千歌「誕生日プレゼント何が欲しい? 」ルビィ「 アメ 」(18)


【部室】

千歌「ルビィちゃん、」

『お誕生日おめでと~!!』

花丸「高校生になって初めての誕生日だね、ルビィちゃん! 」


梨子「うん、嬉しい……!! 」


千歌「はい、誕生日プレゼントだよ! 」スッ


鞠莉「はい、ルビィなら絶対喜ぶわよ~! 」ズドーン


ルビィ「鞠莉さんのだけ、サイズおかしくないですか……? 」

ルビィ「これ、ルビィの身長の3倍くらいあると思うんだけど……」

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>>1誤字

【部室】

千歌「ルビィちゃん、」

『お誕生日おめでと~!!』

花丸「高校生になって初めての誕生日だね、ルビィちゃん! 」


ルビィ「うん、嬉しい……!! 」


千歌「はい、誕生日プレゼントだよ! 」スッ


鞠莉「はい、ルビィなら絶対喜ぶわよ~! 」ズドーン


ルビィ「鞠莉さんのだけ、サイズおかしくないですか……? 」

ルビィ「これ、ルビィの身長の3倍くらいあると思うんだけど……」

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千歌「それでは、全員プレゼントを渡したので…開封の方を、どうぞ…!! 」

ルビィ「えっとじゃあ、まずは千歌さんのからにしようかな」


パカッ

ルビィ「ミカン味のアメしゃんがどっさり! 」

千歌「うん! 」

千歌「ルビィちゃんアメ好きだから、沢山食べてほしいなって思って! 」

ルビィ「やったー!! 」

千歌「喜んでもらえて良かった~!! 」


ルビィ「じゃあ次は曜さんの…」


パカッ

曜「アメだよっ♪」

ルビィ「かわいい~!! 」

曜「良かったー! 」

ルビィ「このピンク色のアメ……すっごく可愛い!! 」


花丸「マルからはこれをあげる! 」

ルビィ「なんだろう…」サッサッ

ルビィ「わぁ……アメ!! 」

ルビィ「透明度が高い~!! 」

花丸「ルビィちゃんに食べて欲しかったんだぁ」


梨子「わたしと善子ちゃんからはこれをプレゼントするね」

善子「アメ玉をどっさりと買ってきたわよ!」ドサァ

ルビィ「わぁ~! 」



ルビィ「もうアメはいいんじゃない……? 」ゴクリ



善子「まぁ、ね? 」

ルビィ「いや、ね? じゃなくて」

ルビィ「ほら、アメって食べすぎると歯が痛くなっちゃうでしょ? 」

ルビィ「こんなに貰ってもルビィ、全部食べきれないよ…」


果南「私からも、プレゼントだよ」

ルビィ(アメかな……? )


果南「 包丁 」


ルビィ「アメじゃないんかい」


ルビィ「いや、これはちょっと……」


果南「ん、どうして? 」

ルビィ「刃物は物騒かなぁ…って。」

果南「あぁ、これ」

果南「アメ細工で、包丁の形を模したものだよ」


ルビィ「結局アメかい」


鞠莉「ルビィーー!! 」


ズドーン!


鞠莉「HAHAHA~☆」


ルビィ(小原家の財力が化物並みなのは知ってたけど……)

ルビィ(見た感じ、真四角で薄い。)

ルビィ(この形、サイズのものって何がある…? )

ルビィ(アメだね。)


ビリビリビリッ


包装紙を破くとそこにあったのは……!!





ルビィ「やっぱりアメだった……」




.


ルビィ「もう!皆さん何なんですかアメばっかり!! 」


千歌「えっ……嫌だった? 」

ルビィ「嫌じゃないんですけど……なんかこう、ほら」

ルビィ「もっと髪飾りとか、洋服とか、他にもあるじゃないですか! 」


ダイヤ「こら!!ルビィ!! 」


ルビィ「ピギャッ!? 」


ダイヤ「人様からプレゼントを貰っておきながらその態度は何ですか? 」

ルビィ「だって……」

ダイヤ「自分の望み通りのものが手に入らなかったから怒ってるんじゃありませんわよね!? 」

ルビィ「うゅ……ごめんなさい、お姉ちゃん」


ダイヤ「第一、ルビィは昔から自分の置かれている環境に感謝する気持ちが足りませんわ! 」

ルビィ「はい……」


ダイヤ「幼い頃からいつもいつも、自分が困ったら泣いて、助けを求めて! 」

ダイヤ「それに、昔から欲しいものがあったら駄々をこねて……甘えん坊でしたわよね!? 」

ルビィ「ご、ごめんなさい……」





ダイヤ「でも、そんなルビィだから好きなんですのよ」


ルビィ「え? 」



.


ダイヤ「黒澤家の人間は、堅苦しい人が多いので、ルビィが産まれるまでワタクシも息苦しさを感じていましたの。」


ダイヤ「あなたは、黒澤家の硬い家風を良い意味で壊してくれました。」


ダイヤ「駄々をこねる姿が愛くるしくて、ルビィがわがままを言ってくれるからワタクシもわがままが言いやすくて」

ダイヤ「すごくすごく、産まれてきたことに感謝しています。」

ダイヤ「ルビィのおかげでこうして今はスクールアイドルの活動を再開出来ましたし」

ダイヤ「だからルビィ、誕生日だから特別に」

ダイヤ「……」ギュッ

ダイヤ「あなたの事を、心の底から愛しています」ボソッ


ルビィ「……!! 」

ルビィ「うぅ……」ポロポロ


鞠莉「なるほど、ダイヤからの誕生日プレゼントも"キャンディ"ってわけね」

千歌「? 」

曜「なるほど、アメとムチってことか。」

鞠莉「そ、一度わざと叱りつけたあとで褒めちぎることで、あまーいキャンディをあげたって感じかしら」


ダイヤ「そういえばルビィ、ワタクシからのプレゼントをまだあげていませんでしたわね」

ルビィ「うん……!」

ダイヤ「はい、どうぞ」スッ


ルビィ「またアメ玉かぁぁぁぁぁい!!」

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おしまい

ルビィちゃん誕生日おめでとう!

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