ブルマ「カプセルコーポレーションが牙闘に出場?」 (57)



・単純なドラゴンボールxキリングバイツSS

・エロなし ヤマなし

・コブラさんがベジータの失敗にしか見えない


以上、承知した方はご覧くださいませ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521030597

悟空がナメック星でフリーザを倒してから半年以上が過ぎようとしていた。悟空はいまだに地球へ帰っておらず、地球にいるものは皆、それぞれ思い思いに悟空の帰りを待っていた。これは、そんな地球で起こったある日の話である
(ナレーション:八奈見乗児)



ブルマ「牙闘獣獄刹(デストロイヤル)って、あの趣味の悪い天下一武道会のことでしょ? なんでそんなアブナイことにウチが首を突っ込むのよ」

ブリーフ「んー、それなんだけどな。ほら、ウチの会社もホイポイカプセルとかの大ヒットで急成長して、今じゃ飛ぶ鳥を落とす大会社だからねえ」

ブリーフ「それが古株の財閥さんたちも無視できないカンジになっちゃったみたいでなあ……。確かにウチの会社は世界経済に多大な影響を及ぼすくらいにおっきくなったけど、そこらへんの管理は甘かったかもな~」

ブルマ「あっきれた! 何が悲しくてジジイ連中の利権争いに巻き込まれなきゃならないのよ」

ブリーフ「まあそれが世間の決定ってやつなんだろうな。それはそうとして」

ブリーフ「牙闘に出場するためには牙闘士を3名、そしてプレイヤーを1名出さなきゃならないんだけどさ……」

ブルマ「プレイヤーは私が出るんでしょ?」

ブリーフ「話が速いな。何度もアブナイ目に会ってきたお前なら上手くやれると思ってな。まあ、本音を言うとな……」

ブルマ「……パパの性格からして、動物を闘わせるなんて出来ないからね~……」

ブリーフ「そうなんだよな~。獣人って言っても動物さんを闘わせるってのはどうも気が乗らん」

ブリーフ「なー頼むよ、おまえも次期社長なんだから会社の方針を決めたっておかしくないんだぞ?」

ブルマ「うーん、そんなこと言われてもね~……いきなり獣人を集めろって言っても……ん、まてよ?」

ブルマ「……ねえパパ、獣人って身体的特徴に動物要素があればオッケーだったかしら?」

ブリーフ「ん? さあどうだったかな~? 獣人って言っても哺乳類から爬虫類まで幅広いからな~。ま、牙とか角とかシッポとか生えてれば大丈夫だった気がするよ」

ブルマ「シッポね……わかった。私に任せといて。ちょーっといいこと思いついたわ」

ブリーフ「おー、なんとかしてくれるか?」

ブルマ「うん。この際だから邪魔な老害たちにはご退場願ってもらうとするわ! そのデストロイヤル、カプセルコーポレーションが優勝して市場を独占してやろうじゃない!」

トレーニング室



ベジータ「断る」

ブルマ「なんでよ!? アンタどうせ暇でしょ!? 毎日トレーニングしかしないなら出場したっていいじゃない!」

ブルマ「ちょうどシッポも生えてきたし!」

ベジータ「なんでこのオレが地球人の低レベルなお遊びに付き合わなきゃならんのだ。一人で修業してる方がはるかにマシだぜ」

ベジータ「カカロットのヤロウが帰ってくるまでに少しでも戦闘力をアップしとかなければならないってのに、そんな下らん大会に出るわけないだろうが。消えろ」

ブルマ「居候の分際で態度だけはムダに大きいわね~。誰のおかげでごはん食べてられると思ってんの?」

ベジータ「ぐっ、べ、べつにオレが頼んだわけじゃない! そもそもおまえが来いと言ったんだろう! それに態度のデカさでおまえにどうこう言われたくない!」

ブルマ「どういう意味よそれ!」

ベジータ「第一なんでオレなんだ。地球人の大会ならヤムチャかあのハゲ頭ヤロウあたりに頼めばいいだろうが」

ブルマ「この大会はアンタみたいにシッポのついた人限定なの。ねえ、今まで家に置いてあげた恩を返すと思ってさ。出場してくれてもいいじゃな~い?」シナッ

ベジータ「べ、ベタベタとくっつくな! まったく下品な女だぜ……! いいか、二度と言わないからよく聞け!」バッ

ベジータ「サイヤ人の王子であるこのオレが、そんな見せ物紛いの茶番に出てたまるか! 下らん寝言は寝ていいやがれーーーーっっ!!!!」ボウッ ズヒューーーーン

ブルマ「あっ、ベジータ! ……もーなによあの穀潰し! 人がせっかく親切にも戦わせてあげようと思ったのに!」

ブルマ「……アンタなんかに頼もうとした私がどうかしてたわよ! バカーーーーッ!!」

ブルマ「……はあ……でも、どうしよっか。頼みのベジータがあんなんじゃどうしようもないし」

ブルマ「やっぱり普通にスカウトしようかしら……? でも、ウチのような新参にOKしてくれる奴なんていないだろうし……」

ブルマ「このままじゃ会社の利権が貪られちゃう……。あーどうしよ~!」

悟飯「だったらぼくが出ましょうか?」

ブルマ「へ? ……ご、悟飯くん!? いつからそこにいたの!?」

悟飯「ブルマさんがベジータさんと口げんかし始めた所からです」

ブルマ「はじめからいたのね……。えーと、何か用でもあるの?」

悟飯「お母さんのおつかいで、カプセルの修理をたのみにきました。そしたらブルマさんが大会の出場者を探してるって聞いて……」

ブルマ「あーダメよダメダメ。さすがにこどもを出すわけにはいかないわ。チチさんに何て言われるか分かったもんじゃないし」

悟飯「でも、ぼくその大会に出てみたいです」

悟飯「お父さんだって天下一武道会に何度も出て、腕を磨いたって聞きましたし」

ブルマ「……」

悟飯「あ、で、でもお母さんにはないしょで……」

ブルマ「悟飯くん、あなた最近ピッコロに会ったでしょ」

悟飯「う……」

ブルマ「どうせあの戦闘マニアに『最近たるんでる』だのなんだの言われたんじゃない?」

悟飯「よ、よくわかりましたね……。ブルマさんもしかして超能力者ですか?」

ブルマ「まさか。あなたが積極的に戦いたいなんてピッコロか孫くん絡みじゃないとあり得ないからね。ちゃーんとお見通しよ」

悟飯「ア、アハハ……」

ブルマ「……でも、悟飯くんもナメック星から生きて帰ってきた実力者の一人だし……いまさら地球の大会で遅れをとるなんて考えづらいわね」

悟飯「ブ、ブルマさん……それじゃあ……?」

ブルマ「ふむ……」

ブルマ(こんなちっこくても、やっぱりあの孫くんのこどもね……サイヤ人の血なのかしら)

ブルマ「それならもう一人は決まったようなもんね。ちょっと反則かもしれないけど……」

悟飯「え?」

ブルマ「まああの見た目なら十分いけるわよね……」ブツブツ

悟飯「ブ、ブルマさん……?」

デストロイヤル開始五日前



クリリン「で、結局三人目は決まらなかったって訳ですか」

ブルマ「しょーがないじゃない! どいつもこいつもびびっちゃって出たがらないんだから!」

ブルマ「それに……なんだか脅されてるのもいたみたい。どうやらウチに勝たれたらマズイ連中の手が回ってるようね」

クリリン「なんかキナ臭いですね……」

悟飯「ぼくとクリリンさんならだいじょうぶですよ」

クリリン「だよな! それにしても悟飯、おまえよく出場できたなー。チチさんに反対されなかったのか?」

悟飯「えへへ……えらい人たちが集まる所の社会見学って言ったら、お勉強してきなさいって言われて……」

クリリン「お、うまく言いくるめたな! これもナメック星での戦いの戦果ってやつだな」

悟飯「クリリンさん、二人だけだけどよろしくお願いします!」

クリリン「おう、おまえがいりゃあ百人力だぜ! でも、三人目が決まらないんじゃ俺たちの出場も怪しく……」

クリリン「むっ!!」バッ

悟飯「クリリンさん!」バッ

クリリン「ああ、殺気だ。……そこの影だ」

ブルマ「えっ!? な、なになに!?」

悟飯「ブルマさんはぼくの後ろにいてください!」


C.Cはチビ二人……でも、ただのチビじゃなさそうね


クリリン「っ!! 誰だ!」ババッ

角蜥蜴「石田だけでも面倒なのに、これ以上増やされても困るのよ」ザッ

クリリン「お、女かよ……」

悟飯「でも、普通の気じゃありません。きっと獣人ですよこの人」

角蜥蜴「ご名答。勘のいい坊やね」

ブルマ「な、なんでこんな時に……。ちょっとアンター! 試合前に襲ってくるなんて卑怯よ!」

角蜥蜴「そのシッポ……あなたも獣人でしょ? 猿の獣人なんて芸がないわね」

ブルマ「無視された……!」

角蜥蜴「さっきの正解のご褒美をあげるわ!」ジワッ

クリリン「悟飯!」

悟飯「だいじょうぶです!!」サッ

角蜥蜴「刺血閃(スタングブラッド)!!」ビシュンッッ

悟飯「りゃっ!!」バシッ ……チュイイン!!

角蜥蜴「えっ……?」


クリリン「驚いたな、いきなり殺しにくるなんてよ。……でも」

悟飯「はい、フリーザの技に比べれば大したことないですね」

角蜥蜴「そ、そんなバカな!!」ピピピピピッ

悟飯「ハァアッ!」バシシシシシッ

クリリン「お、やるな悟飯」

悟飯「へへ……お父さんのまねですよ」

角蜥蜴「か、片手で全部弾いた……? 岩も削る威力なのに」

クリリン「なあ、真後ろにもいるんだろ?」

角蜥蜴2「!!!」

クリリン「こっちはもう出場が決まってんだ。今のは見なかったことにしてやるから帰んなよ」

角蜥蜴「くっ……!! 退くわよ!」ババッ
角蜥蜴2「ええ!」ババッ

クリリン「どうやら行ったみたいだな。ったくなんなんだアイツら?」

ブルマ「ね、ねえ。もう終わった!? もう出てきてもだいじょうぶよね!?」

悟飯「あ、もう平気ですよ」

ブルマ「どうやらさっきのアイツら、他の財閥の刺客っぽいわね。暗殺なんてみみっちいことしてくれるじゃないの」

クリリン「カプセルコーポレーションってそんなに他から恨まれてるんですか?」

ブルマ「そんなわけないでしょっ!? ウチは健全な企業だっつの!」

ブルマ「もーアッタマきたわ……。こうなったら二人だけで参戦を認めさせるわ! ぜったいアイツらの鼻をあかしてやるんだから!」

悟飯「だ、だいじょうぶなんですか? ルール違反なんじゃ……」

ブルマ「こっちがわざわざ戦力を減らすって言ってるんだから平気でしょ」

クリリン「むちゃくちゃだ……」

ブルマ「アンタたち、こーなったら大暴れしてやんなさい。天下のカプセルコーポレーションに逆らったことを……」

ブルマ「たっぷりと後悔させてやるわ!! ウワハハハハハハハーーーーーッ!!」

クリリン「ブ、ブルマさん、キャラが壊れてないか……?」

悟飯「なんだかベジータさんみたい……」






クリリン「ところでブルマさん、オレってなんの獣人で登録したんですか?」

ブルマ「ん? タコよ? それがどうかした?」

クリリン「……」




今日はここまでです。
キリングバイツのコブラさんの髪を見てたら思い立った見切り発車SSです。
こんなのでも楽しんでくれれば幸いです。

それではまた

投下します

パーティー会場



悟飯「クリリンさん、ここの食事おいしいですね!」ガツガツ

クリリン「そうだなぁ。武天老師様の所じゃなかなかこんな高いもん食えないからな! しっかり食っとけよ!」ムシャムシャ

ザワ……ザワ……
ナンダアイツラ スゲークウナ

アノコ シッポガアルワ
ムコウノ ハゲハ ハナガナイゾ……

ブルマ「アンタたち……ちょっとは遠慮って言葉知りなさいよ……」


悟飯「あ、ブルマさん。先にいただいてますよ」

クリリン「うわー、スゴい格好ですね。ずいぶん気合い入ってるじゃないですか」

ブルマ「ふふん、当然よ。カプセルコーポレーションの令嬢らしい格好しなきゃ。……それよりアンタたち、約束は守りなさいよ!」

クリリン「わ、わかってますって……えーと、気功波の類いは使わない。空を飛ぶのは禁止。あとは……」

悟飯「できるだけ殺さない、ですよね」

ブルマ「そうよー、無駄な殺しは余計な敵を作るからね。ま、あなたたち二人の実力ならそれくらい手加減しても大丈夫よね。そうそう、それと試合開始まで目立たない! いい!?」

悟飯「は、はい!」

クリリン「うーおっかねえ……黙ってれば深窓のお嬢様なのになあ」

ブルマ「なんか言ったかしら?」

クリリン「い、いえ! なにも!」アワアワ


「やあ、こちらはずいぶんと賑やかだね」

悟飯「!」

クリリン「!」

ブルマ「あ」


三門財閥所属
『獅子』谷 優吾


獅子「君たちが噂のカプセルコーポレーションの獣闘士だろ? いや、こんな小さな子がいるとは驚いたよ」

悟飯「あ……ど、どうも」

クリリン「えーと、あなたは確か三門の……」

獅子「……ああ、失礼したね。僕は三門の獣闘士『獅子』の……」

ブルマ「カプセルコーポレーションのブルマです! ステキな睫毛ですね!」ズズイ

獅子「え? あ、ああ。貴女が天才と謳われるブルマ博士ですね。今回はじめての参加ですが、どうか楽しんでいってください」


ブルマ「もーう博士だなんて! ブルマって呼んでいいんですよ? それよりー、あなた大会が終わったらお暇? よかったら私と一緒に来ない?」シナァ

クリリン「ブルマさん……目立つなって言ったくせに……」

悟飯「は、ははは……」

陽湖「あら、三門の最高戦力を引き抜く気かしら? 冗談は顔だけにして欲しいですね。ブルマ博士?」

ブルマ「んなっ」

獅子「お嬢様……」

陽湖「ずいぶんと浮かれてるようですけど、今回のデストロイヤルにおいて、あなた方カプセルコーポレーションはたまたま混じってしまった鳴り入りもの……。オマケだと言うことをお忘れなく」

陽湖「行くわよ、獅子」スタスタ

獅子「はい。……それでは、また後程……」スッ



クリリン「う、うわ~……なんかスゲー気の強そうな子だったなあ」

悟飯「ブルマさんより年下みたいでしたけど、一体誰ですかね?」

ブルマ「三門財閥の令嬢、三門 陽湖……。三門のプレイヤーよ……」

クリリン「え……あ、あの子がですか!? はー、さすが財閥のお嬢様。なに考えてるかよくわかんねえや」

ブルマ「冗談は顔だけにしろですって……? この世界の美少女ブルマさんの美貌が冗談……?」ワナワナ

悟飯「ブルマさん……?」

ブルマ「ふ、ふふ、ふ……なんでイイ男はいつも売却済みなのよ……こっちは浮気症のバカヤムチャと穀潰しのベジータなのに、……あっちの小娘はイケメンジェントルマンですってえ!?」クワッ

悟飯「うひゃあっ」

ブルマ「ぜったいに許さないわあの小娘! じわじわとなぶり殺しにしてくれるわ!」ダンッ

クリリン「ひえっ」

悟飯「ブルマさん、なんだかフリーザみたい……」


陽湖「獅子、どうだった? あの二人……」

獅子「近くに寄って見たところ……ハゲの方は見た目は完全に素人ですが、歩き方にムダがない。ほぼ完璧に擬態してますね。ただ……」

陽湖「なに?」

獅子「あのシッポのこども……あれは……」


まったく、底が見えない


陽湖「あれが? まだ小学校にも上がってなさそうなこどもじゃない」

獅子「……」


篠崎「ご来場の皆様、長らくお待たせいたしました。この度司会進行をつとめさせて頂きます。キリングバイツ管理局の篠崎 舞です」

篠崎「まずはデストロイヤルの基本ルールの説明をキリングバイツ管理局長・祠堂零一よりさせていただきます」

ブルマ(祠堂零一……! 遺伝子工学の権威。そっちの分野じゃカプセルコーポレーションすら凌駕する天才……)

祠堂「祠堂です。デストロイヤルは各財閥を代表するブルートが3名1組5つのチームに分かれ生き残りを懸けて闘うサバイバルマッチ」

祠堂「ですが、今回は初出場のカプセルコーポレーション陣営の申請により、カプセルコーポレーションは2名のみの参加となっております」

ザワザワ……
ショウキカ ジサツコウイダ
カツキガアルノカ……?

クリリン「なんか言われてますね……」

ブルマ「ほっときなさい」


祠堂「そして、舞台はフィリピン海に浮かぶ無人島・炎蹄島」

祠堂「皆様もご存じの通り今我々は国内最大級のクルーズ船「獣王」に乗り現地に向かっております」

祠堂「その炎蹄島を100メートル四方のマス目で区切ったゲーム盤の上にブルートを駒として配置」

祠堂「それをプレイヤーが動かし違うチームのブルートが同じマス目に入った時戦闘が開始されます」

悟飯「なんだか将棋みたいですね」

クリリン「命懸けだけどな」


祠堂「同じマス目であれば2対1であろうと3対3であろうと戦闘は成立します」

祠堂「そして勝利条件は他の4チーム全てのブルートが死亡または戦闘不能になった時のみ」

祠堂「つまり最後まで生き残った者がデストロイヤルの覇者になるのです」

祠堂「間もなく炎蹄島に到着します。参加ブルートは速やかに準備に入ってください」

ブルマ「さーてアンタたち、島に着く前にいいものあげるわよ」

クリリン「へ? なんですかブルマさん」



ブルマ「はいこれ、私特製の新品ホカホカよ!」

悟飯「あ……こ、これって、スカウターですか?」

クリリン「こんなの無くても俺たちは気を察知できますよ」

ブルマ「バカね。私と通信できなきゃなんの意味もないでしょ? 私がプレイヤーなんだからそれで指示をだすわ。それに、それがあれば二人で即座に通信できるからスゴく便利よ」

悟飯「そう言われてみれば、確かにそれがあればクリリンさんといっしょに行動しなくても戦えますね」

クリリン「なるほどな……サンキューブルマさん! 大事に使うよ」

ブルマ「一応サイヤ人レベルの戦闘力にも耐えられるように作ってあるから、ちょっとやそっとじゃ壊れないわよ」

悟飯「はい! ありがとうございますブルマさん!」




獅子「注意すべきは角供のブルート。奴らは何をするか分からない。用心した方がいい」

熊「蜜?はいいのかい? あいつはなかなか予測不能だぜ」

獅子「だいじょうぶ、放っておけば自滅するさ」

獅子「それより問題なのは……」

ゴリラ「なにか心配でも?」

獅子「カプセルコーポレーションのシッポのガキだ。あれだけは手を抜くな。――――殺されるぞ」



プレイヤールーム



野本「あ、あの、貴女も初参加ですよね? なんかスゴい大会ですよね。僕緊張しちゃって……」

ブルマ「んー? なに、あなた石田のプレイヤー? なんかパッとしないわねー」

野本「は、はは……」

ブルマ「ま、いいわ。こっちも素人だし、お手柔らかにね♪」パチリ

野本「は、はい! こちらこそよろしくお願いします!」

野本(気さくな人だ……よかった……)


篠崎「各財閥のブルートがそれぞれのスタート地点へ配置完了した模様です。プレイヤーの皆様はゲーム盤にご注目ください」



スタート地点




クリリン「なあ、この首輪ちょっと邪魔なんだけど、外しちゃだめなのか?」

ジジイ「本来は通信機ですが、あなた方二人に用意されたものは通信機能がオミットされております」

悟飯「へ? それじゃ、なんでつけるんですか?」

ジジイ「プレイヤーの指示に従わないと時間経過で……」

ジジイ「ボン! となる仕組みでございます」

クリリン「いいっ!? ば、爆弾かよ……」



篠崎「それではダイスロールスタート」





悟飯「はじまった……! ちょっとワクワクしてきましたね」ワクワク

クリリン「ああ、悟空とはじめて天下一武道会に出た頃を思い出すぜ」ニヤリ

クリリン「それじゃ、打ち合わせ通りやるぞ悟飯!」

悟飯「はい!」



--



野本「15-24でお願いします」

陽湖(理想の拠点を探し当てた!? ありえない。一体どうやって……)ハッ

陽湖(……まさか、こいつら……!)

野本(僕は一切何も考えず瞳さんに従うだけ。そう!これが僕らの作戦!名付けて…おぺれーしょんあんしんく)思考停止

陽湖(なんて奴!どこまで依存体質なの。人として恥ずべき行為だわ……)

陽湖(この男だけは絶対に潰してやる!)

ブルマ「えーと、そっちに行けばいいのね? 司会さーん。あの地点まで移動! え? 座標で言えって?」

陽湖(……! こ、この女も理想の拠点を……? って)



モニター悟飯「」テヲフリフリ

モニタークリリン「」グッジョブ


陽湖(こ、こいつらもかーーーーーッ!?)


陽湖「あ、貴女、やる気あるの? これはただのゲームじゃないのよ!?」

ブルマ「バカねー。こーいうのは素人がやっても意味ないの。プロに任せとくのが一番安心なのよ」

陽湖「プロ……?」

ブルマ「あーら、知らなかったかしら? お嬢様? あの子たちを甘く見てると痛い目に遭うわよ~?」


渓谷




悟飯「なんだかこういう場所だとピッコロさんとの修業を思い出しちゃうな」

悟飯「あれからいろんなことがあったなあ。ベジータさんと戦ったり、ナメック星に行ったり……。ぼく、ちょっとは強くなれたかな?」

「ここはこどもが来る場所じゃないぜ……まあ、今さら手遅れだけどな」

悟飯「あ」

熊「ガキだろうと容赦はしねえ……それがキリングバイツだ!」ドォオオオン


悟飯「おじさんがぼくの相手ですか? よろしくお願いします!」ペコリ

熊「……」

熊(なんだコイツ……本当に獣人なのか? 殺気も闘気もまるで感じねえ。ただのこどもだ……。獅子のやつ、何をビビってやがったんだ?)

熊「まあいい! 一撃で殺すことに変わりはない! 全力で叩き潰してやる!」メキメキ

悟飯「あわわ……」


篠崎「ショーダーウン!!1巡目にして早くも戦闘開始だ~!」


ウォオオオオオオ!!!!
ワーワー!!!!!


陽湖(その場所は確かに有利な拠点。でもそれはチームの連携があればの話よ。この後私の駒が向かえばこの場所は三門のものになる)

陽湖(もっともそれまでにあのこどもが殺されてなければの話だけどね)


篠崎「しかしこれはあまりにもミスマッチだ~! かたや比類なき破壊力!かたやひ弱な幼い少年!初戦カードから残虐必至!!」


野本(た、確かに無茶だ! いくらなんでもあんな小さな子が勝てるわけ無い。一方的に殺されるだけだ……)

野本「あ、あのーブルマさん? ちょっとあれはさすがに無茶なんじゃないかなーっなんて……」

ブルマ「悟飯くーん、死なない程度でいいからさっさとそんなやつノしちゃいなさーい!」

野本「は……?」

陽湖「な、なんですって……?」

篠崎「さあ果たしてどちらに軍配が上がるのか!? デストロイヤルファーストバウト、レディーゴー!!」




悟飯「それじゃ、いきます!」サッ

熊「ほう、格好だけは一丁前だな。しかし!」

熊「無謀なバカに違いはない! 死ね!」ブォンッ

熊「熊 掌 (ベアパーム)!!!」


《熊! その強力な張り手は一撃必殺の破壊兵器である!》


パシッ


悟飯「……」

熊「はい?」

悟飯「だあっ!」ブォンッ

バッキィイイイイイン!!

熊「ブルァアアアアアアァァァァァァァァァ……!?」ひゅーん……キラッ……


別拠点





キラッ……



クリリン「おっ、悟飯のやつ、はりきってんなあ」

クリリン「うっし、俺も兄貴分らしくいいとこ見せないとなっ! 行くかっ!」パシッ


プレイヤールーム



野本「」

陽湖「」

ブルマ「ま、当然よね」ニヤリ




《サイヤ人! 全宇宙最強の戦士と恐れられた戦闘民族である!》


今日はここまで

陽湖お嬢様なんであんな情緒不安定なん?
生理?

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