モバP「アイドル達を――倒すッ!!!」 (18)
ちひろ「は? 今何て……」
P「聞こえませんでしたか? 俺は―アイドル達を倒しますッ!!!」
ちひろ「……」
ちひろ「あのPさん……最近忙しいですけど……今日で何徹目ですか?」
P「35徹」
ちひろ「あぁ……」
P「俺、思ったんです。アイドル達のプロデュース、めっちゃ順調ですよね」
ちひろ「そ、そうですね。順調も順調、イベントやらライブ、全部成功してますね」
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P「ええ、順調……順調なんですよ。順調すぎる……それがダメ……っ!」
P「失敗……失敗を経験していないんです……! うまく行きすぎてる……!」
P「だから与えてあげないと……敗北……! 敗北を……!」
ちひろ「はぁ……確かに、敗北から得られるものは多いと言いますね」
P「だから俺が直々に! あいつらに敗北を教えてやるんです! ウフフ! 自ら! あいつらを負かせてやるんです!」
ちひろ「はぁ……」
P「敗北を知ったあいつらはきっと今よりも成長するはず! ええ、任せてください俺に! そう、試練ですこれは! この試練を乗り越えたとき、あいつらはまた一つアイドルとして輝けるはずッ! そう思いませんか!?」
ちひろ「そう……でしょうかぁ……? うーん……」
P「ハハッ!(高音) やっぱりちひろさんならそう言ってくれると思ってました! ウフフッ!」
ちひろ「いや、何も言ってませんが」
P「見える……見えます……今よりも成長したあいつらがキラキラと輝く光景が……スターライト……ウフフ……ゴーインゴーイン……ウィーアーザフレンズ……魔法をぶっかけて……イヒヒ……」
ちひろ「ラリってるんですか?」
P「ウヒヒッ!(返事)」
ちひろ「まぁ……Pさんが変なこと言うのは今更ですし、何やかんやうまく行ってますし、適当に頑張ってください」
ちひろ「くれぐれもアイドルのみんなに怪我をさせたりしないように」
P「かしこまりッ!」
P「では早速――勝負ですちひろさんッ!」
ちひろ「はぁ!? な、なんで私が……」
P「何言ってるんですか。俺にとってちひろさんはアイドルですよ。この事務所を支えてくれるアイドル……他のアイドルとは活動の場所が違いますけど、事務所にアイドルには違いありませんよ。いつもありがとうございませす、ちひろさん」
ちひろ「は、はぁ……どうも……。もう……ふふっ」クスクス
P「というわけで――死ねぇぇぇぇぇっ!!!」
ちひろ「切り替えの良さが病的過ぎる!?」
P「くらえッ!」シュババッ
ちひろ「くっ」
ちひろ(速・・避・・・無理! 受け止める・・・無事で!? できる!?否・・・死)
ちひろ(反撃が間に合わない! 仕方ない――)
ちひろ「30000イェーン課金ッ! 13連撃ッ!! ハァァァッ!!!」
ズバババババッ
P「ンギギイイイイイ!?」
P「つ、つよい……」バタリ
ちひろ「ふぅ……やれやれ。私に勝ちたかったら、今の3倍は課金して来て下さい」
P「くそう……くそう……!」
楓「~~♪」
P「楓さん! 勝負ですッ!」
楓「はい? しょうぶ? はぁ……分かりました。そのしょうぶ……しぶしぶ、受けましょう! ……今一つですね」
P「ですね」
楓「では……ダジャレで勝負です」
P「おっしゃぁ!!!」
楓「では私から。――そのしょうぶ、受けるのはしょうぶない、しょうばない、しょうがない……なんちゃって、うふふ♪」
P(よし相変わらずのクソダジャレ! 勝った!)
P「フッ」
P「よし、たまたま通りがかった幸子ッ! 判定ヨロ!」
幸子「はい!? たまたま通りがかったカワイイボクに何か!?」
P「ハァァァァッ!!!」
P「ダジャレを、言うのは――だしゃッ――誰じゃァァァァァ!」
幸子「よく分かりませんが、Pさんが噛んだので楓さんの勝ちで」
P「くそガァァァァ!!!!!」
楓「いえい♪」ダブルピース
愛梨「あ、プロデューサーさん♪」
P「はい勝負。愛梨勝負な! 負けないぜ!」
愛梨「へ? 勝負? よ、よく分からないですけど……しょ、勝負って聞くと、何だか体が熱くなってきますね!」
P「何で?」
愛梨「あふぅ……暑い暑い……脱いじゃおうっと」バサッ
P「おまっ……いいだろう! 脱衣勝負だ! かつて地元でヌーディストキングと呼ばれた俺に勝てるかっ!?」シュババッ
幸子「何かテンション高いPさんについてきましたけど……あわわ!? い、いったい何をしてるんですかっ!」
P「蒸・脱! フハハ! どうだ、一瞬で下着になったぞ!? 俺の勝ち――」
愛梨「やっぱり裸って気持ちいいですねー♪」スッポンポーン
P「……!」
P「ば、バカな……俺が一枚脱ぐ間に2枚、いやブラのホックを外す手間を考えたら……」
P「……参りました」スッ
愛梨「はい? よく分かりませんけど……えへへ、勝ちました♪」ブイッ
幸子「いいから! 隠して! 隠してください! 愛梨さんは全裸だしPさんはパンツ一丁だし何ですかこの空間!?」
奈緒「あ、Pさんだ……♪ ……んんっ、よぉPさん」スッ
P「あ、勝負ゥ! 勝負だ奈緒!」
奈緒「はぁ? い、いきなり何だよ」
P「勝負の内容はぁ……ツンデレ勝負! どちらがよりツンデレかどうか! はいレッツンデレ!」
奈緒「いやいやいや……い、いきなり何意味分からないこと言ってんだよ?」
奈緒「ていうか大丈夫かPさん。最近、忙しくてあんまり寝てないだろ? あたしらの為に頑張ってくれるのは分かってるけどさぁ……そ、そのあんまり頑張り過ぎても、ほら……ちょっと、その心配っていうか……少しは休んでくれよ」
奈緒「Pさんに倒れられたら皆……いや、あたしがその、なんだ……困る」カァァァァ
奈緒「何ていうかその……あぁぁぁ! もう! 心配なんだよ! あたしらの事ばっかり考えてないで少しは自分の事も労われ!」
P「……」
幸子「こ、これは凄まじいツンデレ……」
P「……」
幸子「こんなの勝負する前に結果が分かりますね。ん、Pさん? Pさん……」
P「……」
幸子「し、死んでる……!」
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