【ガルパン】みほ「いどばた作戦3です!」優花里「なんか久々ですね」 (42)

戦車女子が駄弁る感じのSS

そんな長くない話ばかりを全五話となります

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【新生徒会と大学です!】


優花里「きっっっっっついですよ!」

麻子「どした開口一番」

沙織「やだ…もー…」フラフラ

みほ「うわぁ、婚活ゾンビだ」

華「本日は生徒会の職務が少々ハードでしたから、お二人ともお疲れのようで」

みほ「華さんは元気だね…会長っていう一番ハードそうな仕事なのに」

麻子「前任者は椅子にふんぞり返っているイメージがどうしてもついてるけどな。裏でいろいろ動いてくれていたが」

沙織「華はすごいよ…みぽりんといいさぁ、なんかの家元の家系に生まれると初期ステータスが増えるの?」

みほ「その分気苦労も増えるよ沙織さん」

優花里「発言が重いであります」

沙織「なんかごめん」

沙織「まあでもね、生徒会の仕事をしてわかったの。河嶋先輩悪くないよ、全然」

麻子「その心は?」

沙織「だって生徒会の仕事量尋常じゃないんだもの!書類が天井まで届くの初めて見たよ!」

みほ「なんでそんなのを高校生にやらせるんだろう…」

沙織「これを一年やり通せたら社会人として十分やっていけると思うよ。エリートサラリーマンも辞表を考えるレベルだよ」

優花里「むしろあの量の仕事をこなしつつ大学に進学できる程度の学力をキープしてたあの二人が化け物なんですよ」

華「わたくしはなんとかなりそうですが…沙織さんたちはその…」

沙織「あー、うん」

優花里「まあ、私はもともと戦車道で進学するって決めているので」

みほ「あ、そうなんだ」

優花里「西住殿、お忘れかもしれませんが私は勉強があまり得意ではないので…」

みほ「そっかぁ、私も戦車道進学をするつもりだから、もしかしたら一緒の大学かもね、優花里さん」

優花里「!?」

麻子「あ、耳と尻尾が見える」

華「千切れんばかりに振ってます」

沙織「戦車道かー。やっぱり大学でも続けたいよねぇ」

華「わたくしもです。砲撃の振動とぶち当たるときの爆音、火薬の香り、こればかりは戦車以外では得られませんし…」

麻子「五十鈴さん、その発言は危ない」

沙織「華ってあれだよね、笑顔で銃を乱射するタイプのキャラだよね」

優花里「殺人シスターですね」

みほ『小便は済ませたか?神様へお祈りは?』

華「それを言うキャラは教会と対立しているのでは」

沙織「知ってるんだ華。あとみぽりんも」

みほ「お母さんが門下生の子から没収した本とかをこっそり読んでるんだ。それを私がこっそり読むの」

華「わたくしもそんな感じでして」

麻子「回りくどいな」

沙織「はぁ、大学生かー。どんな感じになってるんだろ私」

麻子「新歓」

華「合コン」

優花里「お持ち帰り」

みほ「体だけの関係」

沙織「おい」

麻子「冗談だ。彼氏ができるとは思っていない」

沙織「おい」

みほ「でも今までずっと女子校だった人が、急に共学に行ったらそういうことがありそうだし。私も」

華「カルーアミルクは飲みやすさに反して度数が非常に高いのでご注意を」

優花里「よくわかんないですけど、本当に先っぽだけで済ませる人間は砂漠の中の一粒の砂金より少ないそうですよ」

沙織「やだもー!みんなして!絶対優しくてイケメンで背が高くてユーモアもある石油王の男の人と幸せになってやるー!」

麻子「うわっ」

優花里「厚かましすぎて逆に笑えますね」

みほ「あー、でも私もなぁ、結婚のこと考えないと」

優花里「え”」

みほ「ああいや、今すぐとかそういうのじゃなくて、家が家だからそういう話も結構出てて」

沙織「あれ!?もしかして許嫁とかいるの!」

みほ「ううん。前も話した気がするけど、お母さん自体恋愛結婚だから、そういうのは一切ないかな」

華「わたくしも、特にそういったものは」

麻子「へえ、そうなのか」

みほ「いい人はいないのみほ?って。お姉ちゃんが期待できないからって」

優花里「…………」

沙織「いや、でも、お姉さん魅力的な女性だと思うよ…?」

みほ「お姉ちゃんが分家の分家の分家くらいのおじさんにお尻触られたとたん豹変して骨を四本ほどお釈迦にしたけどお金で黙らせた話する?」

沙織「結構です勘弁してください」

沙織「麻子は…まあ大丈夫でしょ。試験に遅刻しなければどこの大学でも受かるだろうし」

麻子「保証はない」

沙織「保証してよ」

麻子「でも大学は魅力的だな。いつまで寝ててもいい」

優花里「冷泉殿の中の大学生像は少々歪んでいる気がします」

麻子「理系より文系だな。大っぴらにサボれる」

華「間違いなく歪んでますね」

みほ「学園艦っていう環境だと、なかなか大学生とか他の年代の人と接する機会がないし…」

優花里「戦車道だと、あのバミューダ三姉妹くらいですかね、大学生のモデルケースは」

沙織「あー……あ、ほら!愛里寿ちゃんも大学生!」

麻子「成程、大学生とはボコを見るものなのか」

みほ「あ、じゃあ私も大学生?」

華「大学生もお手軽になりましたね…」

華「最後に、わたくしの大学生活ですが…」

沙織「うーん、どこでも変わりなさそう」

優花里「五十鈴殿はどこでも五十鈴殿のイメージですね」

麻子「小学生の頃からそんな感じっぽい」

華「そんなことは…ない、ですよ?学校の帰り道に花の蜜を吸ってたり」

みほ「なにしてんですか」

華「いや、本当にそうやっておやつ代わりに食べることがあるんですよ。そしたらうっかりアシナガバチに刺されちゃいまして」

優花里「えっ」

華「つむじのところですかね。そこを刺されて腫れが引かなくなって、そこだけ不自然に髪の毛が伸びて、いつの間にかこうなったんです」

沙織「嘘、そのアホ毛にそんなバックストーリーがあったの!?」

華「えぇ、嘘です」

みほ「ちょっと」

沙織「…やっぱり華、大学行っても変わらないよ」

優花里「いつまでも変わることなく咲き続ける花…」

麻子「…………サボテン?」

華「」

沙織「やーいサボテン」

みほ「まあまあ…サボテンの花は綺麗ですから」

優花里「そのフォローは違うのでは」

麻子「西住さんも、なんだかんだで変わらないだろうな。というかこのメンバー全員変わりそうもない」

優花里「めでたしめでたし」

みほ「めでたいかな」



【新生徒会と大学です!】 終わり

【どん底引き上げ作戦です!】


ムラカミ「オーラーイ!オーラーイ!」

フリント「まったく、陸ガメは世話をやかすわね」

ラム「あーあ、次の燻製釜探さないと」

カトラス(…バーの天井に穴空けられた。あれ塞いでくれるの?)

お銀「ずっと船底にいたからなぁ、学園艦の大きさを忘れてたよ。井の中の蛙大海を知らずって奴だな。井戸に住む蛙を見たことはないけどね」


みほ「…………」

優花里「…………」

みほ(マ、マークⅣかぁ~…!)

優花里「……どうします?西住殿。菱形戦車を引き上げるための作業がすごい大がかりなんですが。甲板開けるわでかい重機がどこからか出てくるわ、正直この大移動にかかる費用でタンケッテの一両も買った方がよっぽど」

みほ「言わないで」

優花里「すいません」


フリント「まあでも、陸ガメにしては海賊の流儀を分かってるみたいね」

ラム「砲が二門ついてやす!」

お銀「いいね、アタシたちなりの戦いができそうだ。海賊船で戦ったことがあるわけじゃないけどね」


みほ「その鼻につくジョークいちいち言わないと気がすまんのかこのへそ出し女」

優花里「落ち着いてください西住殿」

みほ「だって…あんな歩兵のマシンガンで容易く抜ける装甲とチャリンコより遅い機動力を誇るかわいいかわいいダンゴムシをどうやって扱えばいいんですか!?」

優花里「そこは戦術と腕ですよ!」

みほ「うるさいよ」

優花里「はい」

みほ「はぁ…どんな戦車でも扱えると豪語するお母さんすら苦笑いした戦車だよこれ…より厳密には戦車と定義するべきかすら怪しいよ…遊戯王でいうラーバモスだよ見た目も虫っぽいし」

優花里(落ち込んでる西住殿もかわいいであります)

お銀「あ、ところで。西住、だったかな。あの戦車は強いのかな?」

みほ「…………」

優花里(あ、口いっぱいの苦虫を思い切り噛んだみたいな顔してます)

ラム「あんだけ大きいし、きっと強いはず!」

優花里「大きな体のムラカミさんは西住殿に首のバネだけで吹っ飛ばされていたような」

フリント「ん?なんか言ったかい?」

優花里「いや、なにも」

みほ「…装甲として鉄板に覆われてて、拳銃の弾くらいなら跳ね返せます」

ラム「おお!」

みほ「世界で一番最初に戦車戦を行った戦車としても有名で…」

フリント「へぇ、シブいじゃない」

みほ「今でも世界中で根強いファンがいる戦車ですよ」

お銀「いいじゃないか!アタシたちにピッタリだ!」

優花里(嘘は言ってないですね)

みほ(戦闘力の話を逸らせてよかったよ…)

みほ「…まあ、でも」

優花里「どうしました?」

みほ「そんな風に扱っちゃ可哀想だよね。きっと、きっと役立てる局面があるはずだし、強みもあるはずだよね」

優花里「西住殿…」

みほ「ごめんね優花里さん、ちょっとびっくりしちゃって、つい変なこと言ったみたい。一緒に作戦、考えようか!」

優花里「はいっ!」

…………

蝶野「えーと、マークⅣって言った?」

みほ「マークⅣって言いました」

蝶野「……」

みほ「……」

理事長「……うん、いいよ。エンジン強化しても」

みほ「ありがとうございます」



ツチヤ「西住隊長に『好きにいじれ』って言われたけど、どうしようか」

ホシノ「レオポン式のモーターエンジン付けてみようか?」

ナカジマ「それ言ってみた。空中分解するからやめろってきつく言われたよ」

スズキ「んー、じゃあ普通のエンジンにしようか」

みほ「マスター…おかわり」ヒック

カトラス「ちょっと、確かにノンアルコールのはずなのになんで顔が赤いの…」

みほ「私は未熟者です…あの子を輝かせる方法がまあいくつか思い付きはしたんですが初心者にもできる作戦が一つもないし…うえぇ…」ヒック

カトラス「…よくわかんないけど、アンタは頑張ってるよ。お酒はね、ただ酔っ払うためにあるわけじゃないからさ、好きなだけ吐き出しても恥ずかしくならないためにお酒はあるんだから」

みほ「ありがとう…えっと」

カトラス「カトラス。生しらす丼のカトラス」

みほ「…サルガッソーとか爆弾低気圧とかなのに、生しらす丼?」

カトラス「好物。私の」

みほ「あ、そうなんだ。美味しいよね、ご飯の上に乗せて……」

カトラス「…どうかした?」

みほ「上に……乗せる……いや、まさかね。一応覚えておこうかな…」ヒック

カトラス(こういうのってだいたい酔いが覚めたら忘れるのよね…。まあ幸せそうだしいいか)

【どん底引き上げ作戦です!】 終わり

【バレー部復活計画です!】


麻子「いや、無理」

典子「な、なんでっ!?」

優花里「ただでさえ戦車道の練習とか生徒会の職務で忙しいですし…バレーの練習も一緒にってのはちょっとキツイですよ」

典子「そこをなんとかっ!一日…いや一週間、なんなら一か月でもいいから!」

麻子「普通逆だろ。なんでどんどん厚かましくなるんだ」

典子「お願い~っ!」

麻子「やだなぁ…」

優花里「うーん…まあ、ちょっと出るくらいなら」

典子「ほんと!?」

麻子「しょうがないな…」

………………

典子「おお、似合ってますよ二人とも!」

麻子「着てみて再確認したが、このユニフォームエッチぃな……」

優花里「なんでパンツの裾がこんなにローライズなんでしょうかね」

典子「卓球よりはマシだって。男子とかちん〇んが試合中にはみ出るって話を聞くし」

麻子「世界一知りたくなかったそんなこと」

典子「だから女子ならはみ出るものが無いから安心!」

優花里「あれ、磯辺殿ってそういうキャラなんですか?」

典子「レスリングとかは最初っから乳首出てるしね。アハハ!」

麻子「おい、壊れたぞ。もしくはもともと壊れてたぞ」

優花里「カレリン殿とか、肌の面積のが布の面積より広いですからねぇ」

麻子(レスリング好きなのか?秋山さんは)

典子「んじゃ、まずはかるーく準備運動からね」

麻子「ほーい」

典子「適当に20キロくらい走っといて」

優花里「は?」

典子「え」

麻子「……私の歩んできた人生がまともだったら、20キロは適当とは言わないと思うぞ」

典子「フルマラソンのたった半分じゃん」

麻子「致死量の半分だから大丈夫といって、喜んで毒を飲む奴がいるか?」

優花里「なんですかその例え。どんだけ嫌なんですか」

典子「毒なんて、適度な運動は健康のもとだよ!?」

麻子「安心してくれ、適度じゃない」

優花里「もっとこう…レクリエーション的なことしましょうよぉ。カンフー映画の修業みたいな練習じゃそりゃ入部希望者もいませんって」

典子「レクリエーションかぁ……例えば、どんな?」

優花里「そうですね、バレーボールを的にして練習をするとか」

典子「練習?スパイクの?」

優花里「いえ、スパイクではなく、砲弾を当てるんです」

麻子「…それ戦車道だな」

優花里「バレーも戦車道も一緒ですよ、どっちもたまを扱いますし」

麻子「弾と球で全然違うよ。カレーと鰈くらい違う」

優花里「駄目ですか」

典子「駄目。それに球を的にするとかちょっと…」

優花里「ボールは友達ってことですね!」

典子「いや、部費を削減されたからあんまりボールを無駄にしたくなくて」

優花里「あ、はい」

麻子「思いの外現実的な理由だった」

麻子「……あれ?部費を削減されたのか?戦車道での実績があるのに」

典子「うん、あのクソッタレ芋チビ女…じゃなかった角谷会長に削減されたのが中々解除されず今まで…」

麻子(すごい恨み節…)

優花里「あぁ、そのことですか」

典子「……あ!今秋山さん副会長じゃん!なんとかしてよ!」グイグイ

優花里「なんとかって言われてもぉ」ガクガク

優花里「正直、実績がない部にあんまり予算を回せないというか…回避したとはいえやはり廃校になりかけるくらいなのでそんなにお金も…」

麻子「また世知辛い話が出た」

典子「実績だったらあります!私、バレーボールで熊を撃退したことがあります!」

優花里「いや、それも十分すぎるくらいすごいですけど、普通に大会とかでの実績を…」

典子「いや、人数足りないから…」

麻子「…………」

典子「だから予算を増やしてください!そうすれば設備を充実して人が来て大会に参加できてバッチリ優勝して実績を残せます!!」

麻子「風が吹いて喜ぶ桶屋並みの皮算用…」

優花里「いやだからそれには実績がないと」

麻子「堂々巡りだこれ」

優花里(熊殺しバレーウーマンを大会なんかに出したら殺人沙汰になります…ここは心を鬼にして…)

優花里「その件については生徒会の方で前向きに検討させていただきます」

典子「偉い人がよく使う逃げ口上じゃないですか!!」

優花里「そのご指摘に関しましては生徒会に持ち帰り誠心誠意勉強させていただきます」

典子「うっせー!」

麻子「やれやれ…生徒会に入らなくてよかった…」

【バレー部復活計画です!】 終わり

【そど子さんと作戦会議です!】


沙織「やっぱりインビジブルかなー。透明人間テーマな時点で察しはつくけど」

華「わかります。わたくしはカリギュラでやらかしました」

沙織「それボストンで公開禁止になったやつじゃない…」


そど子「ちょっとあなた達!待ちなさい!」

沙織「あ、そど子先輩だ」

華「あ、そど子先輩、こんにちは」

そど子「み、ど、り、こ!みんなそど子って呼ぶのなんなのよ!」

沙織「そど子のが語感良いですし」

華「こち亀のことをこちら葛飾区亀有公園前派出所といちいち呼ばないのと同じです」

そど子「そど子と緑子ではたいして変わらないじゃない!」バンバン

そど子「はぁ……そんなことより!ちょっと話したいことがあるんだけどいい?」

沙織「話したいこと?」

そど子「そう。とにかく生徒指導室に来なさい」

華「…もしかして、毎日早弁してることがバレたのでしょうか」

そど子「そんなことしてるの!?」

沙織「そうなんすよぉそど子先輩。この子一限目っから早弁するんすよぉ。マジありえないっすよねぇ」

華「あ、ズルいです」

そど子「最早朝ご飯じゃない!ダメよちゃんと朝食は摂らないと」

華「朝ご飯は毎日しっかり食べてますよ」

そど子「いよいよもってわからないわよ…その話じゃないし」

華「え、じゃあ沙織さんが女性向けアダルトビデオにハマって買いあさってる話ですか?」

そど子「なにしてんのよ!///」

沙織「なに知ってんのよ!///」

華「あ、違いました?」ウフフ

沙織「華って意外といい性格してるよね…」

そど子「……いろいろ言いたいことはあるけど、とりあえず今は冷泉さんの話よ」

沙織「へ?麻子の話?」

そど子「うん。冷泉さんの遅刻癖は当然知ってるわよね」

沙織「まあ、ほぼ毎日起こしてますし…」

そど子「だからダメなのよ!」バン!

そど子「誰かに起こされない限り起きないような有様じゃ、将来が心配なの!仕事とか何もできなくなっちゃうじゃない!」

華「そういわれましても…」

そど子「だから今日は一緒に考えるわよ!」

沙織「え、なにをです?」

そど子「冷泉さんの遅刻癖改善作戦会議よ!ついてきなさい!」グイグイ

沙織「えぇ~…」

『生徒指導室』


そど子「さぁ、教えなさい!冷泉さんを起こす方法について!卒業するまでは毎日私が起こしてあげるの!」

沙織「なんかプロポーズみたい」

そど子「そういうんじゃない!いいから教えなさいよ!」

沙織「勘弁してくださいよ先輩…マジ私ちょっとアレなんで…」

華「そうですわ。こんな誰もいない教室に連れ込んで…」

そど子「私がカツアゲとかしてるみたいな感じに話すのやめてよ」

沙織「いやでも、ほんとなんもないんですって。起きるまで頑張って起こすのが基本ですし」

華「聖グロのときは街中で空砲かまして起こしましたね」

そど子「町の人に迷惑かけるのは却下」

そど子「それに、付き合い長いんだし秘訣の一つくらいあるでしょ?」

沙織「そりゃまあ…おばあさんの声を流すとか私のおっp」

華「武部」

沙織「おっといけないいけない」

そど子「…? いま『お』とか言わなかった?」

華「すいませんちょっとお待ちを…」

そど子「?」


華「沙織さん、乳吸わせてる(いどばた2参照)ってのは大っぴらに言うことじゃないでしょ」ゴニョゴニョ

沙織「ごめん、うっかり…」ゴニョゴニョ

華「なんとか誤魔化してください」

沙織「オッケー」

そど子「ちょっと!隠し事はナシよ!「お」なんなのよ!」

沙織「はいはいはい。えーと、麻子のおまんこを軽くひと撫でして…」

そど子「えっ」

華「武部」

沙織「はい」


華「おかしいのはわたくしの耳でしょうか沙織さんの脳味噌でしょうか」ゴニョゴニョ

沙織「後者です。いや…同性愛的なそういうのじゃないんですよ」ゴニョゴニョ

華「はぁ?」

沙織「いや、おしっこしたあとアソコ拭くでしょ?なんか麻子に母性本能働いちゃって」

華「安易なレズは害悪だって新三郎がパソコンで議論していました。そういうの駄目だとわたくしも思います」

沙織「なんか新三郎さんを見る目が変わったんだけど…」


そど子「……とりあえず聞いちゃいけない類の話ってことは理解したわ」

華「物わかりがよろしくてありがたいです」

そど子「んじゃあ、私も使うから頂戴。そのおばあさんの声っていうの」

沙織「いや、それは流石に…ねえ?」

華「なんていうんでしょうか、肖像権?プライバシー保護?」

そど子「変なところで常識人ぶるのやめなさいよ!すでにメッキはボロボロでしょうが!」

沙織「まあまあ…」

そど子「んがー!」

華「…!」ティン

華「もう一つありましたよ!秘訣」

そど子「え、なに!教えて!」

沙織「?」

華「はい、あんこう踊りです!」

そど子「は?」

沙織「??」

華「そど子先輩はまだ参加していなかったので存知ないとは思いますが、麻子さんにはあんこう踊りにトラウマがあるんです!枕元で踊ると効果抜群ですよ!」

そど子「えー…それ嘘なんじゃないの?」

沙織「…!」ティン

沙織「いや、ほんとにそれで起きますよ?何度もやったことあるし、ねえ?」

華「はい。皆さんやってることですし、安心安全ですよ?」

そど子「なんか危ない響きね…あんなピッチピチの恥ずかしい服着せられるのがトラウマなのは確かにわかるけど…」

沙織「あ、ついでに普通の格好じゃダメなんです。暴れん坊将軍の扮装をしていないと」

そど子「なんでそこで暴れん坊将軍が出てくるのよ!」

沙織「おばあ様がお好きらしいですよ。だからおばあ様を思い出しちゃうそうです」

華「領収書の『上様』ですら怖がってますしね」

沙織「ちなみにBGMも暴れん坊将軍のOPテーマですよ。大音量で」

華「その曲に合わせてあんこう踊りを踊れば一発ですよね」

そど子「いやいやいや!騙そうったってそうはいかないわよ!?」

沙織「そど子先輩、ウチらの方がずっと付き合い長いんで。マジマブダチなんで」

華「そうっすよ。適当なこと言うのやめていただけません?」

そど子「緑子だっつの!!!口調からして私をハメようとしてるじゃないの!」

華「…………」ジーッ

そど子「な、なによ…」

華「……ひどいです」ウルウル

そど子「へ?」

華「わたくし、緑子先輩のことだけじゃなく、麻子さんのためを思ってお伝えしておりますのに…そんな、信用していただけないなんて…」シクシク

そど子「…うぅ」

沙織(悪女だなあ…)

そど子「……本当なのよね」

華沙織「「本当」」

そど子「そ、そう…じゃあ信じるわ。明日やってみる」

華沙織「「ファイト」」

そど子「…………」

『翌日』



麻子「……お早う」

みほ「あ、珍しい。麻子さんが朝早く学校に来た」

優花里「今日は大雨ですねえ」

麻子「いやほんと…ろくでもない目に遭ったんだよ…」

みほ「え、なに?」

麻子「そど子が狂った」

優花里「へ?」


ゴモ代「……なにその恰好」

パゾ美「ハロウィン?」

ゴモ代「いくらただのコスプレ祭りと化した日本ハロウィンでも、その恰好は流石に違うと思うよ」

そど子「そうね。ところでクソアバズレ婚活女とアホ毛アホ華道女はいらっしゃらなかった?即刻切り捨てないといけなくて」

ゴモ代「さ、さぁ…(なにがあったんだろう…)」

パゾ美「……(あ、LINE来てる)」ポチポチ

そど子「ちょっと、興味ないからってスマホいじるのやめなさいよ」

パゾ美「……!」ブフーッ!

そど子「ん?」

パゾ美「あっははははははははは!!!」

そど子「おい、スマホ見せろ」

パゾ美「はははははは!!!」ダダダダダ

そど子「逃げるなああああ!!!」

ゴモ代「?」スマホポチポチ

ゴモ代「……あはははははは!!!!」

そど子「んあああああああ!!!!」


【そど子さんと作戦会議です!終わり】

ダージリン「こんな格言を知っている?『酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ。』」

オレンジペコ「立川談志師匠ですね」

ダージリン「ところでペコ、ここらで一杯紅茶が怖いわ」トントン

オレンジペコ「あはは…ただいまお淹れしますね」



【西住島田の飲み会】



千代「かんぱ~い♪」チン

しほ「乾杯」チン

千代「んー!やっぱり久々のお酒はおいしいわぁ♪」ゴクゴク

しほ「……苦手なのかもしれないけどさぁ…」ゴクゴク

千代「?」

しほ「一杯目よ?モヒートなんか頼むんじゃないわよ」

しほ「出てくるの遅いから私のビールほら、泡がほっとんど無いじゃない…」

千代「一緒に持ってくる知能のない店員が悪いわよそんなの。それに私ビール嫌いなの」

しほ「あんた大学時代ビールぐいぐい飲んでたじゃない」

千代「あんなのオトコが酔わせようと飲ませにくるから、仕方なく乗ってあげただけよ」

千代「んな苦ったるいだけの麦汁なんて、エレガントな私には似合わないわ」ゴクッ

しほ「…大学時代趣味で男落としまくってしてサークル潰して遊んでた女がエレガントって悪い冗談ね」ゴクッ

千代「その話はやめて。黒歴史だから」

千代「…まあ、その趣味のおかげで今の旦那と巡り会えたんだけどねぇ」ゴクゴク

しほ「え、なにそれ初耳なんだけど」

千代「あら、言ってなかったかしら?遊んでたらマジでキレた女の子に刺されちゃって」アハハ

しほ「え、それも初耳なんだけど」

千代「ほら、二回生の秋ごろ私学校来なかった時期なかった?手術とかいって」

しほ「それ刺されたからだったんだ…というかなんで教えなかったのよ」

千代「んー、なんとなく?」

しほ「そのとき死んじゃえばよかったのに」

千代「ひどぉい。…それでね、私のお見舞いに来てくれたのが今の旦那だけだったのよねぇ」

千代「殆どの男は、私がちょっとイタズラ好きな小悪魔ってだけで諦めるヘタレだったのによ?そこから恋が芽生えて~」

しほ「なにが小悪魔よ。あんた裏で『アバズレクイーン』とか呼ばれてたわよ」

千代「え、初耳なんだけど」

しほ「そりゃ言ってないし」

千代「なんで教えないのよ!友達でしょ?!」

しほ「ちよきち、鏡っていう便利な道具を知ってるかしら?」

千代「ま、それはいいわ。というか知ってたし」

しほ「ロクな死に方しないわよ女狐」

千代「こんこーん♪」

千代「ところで、しぽりんは今の旦那さんといつ会ったの?」

しほ「え、高校生の頃だけど」

千代「へぇ」

千代「…………」

しほ「何黙ってるのちよきち」

千代「ぶっちゃけた話するわよ?」

しほ「なによ」

千代「処女っていつ捨てた?」

しほ「」

千代「ねーねー、いつ捨てたのー?」

しほ「あんた酔ってるの?それとも素面なの?なんでいい年こいてサカリのついた女子高生みたいな会話しなきゃなんないのよ!」

千代「まあまあ。ちなみに私はあの後病院で初体験シちゃった。勢いで」

しほ「病院に迷惑かけるんじゃないわよ…」

千代「私は教えましたわよ?次はしぽりんさんの番です」

しほ「…………高校二年生の夏」

千代「あら、青春」

千代「高校生かぁ。じゃあまほちゃんあたりはもう捨ててるわね。みほちゃんは今頃捨ててるかしら」

しほ「おっかないこと言わないで。まだあの子たちには早いわよ」

千代「さっきの御言葉を返すわね。鏡って知ってるかしら?」

しほ「あんたの愛里寿ちゃんもそのうち誰かに抱かれるのよ?」

千代「」

千代「……………………」ポロポロ

しほ「無言で泣くのはやめなさいよ…」

千代「…店員さん!お酒!おかわり!」ゴクゴクゴク

しほ「はぁ……」

千代「私の夢はねぇ!愛里寿ちゃんのお膝の上で死ぬことなの!」ゴクゴク

しほ「娘の立場にもなりなさいよ…自分の親が膝枕されに来てそのまんま死んだらどう思う?」

千代「愛里寿ちゃんは天使だから昇天してもそのまま祝福してくれるはずよ!」ゴクゴクゴク

しほ「ちよきち飲みすぎ。あんた変な幻覚見えてるんじゃないの」グビ

しほ「でも、まあ…天使ねぇ…」

千代「愛里寿ちゃんは天使のようにかわいい娘よー。思いやりがあるし」

しほ「…親としては先輩だから助言してあげるけど、反抗期って急に来るわよ?」

千代「愛里寿ちゃんに反抗期なんて来ないわよ」

しほ「私も娘たちが小さい頃はそう思ってたけど」グビグビ

千代「下のみほちゃんは現在進行形で大絶賛反抗期真っ盛りですもんね」

しほ「……その話はやめて」

千代「しぽりんが素直じゃないからでしょうが」

千代「まあでも、まほちゃんは反抗期なかったっぽいわよね」

しほ「いや、まほにも反抗期来たわよ。あれはショックだった」

千代「あら、その話ぜひともお聞かせ願えます?」

しほ「…まほが中学二年の頃だったわ」

しほ「まほはね、いつもは寝る前に『お母さまおやすみなさい』って言ってくれたのに…」

千代「うんうん」

しほ「……急に言ってくれなくなったのよ」

千代「うんうん、それで?」

しほ「え、終わりだけど」

千代「……は?それだけ?それが反抗期?」

しほ「私にとっては大ショックよ…お姉ちゃんの真似してか、みほもおやすみなさいって言ってくれなくなったし…」

しほ「…ショックだった」

千代「まあ、気持ちはわかりますわ。実の娘のことですし」

千代「私も『お母様、そろそろ別のお部屋で寝たいです』とか言われたらそのまま気絶して漏らす自信があるし…」

しほ「さっきから娘にトラウマ植え付けるようとするのやめなさい」

千代「しぽりんもたいがいじゃない。みほちゃんのこととか」

しほ「その話はよしてっての!ああもう!ビールもう一杯!」

しほ「だってぇ!メンツのことしか頭にない旧家の糞ババアどもがうるっっっっっせえんだもん!!!」

しほ「ほんとはみほのこと抱きしめて撫でてあげたかったのよぉ!スポーツマンシップ溢れた行動だったしぃ!」ウアアアアン

千代(忘れてた…しぽりんって泣き上戸なのよねぇ。酔いが覚めちゃったわ)

しほ「この前だって…みほのところに派遣させてるうちの傘下の探偵がね、熊本にみほが向かってるって…」

千代「そんなことしてたの。素直に電話するなり会うなりすればいいじゃない」

しほ「だのにうちのまほが友達だって嘘ついて私に合わせてくれなかったし…なんかハンコも持ち出されたし…」

しほ「みほおおおおおおおお…」グスグス

千代(め、めんどくせぇ~…)

千代(みほちゃんたちに恨みはないけど…他人の子供の話って聞くにはちょいと辛いものがあるのよね…)

しほ「ボコのぬ”いぐるみのでっか”いのだって買った”のに”!みほおおぉぉぉぉ……」

千代「…そろそろお開きにしましょうか」

しほ「みほおおぉぉぉぉ…」

千代「はいはい。今日は奢るわよ。あ、カードで」

しほ「…いいの?」グスッ

千代「いいわよ。私の親友だもの」

しほ「ちよきちぃ」

千代「ふふっ」ニヤリ

『しばらく経って』


………………

千代「と、いうわけで、お宅の所有しているマウスを一両お借りしたいのだけれど、いかが?」

しほ「…あんたの持ち込んだこの書類を穴が開くほど見たんだけど、どう考えても借りたまま返さないっていうジャイアンスタイルなんだけど」

千代「貸してくれる?」

しほ「ンなわけないでしょ。寝ぼけたこと言ってないで帰りなさい」

千代「これなーんだ」ヒョイッ

しほ「……ボイスレコーダー?」

千代「ポチッとな」


しほ『ボコのぬ”いぐるみのでっか”いのだって買った”のに”!みほおおぉぉぉぉ……』


しほ「」

千代「で、マウスは貸してくれるかしら?」

しほ「ちよきちいいいいいいいい!!!」

千代「こんこーん♪」



【西住島田の飲み会 終わり】

ご覧いただきありがとうございます
気が向いたらまたこんな感じのを書くと思います
最終章の押安はいいですね。BC自由の演技がどこからどこまで演技なのか、第二話が待ち遠しい

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