ルビィ「私は大丈夫だから」 (75)
自分で書いてて切なくなりました
よしまるビィ
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果南「よし,じゃあ今日の練習はここまで」
ルビィ「はあ~疲れたよ~」
善子「フフフ……この程度で音をあげるなんてルビィもまだまだね」ガクガク
花丸「そういう善子ちゃんだって膝が笑ってるずら」
善子「うるさいわね!今日の練習がキツすぎるのよ!」
花丸「マルもお腹が限界ずら~」
ルビィ「じゃあ3人でご飯食べに行かない?」
花丸「いいね!何食べに行こうか?」
善子「そうねえ……普通にファミレスとかでいいんじゃない?」
ルビィ「そうだね!みんな好きなもの注文できるし!」
花丸「そうと決まれば早く行くずら!みんなまた明日ね!」タッタッ
ルビィ「待ってよ花丸ちゃん!じゃあねみんな!」タッタッ
善子「ちょっと!置いてくんじゃないわよ!」バタバタ
ヨシコチャンオソイズラ アンタガハヤスギルノヨ イイカラハヤク~
曜「……行っちゃたね」
果南「ほんと仲良いね~あの3人は」
鞠莉「やっぱり同じ学年だからかしら?」
梨子「そういえば善子ちゃんと花丸ちゃんは幼稚園が同じって言ってましたよね?」
ダイヤ「そのようですね.それにルビィと花丸さんも幼いころから仲が良いのです」
千歌「そうなの?初めて聞いたよ!」
ダイヤ「ええ,よく家に遊びに来てました.たまに私も混ぜていただきましたわ」フフッ
曜「ということはルビィちゃんと花丸ちゃん,花丸ちゃんと善子ちゃんがそれぞれ幼馴染ってことだね!」
果南「善子とルビィはどうなの?」
ダイヤ「そこは高校に入ってからではないでしょうか」
千歌「家も少し離れてるもんね!」
梨子「とはいっても,今では3人とも同じくらい仲が良いみたいだけどね」
ダイヤ「ええ,素晴らしいことです」
ダイヤ「姉としては,あの3人にはずっと仲良くいてもらいたいものです……」
――――――――――――
~ファミレス~
オマタセシマシター
善子「やっときたわね」
ルビィ「わあ~!ハンバーグ!」
花丸「もうお腹ペコペコずら!早く食べよう!」
3人「いただきまーす!」
ルビィ「ん~!美味しい!」キラキラ
善子「このヨハネを満足させるとはなかなかやるじゃない」
花丸「善子ちゃんのやつも美味しそうだね!」
善子「なによ,あげないわよ?」
花丸「え~ちょっとくらいいいでしょ」
善子「嫌よ,自分で頼めばいいじゃない」
花丸「……えいっ!」パク
善子「あーー!何してんのよ!」
花丸「ん~やっぱり美味しいずら~!」
善子「ちょっと!返しなさいよ!」
花丸「まあまあ,マルのもあげるから」
善子「まあ,それならいいけど……」
花丸「はい,あーん」
善子「ちょっ,何してんのよ」
花丸「いいからいいから♪早く~」
善子「恥ずかしいから嫌よ」
花丸「え~じゃああげないずら」
善子「それは卑怯よ」
花丸「どうする?マルはどっちでもいいよ?」
善子「ぐぬぬ……わかったわよ」
花丸「やった♪はい,あーん」
善子「あ,あーん」パクッ
善子「……美味しいわね」
花丸「よかった♪」
ルビィ「2人とも仲良いね」
善子「普通よ普通」
花丸「ルビィちゃんも食べる?」
ルビィ「ううん,もうお腹いっぱいだから」
花丸「そっか,じゃあ食べちゃうね」モグモグ
善子「というか,そろそろ帰る時間じゃない?」
ルビィ「あ!ほんとだ!花丸ちゃん急いで!」
花丸「ちょっと待って.もうすぐ食べ終わるから」モグモグ
善子「先に会計済ませちゃうわね」
ルビィ「ありがとう善子ちゃん!」
花丸「後でお金渡すずら」モグモグ
善子「やばい!バスもう来てる!」
エッタイヘン! ハシッテハシッテ!
――――――――――――
― side ルビィ ―
花丸「善子ちゃん間に合ったかな?」
ルビィ「大丈夫だと思うよ?……たぶん」ハハハ
ルビィ「でも,すっごく美味しかったね!」
花丸「ね!また3人で来るずら!」
ルビィ「うん!」
花丸「……ふふ」ニコニコ
ルビィ「どうしたの?」
花丸「いや,楽しいなって」
ルビィ「なにが?」
花丸「こうやってルビィちゃんと善子ちゃんと授業をうけて,スクールアイドルの練習をして,帰りにご飯食べたりして……」
花丸「マル,2人と友達でよかった」
ルビィ「花丸ちゃん……そうだね,ルビィもそう思う!」
ルビィ「これからもずっと友達でいようね!」
花丸「うん!もちろんずら!」
―――――――――
――――――
―――
ルビィ「やっと授業終わった~」
ルビィ「2人とも!練習行こ!」
花丸「今行く!」
善子「ごめんルビィ,先に行っててくれる?」
ルビィ「え?いいけど何かあるの?」
善子「ちょっとずらまるに用があるのよ」
花丸「マルに?なんずら?」
善子「ここじゃダメ.別のところに行きましょ」
花丸「うん……ルビィちゃんごめんね?」
ルビィ「大丈夫!じゃあ先に行ってるね!」
善子「ありがとう.じゃあ行くわよ」テクテク
花丸「はーい」テクテク
パタン
ルビィ「……どうしたんだろ?」
―――――――――
ルビィ「……気になって探しに来ちゃった」
ルビィ「確かこっちの方に来たと思うんだけど……」
『――』
ルビィ「ん?何か聞こえる」
『アノ―ハナ――』
ルビィ「この声は善子ちゃんかな?この教室から聞こえる」ソーッ
善子『あなたのことが好きです!私と付き合ってください!』
ルビィ「……え?」
ルビィ(今のって告白だよね?)
ルビィ「善子ちゃんが……告白……」
ルビィ(見えないけど,相手は花丸ちゃんだよね?)
ルビィ「善子ちゃんって花丸ちゃんのことが好きだったんだ……」
ルビィ(そっか……そうだったんだ……)
ルビィ「……これ以上は聞いちゃダメだよね」テクテク
ルビィ(確かに最近仲良かったもんね.花丸ちゃんはOKするのかな)
ルビィ「……きっと付き合うんだろうなあ」
ルビィ(もしそうなったら……)
ルビィ「……応援してあげなきゃ!2人とも大切な友達だもん!」フンス
ルビィ(応援……しなきゃ……)
―――――――――
――――――
―――
善子「今日は練習休みよね?どこか遊びに行く?」
花丸「いいね!とりあえず沼津の方に行こっか!」
ルビィ「あ……うん……」
花丸「どうしたの?元気ないね」
ルビィ「いや,ルビィも行っていいのかなって……」
善子「当たり前じゃない.何かあったの?」
ルビィ「ええと……あのね……?」
ルビィ「……」
ルビィ「ごめん2人とも!この前善子ちゃんが花丸ちゃんに告白してるの聞いちゃった!」
善子「え……あれ聞いてたの?」
ルビィ「本当にごめん!」
ルビィ「だからその……2人で遊びたいんじゃないかなって……」
善子「いや,あの……」
花丸「大丈夫だよルビィちゃん」
ルビィ「え?」
花丸「確かに善子ちゃんから告白はされた.でもね?」
花丸「付き合わないことにしたの」
善子「……」
ルビィ「……そうなの?」
花丸「うん.告白されたのは嬉しかった」
花丸「だけどね?――」
花丸「――」
ルビィ「そっか……そうだったんだ……」
ルビィ(2人は付き合ってなかったんだ……)
ルビィ「よかった」ボソッ
ルビィ「……あれ?」
ルビィ(もしかして,今私ほっとした?)
ルビィ(なんでほっとしたんだろ……)
ルビィ(応援しようって決めてたのに……)
―――――――――
――――――
―――
ルビィ「善子ちゃんどこ行ったんだろう?」
ルビィ「先生に連れて来いって言われちゃった」ハァ
ルビィ「またテストの点数悪かったのかな?」フフッ
『チョッ――ヨシコチャ――』
『オネガイ――チョット――』
ルビィ「あれ?なんか声が」
『イッカイ――ガマン――』
『――オウチ――』
ルビィ「この声は……善子ちゃんと花丸ちゃん?」
ルビィ「また何かしてるのかな?」ソーッ
善子「んっ……♡」
花丸「んんーーっ♡」
ルビィ「……?!///」ボフン
ルビィ「き,キキキキスしてる?!?!///」
ルビィ(ここ学校だよ?///何考えてるの?///)
ルビィ(え,そしてなんでキス?!だって付き合ってないって……)
ルビィ「……いや,そうじゃないよね」
ルビィ「やっぱり2人は付き合ってるんだ……」
ルビィ(そっか,そうだよね……)
ルビィ「別に隠さなくてもいいのになあ……」
―――――――――
――――――
―――
ピコン
ルビィ(ん?誰かな?)
まる : ルビィちゃん起きてる?
ルビィ : 起きてるよ~どうしたの?
まる : 今度の日曜日空いてる?
まる : 遊びに行こうって善子ちゃんと話してたんだけどルビィちゃんもどう?
ルビィ(日曜日か……一応空いてるけど)
ルビィ : ごめん.その日はお家の手伝いがあって……
まる : そっか……じゃあしょうがないね
ルビィ : ごめんね?2人で楽しんできて?
まる : わかった~
まる : また今度3人で遊ぼうね?
ルビィ : もちろん!また誘って!
まる : はーい
まる : じゃあおやすみ
ルビィ : おやすみー
ルビィ(……これでいいんだよね)
ルビィ(2人の時間を作ってあげなきゃ)
ルビィ「私は2人の恋を応援するんだから!」
―――――――――
――――――
―――
善子「ルビィ,今日の練習後なんだけど――」
ルビィ「ごめん!今日は早く帰ってくるように言われてるの!」
―――
花丸「ルビィちゃん,今度の土曜日――」
ルビィ「その日は用事があって……」
―――
~ルビィの部屋~
ボスン
ルビィ「……ふう」
ルビィ「流石にあからさますぎるかな?」
ルビィ「でもでも,2人のためなんだから!」
ルビィ「……最近友達と遊んでないなあ」
ルビィ「……友達?」
ルビィ「あれ,私ってこれまでどうしてたんだっけ」
ルビィ「……ああ,そっか」
ルビィ「私の隣にはいつも花丸ちゃんと善子ちゃんがいたんだ」
ルビィ「2人がいないと私はこんな感じなんだ」
ルビィ「寂しいなあ……」
ルビィ(……2人が別れたら,前みたいに戻れるのかな)
ルビィ「……っ!」
ルビィ「私,今何を考えたの……」
ルビィ(なんで,どうしてそんなこと……)
ルビィ「最低だ……最低だ私……」
― side 善子 ―
善子「何なのよあいつ……私の気持ちも知らないで」
善子「急にあーんなんて///」
善子「……はあ」
善子「やっぱり好きだなあ」
善子「……告白しようかな」
善子「ん~でもな~」
善子「脈は……なくはないと思うけど……」
善子「……ほんとにいいのかしら」
善子「もし私たちが付き合うことになったら,ルビィは変に気を遣いそうだし」
善子「だからといって,この気持ちを我慢するのは……」
善子「……その辺りは告白してから考えればいいよね?」
善子(上手くいく保証もないわけだし)
善子「待ってなさいよ!ずらまる!」
―――――――――
――――――
―――
ルビィ「やっと授業終わった~」
ルビィ「2人とも!練習行こ!」
花丸「うん!」
善子「ごめんルビィ,先に行っててくれる?」
ルビィ「え?いいけど何かあるの?」
善子「ちょっとずらまるに用があるのよ」
花丸「マルに?なんずら?」
善子「ここじゃダメ.別のところに行きましょ」
花丸「うん……ルビィちゃんごめんね?」
ルビィ「大丈夫!じゃあ先に行ってるね!」
善子「ありがとう.じゃあ行くわよ」テクテク
花丸「はーい」テクテク
パタン
花丸「善子ちゃん,マルに用って何?」テクテク
善子「いいからついてきて」テクテク
花丸「う,うん……」
善子「……ここがいいかしら」ガララ
花丸「空き教室?何かあるの?」
善子「こっちに来て.話があるの」
花丸「話?なんの?」
善子「その前にドア閉めてくれる?」
花丸「いいけど……」ガララ
善子「ふう……よし」
善子「花丸,聞いてほしいことがあるの」
善子「あのね花丸……あのね」
善子「あのね……」
善子(言うのよ……言うのよ……ふう)
善子「あなたのことが好きです!私と付き合ってください!」
花丸「……え?」
花丸「す,好きって?!」
善子「友達としてとかじゃないわよ」
花丸「そ,それってそういう?!///」
善子「そういうこと.友達としてじゃなく1人の女の子として好き」
善子「私は花丸と恋人になりたい」
花丸「で,でもそんな,マルなんて///」
花丸「それに,いきなりそんなこと言われても///」
善子「……だめ?」
花丸「だめ……じゃないけど……」
善子「ならいいじゃない」
善子「何か気になることがあるの?」
花丸「……」
善子「……ルビィのこと?」
花丸「うん……」
善子「……それは私も考えたわ」
花丸「ルビィちゃん絶対気を遣っちゃうし」
善子「そうよね……」
花丸「善子ちゃんの気持ちは嬉しいけど,マルはルビィちゃんのことも大切だし……」
善子「……ルビィには黙ってればいいんじゃないかしら」
花丸「ルビィちゃんに嘘をつくってこと?」
善子「嘘をつくわけじゃないわ.ただ言わないだけ」
花丸「でも……そんなの……」
善子「あんたの気持ちはわかるわ,でもね」
善子「勇気を出して告白して,花丸も嬉しいっていってくれて……」
善子「それなのに付き合えないっていうのは……ちょっと辛いのよ……」
花丸「善子ちゃん……」
花丸「……わかった,付き合おっか」
善子「いいの?」
花丸「うん.でも約束して?」
花丸「ルビィちゃんには言わないこと.3人の関係は絶対に崩さないこと」
善子「もちろんよ.私もそんなことは望んでないわ」
花丸「だよね.それじゃあ――」
花丸「これからよろしくね.善子ちゃん」ニコッ
善子「こ,こちらこそよろしくね……ずらまる」
花丸「え~花丸って呼んでくれないの?」
善子「恥ずかしいから無理!///」
花丸「むーー」
―――――――――
――――――
―――
善子「今日は練習休みよね?どこか遊びに行く?」
花丸「いいね!とりあえず沼津の方に行こっか!」
ルビィ「あ……うん……」
花丸「どうしたの?元気ないね」
ルビィ「いや,ルビィも行っていいのかなって……」
善子「当たり前じゃない.何かあったの?」
ルビィ「ええと……あのね……?」
ルビィ「……」
ルビィ「ごめん2人とも!この前善子ちゃんが花丸ちゃんに告白してるの聞いちゃった!」
善子「え……あれ聞いてたの?」
ルビィ「本当にごめん!」
ルビィ「だからその……2人で遊びたいんじゃないかなって……」
善子「いや,あの……」
善子(どうしよう……このままじゃ約束が)
ルビィ「本当にごめん!」
ルビィ「だからその……2人で遊びたいんじゃないかなって……」
善子「いや,あの……」
花丸「大丈夫だよルビィちゃん」
ルビィ「え?」
花丸「確かに善子ちゃんから告白はされた.でもね?」
花丸「付き合わないことにしたの」
善子(ずらまる……)
ルビィ「……そうなの?」
花丸「うん.告白されたのは嬉しかった」
花丸「だけど,ルビィちゃんの顔が浮かんだの」
花丸「私にとって1番大事なのはこの3人でずっと一緒に居ること」
花丸「だから善子ちゃんと相談して,このまま友達でいることにしたの」
花丸「これからも3人で仲良くしようって」
ルビィ「そっか……そうだったんだ……」
善子(ごめんなさいずらまる……辛い役回りをさせちゃって)
善子(ごめんなさいルビィ……嘘をついちゃって)
善子(でも,これもルビィのためだから……)
善子(……本当にルビィのためなのかしら)
善子「私は……」
―――――――――
――――――
―――
善子「ねえ花丸」
花丸「なに?善子ちゃん」
善子「私たち,付き合い始めてから2週間経つじゃない?」
花丸「そうだね~早いね~」
善子「だからね……?そろそろ……」
花丸「そろそろ?」
善子「だから……その……」
善子「キス……したいなって///」
花丸「……ふーん」ニヤニヤ
花丸「そんなこと考えてたんだ」ニヤニヤ
善子「な,なによ!悪い?!///」
花丸「ううん,全然」
花丸「その……マルもしたいし///」
善子「そ,そう……///」
よしまる「……///」
花丸「……でも今はダメ.ここ学校だし」
善子「だ,大丈夫よ!誰も見てないし」
花丸「そういって,この前ルビィちゃんに見られたの忘れたの?」
善子「そ,それはそうだけど……」
花丸「だからダーメ,また今度ね」
善子「でも,1回くらいなら……」
花丸「ダメだよ」
善子「うぅ……もう!」ガシッ
花丸「きゃっ!ちょっと善子ちゃん!」
善子「お願い!ちょっとだけ!」
善子「1回だけでいいから!それで我慢するから!」
花丸「ダメだって!今度お家でしてあげ――んんっ!」
善子「んっ……♡」
花丸「んんーーっ♡」
善子「んっ……ぷはっ」
善子「はあ……はあ……///」
花丸「もう……ダメだって言ったのに……///」
善子「ごめん……でも,どうしてもしたかったの」
花丸「しょうがないなあ……今度からは気を付けてね?」
善子「わかってる――」
ガタッ
善子「ん?」
善子「今,何か音がしなかった?」
花丸「音?聞こえなかったけど」
善子「そう?気のせいかしら……」
善子(気のせい……よね?)
―――――――――
――――――
―――
ピコン
†ヨハネ† : ずらまる今度の日曜日空いてる?
まる : 空いてるよ~
†ヨハネ† : 一緒に遊びに行かない?
まる : いいよ!ルビィちゃんは?
†ヨハネ† : できれば2人がいいんだけど……
まる : それもいいけど,約束したでしょ?
†ヨハネ† : そうよね……わかったわ
†ヨハネ† : ずらまる聞いてみてくれる?
まる : はーい
善子(2人で遊びたかったけど,ルビィと遊びたいのも本心)
善子「これが正しいわよね……」
ピコン
まる : ルビィちゃん無理だって
†ヨハネ† : 用事?
まる : なんか家のお手伝いだって
†ヨハネ† : そうなの
まる : だから2人で遊びに行こ?
†ヨハネ† : そうね,そうしましょう
まる : ちょっと喜んだでしょ
†ヨハネ† : そんなことない!
†ヨハネ† : ……ごめん嘘,ほんとは嬉しい
まる : もー
†ヨハネ† : 花丸は嬉しくないの?
まる : 嬉しくない……ことはないけど
†ヨハネ† : 私と同じじゃない
まる : 違うの!そうだけど違うの!
善子「……ふふっ」
―――――――――
――――――
―――
善子「ルビィ,今日の練習後なんだけど――」
ルビィ「ごめん!今日は早く帰ってくるように言われてるの!」
―――
花丸「ルビィちゃん,今度の土曜日――」
ルビィ「その日は用事があって……」
ルビィ「また明日ね!」タッタッタッ
花丸「……ねえ善子ちゃん」
善子「ええ……私もそう思う」
花丸「ルビィちゃん,マルたちのこと避けてるよね」
善子「何かあったのかしら」
花丸「もしかして,付き合ってるのがバレたとか」
善子「まさか……こんなに気を付けてるのよ?」
花丸「でも,それ以外考えられないよ……」
善子「……もしも,もしもよ?」
善子「本当にそうだとしたら……結構まずくない?」
花丸「うん……マルたち嘘ついちゃってるし」
善子「……明日確認してみましょう」
花丸「そうだね.いつまでもこのままにはできないよね」
―――――――――
――――――
―――
善子「ルビィ」
ルビィ「なに?善子ちゃん」
花丸「ちょっと話があるんだけど」
ルビィ「花丸ちゃんも?どうしたの?」
善子「……ルビィ最近私たちのこと避けてない?」
ルビィ「え,そ,そんなことないよ?」アセアセ
善子「見てればわかるわよ」
ルビィ「……気づかれちゃってたか」
善子「どうして?」
ルビィ「……だって」
ルビィ「善子ちゃんと花丸ちゃん……付き合ってるよね?」
ルビィ「この前は否定してたけど,付き合ってるよね?」
善子「……やっぱりバレてたか」ハァ
善子「黙っててごめん.確かに付き合ってる」
ルビィ「やっぱり……」
善子「嘘ついたことは謝るわ.本当にごめん」
善子「ルビィのことだから,気を遣って2人の時間を作ってくれたんでしょ?」
善子「でもねルビィ,そんなことしなくていいわ」
善子「ずらまるとも話し合ったの.付き合っても3人の時間を最優先にしようって」
善子「だからルビィ,前みたいに3人で遊びましょ?」
ルビィ「そうだったんだ……」
ルビィ「でもね,違うの」
ルビィ「最初はね,善子ちゃんの言う通りだったの」
ルビィ「2人の恋を応援しようって.2人とも大切な親友だからって」
ルビィ「でも……でもね」
ルビィ「途中からちょっとずつ寂しくなってきて……」
ルビィ「また2人と遊びたいなって思って」
ルビィ「付き合ってからも2人はよく遊びに誘ってくれたでしょ?」
ルビィ「本当はすごく嬉しかった」
ルビィ「でも,ルビィ考えたんだ……」
ルビィ「2人はルビィに気を遣ってるんじゃないかって」
ルビィ「本当は2人で遊びたいのに,ルビィのために誘ってくれてるんじゃないかって」
善子「そ,そんなわけっ……!」
ルビィ「ううん,きっとそう」
ルビィ「2人は優しいから……絶対にそうは言わないけど」
花丸「そんなことないよ!ルビィちゃんのことだって好きだもん!」
善子「そうよ!ずらまると同じくらいルビィのことも大切なの!」
善子「ルビィと遊びたいのも本心!」
善子「私たちを信じて!」
ルビィ「……信じて,か」
ルビィ「ルビィもそうしたいんだけどね」
善子「じゃ,じゃあ!」
ルビィ「でも,ちょっと無理みたい」
善子「どうして!さっき言ったことは全部本当よ!」
ルビィ「学校でキスまでしてたのに?」
善子「っ……!」
善子(見られてたのっ?!)
ルビィ「付き合ってないって嘘ついてたのに?」
花丸「そ,それは・・・・・・」
ルビィ「ごめんね,酷いこと言って」
ルビィ「でもね,もう嫌になっちゃったの」
ルビィ「2人のことじゃないよ?自分が嫌なの」
ルビィ「2人は大切な友達なのに,友達だったはずなのに」
ルビィ「その2人を信じることができない自分が嫌になっちゃったの」
ルビィ「たぶん2人の言うことは本当なんだと思う.でも信じられない」
善子「ルビィ!」
ルビィ「あ,安心してね?別に2人を嫌いになったわけじゃないから」
ルビィ「ルビィのことは気にしないで?これからは2人で遊んで?」
花丸「ルビィちゃん!!」
ルビィ「大丈夫……私は大丈夫だから……」
ルビィ「……ばいばい,善子ちゃん花丸ちゃん」ダッ
善子「ルビィ!待ってルビィ!!」
花丸「ルビィちゃん……うぅ……ルビィちゃん……」グスッ
善子「……ごめん花丸っ」
善子「私がっ……!私のせいでっ……!」ポロポロ
花丸「善子ちゃんだけのせいじゃないっ!マルも悪いのっ……!」ポロポロ
善子「私のせいでルビィがっ……!大切な友達なのにっ……!」ボロボロ
花丸「善子ちゃん!」ギューッ
善子「私がっ!告白なんてしなければっ!」
花丸「そんなことない!」
善子「……いや,違う」
善子「そもそも花丸を好きになんてならなければっ……!」
花丸「……なんで?」
花丸「どうしてっ……!どうしてそんなこと言うのっ……?!」ボロボロ
花丸「マルを好きになったのが間違いだったって言うの?!」
善子「ち,ちがっ!そんなつもりじゃ!」
花丸「酷い……酷いよ善子ちゃん……」
花丸「信じてたのに……」
花丸「……マルも帰るね……ばいばい善子ちゃん」タッタッ
善子「花丸!」
善子「……」
善子「どうして……こんなことになっちゃったんだろ……」
善子「ごめんなさいルビィ……ごめんなさい花丸……」ポロポロ
―――――――――
――――――
―――
― side ルビィ ―
~ルビィの部屋~
ルビィ「はあ……2人に酷いこと言っちゃった……」
ルビィ「最低だ私……」
コンコン
ルビィ「はーい」
ダイヤ『ルビィ?帰ったんですの?』
ルビィ「さっき帰ってきたよー」
ダイヤ『入っていいですか?』
ルビィ「どうぞー」
ガチャ
ダイヤ「失礼します」
ダイヤ「ルビィ,善子さんと何かあったんですか?本当にごめんって伝えてほしいと先ほど連絡があったのですが」
ルビィ「別に何もないよ.全部ルビィが悪いの」
ダイヤ「ですが……」
ルビィ「……善子ちゃんと花丸ちゃんが付き合い始めたの」
ダイヤ「えっ!あの2人がですか?」
ルビィ「うん」
ルビィ「それでね,ルビィ2人のことを応援しようって思ったの」
ルビィ「でもね,心の奥に応援できない自分がいることに気づいちゃった」
ルビィ「最低だよね……友達なのに」
ダイヤ「……そんなことありません.ルビィは寂しかったのではありませんか?」
ダイヤ「2人が自分を置いていってしまいそうで」
ルビィ「そうなのかもね」
ルビィ「でも,2人は付き合ってからもルビィを誘ってくれたんだよ?」
ルビィ「だけど,もしかしたらルビィに気を遣ってるんじゃないかって」
ルビィ「本当は2人で遊びたいんじゃないかって」
ダイヤ「2人がそう言ったんですか?」
ルビィ「ううん,言ってない.ルビィと遊びたいって言ってくれた」
ダイヤ「……ルビィ」
ダイヤ「私は“言葉”というものが何より大切だと思っています」
ダイヤ「確かに相手の気持ちを考えることは大事です」
ダイヤ「ですがそれは,あくまでもあなたが想像した相手の気持ちにすぎません」
ダイヤ「それが正解である保証なんてどこにもないのです」
ダイヤ「それに対して“言葉”は相手の口から出たものです」
ダイヤ「相手の気持ちを,相手の想いを乗せて紡がれたものです」
ダイヤ「確かに,その言葉も本心かはわかりません」
ダイヤ「もしそうだとしても,それは本心を言いたくない,この言葉を受け取ってほしいという気持ちの表れです」
ダイヤ「ならば,その言葉を信じるのが美しいとは思いませんか?」
ダイヤ「善子さんと花丸さんがルビィと遊びたいと言ったのなら,それを信じてあげませんか?」
ルビィ「……お姉ちゃんは強いね」
ルビィ「お姉ちゃんの言うことは正しいと思うよ」
ルビィ「でもね,もう無理なんだ」
ルビィ「2人のことを信じようとしてもね,そうしている自分のことが信じられないの」
ルビィ「信じようとしている自分が嘘なんじゃないかって,そう思っちゃうの」
ダイヤ「ルビィ……」
ルビィ「信じるってすごい覚悟がいるよね」
ルビィ「相手のことを信頼する覚悟もいるし,その信頼している自分を疑わない覚悟もいる」
ルビィ「もうルビィにはどっちもなくなっちゃった」
ルビィ「私はどうしたらよかったんだろうね……」
ダイヤ「……」
ルビィ「……ごめんお姉ちゃん,1人にしてくれる?」
ダイヤ「ですが……わかりました」スッ
ダイヤ「でもねルビィ,これだけは覚えていて」
ダイヤ「私はあなたを信じていますから」パタン
ルビィ「……ありがとうお姉ちゃん」
ルビィ「……はあ」
ルビィ「ああ……嫌だな……」
ルビィ「信じるって……辛いなあ……」
終わり
以上です
読んでくださった方ありがとうございます
私はルビィちゃん推しです
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