奏「でも誰かきたら……」

鳴りだした予感のベル

奏「でも食べたいし……」

降りたい この環状線
(思考のループ)

奏「……食べちゃえ」

奏「……」ﾓｯｷｭﾓｯｷｭ

奏「おいしい……」

ｶﾞﾁｬ

楓「プリン～♪プリン～♪」

奏「あ」

楓「え」

奏「え、いや、あの、その、違うんです。これはその……」

アリバイを三度ペンでなそれば

楓「いいわよ」

奏「え？」

楓「そのかわり、飲みに付いてきてもらうおうかしら」ﾆｺｯ

奏(口調や表情はいつも通りだけどオーラが怖い！)

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ﾃｸﾃｸ

奏(会話もないし、やけに静かね……)

静まってく大都会

奏(このあたりはネオンが綺麗ね……)

楓「どこの飲み屋さんにしようかしら……」

特別な夜のサイン

楓「今日はここにしましょうか。奏ちゃん、今日はよろしくね」

奏「はい……」

奏(今日は帰れなさそうね……)

明日にならない場所まで行こうよ

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数時間後

奏「そろそろいい時間だし、帰りませんか？」

ｶﾞｼｨ

楓「ダメ♪勝手に私のプリンを食べたんだし、とことん付き合ってもらいます♪」

奏(家には連絡しとこう……)

君がもしその手を離したらすぐにいなくなるから

奏(どうしたものかしら……)ﾋﾟｺ-ﾝ

奏(楓さんを酔いつぶせば解散になるのでは？)

奏「ささ、楓さん。お酌しますよ」

楓「あら、急にどうしたの？お願いします」

手錠の鍵を探して　捕まえて

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奏(以前手はガッチリ握られたまま……帰るには酔い潰すしかない！)

もしその手を離したら
すぐにいなくなるから

奏「ささっ、どうぞどうぞ」ﾄﾎﾟﾄﾎﾟ

楓「奏ちゃん見たいな綺麗な子にお酌してもらうと一段とお酒がおいしいわ」

楓(酔いつぶそうという魂胆でしょうけどそうはいきませんよ！)

手錠に鍵をかけて 今夜今夜今夜

ﾄﾎﾟﾄﾎﾟ
ｺﾞｸｺﾞｸ
ﾄﾎﾟﾄﾎﾟ
ｺﾞｸｺﾞｸ

私だけにそのメロデイ
耳元で奏でてよ

聴かせて ほら 今夜今夜今夜

奏「どうぞどうぞ」ﾄﾎﾟﾄﾎﾞ

楓「ありがとう」ｺﾞｸｺﾞﾂ

奏(こんなに飲んでるのにまるで潰れる気配がない……！)ｸﾞﾇﾇ

楓「私が酔い潰れないのが不思議な顔をしてますね？」

奏「どうしてそれを……！」

楓「私が並大抵のお酒で酔うわけないじゃないですか」

奏「くっ！」

奏(こうなったら時間よ止まれ！そのうちに逃げる！)

時を止めて 今夜今夜今夜