【ミリマスSS】P「プレイボール!!」 (32)


昴「プロデューサー!! そろそろ試合始まるぜ!!」

P「今行くから待ってろー」

昴「早く早く~。大事なホーム初戦なんだから」

P「……それは昴からしたらだろう。こっちとしてはビジターだ」

昴「う~、プロデューサーも同じ球団が好きだったら良かったのに」

P「言ってもしょうがない。好みは変えられないもんだ」

昴「でも、乗り換えるなら今がチャンスだからな」

P「誰かがそっちに移籍とかするなら考えとく、たぶん」

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昴「……プロデューサー、考える気ないだろ?」ジトー

プレイボー

P「ほ、ほら、始まったぞ。試合」

昴「ぶ~、話逸らすなって」

P「まあまあ。……おっ、昴の好きな投手が先発か」

昴「そうなんだよ。オープン戦でちょっと調子悪かったから心配だけど」

P「調子良かろうが悪かろうが、こっちが……」


ゲームセッ

P「しょうがない。今回の勝ちは譲ってやる」

昴「八回あたりで半ば諦めてたくせに?」

P「いやもう、クリーンナップが調子悪い時点で望みが薄かったんだよ。あとビジターだし」

昴「言い訳はいいけど、この後って大丈夫なのか」

P「あ、やば。志保と静香のレッスン見ないといけなかったんだ……」

昴「うわ、それ早く行かないと、あの二人にメッチャ怒られるぜ」

P「昴、助かった!! えっと、六時半から雑誌取材があるから少し待っててくれよ」

昴「おっす。待ってるからなー」


____

ガチャッ

P「ふぅ、戻ったぞ」

昴「おかえり、プロデューサー。それで間に合ったのか」

P「ギリギリね。ぬいぐるみを買う約束とうどんを食いに行く約束で手を打った」

昴「それ、間に合ってるか……?」

ガチャッ

志保「ギリギリも何も間に合ってないです。30分もオーバーしてるんですから」

静香「プロデューサー、社会人ならきちっとしてください」

P「面目ない。思ったより試合が長引いちゃってさ」

志保「私たちをなんだと思っているんですか。大体……」


P「あーあー聞こえない。……そうだ昴、俺がいなかった間は何してたんだ」

昴「ちょうどテレビで甲子園特集やってたから、それ見て待ってたけど」

P「この時期にか。珍しいな」

昴「そうなんだけど、ここ数年の隠れた名シーンとかやってて。く~っ、メッチャ燃えたぜ!!」

P「俺も見たかっt……」

スミマセーン

小鳥「あのー、プロデューサーさん。社長からお話があるそうで……」

P「あっ、少し待っててください。昴、あとで話聞かせてくれよ」

昴「録画してあるし、それ見ながらにしようぜー」


スタスタ…

志保「ちょっとプロデューサーさん。どこ行くんですか」

静香「まだ話は終わってないです」

昴「プロデューサーは社長から話だってよ」

志保「まったく……。今日のところはこのくらいにしておきます」

昴「だったら、プロデューサーが戻るまで一緒に甲子園特集見ようぜ。何度も見たいし」

静香「ええ、大丈夫よ。志保もいいでしょ?」

志保「用もないので、いいですよ」


ツギハコノトウシュデス!!

昴「これこれ、この投手がいい味出してるんだよな~」

静香「私にはさっきの人との違いがさっぱり……」

志保「野球って下からも投げられるのね……」

昴「アンダースローだな。え~っと、次はこの投手のインタビュー映像だったか」

イッカイセントッパシマシタネ…イマノキモチヲ…

志保静香「……うん?」

志保「これって……。静香……」

静香「絶対そうよね……。志保……」


昴「ん? 二人してどうしたんだ」

静香「昴、この投手、○○高校の人なのよね?」

昴「そ、そうだけど……」

志保「そして名前、照れる時の癖、この緩んだ表情……」

昴「……?」

志保「やっぱり……」

静香「この投手は……」





志保静香「プロデューサー(さん)よ!!」


昴「え? ……えええええええっ!!」

小鳥「す、昴ちゃん、いきなり声を上げてどうしたの?」ビクッ

昴「プ、プロデューサーは!?」

小鳥「まだ社長室から戻ってきてないけど……」

志保「……小鳥さん、この人、プロデューサーさんですか」

小鳥「そうですね。って、そのことプロデューサーさん言ってなかったような……。
  ていうか、これプロデューサーさんに口封じされてたっけ」

静香「へえ……?」

小鳥「い、今言ったことは嘘です!! もしプロデューサーさんにバレたら……」


昴「マ、マジかよ。プロデューサーが野球やってたなんて……」

スタスタ…

P「おーい、良い報告があるぞー。今度行う765プロ運動会でm……」

昴「サイコーじゃんっ!!」

P「へえ、そんなに765プロ運動会が最高なのか」

昴「それもだけど違うよ。プロデューサーが野球やってたこと!!」

P「ちょい待ち……。なぜそれを」

ソロソロリ…

P「……音無さん。待ってくださいよ、どこ行くんですか」

小鳥「ピヨッ。ピヨピヨ、ピヨピヨ」ピヨ


P「はぁ……。ま、いいですよ。無理して隠す必要もないですし。
 バレたならバレたでしょうがないことですしね」

昴「なーなー。どうして隠してたんだ」

P「絶対バカにされるからな。特に亜美とか真美とかに」

志保「バカにされることですか……」

小鳥「バカにされるというよりー。黒歴史がバレたくなかったんですよねー」

P「音無さん、それ以上余計なこと言わないでくださいよ……」

小鳥「す、すいません……」


静香「黒歴史……ですか」

P「あえて言うならば、この時ちょうど中二病だった」

昴「中二病って?」

小鳥「他事務所だけど、神崎蘭子ちゃんや二宮飛鳥ちゃんのような状態のことよ」

志保「でも、インタビューでは普通に答えてましたけど」

P「あー、一回戦突破のときはな。二回戦突破のときが酷いんだよ。三回戦は負けたからいいけど……」

静香「ちょっと見てみたいです」

P「お願いします。やめてください。死んでしまいます」

小鳥「プロデューサーさん。その時の映像がここに……」


P「見てもいいが、俺がいない時に見てくれ。そして俺にその話をせずにいてくれ」

志保「そんなに嫌なんですか……」

P「死ぬまでこの秘密を隠し通すつもりだったんだよ」

小鳥「じゃー、皆で一緒に見ましょう!!」

P「……あとで音無さんには話があります。わかってますね?」

小鳥「ピヨッ!? プ、プロデューサーさん、社長と何話してたんですかっ!?」

静香「明らかに話を変えにいったわね……」

P「あぁ、そうだった。さっきの続き話してなかったな」


P「あー、仕切り直し。先ほど、今度行う765プロ運動会にて、特別企画として346プロと野球対決をすることに決まった。
 もちろん346……、の奴はガチだ。こちらも最強のスタメンで迎え撃つつもりだ」

昴「ホントか!? 今から楽しみだぜ!!」

P「監督は俺が務める。絶対に奴には勝ってやる」

志保「メンバーはもう決まっているんですか」

P「これから決める。決まり次第、すぐ皆には伝えるつもりだ。はいさい、話は終わり。よし、昴、取材受けに行くぞ」

昴「おう!!」

静香「うーん。大事なこと聞けてないような……」

小鳥「プロデューサーさん。ズル賢いですねぇ」


____

???「ムフフ♪ プロデューサーさんの貴重な高校生の時の映像ですよぉ~」

??「これ……。どこで……?」

???「小鳥さんが持ってたそうですよ」

??「プロデューサー、良い筋肉してるねっ!!」

??「二回戦突破の映像はこれですか……」

ハッハッハッ…ワレガカツノハアタリマエナノダ!! サダメデキマッテイルノダヨ…ショクン…

??「これは想像以上に……」

???「いえ、これはこれで新たな世界に行けそうですっ」

ウワキツ
というかこれエタってなかったのか
おつ

>>18
忘れてたんや


____

765プロ運動会当日・ベンチ

P「これから野球対決が始まる。みんな準備はいいか?」

オオッー!!

P「今からスタメン発表だ。DH制で行うことになっている」

1中堅・島原エレナ 2遊撃・北上麗花 3二塁・高坂海美
4一塁・舞浜歩   5DH・宮尾美也 6三塁・佐竹美奈子
7左翼・所恵美   8捕手・篠宮可憐 9右翼・福田のり子 投手:永吉昴
※ベンチ・代表選出された残りの数人

P「記録係は音無さんにやってもらう。何か質問はあるか」

茜「おおありだよー!! なんで茜ちゃんがスタメン入ってないのかなー?」

P「安心してくれ。後になってしまうが、必ず出してやるから」

茜「約束だからね♪」

小鳥「プロデューサーさん。これ、346チームのスタメン表です」


P「ありがとうございます。……なるほど。そう来ますか」ブツブツ

昴「小鳥。なんでプロデューサーはあんなに張り切ってるんだ?」

小鳥「うーん、私にもわからないけれど。
  高校で346のプロデューサーさんとバッテリーを組んでたからじゃないかしら」

昴「えっ!? あっちもかよ!! ……面影ないな」

小鳥「今は強面だものね」

P「よしっ。作戦決まりました」

コレガ…コウデ…コウッ!!

姫を入れないとは…

なぜやよいが入ってないのか

>>22
タブン、アトデダスヨ…?
>>24
今のところAS組を出す予定はありません(予定は未定

ルール
・3イニング試合
・2イニング目以降は三人以上を交代しなければならない

ルール
・3イニング試合
・2イニング目以降は三人以上を交代しなければならない

>>26 >>27
ミスでさぁ

ルール
・3イニング試合
・2イニング目以降は三人以上を交代しなければならない
・アイドルらしくプレーすること


プレイボール!!

昴「オレたちが先行か…って!? おいおい、マジかよ…」

美也「おや? 小さい子が多いですね~。幸せがいっぱいですよ~」

P(そう。奴らのチームは平均年齢11歳以下スタメンのみの幼女チームッ!!
 やられた。完全にやられた。奴は強いッ!!)

小鳥「どういう作戦でしょう? 小さい子たちだけで勝てるとは思いませんが…」

P「そこですよ。そこ」

小鳥「そことは?」

P「相手が小さい子では本気が出せない…奴はそこを狙っていると」

小鳥「ですが、昴ちゃんの球は打てないのでは? それでは勝負が決まりませんよ?」

P「狭いストライクゾーンによる四球を狙っているのでしょうね
 あとはベンチの運動神経の良い子たちで決める…っといったところですかね」

1遊撃‣市原仁奈 2二塁‣龍崎薫  3中堅‣メアリー 
4右翼‣櫻井桃華 5DH‣佐城雪美 6三塁‣横山千佳
7左翼‣福山舞  8捕手‣遊佐こずえ9一塁‣佐々木千枝 投手‣結城晴
※ベンチ‣代表選出された残りの数人


小鳥「うわあ、プロデューサーさんに劣らずゲスいですねー」

P「奴は司令塔でしたし。あと一言余計だと思うんですけど?」

小鳥「……あっ。昴ちゃんがスリーアウト取って、相手が投げ始めますよ」シラー

P「全く。……投手は結城晴ですか。サッカーやっていることは知ってますが、野球は未知数なところですね」

バッターアウッ

小鳥「ああ、エレナちゃん。プロデューサーさんの言った通り、気遣って打てませんでしたね」

P「いえ、これは相手も良かったですよ。打ちづらいところにしっかりと投げこんでいましたし。捕手も気をつけたほうが……
 …って、遊佐こずえって11歳ですよね。指示が的確すぎるような気がするんですけど」

小鳥「目を逸らさないでください。ほら、346プロのプロデューサーさんがサイン出してるじゃないですか」

P「一応アイドル主体でプレーさせようと忠告しておいたのに。まあ、相手は11歳ですし、大目に見ましょうか」

小鳥「良い判断だと思います」

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