高森藍子「お医者さんごっこ」 (27)
※デレマス
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茜「藍子ちゃん、お願いがあります!」
藍子「いきなりだね、何かな?」
茜「お医者さんになってください」
藍子「お医者さんに?私が?」
茜「はいっ!!」
藍子「あのね茜ちゃん、私は理系の科目はそんなに得意じゃないしまだ進路の事は全然考えてないんだけど」
茜「あー、いえいえ。藍子ちゃんに医学部に進んで欲しいわけではなくて今すぐお医者さんになって欲しいんです!」
藍子「??、えーと…茜ちゃん、順番に説明してもらえると助かるんだけどな」
茜「はいっ!私達はこんど一緒に舞台でお芝居をすることになりました!」
藍子「うん、茜ちゃんと未央ちゃんと私で一緒に。頑張ろうねっ」
茜「はいっ!そして台本を読むうちに私はこの元のお話を見てみたいと思いました!」
藍子「わぁ茜ちゃん偉いね」
茜「ありがとうございます!それで本を借りようと文香ちゃんの所へ行ったのですが」
文香「ありすちゃん、今日はどうしましたか?」
ありす「あの、胸がなんだか苦しくて…それにお腹の辺りもむずむずするようで苦しいんです」
文香「それは大変ですね、それでは私が診てあげましょう」
ありす「はい、よろしくお願いします」
文香「胸が苦しいというのはこの辺りですか」サワサワ
ありす「んっ…あっ…もっとしたの…ほう、……です」
文香「それではここでしょうか」サワサワ
ありす「はぁっ…んっ…んっ…そ、そこです……」
文香「私に触られてどうですか?」サギサワ
ありす「あっ、いいです…気持ちが、…楽に…ん、ん、あっ、んっ、もっと」
文香「胸部の圧迫、これは思春期特有の症状かもしれませんね。次はお腹を」ナデナデ
ありす「ひゃっ、んっ…あっ………んん…はぁ…」
文香「ここが苦しいのですか」
ありす「あっ、もっと下の方が…」
茜「文香ちゃん!!本を貸してくださいっっ!!」
ありす「きゃぁ!」
茜「あれ、お取込み中でしたか」
文香「茜さん、こ、こ、これはロールプレイと言って与えられた役割の中で感情を込めて演技をすることでコミュニケーション能力を向上させたり非常事態における対応をスムーズに行う為のトレーニングで外国語学習や企業の接遇教育はては看護の現場でも使われている演習メソッドで心理学者のクルト・レヴィンが1946年に労働差別問題を撤廃するためのワークショップを開いたのが起源と言われる歴史と伝統と信頼と実績の手法であり、決して普段ツンと済ましたありすちゃんの表情が私の指でガスバーナーに炙られたかき氷みたいに融けていくのを見ていたわけでは」
茜「文香ちゃん、今日はとても早口ですね。よく分かりませんが何をしていたんですか?」
文香「つまりですね」
茜「つまり?」
文香「演技のレッスンです!!」
茜「おおっ!あれは演技のレッスンだったんですかっ!」
文香「そうです!今度私はドラマで女医の役を演じることになりありすちゃんにレッスンを手伝ってもらっていたんです!」
茜「というわけです」
藍子「つまり文香さんはお医者さんの役作りの為に演技のレッスンをしていたんだね」
茜「はいっ、お医者さんの役を演じるためにお医者さんになりきる。さすが文香ちゃんですっ!」
藍子「う、うん」
藍子「(文香さんが何をしてたか茜ちゃんの話だけじゃよく分からないけど)」
茜「ところで藍子ちゃん、舞台で私はどんな役をするのでしたか」
藍子「たしか病弱な男の子だよね」
茜「はいっ!男の子というのは難しいかと思いましたが、そこは心配ないと舞台監督さんに太鼓判を押されました!」
藍子「私も男の子の役なんだけど、茜ちゃんを参考にすればできると思うよ」
茜「しかし、問題なのは病弱という設定です!なにせ私は病気というものをほとんどしたことが無いのですっ!」
藍子「それは良いことだけど役作りが難しいかな?」
茜「はいっ!病弱な人の気持ちが分からないのです!しかし、文香ちゃんのおかけでヒントが掴めました」
藍子「ああ、それで私がお医者さんに?」
茜「はいっ!藍子ちゃんにお医者さんになってもらって私が患者になれば病気の人の気持ちが分かるかもしれません」
藍子「そういう事だったんだね」
茜「本当は文香ちゃんにお医者さん役をお願いしようと思ったのですが、なぜかありすちゃんが物凄い表情でにらんでいる気がしたのでやめました」
藍子「あ、あはは」
藍子「じゃあ私がお医者さんの役をやってみるね」
茜「はいっ、お願いしますっ!」
藍子「こほん、患者さん今日はどうされましたか?」
茜「今日は…病気になりました!」
藍子「病気…えーと具体的に症状は?」
茜「症状?はて?」
藍子「ほら、熱が出たとか身体がだるいとか、くしゃみがひどいとか」
茜「いえ、特にありません!」
藍子「喉か痛いとかは?」
茜「全然ありません、絶好調ですっ!!」
藍子「食欲は?」
茜「はいっ!今朝はご飯を3杯食べました!」
藍子「朝からお茶碗3杯は少し多いがするけど茜ちゃんにしたら控えめなのかな?」
茜「いえ、お茶碗でなく丼で3杯です!」
藍子「多すぎるよ!健康そのものでしょ!」
茜「どうでしたか!病弱らしく出来てましたか!?」
藍子「全然できてないよ!」
茜「なんと!」
藍子「どうしたらいいんだろう。あっ、そういえば前にゆかりちゃんが…」
茜「藍子ちゃん、どうかしましたか?」
藍子「茜ちゃん、後ろを向いてくれるかな?」
茜「はい!こうですかっ!」
藍子「ちょっとごめんね、そのままじっとしていてね」
茜「えっ、藍子ちゃん。なにをするんですか。あっあっ」
藍子「どうかな、ポニーテールを解いて髪をおろしてみたんだけど」
茜「な、なんだかいつもと感じが違って恥ずかしいです…」
藍子「あれ、茜ちゃん顔が赤くなってるよ」
茜「そ、そうですか?」
藍子「茜ちゃん身長もあまり高くないしこうやって髪をおろすと本当にお人形さんみたいで可愛いね」
茜「そ、そんな可愛いなんだなんて」
藍子「今の気分はどうかな」
茜「なんだか頭がぽーっとして…いつもより気合が入らないみたいです」
藍子「うん、ちょっと病気の気分に近づけたかな」
茜「はっ、これが病弱な人の気分ですか?」
藍子「うーん、少し違うと思うけどこの状態でもう一度レッスンしてみようか」
茜「はい、よろしくお願いします」
藍子「それじゃあ手を出してもらえるかな」
茜「手を、こうですか?」
藍子「茜ちゃんの手首に私が指を当てて脈を診るからね」
茜「脈を…」
藍子「うん、こうやって茜ちゃんの血管がとくとくとくって動くの。ちょっと早いかな?」
茜「な、なんだか藍子ちゃんに手を触られているとどきどきしてしまいまして」
藍子「ふふっ、いつもの茜ちゃんと違うね。ちょっとは病人らしくなってきたかな?」
未央「さーて、今日もレッスン頑張ろう。オーディションに合格してあーちゃんと茜ちんと三人で舞台に立てるんだから張り切って練習しないとね」
未央「おっ、二人とも先に来ているみたいだね。どれどれちょっと様子を覗いて…」
未央「!?」
未央「こっちに背中を向けているのはあーちゃんだよね、そしてその向こうにいるのが茜ちん?なんだか髪を下ろしていつもと雰囲気が違うけど。なんだか顔を赤らめてしおらしい様子だし」
未央「はうっ!あ、あ、あーちゃんが茜ちんの手を握って!茜ちんも頬を染めて乙女のように恥じらっている!」
未央「こ、こ、これはもしかして」
未央「前にネットで検索したときに私とあーちゃんのあーんなイラストやこーんな小説がたくさん見つかったけど」
未央「もしかしてアイドルの世界ってやっぱりそういう…」
藍子「それじゃあ今度は茜ちゃんのお熱を測ってみようか」
茜「熱をですか、体温計でも使いますか?」
藍子「さすがに体温計の用意はないから、ちょっとごめんね茜ちゃん」
茜「あ、前髪をかきあげていったい何を」
コツン
藍子「ほら、こうやっておでこをくっつけたら熱が分かるでしょ」
茜「はい、藍子ちゃん」
藍子「なあに?」
茜「藍子ちゃんっていい匂いがしますね」
藍子「も、もう!何言ってるの茜ちゃん。これは演技の練習なんだから。ほら、恥ずかしがらないで」
茜「す、すみません」
藍子「茜ちゃんの体って暖かいね。普段から体温が高いのかな?」
茜「そ、そうですか?自分ではよく分かりませんが」
藍子「でもやっぱり熱はないかなあ」
未央「はあぅ!こ、今度は二人が顔を近づけて、き、き、き、ちゅ、ちゅ、チューをして」
未央「やっぱり二人はそういう関係、いったいいつからそんな深い仲に」
未央「どうしよう、友達同士だと思っていたら恋人だったなんて、これからどんな顔して二人に会えばいいんだろう」
未央「いやまてまて友情番長本田未央!二人が真剣に交際してるならそれを見守るのが友達の役目じゃないか!」
未央「あーちゃん、茜ちん、どんな事があっても私達の友情は不滅だからね」
藍子「それじゃあ茜ちゃん、今度は舌を出してみて」
茜「した?ベロのことですか?」
藍子「そう、口をあーって大きく開けて私に舌を見せてね」
茜「はい、あー」
藍子「うん、綺麗なピンク色だね。健康そのものって感じだよ。ちっちゃくてプニプニして可愛いな」
茜「あ、藍子ちゃん。口の中をそんなにみられたら恥ずかしいですよ」
藍子「あ、ほらだめ。これは診察なんだから。病気の人は大人しくお医者さんの言うことを聞いてください、ねっ」
茜「わ、分かりました」
未央「今度は…あーちゃんが茜ちんの顔を上から覗き込むような体勢になって」
未央「はっ!し、茜ちんが舌を出して」
未央「こ、これは噂に聞く、べ、べ、べろ、ちゅ、ちゅちゅちゅ」
未央「だめだよ、あーちゃん。私達まだじぇいけーなのに、そんなにディープでアダルトな行為をしたらっ!」
未央「おおう、あーちゃんたちは私の知らないところでそこまで進展していたんだね」
未央「私は陰ながら二人が大人の階段を登っていくのを見守ることにするよ」
~レッスン後~
藍子「未央ちゃんどうしたの?今日はなんだかぼっーとして、レッスン中も何かうわの空だったし」
未央「あ、うん。ごめんね、なんだか集中できなくて」
未央(言えない、あーちゃんたちのあんなシーンを見てしまったからなんて)
藍子「なにか心配ごとがあるなら遠慮なく言ってね。私で良ければ相談に乗るから」
未央「あーちゃん…」
未央「(そうだね、二人の仲を見守ると誓ったからにはいつかは聞かなきゃいけないことだし。このまま抱え込んであーちゃんに余計な気遣いさせるわけにもいかないし)」
未央「あのね、あーちゃん」
藍子「なあに未央ちゃん」
未央「実はさっきレッスンが始まる前にあーちゃんと茜ちんが、その、二人でしてるのを見ちゃってね」
藍子「えっ、あれ見られてたの?もう、恥ずかしいなあ」
未央「いやね、私は別にいいと思うんだよ。ただレッスン場でするのはどうかと思ってその…」
藍子「そうだね、今度は私の家に茜ちゃん呼んでしようかな」
未央「家で!二人きりで!」
藍子「うん、その方が集中できると思うから」
未央「二人きりということはもっと本格的なことも」
藍子「そうだね、さっきは急だったからいろいろ用意できなかったけど」
未央「道具も使うの!?」
藍子「やっぱり気分を出すためには茜ちゃんにパジャマとか着せたほうがいいのかな?」
未央「パジャマで!」
未央「あ、あのさ、あーちゃんはああいう事は慣れているの?」
藍子「えっ、私が(診察)したのは初めてだよ」
未央「初めてで!あんなに!」
藍子「あっでも(診察)された事は何度かあるからそれを思い出したらけっこう上手くできたみたい」
未央「されたこともあるの!」
藍子「うん、小さい頃にね近所に優しくて綺麗な(女医の)先生がいてね」
未央「小さい頃から!?、先生に!」
藍子「うん、覚えてるのは5歳くらいの時かな」
未央「5歳!」
藍子「最初は痛い事されるかなってちょっと不安だったんだけどとっても優しくしてくれたから、それから(病院行くのが)好きになったんだよ」
未央「そんなに早くから目覚めて!」
藍子「(お医者さんが好きとか)ちょっと変かな?」
未央「いや、それは人それぞれだから…別にいいと思うよ」
藍子「それでね、そのお姉さんにしてもらった事を思い出しながら茜ちゃんにしてあげたんだよ」
未央「あーちゃん…英才教育を受けてきたんだね」
藍子「そんなことないよ、よくある事だと思うけど」
未央「いやいや、全然普通じゃないよ!」
藍子「でも、未央ちゃんが元気なかったのはそのせいなの?私と茜ちゃんがしてるのを見たから?」
未央「ま、まあ、そうなんだけど。いやいや私はいいと思うんだよ。ただいきなりだったからビックリしたというか」
藍子「(私と茜ちゃんが演技の練習してるのを見てどうして未央ちゃんが落ち込むんだろう?あっ、もしかしたら)」
藍子「ねえ未央ちゃん、もしかして未央ちゃんも(演技の)経験が少ないの気にしてるのかな?」
未央「えっ、まあ、私も年頃だしそういうのは興味あるわけだけど…」
藍子「やっぱりそうだったんだね。じゃあ私としてみる?」
未央「いやいやいや、それは茜ちんに悪いよ」
藍子「どうして?未央ちゃん(の演技)が上手くなれば茜ちゃんだって喜ぶと思うよ」
未央「そうなの!?」
藍子「茜ちゃんも未央ちゃんとしたいって思ってるはずだよ。みんなで仲良くやればきっと幸せになれるよ」
未央「どれだけラブ&ピースなの!」
藍子「もしかして未央ちゃんは私とするのは嫌なの?」
未央「いやいや、嫌なんてめっそうもない!むしろお願いしたいというか」
藍子「じゃあ…今からしようか」
未央「今から!?それはさすがに心の準備が」
藍子「もう、恥ずかしがっちゃって」
未央「あ、あ…」
あーちゃんはそう言うと目の前に立ち、私の頬を両手で包み込んだのです。
彼女の澄み切った瞳に射抜かれて私はこれから起こる事をあーちゃんに委ねようと覚悟を決めたのでした。
藍子「ねえ未央ちゃん…」
彼女の柔らかそうなピンク色の唇から紡がれる言葉に私は全神経を集中していました。
藍子「私と一緒に…お医者さんごっこしませんか」
これがゆるふわ無限力(大嘘)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは依頼出してきます。
最後の一言でネタバラシになってないじゃないですか(未央ちゃんにとって)
未央ちゃん絶対えっちな触診されると思ってるよ
>>21-24
ご覧いただきありがとうございます。
最後のセリフを藍子ちゃんに言って欲しいが為に書きました。
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