【安価】真姫「んー…75点ね」 (70)
皆さんどうもこんにちは。私は音ノ木坂高校に通う一年生の、西木野真姫です。
実はμ’sの皆んなで料理対決をする事になったの。
それで何故かわからないけど私が審査員を務めて、トーナメント形式で一番美味しい料理を決めようって事になったわ。
全く…まあ私を審査員に選んだからにはしっかりと美味しい料理を作ってもらうわ。
辛口評価で行くから覚悟しなさい!
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どうやらトーナメントの組み合わせをきめるみたいね。
穂乃果「で、組み合わせの決め方だけど…普通にくじでいいよね?」
8人「賛成!」
海未「それでは今から1~8の数字のくじを用意します。それに割り振られた人達同士で対決という訳ですね」
~10分後~
みんなが引き終わったみたい。どうやら抽選結果は私が発表するらしいわね。
真姫「それじゃあ発表するわね」
…皆んなの目線が私に集まる。
そんな真剣な目で見ないでよ恥ずかしい。
真姫「第1試合。ことりvs.希!」
ことり「希ちゃんが相手か~緊張しちゃうな」
希「にしし、ウチは一人暮らしで自炊もしてるから手強いで~?」
真姫「第2試合。凛vs.にこ!」
凛「にこちゃんが相手?余裕だにゃwww」
にこ「ぶっとばすわよ!」
真姫「第3試合。穂乃果vs.花陽!」
穂乃果「は、花陽ちゃんか~手強いね」
花陽「本気で行きますっ!」
真姫「そして残る第4試合は、海未vs.絵里ね」
海未「宜しくお願いします」
絵里「ええ、こちらこそよろしくね」
真姫「それでは早速だけど第1試合始めるわ」
希「ええ!もう?ウチなんも決めてないんやけど!」
ことり「急すぎるよぉ」
真姫「安心しなさい。私の力で材料はメジャーなものからコアなものまでなんでも揃ってるわ」
こうしてμ’sお料理大会が始まった
チーズ鍋
チーズケーキ鍋
かぶっちゃったので希の作った料理
>>安価下
…家庭科室の中にいい匂いが立ち込める。
これはチーズかしら?
ことり「じゃあ先に私から料理出すね♪」
真姫「…これは?」
目の前に蓋が付いている土鍋が置かれている…隙間から立ち込める湯気…チーズの匂いはここから出ていたのね
ことり「ふふ、開けて見て!」
真姫「ええ」
蓋をあけると同時に外に出るのを今か今かと待ち望んでいたかの様に湯気と共に食欲をそそられる匂いが立ち込めた。
ことり「チーズ鍋だよ♪」
なるほど、チーズ鍋…なかなか悪くない品ね。
真姫「美味しそうね…頂くわ」
ことり「召し上がれ♪」
まずは具材を避けてスープから飲んでみる。…スープはコンソメかしら。琥珀に輝くスープに蓮華を沈める。
真姫「熱そうね」
そう一言言い放ち口へと運ぶ。
…?!美味しいわ!コンソメかと思っていたけれどこれはブイヨンベースね。野菜の旨味がしっかりとスープに溶け込んでいる。
スープを堪能した後はいよいよメインであろうチーズに手を伸ばす。…これは何チーズかしら
真姫「ことり?これはなにチーズかしら」
ことり「フランスのミモレットっていうチーズだよ♪」
ミモレットね…ドロドロに溶けたそれをスプーンで掬い取る。
ん~、美味しいわ!フランスのシャトー地方の風景が目に浮かぶようね。ワインが飲みたくなる一品ね
※
ことり「真姫ちゃん!一緒に入ってる野菜に絡めて食べて見て」
言われるがままに鍋に行儀よく並んでいるブロッコリーに端を伸ばし、チーズに絡めて口へと運ぶ。
うん。不味いわけがないわね。ブイヨンの染みに染みたブロッコリーをトロトロに溶けたチーズに絡めて食べるなんて美味しいに決まってるわ
中に入ってあるであろう具材をひとしきり食べてしまった…これからたくさん食べるであろうのに…大丈夫だろうか
ことり「真姫ちゃん美味しそうに食べるね♪それでね、スープだけになったらこれを入れて欲しいんだ」
…お米?なるほど…
真姫「リゾットね」
鍋の締めには定番と言われるチーズリゾットね。
投入されたお米がスープを吸い尽くし、リゾットと呼ばれるに相応しい状態になっているわ。
ん?この黒いのはなにかしら。
リゾットと一緒に口へと運ぶ。
真姫「~!!!!」
これは…きのこ?
ことり「ポルチーニ茸だよ。これまたフランスの料理によく使われるきのこなんだけど、相性抜群なんだ♪」
なるほど…確かに通常のチーズリゾットに茸の風味が加えられこれ以上とない逸品となっているわ
これは中々に点数がたかそうね。
真姫「ご馳走さま」
希「真姫ちゃん大丈夫~?まだ食べれる?」
真姫「べ、別にこれくらい余裕よ。まだまだいけるわ」
正直なところ既に危うい。が、しかし言ってしまった手前やるしかないだろう。
希「よかった!じゃあウチの料理はこれね!」
…また鍋?しかし先ほどのような洋風な香りはしてこない…なんだろうか。
希「早く開けてみて!」
蓋に手をかけ、開けてみる。そこに広がっていたのは…そう…もつ鍋だった。
真姫「もつ鍋ね。福岡県福岡市近辺の郷土料理が発祥と言われているわ。では、早速頂くわね」
もつが持っているであろう究極の旨味を最大限にまで引き出されたような煮込み具合に思わず唾を飲む。
箸で掴んだだけでもわかるくらいにぷりぷりとしている。
真姫「いただきます」
そういうと、口へ運んだ。
一口噛んだだけで口の中でがもつの旨味で広がった。
寒い冬に家族でこたつに当たりながら鍋をつついている様な情景が頭に浮かぶ。
ぷりぷりとした歯ごたえに加え恐らく味噌がベースであろうスープが口の中で絶妙にマッチングし、至福の時間だ。
希「どー?美味しいやろ?」
…美味しいに決まっている。
ことりは兎に角、希までこんなに美味しい料理出してくるとは思わなかったわ
希「…いま真姫ちゃんなんか失礼なこと考えてるやろ?」
真姫「そんなことないわ」
バレてる。相変わらず希の観察眼はすごいわね。
それにしても和風の味付けがなんともたまらないわね
真姫「これ、出汁はなにでとっているの?」
希「あぁ、普通に昆布やで」
…昆布だけでここまで深い旨みが出るものだろうか。
結局この鍋も完食してしまいそうだ。
真姫「ご馳走様でした」
2つの品を食べ終わる。中々優劣がつけ難いわね
ことり「希ちゃんのもつ鍋…美味しそうだったな~♪」
希「ことりちゃんの野菜たっぷりチーズ鍋も中々やったで!」
…2人は仲良く話しているがこちらは中々そういう気持ちにはならない。どちらも最高に美味しかったのだから、優劣などつける必要などあるのだろうか。
ことり「そろそろ判定が聴きたいな」
そうだ、審査員を任された以上中途半端な事は出来ない。ここは腹を括ろう。
真姫「そうね…判定を出すわ。第1試合ことりvs.希。より美味しかったのは…」
2人が真剣な表情でこちらをみている。
あぁ、発表しにくい。
真姫「ことりのチーズ鍋ね」
ことり「やった♪」
希「あら~負けちゃったか」
希「ちなみになんでことりちゃんなん?」
真姫「そうね、私が洋食が好きだからかな」
つけ麺
麻婆豆腐
凛「にこちゃんなんてちょちょいのちょいだにゃ~」
にこ「はぁー?あんた私を舐めてるでしょ!にこは料理得意なのよ!」
そう2人は言い合いながらそれぞれ調理をはじめた。
にこちゃんは豆板醤などの中華系の調味料を準備している。なるほど。中華で攻めるのね。
凛「出来たにゃ」
真姫「えっ?!早くない?!」
そう言って机に差し出された料理はどうやらつけ麺の様だった。
凛「早くない?って言われてもにゃ~。」
調理開始からまだ五分だ。いくらなんでも早過ぎる。
市販のつけ麺のたれでも使わない限り…
凛「りんは麺を茹でただけにゃ」
真姫「」
まさか本当に市販のつけだれを使っていたとは。
果たしてそれは料理と呼ぶのだろうか。
真姫「り、凛?みんなみたいにもっとちゃんと料理はしないの?」
凛「なにを言っているにゃ真姫ちゃん!麺を茹でるのだってれっきとした料理だよ!」
真姫「そ、そうかしら…」
凛の気迫迫る演説に少し萎縮してしまった。
しょうがない。せっかく作ってくれたので頂くとする。
真姫「頂きます」
…市販とはいえ丁寧に茹で上げられた面はなんともコシの良さそうな面だ。
それを海鮮の旨みが凝縮されたつけだれに付ける。
面にたれが絡み合って官能的な輝きを放っている。
なんだかんだで美味しそうだ。
面を口に運び1啜りする。
…うん。市販のつけ麺の味だ。
どうしようめっちゃ普通の麺なんだけど。
なんといえばいいのか…市販って感じがすごい。
とはいえ、美味しいので最後まで食べきる。
真姫「ご馳走様でした」
凛「真姫ちゃん凄く美味しそうに食べてたにゃ!これはにこちゃんなんて敵じゃないねwwww」
にこ「それはどうかしらね。はい。私はこれよ」
目の前には赤に染まったら料理が置かれていた。
真姫「麻婆豆腐ね」
にこ「正解、ご飯も用意してあるけど、最初はこれだけで食べてみて」
にこちゃんに言われるがままに蓮華で麻婆豆腐を掬う。…匂いを嗅いだだかで辛さが体の芯まで伝わってくる。
熱々にあったまったそれを口へと運ぶ。
真姫「……!」
辛い!ただひたすら辛い!が、しかし、辛さの中に爆発的な旨味が潜んでいる。鼻の奥をスーッと抜けるようなこの香りはなんだろう
にこ「花山椒(ホアジャオ)ね。中国で多様される香辛料の1つよ。これを入れるだけで格段と麻婆豆腐は美味しくなるわ」
真姫「なるほどね」
にこ「さて、お待ちかねの白米よ」
そういうと目の前に照りに照っているピカピカの炊きたての白米が置かれた。これを激辛麻婆豆腐と一緒に食べる…そんなの…
美味しいに決まってるじゃない!
にこちゃんの麻婆豆腐を食べ終わる。全身から汗が吹き出るくらい辛かったけど、それ以上に旨さが勝って手が止まらなくなっていた。
さて判決の時間だ。
凛「にこちゃんは麻婆豆腐?ふーん。美味しそうだけど凛のには敵わないかな」
にこ「なに言ってるのよ!市販の麺になんか負けるわけないでしょ!」
まあこれは満場一致で決まりだと思う。
真姫「第2試合凛vs.にこ。より美味しかったのは!」
真姫「にこの麻婆豆腐ね!」
凛「そ…そんな…この凛が…負けた…?」
にこ「逆になんで勝てると思ったのよ」
凛「うわあん!ひどいにゃ!インチキにゃー!裏工作にゃ!」
凛はそう言うと走りながら廊下へ走り出した行った
カレーパン
米スムージー
穂乃果「花陽ちゃん!負けないよ~!」
花陽「は、はい!私も頑張ります!」
ほのぼのした感じで始まった第3回戦。
printemps同士での対決となったのだけれど、一体どうなるのだろうか。
花陽は真っ先に米を研ぎ始めた。やはりお米が主体なのだろうか。
一方穂乃果は小麦粉を練っている。こちらも自身の最大の武器であるパンで挑むというのか。
ーーー…ってあれ?なんか私実況者っぽくない?
家庭科室内にカレーの匂いが立ち込める。
花陽はカレーライスにしたのだろうか。
なんて思ってた矢先にやって来たのは穂乃果だった。
穂乃果「えへへ、私が先行だね!」
ニヤリとしたような表情で穂乃果が持って来たのは。
真姫「…カレーパンね」
穂乃果「うん!」
まさかカレーの匂いが花陽の方じゃなくて穂乃果から来るとは…。
穂乃果「冷めないうちに食べてねっ!」
真姫「ええ、いただきます」
軽く手を合わせ、カレーパンを掴む。どっしりとした重みは揚げパンならではの感覚だ。
こんがりと綺麗に揚がっているパンに口を付ける。
その瞬間中からこれほどまでか!と言うほどにカレーの香りが溢れ出て来た。
まるでカレーの爆弾のようだ。
花陽「…はっ、カレーのいい匂いがします…」
花陽のそんな声が聞こえる。私はカレーパンの中枢部まで一口でかぶりついた。
しっとりとしたパンの食感にサクサクの衣がベストマッチしている。それでいてカレーも強すぎず、弱すぎのパンチでまさにこのパン1つで本場インドを体験できるようだ
真姫「ご馳走様でした。」
穂乃果「お粗末様でした」
…これはなかなか高評価だわ
花陽「真姫ちゃん…お腹は大丈夫?痛くない?」
真姫「ええ、不思議とまだ、全然食べられるわ」
私のそんな強がりと交換に持って来たのは白い液体のよくわからないものだった。
真姫「なに?これ」
花陽「お米スムージーですっ!」
お米スムージー…?あぁ、確かSONNY DAY SONG歌った時に出した出店のメニューにあったわね…
花陽「花陽の自信作ですっ!是非食べてください!」
正直美味しいのかわからないけど物は試し。食べてみる。
真姫「頂きます。」
食事ばかり続いていたの正直言うとこの様な液状のものは嬉しい。
そう感じつつ、米スムージーを口に含む。
真姫「…案外甘いのね?」
花陽「そうなんです!お米は甘いので、スムージーにしたリンゴやバナナともよく合うんです!食物繊維とかたくさん取れて健康にもいいんです!」
…なるほど、お米の栄養と果物の栄養が合わさって健康にもいいってわけね。
それでいてこの仄かな甘味。お米の風味。朝に今まで食べた食べ物を全て消化してくれるように体を癒してくれる気がする。
真姫「ご馳走様でした。」
…さて、判決の時間ね…
穂乃果「花陽ちゃんのは、お米スムージー?美味しそうだね!今度穂乃果にも作ってよ!」
花陽「もちろんですっ!穂乃果ちゃんのカレーパンも今度食べさせてくださいね♪」
2人は仲睦まじく話している。
正直今回の対決は本当に同レベルだ。私に決められるだろうか。
※決められないので安価で勝者を、決めます。
安価>>31から>>33の間で多かった方の勝ちとします。美味しかった方の名前を書き込んでください。
米スムージー意外と美味いよね
カレーパン
真姫「…どうやら判定が出たみたいね」
穂乃果「いやいや!審査員真姫ちゃんしかいないじゃんっ!」
真姫「穂乃果…その答えはナンセンスね…75点よ」
穂乃果「なんか点数つけられたんだけど…」
花陽は緊張からか全く喋ってないわね…
全く、発表するこっちも緊張するのに。
真姫「第3試合穂乃果vs.花陽。より美味しかったのは…」
真姫「穂乃果のカレーパン!」
…花陽…ごめんね
花陽「えへへ、負けちゃいました…でも穂乃果ちやのカレーパン美味しそうだったし…しょうがないのかな」
真姫「そんなことないわ。貴方の作ったお米スムージーも凄く美味しかったわよ」
私が慰めると花陽はくしゃっと、笑顔を見せて
花陽「ありがとう、真姫ちゃん」
と、花の様に笑った
とん汁
ボルシチ
海未「ロシアかぶれのポンコツJKには負けませんよ」
絵里「ひ、酷くない?」
1回戦最終試合。口喧嘩ではやや海未が優勢のようね。ただこういう場合勝つのは大体弱そうな方なのだけれど…
2人がそれぞれ調理に取り掛かる。
絵里はまあ恐らくボルシチか何かだと思う。
海未は…なんだろう?やっぱり日本料理かな?
調理開始から30分ほど経過した。
私の鼻に西洋を、感じさせる匂いが通った。
…どうやら先に完成したのは絵里のようだ。
絵里「お待たせ。真姫。私が先に出させてもらうわ」
そう言って右手のお皿をサーブされ、私の目の前に現れたのは、深紅色に染まったスープ…やはり
真姫「やはり、ボルシチを作ったのね」
絵里「ハラショー!ボルシチ知ってるのね!」
真姫「別にそれくらい知ってるわよ…じゃあ頂くわね。」
絵里「ふふ、どうぞ」
深い紅色にスプーンを落とす。そういえばなんで紅いのだろう?トマトを、使ったのか?などと、軽い想像をしながら口へと運ぶ。
真姫「…美味しい」
思わず口から漏れてしまった。
しかし紅の正体がわからない。しかも想像している以上に甘味が、深かった。
絵里「テーブルビーツよ。ビートルートとも言うわね。まあ蕪に似てるから赤カブなんて言われることもあるけれど、実はニンジンとかスイートコーンよりも糖分を多く含んでるみたいね」
真姫「…そう」
私が知りたかった事を見透かしているかのように絵里が説明した。3年生はなんでもお見通しなのか。
さていよいよメインである具材に目を移す。
ボルシチと言えば定番と言われる具材は決まってないと言われており、各地各家庭で様々な食材が使われているらしい。
今回入っているのは…恐らく牛肉?それと…ズッキーニ、その他諸々って感じか。
ズッキーニにスプーンを伸ばす。
…うん、ズッキーニ独特の雰囲気と甘めのスープがマッチしてこれは美味しい…。
続いて牛肉を口へと運ぶ。
真姫「…口に入れた瞬間に…溶けた…」
柔らかすぎてすぐに溶けてしまった。口に残ったのは濃厚な牛の旨味だけだった。
絵里「所謂牛テールって部位ね。」
牛テール…なるほど、これは美味しいわ。
そんな感じで絵里のボルシチを食し終わった。
真姫「ご馳走様でした。」
海未「なるほど、たしかに料理の腕前は高くあるようですね。しかし、私の料理を見て正気を保っていられるでしょうか?」
…どうしたの海未。どうしたのそのキャラ。
完全に悪キャラになってるわよ…
海未「ふふふ、さあ召し上がれ。」
差し出されたのは、1つの椀だった。
海未「さあ早く開けてください。さあ早く!」
真姫「わ、わかってるわよ。なにそんな焦ってるのよ…」
海未に急かされるままに椀の蓋を取る。
ふわあっと立ち上がる湯気と共に味噌の風味と出汁の風味が顔面を直撃した。
真姫「豚汁…ね」
日本の一般家庭における一般的な味噌汁って感じだけど…どうかしら。
椀に口を付け一口汁を飲む。
…!!!
海未「…どうですか真姫。美味しいですよね?美味しいに決まってますよね?!いいや貴方は美味しいとしか言えないはずです!!!!!」
海未はどこか壊れてしまっているようだ…
しかし、なんだろう…味噌汁に余計な濁りの様な味がする。これは…
真姫「まさか…海未」
海未「ご名答です!貴方の好きなトマトをたっぷり入れたんです!これで私の勝ちは確実だ!あはっ」
絵里「この…っ外道が…!」
なにこの展開。今まで普通にやってきたでしょ。
なにこのバトル要素…これじゃまるで食◯のソー◯じゃない…
私は椀を置いた
真姫「ご馳走様でした」
海未「絵里!残念ですがここで敗れてもらいます!」
絵里「海未!貴方どうしちゃったのよ!」
真姫「判定を出すわ!静かにして」
…海未は恐らくもう戻ってこない。
さよなら海未。Forever海未。
真姫「第4回戦。海未vs.絵里!より美味しかったのは…」
真姫「絵里のボルシチね!」
…海未が膝から崩れ落ちていくのをただ眺めることしか出来なかった。
海未「そんな!どうしてです!私は確実に勝つ方法を編み出した!それがどうして負けると言うんです!」
真姫「海未…貴女の料理は料理とは言えないわ。勝ちにこだわるあまり審査員の好きな食べ物を合うはずのない料理に入れて、貴方は失敗したのよ。」
海未「そんな…」
真姫「一体何が貴方をそうさせると言うの。この大会でそこまでして勝って何があると言うの!」
海未「優勝商品が…どうしても…欲しかったんです。」
優勝商品?そういえば大会が始まる前ーー
ーーーーー遡ること4時間前
凛「まあどうせやるなら優勝商品でもほしいにゃ」
希「いいねー!それ!なににする?」
穂乃果「でも商品になる様なものはここに置いてないし…」
絵里「…ここにブラジャーが置いてあるわ」
8人「?!?!」
絵里「そう…これは「巨乳に見えるブラジャー」よ」
にこ「な、なんでそんな物がぶしつにあるにこ」
絵里「作者の都合ね」
ワイワイガヤガヤーーーー………
海未「……」
ーーーーーー時は現在
真姫「あなた…まさかっ」
海未「そうです!巨乳に見えるブラジャー!あれさえあれば!!!私は!!!完璧になるはずだったんです…!そして!穂乃果に完璧になった私で告白するはずだったんです!」
海未の口から漏れた衝撃の言葉に海未以外の8人全員が声を出して驚く。
海未「あぁ…穂乃果…ごめんなさい…」
座り込み泣いて謝る海未の元へ1人の少女が足を運ぶ…
穂乃果「海未ちゃん。顔を上げて?」ニコ
海未「穂乃果…?ダメです。私は勝つために卑怯な手を使ったど淫乱女なんです!こんな私を許してはいけません!」
穂乃果「許すよ!!!!!許すに決まってるじゃん!!!!」
穂乃果は大声で答える。
穂乃果「だって海未ちゃん。私のためにやってくれたんでしょ?私とっても嬉しかったよ。」
海未「穂乃果…」
穂乃果「でもね海未ちゃん。私はどんな海未ちゃんでも心の底から好きだよ。例え巨乳じゃなくなって、にこちゃんみたいな胸だって…」
にこ「おい」
穂乃果「それでも海未ちゃんは海未ちゃんじゃん!大和撫子でμ’sのみんなの事をいつも考えてくれてる優しい海未ちゃんでしょ!?違う?!」
海未「…うぅぅ…穂乃果ぁ…ありがとうございますぅ…うわあああん」
穂乃果は何も言わずに海未を抱きしめた。
教室内には海未の泣き声がワンワンと響いた。
第4試合終了。
第一回戦結果
ことりvs.希
勝者ことり
凛vs.にこ
勝者にこ
穂乃果vs.花陽
勝者穂乃果
海未vs.絵里
勝者絵里
第二回戦が、始まる
とはいえ二回戦をやると長くなってしまうので割愛
二回戦の結果をコンマ判定で決めます。
ことりvs.にこ
>>49
穂乃果vs.絵里
>>50
コンマ0-49でことり、穂乃果が勝利
50-99でにこ、絵里が勝利
ほい
a
【決勝戦】
二回戦も激闘だったけど無事に終わりついにμ’sお料理大会の決勝者2人が輩出された。
穂乃果「ま、まさか私がここまで来れると思ってなかったな…あはは」
にこ「ことりは手強かったけど、まぁ私からしたら余裕ね」
自分なんかが決勝にまで来てよかったのかと少し不安な穂乃果に対し、いつも通りのテンションで会話するにこちゃん。
これはにこちゃんが優勢かな。
穂乃果「でも海未ちゃんの為にも負けられないよっ!」
にこ「海未には悪いけど優勝して巨乳になるのはこの私よ」
…2人とも何を目的として頑張っているのだろう
私からしたら不安だけが残る中最終戦
穂乃果vs.にこが開始した
焼きそばパン
吉野汁
2人がそれぞれ調理に取り掛かっている。
穂乃果は…一回戦二回戦と同じパン料理で勝負するつもりらしい。なんとも穂乃果らしいというか…
一方にこちゃんは…魚…?を茹でているみたいね。
何が出来るのかしら。
~1時間後~
にこ「完成よ。先に私が出すわ」
そう言って自信ありげに私に料理を提供した。
これは…
真姫「これは…椀物ね」
そう、一回戦の海未と同様に椀で勝負して来たのだ。
今まで中華だったのだが、まさか日本料理も出来るとは、さすがにこちゃん。恐るべし。
にこ「冷めないうちに食べなさいよ」
そう言われ私は蓋に手を伸ばす。
開けると上品な香りが辺り一面を包み込んだ。
真姫「なるほど…澄まし汁ね」
にこ「ちょっと違うわね。確かに澄まし汁ではあるんだけど、にこのは葛粉を入れてとろみをつけ、より口当たりを滑らかにした[吉野汁]よ」
真姫「吉野汁…」
確か葛の主産地が奈良県吉野である所から、その名前が付けられたらしい…非常に興味深い逸品だ。
真姫「それでは、頂きます。」
一口汁を飲もうと椀に口を付けようとする。
すると顔に極限まで研ぎ澄まされた上品な香りがこれでもかと、直撃する。
この瞬間だけ昔の大貴族にでもなれたような気分だ。
すすす…と音を立て汁を飲む。
透明な色からは想像も出来ない味だった。
まるで海の中の旨味がこれ1つに凝縮されているみたいだ。
にこ「出汁には贅沢だけど、海鮮のハマグリ、鯛、蟹、海老、その他諸々を使ったわ。もちろんそれぞれの風味を壊さないように出汁を取るのも工夫が必要だけどね」
…確かに…目を閉じれば口の中には今挙げられたいくつかの魚介の旨味が広がっている。
続いて、具に箸を移す。
魚のようだけれど…
掴んだだけでほろっと崩れ落ちてしまいそうなほど、上質で、それでいて歯応えも感じさせそうな身の魚。
好奇心が止まらなくなり、なんの魚か聞く前に口に入れた。
その瞬間一口だけとは思えない魚の濃厚な旨味が口に押し寄せた。なるほど。今日は大漁だ。
にこ「それはシロクラベラね」
聞いたことない。なんでそんな魚知っているのだろう。
にこ「沖縄三大高級魚の1つね。ベラの仲間なんだけも、その中でもとびきり身の、締りが良く上質で、癖のない魚よ。身が大きければ大きいほど美味しいとされてるわ」
なるほど…鯛やタラかと思っていたけれど、これは納得だ。
真姫「ご馳走様でした」
にこちゃんの品を一通り食べ終わった。
穂乃果「にこちゃんの料理美味しそうだったね…でも、負けないよ!」
穂乃果は得意技の[ファイトだよっ!]を繰り出さんとばかりの元気で私の元へ来た。
どうやら穂乃果も出来たみたいだ。
穂乃果「頑張って作ったんだ!食べてみて!」
そういって、私の前に皿を差し出した。
やっぱりパンね
真姫「焼きそばパンね。今や日本中のお昼を支えていると言っても過言ではないくらいに普及したパン。中々楽しみね。」
穂乃果「えへへ、ほら!食べてみて!」
真姫「ええ、頂きます。」
パンに手を伸ばす。
真姫「あつっ!」
穂乃果「あっ大丈夫?!焼き立てだから熱いに決まってるよっ…」
おろおろと穂乃果が慌て出す。
真姫「確かにそうね、私が悪かったわ」
今度は気をつけてパンを掴み、パンの部分を頬張る。
真姫「!!!」
焼き立てだからか、小麦の香りが凄くする。
まるでアメリカの小麦畑の中に一人でいるみたい。
それでいて外は香ばしく焼けており、中はふわっと綺麗に仕上がっている。
コンビニや購買の焼きそばパンを想像したので、これにはすごく驚いた。比にならない。
出来立てはこうも美味しいものなのか。
穂乃果「実は家でも結構パン作りするんだよね。それでいつのまにか上手になっちゃった♪」
そんなレベルでは無いくらい上手に焼けてる。
プロレベルだ…
続いて焼きそばと共に頬張る。
体に電流が走ったような感覚にとらわれた。
真姫「お、美味しい…!」
卵パン。カレーパン。サンドウィッチ。沢山のパンがあるけれど、ここまでパンと合うのは流石焼きそば…
焼きそばの塩っぱさとパンの仄かな甘味。
穂乃果だけに…?
炭水化物のオンパレードだけれど、そんなの気にする暇もなく完食した。
真姫「ご馳走様でした。」
こうして無事に決勝戦の二品を食べ終わった
正直アイドルとは思えないくらいにレベルの高い戦いだった。こんな事が出来たとは。
にこ「…」
穂乃果「…」
二人はもはや緊張からか全く喋らない。
そんなに見つめられたら私だって緊張してくるわ
真姫「さて、いよいよ判定ね」
安価>>60から>>65の間で多かった方の方とします。
皆さんは審査員です。
美味しそうな方の名前を票として書いてください。
焼きそばパン
穂乃果
真姫「μ’sお料理大会決勝戦矢澤にこvs.高坂穂乃果!優勝は…」
真姫「高坂穂乃果の焼きそばパン!」
穂乃果「や、やった!!!私が優勝?!」
にこ「そんな…私が負けるなんて」
…にこちゃんの料理は凄く美味しかったわ。
今度家のシェフにも作らせたくらい。
側から見れば穂乃果の焼きそばパンなんてなんて事ない料理かもしれない。
それでも私は穂乃果の作ったこの焼きそばパンから愛情みたいな物が感じ取れた。
料理は味はもちろんだけれど、食べる人からしたら作った人の気持ちがわかる料理ってのはこれ以上ないくらい美味しいものだと思う。
にこ「穂乃果!!!」
穂乃果「うぇえ、なににこちゃん」
にこ「いい勝負だったわ」
穂乃果「…!!」
二人は熱い握手を交わしていた。
μ’sお料理大会
優勝。高坂穂乃果。
これにて物語は終わりです。
需要があれば大会後の雰囲気書きます。
それでは一旦お疲れ様でした。
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