【安価】クロスオーバー聖杯戦争【コンマ】 (42)
・色々なキャラによるクロスオーバー聖杯戦争SS
・進行は安価とコンマ。地の文はあったりなかったり
・マスター陣営は>>2の通り。サーヴァントはFGOから安価で決定します。
・魔力に関しては、サーヴァントを行使できる『最低限』を全キャラが有しています。
・また全マスター陣営が、一つだけ『魔術』を有しています。『魔術』は魔力がある限り、何回でも使用できます。
魔力消費はそれぞれの『魔術』により異なります。
・会場は冬木市に酷似した市街地。
・マスター陣営も聖杯戦争に関する知識は自動的に知らされています。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520325378
【陣営紹介】
セイバー陣営 マスター:衛宮士郎
保有魔術:投影魔術(魔力消費:小)……魔力で物体を作り上げる。
サーヴァント:???
宝具:???
アーチャー陣営 マスター:暁美ほむら
保有魔術:魔法少女(魔力消費:中)……魔法少女に変身できる。身体能力・タフネスなど諸々の能力が向上する。
時間停止(魔力消費:大)……時間停止ができる。ただし本来と比較して燃費消費が著しく悪化しており、連続の使用・長時間の時間停止はできない。魔法少女に変身せずとも使用可能。
サーヴァント:???
宝具:???
ランサー陣営 マスター:武藤カズキ
保有魔術:武装錬金(魔力消費:大)……武藤カズキ固有の武装錬金『サンライトハート改』を使用できる。魔力消費は発動自体に発生するものであり、発動後の魔力消費は少ない。
ヴィクター化(魔力消費:極大)……ヴィクター状態に変身する。身体能力、武装錬金のエネルギー出力が著しく向上する。また周囲の魔力・体力を無差別に吸収するエネルギードレインが強制的に発動する。
武装錬金同様に発動自体に魔力を消費する。そのため武装錬金からのヴィクター化(またはその反対)は、万全の魔力状況でないと困難。
だが、発動してしまえば周囲からのエネルギードレインにより十全な戦闘が可能となる(その分、エネルギードレインの程度は強烈なものとなる)。
サーヴァント:???
宝具:???
キャスター陣営 マスター:宮永咲
保有魔術:嶺上開花(魔力消費:中)……カウンタースキル。ある一つの事象を自分に有利な結末に摺り変えることができる。魔力持てば連続発動も可能。
サーヴァント:???
宝具:???
ライダー陣営 マスター:西住みほ
保有魔術:軍神の瞳(魔力消費:小)……周囲の地形情報や、観察により把握できる範囲で敵対者の情報を瞬時に把握できる。
サーヴァント:???
宝具:???
アサシン陣営 マスター:泉伸一
保有魔術:寄生獣(魔力消費:中)……ミギーが自在に活動できるようになる(ミギー自体は右手として常時存在するが、攻撃や形を変えるなどの行動は魔力を消費しなくては不可能)
魔力消費は発動自体に発生するものであり、発動後の魔力消費はなし。
サーヴァント:???
宝具:???
バーサーカー陣営 マスター:杉本佐一
保有魔術:不死身の化身(魔力消費:中)……『死』に直面した際に発動できる。
『異常なまでの死にづらさ』を発揮したり、『行動不能なほどの負傷』を負っても無理矢理に活動をしたり、『死が免れぬ程の窮地』に立っても状況を打破しかねないほどの底力を発揮する。
サーヴァント:???
宝具:???
まずはサーヴァントを決めていきます。
FGO登場サーヴァント(一部までに出たキャラ限定)から安価で選択。
セイバー
↓1
アーチャー
↓2
ランサー
↓3
※被り、条件外のものは安価下
人が思ったよりもいませんね。
次からは15分レスがなかったら連投可という事にします。
キャスター
↓1
ライダー
↓2
アサシン
↓3
キャスター再安価します。
キャスター
↓1
バーサーカー
↓2
セイバー:フェルグス・マックロイ
アーチャー:二コラ・テスラ
ランサー:李書文
キャスター:マーリン
ライダー:エドワード・ティーチ
アサシン:エミヤ
バーサーカー:アステリオス
に決定しました。
では、次に主役陣営を選択していきます。
基本的には今回選ばれた陣営を中心として描いていきます。
その陣営を主役にしての聖杯戦争が終われば、次の陣営を安価で決め、また初めから進めていくという方にしていきます。
主役陣営
↓1
それでは今回はライダー陣営ルートになります。
では、本編を始めていきます。
「……どうしよう」
西住みほの口から漏れたのは、困窮の一言だった。
気付けば、みほはこの見知らぬ街にいた。
いや、見知らぬ、というのは語弊があるか。
知ってはいるのだ。知識として、この街の事は分かる。
どの道を行けばどこに通じ、どこにどんなものがあるのか、まるで地元住民のように知っている。
だが、見覚えはない。
実際にその道を見た事など一度もないからだ。
知識としてだけ、この街のことが記憶に存在する。
余りに不自然な状況。
だが、全ての答えもまた、知っていた。
「聖杯戦争、なんて……」
聖杯戦争。
伝説の遺物とされる聖杯の降臨のため、執り行われる儀式。
七人のマスターと、七人のサーヴァントによる、殺し合い。
その儀式に、その殺し合いに、西住みほは巻き込まれていた。
「どうしよう……」
気付けば、様々な知識が植え込まれていた。
魔術。魔力。サーヴァント。マスター。
全てが本当ならば知らないものばかりで、だけど知っている。
頭がおかしくなりそうだった。
でも、と。
彼女の冷静な部分が告げている。
落ち着かなければいけない、と。
こんな時だからこそ慎重にならなければいけない、と。
それに、
「……どんな願い事でも叶う、かあ」
西住みほは思う。
彼女には叶えたい願いが―――、
コンマ奇数:ある(コンマが大きいほど願望成就への想いが大)
コンマ偶数:ない
↓1
―――ない。
かつては辛い事があった。
それまで進んできた道がなくなり、どうすれば良いか分からなくなった事があった。
でも、仲間と出会い、一歩ずつ前に進み、自分の道が間違ってはなかったと知ることができた。
だからこそ、西住みほは困惑している。
願いもなく、ましてや魔術師などではない自分が、どうしてこんな事に巻き込まれてしまったのか。
どう考えても納得できなかった。
「……まずはサーヴァントを召喚しよう」
召喚術は知っている。
難しい魔術なんだろうが、失敗はしないだろう。
自ら望んでこの戦いに参加した訳ではない。
参加させられるために、無理矢理連れてこられたのだ。
召喚失敗などで見逃して貰えるわけがない。
魔法陣を描き、魔力を込める。
今までの人生で覚えのない感覚が身体を走る。
(……うぅ、これであってるよね……?)
先程までは失敗しないと高を括っていたが、実際になると不安がもたげる。
それでなくともおっちょこちょいなのだ。
肝心なところで、大きなポカをやらかす恐れは十分にある。
(お願い、上手くいって――――!!)
祈りと共に、光が巻き起こる。
そこには、男が立っていた。
漆黒の外套、屈強な身体、ざっくばらんな黒髪。
そして、顔の半分を覆う黒髭―――。
「問おう。あなたが、私のマスターか―――」
言葉と共に、鋭い眼光で射竦められる。
声を出す事ができなかった。
歴史の英傑たちの映し身たる存在。
名前は分からないが、歴史に名を残す偉人なのだ。
その眼光は、余りに鋭い―――。
「―――なーんて、キタタタタタアアアアアアア!!! JK! JKマスターでござるよ!! Foooooooo!!!
苦節1年半、様々なサーヴァントから蔑まれ続けた冬の時代が終わり! ついに! 今! 拙者の春が訪れたのでござるよおおおおおお!!」
………鋭、い?
「あ、拙者エドワード・ティーチ♪ 黒ひーって呼んでネ♪ よろしくマスター。ん~、まっ♡(←投げキッスをする音)」
……一瞬で男の雰囲気はふにゃりとほわりと崩れ去っていた。
後に現れたのは、何だかテンションが無駄に高いおじさん。
今度は違う意味で言葉を失うみほであった。
◇
「へー、みほちゃんって言うんだ。可愛い名前でござるなあwww みほっちって呼んでいい?」
「あ、あはは……みほで良いですよ」
「分かったよ、みほ(キリッ)。 なぁーんて、みほちゃんには刺激が強すぎたでござるかぁ?」
「はは……」(この人、本当にサーヴァントなんだよね……?)
数分後、余りのテンションの高さに引きつつも自己紹介を終え、みほとライダー。
色々な意味でやりづらいパートナーであるが、今後の戦いを共にする仲間だ。
一緒に手を取り合っていかなければならない。
(そ、そうだよ! 一緒に戦う仲間なんだから! まずは―――)
1.お互いのことを話し合う。
2.これからの方針について話し合う。
↓1
「黒髭さん、まずはお互いについて話し合いませんか!?」
「お互いのことって……もう将来の話だなんて、みほちゃんたらダ・イ・タ・ン♪ そんなに拙者の事が気になりますかな?」
ウインク付きで返されるが、もう怯まない。
まずは互いの事を知らなければいけない。
あの時、友人達がしてくれたように。
私も。
「―――黒髭さんって、聖杯に賭ける願いはあるんですか?」
思い切って尋ねてみる。
自分には、願いはない。
もう十分すぎる程に願いは叶ったから。
だけど、黒髭さんはどうなのだろう。
どうしてこの戦いを望んだのか。
生前に何か未練があり、そうしてこの戦いを望んだのであれば、その願いとは一体何なのか。
黒髭さんは一瞬虚を突かれた顔をした。
そして、神妙な面持ちで口を開く。
「そうだな。―――願いはあるぜ」
ある、と彼は答えた。
ドクンと、鼓動が強く鳴った気がした。
戦ってでも、叶えたい願い。
それが、彼には在るのだ。
「そ、それって、聞いても良いですか?」
「ああ、良いぜ。あんたは俺のマスターだからな。俺の願い、それはな―――」
コンマ判定
コンマ小さいほどシリアスな願いになります。
↓1
「―――二度目の生だ」
「二度目の……生」
エドワード・ティーチという偉人の事を詳しくは知らない。
ただ、そんな名前の海賊がいる、という事は何となく聞いたことがある。
……海賊と言われる者なんだ。
その最期が平穏に満ちたものでないことは想像が付く。
「……未練が、あるんですか?」
「あぁ、勿論だ」
頷き、真剣な眼差しで見詰めてくる。
再び、黒髭さんが口を開いた。
海賊として生きた男が告げる、未練。
それは、
「だって―――ハーレム作ってないんだもん(泣)」
とてもとても重いもの――――などではなかった。
「生前は周りにいるのは野郎ばっかりだったし~、するよる女も財宝目当ての奴ばっかりだったし~。
黒ひー、今度こそは愛する女性たちとハーレム形成したいんデス!!!!!!!!」
くらりと、強烈な眩暈がした。
……マ、マジメに聞いていたのに。
「みほちゃんも大歓迎でござるよ!! 是非是非!! 黒サー(黒髭を愛するサークル)の姫に!!」
「………遠慮しておきます」
ずずいと、詰め寄る黒髭さん。
頭が痛くなってきた。サーヴァントというのは皆、こんな感じなんだろうか…。
「……そういうマスターは何か願いはないのでござるかぁ?」
「私? 無いよ。そんな叶えたい願いなんて」
「えぇ~、本当でござるかぁ? 何でも願いが叶うんでござるよ?」
「そんなこと言われたって……。無いものは無いから」
「……ふぅむ、欲のないマスターですなあ。……あ、ならなら、マスターの願い事の分も黒髭に回してくだちい!」
「それは……別に良いですけど」
「FOOOOOOOO!!! マスター、太っ腹ぁぁぁぁぁ!!!」
「あ、あはは……」(ふ、太っ腹って……!!)
「あ、でも、マスターも願い事が思いついたら言ってね。いつだって譲るから」
「……考えておきますね」
勿論、小さな願いは沢山ある。
欲しいボコグッズはいっぱいあるし、戦車部の環境だってもっともっと整えたい。
でも、それは戦ってまで、誰かに被害を与えてまで、叶えたい願いではない。
結局、願いごとは思い浮かばない。
ただ、この戦いを無事に終えたいという気持ちがあるだけだ。
唐突に、ジリリリ、と音が鳴った。
目覚まし時計が鳴りだした。
色々ありすぎて意識していなかったが、時刻は夜を過ぎて朝に差し掛かろうとしていた。
自分はこの見知らぬ街でも学校に通っているようだった。
どうやら、そこには沙織さんや華さんがいるとの記憶もある。……とはいえ、それは本人ではない。
この不可思議な街が創り出したNPCにも似た存在なのだろう。
元の世界の彼女達が、自分同様に連れられて、という訳ではないようだった。
(学校かぁ……どうしようか)
聖杯戦争という異常事態。
万が一学校にマスターがいたとして、このタイミングで休みをとれば不審に思われるだろうか。
マスターであることがばれないよう、普段の生活をした方がいいのか。
それとも街へ行き、少しでも情報を集めた方がいいのか。
ここは―――、
1.学校へ向かう
2.学校へは向かわない
↓1
みほ達が学校へ向かう、と言ったところで今日は一旦終了とします。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
21時半より2時間ほどですが、更新します。
(……普段通り生活しておこう)
戦いは序盤。
他のマスターがどう動くかは予想が付かない現状だ。
変に動く事は止めておこう。
「学校に行くね、黒ひ……ライダー」
「了解でござるよ。いやぁ、沢山のJKが見れるなんて眼福眼福」
……護衛のつもりだろうが、不安になる言動は止めて欲しい。
本気で連れて行って良いのか悩んでしまう。
「……本当、よろしくお願いしますね。黒髭さん」
「もうみほちゃんったら心配性なんだから~。ドン! と大船に乗ったつもりでいるでござるよ」
溜め息一つ。
とにかくとして戦いが始まるのだ。
何が起きても大丈夫なよう、警戒はしておかなければならない。
(……頑張らなくちゃ)
願いの為ではなく、生き残るために。
西住みほの聖杯戦争が始まった。
◇
―――学校
「お早う、みぽりん!」
「おはようございます、みほさん」
「お、おはよう、二人とも」
みほは正直に驚愕していた。
地面続きの陸地に立つ見知らぬ学校。
そこには彼女の親友たる武部沙織と五十鈴華が、当然のようにいた。
「どうしました、何か元気がないですが?」
「風邪? 無理したら駄目だよ、みぽりん」
「あはは、何でもないの……」
不思議な空間だった。
知らない学校、知らない制服。
無駄に騒がしいリーゼントの男子や、ド派手なピンク髪のすごい可愛らしい女子。
周りには、大洗女学院では見た事のない生徒達が沢山いる。
だが、そんな中で確かに、親友たちもそこにいるのだ。
何時もと同じ表情と、何時もと同じ様子で。
校内掲示板などを見ると、どうやら戦車道も存在するらしい。
校名は潰されているが、この学校でも戦車道は全国大会を優勝したらしい。
学内新聞には、他の戦車道メンバーもばっちりと映っていた。
(うぅぅ、頭がおかしくなっちゃうよぉ……)
頭を抱えたくなるが、ともかく向き合わなくては始まらない。
よし、と気合を入れ、奇妙な学校生活に挑んでいく。
※コンマ判定をします。
コンマ20以下で【異変】に気付きます。
↓1
◇
※【異変】には気付きませんでした。
学校生活は思いの外、平穏に過ぎていった。
クラスメイトの大半はやはり見知らぬ人達だったが、それでもこれといった異常も感じられなかった。
(黒髭さん、何かありましたか?)
(沢山のJKがいましたなぁ)
(いや、そういうんじゃなく……)
(サーヴァントの気配はサッパリでしたなぁ。皆霊体化してる様子ですな)
みほ自身、マスターの気配は感じ取れなかった。
学校にマスターはいないのか、はたまた隠れているのか、判断はつかない。
放課後。
今日は戦車道の練習もないらしい。
折角だから校舎の何処かをぶらついてみよう。
ここは―――、
みほとライダーは何処にいく?
※学校にありそうな所なら基本どこでも大丈夫です。
↓1
(屋上に行ってみますか?)
(良いですなあ。屋上から見下ろすと、そこには部活動に汗を流すJKの姿……たまりませんなあ)
(……先に家に帰っててもいいですよ?)
(わお、マスターったら手厳しい! でもそんなみほちゃんも素敵ですゾ☆)
一日も付き合ったおかげか、みほも慣れて来たのか、言葉の端々に辛辣なものが光る。
だが、それで止まるようなキャラクターでもなく。
黒髭は平常運転でみほの後を付いていく。
再び溜め息を吐いて、みほは屋上へと向かっていった。
◇
―――屋上
「あ、」
屋上に辿り着くと、そこには一人の生徒がいた。
男子生徒だ。
優し気な平凡な顔立ち。
少年はぼんやりとした様子で遠くを見ていたが、みほの姿を見るや否や、緊張に身体を強張らせ身構えた。
……正直、分かり易い反応ではあった。
誰も現れないと思っていた屋上に、突然人が来れば驚きはするかもしれない。
だが、この男子生徒は驚くどころか、警戒に身構えすらした。
危機的反応としては正しいかもしれないが、己が正体を秘匿するには相応しくない。
(まさか、この人……)
魔力の気配も、サーヴァントの気配もないが、可能性はあるだろう。
(ど、どうしよう……)
戦うべき、倒すべき相手。
とはいえ、戦いたくなんてないのも事実。
ここは―――、
みほはどう行動する?
※余りに突飛なものは再安価です。
↓1
(と、とりあえず話してみよう)
目に見えての敵対心はない。
ならば、まずはコミュニケーションをとってみよう。
「あ、あの―――」
「な、なに?」
「―――――――」
みほの台詞は?
※余りに突飛なものは(略
↓1
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