モブから見たモバマス世界 (33)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

短め、書き溜めありです。

特にアイドルに興味の無いモバマス世界のモブ視点のお話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517407271

チャラ男「あ~…ヒマだなぁ」

チャラ男「こんな時は誰か可愛い子でも引っかけて遊ぶに限るな!誰かいないか…おっ!」

チャラ男(ちょっと無理した感じの服装だけど可愛くて胸の大きい子はっけ~ん!)

チャラ男「ねーねーそこのおねーさん、遊ぼうよ~!」

菜々「お姉さんじゃな~いっ!」

チャラ男「ヒェッ!?」

菜々「アナタ…歳は?」

チャラ男「えっ…」

菜々「歳はいくつですか!?」

チャラ男「えっ…あ、ハイ、21ッス」

菜々「ナナは17歳です…」

チャラ男「はぁ…」

菜々「『お姉さん』はおかしいでしょう!!!!!!!」

チャラ男「ヒッ…スミマセンッ!」

菜々「…なんて呼べば良いか分かりますか?」

チャラ男「えっと…じゃあカノジョ…」

菜々「初対面で彼女とはなんですか!!!!」

チャラ男「ウス…サーセン…」

菜々「こういう時は『カワイコちゃん』と言うんです」

チャラ男「え…微妙に古くね?」

菜々「『カワイコちゃん』!!!リピートアフターミー!」

チャラ男「は、はい!カワイコちゃん!」

菜々「はい、たいへんよろしいですよ」ニッコリ

チャラ男(かわいい…でもなんか面倒くさそうだからさっさと離れよう)

チャラ男「じゃ、じゃあ俺はこの辺で…」

菜々「待ってください」

チャラ男「何でしょうか…?」

菜々「続けてください」

チャラ男「へっ?」

菜々「ナンパのつもりだったんですよね?続けてください」

チャラ男「え…いや別に」

菜々「少し壁にぶつかったくらいで諦めるとは何事ですか!!!」

チャラ男「ふえぇ…」

菜々「やろうとしたことを諦めるなんて良くないですよ!結果がどうであれ何かを最後までやり切ったという経験は人生において大きな財産になります!」

チャラ男「そんなこと言われても…」

菜々「さぁ!ばっちこいですよ!」

チャラ男「じ、じゃあ…ねーねーおねーさ」

菜々「」ギロリ

チャラ男「か、カワイコちゃ~ん、良かったらこの後俺と遊ばない?」

菜々「あら~♪ナンパですか♪ナナもまだまだ捨てたものではありませんねぇ♪」

チャラ男(えぇ~…)

菜々「…どこに連れていこうとか考えていないんですか?」

チャラ男「えっと…じゃあボーリングとか」

菜々「あ~…ナナ今ちょっと肩と腰が痛くて…」

チャラ男「えっ、そうなの?」

菜々「寄る年波には勝てませんねぇ…ナナは17歳ですけど」

チャラ男「じゃあ無理しない方が良いッスよ、それでは俺はこれで…」

菜々「何か別の案はありますか?」

チャラ男(なんで微妙にノリ気なんだよこの異様に可愛いオバハン…)

菜々「今何か失礼な事を考えませんでしたか?」

チャラ男「べ、別に何も考えてナイデスヨ?」

菜々「そうですか?それなら良いんですよ」ニコッ

チャラ男(いちいち動作が可愛らし過ぎるんですけどぉ!!!)

菜々「それで、何か他の案はありますか?」

チャラ男「えっと…じゃあご飯とか」

菜々「う~ん、でもぉ…ナナ今あんまりお金なくってぇ…」モジモジ

チャラ男「うわきつ」

菜々「…何か?」

チャラ男「イエナンデモ…それくらい俺が出すよ!この近所にハンバーガー屋があるんだけど、そこの揚げ物が絶品でさ!」

菜々「あ~…ナナ揚げ物はちょっと…」

チャラ男「え…あ~、ダイエッ」

菜々「最近揚げ物は胃がもたれて…」

チャラ男「胃が…」

菜々「体が受け付けなくなるって…悲しいですよね…ナナは17歳ですけど」

チャラ男「じゃあゲーセンとか…」

菜々「あ~…最近ゲームの画面を見ると目がしぱしぱしちゃうんですよぉ…ナナは17歳ですけど」

チャラ男「じゃあダーツとか」

菜々「四十肩なんですかねぇ…腕が上がらないんですよ、ナナは17歳ですけど」

チャラ男「」プチッ

チャラ男「あ~しゃらくせえ!こうなったらあそこのお城みたいなホテルに行こう!」グイッ

菜々「な、何言っているんですか!ナナは17歳ですよ!みせいねんいんこーですよ!」

チャラ男「うるせえ!どう考えてもあんたいい歳だろうが!もう我慢出来ねえ!その熟れた肉体を味わわせて…」

???「ねえお兄さん?」

チャラ男「…ああん?邪魔すんなよ!」

早苗「それがそうも言ってられないのよ」ニコニコ

チャラ男「また異様に良い体した可愛いババァが…」

早苗「…情状酌量の余地無しね♪」

バキボキバキッ!ヒギャアアアアアア!!!

早苗「まったくもう…菜々さん、こういうのの相手しちゃダメですよ?」

菜々「えへへ~…ナンパされるとまだイケるんだって嬉しさの方が勝っちゃって」

早苗「わからなくはないですけどね…ほら、皆もう集合してますからお店に行きましょ」

菜々「は~い!」

(数日後)

チャラ男「あ~…あの日は酷い目にあったなぁ…」

チャラ男「この辛い気持ちを紛らわすには女の子と遊ぶしかない!…おっ」

チャラ男(凄いセクシーな子が居るぞ…!あの子なら大体見た目通りの年齢だろう)

チャラ男「ねえカノジョ~、よかったら俺と遊ばない?」

奏「あらごめんなさい?私この後待ち合わせがあるの」

チャラ男「そんな事言わずにさ~、良い店知ってるんだ!一緒に飲もうよ!」

奏「お生憎様、私まだ未成年なの、お酒には付き合えないわ」

チャラ男(この見た目でそりゃ通らないぜお姉さん…前のやたら可愛いオバハンみたいなのはもう効かないぜ!)

チャラ男「またまた~、お姉さんみたいなセクシーな人がまだ学生なわけないでしょ~」

奏「わけないって言われても実際そうなんだし、仕方ないじゃない?」

チャラ男「それじゃ学生証とかある?見せてくれたら信じるよ」

奏「見ず知らずの人にそんなもの見せるわけないでしょ?あなたと付き合うつもりなんかないからどこか行って!」キッ

チャラ男「まあまあいいから!ちょっとそこのお城みたいなホテルで休憩しようよ!」ガシッ

奏「ちょっ…離してよ!誰か…っ!」

ブスッ

チャラ男「おろ…おろろ…?」ドシャッ

奏「え…?」

志希「奏ちゃんやっほ~♪」

奏「志希…」ホッ

志希「お邪魔だった?」

奏「いいえ、助かったわ…ありがと」

志希「奏ちゃんってやっぱりモテるね~、何かオトコを惹き付けるフェロモンとか出てるんじゃない?」

奏「そうだとしたら迷惑なものね…」

志希「まあまあ気にしない気にしない!向こうで皆待ってるよ!いこいこ~♪」

奏「ええ…そういえばここで崩れ落ちてるこの人は?」

志希「ん~?ダイジョーブ!すぐ目を覚ますよ!」

奏「じゃあ…いいのかしら?」

志希「い~のい~の♪ウチの大事なリーダーをキズモノにしようとしたんだし、むしろこれくらいで済んで良かったと思って欲しいトコロだにゃ~」

奏「そうね…それじゃぁ早く行きましょ、ここで長居するのも良くないわ」

志希「は~い!一名様ごあんな~い!」

(また数日後)

チャラ男「あ”~…あの子に会った後しばらくの記憶が全くない…」

チャラ男「気が付いたらゴミ捨て場で寝てたとか怖すぎるんですけど…」

チャラ男「怖いから今日は真面目にアルバイトしよ…」

(♪コンビニの入店BGM)

チャラ男「ラーシャーセー」

若葉「えっと…これをお願いします~」ドサッ

チャラ男「あ~…スンマセーンオキャークサーコレオタアーノヒトジャーイトウレナイッサアー」

若葉「…えっ?ごめんなさい聞き取れなくて…」

チャラ男「え~…スンマセン、お酒は大人の人じゃないと売れないんですよ~、一応規則なんで…」

若葉「大丈夫です!私はちゃんと大人ですから!」

チャラ男「いやいや、流石に一見してアウトな子はダメですよ!売ったらこっちが捕まっちゃいますから!」

若葉「むぅ~!」

チャラ男「そんなむくれても…誰か大人の人と来てくださいね」

若葉「これを見てください!」バッ

チャラ男「なにこれ学生証…?」

若葉「免許証です~!」

チャラ男「え~………え”!?」

若葉「ど~ですか!これで大丈夫だってわかりましたよね?」

チャラ男「ウス…サーセンシタ…1200円ス…」

若葉「はい~!」ニコニコ

チャラ男(マジか…あんな見た目で成人してるとか…)

菜々「すみませ~ん、これお願いします~」

チャラ男「アーハイ、800円ッス」

菜々「ちょっと!どうしてナナの時は年齢確認しないんですか!」

チャラ男(人体の神秘ってすげえ…)

チョット!キイテクダサイヨ!

ンモー!ミンナデナナヲバカニシテー!

(またまた数日後)

チャラ男「見た目は異様に可愛いオバハン…」

チャラ男「どう見ても20代にしか見えない未成年…」

チャラ男「どう見てもロリな20歳…」

チャラ男「もう何が何だかわからないよ…」ガクッ

???「あの…だいじょうぶですか?」

チャラ男「いや大丈…えっ」

千枝「お腹痛いんですか?救急車呼びましょうか?」

チャラ男(見た目は確かに幼い…しかしどうだ、この子からは女の色香ってヤツを確かに感じる…)

千枝「えっと…お兄さん?」

チャラ男(間違いない…この子は…合法!!!)

チャラ男「……ん~、ちょっと辛いかな~」

千枝「ええっ!?じゃあ救急車を…」

チャラ男「いやいや、そんなのは必要ないよ」

千枝「そうなんですか?」

チャラ男「ちょっと休めば大丈夫だよ…おや、ちょうどそこに休憩出来そうなお城みたいなホテルがあるぞー(棒)」

千枝「えっ…でもここって…」

チャラ男「君に優しく『手当て』してもらえたらすぐに治っちゃうからさ…ね?」

千枝「でも…千枝…」

チャラ男「いいから早く!間に合わなくなっても知らんぞ~!」グイッ

千枝「あっ………えいっ!」プチン

チャラ男「えっ…」

ピピピピピピピピピピピ!!!!!!!!!

<ナーニアレ、ロリコン?

<イヤネー、サイキンノワカイコハ

<ロリニテヲダストハロリコンのカザカミニモオケンデゴザル

<プロデューサーサン、アンナフウニオソッテクレテモイインデスヨ?

<カンベンシテクダサイタチバナサン…

<アリスデス!!!

チャラ男(こうして…俺は(社会的に)死んだ)

チャラ男(この後一生「ロリコン野郎」のレッテルと共に生きていくことになるんだろう)

チャラ男「俺…どこで間違えちゃったんだろうな…」

その声に答えるものは誰も居なかった………

おわりです、お付き合いありがとうございました。

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