【幼馴染SS】男 「高校で見返してやる」 (89)
幼馴染 「私、S中学校に進学することになったの」
男 「えっ何で?約束したじゃないか、一緒に同じ中学に行こうって!!」
幼馴染 「……ごめんなさい」
男 「まっ、待ってよ!」
幼馴染 「……」スタスタ
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518343761
男 「」バサッ
男 「……夢か」
男 「最近よくみるんだよな、あの頃の夢」
男 「S高校の受験が近づいて来ているからなのかな」
男 「学校行くか」
俺の名前は男、小さい頃とても仲良くしていた幼馴染がいた
幼い頃結婚しようと約束しあった仲でもある
しかし、別々の中学に入学して離れ離れになった
俺の通っている中学はN中学校と言って近所にある普通の公立中学
一方幼馴染が通っているS中学校は中高一貫のエリート高校
あの頃はあまり意識していなかったが幼馴染は金持ちの娘だった
~~N中学校~~
友 「おはよう男、こんな朝早くから勉強か?えらいな」
男 「おはよう。あぁ、S高校を受けるからな」
男 「お前も勉強しに来たんだろ」
友 「まあな、なんていったてあのS高校だからな」
男 「この学校では俺とお前と、あと女さんの3人か、S高校受験者は」
友 「それにしても信じられないよな、定期テストでそこまで良い成績じゃなかった俺たちがまさかS高校を受験するなんて」
男 「学校のテストなんてあてにならないからな」
友 「まあそうだな。今日は塾何時から行く?」
男 「帰ってすぐ。宿題も終わらせたいし」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんな日々が過ぎていくうちについに受験日当日となった
男 「……」カリカリカリカリ
友 「っ!」カリカリ カリカリ
女 「」カリカリ
男 「(アウシュヴィッツ収容所、杉原千畝、そしてここは渋沢栄一。
これは1910年でこれは1911年だから……)」カリカリ
男 「(産業の空洞化、これはデフレ・スパイラル、スタグフレーションと」カリカリ
男 「(えっとこれは、ペティ・クラークの法則か!こんな所まで出るのか!
やはり凄いな、高校の内容まで予習した甲斐があった)」カキカキ
友 「(デフレ・スパイラルに、スタグフレーション。えっ何だよこれ!聞いたことないぞ)」カリカリ
女 「(今年の問題は難化してるわね)」カキカキ
男 「(いける、行けるぞ)」カリカリ
女 「(悔しいけど、もう分からない)」カリカリ
友 「(何だよこれ、絶対おかしいって)」カキカキ
他の受験生 「……!」カリカリ
カリカリ カリカリ カリカリ カリカリ
~~塾で自己採点中~~
男 「(良し、ボーダーライン越した)」
女 「(もう、公立高校を頑張るしかないわ)」
友 「終わったー、クソ、何だよあの問題!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
男 「(後はこの紙提出して帰るか)」
男 「おーい、友」
友 「すまん男、俺、無理そうだわ」
男 「…… (何と言えばいい)」
男 「そ、そうか、俺はもう行くよ。じゃあな」
友 「あぁ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
結果は友も女さんも落ちて結局俺1人だけS高校へ行くことになった。
これでまた幼馴染に会える。待ってろよ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~S高校入学式~~
男 「(1人か、まぁ友達はすぐに出来るだろう)」テクテク
ワイワイ キャッキャッ
男 「(うるさいな)」テクテク
男 「(ここが、講堂か)」
幼女 「あ、男くん合格したんだね!おめでと!」
男 「幼女さんこそおめでとう(そう言えば学校は違うが同じ塾のクラスメイトも何人か受かっていたそうだ)」
幼女 「今年難しかったよね、特に社会!」
男 「それ思った。なに考えてんだか、先生達は(難しかったか?)」
幼女 「あれ、女さん、友くんは?」
男 「……落ちたよ」
幼女 「そう、ごめんね嫌な事聞いて」
男 「いいよ、それよりもうそろそろ始まるみたいだ」
幼女 「うん!」ワクワク
校長 「えー、皆さんおめでとうございます。よくここまで頑張りました」
男 「……」
校長 「保護者の皆様」
男 「?」
校長 「生徒の皆さん、次は君たちが頑張る番です」
男 「(なるほどな、確かにその通りだ。けどまさかそれを言うとは)」
幼女 「(やっぱりおもしろい、この学校)」
~~入学式終了後~~
幼女 「どっか寄って行かない?ここら辺は美味しいレストランが沢山あるんだよ!」
男 「いいね、行こうkっ!?」
男 「(あれは幼馴染!?)」
幼馴染 「もう、またそんなこと言ってー」
青年 「」ハハハッ
男 「(楽しそうだ、しかもあの距離感は友達のものではない。彼氏か)」
男 「(そりゃそうだ。あんな幼い頃の約束。普通は忘れている)」
男 「(勘違いしてこの高校に来た俺が馬鹿みたいだ)」
幼女 「どうしたの、男君?」
男 「あ、何でもない。どこ行く?」
幼女 「うーん……」
幼女 「サイゼとかどう?」
男 「よりによってなんでww」
幼女 「逆にだよ、逆に」
男 「訳分からん、まぁいいや、行こう」ハハハッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
私の名前は幼馴染
幼い頃結婚まで約束しあった仲の友達がいたけど、どうしようもならない家庭の事情により離れ離れになってしまった
昔のことだけどよく覚えている
男はS高校を受験してまた、また会いに来てくれるかな?
また一緒に登校したいな
~~S中学校~~
幼友 「帰ろ、おさ」
幼友 「あぁ、ごめんね。じゃあまた明日!」
幼馴染 「うん、また明日」
青年 「帰ろっか」
幼馴染 「うん」
青年君は、私の彼氏、なのかな?
告白されて、断りきれずOKしてしまった
別に後悔してはいない、何故なら青年君はいい人だし
でも、複雑な気分
あの約束があるのに………
でもあんな古い約束、もう男は覚えてないよね、そうだよね
こんなに引き摺るのは私だけだ
~~S高校入学式~~
幼友 「他の中学の友達から聞いたけど、今年の入試、相当難化したらしいよ」
幼馴染 「そうなんだ、解いてみようかな?」
校長 「であるからして~~」
校長 「次は君たちが頑張る番です」
~~入学式終了後~~
青年 「幼馴染、どこかレストラン行こうよ」
幼馴染 「うん!」
青年 「どこでもいいよ、今日は俺が奢るからさ」
幼馴染 「もう、またそんなこと言ってー」
青年 「」ハハハッ
幼馴染 「!」
幼馴染 「(あれは男?合格したんだね。
と、誰?あのかわいい娘は)」
幼馴染 「(友達、いや彼女かな?そんな感じがする)」
青年 「どうかしたの?」
幼馴染 「いや、昔の友達がいて」
青年 「合格したんだ、おめでとう!会ってきなよ」
幼馴染 「いや、でも彼女さんが」
青年 「あー、じゃあ仕方ない。行こっか」
幼馴染 「うん」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
男 「(今日はクラス分けのテストがある)」
男 「(ただし、中高一貫コースとは別)」
男 「(あそこは授業進度が違う、でも俺だって高校の内容はやって来た。数学は2Bまで終わっている)」
男 「(この学校の頂点を狙えるはずだ。きっと)」
~~テスト終了後~~
男 「(終わったー!春休み明けに実力考査があるらしいな)」
男 「(でも今日は楽しもう。対策は後で)」
~~A高校~~
友 「……」
校長 「であるから、~~」
校長 「言っていた通り明日はクラス分けテストです。皆さん頑張ってください」
友 「(そうだったー!)」ガタッ
他生徒 「大丈夫?」
友 「あっ、お気になさらず」
女 「……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ついにS高校の実力テストも終わり本格的な授業が始まる
1年生では社会は現代社会、理科は生物基礎、物理基礎
芸術は音楽、書道、美術の選択だった
おれは音楽を選んだ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クラスメイト 「ねぇ」
男 「何?」
クラスメイト 「君、入学式の日女子と一緒にいたよね」
クラスメイト 「あれ彼女?」
男 「いや、塾の友達。で、君は?」
クラスメイト 「ああ、俺の名はやる男、よろしく」
やる男 「早速LINE追加して、このグル入って」
男 「負け組って、誰だよこんな名前つけたのww」
やる男 「こいつ」
オタ男 「僕オタ男、よろしくデヒ」
男 「また個性的なのが、まぁ、楽しそうだから入るわ。これからよろしく」
やる男 「よろしく」
オタ男 「よろしくデヒ」
やる男が男を招待しました。
男が参加しました。
男 よろしく
オタ男 よろしくデヒ!
やる男 よろしく
筋肉男 よろ
黒騎士 よろしくな
吉野家 よろです
甘熟王 よろー
パンの袋を止めるアレ ヨロシク
男 「(変なやつ多いな)」
男 「(楽しそうでいいや)」
男 「(でも分かりにくいから設定でアカウント名を本名に変えておこう)」
そして、何ヶ月か立った
筋肉男 「おい男、ジム行こうぜ!」
男 「いいね、やる男は?」
やる男 「久しぶりに、俺の本気見せてやるか! オタ男はいく?」
オタ男 「家で艦これしたいデヒ」
オタ男 「と見せかけて、たまには行ってみるデヒ」
やる男 「おお!面白くなりそうだ」
男 「お前は来るか?」
厨二病男 「俺の力が必要か、いいぞ」
古男 「我も行きたし」
男 「おう、行こうぜ」
古男 「いと楽しみなり」
男 「www」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
青年 「俺、今日ジム行くから。じゃあな」
幼馴染 「見に行ってもいいかな?」
幼馴染 「前から気になってたの、ジムってどんなところかって」
青年 「良いけど、何も面白くないと思うぞ」
幼馴染 「いいのいいの」
~~ジム内~~
オタ男 「ひえぇ来るんじゃなかった」タッタッタッ
男 「おーい、余裕無くて語尾つけ忘れてるぞw」
オタ男 「デヒー」タッタッタッ
やる男 「こりゃおもしろい」
オタ男 「動画撮るなデヒー!」
筋肉男 「www」
厨二病男 「ハッ!」ガッ
古男 「いとめでたきことなり」パチパチ
男 「やるじゃん、厨二病男」
厨二病男 「ふっ、まぁな」スッ
厨二病男 「あっ」
ゴトォン ギャアアアアアア
男 「wwwwww」
男 「……ん!?(あれは、入学式幼馴染と一緒にいた人?)」
青年 「ん?、あれは入学式の時の、幼馴染の友達じゃないか?」
幼馴染 「あっうん」
青年 「挨拶しなくていいのか?」
幼馴染 「い、いいの(男君、楽しそう)」
男 「www(まあいっか)」
やる男 「wwwwww」
古男 「めでたきことなり、めでたきことなり」
筋肉男 「ハハハハハハハ」
厨二病男 「フフフフフフフ」
青年 「挨拶してくる」
幼馴染 「えっ?ちょ、まっ」
青年 「こんにちは」
男 「?(確かこの人は幼馴染の)」
男 「こんにちは」
青年 「聞いてるよ君は幼馴染の古い友人らしいじゃないか」
男 「まぁね、小学生以来話してないけど。それで君は?」
青年 「俺の名前は青年、幼馴染の彼氏だ。幼馴染も来てるんだ、あそこにいるんだ、ほらっ」
幼馴染 「/////」
男 「あぁ、あれか(気づいてたけどな)」
青年 「挨拶してきなよ、久しぶりの再開なんだろ」
男 「なんか、気まずいんだよな(悪いやつじゃないけど少し苦手なタイプだな)」
青年 「そんな事言わずにほらっ」
男 「ちょっ」
男 「……」
幼馴染 「……///」
男 「……久しぶり」
幼馴染 「ひ、久し……ぶゅり(噛んじゃった)」
男 「あぁ、小学生以来だな(ぶゅり?)」
幼馴染 「そ、そうだね(やっと男君と話ができた、キャー///)」
男 「(何だこの態度は、まるで人見知りをしているかのよう)」
男 「(そうか、そっちも気まずいのか、じゃあ早く済ませようか)」
男 「じゃあ、久しぶりに会えてよかったよ」クルッ スタスタ
幼馴染 「あっ……」
幼馴染 「おっ、男!」
男 「何?」
幼馴染 「男君は、か、彼女……いるの?」
男 「いないよ、そんなモン(何だよその質問は、喧嘩を売ってるのか?)」
幼馴染 「じゃ、じゃあ入学式の時一緒にいたあの娘は?」
男 「同じ塾に通ってただけだよ。高校生になって会う機会が減ってもう話さなくなった」
幼馴染 「そ、そう。よかった」ボソ
男 「ん?」
幼馴染 「い、いや、何でもないよ!」
男 「そう、じゃあ」
幼馴染 「あっ」ショボン
オタ男 「これはおもしろい展開になってきたデヒ、SS VIPに書き込むデヒ」
やる男 「俺もそれ思った」
男 「そんなことより筋トレ続けようぜ」
やる男 「おうよ」
ワハハ ハハハハハハハ デヒィィ www ナヌッ ナリー
幼馴染 「(男君、楽しそう)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
幼馴染母 「だめよ、あなたはS中学校へ行くの」
幼馴染 「嫌だ嫌だ、男と同じ中学校に行きたい」
幼馴染母 「黙りなさいっ!!」
バシンッ
幼馴染 「」グスン
―これは、小学生の頃の私?―
幼馴染母 「分かった?あなたはS中学に行くの。あなたはエリート」
幼馴染母 「あなたの親友の男君?彼とは住む世界が違うの」
幼馴染母 「じゃあ、別れの挨拶して来なさい」
幼馴染 「で、でも」
幼馴染母 「」キッ
幼馴染 「わ、分かったから、叩かないで」オロオロ
―あの時は辛かったなぁ―
男 「えっ、どういうことなの?」
幼馴染 「……ごめんなさい」クルッ
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
幼馴染 「別れの挨拶、してきたよ」
幼馴染母 「そう、あと、これから一切男君の所へ行くのは禁止、電話で話すのもね。
もし約束破ったらどうなるか分かるわよね?」
幼馴染 「は、はい」
幼馴染母 「でも、男君があなたに見合う人間になったら考えてあげてもいいわよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
幼馴染 「」バサッ
幼馴染 「ゆ、夢かぁ」
幼馴染 「昨日、男くんと話したけど、大丈夫かな?」
幼馴染 「(今の男君はS高校に受かるだけの実力がある。今ならもしかして)」
あのジムの時以降、幼馴染を見かけることはあったが会話はしていない
目を合わせる度視線を逸らされるから仕方ない
最初の実力考査は普通コースの中で124位と絶望したが、
努力の甲斐あって1年生で最後の実考査では16位まで登りつめた
いつからかは知らないが手の届かない所にいる幼馴染が他の男に取られて悔しいと思っていた
だから勉強で幼馴染を見返してやろうと思っていた
自分が幼馴染の手の届かない存在になってやろうと思っていた
オタ男 「勉強はかどってるデヒ?」
男 「上々よ」
オタ男 「それはいいことデヒ」
やる男 「でもやる気でないよな、定期テストはクラス内順位しか出ないし、英数クラスは決まってるし」
男 「(そう、1年生ではテストの成績が良く、かつ希望すれば、2年生では英数クラスに行ける)」
男 「(英数クラスは普通コースと中高一貫コースでそれぞれ2つ)」
男 「(一つは文系英数、もう一つは理系英数)」
男 「(後は文系と理系クラスに分けられる)」
男 「(英数クラスになった場合、三年生になると中高一貫コースとごちゃ混ぜになる)」
男 「(完全に実力主義のクラス分けになる)」
男 「えっと、このクラスで理系英数に行くのは」
オタ男 「男君とやる男、古男君、秀才女さん、デヒ」
男 「古男が理系に来るとは意外だな、秀才女さんとは交流はあまり無いな」
オタ男 「学年末頑張ってくれデヒ、じゃあまた明日会おうデヒ」
男 「じゃあなー」
そして、一年生最後の日がやって来た
男 「これでお別れか、寂しくなるな」
オタ男 「そうデヒな、でも、またすぐに会えるデヒ!」
筋肉男 「その通りだ」
厨二病男 「ふっ、全くその通りだよ」
男 「ハハッ そうだな、じゃあな」
やる男 「じゃあな」
古男 「馬の餞すなり」
~~2年普通コース理系英数~~
やる男 「……」
古男 「……」
男 「……」
オタ男 「……」
その他生徒 「……」
………………
男 「……ん?」
男 「何でお前がいるんだよww!」
やる男 「それww」
オタ男 「サプライズデヒ、今年初のドッキリデヒ」
男 「マジかよ、すぐに会えるってあれ、本当じゃねーかwwww」
オタ男 「フフ、これからもヨロシクデヒ」
男 「おうよ!」
やる男 「おうよ!」
古男 「御意」
男 「てか、変なやつ多いな」
化学男 「イヒヒヒヒヒヒ」
肉男 「おい、肉、肉を食えwww」
オタ女 「おもしろい、このゲームおもしろいメヒ」
キモ男 「グヒヒヒヒヒヒ」
男 「エリートとは一体何なのか」
2年生からは履修科目は受験科目に近づき始める
理科は、化学基礎が共通で選択は物理を選んだ
社会は地理Aと世界史Bを選んだ
あれから青年君と話すことが何度かあった
話して気づいたけどあいつは、いいやつだ。今は苦手でもない
青年くんによると幼馴染は理系英数(中高一貫コース)に行くそうだ
あと俺はS予備校へ通い始めた
そこで意外な出会いがあった
男 「よっ」
やる男 「おっ、男じゃん。ここ通い始めたんだ、これからもよろー」
友 「えっお前男と友達なの?」
やる男 「親友親友、大親友よ!」
男 「友ー!! 久しぶりだな!元気にしてたか?」
友 「おうよ!お前も元気そうで何よりだ」
友 「あとほら、中学の頃、同じ塾だったこの人も」
幼女 「あ! 男くんだ、久しぶりだね!!」
男 「今日は化学、物理か。頑張ろう」
幼女 「うん!」
カキカキカキ カキカキカキ
講師 「ここで底がeの対数を取ると、こうしてこうして」カキカキ
講師 「①-②よりEaが求められる」
講師 「これは使えるようになっておいた方がいいぞ。じゃあ次はこの速度式において……」
男 「……(なるほど、今までとは分かりやすさが違う、凄い)」カキカキ
幼女 「(なるほど)」カキカキ
友 「(対数習ったばかりで慣れてないんだよなぁ)」カキカキ
やる男 「(へぇー)」カキカキ
こうして2年生になってからかつての友達と再開し、更に充実した生活を送っていった
幼馴染とは話していない
男 「おい、やる男ー、帰りsubway行こうぜ」
やる男 「おーいいね、行こうぜ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
幼友 「今日subway行かない?」
幼馴染 「いいね、行こっ」
~~subway~~
男 「やはり美味いな照り焼きチキンは」
やる男 「お前いつもそれだよな、ローストビーフ食ってみろよ。美味いぞ」
カランカラン
男 「(あれは、幼馴染とその友達か)」モクモグ
ヤル男 「(あいつは、男の幼馴染か)」ŧ‹”ŧ‹”
男 「(あいつはきっと見下してんだろうな、俺たち庶民を)」
幼馴染 「(あれは、男!)」
幼馴染 「(話しかけようかな、でも……)」
男 「(気づかれたか、でも知らないふりか)」
男 「いいだろう、そっちがその気なら」
男 「やる男、早く出よう」
やる男 「お、おう」
男 「(そもそも前から気に入らなかった。昔はよく話してたのに今は、視線を逸らされるわ、ここでは知らないふりをされる)」
それから男は幼馴染に目を合わすことすらしなかった。関係は悪化したまま時は流れる
青年 「そんな冷たい態度じゃダメじゃないか男君、君の幼馴染だろ、」
男 「……あぁ」イラッ
青年 「幼馴染に何かしたのか?」
男 「いや、してないよ(めんどくせぇ)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やる男 「最近幼馴染と話してないみたいだけど、大丈夫か?」
男 「別に大丈夫だよ」イライラ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
オタ男 「幼馴染ちゃん可哀想デヒよ、もっと話すべきデヒ」
男 「……」イライライライラ
男 「(まるで俺が悪者みたいだな)」イライラ
男 「(こいつ、何も分かってねぇよ)」
男 「いいか、オタ男。あっちから無視してくるんだ、俺がこれ以上関わろうとしても嫌がられるだけだ」
男 「それに、俺はあんな奴に振り回されるのはもう嫌だ」
オタ男 「あんな奴ってひどいデヒ、大切な幼馴染では無かったデヒか?」
男 「デヒデヒデヒデヒうるせぇよ!!」
男 「お前は何も知らないだろ!!」
オタ男 「なっ、男君、どうしたデヒか?」
男 「分かってねぇだろ、俺と幼馴染の関係」
男 「そもそもあっちはエリート層、俺たちとは住む世界が違う」
男 「きっと心の中で見下している」
男 「小学生の頃はまだそんなこと意識しなかっただろうが、高校生になった今」
オタ男 「男君は間違ってるデヒ!!」
男 「……(人の話を最後まできけよ)」
男 「分かってねぇだろ、俺と幼馴染の関係」
男 「そもそもあっちはエリート層、俺たちとは住む世界が違う」
男 「きっと心の中で見下している」
男 「小学生の頃はまだそんなこと意識しなかっただろうが、高校生になった今」
オタ男 「男君は間違ってるデヒ!!」
男 「……(人の話を最後まできけよ)」
男 「お前には分かるのか?約束を破られ、その上無視され続ける気持ちが」
男 「確かに幼い頃の約束だったが、それでも無視まではしなくてもいいいいだろ!」
男 「なのに俺が悪者扱いかよ」
オタ男 「……」
男 「なにも知らないくせに、知ったふうな口をきくなぁぁぁああ!!」
それ以来、男君とはあまり話さなくなったデヒ、僕が話しかけても一言、二言で会話が終わるデヒ
男 「(やっと放課後、予備校の授業まで時間はあるけどこの教室は居づらい、富士そば食べに行こう)」スタスタ ガラガラ
オタ男 「男君、行っちゃったデヒね」
やる男 「あぁ」
やる男 「あの2人、誤解してんのかな?」
オタ男 「そう思うデヒ、幼馴染ちゃんの照れ隠しを男君は自分が嫌われてると勘違いしてるデヒ」
やる男 「幼馴染が自分の本心を男に伝えないと無理そうだな」
オタ男 「その手助けを青年君と協力して3人でするデヒ」
~~富士そば~~
男 「お前もここ来るんだ」
古男 「うましゆえ」
男 「そっか」
ズルズルズル
男 「所で、音を立ててすするのは行儀悪いのか?」
古男 「そばは例外、すすって聞こし召せ」
ズルズルズル
~~S予備校~~
カキカキカキ
男 「(友達は選ぶべきだ)」カキカキカキ
男 「(もう俺には勉強しかない)」カキカキカキ
男 「(これじゃダメだ。もはやこの予備校にいても意味は無い」カキカキカキ
男 「(やめてやる)」
~~男宅~~
男 「母さん、俺予備校やめる」
男母 「いいよ」
男 「軽くね?」
男母 「男には考えがあるんでしょ?それに~~
男 「!!」
男 「……突然すぎるだろ」
男 「(でも、悪くないかもな、ハッハッハッハッハ)」
~~翌日~~
ガヤガヤ
化学男 「そこで、僕をビスマスとして、幼女さんを亜鉛とすると~~」
キモ男 「それいい」クヒヒヒヒヒ
オタ男 「なんと、そこでエンディングが始まるんデヒよ」
オタ女 「斬新メヒ、いつかプレイしたいメヒ」
オタ男 「明日持ってくるデヒ」
男 「(流石昼休み、エリート校にも関わらずこの騒がしさ)」
男 「(世間話、笑い合う、友人と遊ぶ、彼女とデートする)」
男 「(すべて嫌いだ)」
男 「(所詮ここにいる奴らみんな三流)」
男 「(そんなこと考える俺が一番レベルが低いな)」
男 「(嫌いだ嫌いだ、幼馴染もやる男もオタ男も俺もみんな)」
男 「(もう俺には勉強するしかないのかもな)」カリカリ
男 「(上手くいかなければ死んでやるよ)」カリカリ
~~放課後~~
オタ男 「幼馴染ちゃんと男君をくっつけるデヒ」
やる男 「おっしゃ、行くか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
幼馴染 「え?私が、恥ずかしいよぉ」
やる男 「まあそう言わずに、このままじゃ君と男の関係が危ない」
やる男 「男は君のこと誤解しているよ、見下しているんじゃないかってね」
幼馴染 「そ、そんなことは無いよ!」
やる男 「じゃあ早速、明日行動だ、じゃあな」
オタ男 「また明日デヒー」
~~男宅~~
男母 「おかえりー」
男 「ただいま。」タッタッ ドン カチャリ
男 「勉強するか」
男母 「?」
~~翌日~~
オタ男 「さぁ、行くデヒ」
幼馴染 「無理だよぉ」
やる男 「まぁ、そういわ」
タッタッタッ
やる男 「逃げられた……」
幼馴染 「てことがあったんだ、青年君、どう思う?」
青年 「やる男たちの気持ちは分かるな。俺も男と幼馴染には仲良くしてほしいし」
男 「(…… 何で隠れてるんだ、俺)」
青年 「なぁ、最近男の話ばっかりだよな。そんなことばかり言ってると」
男 「(これはこのままキスするな)」
幼馴染 「いやっ」
男 「(!?)」
男 「(断っただと!? なにを考えている)」
青年 「……」
青年 「やっぱり、男のことが好きなんだね」
男 「(はっ!?)」
幼馴染 「……ご、ごめんなさい」
青年 「良いんだよ、俺もこんなことして悪いと思っている」
青年 「ただ君の本心を知りたかったんだ」
青年 「その気持ち、伝えてきなよ」
幼馴染 「う、うん」
タッタッタッタッタッタッ
青年 「誰か、そこにいたのか!?」
幼馴染 「!」
青年君 「まぁいいや、君の男への思いを伝えるんだ、いい?」
幼馴染 「うん」
男 「……」タッタッタッタッタッタッ
男 「……」ハァハァ
男 「……」タッタッタッタッタッタッ
男 「(意味がわからない意味が分からない、一体どうなっている)」タッタッタッタッタッタッ
男 「(しかもこの変な気持ちは何だ)」ハァハァ
男 「(俺は、あんな奴、嫌いだ、嫌いなはずなんだ)」ゼェゼェ
男 「(もうワケわかんねぇよ)」ゼェゼェ
~~男宅~~
男 「ただいま」タッタッタッ
ガチャ バタン
男 「……」
男 「……」カキカキカキ
幼馴染の行動に混乱し、俺はただ勉強して気を紛らわしていた
-そのうち男は考えるのを止めた-
オタ男 「幼馴染ちゃん、決意固めてもう3日たったデヒ、夏休みも始まってしまうデヒ」
幼馴染 「う、うん。でも最近の男は前より一層鋭くなったというか」
オタ男 「まぁそれは分かるデヒ。だけど」
オタ男 「男君は帰宅部。夏休みが始まると基本会えなくなるデヒよ。チャンスは今しかないデヒ」
オタ男 「じゃあ、今日の放課後また来るデヒ」
幼馴染 「うん」
~~放課後~~
オタ男 「ほら、男君が来たデヒ、GO!」
幼馴染 「ちょっと、まだ心の準備が、って、うわぁ」
男 「……?」
男 「どうした?」
幼馴染 「え、あ、その」
男 「ごめん、先急いでるから」タッタッ
幼馴染 「え、う、うん」
オタ男 「(男もいい加減にしろデヒ)」イラッ
幼馴染 「ご、ごめんなさい。オタ男君」
オタ男 「いや、悪いのはこっちデヒ。次はもっと考えてみるデヒ」
そんなこんなで夏休み1週間前
男 「(世界史どうしようかな。センター試験までと割り切りたくないし、参考書買おうか)」
男 「(そうと決まればジュンク堂まで走るか)」タッタッタッ
タッタッタッ ドン!
男 「大丈夫ですk、て、幼馴染!?」
幼馴染 「男君!?」
男 「あ、ごめん。今先を急いでるから」
幼馴染 「う、うん」
幼馴染 「(え、、これでいいの?)」
幼馴染 「(今この機会を逃したら男君に一生勘違いされたままになってしまう)」
幼馴染 「(そんなの、絶対に嫌だ)」
幼馴染 「(緊張なんてしていられない、恥ずかしがっていられない)」
幼馴染 「(今必要なのは行動!)」
幼馴染 「待って!」
男 「!!」
幼馴染 「話したいことがあるの、聞いてくれる?」
男 「うん」
幼馴染 「小さい頃、私たち仲良しだったよね」
幼馴染 「いつも一緒にいて結婚しようとまで約束してたの覚えてる?」
男 「(まさか、覚えていてくれたのか!!)」
男 「うん」
男 「(もしかすると俺は大変な勘違いをしていたのかもしれない)」
幼馴染 「わ、わたし」
幼馴染 「男君のこと好きです」
幼馴染 「だから謝らせて」
幼馴染 「ごめんなさい」
幼馴染 「約束があるのにこっちは勝手に彼氏作って、その上男君にも勘違いされる態度取り続け、それにあの日、理由も言わず勝手に分かれてしまったこと。」
幼馴染 「あと、えーっと」アタフタ
男 「もういいんだ」
男 「幼馴染は昔から気が弱く自分の意見をはっきりと言えないところがあったよな」
男 「幼馴染にも幼馴染なりに理由があったんだろ」
男 「それに、あの約束を覚えていてくれた。それだけで十分だ」
男 「それと俺からも謝らせてくれ」
男 「ごめん」
男 「勝手に幼馴染のこと勘違いして、避け気味になってた」
幼馴染 「」グスン
男 「え?」
男 「ごめん、俺何かした?」
幼馴染 「いや、違うの、これは。
安心したら急に涙が出てきて」
男 「(言えない、言えるわけがない。
この状況であのことを)」
男 「(夏休みに引っ越すだなんて)」
男 「(こんな時に幼馴染との誤解が解けるだなんて)」
男 「(タイミング良いのか悪いのか分かんねぇよ)」
男 「(だけど、幼馴染は本当のことを言ったんだ。俺も本当のことを言わなければ)」
男 「なぁ幼馴染、俺は一つ言っておかなきゃいけないことがあるんだ。決していい知らせじゃないけど聞いてくれ」
幼馴染 「うん」
男 「俺、夏休みに引っ越すんだ」
幼馴染 「え、そんなことって」
男 「ごめんな」
幼馴染 「いや、仕方ないことだよ、男は悪くない」
男 「でも、俺はそれじゃあ気が済まない」
幼馴染 「じゃあ」
幼馴染 「付き合ってくれる?」
男 「え?」
幼馴染 「まだ夏休みまで1週間、思いっきり楽しも!」
男 「」フッ
男 「その通りだ、ラスト1週間全力で楽しもう」
あの後やる男やオタ男とも仲直りした
俺は最後の1週間を全力で楽しんだ。
そして、最後の1日
男 「みんな、今までありがとう」
男 「俺、まだ未熟者でみんなに迷惑かけたけど、今まで本当に楽しかった」
幼馴染 「うん」
やる男 「あぁ」
オタ男 「デヒ」
古男 「……」
幼女 「私も」
青年 「こっちこそ」
友 「……」
厨二病男 「……」
厨二病 「最後も楽しく終わりたいとは思わんかね」
厨二病 「この餞別の儀式、楽しもうではないか!」
やる男 「そうだな」
青年 「確かにその通りだよ」
オタ男 「同意するデヒー」
友 「男」
男 「ん?」
友 「お前、いい友達つくったな。向こうでも上手くやれよ」
友 「そして、戻ってきたくなったらいつでも戻ってこいよ」
男 「おう」
男 「(俺は幸せ者だな)」
男 「みんな、次は成人式でまた会おう!」
あれから俺は遠く離れた所で暮らした
みんな優しくてすぐに馴染むことができた。
幼馴染をどん底に突き落とす方向で行こうと思ったけど長くなりそうなのでやめました
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