【ガルパン】プリンセス オブ ダークネス (18)

【ガルパン】プリンセス オブ ダークネス

桃「西住、お前が転校しろーーー!」

こうして西住みほの転校が決まった。


愛里寿「……ばか?」




※機動戦艦ナデシコのパロ
 キャラ崩壊注意
 最終章のネタバレなし

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西住みほが居なくなって数週間


優花里「みなさん!幽霊戦車の噂知っていますか?」

沙織「なにそれ?」

麻子「そんな話しなくていい」

華「興味あります!」

優花里「タンカスロンっていう競技での話なんですが。なんでも巨大な装甲を付けた黒い戦車がいきなり表れては勝利をもぎ取っていくとか」

麻子「怪談ではないのか」ホッ

沙織「巨大装甲って。ルール違反じゃないわけ?」

優花里「はい。タンカスロンは改造アリですから。なんでも黒百合……ああ、その幽霊戦車は通称"黒百合"って呼ばれてるんですが、どうにもⅣ号がベースらしいという話でして」

華「それって……?」

優花里「はい。装甲がマウス並に追加されてて原型を留めていないらしいので、明言はできませんけど」

沙織「会いに行ってみよう」

麻子「ああ」

華「はい!」

優花里「(西住殿……)」

愛里寿「私も一緒に行くわ」

優花里「島田殿も?」

愛里寿「ええ。だって、みほさんは……」

愛里寿「…………」

華「愛里寿さん……」

沙織「よーし、じゃあみんなで行こっ!」

タンカスロン試合会場


ドンドンドン キュラキュラキュラ ドォーン

麻子「うおっ、タンカスロンの試合っていうのはこんなに荒々しいのか」

華「観客席もないんですね」

優花里「ええ。それにしても武部殿と島田殿とはぐれてしまいましたね」

麻子「向こうの方探してみよう」スタスタ

ガサガサッ

麻子「戦車!?」

???「麻子さん!右に飛べっ!」

麻子「っ!」バッ

キュラキュラキュラ ドッガッーァーン

華「あ、危ない所でしたね」

優花里「観客もここまで入ることは、ほぼないですから……。選手の方も気づかなかったんでしょう」

麻子「ああ、あの声がなければヤバかった」

華「どなただったんでしょうか……?」

………………
………


愛里寿「みほさん、居ないの……?」

沙織「…………。とりあえずみんなと合流しよっか!ね?」

愛里寿「うん」

???「…………」テクテク

沙織「あれ……?あの、帽子を目深にかぶってる子って」

愛里寿「!」

沙織「みぽりん!?」

???「…………」ピタリ

愛里寿「偵察……ですか?」

みほ「……ああ」

愛里寿「どうして教えてくれなかったの、戦車を続けてるって」

みほ「……………………教える必要がなかったから」

愛里寿「そう……」

沙織「なんていうこと言うのみぽりん!謝って!この子は、本当は……」


ドーォーン ドンドンドー シュポ

沙織「何!?」

みほ「まだ試合は続いている。君たちは逃げるんだ」

沙織「逃げろって言われても……」

愛里寿「どうしたら?」

ガラガラガラッ

ダージリン「とうっ!さあ、私のチャーチルにお乗りになって?」

愛里寿「え?」

沙織「どこから現れたの!?」

みほ「グロリアーナ式ガケくだり」

愛里寿・沙織「!?」

ダージリン「さあ、お早く!」

………………
………


ダージリン「ここまで来れば安全ね」

愛里寿「ありがとう」

ダージリン「私も、色々と聞きたいことはあるけれど、今は貴方たちだけにしてあげるわ」

沙織「ダージリンさん……」

ダージリン「それでは御機嫌よう」キュラキュラ

愛里寿・沙織「(メチャクチャ紅茶かけられた……)」

みほ「愛里寿ちゃん。キミに受け取って欲しいものがある」スッ

愛里寿「(これは全校生徒の簡単な覚書と、戦車道メンバーの詳細な情報を書いた手帳……)」

愛里寿「こんなの、受け取れない。これはみほさんが大洗に戻ったときに必要なものだわ」

みほ「キミの知ってるニシズミ・ミホはもう居ない。だから彼女が大洗女子学園の隊長だった証しを受け取って欲しいんだ」

愛里寿「それって、格好付けてる」

みほ「違うんだよ愛里寿ちゃん。新しい学校で、滅茶苦茶タンカスロンやらされてね。それからなんだよ」

みほ「特に作戦がね。感情が昂ぶると町だって燃やすんだ。マンガだろ?」

みほ「もう、キミと戦車道はできない……」

さらに数週間後、大洗


みほ「大洗にタンカスロンの試合を申し込みたい」

杏「いいよー。西住ちゃんのお願いだし」

桃「ふん、こちらは8輌全員でかかるがいいのか?」

愛里寿「いえ、私たちあんこうチームは別チームとして出させて頂きます」

沙織「カール使っちゃうんだから!」

桃「勝手にしろ」

みほ「…………」

数日後、某所


ミカ「こんなことに意味があるとは思えないけどね」ポロロン

みほ「やれることは何だってやるさ」

ミカ「そうかい。ついさっき黒森峰、グロリアーナ、サンダース、アンツィオ、プラウダ、知波単が合流したよ」

みほ「勝ったな」フッ

試合当日

西住チーム ズラァー
大洗チーム ポツン


杏「あちゃあ~。西住ちゃん本気だねぇ~」

桃「…………」

柚子「どうするの桃ちゃん?」

桃「しょ、しょ、勝機は、ある」カタカタ

杏「いやあ、ないっしょ」

愛里寿「みほさん。大洗6輌はこちらで引き受けます。もっとも、彼女たちにあまり戦意はありませんが」


みほ「…………」キュラキュラ

杏「ん?西住ちゃんが誘って来てるね」

柚子「ノりますか?」

杏「そだねえ」キュラキュラ

みほ「…………」ピタリ

杏「お、一騎打ちか」

桃「よーし!よし!これならば勝ちは見える!受けて立つ!」

柚子「ホントかなあ……」

みほ「勝負だ……!」


~~~~~~~~~

ダージリン「本気の戦い。討たせていただくわ」

ドーォーン シュポ

梓「降参!降参って言ってるじゃないですかー!」

あや「戦意はないって知ってるはずなのに……むごい」

~~~~~~~~~

桃「マウスの攻略法はお前が教えてくれた!下にもぐりこんで、討つ!」

柚子「本気で言ってる?」

杏「死にはしないっしょ……たぶん」


キュラキュラキュラ

キュラキュラキュラキュラキュラ!

桃「貰った!」

ガリガリガリガリガリガリ

ブチッ!!!!!

桃「見事……」ガハッ

柚子「…………」

杏「…………」


みほ「ハァー……ハァー……」



巨大装甲が付けられたⅣ号とともに、西住みほはどこかへ去った。


沙織「みぽりんはどこ行っちゃったの?」

桃「……分からん」

杏「転校先の情報がいつの間にか抹消されててねえ……。何も分からないんだ。ごめん」

華「そんな!でしたら、みほさんはこれからどうするんですか!?」

愛里寿「帰ってくるわ。帰って来なかったら追いかけるまで。あの人は、大切な人だから」

TV版のハッピーエンドからの劇場版の廃校決定!?という流れにナデシコ感を感じたので。
内容が雑で申し訳ないです。

ガルパンはなんだかんだハッピーエンドで良かったです。

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