アリサ「当麻くん。久しぶり!」 (29)
-学園都市 某所-
シャットアウラ「黒鴉部隊、出るぞ!」
(シャットアウラちゃん、今日もお仕事大変そうだね)
シャットアウラ(秩序を維持すべくやっている事だからな、苦ではないさ)
(ほんと、鉄壁の風紀委員長って感じだよね~)
シャットアウラ(前にもそう評された様な気がするな…)
-上条家-
上条「特売の卵、最後の1パックが目の前で取られていった…」
上条「ただいま…」ガチャ
禁書「とうま!おかえりなんだよ!!今日の晩御飯はなにかな!?」
上条「今日の飯はもやしの炒め物に、もやしのスープ、さらにもやしの煮付けだ!」ドヤァ
禁書「前にも3日くらいずっと3食もやし料理だったよね!!なんでとうまはこんなにもやし料理が好きかな!?」
上条「上条さんだって好きで選んでるわけじゃないんですのよ!?」
禁書「だったらなんでまたもやし料理が出てくるかな!!育ち盛りの私には物足りないかも!!」
上条「うぐっ…でも冷蔵庫にあった食品全部食べたのあなたじゃないですかインデックスさん!?」
禁書「あんなのおやつ程度の量なんだよ!私を満足させるならファミレスにでも連れってってほしいかも!」フフン
上条「なんで誇らしげなんだ!?…ともかく、家に買い溜めしてあった食材が全部なくなっちまったんだから他の料理作ろうにも材料がないんですよ!」
禁書「それならまた買ってこればいいんだよ!私はお肉がいっぱい食べたいかな!」
上条「レベル0の貧乏学生上条さんにはそんな余裕ありません!」
禁書「とうまのけちー!」
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-シャットアウラ家-
シャットアウラ「ふぅ…終わったか」
シャットアウラ「住民同士の喧嘩の仲裁など、黒鴉部隊も甘くみられたものだな」
シャットアウラ(おい、起きていいぞ)
(ん…シャットアウラちゃん、おしごとは?)
シャットアウラ(既に終わっている。それより新しい歌詞は思いついたのか?)
(うーん…まだもう少し練りたいかなぁ…この表現だと伝わりにくいかもしれないし)
シャットアウラ(そうか、また綴ってほしい時は言ってくれて構わんからな)
(うん、ありがとう。まとまったらまた言うね)
シャットアウラ(あぁ、お前は私の妹みたいなものだからな)
(ふふっ…ありがとう。そういえばシャットアウラちゃん、歌は歌わないの?)
シャットアウラ(歌は私にとって醜悪なノイズでしかなかったからな)
(もう!今は治ってるでしょ!…折角元に戻ったんだし、歌ってみれば?案外楽しいかもしれないよ?)
シャットアウラ(ふむ…そうだな。まぁ気分が向いたら歌うさ)
(絶対歌う気ないよね…)
-風呂場-
シャットアウラ(こうして湯に浸かってると1日の疲れが吹き飛ぶな)チャプ
(すごく激しい動きするものね、私も一緒に疲れちゃいそう)
シャットアウラ(慣れればたいしたことでもないぞ?)
(私には慣れるの無理だろうなぁ…意識を閉じておくよ…)
(そういえば、明日は休みなんだっけ?)
シャットアウラ(そうだが…それがどうかしたか?)
(たまには買い物にでもいかない?シャットアウラちゃん、いっつも同じ服しか着ないし…)
シャットアウラ(あれは動きやすいし、格好いいからな)
(でも、私服選びのセンスは絶望的…)
シャットアウラ(聞こえているぞ。前の私とは違う事を教えてやるからな)
(ほんとに変わったのかなぁ…楽しみにしてるよ)
(それじゃ、私はそろそろ歌詞作りするからまた明日!)
(あぁ、おやすみ)
シャットアウラ(……明日はお出掛けか。随分と久しぶりな気もするが、楽しみだ)
シャットアウラ「…あの日の涙は…」
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シャットアウラ「…羽撃こう…」
シャットアウラ「いい歌、だな」
ガタッ!
シャットアウラ「ん?何の音だ…?」
シャットアウラ「居間の方から聞こえたな…見に行くか」
シャットアウラ「あれ、ブレスレットが輝いて…?うっ…!」
エンデュミオンの奇蹟を久しぶりに見たら書きたくなりました。
拙い物語になるでしょうがよろしければ。
最後にとある読んだのが1年以上前なので口調とか間違ってたらすみません。
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シャットアウラ「…ぅ……」
シャットアウラ「なんなんだ…今の光は…」
?「……ぅ…あれ?シャットアウラちゃん?」
シャットアウラ「……アリサ!?」
アリサ「あれ?なんでシャットアウラちゃんが目の前に…?えっ?もしかして私、意識だけ体の外に出ちゃったのかなぁ…」
シャットアウラ「…自分の体をよく見てみろ」
アリサ「体?…えっ嘘、なんで、どうして…?」
シャットアウラ「とりあえず、服を切ろ。話はそれからだ」
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シャットアウラ「…では、何故またこの世界に体の得たのかはわからないと?」
アリサ「うん…。あっ、ごめんね服借りちゃって」
シャットアウラ「それくらい構わん。にしても意外と似合っているぞ?お前も黒鴉部隊に入隊してみるか?」
アリサ「それはちょっと……。っ!そうだ!シャットアウラちゃん、体で変なところとかあったりしない!?」
シャットアウラ「なんだそんな怖い顔して。特に何も異常は感じないぞ」
アリサ「…そう……良かったぁ…。私、またシャットアウラちゃんから大切な物を奪っちゃたかもしれなかったから…」
シャットアウラ「気にするな。お前は何も悪くない」
アリサ「…でも…私、また気付かないところでシャットアウラちゃんの大事な物を…」
シャットアウラ「いい、それ以上口にするな。お前はもっと自分の事を大切にしろ。私に起こる出来事全てがお前のせいというわけじゃないんだから」
アリサ「…うん。ごめんね、くよくよしてるとこ見せちゃって」
シャットアウラ「中々に可愛かったぞ?」フフ
アリサ「もう!からかわないでよ!」
シャットアウラ「ははっ、すまんすまん。なんだか面白くてな」
アリサ「もう…シャットアウラちゃんってば…」
-翌日-
アリサ「シャットアウラちゃん起きて!」ユサユサ
シャットアウラ「…ぅん?今日は休みなんだが…」
アリサ「昨日の話もう忘れちゃった?」シュン
シャットアウラ「…あぁ、買い物か。すまん、すっかり忘れていたよ」
アリサ「もう!お昼ご飯はシャットアウラちゃんの奢りだからね!」
シャットアウラ「奢りも何もお前そもそも金はあるのか?服すら持ってなかったんだし」
アリサ「その事は言わなくていいじゃん…。私のパスポートとか全部何処にいっちゃったかもわからないからなぁ…。私、もしかして無一文?」
シャットアウラ「そうなるな」
アリサ「じゃあまた音楽活動再開したりするのは当分先になりそうだなぁ…」
シャットアウラ「楽器を買う金くらい出してやるさ。ついでに衣食住も揃えてやる」
アリサ「…いいの?私なんかにお金使っちゃって」
シャットアウラ「金なんざいくらでも湧いて出てくるからな。寧ろ大切な妹の為に使わなくていつ使うという話だ」
アリサ「シャットアウラちゃん…その、ありがとうね。私の為なんかに」
シャットアウラ「いいって事さ。それより、早く支度したらどうだ?今日は出掛けるんじゃなかったのか」
アリサ「あっ、ごめん!すぐに着替えてくるね!」|彡サッ!
シャットアウラ(……アリサと買い物、か)
シャットアウラ(不思議な事もあるもんだな)
シャットアウラ「…それにしても、だ」
シャットアウラ(何故今になってまた鳴護アリサがこの世界に喚ばれたのだろうか)
シャットアウラ(…調べておく必要があるかもしれんな)
-セブンスミスト-
アリサ「あれなんかどうかな?」
シャットアウラ「ちょっと派手すぎないか?」
アリサ「そんな事ないよ!シャットアウラちゃんならきっと似合うと思う!」
シャットアウラ「そうか?でも、これを着てる所を部下に見られたら私のイメージが…」
アリサ「まぁまぁ、着てみなってば。こういう休みの日に着ればわからないでしょ?」
シャットアウラ「…それもそうだが…でもやっぱりこれはちょっと」
アリサ「焦れったい!ほら、試着室いくよ!」グイグイ
シャットアウラ「…仕方ない…試着だけだぞ?」
アリサ「きっとシャットアウラちゃんも気に入るよ」ウンウン
シャットアウラ(…まぁ、こういうのも悪くはないな)
-ファミレス-
上条「…インデックスさん、やっぱりやめにしません?」
禁書「うるさいんだよ!ご飯を作り忘れた罪は重いかも!」
上条「そりゃあ上条さんも悪うございましたよ?でもそれには海より深ーい事情がありまして…」
禁書「ご飯を忘れられると存在を忘れられた気分になるって前も言ったよね!?これくらいはしてもらわないと頭からガブリなんだよ!」
上条「でも今月の食費が…」
禁書「何か言った!?」
上条「……わかりました…わかりましたよ!腹ペコ暴食ニートシスターの胃袋くらい満たしてみせますとも!店員さんが!」
禁書「それはどうかな?私は前にここのメニュー全てを完食した事があるんだよ!あんな量じゃ私を満足させるには不自由だね!」フフン
上条「そうですか…」
上条(今月は厳しい戦いになりそうだ…)ハァ
上条(…ん?あの姿、もしかしてシャットアウラ…?)
上条(あっ、奥に行っちまったか…。後で顔出しにいくか)
禁書「とうま!ぼけーっとしてないで早く中に入るんだよ!」
上条「はいはい、今行きますよ~」
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上条「財布がすっからかんだ…」シクシク
禁書「まだ食べたりないけど今日のところはこれくらいで勘弁してあげるんだよ!」
上条「あんだけ食ってまだ食い足りないのかよ!?…っとそうだ、さっき知り合いの姿が見えたから顔出しに行ってもいいか?」
禁書「いいんだよ!私も挨拶しておきたいかも!」
上条「うっし、それじゃあいきますか!確かセブンスミストだったよな…?」
禁書「知り合いって誰なのかな?」
上条「シャットアウラだよ。あの宇宙エレベーターの時の」
禁書「アリサと合体した人だね!覚えてるよ!」
上条「合体って…。店に入る前に見かけたから移動してるかもしれないし、あんまり期待はしないでおくか」ウィーン
イラッシャイマセー
禁書「あっ、とうま!短髪がいるんだよ!何見てるのかな?」
上条「あぁ、あれは…。うん、今は声を掛けない方がいいぞ」
禁書「なんでかな?」
上条「まぁ、そのあれだ。人に見られたくない趣味なんじゃないかな、あれは」
禁書「よく分からないけどとりあえず声掛けるのはやめておくんだよ」
上条「賢明だな。それじゃあシャットアウラ探しに戻りますか」スタスタ
御坂(これも可愛いわね…パジャマになら着れるかしら)
御坂(あーでも黒子にまたとやかく言われそうね…)ブツブツ
-大通り-
シャットアウラ「なぁアリサ、お前はまたこの世界に立ったわけだが何かやりたい事とかはあるのか?」
アリサ「うーん…そうだなぁ…またたくさんの人の前で歌いたい、かな。あとは色んな美味しい料理とかも食べてみたい!」
シャットアウラ「…他にはないのか?例えばお前が焦がれていた上条当麻に会いたい、だとか」
アリサ「こ、恋焦がれてなんかないよ!でも確かにお礼は言いたいかな…」
シャットアウラ「誰も恋焦がれたとは言ってないんだがな…」
アリサ「…!///」カァァ
シャットアウラ「まぁ近いうちに叶うだろうさ。さっき外からアイツからの視線が凄かったぞ?」
アリサ「えっ?ほんとに?」
シャットアウラ「あぁ、白い服を着た女と共に居たな」
アリサ「(絶対インデックスちゃんだ…)ね、ちょうどお昼だしそこに行かない?」
シャットアウラ「いいぞ。ただし店の中でははしゃぐなよ?」
アリサ「子供じゃあるまいしそんな事しないよ!」
シャットアウラ「さて、どうだが…」
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上条「見つからないなぁ…」
禁書「とうまの見間違いだったのかもだよ?」
上条「そうかなぁ…あの黒髪ロングは絶対シャットアウラだと思ったんだが…」
禁書「またま探すの?そろそろおやつ食べたいかも」
上条「俺は財布かっ!…でもそうだな、このまま探してても埒が明かないだろうし、今日のところは帰るか…」
禁書「残念だけどそうする…!?とうま、あの人アリサじゃない!?」
上条「…は?アリサはシャットアウラに戻ったんじゃ…」
禁書「ほらさっきのファミレスの方を見てほしいんだよ!あの人がアリサじゃなくて誰って話なんだよ!!」
上条「…あぁ、あれは確かにアリサだな…。でも、なんで…?」
禁書「見失っちゃう前に早く追いかけるんだよ!ほら、急いで!」タタタッ
上条「わ、わかった!」ダダッ
幼女「…」メソメソ
上条「…インデックス、ストップ」
禁書「なにかなとうま!?用もないのに声を掛けないで欲し…」
上条「迷子みたいだ。保護者を探してやらないと」
禁書「…とうまは本当にお人好しだね…。しょうがないから私も一緒に探してあげるんだよ!」
上条「ありがとう。それじゃ、人助けといきますか!」
禁書(…アリサと会えなくなるかもしれないのは残念だけど、迷える子羊を導くのはシスターのお仕事なんだよ)
シャットアウラ「さて、どうだか…」
誤字すみません
-ファミレス-
アリサ「当麻くん達いるかな…?」
シャットアウラ「さぁな。もう出ていったんじゃないか?」
アリサ「そっかぁ…残念だな…」シュン
シャットアウラ「まぁ仕方ないさ。また会う機会もあるだろうから、そう落ち込むな」
アリサ「うん…そうだよね」
ゴチュウモンハオキマリデショウカー
アリサ「あ、すみません!えーっと…これとこれと…あとそれもお願いします!」
シャットアウラ「中々の量を頼むな…」
アリサ「そうかな?これくらい食べないとお腹すいちゃって…」
シャットアウラ(やはりこれか…?胸の大きさの差の秘密は食事にあるのか…?)
アリサ「…どうしたの?そんなじーっと私の事見つめて…」
シャットアウラ「あぁ、すまんな。気にしないでくれ」
アリサ「…?」
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幼女「あっ、おかーさん!!」
保護者「もう!どこにいってたんですか!離れちゃダメって言ったでしょ!」
幼女「ごめんなさい…」
保護者「この子を連れてきて下さり、ありがとうございました。お礼をしたいのですが…」
上条「無事に会えた様で何よりです。俺は当たり前の事をしたまでですからお礼なんて要らないですよ。では、失礼します」ペコリ
禁書「ねーとうま」
上条「なんだ?流石にもう飯には連れてけねぇぞ?」
禁書「まだ言ってすらいないのに断られたんだよ!…そうじゃなくて」
禁書「とうまは人助けをするのが好きなのかな?」
上条「うーん…好きってわけじゃあないんだが、困ってる人がいたら放っておけないだろ?」
禁書「…確かにそうなんだよ。でも見過ごすって選択肢もあるんじゃないかな?」
上条「それは…そうだな。そういう選択肢もあるけど、俺にはそれを選べないってだけだ」
禁書「……とうまらしい答えだよ」
上条「そうか?俺は当たり前の事をやってるだけなんだが…」
禁書(その当たり前に今まで何人もの人が救われてきたんだろうね…)
上条「…っと、そろそろファミレスの方に戻らないか?だいぶ遠くだから入れ違いになるかもだが…」
禁書「今からでもいくんだよ!アリサとまたお喋りしたいかも!」
上条「そうと決まりゃ急がなきゃな!」
ちょこちょこキャラ崩れます
あくまで二次創作なんで許してクレメンス
-窓のないビル-
土御門「…鳴護アリサが現界しただと?」
アレイスター「君は何か思う事はあるかい?」
土御門「…何故今になってまた現れたんだ?」
アレイスター「そうだね…彼女はまた奇蹟を起こすために現れんじゃないかな」
土御門「…奇蹟をだと?だとすればそれはなんなんだ?」
アレイスター「さぁ…それは私にもわからないかな」
アレイスター「…本題に入るが、私は彼女の大ファンなんだ」
土御門「それで…俺にどうしろと?」
アレイスター「彼女の身の回りの環境を整えてやって欲しい。迅速に、且つ本人の希望に添える様に」
土御門「…なんなんだにゃー…。それくらい自分でやったらどうなんだにゃー?」
アレイスター「私が彼女に関わるなんて畏れ多くてね…」
土御門「しょうがないんだにゃー……」
時系列と言われると難しいのですが、僕が考えてるのはif世界みたいな感じですかね。アリサがいなくなってから学園都市とかが平和になったみたいな。勢いで書き殴ってるのでぼかしたいところです…
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アリサ「見つからなかったね…」ショボン
シャットアウラ「そういえばお前、上条の家を知っているんじゃなかったのか?」
アリサ「うん。第七学区の学生寮だよ」
シャットアウラ「最初からそこに行って待っていれば良かったんじゃないのか…?」
アリサ「でも突然押し掛けちゃ迷惑かなって…」
シャットアウラ「そんな事ないさ、寧ろ喜んでくれるだろうよ」
アリサ「そうかなぁ…」
シャットアウラ「お前の意識が目醒める前、私にわざわざ連絡を寄越してくるくらいだぞ?」
アリサ「それってシャットアウラちゃんの事が心配なんじゃ…」
シャットアウラ「断じてないな。口を開けばアリサアリサだったぞ、あの男」
アリサ「と、当麻くんが///」
シャットアウラ(…からかいがいがありそうだな)
時系列は新約7巻終わりのつもりです。キャラの設定とかあんまり覚えてないので他のキャラ出していくとすればこれに合わせるかな
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