晶葉「助手が給与明細を見て喜んでいる」 (23)

・晶葉のヤンデレSS的な物
・少し鬱展開あり
・会社関係の事は実質ちひろが全て管理している(お金関係等)
・主要人物は晶葉、モバP、ちひろ
・救いはあまり無し
 
それではスタートします

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ちひろ「はい、プロデューサーさん今月のお給料ですよ」
 
モバP(以後P表記)「ありがとうございますちひろさん って8万円も入ってる!」
 
ちひろ「ふふ、良かったですね」
 
晶葉「…助手よ あまり自分の給与を大声で言うのは良くないぞ」
 
P「いたのか晶葉、ごめんごめん あまりに多くて嬉しくてさ」
 
晶葉「言いたくは無いが8万円って私よりも少ないぞ」
 
P「そうなのか?でもさ、8万円もあれば友紀と野球観戦が出来るし楓さんと酒を飲む事も出来るし杏とやるゲームを買うことも出来る 他にも色々だ」
 
P「だからさ、俺は凄く満足してるんだ」
 
晶葉「そ、そうか それは良かったな」

P「あ、いけね 幸子迎えに行って来ないと またな晶葉!」
 
晶葉「ああ」
 

晶葉「さて、ちひろさん どうしてまた助手の給与がまた減っているんだ?」
 
ちひろ「プロデューサーさんにはスタドリを買っていただいてますからね お給料からそれを差し引いただけですよ」

晶葉「元々助手の働きぶりなら給与が50万円あってもおかしくない 果たしてスタドリだけでそんなに引かれるのか?」

ちひろ「ふふふ、これ以上は子供は知らなくていいんですよ」
 
晶葉「分かっているのか このままだったら助手は過労死してしまうぞ」
 
ちひろ「大丈夫ですよ、スタドリで制御してるのでプロデューサーさんが死ぬことはありません」
 
晶葉「私にはそうは思えない 毎日無休で働いているんだぞ?」
 
ちひろ「そうですね、まあプロデューサーさんなら大丈夫ですよ」
 
晶葉「…」

助手は1人で多くのアイドルのプロデュースを行っている
それだけではなくアイドルとのコミュニケーションを毎日欠かさない
きっと助手の心と身体はもう限界だろう
どうにか手を打たなければならない
 
晶葉「さて、まずはアイドル達を説得しに行くか」
 
晶葉「楓さん、なるべく助手をお酒の席に誘わないで欲しいんだ」
 
楓「どうしてですか?私の楽しみが消えてしまいます」
 
晶葉「助手は働き過ぎて心も体もボロボロなんだ それにお金の余裕もそんなにない」
 
楓「そ、そんなぁ…」
 
晶葉「辛いのはわかる だが、最も辛いのは助手なんだ」
 
楓「…わかりました 私がお酒を持ってPさんの家に行けばいいんですね では」
 
晶葉「そ、それならいいが」
 

晶葉「友紀さん、助手は近頃疲れているんだ だから野球観戦に誘うのを少し控えてほしい」
 
友紀「えぇー?!キャッツが大事な時にプロデューサーが居ないなんて…」
 
晶葉「助手は仕事で最近疲れている
さらにお金の余裕も無い、だから…」
 
友紀「それなら、プロデューサーの家で野球を見るのはいい?お金も掛からないし」
 
晶葉「う、うむ それならいいが」
 
友紀「分かった、ありがとう 晶葉ちゃんもキャッツを応援してね!」
 
晶葉「ああ、善処しよう」

晶葉「なあ、杏」
 
杏「うん?杏に何か用?今ゲームしてて忙しいんだけど」
 
晶葉「もう、助手にゲームを買わせるのは止めてほしいんだ」
 
杏「いや、それは杏のせいじゃないよ…プロデューサーが勝手に買ってくれるし」

晶葉「そうか…確かに助手は過保護だからな 体を壊すかもしれないからそこには気を付けてくれ」
 
杏「えっ…それどういう事?」
 
晶葉「助手は最近働き詰めでな スタドリで誤魔化し続けてはいるものの時期に…」
 
杏「まさか、杏が毎回ゲームに誘ったから」ポロポロ
 
晶葉「な、泣かないでくれ!杏が悪いわけじゃないんだ それに助手も杏とのゲームが好きなようだしな」
 
杏「ホント?じゃあプロデューサーの家に行ってゲームしてもいい?」
 
晶葉「ああ、きっと楽しみにしてるさ」
 
杏「分かった、行ってくる」
 
晶葉「ああ」
 
この後も私は助手とプライベートで関わってるアイドル達を説得した
助手の現状を話すと皆快く納得してくれたようで非常にありがたい
 
晶葉「とりあえず全てのアイドル達の説得は成功したな それにしても助手の家に行きたがるアイドルが多いのは一体何なんだ…」

晶葉「さて、これで少しでも助手の負担が無くなれば…」
 
ちひろ「頑張っているみたいですね晶葉ちゃん」
 
晶葉「一体何の用だ?止めにでも来たのか?」
 
ちひろ「いえいえ、プロデューサーさんが身を休ませるに越したことはありませんからね 止める気もないですよ」
 
晶葉「そうか、なら私の好きにさせてもらおう」
 
ちひろ「ええ それと、私はプロデューサーさんへの対応を変えるつもりはありませんから」
 
晶葉「そんなに、助手から給与を巻き上げて何をするつもりだ?」
 
ちひろ「私の結婚式の費用として使うんですよ」

晶葉「ほう、結婚するのか それはめでたいな」
 
ちひろ「もちろんプロデューサーさんとですけどね」
 
晶葉「やはりそうだったか それなら助手から給与を巻き上げたのも納得が付く だが何故だ?」
 
ちひろ「何がですか?」
 
晶葉「助手を限界まで働かせている事だ 好きな相手にそんな仕打ちをするとは考えられん」
 
ちひろ「私はプロデューサーさんがここを早く辞めてほしくて仕事を増やしたんです」

 
晶葉「そうしたら自分だけの物に出来るから か?」 
 
ちひろ「はい ですが、思ったよりもプロデューサーさんはアイドルへの想いが強いみたいですね」

 
晶葉「当たり前であろう 助手は私が認めた逸材なんだ」
 
ちひろ「こんな女だらけの職場早く辞めていただかないと…」
 
晶葉「ふっ、無駄だ 助手はアイドルを私たちを裏切ることはしない」

 
ちひろ「随分信頼しているんですね?」 
 
晶葉「当然だ 」

 

お待たせしました
投稿頻度を上げていけるよう努力します

ちひろ「言っておきますけどプロデューサーさんはアイドルに興味があるだけですからね」
 
晶葉「…何が言いたい?」
 
ちひろ「晶葉ちゃんだけじゃない 他のアイドルだってアイドルとして接してるだけなんですよ」
 
晶葉「つまり私達と助手の関係は仕事上の関係でしかない と言う事か?」
 
ちひろ「そうですね何故ならプロデューサーさんは」
 
ちひろ「私と仕事のためだけに存在しているのですから」

晶葉「助手がちひろさんと仕事のためだけに存在していると?笑わせるな 」
 
ちひろ「何処かおかしい所がありましたかね…」
 
晶葉「私はあなたみたいに独占欲を持っていない そしてそれは他のアイドル達もだ」
 
ちひろ「…」
 
晶葉「助手を奴隷のように扱うのなら…私はもう抑えられない」
 
ちひろ「勝手にしてください 私には関係の無いことですから それでは」
 
晶葉「…性悪女め」

正直私がちひろさんの野望を止めることなど簡単だ
手段を選ばず発明で殺せばいいだけなのだから
だが、それは科学者としての私のプライドを傷付ける
そして、何よりその事がバレてしまうと助手に嫌われてしまう
それは…それだけは避けなければならない
 
晶葉「私は一体どうすれば…」
 
P「晶葉 どうしたんだ?そんな暗い顔して」

晶葉「助手?!い、いや何でもないんだ 何でも」

P「そうか?まあ、相談とかあったらいつでも言ってくれよ?」
 
晶葉「それは私の台詞だ 最近益々働き詰めで大丈夫なのか?」
 
P「はは、晶葉に心配されるなんて俺もまだまだだな 大丈夫だよ仕事に支障は出てないし」
 
晶葉「そういう事では…」
 
P「それに俺は仕事をするためだけにいるんだから…」
 
晶葉「助手…」

P「ほら俺っていても役立たないだろ?だからいつも思うんだアイドル達は仕事上だけ親切にしてくれるって」
 
晶葉「違う、そんな事は…」
 
P「晶葉も無理して俺に構ってくれるんだよな いつもありがとな」
 
晶葉「違うと言っているだろう!!!」
 
P「ひっ!ご、ごめん…」
 
晶葉「あっ…違うんだ助手 少し感情的になってしまっただけで」
 
P「いや、晶葉は悪くなんか…」
 
晶葉「許してくれ!何でもするから!嫌わないでくれぇ!!!」
 
P「晶葉、そんな感情的にならなくても…」
 
晶葉「だって私が悪いんだ 助手は悪くないのに私が一方的に怒って…」ポロポロ

 
 
 

 
 
 

P「嫌いなんかしないさ だから、晶葉泣かないでくれ」
 
晶葉「だって…だって…」
 
P「晶葉が俺を心配してくれるのに俺が不安な事を言ったから悪かったんだ だから晶葉は悪くない」
 
晶葉「私の事を嫌ってないか?…」
 
P「ああ、嫌いなわけがない むしろ大好きだ」
 
晶葉「助手…私も大好きだ…」
 
ちひろ「…」
 
晶葉「今日はみっともない姿を助手に見せてしまったな 私はあんなにも変わってしまうのか…」
 
いつからだろうか 私が助手に依存してしまったのは
決して嫌われまいと努力したのは
他に何もかも要らないように思えてしまえたのは。

助手はいつも優しい
私達が仕事でミスをしても助手に迷惑をかけても怒るどころか心配をしてくれる
だが、私はそれが怖い
裏を返せば何をされても許せてしまうという事だからだ
だから、助手はちひろさんの横暴も許してしまう
 
晶葉「このままでは助手が壊れてしまう…」
 
ちひろ「プロデューサーさんは壊れたりなんかしませんよ 絶対に」
 
晶葉「…何か用でも?」
 
ちひろ「そう怒らないで下さいよ 怖い怖い 」
 
晶葉「それでどうして私の前に現れたんだ」
 
ちひろ「簡単な事ですよ 忠告です」

晶葉「忠告?」
 
ちひろ「これ以上プロデューサーさんに近づかないで下さい 汚れてしまいますから」
 
晶葉「ほう、つまり助手が私に取られてしまうのが怖いと?」
 
ちひろ「そうです そして、それは晶葉ちゃんだけではなく他のアイドルにも言えます」
 
晶葉「助手はアイドルを束ねるプロデューサーだぞ?プロデューサーとアイドルが接触しないなんて不可能だと思うがね」
 
ちひろ「そうですか…なら、仕方ありませんね」バリバリ
 
晶葉「な、何だそれは!」
 

 
 

ちひろ「何だって、見ればわかるじゃないですか スタンガンですよ」
 
晶葉「ただの事務員がアイドルにそんな事をしていいと思っているのか!」
 
ちひろ「駄目でしょうね でも、私はプロデューサーさんが欲しい女性ですので」バリバリ
 
晶葉「ぁぁぁぁ!」
 
ちひろ「では、仕事以外で関わらないで下さいね」スタスタ
 
晶葉「くそっ!もう抑えられない いっそ…」
 
P「晶葉?」
 
晶葉「助手?!」

 
 

P「どうしたんだ?険しい顔して」
 
晶葉「いや、少しな…」
 
P「何処か疲れてるんじゃないのか?」
 
晶葉「いや、大丈夫だそれより助手聞きたいことがあるんだ」
 
P「どうした?」

 
晶葉「助手 前君は私の事を好きだと言ってくれたな」 
 
P「ああ」

 
晶葉「あれはアイドルとしてか?それとも一人の人間としてか?」
 
P「えっと、それは…」
 
晶葉「言えないのならいいさ 私は助手の傍にいるだけで幸せなんだ」

P「そうか、嬉しいよ」
 
晶葉「後…」
 
P「どうした?」
 
晶葉「ちひろさんの事はどう思っている?」

P「ちひろさん?普通に優しくていい人だと思うけど」
 
晶葉「その…仕事や休息などの管理をどう思ってるんだ?」
 
P「別に問題ないよ ちひろさんは信用出来るし」
 
晶葉(マズい…既に洗脳されている)
 
P「晶葉達のサポートも良くしてくれるしいい事務員だろ?」
 
晶葉「ああ…」
 
P「それじゃ俺はもう行くよ またな」
 
晶葉「ああ、」
 
P「うっ?!」
 
晶葉「助手?どうした?!」
 
P「息がっ…苦し…」ハァハァ
 
晶葉「だ、大丈夫か?!」
 
P「早く救急車を…」ハァハァ
 
晶葉「わ、分かった!もしもし…」プルルルル
 

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