モバP「シンデレラプリキュア?」 (44)
P「なんか語呂が悪いな。キュアシンデレラの方がよくないか?」
奈緒「そうじゃなくってさー。番組名だよ、番組名」
P「次のプリキュアってそんなタイトルだっけ? 既にプリンセスプリキュアがあるのに」
奈緒「ちーがーう! 架空のプリキュア!」
P「……プリキュアは架空だろ」
奈緒「あーもう! さてはわざとやってるな!?」
P「ふはは」
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P「つまりアレだろ。我がCGプロのアイドル達がもしもプリキュアになったら~……って話だろ?」
奈緒「分かってるならからかうなよ、もう……」
P「大方、今年のプリキュアが最終回を迎えて一段落したもんだから感化されたってところか。奈緒はかわいいなあ」ナデモフ
奈緒「だー! やーめーろ!」モフンモフン
奈緒「こうやってのびのびさ、その……プリキュアの話出来る相手なんてそんなにいないし」
奈緒「あたしも正直、まだまだ話したことのないアイドルが沢山いるからさ。こういう話題ならPさんが一番かなって思ったんだけど」
P「お前、早い内からユニット組んでやってるもんなあ。定着して売れたはいいが、そんなに交流がないのか」
P「……うーん、なんか悪いことしちゃったかね」
奈緒「ま、別にまだ誰かアイドル辞めたワケでもないだろ? これからいくらでも機会はあるって!」
奈緒「あたしが言いたいのは、アイドル皆のことを見てやってるPさんの方からも、バンバン候補者の名前出してほしいってこと!」
P「候補者……って、プリキュアに向いてそうな子のことか?」
奈緒「そう! こういう話ってテンション上がるよなー!」
P「……ま、いいか。幸い今は手が空いてるしな」
P「で、とりあえず人数は?」
奈緒「人数?」
P「プリキュアとは一口に言うが、2人から6人まで様々だろ? 5人までならまあ、現実的にユニットとして活動もできるが……」
奈緒「あー、そっか。6人は追加戦士込みだから、とりあえず最大5人ってところかな。デレステでも遊びやすいだろ?」
P「5人なあ……色はたしか、戦隊と同じだっけ?」
奈緒「大体な。主役のピンクと、青、緑、黄色。それと……赤だったりオレンジだったり」
奈緒「追加枠のことを視野に入れると、紫も考えておくべきかな」
P「ふんふん……。俺はどうも黒白の二人組ってイメージが強くてなあ」
奈緒「それは初代だけだよ。Pさん、プリキュアってあんまり見てない?」
P「いや、たまに見るぞ? 千佳と一緒にな。でもほら、俺の世代はセーラームーンとかクレヨン王国とかあの辺だから……」
奈緒「へえ、なんかお父さんみたいだな。っていうかおジャ魔女ですらないのか……」
奈緒「ま、何にしても主役の基本はピンクだよ。ピンク枠から考えていこう」
P「主役かあ。やっぱりこう、ドジなアホの子?」
奈緒「んー、そういうタイプもいるけど……基本的には、誰よりも純粋で熱い子! ってところかな」
P「ははあ、なるほど。ひたむきに夢を追いかける頑張り屋とか、皆の幸せを守るヒーロー気質だ」
奈緒「そうそう、そんな感じ。もちろん女の子っぽさも同じくらい大事だけどな」
P「単純に髪色がピンクってだけなら、琴歌と美嘉なんだが。あと、愛結奈……あれは赤毛か?」
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奈緒「うーん、美嘉や愛結奈さんは朝の主役って感じじゃないかなあ……」
P「ははは、愛結奈は刺激が強すぎるか」
P「でも美嘉はアレだろ。なんかよく似たプリキュアがいたろ?」
奈緒「あー、もしかしてキュアメロディのこと? 言われてみるとたしかに……」
P「琴歌もピンクのキャラからは外れるか」
奈緒「そうだな。お嬢様は大体青とかその辺」
P「青なあ……。あんまり寒色系のイメージは無いな」
奈緒「……っていうか、あとで変身するんだから素の髪色はそんなに気にしなくていいだろ」
P「たしかに。そりゃ盲点だった」
奈緒「それよりはやっぱキャラ重視かな。純真だったり熱血だったり」
P「純真さでいったら圧倒的に年少組だな。聖、薫……あとさくら?」
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奈緒「いや、うーん……あまり幼すぎてもちょっと。っていうか15でそこに混ざるさくら」
P「あいつピンク大好きだぞ? まっピンクだ」
奈緒「まっピンクて」
奈緒「そこまで行っちゃうとマスコットの枠なんだよなあ」
P「妖精枠か。ふむ……」
さくら『大変でぇす! わるいやつらがこの世界に迫っていまぁす!』
聖『私たちのふるさとは既にやられちゃって……ぐすっ』
薫『それでね! かおるたちはこっちの世界に伝説の戦士をさがしにきたの! おねがい、たすけて!』
P「なるほどなるほど」
奈緒「でも人間の姿になるとしたら大体後半あたりなんだよなあ」
奈緒「やっぱこう、物語全体の主役だからさ。もう少しくらい落ち着いてた方がいいかな」
P「あまり幼すぎてもダメか。となると、ひたむきな熱血路線だな。夢にかける熱意で言えばやはり忍と菜々さんだ」
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奈緒「へえ」
P「こいつらはもう完全にアイドルに人生懸けてるからな。忍は周囲の反対を押し切って無理矢理単身上京してきたし、菜々さんは見ての通り、なんかもう……涙ぐましい」
奈緒「自分の信じる正義を貫いた結果だもんな……」
奈緒「でも菜々さんはなあ……プリキュアか?」
P「……いや、まあいくらなんでもキツいかなとは思うけどさ……お前くらいは味方であってやれよ」
奈緒「さっき愛結奈さん挙げたくせに」
P「ピンク髪っていうから言ってみただけだ。採用しようもんなら深夜送りか、あるいはもっと大人向けなとこで出るだろ」
奈緒「っていうか、どっちかというと悪の幹部かな」
P「まあ朝っぱらからエッチな人出すならもう悪役しかないわなあ」
奈緒「……」
P「なんだよその目は」
P「忍はどうよ? 結構アリだと思うぞ」
奈緒「うーん……ちょっとクール過ぎ? 熱血だって話はよく聞いてるけど、それ以上に常識人のイメージの方が強いかな」
奈緒「もうちょっとネジ緩んだ感じがほしいかも」
P「お前結構ガチで考えてんな」
P「なんだ、熱血路線で言うとあとつかさとか凛も控えてたんだが……」
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奈緒「いやあ、絶対にピンクではないだろ……。他の色としてはいいかもしれないけど」
P「やっぱり?」
P「多少幼すぎる感は否めないが、やっぱり千佳とか光とかヒーロー志望の子がいいんじゃないか?」
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奈緒「うーん、光は嫌がりそう」
P「ま、方向性が別物だもんなあ。でもワイルドな感じのプリキュアって結構いるだろ」
奈緒「まあな。うーん、でも黒とか赤のポジションかなあ」
P「黒って一人しかいないけどな」
P「千佳はどうよ、結局一番無難だろ」
奈緒「やっぱそうなるかあ」
P「どっちかというとCCさくらの方向性かな。プリキュアって肉体的には割と大人なイメージあるし」
奈緒「そこはまあ、画風に寄りけりだろうけど…。あー、たしかに変身後のこと考えると難しいな」
P「あ」
奈緒「え、何?」
P「キュアハッピーっていたよな?」
奈緒「え? ああ、うん。ちょうど5人組プリキュアの主役で」
P「あいつ、ウルトラハッピーを信条にしてたよな?」
奈緒「信条……? まあ、うん、そうなのかな」
P「いるぞ。ハッピーを愛して、体つきが立派で、ネジは多少ぶっ飛んでて、看板の重圧に耐えうるアクの強さの持ち主」
奈緒「マジ!? もー、そういうの言えよなー!」
P「ほら、こいつ」
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奈緒「濃いな……」
P「濃いぞ。京都のラーメンくらい濃いぞ」
奈緒「京都のラーメンかあ……胸ヤケするやつだ」
P「だが驚くことに必要な条件は概ね満たしてる気がする」
奈緒「なんか、予想だにしてなかったな……」
P「ああ、正直プロデューサーの俺もそこそこ驚いてる」
奈緒「あー……いや、ちょっと濃すぎるかな」
P「……やっぱり?」
奈緒「どっちかと言うと妖精側だと思う」
P「妖精かあ……妖精だな」
奈緒「戦いそうにないし」
P「悪い奴見つけても無理矢理和解してはっぴー☆だろうな」
奈緒「なんだはっぴー☆って……」
P「分からん……ただあいつは戦うより早くはっぴー☆に持ち込むだろう」
奈緒「なんか、うちの事務所ってちょっとつつくととんでもないもの出てくるんだな……」
P「ああ……。こういうのを何十人もプロデュースしてる側のこと考えてみ?」
奈緒「……お疲れさま」
P「いや、いいんだけどね。かわいいから」
P「ひたむきで、丁度良い塩梅にネジ飛んでて、必要とあらば戦いそうで、いつも皆が楽しく笑えることを願ってる大体ミドルティーンのアイドルかあ……」
奈緒「なんか、かなり絞られてきたな」
P「ああ。いや、もうほとんど限られてはいるんだがなあ……」
奈緒「え、そうなのか?」
P「いや、ちょっと致命的なポイントがあるかもしれなくて」
奈緒「なんだよー、勿体ぶらなくたっていいだろ-?」
P「うーむ……」
P「この二人なんだが……」
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奈緒「お、いいじゃん。大作戦!なんて戦士にはぴったりだし、智香だって、次のプリキュアのピンクはチアガールモチーフだぞ?」
P「うーん、ちょっとどうだろうなあと思っててさあ……」
奈緒「なんだよ、何がいけないんだ?」
P「いや、この二人……」
P「ちょっと性的過ぎね?」
奈緒「せ、セクハラだぞばかぁ!」
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奈緒「あーもう……まったく、次は青決めるぞ」
P「青は分かりやすいな。優等生で、お嬢様風で、クールとか天然だろ?」
奈緒「ま、大体そんなところかな。マリンみたいな例外もいるけどさ」
P「じゃあもうこの二択だな」
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奈緒「なんかあっさり収まるところに収まったというか……。アクアとビューティーって感じ」
P「奇しくもユニットだよこの二人」
奈緒「どっちも普段は緑と一緒にいた気がする」
P「なんかもう、薄い本の内容までお察しだろうな」
奈緒「なっ!? やーめーろーよー!」
P「ふはは」
奈緒「で、でも他にもパターンってあるんだぞ? ほら、例えばワンパクとかポンコツとか色々!」
P「亜季とか?」
奈緒「いやまあたしかに今年の青キュアと同じ声だとは思うけどさ」
P「そういやプリンだっけ。黄色と舞の声そっくりだと思うんだけど、どうよ?」
奈緒「あー……なんていうか、舞が成長したらああいう声なんだろうなって思った」
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P「黄色ってどういう枠よ?」
奈緒「うーん……よく『あざとイエロー』なんて言われてるかな。なんかこう、色々な意味で振り切れてる枠」
P「あざとい……か。あざとさで言えば文香だと思う」
奈緒「そういうこと言っちゃうかね!?」
P「ある意味イエローだぞ? 海賊とかやってる」
奈緒「何の話だ」
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奈緒「黄色は幼いかセクシーかの両極端か。あと割と強い」
P「何故か加蓮が浮かんだ」
奈緒「加蓮が黄色? あー、たしかにトゥインクルにはちょっと近いかもだけど……」
P「いや、なんかこう……穏やかなフリして情け容赦ない武闘派って感じ」
奈緒「ええ……どういうことだよ。結びつかないぞ……」
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P「クシャポイしそうじゃない?」
奈緒「クシャポイ……あー、たしかに声がそんな感じかあ……」
P「あと黄色ってよく食べるイメージもあるけど」
奈緒「あー、そこは戦隊のリスペクトかも。でも、実際ハニーくらいじゃない?」
P「ドーナツ食ってる子いたろ」
奈緒「はあはあ、それはさっき言ったトゥインクルだな」
P「ふむ……」
奈緒「あと、赤と緑?」
P「どっちもサンプルが少ないような」
奈緒「まあな。でもおかげで方向性は大体見えてると思うぞ」
P「ん。とりあえず緑からいくか」
奈緒「緑は……ミント、マーチ、フェリーチェか」
P「全体的に大人っぽい……のか? 天然とかポンコツ要素もありだが」
奈緒「マーチは結構テンプレ型的なキャラだと思うけど」
P「ツリ目ポニテスポーツ姉属性か。ベストマッチだな」
奈緒「あはは、まあ確かにこれら全部まとめてワンセットって感じ」
P「もしくは俺の性癖詰め合わせだな」
奈緒「へーそうなのかー……って何言ってんだ!?」
P「うちにもいるじゃないか、まんまこの属性全部乗せした欲張りセットが」
奈緒「ああもう……」
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P「でも、ミントやフェリーチェからして包容力重視って感じなのかな」
奈緒「フェリーチェは同時に子供でもあったけどな」
P「大人であり同時に子供でもある……まるで楓さんだ」
奈緒「またちょっと意味違うだろ」
P「赤は……」
奈緒「武闘派のイメージかなあ。元敵幹部だったり、運動部のエースだったり。リーダー的存在やマニッシュ系もいて全体的に戦闘力高めだと思う」
奈緒「マニッシュっていうか……宝塚?」
P「うちだとあいさんか」
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奈緒「ああ、ちょうどそんな感じ」
P「あれで案外抜けてるところもあったりするんだがな」
奈緒「へー、なんかそういうの……こう、ワクワクする」
P「だろ?」
奈緒「どのプリキュアでもうちのアイドル探せば案外近い感じの人が見つかるのかな」
P「まあなんせ183人いるからな。大抵の需要には応えられるぞ」
奈緒「どうりでうちの事務所どんどんデカくなっていくワケだ……」
P「上の人間がイマイチ処理しきれてないんで、派手に売り出せてるアイドルは半分にも満たないがね」
奈緒「中間管理職って大変なんだな」
P「まあ俺どっちかというとマネージャーだし」
奈緒「さて、結構良い感じにプリキュアっぽい人見つかったけど……」
P「ここからプリキュアを選抜していくワケか……」
P「えーっと、ピンクはひたむきでピュアな頑張り屋だろ……」
奈緒「赤はスポーツが得意な武闘派かなあ」
P「黄色は……あざとい感じ?」
奈緒「そうだなあ……子供っぽくて、よく食べる子とかどうかな」
P「緑は……大人か」
奈緒「ちょっと不思議系でもいいかも」
P「そんで……青はお嬢様か」
奈緒「天然かしっかりものかって感じかな」
奈緒「あー……この人とかどう?」
P「いや、俺はこっちの方が……」
奈緒「なるほどなあ……」
奈緒「あたし的にはこっちでもいいと思うんだけど……」
P「そっか。じゃあ青枠はこうして……」
奈緒「……こう言っちゃなんだけどさ、ちょっと百合っ気があるといいかも」
P「マジかあ……。じゃあこっちを選んだ方がいいかもなあ」
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ピンク
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赤
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青
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黄
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緑
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P「…………」
奈緒「…………」
P「なあ」
奈緒「うん?」
P「これ、どう思う?」
奈緒「たぶんあたし今Pさんと同じこと考えてる」
P「せーので言ってみるか?」
奈緒「あー、たぶんイケる」
P「じゃ、行くぞ。せーの」
「「既視感」」
劇終
以上
オチしか考えてなかった
ピンクの部分でペース配分間違えたなと思った
ついでに言うとハッピー女と弓道部の天然とあざとい泣き虫とポニテ姉と関西人が揃ってるからいつでもモバマス内でスマプリが結成できるということは覚えておいてほしい
そんだけ
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