普通な私の日常に　突然訪れた　キセキ

何かに夢中になりたくて　何かに全力になりたくて

わき目も降らずに走りたくて　でも　何をやっていいかわからなくて

くすぶっていた私のすべてを　吹き飛ばし舞い降りた

それが―――――

ルビィ「ピギィィイーーーーー！！！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

私，黒澤ルビィ

ルビィ「怖い怖い怖い怖い！！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

今，全力で走ってます

ルビィ「何あれ！何あのおばけ！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

そうです，さっき目の前に舞い降りてきました

ルビィ「ダレカタスケテーーー！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

あの仮面を被ったおばけが

「ウオオオオオオオオオンンン」ﾄﾞｶﾞﾝ!

ルビィ「わっ！！」ﾋｮｲｯ

ﾎﾞｺｫ

ルビィ（あんなの当たったら死んじゃうよ……）ｻｧｯ

ルビィ「……逃げなきゃ」ﾀﾞｯ

ルビィ「はあ，はあ……」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

「グウオオオオオオオオオオ」ﾄﾞﾝ!

ルビィ「きゃあっ！！」ｽﾞｻﾞｰ

ルビィ「いてて……」

「グオオオオオオオオンン」ﾌﾞﾝ

ルビィ「だ，誰か――」

『縛道の一！塞！！』

ルビィ「……え？」

ルビィ「おばけの動きが……止まった？」

？？「間に合ったわね，大丈夫？」

ルビィ「う，うん……大丈夫だけど……」

？？「あんた私とこいつが見えるのね．そんな人間がいるなんて」

ルビィ「あのおばけはなんなの？！昔から幽霊とかは見えてたけど，あんなの初めてだよ！！」

？？「あれは虚（ホロウ）よ」

ルビィ「ホロウ？」

？？「簡単に言えば悪霊のことよ．あんたが普段見てるのは良い幽霊ばかり」

ルビィ「あ，あなたは？」

ルビィ「あなたも……幽霊なの？」

つまんね

？？「違うわ」

？？「私は“死神”よ」

ルビィ「しに……がみ……？」

？？「そう，死神．私たち死神には2つの任務が与えられているの」

？？「1つは良い幽霊を尸魂界（ソウル・ソサエティ）に導くこと」

ルビィ「ソウル・ソサエティって？」

？？「死後の世界だと思ってくれればいいわ」

？？「そしてもう1つが虚を滅却すること．今回私がここに来た目的ね」

ルビィ「あはは……頭が追いつかないや」

？？「いいわよ．どうせ忘れてもらうし」

ルビィ「え，忘れるって……」

？？「気にしないで」

？？「さて，そろそろ虚を……」

「グウオオオオオオオオオオオ！！」ﾊﾟﾘﾝ

？？「なっ！鬼道が解かれ――ﾄﾞｶｯｯｯ

？？「ゴフッッ」ﾄﾞｰﾝ

ルビィ「死神さん！！」

？？「くっ……油断した……」

ルビィ「大丈夫？！血がこんなに！！」

？？「ちょっと戦うのは厳しそうね……」

？？「あんた，今すぐ逃げなさい」

ルビィ「えっ，でも……」

？？「虚は鬼道を解くのにかなり体力を使ったはず．今なら走れば逃げられるわ」

ルビィ「でもそれじゃああなたが！」

？？「なんとかするわ．死神を舐めないで」

ルビィ「……いやだ」

？？「え？」

ルビィ「ルビィは逃げない」

？？「何言ってるのよ！あんたバカ？！」

ルビィ「あなたはルビィを助けてくれた！次はルビィが助ける番！」

？？「無理よ！あんたが勝てる相手じゃない！」

ルビィ「関係ない！」

ルビィ「ここで逃げたら……きっと後悔する」

？？「あんた……」

？？「……1つだけ方法があるわ」

ルビィ「ほんと？！」

？？「ええ」

？？「あんたが……死神になるのよ」

ルビィ「ルビィが死神に？そんなことできるの？」

？？「できるわ．ただし絶対じゃない」

？？「もし失敗したら……死ぬわ」

ルビィ「やる！」

？？「話聞いてた？！死ぬかもしれないのよ？」

ルビィ「やらなくたってどうせ死んじゃうもん！」

？？「……わかったわ」

？？「この斬魄刀を胸に突き立てなさい．そこに私が死神の力の半分を注ぎ込むわ」ｽｯ

ルビィ「む，胸に……」ｸﾞｯ

？？「急がないと虚が来るわ．準備はいい？」

ルビィ「……うん」

？？「……はっ！」ｸﾞｻｯ

ルビィ「っ！」

ﾄﾞﾝ!　ｼｭｰｰｰｰｰ

ルビィ「……わあ」ｽｯ

ルビィ（これが……死神の姿……）

？？（っ？！死神の力を全部吸い取られた？！）

？？（いったい……なんなのこいつ？）

「ブオオオオオオオオオオ！！」

？？（っ！まずい！）

？？「来るわよ！その斬魄刀であいつを―――

ｽﾊﾟｰﾝ!　

「オオオオオオオオォォォォォ」ｼｭｳｳｳｩ

ルビィ「……こんな感じ？」

？？「……ええ．そんな感じよ」

？？（一撃……なんなのこいつの力は……）

？？「あんた，名前は？」

ルビィ「私は黒澤ルビィ！あなたは？」

？？「私？私は――」

理亞「理亞．鹿角理亞よ」
　




終わり？

衝動で書いた
後悔はしていない