【安価】陽炎「そろそろバレンタインのお返しを準備しないとね」 (45)


黒潮「はぁ…そんで?」

陽炎「いや、あんたの意見を聞きたくてね」

黒潮「意見も何も…うちはホワイトデーに返す予定ないからなぁ。うちに聞かれても困るで」

陽炎「そうなの?」

黒潮「そうなのもなにも…ホワイトデーにバレンタインのお返しをするのは姉さんと司令はんくらいやと思うで?」


陽炎「いやいや、黒潮だって親潮にバレンタインチョコ貰ってたじゃないの」

黒潮「それは友チョコいうてな? 友人同士でバレンタインに交換するチョコで、ホワイトデーにお返しはしないんや」

陽炎「なっ…そうだったの…。う~ん、でも私はバレンタインに返してないのよね…」

陽炎「バレンタインに返してない場合私はどうすればいいのかしら?」


黒潮「そうやなぁ…まぁ、そういう事ならホワイトデーに返してもいいんやない?」

陽炎「そう? そうよね! それならやっぱり何かバレンタインのお返しを準備しないとねっ!」

陽炎「そこであんたに相談なのよ! 私、こういうのには疎いからどんなお返しをすればいいのか分からなくて…」

黒潮「まぁ、そういうことなら相談に乗るで」

陽炎「さーんきゅっ!」


黒潮「そんで、そもそも姉さんは誰にチョコを貰ったんや?」

陽炎「私が貰ったのは不知火と夕雲と秋雲の三人ね」

黒潮「そ、そうなんやな…」(なんだかちょいと不穏な空気を感じる三人やなぁ…)

黒潮「ちなみに姉さんはバレンタインにどんなチョコを貰ったんや? 貰ったのが高級なやつなのに、安いやつ返したらバランス悪くなるで?」

陽炎「確かにそうね。えっと、まず不知火からは>>3を貰ったわね」

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ジャン=ポール・エヴァン

陽炎「えーっと、確か…『ジャン=ポール・エヴァン』っていうやつだったわね」

黒潮「なんやそれ?」

陽炎「うーん、私もよくわからないんだけどかなり美味しかったわね」

黒潮「ほーん、パソコンで調べてみよか! ええっと…ジャ、ン、=、ポ……」カタカタ

陽炎「どうだった?」ヒョコッ

黒潮「ちょ、ちょい待ちや!」(ね、姉さんはいちいち距離が近いで! そんな顔を近づけられると姉妹でもすこし照れてまうで…///)

陽炎「あ、ごめんね? そんで、どうだった?」


黒潮「あぁ、えっとなぁ……。うわ…これ、めちゃくちゃ高級な奴やん!」

陽炎「えっ……うわ、本当ね。これ、すごい高いわ」

陽炎「不知火の奴…………義理チョコにこんなお金かけるなんてどうかしてるわね!」

黒潮「はぁぁっ!?」(いやいやいやいや! 駆逐艦のうちらがこんな高級なのを義理にできるかいな! 間違いなく本命やで!)

陽炎「それにしても、こんな高かったのねぇ……」オカエシドウシヨウカシラ

黒潮「姉さん…」(これ、かなりあかんとちゃう? 不知火姉さんは本命で、図らずとも陽炎姉さんはホワイトデーにバレンタインのお返しをしようとしている……)

黒潮(陽炎姉さんが下手なもんお返ししようものなら……血が流れるで…)ゾクゥッ


黒潮「ち、ちなみにやけど…もし、陽炎姉さんが不知火姉さんにお返しするとしたら何をお返しするんや?」

陽炎「何をお返しって…それが分からないからあんたに聞きに来たんじゃないの!」

黒潮「ちやみにや、ち・な・み・に! 仮に陽炎姉さんがお返しするなら何をお返しする?」


陽炎「何を返すか…そうねぇ、もし私がお返しするとしたら>>6を返すわね」

チョコポッキー

陽炎「私なら、チョコポッキーをお返しに選ぶわね」

黒潮「ぽ、ポッキーぃぃぃっぃぃぃぃぃぃっ!??!?!??!??!?!?!?!?!??!」

陽炎「な、なにそんなに驚いているのよ」

黒潮「チョコポッキーを悪くいうわけじゃないけど、不知火姉さんから貰ったもののお返しとしては明らかにバランスが悪いやろっ!」

陽炎「えー…でも、よく言うじゃない! 『気は心』って」

黒潮「いやいや…」(ん……ちょっと待ちや)

黒潮(ポッキー……意外と面白い選択なんやない?)

黒潮(バレンタインのお返しに陽炎姉さんがポッキーを不知火姉さんに渡す→不知火姉さんはホワイトデーという事もあり何か特別なことを期待しているのにポッキーを貰う→何か裏があるのではと深読みする→深読みした結果ポッキーゲームというものを連想する)


黒潮「ふむ…意外と悪くない選択なんやないか?」

陽炎「え、そうかしら?」

黒潮「うん。それよりも、もしかすると不知火姉さんはかなり喜んでくれるかもしれへんで?」

陽炎「そ、そう? 私、意外と才能ある?」

黒潮「うんうん、天然ジゴロは伊達やないなっ!」

陽炎「天然ジゴロ…?」

黒潮「いや、何でもないんや」

陽炎「そう? まぁ、いいけどね。よし、そんじゃ不知火にはポッキーで決定ね!」

陽炎「それじゃ、次は夕雲ね!」

黒潮「夕雲はんかぁ…夕雲はんには何を貰ったん?」

陽炎「夕雲には>>10を貰ったわね」

手作りの特大ハート型チョコ

陽炎「夕雲からは手作りの特大ハート型チョコを貰ったのよ」

黒潮「う、うひゃぁ…重いなぁ…。ちなみに特大って言うのはどれくらいなんや?」

陽炎「かなり大きかったわね。なんとか一人で持てるくらいの大きさだったかな」


黒潮「す、すごいなぁ…それはチョコ自体が重いだけじゃなく夕雲はんの気持ちもかなり重いんやろうなぁ…」

黒潮「ちなみにだけど、そんなに大きいんならそのチョコには何かトッピングとかされてたん?」

陽炎「あぁ、トッピングというか何か文章が書かれてたわね」

黒潮「文章? あぁ、メッセージプレートみたいなもんか。何が書かれてたん?」


陽炎「確か…>>13って書かれてたわね」

永遠にあなただけを愛す


黒潮「『永遠にあなただけを愛す』って書いてたんか?」

陽炎「そうよ」

黒潮「か、陽炎姉さん……すごいんやな」

陽炎「ん、何が? それにしても夕雲も大げさよね! 『永遠にあなただけを愛す』って、カップルじゃないんだから」ケラケラ

黒潮(いやぁ…向こうはカップルになる気満々だと思うけどな…ん、ちょっと待ち)

黒潮(陽炎姉さんと不知火姉さんは同部屋。そんな大きなチョコを貰った場で食べきれるわけない、つまり…)


黒潮「な、なぁ、姉さん? そのチョコって部屋に持ち帰ったりした?」

陽炎「もちろんよ。かなり大きかったから部屋に持ち込んで数日かけて食べきったのよ」

黒潮「わ、わぉ……し、不知火姉さんは何か言ってへんかった?」

陽炎「不知火? うーん…『これは誰からの贈り物ですか?』とは聞かれたけどそれ以外は特に何も聞かれなかったわね」

黒潮「そ、そうなん?」(なんや、意外やな)


陽炎「あ、でもその後、私ひとりじゃ食べきれないから不知火に食べるのを手伝ってもらったわ」

黒潮「な、なんやて!?」(き、鬼畜や…)

陽炎「そんなに驚くこと? あ、そういえばあの時の不知火はちょっと変だったわねぇ…」

黒潮「変?」


陽炎「うん。私が食べるの手伝って、って言ったら、あいつ『分かりました。では、食べやすいように半分に割りましょう』とか言って、瓦割するみたいに思いっきしハートのチョコを半分に叩き割ったのよね」


陽炎「なんかストレスでも溜まってたのかしら?」 

黒潮「あぁ…まぁ、不知火姉さんもいろいろと溜まってたんやろうなぁ…」(これ、ほんまにいつか陽炎姉さん殺されるんやないか?)

陽炎「え、不知火って本当に何かを溜めこんでたの? そう…何か溜め込んでるなら、今度ゆっくり不知火と話してみようかしら…」

陽炎「あいつとは二人部屋ってこともあって、かなり近い関係だったから逆に気付かなかったのかもなぁ……お姉ちゃん失格ね」

黒潮「お、おぅぅ。ま、まぁ、ええんやないか…?」(こういうところがモテる秘訣なんかなぁ…。まぁ、これに関しては特にうちが何か言う必要もないよな?)


陽炎「おっと、ちょっと脱線しちゃったわね。今は夕雲へのお返しをどうするか決めないと!」

黒潮「せやなぁ…ちなみに、さっきと同じように、もし姉さんが夕雲はんにお返しするとしたら何をお返しするんや?」


陽炎「うーん、そうねぇ…私なら>>18をお返しにするわね」

吉野家の牛丼

陽炎「やっぱり吉野家の牛丼かしらね!」

黒潮「はぁぁぁぁぁんっ!?!?!??!??!?!??!???!?!?!?」

陽炎「何よ、さっきと同じような反応しちゃって」


黒潮「いやいや、吉野家の牛丼て…さすがにあかんやろっ! あそこは女子供だけでいくような所やないんやっ」

陽炎「大丈夫よ、大盛りねぎだくギョクを頼めばいいんでしょ?」

黒潮「あ、あぁ…まぁ、それなら……って、ちっがーう! 違うで! な・ん・で! なんでハートのチョコのお返しが吉野家の牛丼なんや!」

陽炎「いや、向こうがあまい、おもい、でかいで来たからこっちはうまい、やすい、はやいで対抗を…」

黒潮「いやいや、意味が分からん! キャッチコピーで対抗しないでええねんっ! そもそも、別に対抗できてへんからなっ!」


陽炎「何よ、さっきは才能あるって言ってくれたじゃない」

黒潮「いやいや、別にうちは才能あるとは言ってへんよ…。まぁ…吉牛じゃなくてすき家って言ってたら少しは才能感じてたかもな」

陽炎「すき家? なんで?」

黒潮「あ、あんたのことが好きや……な、なんちゃって」カァァ///(う、うわぁ、は、はっずぅぅっ!! なんで、うちがこんなはずいことをっ!)


陽炎「黒潮………最近ちゃんと寝てる? 疲れてない?」

黒潮「う、だ、大丈夫やっ! と、とにかく吉野家の牛丼はさすがにまずいで!」

陽炎「そう? うーん、それならあんたは何がいいと思うの? もし、そっちの方がいいと思ったらそっちにするわよ」


黒潮「そうやなぁ…ハート型のチョコのお返し……うちなら>>23やな」

花束

黒潮「うちなら…花束を渡すなぁ」

陽炎「花束…黒潮、あんたって意外とロマンチックというか乙女なのね」

黒潮「せ、せやろか? 別にロマンチックとかやないけど花束って言ったら一番メジャーでオーソドックスなプレゼントやろ?」

陽炎「そうねぇ…確かに花束もいいけど吉野家の牛丼も捨てがたいわね、どうしようかしら」

黒潮「いやぁ、ホワイトデーのお返しで吉野家と花束だったら花束一択やと思うけどなぁ…」

陽炎「うーん…決めたっ! >>26にするわっ!」


>>26 コンマ

偶数→吉野家
奇数→花束

はい

陽炎「やっぱり吉野家の牛丼にするわっ!」

黒潮「なんでやあああああぁぁぁっっっ!!???!??!??!?!!??!?!?!??!!?」


陽炎「なんていうのかしら、やっぱり『私らしさ』っていうのが必要だと思ってね。もちろん花束もいいと思うけど、それだとちょっと私らしさが足りないと思わない?」

黒潮「いやいや、別に吉野家が姉さんらしいとは思わんでっ! それに姉さんが花束持ってたらかなり様になると思うし…うん、やっぱり吉野家より花束の方がええって!」

黒潮(頼む姉さんっ! 吉野家の牛丼をホワイトデーにお返しなんて夕雲はんが可哀そうやっ! それに、ホワイトデーに吉野家を返すようなのがうちの姉さんだなんて絶対嫌やっ!)


陽炎「そう? うーん、でも…」

黒潮「姉さん、ここはやっぱり花束に…」(ん…いや、ちょっと待ちや…)


黒潮(『永遠にあなただけを愛す』っていう重い愛の告白メッセージが入った特大ハート型チョコなんて代物をバレンタインに贈った夕雲はんに、陽炎姉さんが花束を渡したら夕雲はんはどう思う?)

黒潮(間違いなく勘違いするはずや。そして、勘違いして陽炎姉さんにべったりな夕雲はんを不知火姉さんが見たら……間違いなく不知火姉さんと夕雲はんの間で戦争が起こるでっ!)

黒潮(そして、その戦争は陽炎姉さんと仲の良いうちにまで飛び火して…)ガクブルッ


黒潮(……すまんな、夕雲はん。これは鎮守府の平和とうちの穏やかな生活を守るためなんやっ!)


黒潮「い、いや~、よ、よく考えたら吉野家の牛丼もなかなかいけとる気がしてきたわ~」棒

陽炎「そうっ!? やっぱりそうよねっ! さすが私っ!」

黒潮「うんうん、姉さんらしくてええと思うで~」

陽炎「そうよね~、良かった! それじゃ、夕雲へのお返しは吉野家の牛丼で決まりねっ!」


黒潮「うんうん、さすが姉さんや~」

陽炎「ふふっ、さーんきゅっ! よし、それじゃあ次は秋雲へのお返しを考えないとっ!」

黒潮「そういや、秋雲にも貰ってたんよな…」(秋雲かぁ…秋雲は不知火姉さんと夕雲はんに比べれば、そんなに重いイメージはないからお返しでもそんなに迷う必要はなさそうやな)

黒潮(きっと、チョコも本命とかやなくて長女に対する労いとかそういう類の日頃の感謝を伝える義理チョコやろうしな)


黒潮「そんで、秋雲にはバレンタインに何を貰ったんや?」

陽炎「秋雲には>>33を貰ったのよ」

大量のチロルチョコ

陽炎「チロルチョコを貰ったのよ」

黒潮「チロル?」(ほっ、良かった~)


陽炎「そうよ。あ、でも…かなり量が多かったわね」

黒潮「量が多いってどんくらいや?」

陽炎「えっとね…」


↓1 コンマの数(奇数は2倍、ぞろめは10倍)

陽炎「えっと…550個くらい貰ったかな」

黒潮「ほぉぉん、550個かぁ……」

陽炎「そうなのよ」

黒潮「…」

陽炎「…」


黒潮「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!?!?!??!??!?!???!?!???!?!?!??!?!?!」

黒潮「550個やてっ!?」

陽炎「そうよ。ちなみに、秋雲から貰ったチロルは今も部屋にあるわよ」

黒潮(ど、どういう事やっ! 550個…明らかに普通やない。ただ、そこまで大量のチロルを用意する意図もわからん…)

黒潮(そんなに大量のチロルを貰ったら、何日も何日もチロルを……はっ!?)


黒潮(ま、まさか…それが狙いなんか? 恐ろしく大量のチロルを贈ることによって、チロルを食べるたびにそれを贈った秋雲の事を思い出させるパブロフの犬的な事を……)

黒潮(な、なーんてな! 不知火姉さんと夕雲はんがあれやったから、考えすぎてるみたいや。落ち着け、落ち着くんや…)スゥーハァー


黒潮(ふぅ…なんとか心を落ち着かせることができたで。そうやな、箱買いとかすれば値段だってそこまで高くないはずやし…別にチロル550個くらい普通の事や!)


黒潮「へ、へぇぇ…そ、それで姉さんならチロル550個のお返しに何をお返しするつもりなんや?」

陽炎「そうねぇ…私なら>>42をお返しにするわね!」

お釣りから偶然手に入れたギザ10(外側がギザギザの10円)1枚

陽炎「私だったらお釣りから偶然手に入れたギザ10を1枚あげるわね」


黒潮「…あんさん、バカなんか?」

陽炎「ちょっと! お姉ちゃんに向かってバカなんて言ったらダメじゃないっ!」

黒潮「いやいや、さすがにバカって言ってええやろっ!」

陽炎「あんた知らないの? ギザ10って普通の10円玉より珍しいのよ?」

黒潮「そんなん知っとるわっ! それに、珍しい言うても別にそこまで珍しくもないわっ」


黒潮「なぁ、姉さん。よく考えてみ? バレンタインのお返しのホワイトデーにギザ10貰ったら姉さんならどう思う?」

陽炎「うーん、結構嬉しいかな?」

黒潮「ほんまかいな…さすがにちょいと疑うで、姉さん」

陽炎「何よ、さっきから文句ばっかり! それじゃあ、あんただったらチロル550個のお返しを何にするのよ!」

黒潮「そうやなぁ…うちなら>>45やな」

>>17

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