悟飯「破壊神?」ビルス「超サイヤ人4?」 (21)
悟飯(父さんが地球から居なくなって…もう5年が経つ)
悟飯(まだ一度も家に帰ってきていない)
悟飯(父さんが他の惑星に何年間も滞在したり、何度か死んでしばらく会えないという状況は今までも散々経験していたが)
悟飯(ここまで期間が空いているにも関わらず音沙汰なしという状況は今回が初めてだ)
悟飯(気分屋なあの人だ。どうせすぐふらっと帰ってくるとは思うけど…)
悟飯「お父さん…今何してるのかなぁ」
パン「パパ!学校行ってくるね」ガチャ
悟飯「お、頑張ってきなよー」バタン
悟飯「そうだな…パンも高校生だしまずはそっち大優先だよな」
悟飯「軽く運動してから学校行こっと」
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ビルス「ふぁぁ…」
ビルス「眠い」ゴシゴシ…
ウィス「寝たければ寝れば良い話ではありませんか」
ビルス「それが出来りゃ苦労しないよ」
ビルス「ついこの間新しいお目付役が出てきたろう」
ビルス「最低限の仕事はせんとあのモヒカンにチクられるし」
ウィス「モヒカンじゃなくてシンさんですよ」
ビルス「別にどっちも変わらないだろう!」
ウィス「む…そうでしょうかねぇ」
ビルス「はぁ~~、憂鬱だ」
ウィス(ここの所ビルス様のご機嫌がよろしくありませんね…)
ウィス(ま…あんな事があった直後では仕方ありませんが、折角起きているのですからせめて外出位はして欲しいものですが…)
ウィス「あ、そうだ!ビルス様」
ビルス「何!?」
ウィス「この際だから我々も行ってみましょうよ!」
ビルス「何処に!?」
ウィス「地球!!!」
悟天「ブルマさんの誕生日パーティー?」
トランクス「ああ。悟天も来るか?」
悟天「勿論!ブルマさんには色々お世話になってるしね」
トランクス「どうだ?悟飯さんやパンちゃんも来れそうか?」
悟天「うーん…パンちゃんは相変わらず暇してそうだけど」
悟天「兄ちゃんはどうだろ、スケジュールキッツキツにしてそうだしなぁ」
トランクス「まぁ無理強いはしないけどな」
トランクス「ただその…出来ればお前ん家の人達には出来るだけ出席して欲しいんだよな」
悟天「どうして?」
トランクス「最近母さん…悟空さんに会いたがってて」
トランクス「もういつ死ぬか分からないけど、せめてもう一度悟空さんとお話ししたいんだと」
悟天「まだブルマさんそこまで歳行ってないし心配無いと思うけどなぁ」
トランクス「悟空さんとの出会いあってこそ俺達との出会いだからな」
トランクス「相当思い入れがあるんだろうな」
トランクス「だから悟天、出来ればチチさんや牛魔王さんも呼んで欲しい」
トランクス「お前らと話せば少しは気が楽になると思う」
悟天「OK。交渉してみるよ」
悟天「って訳なんだけどさ」
悟飯「1週間後か…」
悟飯「参ったな…その日研究協議会なんだよ」
悟天「そ、そっか…残念」
悟飯「そうだなぁ…キャンセルするしかないなぁ」ピピピ…
悟天「……え、キャンセル?」プルル
悟飯「あ、はい!孫悟飯ですけども…」
悟飯「ええ、来週の…欠席したいのですが…」
悟飯「…はい、はい!分かりました!」
悟天「に、兄ちゃん?」
悟飯「ちょっと叱られたけど、何とか成功~」
悟天「よ、良かったの?大事な用事取り止めにしちゃって…」
悟飯「いいよいいよ。カプセルコーポレーション絡みの事言っとけば大体は通るし」
悟飯「ベジータさんやトランクス君にもロクに挨拶行けてないから丁度いい機会だよ」
悟天「何というか…色々凄いな、学者って」
悟飯「少しは僕を見習ってお前もバイトじゃなくて安定した職に就きなよ…」
悟天「僕を見習ってとか言う人初めて見たよ」
悟飯「論点ずらすな!」
悟天「はぃぃ!」ダダッ…
悟飯「あっこら……逃げやがった」
悟飯「……お父さん、早く戻ってきてよ…」
悟飯「帰って来る前に皆居なくなっちゃうよ?」
ベジータ「はっ!!」シャッ
「?」ウィンウィン…
ベジータ「こっちだ!!」
ガッ
ドッ
バギィッ!!
「…ー……ッ」ピシピシ…
ボンボンッ
ベジータ「…ふぅ」
ベジータ(20体用意した割には手応えを感じられなかったな…)
ベジータ(8000Gでも駄目か…ブルマに頼んで1万に変えてもらおう)
ベジータ「ん」ピピッ
ブルマ<ベジータ!ご飯出来たわよ!
ベジータ「ああ!すぐ行く!」ピッ
ベジータ「夕飯食べる前に一風呂浴びようかと思ったがそんな場合じゃ無さそうだな」
ベジータ「冷める前に早く行ってやらんと…」ヌギヌギ…
界王<おいベジータ、ベジータ!
ベジータ「…界王?界王、なのか!?」
界王<ああ。久々に声掛けるから誰なのか、忘れとらんか心配だったが杞憂だったみたいだのう
ベジータ「珍しいな…貴様が俺に用とは」
ベジータ「まさかカカロットについてか?」
界王<いいや。今回は悟空に関する話ではない
ベジータ「そうか…」
界王<界王神様から聞いた話だが、数日後…破壊神がそちらの地球にやってくるらしい
ベジータ「破壊神?何だそのふざけた名前の野郎は」
界王<ワシも詳しい情報までは知らんがこの宇宙のバランスを保つ為に存在する神で、その気になれば宇宙そのものを破壊する事も出来る恐ろしい者らしい
ベジータ「……界王、今自分でおかしな事を言ってると分かって俺に話しているんだろうな?」
ベジータ「何故宇宙の均衡を保つ奴ってのが破壊神なんだ!意味が分からんわ!!」
界王<そ、そんな話されても…
界王<とにかくだ!破壊神の強さは超一神龍に匹敵すると言っていいだろう…
ベジータ「…!?邪悪龍レベルか」
界王<呉々も下手な真似はするんじゃないぞ…
界王<お前の星のみならず太陽系ごと破壊されかねんからな…
フッ
ベジータ「…」
ベジータ(破壊神だか何だか知らんが、だからどうしたと言うんだ)
ベジータ(俺だってこの5年間ただ生温い湯に浸かっていた訳では無い!)
ベジータ(邪悪龍だろうと神だろうと俺様が居る限り家族を傷つけるような真似はさせん…)ググッ
ベジータ「絶対にだ…!」スタスタ…
キビト神「大丈夫ですかね…悟飯さん達」
老界王神「ん?何がじゃ」
キビト神「破壊神の事ですよ。一応界王さんにも予め伝えてはおきましたが…」
キビト神「万が一ビルスがヘソを曲げたりでもしたら…」
老界王神「心配性だのぉ…シンは」
老界王神「平気平気。今回に関してはそんな事起こる訳なかろう」
キビト神「な、何故そうキッパリと…」
老界王神「上が上じゃしのぉ…もし本当にそんな事起こるとしたら首絞まるのビルスの方じゃぞ」
老界王神「そこまで焦る必要も無いぞい」
キビト神「そ、そうなのでしょうか…」
老界王神「そうって言ったらそうなの!」
キビト神「……本当に大丈夫なのかなぁ」
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