ロコ「もう！　何回リマインドしてもすぐフォーゲットされて！　ロコはアングリーですよ！！！」

貴音「落ち着いてください。みちこ」

ロコ「言ってるそばから！！！」

千鶴「いえ、貴音。コロちゃんがこんなにも嫌がっているのですから、わたくし達に非があるのかもしれません……」

ロコ「まさに今！　『非』とやらがセリフにインクルードされてたんですって！」

千鶴「いいえ、わかっていますわ。もうコロちゃんと呼ぶのはやめにいたします」

ロコ「え……！？　ち、チヅル……！　ようやくロコの思いをレシーブしてくれるんですね……！」

千鶴「ええ。これからはコロちゃんではなく……」

ロコ「うんうん！」

千鶴「クロちゃんと……！」

ロコ「あれ！？」

ロコ「ち、ちょっと待ってください！　ロコはクロちゃんではなく」

ｶﾞﾁｬ

黒井社長「ごきげんよう。弱小プロの愉快なザコドルの諸君」

ロコ「！？！？！？」

ロコ「えっ！？　ど、どうして961プロダクションのプレジデントが！？」

千鶴「クロちゃんですわ？」

ロコ「そんなフレンドリーな！？」

黒井社長「私はヒマなキミたちとは違い多忙なのだが」

ロコ「ろ、ロコに言われても」

千鶴「おや、どうやらこの呼び名もしっくりこないようですわね……」

ロコ「いえ、しっくりとかそういうプロブレムでは……」

千鶴「クロちゃん、帰ってくださいまし」

黒井社長「全く！　礼儀を知らない小娘はこれだから困る！」

ｶﾞﾁｬ

ロコ「なんだったんですか！？」

ロコ「というかタカネ！　あのプレジデントとはシリアスなリレーションがあったはずでは」

貴音「すみません、かっぷらぁめんを食べておりまして……」

ロコ「このタイミングで！？」

貴音「しかしながらわたくしも考えたのです……。みちこと呼ぶのは、もう辞めるべきなのだろう、と」

ロコ「た、タカネ……！」

貴音「これからは、みちこではなく……」

ロコ「うんうん！」

貴音「まちこと……！」

ロコ「あれ！？」

ロコ「いえいえ！　おかしいですよ！？　ロコはまちこじゃなくて」

ｶﾞﾁｬ

伊吹翼「おっはようございまーす！」

ロコ「！？」

ロコ「い、いや、ツバサが事務所にアライブしても何もおかしいことはありませんね……」

翼「あれ？　誰か呼びませんでした？」

ロコ「いえ、誰もツバサの名前はコールしてませんが」

貴音「いいえ、わたくしが呼んだのです。まちこを」

ロコ「誰ですか！？」

翼「まちこ……？　なんだかわからないけど、ハートに響く……！　具体的にはアルファベット表記で喉とか声帯のあたりに」

ロコ「す、ストップ！　それ以上は大丈夫ですから！」

貴音「この呼び名は馴染まないようですね……」

ロコ「ですから、馴染むとかではなく……」

貴音「まちこ。ここは退散を」

翼「はーい！」

ｶﾞﾁｬ

ロコ「結局まちこって誰だったんですか！？」

ロコ「というかチヅル！　ツバサが来てから一言もスピークしてませんけど」

千鶴「あら、ごめんあそばせ。本日の特売について思いを巡らせておりましたの」

ロコ「このタイミングで！？」

千鶴「ですが、わたくしも考えておりました。やはりクロちゃんという呼び名は相応しくないと……！」

ロコ「ち、チヅル……！」

千鶴「これからはクロちゃんではなく……」

ロコ「うんうん！」

千鶴「トロちゃんと……！」

ロコ「あれ！？」

ロコ「だ、だから違いますって！　ロコはトロちゃんじゃなくって」

ｶﾞﾁｬ

浅利七海「トロはマグロの脂が乗った部位を指すんれす。中にはトロしかないマグロも開発されてるんれすよ～」

ロコ「だ、誰！？！？」

ロコ「765プロのメンバーじゃないですよね！？」

七海「346プロが誇るおさかなアイドルれすよ～」

ロコ「やっぱりアウトサイダーじゃないですか！」

※浅利七海：346プロが誇るおさかなアイドル

ロコ「インフォメーションがまったくインクリースしてませんよ！？　今のヘルプは必要でしたか！？」

千鶴「どこでも〇っしょのトロちゃんの方がよかったかもしれませんわね……」

ロコ「どちらにせよ765プロは関係ないです！！！　むしろデンジャラスになってます！！！」

千鶴「しかし、この呼び名でも満足させられないのですわね……」

ロコ「どうしてこれでロコがサティスファイすると思ったんですか……！？」

千鶴「七海、今日のところは346プロにお戻りになって。また新鮮な魚の見分け方、教わりに行きますわ」

ロコ「チヅルのフレンドだったんですか！？」

七海「わかったのれす～」

ｶﾞﾁｬ

ロコ「というか別に向こうのプロダクションでもトロちゃんとネーミングされてはいないのでは！？」

ロコ「というかタカネ！　またサイレントだったようですが大丈夫ですか」

貴音「本日の夕餉は、魚介ベースのらぁめんにしようと考えておりました」

ロコ「このタイミングで！？」

貴音「しかしながら、わたくしも考えておりました。やはりまちこと呼ぶのも間違いであると……」

ロコ「た、タカネ……！」

貴音「これからは、まちこではなく……」

ロコ「うんうん！」

貴音「さちこと……！」

ロコ「あれ！？」

ロコ「そ、それもミステイクですよ！　ロコはさちこじゃなくって」

ｶﾞﾁｬ

輿水幸子「フフーン！！！　カワイイボクをお呼びですか！！！」

ロコ「ほらこれはロコにもエクスペクトできましたって！！！」

ロコ「またアナザーのプロダクションから来ちゃったじゃないですか！！！」

幸子「フフーン！　ボクは346プロが誇るカワイイアイドルですよ！」

ロコ「少なくともロコとは関係ないですよね！？」

※輿水幸子：346プロの人

ロコ「インフォメーションが少ない！！！！！」

貴音「この前、大盛りのらぁめんを食す企画にて、同席したのです」

ロコ「また個人的なフレンドを呼んで！！！」

幸子「思い出したくないですね……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

貴音「この呼び名も違うようです……」

ロコ「だって最初からロコを呼ぶつもりがないじゃないですか！」

貴音「さちこ、ここは一度、出直しということで」

幸子「あっけなく追い出されるボクもカワイイですねえ！！！」

ｶﾞﾁｬ

ロコ「あのポジティブはどこから生まれるのでしょう……」

ロコ「というかチヅル！　サチコに対してもサイレントでしたが」

千鶴「ごめんあそばせ。おとといの晩ご飯を思い出しておりましたの」

ロコ「このタイミングでブレインのトレーニング！？」

千鶴「ですが、わたくしも理解いたしました。トロちゃんという呼び方は間違っていたと……！」

ロコ「ち、チヅル……！　今度こそ！」

千鶴「これからはトロちゃんではなく……」

ロコ「うんうん！」

千鶴「ゾロちゃんと……！」

ロコ「あれ！？」

ロコ「ち、ちょっと待ってください！　そのネームが当てはまるのなんてこのワールドには」

ｶﾞﾁｬ

ロロノア・ゾロ「背中の傷は剣士の恥だ」ドンッ！！！

ロコ「誰ですか！！！！！！！！」

～～～～～～～～～～


千鶴「あれ？　ゾロちゃんは」

ロコ「ゴーホーム願いましたよ！！！　どうして普通にトークしようとしてるんですか！？」ドンッ！！！

千鶴「残念ですわね……」

ロコ「ロコは心臓がストップするかと思いましたけどね！！！」ドンッ！！！

ロコ「ってさっきからこのサウンドエフェクトはどこから聴こえるんですか！！！！！」

ロコ「さ、流石のタカネも、まあ知らないパーソンがいたらサイレントにもなりますよね」ﾁﾗｯ

千鶴「貴音なら帰りましたわよ？」

ロコ「このタイミングで！？　むしろなんのためにカムヒアしてたんですか！？」

真壁瑞希「まあまあ、落ち着いてください。伴田さん」

ロコ「うわあ！？　み、ミズキ！？　いつの間に……って、ロコは伴田さんじゃなくてロコです！！！」

瑞希「む……怒られてしまったぞ」

ロコ「い、いえ、怒っているわけでは……ちょっとありますが」

瑞希「ですが、今日のミズキは聞き分けが良いのです。伴田さんと呼ぶのはストップしましょう」

ロコ「おお……！　さすがミズキ！」

瑞希「今後は、伴田さんではなく……」

ロコ「うんうん！」

瑞希「パンダさんと……！」

ロコ「あれ！？」

ロコ「とうとうヒューマンですらないですね！？」

ｶﾞﾁｬ

パンダ「GYAAAAAAAAAAAAA」

ロコ「このプロダクションのセキュリティーはザルなんですか！？！？」

ロコ「もうトークもインポッシブルですよ！！！　ねえミズキ！！！」

瑞希「……怖いぞ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ロコ「ミズキがインバイトしたんですよね！？」

瑞希「おおっと、その通りでした。私のマジックでフライアウェイさせてみせましょう」ｷﾘｯ

ロコ「無理にセリフをロコに寄せなくてもオーケーですから……パンダが空をフライしてったらビックニュースですよ……」

瑞希「いち、にの、さんっ」ﾎﾟﾝｯ

パンダ「！？！？！？」ﾋｭｰｯ

ｶﾞｼｬｧｧｧｧｧｧｧﾝ!!!!!

ロコ「パンダが宙に浮いて窓ガラスを突き破ってフライアウェイしたー！！！！！！！」

瑞希「説明、感謝です」ﾍﾟｺﾘ

ロコ「どうしてそんなクールに！！！！！」

ロコ「ち、チヅルも何か言ってやってください！！！」

千鶴「中国の裏市場では、時折パンダの肉が流通するというウワサですわ……」

ロコ「なぜこのタイミングで！？！？！？」

瑞希「ふむ……パンダさんはダメでしたか……」

ロコ「むしろ”パンダでノープロブレムです！”とかロコが言う方がプロブレムですよ……」

瑞希「では、次からはパンダさんではなく……」

ロコ「ミズキ、連続させますね……」

瑞希「マンダさんと……！」

ロコ「？？？」

ロコ「ま、マンダさん？？？」

ｶﾞﾁｬ

望月杏奈「95-135-80-110-80-100」ﾄｺﾄｺ

ロコ「何か謎のナンバーを言いながらアンナが来ましたが！？」

ロコ「もう！！！　みんなしてロコをからかって！！！　そんなにインタレスティングなんですか！」

杏奈「ご、ごめんね……？」

ロコ「あ、アンナは悪くないです！　強いて言えばタイミングはバッドでしたが」

瑞希「むむ……どうやら伴田さんを怒らせてしまったようです。どうすれば」

千鶴「コロちゃんの機嫌を良くする方法……わかりませんわね……」

ロコ「もー！！！！！」

ロコ「……わかりました。もうロコはギブアップです……せめて、もうアナザーワールドのサムライや、ズーにいるべきアニマルは呼ばないでくれれば……」

千鶴「ご期待に沿う結果にならず、申し訳ありませんわ……」

瑞希「反省だぞ」

ロコ「大丈夫です……ロコはスクリームのしすぎでタイアドです。少し失礼しますね」

ｶﾞﾁｬ

千鶴「……」

瑞希「……」

ｶﾞﾁｬ

永吉昴「うーっす！　ロコいるかー？　野球しようぜ……って、いないのか？」

千鶴「ああ、ロコちゃんなら席を外していますわ」
瑞希「ああ、ロコさんなら少し外に出ていますよ」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ﾊﾞｧﾝ!!!!!

ロコ「言えてるじゃないですか！！！！！！！」

千鶴「あら、コロちゃん」
瑞希「おや、伴田さん」

ロコ「もー！！！！！！！！！！」



おわり

ありがとうございました。
普段はモバでコメディ書いてます


ミリの前作
周防桃子「みんな、桃子のことバカにしてるんでしょ！」



直近の過去作


白菊ほたる「私たちの」緒方智絵里「公式グッズを」藤居朋「考えよう！」

二宮飛鳥「タクシーイチノセ？」

五十嵐響子「ピーキーキュートと美穂ちゃんの誕生日」

渋谷凛「百獣の王を」本田未央「目指したい？」


などもよろしくお願いします