P「おはようございます」 (21)
P「あ、音無さん。今日も早い―――」
小鳥「」ブフォッ
P「ど、どうしたんですか?急に吹き出したりして」
小鳥「すみませんプロデューサーさん。何でも…ククク」
P「?」
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―
――
―――
P「なあ、お前ら。どうして俺を見るたび笑うんだ?」
春香「だってそりゃあ…プフッ、笑わない方がおかし……あははは!」
千早「くっ……ふふ…」プルプル
貴音「これは…まこと面妖な……ふふっ」
P「面妖?どういうことだ?」
響「鏡見たら分かるさー」プルプル
P「…?」スッ
P「んな゛っ!?」
P「俺の頭が……アルファベットの“P”になってるー!?」
伊織「アンタ、今気づいたの?」
P「鏡見るまで全く気づかなかった…。どうりで道行く人が俺を見るわけだ」
あずさ「あらあら~」
P「でも変だよな。こんな頭だけど不思議と違和感ないんだよ」
律子「しかし、これでは仕事に支障が出ます」
亜美「のっぺりしてるから表情も分からないしね→」
美希「ミキもこんなハニーは、ヤ!なの」
律子「その頭じゃ営業は無理でしょうし、一刻も早く元に戻さねば…」
P「でも何か手掛かりが無いとムリなんじゃないか?」
一同「あっ…」
真「プロデューサーが朝起きたときはもうその頭だったんですか?」
P「いや、その時はまだPヘッドになってなかった。あ、“Pヘッド”というのは今の俺の頭のことな」
やよい「今日の朝ごはんは何でしたか?」
P「ご飯、味噌汁、焼き魚、納豆だ。俺はいつも朝は和食と決めているからな」
律子「ここに来る途中、何か変わったことはありましたか?」
P「うーん、特に無いかなあ」
雪歩「さっぱり原因が分からないですぅ」
P「そろそろ仕事の時間だし、この話しはまた後でしよう。」
社長「うむ。今日は律子君がプロデューサー君の代わりに営業に行ってくれたまえ。先方には私が電話しておく」
律子「はい」
社長「それでは解散だ。諸君、今日も頑張ってくれたまえ」
真美「兄ちゃん、元気だしなYO→」
P「ああ、ありがとな」
―
――
―――
P「(朝礼から二時間経った)」
P「(俺は律子の代わりに音無さんと事務仕事をしながら、元の熱海に戻る方法を考えている)」
小鳥「んー…ぷはぁ。プロデューサーさん、そろそろ休憩しませんか?」
P「ええ」
小鳥「それにしても不思議ですね。最初はかなり奇抜に見えたプロデューサーさんの頭もだいぶ見慣れてきましたよ」
P「そんなもんなんですかね?」
小鳥「さあどうか分かりませんけど。それに表情も分かる気がするんですよ」
P「なんと!?」
小鳥「ほらね、驚いた顔をした。声のイントネーションで分かるんです」
P「凄いですね。驚きました」
小鳥「こうなってくるとなんかもう、プロデューサーさんが始めからPヘッドだったんじゃないかなあって思えてきましたよ」
P「いやいや、今朝までは人間の顔でしたから」
―
――
―――
真「それじゃあプロデューサー!お疲れ様でした!」
美希「また明日なのー!」
P「ああ、お疲れ様」
社長「結局、いい解決法は見つからなかったみたいだね」
P「あ、社長…すみません」
社長「気にしなさんな。若いのがそんなことでクヨクヨしてどうするんだね!……よし、今日は景気づけに飲みに行こう。私の奢りだ!!音無君もどうだね?」
小鳥「私も同行させて頂きます!」
P「社長、音無さん…ありがとうございます」
―――三日後
亜美「色々な方法を試してみたけど…」
P「・・・。」←相変わらずPヘッド
真美「兄ちゃん相変わらず戻んないね→」
社長「仕方ない。プロデューサー君はまた明日から外回りに行ってくれ」
P「分かりました。でも…」
やよい「もしかして第一印象が気になるんですかぁ?」
P「」コクリ
あずさ「それなら大丈夫ですよ。私たちだって始めは驚きましたけど、今はすっかり見慣れましたし~」
貴音「それに、ぴぃへっどならではの愛嬌も今の貴方様にはございます。ですから何も臆することなどありません」
律子「貴音の言う通りです。外見は変わってもいつものプロデューサーであることに変わりはありません」
P「社長…」
社長「そういう訳だよ君ィ、明日からまた外回りを頑張ってきてくれたまえ!」
P「はい!」
P「(結論から言えば貴音たちの言う通りだった)」
P「(最初こそ驚かれたが、三日も経てば普通に接してもらえるようになった。それどころか、今どこへ行っても“PちゃんPちゃん”と人気だ。俺はアイドルの引き立て役なのに、参ったな…)」
P「(事務所でも亜美真美に落書きされるやら何やらで大変だが、前よりアイドルたちと触れあえるようになった)」
P「(相変わらずPヘッドのままだが、“これならずっとPヘッドでも良いかもしれない”と、そう思い始めていた)」
P「(結論から言えば貴音たちの言う通りだった)」
P「(最初こそ驚かれたが、三日も経てば普通に接してもらえるようになった。それどころか、今どこへ行っても“PちゃんPちゃん”と人気だ。俺はアイドルの引き立て役なのに、参ったな…)」
P「(事務所でも亜美真美に落書きされるやら何やらで大変だが、前よりアイドルたちと触れあえるようになった)」
P「(相変わらずPヘッドのままだが、“これならずっとPヘッドでも良いかもしれない”と、そう思い始めていた)」
―――ある朝
ピピピピ…ピピピピ…ピピッ
P「ん……朝か…顔洗ってこよう」
(洗面所)
P「お!?」
P「うほほーい!顔が元に戻ってる!!」
P「これで堂々と街中を歩ける…良かったあ~」
P「アレ(Pヘッド)はアレで親しみあったけど、まあしゃあないわな」
―――事務所
P「おーいみんな!顔が元に戻った…ぞ?」
黄色Aヘッド(亜美)
「え→!も→戻ったの→!?」
黄色Mヘッド(真美)
「兄ちゃんつまんないY0→!」
Pヘッド(社長)
「それは良かった!今度また祝いの会を開かねば…」
Yヘッド(雪歩)
「プロデューサー、お茶ですぅ」
赤Hヘッド(春香)
「クッキーもあります!焼きたてですよ、焼きたて!」
黒Mヘッド(真)
「プロデューサー!今日のボクの服可愛くないですか!?」
黄緑Mヘッド(美希)
「前のPヘッドも良かったけど、やっぱりミキはいつものハニーがいいの。あふぅ」
Cヘッド(千早)
「まあ、プロデューサーがそれで良ければ何でも良いですけど」
紫Aヘッド(あずさ)
「あらあら~良かったですね♪」
Tヘッド(貴音)
「面妖な…!」
浅葱Hヘッド(響)
「やっぱりプロデューサーはこの顔のほうが男前だな!」
橙Yヘッド(やよい)
「うっうー!おはようございますー!」
Rヘッド(律子)
「もう、何やってるんですかプロデューサー!朝礼始まりますよ!!」
Iヘッド(伊織)
「やっぱりいつものアンタが一番ね!にひひっ♪」
Kヘッド(小鳥)
「あーあ、前のほうが可愛げがあったのになあ…」
P「アルファベット人間がいっぱいおるー!?」
P以外「え?」
おわり
終わりです。
“ぷちます!”を見ていて思いついた即興ネタでしたが、楽しんで頂けたかと思います。
ちなみに社長のPヘッドは“President(社長)”のPです。
お読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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