【艦これ】大淀「艦娘をいきなりステーキに?」【安価】 (275)

提督「そう、こないだ近くに開店してたんだよね」

大淀「はぁ、それがどうして艦娘と?」

提督「いやな、こないだ間宮さんが『人数が増えて食糧のやりくりが難しい』って言っててさ」

大淀「あぁ、ここのところ一人辺りひと月いくら、でまとめて計算してましたね」

提督「書類書く上では給食みたいで楽っちゃ楽なんだが、現場では余ったり足りなかったりしてるんだって」

大淀「言いたいことは分かりました。要は量り売りで食べる量を調べようと。で、本心は?」

提督「いっぺん行ってみたかった」

大淀「もう……この人は」

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大淀「言われるままについて来ちゃいましたけど、私、こんなとこ初めてですよ」

提督「へーきへーき、使い方は内地の友人に聞いてるから」

大淀「量り売りと言われても……お肉を塊で何グラムってピンときませんね」

提督「ファミレスとかのハンバーグが大体150くらいって聞いたことがある」

大淀「カットは200グラムからって書いてありますね……ちょっと多めなんですね」

提督「肉にもよるけどな」

大淀「あまり自信はないので……とりあえず、この200グラムのお肉を、あとサラダも」

提督「ライスはいいのか?」

大淀「この上炭水化物まで摂る勇気はちょっと……」

トップリブ 200g

大淀「わぁ……! ほんとに肉塊! って感じですね」

提督「ステーキ見て感想『肉塊!』って言う奴初めて見た」

大淀「ではまず塩で……よし、頂きます」

あむっ……んむ……ん……

大淀「美味しい……!」パァァ

提督(大淀がかつてない笑顔を浮かべている……)

大淀「正直、量で勝負するようなお店だと思って期待してなかったんですが……これは中々……」モッモッ

提督「うん、これは中々」

大淀「?」


…………

大淀「ふぅ、ごちそう様でした。意外とイケちゃうものですね」

提督「お気に召して頂けて何よりだ。もう少し余裕ありそうだったか?」

大淀「そうですね、次は300グラムに挑戦してみるのもいいかも知れません」フフッ

提督「そっか、で、調査の件なんだけど」

大淀「そういえばそうでしたね。こんな調査なら大歓迎です。それで、次は誰を?」

提督「そうだな……」


次に連れて行く艦娘 下2

コンマ×10gで量り売り
200以下はお持ち帰りなので秋月達も安心
00は1キロ

設定です。キャラが新たに出る度に更新します。

八幡側
城廻八幡
本作主人公、小学五年生の時に養子に引き取られて比企谷家から城廻家の一員になる。姉と恋人を大切にしている。特に個人としては由比ヶ浜結衣を嫌っている。由比ヶ浜家、雪ノ下家、葉山家を嫌っている。
鶴見家とは家族ぐるみの付き合いで留美を妹として思っている。陽乃とは知人程度で何とも思っていないが、後に友人になる。
一週間の家庭科部に体験部活する事になり、家庭科部に正式に入部する。
材木座、戸塚、川崎の三人と親友になる。
夏休みに藤沢沙和子から一色いろはを紹介されて知り合いになる。
姉のめぐりと戸塚彩加は八幡にとって癒し的存在である。八幡の2大天使である。
藤沢沙和子とのちに婚約する。
高2の時に材木座、戸塚、川崎、海老名の5人で八幡グループを結成する。
千葉村編終了後、ユッコの努力で雪乃と和解するが、自分と関わる事は認めなかった代わりに二人で同好会をすることは認めてくれて謝罪は認めてくれた。

城廻めぐり
八幡の一つ上の姉、総武高校の生徒会長。弟の八幡を傷つける人物を嫌う。強力なブラコンである。葉山グループや雪ノ下雪乃、平塚、比企谷家、葉山家を嫌う。陽乃を尊敬していないが嫌ってもいない。学校での先輩後輩で陽乃から生徒会長を引き継いだ。
八幡からは癒し的存在だと思われている。
藤沢沙和子以外からお義姉さんと呼ばれる事は決して許さない。

藤沢沙和子
八幡の恋人であり、八幡の一つ下の後輩である。めぐりや八幡を姉や愛する恋人として慕う。同じく葉山グループや雪ノ下雪乃、平塚先生を嫌っている。一色いろはと親友である。八幡は沙和子を通じていろはと最初から知り合いである。藤沢グループの令嬢である。留美を可愛がっている。
コンタクトレンズをしていて、胸の大きさは三桁以上である。超巨乳。そして物凄いモテる。
めぐりから指名されて次の生徒会長になる。
入学したら家庭科部に入部する。後に生徒会と兼任する事になる。
八幡と自分が高校入学と同時に婚約する。
総武高校入学と同時にめぐりの事をお義姉さんと呼んでいる。

城廻八城(城廻父、はちしろと読む。)
弁護士で藤沢グループの顧問弁護士を勤めている。娘と息子の事をとても大事にしている。
比企谷家と由比ヶ浜を嫌っている。

城廻真奈(城廻母、まなと読む。)
公務員で千葉県教育委員会の幹部を務めている。比企谷家や平塚先生、由比ヶ浜を嫌っている。

鶴見留花(鶴見先生)
総武高校家庭科教師であり、家庭科部顧問と八幡の学年の学年主任も務めている。校長や教頭も信頼している。生徒の前で煙草を吸ったりしている平塚先生を嫌っている。由比ヶ浜も嫌う。入学時の八幡の交通事故を目撃している。
城廻家、藤沢家とは家族ぐるみの付き合いがある。

鶴見留美
鶴見先生の1人娘であり、八幡やめぐり、沙和子を兄や姉として慕う。葉山と雪乃を嫌っている。
千葉村には不参加。その時に城廻家、藤沢家と家族ぐるみの旅行に参加する。

川上陽乃
交通事故の示談交渉の際に知り合う。八幡の事を気にいる。雪乃とは仲良く無く、むしろ嫌っている。事故の処理を丸投げされ、母と共に父と雪乃を見限る。川上コーポレーション次期社長。
結果。母と共に雪乃に変わって事故処理を行った。両親は離婚して、母の旧姓川上に変わった。
努力して八幡と後に友人になる。

川上紅葉(もみじ)
雪ノ下母。離婚して旧姓の川上に変わった。陽乃を引き取った。
川上コーポレーションを陽乃が13才の時に会社を設立。ほとんどの社員が慕って移籍した。
城廻家と共に由比ヶ浜家に対して損害賠償請求をした。城廻八城を顧問弁護士にするために交渉中である。陽乃から事故の処理を丸投げされた事を聞き、夫と雪乃を見限る事を決意した。
結果。陽乃と共に事故処理を行った。

一色いろは
藤沢沙和子を通じて八幡と知り合う。いろはに取っては八幡は兄のような存在である。
八幡やめぐりから、葉山、雪ノ下、由比ヶ浜の三人がした事を聞いて、警戒感と嫌悪感を三人に持つ事になる。
サッカー部のマネージャーにはならない。
奉仕同好会に相談しないし、生徒会長にならない。
総武高校に入学したら家庭科部に入部。

川崎沙希
八幡の親友その1。
八幡とは同じクラスであり、鶴見先生が顧問している家庭科部所属。一週間の家庭科部体験で八幡と初めて出会い、趣味などで意気投合して親友になる。

戸塚彩加
八幡の親友その2。
八幡と同じクラスであり、男子テニス部に所属。体育のテニスの授業で声を掛けられた事が切っ掛けで親友になる。
戸塚彩加の存在自体が姉のめぐり同様に癒し的存在である。
八幡にとって2大天使の1人である。

材木座義輝
八幡の親友その3。
初めての体育でpartnerになり、それが切っ掛けで親友になる。一番最初に親友になる。
八幡と同じクラスである。八幡と共に家庭科部体験する事になり、八幡と共に家庭科部に入部する。

海老名姫菜
高校一年の時は由比ヶ浜達と同じクラスで葉山グループだった物の高校一年の終わりに材木座義輝と出逢い、真実を知り八幡の知人になる。
材木座義輝と一年の終わりに密かに付き合っている。八幡グループしか知らない。
二年時で葉山グループで唯一八幡と同じクラスになり葉山グループから抜けて、八幡グループに二年生になってから加わった。

秋月 780g

秋月「あ、あの司令……ほんとにいいんでしょうか……?」オドオド

提督「さっきも言っただろ、これは調査だ、遠慮されると俺が困る」

秋月「そ、そうですよね……秋月、了解しました!」キリッ

提督「注文の仕方は……ま、俺のを見て真似すればいいよ。量だけ自分で決めるんだぞ」


…………

提督「とは言ったものの……」

リブロース 780g

秋月「」

提督「随分冒険したな……秋月?」

秋月「し……しれぃ……あ、あきづきは、なんてことを……」ガタガタ

提督(最初は多分興味本位だったのがブロック肉目の前にして凍り付いたもんな)

秋月「お、お肉がこんなに……これだけあったら何日……ううん、二月は生きていけるのに……」

提督「いや、その理屈はおかしい」

秋月「で、でもこんなにたくさん、私一人で食べるなんてそんな贅沢……」

提督「心配しなくても、照月たちもその内呼ぶから。まずは秋月が食べて、妹たちに食べ方を教えてやってくれ、な?」

秋月「司令……ありがとうございます……秋月! 出撃します!」

提督「残ったら持ち帰りもできるし、無理はしなくていいぞ~」

パクッ…モグモグ…

秋月「……っっっ!!!!」ブワァッ

提督「あ、秋月!?」

秋月「ひれぃ……おいひぃでふぅ……」ポロポロ

提督「泣くほど!?」

秋月「お肉が食べられるだけでも幸せなのに……こんな贅沢まで……秋月、なんとお礼したらいいか……」ウルウル

提督「むしろなんでお前はそんなに質素に暮らしてるのか疑問なんだがなぁ」

秋月「司令っ! 秋月、このご恩は必ずお返しします!!」

提督「わかった、わかったから! ほら、肉冷めるぞ」

秋月「あっ! は、はい!」ムグムグ

提督「……」

秋月「ムグムグ」

秋月「(´∀`*)」

提督「なぁ、秋月」

秋月「はいっ! なんでしょうか!」

提督「ソースが、あるぞ」

秋月「っっ!!??!!?」

提督「ちょっと最後はキツそうだったけど、なんだかんだで完食したな」

提督「質素にしてても育ちざかりの駆逐艦だもんな、改めて教えたら間宮さん驚くかもな」

提督「しかしお礼だ感謝だとホテルに連れ込まれそうになったのは参った」

提督「さて、次は誰にするか……」


下2 次に連れて行く艦娘
コンマ×10gで以下略

磯風 500g

磯風「ふむ、すてぇきか。話には聞いたことがあるな」

提督「まぁ鎮守府じゃあんまり食べないよな」

磯風「で、なんだ。すてぇきを作って欲しいのか?」

提督「いやいやまさか」

磯風「……なんだ、その態度は」ムッ

提督「いんやなんでも!? とにかく、お前の胃袋を知りたいから腹いっぱい食ってみてくれって話だ。うん、他意はない」

磯風「何やら腑に落ちんが……まぁいい。ならばこの磯風の食欲、しかと目に刻んでおけ」

提督(あっぶね……秋刀魚焼くのも覚束ないのに肉なんて焼かせたらどうなることか……)

ヒレステーキ 500g

磯風「思ったよりも大きいな」

提督「大丈夫か? 食べきれないなら持ち帰りも頼めるし、無理はしなくていいぞ」

磯風「も、問題ない。この程度、この磯風にかかれば腹八分だ」

提督「それはそれで後が怖いな……」

磯風「で、では、頂きます」

スッ……モグ……モグ……

磯風「ふむ、肉の塊というのはもっと油っこいものかと思っていたが……意外と食べやすいな」

提督「あぁ、脂身の少ない部位だからな」

磯風「分かって注文したつもりだったが……これは予想以上だ……」モキュモキュ

提督「ん、肉の部位とか詳しいのか?」

磯風「いや、そこまでではない。たまに大和が教えてくれる程度だ」

提督「あぁ、なるほど」

磯風「あまり油っこいものは好きじゃないと思っていたのだが……なるほどこれは」

提督「ん、そうだったのか。秋刀魚とかすごい焼きたがるからむしろ好きかと思ってた」

磯風「魚と肉では勝手が違う。それに、秋刀魚はしっかり油が落ちるまで焼いているからな」

提督(まさか、コイツがいつも焦がしてるのって……)

磯風「……ふむ、少々味に飽きが来るな」

提督「あぁほら、こっちに塩とかソースとかあるから」

磯風「なるほど、これならこの量を食べきるのも苦にならんか。よくできた店だな」


提督(至って淡々と食べてるように見えて、実はテーブルの下で足がバタバタしている。可愛い)

提督「案外ペロリといけちゃうもんだな……やっぱ育ちざかりに日頃の激務だもんな」

提督「流石に満腹だったのか、帰る時ちょっと眠そうにしてたけど、あれくらいなら食えちゃうんだな」

提督「折角だからってはっちゃけてるのもあるんだろうが、こりゃ来月の食費予算が大変だぞ……」


下2 次に連れて行く以下略

阿賀野 540g

阿賀野「きらり~ん☆ 提督がデートに誘ってくれるなんて、嬉しいなぁ!」

提督「肉食うだけ食って帰るとか、ワイルドなデートだな」

阿賀野「ワイルドな提督さんも、阿賀野大好きよ?」

提督「おごりの席でなければ素直に嬉しい言葉だったんだけどな」

阿賀野「むぅ~、阿賀野、いつも言ってるじゃない」

提督「はいはい、ほら、分かったから肉注文してきなさい」

阿賀野「はぁ~い、あ、ライス大盛りでね!」

提督(能代……すまん)

リブロース 540g

阿賀野「う、わーっ! すごぉい! 提督さん、ほんとにこれ食べていいの!?」キラキラ

提督「あぁ、任務ってことで能代も了解してる。遠慮しないで食え」

阿賀野「わぁーい! いっっっただきまーす!」ジュワァー

提督「阿賀野はいきなりソースかけるタイプか」

阿賀野「うん? ダメだった?」

提督「いや、別に。ただ今まで来た娘は最初に塩とかだったから」

阿賀野「……ふぅーん。そうなんだぁ……」スゥッ……

提督「っ!?」

阿賀野「提督さん? 阿賀野とデートしてるのに、他の子の話しちゃ、イヤだよ?」

提督「いやデートじゃないし他も仕事だし……」

阿賀野「イ ヤ だ よ ?」<●><●>

提督「……ハイ…………」

阿賀野「ん! 分かればよろしい! あ~むっ!」パクッ

提督「ガタガタ」

阿賀野「んん~~~! おいひぃ~!」パタパタ

提督「よ、良かったな……」

阿賀野「うん! やっぱお肉と言ったら脂身よねーん~~幸せぇ///」

提督「ほんと、幸せそうに物食うんだよなぁ阿賀野は」

阿賀野「だって美味しい物食べたら皆幸せでしょう? ん~ご飯に合う~~!」ニコニコ

提督(まぁその分後で地獄を見るんだけどな……)

提督「500gってそうそう食わない量だと思ってたんだけど、やっぱ艦娘ってすげぇわ」

提督「実は皆言わないだけで結構ひもじい思いしてたのかな……」

提督「ちなみに阿賀野はあれから能代といっしょにトレーニング!の日々らしい。長女とは一体……」


下2 次艦娘

リョナ提督こわいなーとじまりすとこ

大和 340g

大和「ステーキの量り売り……ですか」

提督「あぁ、ここらで一つ、皆の腹の虫を把握しておこうと思ってな」

大和「そういうことですか……でも、いいの?」

提督「うっ……覚悟はしてる。ドンと来てくれ」

大和「うぅん……覚悟してもらって悪いんですけれど、多分その覚悟には応えられないと思いますよ?」

提督「?」

国産サーロイン 340g

提督「……えっこれだけ?」

大和「あの……はい」

提督「マジか、駆逐艦でも500とか行くから、大和ならキロ単位とか覚悟してたんだが……それくらいなら俺も余裕だぞ」

大和「……大和がこんなで、提督、がっかりしました?」シュン

提督「いやいや、別に悪いってことはないけど、意外でさ。資材に関しては大食いクイーンなのにって」

大和「……むぅ。確かに大和は燃費に難がありますけど、それは艤装の話です。ほんとに私が弾薬食べてると思いました?」

提督「島風は重油飲んでたし、そういうもんかと……」

大和「あれただのコーヒー牛乳ですよ」

提督「そうだったの!?」

大和「それに、どちらかといえば大和は量より質なんです♪」

提督「そういや多門提督に少ねぇってボヤかれたんだっけか」

大和「あれはあの方が特殊だっただけですよぅ」プクー

提督「まぁ遠慮してないならそれでいいんだ。食べようぜ」

大和「はいっ。頂きます」

スッ、パクッ……モムモム……

大和「これは……チェーン店とは思えない味ですね。正直予想外でした……提督?」

提督「……あっ、いや、悪い。見とれてた」

大和「もぅ、自分の分があるじゃないですか。そんなにお腹減ってたんですか?」クスッ

提督「や、綺麗だなーと思って」

大和「へっ!?」///

提督「流石、大和だよな。肉一枚食べるだけでここまで様になるなんて」

大和「てっ、提督??? 突然何を言い出すんですかもう!」カァーッ

パクッパクッモグモグモグッ!

提督「お、おい……そんな急いで食べると」

大和「ムグッ!? ンゥゥー!」

提督「ほら言わんこっちゃない……」

提督「資材の消費が=食費でないのは盲点だったな。これなら他の戦艦空母もなんとかなるかも」

提督「まぁ大和はデキる女だし、ひっそり遠慮してた可能性も無くはないんだが……」

提督「それにしても綺麗だったな、大和の食べ方。俺もテーブルマナーの一つも覚えようかな」


下2 次艦

飛龍 280g


飛龍「はーっ! 遊んだ遊んだぁ♪」

提督「お前なぁ……飯食いに行くぞって言ってんのにあちこち連れ回しやがって」

飛龍「私の食事量が見たいんでしょ? じゃあしっかりお腹空かせておかないと!」

提督「はいはい……ほら、着いたぞ」

飛龍「おー、本当にステーキなんだぁ」

提督「嫌いじゃないだろ? 入るぞ」

飛龍「はいはーい、ゴチになりま~す」

提督(燃費=食費じゃないとはいえ、飛龍は大の多門丸好き……個人的に大食いリスペクトしてる可能性もあるが、どうなる?)

トップリブ 280g

提督「なん……だと……?」

飛龍「あー、提督、私が多門丸好きだからって大食いすると思ったでしょ。残念でしたー」ペロッ

提督「そりゃ悪いことではないけど……正直予想外だった」

飛龍「まー訓練の後とかだったらもうちょっと食べられるかもだけど、いつもはこれで十分よ」

提督「そっか、そういうもんかぁ」

飛龍「ちなみに、今の私、何番目?」

提督「少なさで言えばナンバー1、誰とは言わないが駆逐艦の半分以下だ」

飛龍「うわー、駆逐艦なのに500とか600いっちゃうんだ。若いっていいねぇ」

提督「いるよな、成長期終わったくらいで年寄り気取る奴」

飛龍「んー、これ以上はいらないけど、倍以上食べてる子がいるとなると折角のオゴりが勿体ないなぁ……。

    あ! 提督、ワイン頼んでいい?」

提督「はいはい、ワインね。すいませーん……」

飛龍「ありがとっ! それじゃあ改めて……いただきまーっす!

    んっ! これ美味し~! ね、ね、提督、これすっごい美味しいよ!」

提督「分かった分かった、寄せるな見せるな交換するな。同じの頼んでるだろうがよ」

飛龍「んくっ……ん~~~~! ワインもいい感じ♪」

提督「ま、酒が入るなら大量には食えんわな」

飛龍「(モグモグ)んー、だからぁ、お酒無くてもこれが私なの」

提督「間宮は量が少ないとか言ってなかったか」

飛龍「そりゃあねぇ、間宮さんは女の子向けだと思ってメニュー作ってるから」

提督「つまり、飛龍は女の子じゃない、と」

飛龍「あーっ、そういうこと言う? あったまきた、店員さーん! ワイン追加、赤と白ー!」

提督「ポーラみたいな頼み方してんなよ!? 歩って帰るんだぞわかってんのか!?」

提督「結局鎮守府まで飛龍背負って歩かされたでござるの巻」

提督「よっぽどムカついたのか、人の背中から『疲れた? 休憩する?』ってホテル指差すんだもんなぁ……」

提督「しかしだんだん艦娘のキャパがわからなくなってきたな」



下2 次艦

続きは明日


阿武隈 470g


阿武隈「わー! 提督が奢ってくれるって本当だったんですねー!」キラキラ

提督「ただのオゴりじゃないぞ? 調査の一環だからな?」

阿武隈「んもう、気分だけでも味わわせて下さいよぅ」プゥー

提督「ま、人の金で食う肉が美味いのはわかる」

阿武隈「んっふっふ~♪ ステーキなんて久しぶりだな~、楽しみぃ」

提督「無茶はするなよ? 食い倒れた部下の介護は業務外だからな」

阿武隈「ん”ん”っ! そこまでしませんっ!」


リブロース 470g

阿武隈「うわぁ……すっごいおっきい……いただきますっ!」

提督(女の子としては多い方だと思うんだが、パクパクいくんだよなぁやっぱ)

阿武隈「んん~~♪ たまに食べると美味しいですねっ!」

提督「まぁなかなか塊で肉食う機会ってないもんな。トンカツくらいか」

阿武隈「そうですね、お鍋とか肉じゃがとか、お肉が食べられないわけじゃないんですけど。

    いざ外食! ってなっても、お姉ちゃんとか駆逐艦の子とは中々来ないタイプのお店だし」
    
提督「それもそうか。正直思いつきだったんだが、そういう意味では正解だったのかもな」

阿武隈「はいっ! だから、今日は本当にありがとう、他の子達も、よろしくね」

提督「阿武隈……立派になったな……」

阿武隈「な、なーんて! ちょっと偉そうだったかな? でもほら、あたし一水戦旗艦だし!」

提督「口がソースで汚れてなければ立派な旗艦だったのになぁ」

阿武隈「うぇえ、嘘っ!? せっかく良い事言ったのにぃ!」

提督「それでOKなんだよ、阿武隈だから」^^

阿武隈「あたし的にはNGですぅー! 生暖かい視線やめてぇ!」

提督「試しに『阿武隈』で領収書切ってもらおうと思ったけど、店員さんが困ってたから自重した」

提督「阿武隈も流石に知らない人には『ん”ん”っ!』とは言えないもんな」

提督「漢字が難しい艦はいくらでもいるけど、なんか阿武隈は特にいじりたくなるんだよなぁ」


下2 次艦娘
コンマ×10g

陽炎 230g


陽炎「……司令、何かやらかしたの?」

提督「酷い言いがかりだ」

陽炎「いやだって、いつも私たちにくれるものなんてアイスとか最中くらいだったじゃない。それがいきなりステーキだなんて」

提督「まぁなぁ。でもま、作戦もひと段落したし、たまにはいいだろ、こんなのも」

陽炎「本っと~~に何もない? 私イヤだからね、明日いきなり司令が左遷されてた、とか」

提督「ないない。なんならこないだの作戦で勲章荒稼ぎしたくらいだし、ちょっとやそっとじゃ飛ばされたりせんわ」

陽炎「そう? ならいいけど……あっ! だからって妹たちに変なことしたらダメだからね?」

提督「お前の中で俺は左遷かセクハラの二択しかないのか……ほらもう入るぞ」

ヒレ 230g

提督「それだけでいいのか?」

陽炎「それだけって……十分じゃない? サラダとライス合わせたらちょっとした量よ?」

提督「あぁいやうん、そうなんだが……お前の妹は500とか食ってたから」

陽炎「あぁ~、磯風でしょ? ま、個人差よ個人差。姉妹だからって何でもかんでも同じじゃないわ」

提督「ま、それもそうか」

陽炎「……司令、今どこ見て言った?」

提督「……鉄板冷めるぞ」

陽炎「後でデザート」

提督「メニューにないんだが」

陽炎「ハシゴよ、ハシゴ! はい、決まり! いただきまーす!」

提督「やれやれ……どうですか、お味の方は?」

陽炎「うん、いいわ。肉って肉ね。時津風が喜びそう」

提督「こんな時でも妹なんだな」

陽炎「あら、『他の女の話しないで』ってやつ?」

提督「……その話は、ちょっと遠慮したい……」

陽炎「ほんと、夜道には気を付けなさいよ……んむんむ」

提督「デザートっつってスイーツバイキング行く奴があるかよ……肉はセーブしやがったな」

提督「しっかり妹たちの分のお土産まで買わされたし……ほんといいお姉ちゃんだよ」

提督「……何の為に連れてったのか分からなくなってたな」


下2 次艦


熊野 460g


提督(そういや、自称とはいえ神戸生まれのお洒落な重巡は、チェーン店で納得するのかな? 神戸牛出せとか言い出したらどうしよ)

熊野「提督からディナーのお誘いなんて、珍しいこともあるものね?」

提督「俺そんなケチなイメージか? 心外なんだけど」

熊野「お金の話ではありませんわ。いつも自炊か間宮だった提督に、レディーを連れ出す甲斐性があったことに驚いているんですのよ」

提督「こ、コンビニには連れてってやったろ(震え声」

熊野「アレも悪くはなかったけれど……提督? まさか女性とデートで『こんびに』なんて言いませんわよね?」

提督「いやこれもデートじゃないし」

熊野「はぁー……これだから提督は……。まぁいいですわ、このお店も少し気になっていた所ですし」

提督「おう、文句がないなら良かった。好きなだけ食ってくれ」


国産サーロイン 460g


熊野「なんというか……質素、なのねぇ」

提督「店で一番高いの500弱も焼いといてそれか……マジか」

熊野「あら、店舗によっては黒毛和牛なんかもあると伺いましてよ? 

   流石に、神戸や松坂牛などはないようですけど、チェーン店にそこまで期待するほど私も世間知らずではありませんわ」
   
提督「お、おう……ところで、量はこれで良かったのか?」

熊野「えぇ、普段はもう少し少なくていいのだけれど、今日は訓練もありましたし、少し多めにお願いしましたわ」

提督「そっか。空母になってから頑張ってるもんな、助かってるよ」

熊野「なっ、急に何をおっしゃるんですの……もう! 冷める前に頂きますわ!」プイッ

スッ…カチャカチャ…もぐもぐ…

熊野「……あら、あらあら。これは中々、ですわね」

提督「どうした、若干陸奥入ってるぞ」

熊野「はむっ……はむはむふっふっふ、ん! はむっふっふ…ふぁ、はぁ~」パァァ

提督(そういや、こいつ七面鳥の時とか、初見のものにはがっつく癖があったっけな……)

熊野「へいほふ! ほれ、ふぁるくあいですわ!(提督! これ、悪くないですわ!)」

提督「はいはい、分かったから落ち着け。飲み込んでから喋れ、お嬢様が台無しだぞ」

熊野「んぐんぐ……っくん! 提督! 私、感動しましたわ! これほどのものが、好きな時に好きなだけ食べられるなんて……

   私、今心の底から『国を守って戦ってきて良かった』と思っていますわ……私たちの血と汗はこのためにあったのね……」
   
提督「お、おう……そこまで言ってもらえたら店員さんも冥利に尽きるだろうな……」

熊野「えぇ! シェフを呼んで下さいませ! 私、お礼が言いたいですわ!」

提督「ばっ! おま、やめろ! ここそういう店じゃないから!」


提督「熊野お嬢様はいたく感動されたようで、しっかり自分の肉マイレージカードまで作って帰った」

提督「ありゃあ今後鈴谷と入り浸りだろうな……頑張れ、鈴谷。ダイエットなら能代に相談してやるぞ」

提督「考えて見りゃ建造されてずっと鎮守府にいるんだから、神戸だの松坂だの食いなれてるわけがないんだよな。そりゃ国産熟成肉なんか食ったらあぁなるわ」



下2~5 次艦



なんかアパートの電波が悪いみたいなので明日の分まとめて安価

萩風 490g

提督「正直、萩風には断られるんじゃないかと思ってた」

萩風「確かに私、日ごろから健康には口酸っぱくしていますけど、だからってジャンクフードが許せないとか、そんなことはないですよ?」

提督「そうなのか」

萩風「えぇ。栄養的な観点は勿論大事ですけど、体に良い物だけを食べるのも健全とは言い難いのです」

提督「範馬勇次郎みたいなこと言い出したな」

萩風「……それに、せっかく司令が誘ってくれたんだし」ボソッ

提督「?」

萩風「ううん! なんでもありません! なので今日はちょっと張り切っちゃいます!」フンス


ヒレ 490g

萩風「うわぁ……私こんな……うわぁ……」オロオロ

提督「なんだかんだで肉を前にすると狼狽えちゃうあたり日頃の生活がにじみ出てるな。ちゃっかり脂身避けてヒレにしてるし」

萩風「こんな大きなお肉、初めてです……食べきれるかな」

提督「残ったら持ち帰りもできるし、足りないよりはいいだろ」

萩風「そうですね。はい! じゃあ頂きます」パクッ

モグモグ……ビクッ

萩風「し、司令……」ウルウル

提督「ど、どうした!? 秋月症か!?」

萩風「これ、しょっぱすぎますぅ!」

提督「そういう味付けなんだよ! あぁほら、ライスやるから、ワンバンさせて食え。あ、水お願いします」

萩風「うぅ……覚悟はしてたのに、ちょっとビックリしちゃいました」

提督「普段薄味に慣れてるからな。落差がちょっと激しかったか」

萩風「ふぅ……落ち着きました、もう大丈夫です」

提督「無理してないか? 萩風の計量だけイチゴ狩りとかにしておくか?」

萩風「それはそれで楽しそうですけど、大丈夫です。こんなお肉食べられる機会なんて滅多にないですし、これはこれで楽しいですよ」

提督「そっか、ならいいんだが」

萩風「でも、今日楽しんだ分、明日からの食事はしっかり栄養考えてあげますからね♪」

提督「アッハイ」

萩風「……あと、イチゴ狩りは普通にプライベートで誘って欲しいです……」


提督「次の日から塩という塩が俺の食卓から消え去ったのは流石の一言と言うほかない」

提督「なんかイチゴ狩りする予定まで入れられちゃったけど、今度は糖分縛りでもされるんだろうか」

提督「でもなんだかんだで完食してるところを見るとやっぱ駆逐艦って健啖家なんだなぁ」


霧島 80


霧島「ステーキ……ですか」

提督「あれ、あんまりいい思い出ない感じ?」

霧島「あ、いえ、そういうわけでは。ただステーキというと金剛姉さまが……」

提督「あぁ……素焼きに塩なり酢なりぶっかけろってのが英国のステーキなんだっけ?」

霧島「流石に一例だと言っていましたが、正直アレの印象が強くて」

提督「まぁ今回は正真正銘日本発祥のチェーン店だから、その点は大丈夫。うん、安心して」

霧島「そういうことなら……でも、お肉だけでよろしいのですか? 鎮守府の食糧事情というなら、お米や野菜の消費量も同様に調査するべきでは?」

提督「一理ある。でも米とか野菜って地域によって食べ方とか種類とか好みが分かれるじゃん? まして海外艦に米の消費量なんて聞いてもしょうがないし」

霧島「その点、簡単なステーキならある程度国や地域を選ばずに試食させられる……なるほど、流石司令です!」

提督「まぁ実際はただの思いつきなんだけどね」

霧島「……一瞬でも感心してしまった自分が悔しいです」


トップリブ 80g


霧島「ふぅ。ごちそうさまでした」

提督「……嘘やん」

霧島「あの、司令? 残った分の持ち帰りというのは……」

提督「いやいやいやいや待って!? 嘘でしょ!? あの艦隊の頭脳で姉妹一の火力特化でインテリヤクザの霧島が!?」

霧島「何やら不穏な単語が聞こえたのですが」

提督「カット最低量の200gから120も残して『ごちそうさま』!? おま、どっか調子悪いのか? 明石呼ぶ?」

霧島「とりあえず店員に白い目で見られてるのでその計量機を仕舞って下さい」

提督「あ、あぁ……悪い、取り乱した。……にしても少なくないか? 遠慮されると俺が困るんだぞ」

霧島「遠慮なんてしていません。弾薬の補給ならともかく、私食事はいつもこんなものです」

提督「……マージマジマジーロ?」

霧島「えぇ。そういえばイタリアさんたちとサイゼに行った時もドリア一つと言ったら驚かれましたね。私、そんなに食べるように見られてるんでしょうか?」

提督「いや、大食いに見えるっていうより、身体に対して小食すぎるだろ」

霧島「ですが、実際に十分なので……。現代は素晴らしいですよ、吐くほどご飯詰め込まなくても十二分に栄養が摂れて、しかもそれが一日三食保障されてるんですから」

提督(元気なのはいいけどその発想にちょっと羅刹霧島が垣間見えますね……)


提督「念のため明石に健康診断の結果見せてもらったけど見事に健康体だった」

提督「金剛たちとのティータイムが程よく間食になってる可能性もなくはないが、それにしてもあのスタイルであの量はビビる」

提督「榛名にも聞いてみたけど無理にダイエットしてる風でもないし、まぁそういうこともあるのかもな」

初霜 550


提督「初霜はステーキって食べたことあるのか?」

初霜「はいっ! 大和さんに御馳走になったことが何度か」

提督「そっか。流石に大和には負けるだろうが、ここも悪くはないから好きなだけ頼んでくれ」

初霜「ありがとうございます。そういえば、大和さんももうここには来られたんですか?」

提督「あぁ、見た目の割には控えめだったな」

初霜「……提督は、たくさん食べる方がいいんですか?」

提督「いや俺はどっちでも……まぁ折角なら遠慮しないでガッツリ食ってくれたほうが嬉しいかな。無理はしない程度に」

初霜「わかりました。初霜、頑張ります!」

提督「……食事を頑張るって何だ?」

国産サーロイン 550g


提督(ナチュラルに高いの選んでる辺りは流石大和仕込みって感じだな)

初霜「ふわっ、わぁー! これはすごいわ! 提督、ありがとう!」

提督「うん、熱いから気を付けて食べるんだぞ」

初霜「はい! いただきます!」

ハフッアフッアムッムグムグ……

初霜「うんっ! おいしいわ!」

提督「そっかー良かったなー」ナデナデ

初霜「民間でもこんなにおいしいものが食べられるなんて、すごいことですね!」キラキラ

提督「そうだなー、初霜たちがいつも海を守ってくれてるからだなー」

初霜「そんな……でも、そう思ってもらえるのは嬉しいわ」

提督「小柄だと思ってたけど、意外とすんなり食べ進むもんだな」

初霜「はい! 清霜さんじゃないけど、いっぱい食べて、大きくならないと!」

提督「え、まさか初霜も戦艦になりたいの?」

初霜「そんなことは思ってないですよ。駆逐艦じゃなくなったら、ていと……戦艦を護衛できなくなっちゃうじゃないですか」

提督「そう思ってくれてると俺も有り難いよ」

初霜「それとは別に大人になりたいだけですよ」

提督「大人かぁ……俺はむしろ子供に戻りたいけど、なんて。それまたどうして?」

初霜「それは……」チラッ

提督「?」

初霜「ヒミツ、ですっ!」


提督「あの小さな身体なのに苦しそうな顔もしないで平らげてしまった、やはり駆逐艦は健啖家か」

提督「とはいえよく見ると帰る時ちょっとお腹がぽっこりしてたし、あれはあれではしゃいだ注文だったのかも知れないな」

提督「まぁ子供が良く食べるのは悪い事じゃない。食費が嵩むくらいなら俺が本部に頭下げればいいだけだし」

島風 60


島風「うーん、ステーキですかぁ」

提督「あれ、珍しく乗り気じゃない?」

島風「だってお肉でしょ? 私重いものはあんまり好きじゃないから」

提督「重いってカロリーもダメなのかよ」

島風「もっちろん! だって島風が遅くなったら、提督私なんて忘れちゃうから……」

提督「んなわけあるかよ、何を証拠にズンドコドン」

島風「……最近、改二の子ばっかりで、私のこと編成してくれないでしょ。前はあんなに一緒だったのに……もう私なんていらないんだ、島風とは遊びだったのね……」ブツブツ

提督「愛が重い」

島風「なーんてね! いいですよ、行きましょー」

提督「結局行くのかよ!」


ヒレ 60g


島風「ごちそうさまでした」

提督「早っ!?」

島風「ダメですよー提督? そこはちゃんと『はっやーい』って言わないと」

提督「え、あぁ、ごめん。じゃなくて! 早くない!? っていうか少なくない!?」

島風「残りは連装砲ちゃんに持って帰っていい?」

提督「連装砲ちゃん肉食うの!?」

島風「ああ見えて結構グルメなんですよ?」

提督「マジか……って、島風はほんとにもういいのか?」

島風「うん、だっていっぱい食べると遅くなっちゃうもん」

提督「遠慮とかしてない?」

島風「注文してから遠慮しても意味ないですよー」

提督「それもそうか」

島風「提督は心配しすぎなんですよ。島風はもともと小食なんですー」

提督「そう思ったんだけどな、思ったより駆逐艦が皆良く食べるから……」

島風「もーぅ! 島風は島風、他は他、ですっ!」

提督「それもそうだな。それじゃあ連装砲ちゃんに持って帰ってやるか」

島風「うん! 提督、ゴチになりまーす♪」





島風「…………提督の前で大食いなんて、できるわけないよ、もぅ……」///


提督「初めて駆逐艦の燃費らしい食事量だったな。まさか島風とは思わなかったが」

提督「よく食べるのも早いって聞いてたけど、そもそも量が少ないのもあったんだろうな」

提督「……連装砲ちゃん肉食うのか……」



下2~6 明日艦

なんか目の前で火事やってるので逃げてきます

お ま た せ

ベランダが少し焦げたりもしたけれど、わたしはげんきです
外のケーブルが焦げたか切れたかしたらしくて、交換来るまでネット繋がらなかったんですって
時間?
引っ越しの準備してたんだよ悪いかごめんなさい

那珂 540

那珂「えー、お肉ですかぁ? 那珂ちゃんアイドルだからぁ、パンケーキとかマカロンとかのほうが良いなー」

提督「そうか。じゃあ那珂はナシ、と」

那珂「ちょちょちょちょちょお! もっと引っ張ってよぉ!」

提督「そういう小芝居いらないんだよ、カメラ回ってねんだから。で、行くの? 行かないの?」

那珂「もーう! 提督ツレないー! 行きます行きますよぉー」

提督「最初からそう言えばいいんだよ……あ、いつもの芸能人みたいな変装セットは持ってくるなよ」

那珂「えーっ! なんでぇ? 那珂ちゃんパパラッチされちゃうよ」

提督「お前がアレで出歩くと不審者通報が増えるって警察から苦情来てんだよ」

那珂「これが有名税……」

提督「めげない奴だな……」


トップリブ 540g


那珂「もう、こうなったら目いっぱい食べちゃうんだから! いただきまーす!」

提督「今更だけど、食事制限とかってしてないのか?」

那珂「してるけど、食レポも大事なお仕事だよ」モグモグ

提督「海軍に食レポ……依頼来るかなぁ?」

那珂「ムグムグ……それに、これだけイケたら大食いアイドル枠もワンチャンあるよね!」

提督「芸能に関しては貪欲な奴だな(まぁ駆逐艦に負けてる時点で大食いキャラは無理だろうけど)」

那珂「それに芸能人たるもの、ちゃんといいお肉は食べておかないと! 格付けされる時のために!」

提督「良いお肉って……えっ、そんな理由でコレ頼んでたのか」

那珂「もっちろん! 『トップ』ってことはコレが一番いいお肉ってことでしょ。那珂ちゃんホンモノを知る女~♪」

提督(……可哀そうだが映す価値無し直行ルートだろうなぁ)

那珂「提督? どうしたの、そんな優しい目して……ハッ! 那珂ちゃんは皆のものだから、気持ちは嬉しいけどぉ」

提督「すいません会計お願いします」

那珂「引っ張ってよぉ!!」


提督「涼しい顔して食べきってたのは流石だが、食べる量はまぁまぁだったな」

提督「那珂の体型から考えれば多い方ではあるんだろうが、予想の範疇というか……」

提督「バランス取ってるステータスといい、あれで根はなんともまともなんだよな」


浜波 1000


浜波「え……あ、あたしが……司令と……? 外食……?」

提督「あぁ、浜波も来たばっかりで頑張ってるし、ご褒美も兼ねてさ」

浜波「あっ、ありがっ……と……あ、でも……大丈夫、かな……?」

提督「大丈夫って何が?」

浜波「あっ、あたし……結構食べるから……司令に……悪いかも」

提督「あぁ、へーきへーき。駆逐艦に心配されるほど逼迫してないよ」

浜波「で、でも……あたし、ほんとに食べるから……」

提督「それでこそ奢り甲斐があるってもんだ」

浜波「ぅ……ほんとに、い、いいの?」

提督「あぁ。大食いだろうが小食だろうがドンと来い」


リブロース 1kg


提督「とは言ったものの……」

浜波「だ、だから……言ったでしょ……」

提督「いや、いいんだけどな。いいんだけど……ほんとに食えるのか? コレ」

浜波「だ、大丈夫……こないだの歓迎会は……もっと食べさせられた、から」

提督「食べさせられたって辺り流石夕雲だな。ってことはもっと食えるのか? 遠慮しなくていいんだぞ」

浜波「いっ、いい……あれは流石に……これくらい、なら……」

提督「そうか? ならまぁいいけど……食べないのか?」

浜波「そっ、そんなに見られると……食べづらい、から……」

提督「あぁ、悪い悪い。そうだよな」プイッ

浜波「……い、いただきます」

提督「…………」チラッ

浜波「はむはむもぐもぐぱくぱくむぐむぐ……」

提督(めっちゃ食ってる……)

浜波「……? っ!///」

提督「あぁ、悪い悪い」フイッ

浜波「……あむあむ」

提督(やっぱめっちゃ食うやん……マジやん……)

浜波「…………♪」


提督「まさか戦艦空母を差し置いて駆逐艦がキロ単位行くとはなぁ」

提督「それも新入りオブ新入りで引っ込み思案の浜波がなぁ……ちょっとは打ち解けてくれたと思っていいんだろうか」

提督「あの身体のどこにそんなに入るのか……今更か」


蒼龍 670


蒼龍「待ってました!」

提督「うわ、なんだよまだ何も言ってないのに」

蒼龍「飛龍から聞いたよ? 提督が好きなだけご飯奢ってくれるって。まだかな~ってずっと待ってたんだから」

提督「そんなに? イベントも終わったしそんなひもじい思いさせてないよね、俺? あれ、大丈夫だよね??」

蒼龍「んもぅ、そういうことじゃないの。わかんないかなぁ」

提督「? あぁ、肉か。確かにガッツリ食う機会ってないもんな。ま、たまにはいいだろ」

蒼龍「はぁ……ま、いいけどね、提督だし。それで?」

提督「あぁ、これ終わったら行こうぜ。準備しといてくれ」

蒼龍「りょーかい。めいっぱいおめかししていくね♪」

提督「汚れたら悪いし、ほどほどにな」

蒼龍「ぶー……」


ヒレ 670g


蒼龍「んんー! 美味しい♪ たっぷり食べるお肉もたまにはいいね」

提督「お気に召したら良かったよ」

蒼龍「あとは夜景の綺麗なレストランとかなら満点だったんだけどな~」

提督「お前は俺に何をさせたいんだ」

蒼龍「んー……プロポーズ?」

提督「ブッフォ!? お前、何言ってんだ!?」

蒼龍「えーそんな変かなぁ? 私たち、もう五年になるんだよ?」

提督「『長年付き合って倦怠感出てきたカップル』みたいな感じやめろよ!?」

蒼龍「事実上そんな感じじゃない?」

提督「じゃない! そ、そういえば蒼龍は飛龍より食べるんだな!」

蒼龍「うわ、露骨~……ま、いいけど。そうだよ、あれで飛龍意外と食べないの」

提督「まぁ人一人として考えたら十分な量ではあったけどな。逆に蒼龍はそんな食べて平気なのか?」

蒼龍「うわ、人が美味しくご飯食べてる横でそゆこと聞いちゃう? もーこれだから提督はー」

提督「いや! 別に太るとかダイエットとか言うつもりじゃなくてな? 食べ過ぎで身体壊したりしないか心配しただけで……」

蒼龍「なんてね! 分かってますよ、提督はそんなこと言わないって。安心して? 日頃の訓練で消費するカロリーはこんなもんじゃないから」

提督「そっちはそっちで心配なんだけどな……」

蒼龍「飛龍に付き合うと『なんとか多門』の面影が見えるのよ……」

提督「……今日くらいは、存分に食ってくれ」


提督「色々麻痺してるが、蒼龍くらいの女の子が食べる量としては十分驚異的なんだよな……飛龍の訓練、一体何が行われているのか」

提督「しかし同じ訓練してるはずの飛龍は蒼龍より小食だし、人体って不思議だよなぁ」

提督「……蒼龍が変な事言ったせいで、あれ以来店員の視線が痛い……気のせいだといいなぁ」


アイオワ 860


Iowa「ニホンのSteak restaurant? 言っておくけど、MeはSteakにはうるさいわよ?」

提督「あぁ……前に俺が作った時は『なにこれ生姜焼き?』とか言われたな」

Iowa「ニホンのSteakは……Steakに限らないけど、Meetが少ないのよ。トーフでHumburgなんて正気を疑ったわ」

提督「そんなアイオワに朗報だ。この店は自分で好きなサイズを指定できる。好きなだけ分厚くできるぞ」

Iowa「……その話、ウソじゃないわね?」

提督「……俺が嘘を吐いたことがあったか?」

Iowa「OK! そうと決まればすぐ行きましょう! 今行きましょう! Hurry!Hurry!Hurry!」

提督「おわっとっと、掴むな引っ張るな抱き着くな! どんだけ肉に飢えてたんだよ!」


アンガス牛サーロイン 860g


Iowa「………………」ガツガツムシャムシャ

提督「あのー……アイオワさん?」

Iowa「今食べてるから、ジャマしないで」ビシッ

提督「アッハイ」

Iowa「……………………」バクバクモグモグ

提督(うわぁすげぇ食ってる……一心不乱だよ)

Iowa「…………ふぅ」

提督(無言のまま食べ終わってしまった……ペース落ちなかったなー)

Iowa「Admiral……」

提督「ど、どうした?」

Iowa「I love you……」ダバー

提督「いきなり何言って……ってガチ泣き!? ちょ、ほらハンカチハンカチ」

Iowa「……ありがとう、落ち着いたわ」

提督「あ、あぁ……もう大丈夫なのか?」

Iowa「えぇ、ごめんなさい。ちょっとStatesを思い出してね……」

提督「え、ステーキで?」

Iowa「えぇ。マミヤもヤマトもGreatなSteakを作ってくれたけど、どうしてもニホンっぽかったのよね。

   悪くはないんだけど、やっぱりStatesが恋しくなって……こんなの、私らしくないわよね」
   
提督「そんなことない。ホームシックくらい誰だってなるさ。そうだ、しばらく余裕あるし、一時帰国してみるか?」

Iowa「あ、このお店さえあればいいわ。別に帰らなくても」

提督「あれ、意外とドライ!?」

Iowa「だって帰っても深夜にコンビニは開いてないし、オンセンもないし、アニメは配信待ちだし……ピザが安いくらいしか良い事ないわ」

提督「すっかり米国の生活を忘れ去っていらっしゃる」


提督「また一人、あの店の常連を増やしてしまった……」

提督「当然のように800強平らげてたけど、あれは素なのかステーキ見てテンションあがっただけなのか……」

提督「浜波の1kgを見ちゃった後だともう何も信じられないな。まぁアイオワなら腹が減ったら勝手にここ来て食べるだろう」


択捉 770


択捉「司令とお食事……ですか!?」

提督「あぁ、皆が普段どのくらい食べられるのか知りたくてな。ちなみに択捉はご飯はよく食べる方か?」

択捉「はいっ! 大きくなるためにも、いっぱい食べます!」

提督「そっかー偉いなー」ナデナデ

択捉「ありがとうございます! おっきくなったら、もっと司令のお役に立ちますから、ご期待下さい♪」

提督「それは楽しみだな。よし、じゃあ行こうか」

択捉「えっ、今からですか?」

提督「あぁ、仕事は終わったし、いいだろ?」

択捉「でも、お片付けが終わってません。ちゃんと綺麗にしてから、お出かけしましょう!」

提督「択捉はしっかりしてるなー……」


リブロース 770g


提督「!!!??!!!????!?!?!?」

択捉「うわぁーっ! 司令! お肉がこんなに! すごいです!」ワクワク

提督「えっ、待って。ちょっと待って。あれ、択捉、何グラムって言ったっけ?」

択捉「? 最初は『800ぐらむでお願いします!』って言って、店員さんにカットしてもらううちに770ぐらむになりました」

提督「そうだね。一応聞くけど、松輪たちに持って帰る分とか……」

択捉「違いますよ。最初に司令が『これくらいで200グラムだから、自分の食べられそうな量で注文してくれ』って言ったじゃないですか」

提督「うん、そうだね。え? ってことはマジで? これ択捉一人で食べるの? マジぽん?」

択捉「いつもは妹たちもいますから、こんなことはできないけど……今日は司令と二人っきりなので、思いっきり食べちゃいます!」

提督「大丈夫? 無理しなくていいんだぞ?? 余ったら持ち帰りできるからな???」

択捉「大丈夫です! 択捉、出撃します!」

アームッモキュモキュ

択捉「……っ!」

提督「どうした!? 喉か? 詰まったか!? 水、水あるぞ」

択捉「司令っ! おいしいです!!」パァァ

提督「……へ?」

択捉「噛めば噛むほどお肉の味が広がって……これなら択捉、毎日でも食べられそうです!」

提督「いや毎日はやめとけ、流石に」

択捉「あ、もちろんです。間宮さんのご飯も大好きですから!」

提督「良い子……」

択捉「あむっ、もぎゅもぎゅ……んー♪」パタパタ

提督(様子だけ見ると幼女がお肉ではしゃいでる微笑ましい光景なのに……択捉の目の前の肉塊が異質すぎる)


提督「……まさか本当に770gを完食するとは思わなかった」

提督「帰る時明らかにお腹ぽっこりしてたし、どう考えても許容量オーバーしてると思ったんだが、択捉は満足そうに寝ちゃったんだよな」

提督「艦種と食事量に関係ないのは分かっちゃいたが、まさか択捉が大和の倍以上食うとか誰が予想できるっつーんだ……」

気を取り直して

下2~6 次艦

子供のほうがやけにたくさん食べるのは何となく分かるかな。小学生の頃は回転寿司の皿でタワーが出来たのに、今は五皿も食ったら満足だわ

通行人「あ、あの男・・・あんな小さな子供を孕ませたのかしら・・・」( ゚д゚)(゚д゚ )ヒソヒソ

通行人「つ、通報しなきゃ!」つスマホ

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