいかな?あっおねえちゃ~ん」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「花丸ちゃんも善子ちゃんもOKしてくれたよ~!これでみんなでお母さんといっしょ見にいけるね~♪」

ざわざわ え~あの子今なんて言ったの? お母さんと一緒がどうとか・・ 聞き違いじゃないの?あの子高校生だよ?

ダイヤ(るうびぃぃぃぃぃ!!??なぜこの場で大声でそんなことを言うんですの!?みんな見てますわよ!!)

ルビィ「あはは~~♪後で理亜ちゃんにも自慢しなっくっちゃ!!それじゃあまた放課後ねお姉ちゃん!」タタタタ

果南「ダイヤ?あれはいったい?」

鞠莉「なんだかおもしろそうな事件の匂いがしま~す♪」

ダイヤ「なんでもありませんわ・・なんでも・・私の愚妹がはしゃいでいるだけですわ・・」

ダイヤ(ルビィ~~~~!!どこまでお姉ちゃんを困らせますの~!?)

そしてコンサート当日

ルビィ「わあ~いっぱい並んでいるね~!)

善子(当たり前だけど・・幼稚園児とお母さんばっかりね・・どうして私こんなところに来ちゃったんだろう)ひそひそ

花丸(覚悟を決めるずら・・善子ちゃん)ひそひそ

ダイヤ(今日は来ていただいて感謝いたしますわ2人とも・・知り合いに合わないようにできるだけ目立たないようにおとなしくしていましょう・・)ひそひそ

善子(イヤ無理でしょ・・すでにものすごい目立っているわよ私達・・)ひそひそ

あ~あのお姉ちゃんたち大きいのになんで僕たちと一緒のコンサートにいるの~?

し!かずくんみちゃいけません!

だって~~

指を差しちゃいけません!

ダイヤ(く・・なんという屈辱!なんという恥辱!黒澤ダイヤ!一生の恥ですわ!)

?「あっ黒澤のルビィちゃんだ~お~い!」

ルビィ「うゆ?あ、あれは・・水族館で一緒だったヒロくんだ~!お~い!」

ヒロくん「ルビィちゃんもこのコンサート当たったんだね!」

ルビィ「うん!ヒロくんもこのコンサート申し込んでたんだ!」

ヒロくん「うん!うたのおねーさんの大ファンでさ!ずっとたのしみにしてたんだよ!」

ルビィ「あっちにグッズが売っているみたいだよ!一緒に見に行かない?」

ヒロくん「うんいいよ!ぼく、うたのおねえさんのプロマイドがほしいんだ!!」

ルビィ「お姉ちゃん!ルビィ、ヒロくんと一緒にちょっと抜けるからここで待っててくれる?」

ダイヤ「え、ええ・・構いませんけど・・」

ルビィ「いこう!ヒロくん!」タタタタ

ヒロくん「うん!いこうルビィちゃん!」タタタタ

花丸「あ・・ルビィちゃんとヒロくん行っちゃったずら・・」

ヒロくんのママ「・・・・・・」じー

花丸(うわ!ヒロくんのママがじっとこっちを見ているずら!)

善子(そりゃそうよ!だってこれは幼児向けコンサート!幼児を連れていない高校生の私たちがいること自体異様な光景なんだから!)

ダイヤ「こんにちは♪今日はいいお天気ですわね・・おほほほ」

ヒロくんのママ「え?ええ・・そ、そうですわねおほほほ!」

花丸(さすがダイヤさんずら!知り合いに出会ってしまったこの状況・・向こうが固まっているのを逆手にとって攻めにでるとは!)

善子(ダイヤ・・頑張って!この恥ずかしい状況から一秒でも早く私たちを助け出して!!)

ダイヤ「今日は楽しみですわね・・♪ウチのルビィも楽しみにしてるんですのよ♪」

ヒロくんのママ「え、ええ・・ところで・・さっきの赤い髪の女の子はあなたのお子さんかしら?」

ダイヤ「・・・・・・・・・・・・」

善子(うわ~ダイヤさん真顔になっちゃった・・そりゃそうよね・・実の妹なのに・・母親と間違えられるんですもの・・」

花丸(ダイヤさん・・ファイトずら!!)

ダイヤ「ええ、そうですわよ♪まったくウチのルビィったら・・はしゃいじゃって・・ごめんなさいね?お宅のヒロくんを連れ出しちゃって♪」

ヒロくんのママ「え・・ええ・・それはお気になさらず・・ところで・・さっきの・・ルビィちゃん・・・でしたっけ?」

ダイヤ「ええ・・私の自慢の娘のルビィがなにか?」

ヒロくんのママ「立ちいったことを聞いてすみませんけど・・あの子・・幼稚園児じゃ・・ありませんよね?背丈もそちらのお嬢さんと同じくらいですし・・」

ダイヤ「そ、それは・・」

善子(ダイヤ!頑張って!なにか考えて!)

花丸「いいえ、ルビィちゃんは幼稚園児ずら」

ダイヤ「!?」

善子(おお!花丸ナイスアシスト!!)

ヒロくんのママ「で、でも・・とてもそうには見えないんだけど・・」

花丸「あなたに病気の子供を持つ親の気持ちがわかるずら?」

ヒロくんのママ「びょ・・病気!?」

花丸「そう・・ルビィちゃんは体の発育が異常に早い病気を生まれつき患ってしまっているずら」

花丸「人の何倍も早く体が成長してしまって・・実年齢は5歳ずら」

ヒロくんのママ「そう・・あなたも大変なんですね・・・」同情の眼差し

ダイヤ「い、いえ!?わたくしは別に・・!?好きでやっていることですし!?」

ヒロくんのママ「まだお若いのに・・大変ね・・・」グス

善子(おお~さすが花丸・・見事にごまかしきったわね)

ダイヤ「あ、あの!その、えっと!」

ヒロくんのママ「お互い子育てをがんばりましょう・・!困ったことがあったらなんでも言ってね!できるだけ力になるわ!!」

ダイヤ「は、はい!ありがとうございます・・?」

ヒロくんのママ「ヒロにはお金を持たせていなかったから・・あの子にお金を渡してきますね・・あらいけない・・涙がでてきちゃった・・いやね・・歳をとると涙腺が弱くなっちゃって・・グスッ・・・それじゃあ失礼します」

ダイヤ「ご・・ごきげんよう・・」

花丸「ごきげんようずら~」ふりふり

善子「よし!行ったわね!!ナイスよ!ダイヤ!花丸!」

ダイヤ「花丸さん・・ちょっとあなたに言いたいことがたくさんあるのですが・・小一時間ほど・・」

花丸「そんなことよりあの女の人が帰ってこない内にさっさとここを離れるずら!善子ちゃん!ルビィちゃんにはヒロくんと別れてから集合場所に来るようにLINEを送るずら!」

善子「合点承知!!」

ダイヤ「はあ・・もういいですわ・・」

コンサート会場の中

ルビィ「うゆ?花丸ちゃんどうしてヒロくんと別れる必要があったの?」

花丸「やっぱりコンサートは身内同士で楽しむのが一番ずらよ♪」

ルビィ「そういうものなの?」

花丸「そういうものずら」

ルビィ「それにヒロくんのお母さんにあなたも辛い事が多いだろうけど挫けないで強く生きてねって言われたんだけど・・どういうことなのかなぁ?」

善子「た、大したことじゃないわよ!気にしたら負けよ!負け!」

ルビィ「うゆ?」

ビーーーーーーーーーー

ダイヤ「ブザーがなりましたわ!そろそろ開演しますわよ!!」

ルビィ「わぁ~~!!」

善子「あ、!出演者の人たちが舞台に出てきたわよ!!」

花丸「いよいよ始まるずら!」

おにいさん「よい子のみんな~!今日は来てくれてありがと~!!」

おねえさん「今日はたくさんのお友達を連れてきているからみんなも一緒に楽しんでいってね!!」

会場の園児&ルビィ「は~~い!!」

ダイヤ「あ!着ぐるみが3体出てきましたわ!!」

着ぐるみ1「やあ、みんな!オイラみんなと会える今日のこの日を楽しみにしてたんだぜ!!」

着ぐるみ2「ふふ♪はしゃいじゃって・・会場のみんな~~こんにちは~~~!!!!!」

会場の園児&ルビィ「こんにちは~~~~!!!!」

着ぐるみ3「あれれ~~??ちょっと声が小さいぞ~~?もう一回言ってみようか!こんにちは~~~!!!!!」

会場の園児&ルビィ「こんにちは~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」

着ぐるみ3「うん!みんなも元気いっぱいみたいだね!僕もうれしいよ!!」

おにいさん「それじゃあ仲間も全員揃ったことだし・・!始めようか!!ミュージックスタート」

ずんちゃ♪ずんちゃ♪ずんずんちゃっちゃ♪

花丸「音楽が鳴り始めたずら!」

ダイヤ「ふう・・これでようやく少しはゆっくりできそうですわね」

ルビィ「ぬいぐるみしゃ~ん!!」ブンブン

善子「ふふ・・ルビィも楽しんでいるみたいでよかったわね・・」

そして時は流れコンサートも終盤に差し掛かろうというときにそれは起こった・・

お兄さん「みんな~!ハンカチ体操の時間だよ~!!」

お姉さん「会場で配っていたハンカチを取り出してね~~!!」

ダイヤ「はて?そんなもの配っていたかしら?」

善子「ええ配ってたわよ!ほらこれでしょ?」

花丸「おお善子ちゃん4人分受け取っていたずらね・・もしかしてこのコンサート善子ちゃんも楽しみにしてた?」

善子「違うわい!!」

ルビィ「ルビィはいらないよ!」

善子「え?どうして?」

ルビィ「ルビィはあらかじめ番組のホームページで特別なハンカチを購入してたんだ~」

善子「あらそうなの?私たちがもらったハンカチは全部白だけどルビィのハンカチはピンクね、」

花丸「さすがルビィちゃんずら」

後ろの席のクソガキ「ママ~!あの赤い髪のおね~ちゃんのハンカチ僕もほし~よ~!!」

ヤンママ「あ?ああ・・あれは限定販売の高い奴だ・・無駄な金使いたくね~んだよ・・会場でもらった白いハンカチでガマンしな」

後ろの席のクソガキ「やだやだ!!!ぼくも欲しい欲しい~~!!」ジタバタ

ヤンママ「っち・・たくうるせ~な・・少し待ってろ・・」

おにいさん「それじゃあみんな準備はできたかな?」

おねえさん「ハンカチ体操の始まり~~!!」

ズンチャ♪ズンチャ♪ズンズンチャッチャ♪

おにいさん「さあみんな!曲にあわせてハンカチを頭の上で振り回してね!」

おねえさん「音楽のタイミングでみんなでおもいっきりジャンプをしよう!!心を一つにあわせて!!!」

会場の園児&ルビィ「は~~い!!!」

ダイヤ「会場の園児たちがハンカチを振り回し始めましたわね・・」

花丸「善子ちゃんもふりまわすずら♪」ハンカチブンブン

善子「誰がやるか!!」

花丸「ノリ悪いずら~~」

善子「うっさい!!」

ルビィ「おに~しゃ~ん!!おね~しゃ~ん!!ぬいぐるみしゃ~ん!!」ハンカチブンブン

ヤンママ「・・・・・・・」そ~ パッ!

ルビィ「ピギィ!?」

ダイヤ「ルビィ!?どうしましたの!?」

ルビィ「ハ・・ハンカチがない!!誰かに取られた!!」

ヤンママ「・・・・・・・」素知らぬ顔で知らんぷり

花丸「ええ?どういうことずら?」

善子「取られたって・・ええ?」

後ろの席のクソガキ「わ~~い!!」ルビィのハンカチブンブン

ルビィ「あ!後ろの席のあの子だよ!!あの子が振り回しているハンカチルビィの奴だ!!」

ルビィ「ちょっと!それルビィのハンカチでしょ!?返してよ!!」

後ろの席のクソガキ「うわ!ママ~!このお姉ちゃんが言いがかりつけてくるよ~」

ヤンママ「なにあんた?ウチの子のハンカチがどうかしたの?」

ルビィ「その子の持ってるハンカチルビィのだよ!!返してよ!!」

ヤンママ「はっ?これは私がウチの子に買ってやったハンカチだし・・マジ何言ってんの?」

ダイヤ「ウチのルビィもこう言っていることですし・・失礼ですが・・そのハンカチちょっと見せていただけますか?」

ヤンママ「は?なんで見せなきゃいけないの?お断りします」

ルビィ「ルビィのハンカチにはルビィっていう名前を書いてあるもん!!」

ヤンママ「だからみせね~って言ってんだろ?しつけ~な~っていうかなにルビィって?キラキラネーム?」

ルビィ「うゆ・・私の名前だもん!!」

ヤンママ「・・・あんたどう見ても幼稚園児には見えないよね・・なに?こんな幼児向けの番組のイベントに来てて恥ずかしくないわけ?」

ルビィ「うゆ・・」

善子「ラチがあかないわね・・しょうがない・・係員さ~ん!!」

ヤンママ「な!なに係員呼んでんだよ!!かんけーねーだろ!!」

曜「はいはいどうしました~?」

善子「この人がこの子のハンカチを・・・て・・えええ!?よ、曜ちゃん?」

曜「え!?善子ちゃん・・ルビィちゃんに花丸ちゃんも!!ダイヤさんまで!?」

ダイヤ「曜さんですわよね!?あ、あなたここでなにをやっていますの!?」

曜「いや・・apoursの活動資金の足しになればと思って単発のアルバイトを・・」

花丸「えらいずら~」

ダイヤ「ま、まあそれはいいですわ・・ルビィ!あなたが言いなさい!!」

ルビィ「この人がルビィのハンカチ奪い取ったの!!」

ヤンママ「だから取ってね~って言ってんだろ!?しつけーな!!訴えるよ!?」

曜「いや、あなた取ってましたよね?私見てたんですよ?」

ヤンママ「な!?」

曜「私目いいですから・・ばっちり見てましたよ・・あなたが前の席の人のハンカチを奪い取る瞬間を・・」

ルビィ「それにそのハンカチにはルビィの名前が書いてあるもん!!」

曜「ちょっと失礼」パシッ

ヤンママ「んな!?な、なにすんだよ!!返せ!!」

善子(なんという早業・・一瞬で女からハンカチを奪い取った!!)

花丸(さすが曜ちゃんずら・・手の動きがまったく見えなかったずら!)

曜「うん・・確かにルビィちゃんのいう通りこのハンカチには黒澤ルビィって書いてあるね・・あなたを警備員に引き渡します」

曜「こちらアリーナ階段担当の係員です。お客様同士でトラブルが発生しています・・警備の方をよこしてください」

曜ちゃんはトランシーバーを使って警備員の人を呼んだ

ヤンママ「離せ!離せよ畜生!!」
後ろの席のクソガキ「うわ~ん!!ママ~~!!」

警備員「おとなしくしてください!」
ヤンママ「畜生!おぼえてやがれ!!」

警備の人が駆けつけてくれて、女と子供は事務所へと連行されていった

公演終了後

ルビィ「よかった~ルビィのハンカチ戻ってきたよ~」

花丸「よかったね!ルビィちゃん!」

ルビィ「うん!」にっこり

善子「そろそろ曜が来るわよ・・今バイト終わったってLINEがきたから」

ダイヤ「曜さんにはなんとお礼を申し上げればよいか・・」

善子「本人が来たらいいなさい・・あっ曜が来たわよ!!お~い!曜ちゃ~ん!」

曜「!!あっみんな~おーい!!」タタタタ

花丸「曜ちゃんお疲れさまずら!」

曜「びっくりしちゃったよ~!!なんでみんなこのイベントに来てるの?」

善子「深い事情があるのよ」

ルビィ「曜ちゃんさっきはどうもありがとう!ルビィのハンカチが無事戻ってきてうれしいよ!」

善子「かっこよかったわよ!!一瞬でパッと奪っちゃうんだもん!!」

曜「あはは・・本当はあんまり出過ぎた真似はしちゃいけないんだけどね・・身内がトラブルに巻き込まれているのを見ていてもたってもいられなくなっちゃって・・」

ダイヤ「曜さん・今日のことはお礼申し上げますわ・・あなたのおかげで無事ルビィのハンカチを取り返すことができました」

曜「いえ!そんな!私はなにも!!」ぐ~

曜「あ・・・///」

花丸「曜ちゃんお腹空いているずら?」

曜「う、うん・・忙しくて今日はお弁当を食べる時間もなかったから・・恥ずかしいな・・あははは・・」

ダイヤ「今日は私がおごりますわ!!みんなで何か食べにいきましょう!!」

曜「え・・?悪いからいいよそんな!」

ダイヤ「このままでは私の気持ちがおさまりませんもの!なにかお礼をさせてください!!」

善子「私たちもタダってこと!?やったあ!!」

花丸「ダイヤさん優しいずら~!」

ダイヤ「ま・・まあいいでしょう・・お二人にも今日は来ていただいたことですし」

曜「そ、それじゃあお言葉に甘えて・・」

ルビィ「お腹いっぱいたべよう!!」

曜「あははは・・じゃあ・・あそこにあるレストランに向かって~全速全身~ヨーソロー!!」

おしまい

現実のコンサートと比較すると矛盾点があるような気もしますが、あまり気にしないで読んでいただけると幸いです
お目汚し失礼しました

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