北沢志保「ネコのお考え」 (15)

P「志保は猫っぽいよな」

志保「猫?」

P「そう、猫。意外だったか?」

志保「いえ。他の人にもよく言われるので、意外ではないです」

志保「ちなみに、どういうところが猫っぽいと思うんですか」

P「毛並み」

志保「見せたことないですけど」

P「夜目が効きそうなところ」

志保「推測じゃないですか」

P「一匹狼なところ」

志保「猫じゃなくて狼じゃないですか」

P「志保は狼っぽいよな」

志保「何事もなかったかのように軌道修正するのはかっこ悪いと思います」

P「手厳しいな」

志保「プロデューサーさんが思いつきでものを言うからです」

P「それは確かに。もう少し考えてから発言しようか」

志保「それがいいと思います」

P「考えるためには頭をすっきりさせないとな。コーヒーでも飲むか」

P「志保も飲む?」

志保「いただいてもいいですか」

P「もちろん。淹れてくるからちょっと待っててくれ」



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P「おまたせ」コトッ

志保「ありがとうございます」

P「寒い冬にはあたたかいコーヒーだな、やっぱり」

志保「そうですね」ズズッ

志保「あつっ」

P「大丈夫か?」

志保「大丈夫です」

志保「ふーっ、ふーっ」

P「………」

志保「ふーっ、ふーっ……」

志保「………」チロ

志保「………うん」ズズッ

P(猫舌かわいい)

P「やっぱり志保は猫だな」

志保「そうですか」

P「ああ。今後も猫関連の仕事を時々とってこようと思う」

志保「仕事なら、全力でやります」

P「さすが」

志保「プロですから。それに、仕事を持ってくる人を信用しているので」

P「志保がデレた」

志保「デレてないです。信頼です」ズズッ

P「信頼はデレの内に入らないのか?」

志保「入らないと思います」

P「ということは、志保がデレたら今以上に……」

志保「なるんじゃないですか」

P「投げやりだな」

志保「未来の私がどうなるのかは私にもわからないので」

P「未来にデレることは確定してるみたいな言い方だな」

志保「………」

志保「プロデューサーさんは、動物でたとえると魚だと思います」

P「猫に食べられる!?」



P「志保が猫になったら、どんな感じだろうな」

志保「色とか、品種の話ですか?」

P「そうそう。色は……うーん。白のイメージもあるが黒のイメージもあるな」

志保「対照的ですね」

P「白と黒のストライプはどうだろう」

志保「シマウマみたいですね」

P「志保はシマウマっぽいよな」

志保「プロデューサーさんは草っぽいですね」

P「さっきから食べられてばかりだな、俺」

志保「食物連鎖ですね」

P「たまには俺が食べる側に回ってもいいんじゃないか」

志保「変態……」

P「なんで!?」

P「シャムネコとか、志保に似合うかもしれないな」

志保「シャムネコ……ああ、見たことあります」

P「すごい速さで画像検索したな」

志保「スマホの扱いには慣れているので」

P「現代っ子だな」

志保「猫っていろいろな種類がいるんですね。普段あまり意識しないので、こうして調べると発見があります」

P「いっぱいいるぞ? 時々ネットで動画を見たりするから結構覚えてる」

志保「へえ。自分で飼ったりはしないんですか」

P「飼うとなるといろいろ手間もかかるからなぁ。そもそもうちのアパートペット禁止だし」

志保「見ているくらいがちょうどいいというわけですね」

P「そうなるな」

志保「私も、ペットを飼える自信はないですね。お世話する時間がとれなさそうで」

P「けど、いつかは飼ってみたいな、猫。いろいろ余裕ができてからになるだろうけど」

志保「いいんじゃないですか。甲斐性がついてからなら」

志保「猫のほうは、簡単には飼いならされないかもしれませんけど」

P「猫を飼いならすくらいの男にならないとダメってことだな」

志保「そういうことです」



志保「へえ……猫って、玉ねぎを食べると死んでしまうんですね」←スマホで検索中

P「らしいな。赤血球が壊れてしまうって」

志保「身近にあるもので飼い猫が中毒になってしまうのは、少し怖いですね」

P「志保は玉ねぎ好きか?」

志保「嫌いではないです。普通ですね」

P「そうか。そこは猫と違うな」

志保「プロデューサーさんは玉ねぎ嫌いですよね」

P「よく知ってるな」

志保「一緒にご飯を食べているとき、玉ねぎを恨めし気に見ている姿を知っているので」

P「面目ない」

志保「そう考えると、プロデューサーさんも猫っぽいのかも。気まぐれで話題がコロコロ変わりますし。サカってますし」

P「猫をサカリの象徴みたいにするな。俺は猫よりもドラゴンがいいぞ」

志保「動物の枠を超えていませんか」

P「ギリギリセーフだと思う」

志保「アウトです。プロデューサーさんは、猫です」

P「やたら俺を猫にしたがるな……」

志保「はい。だって、私も猫ですから」

P「仲間にしたいのか?」

志保「それもありますけど、もうひとつ」

志保「……猫同士なら、恋ができるかもしれませんから」

P「えっ………」

志保「………」

P「志保……」

志保「なんて言うと、男の人は喜ぶんですか」

P「あっ、演技か!?」

志保「おかげさまで、演技の幅も広がってきました」

P「志保~~~」

志保「いつもからかわれているので、仕返しです」

P「こうなったら、玉ねぎちゃんと食べられるようになってやるからな! 猫を脱却してドラゴンになってやる」

志保「では、明日のお弁当は玉ねぎたっぷりにします」

P「上等だ」

志保「まあ、頑張ってください」フフッ

P「よーし……ところで、ドラゴンって何食べるんだ?」

志保「さあ……」

P「やっぱり人間か?」

志保「変態……」

P「だからなんで!?」



おしまい

>志保「……猫同士なら、恋ができるかもしれませんから」
ええなあ、乙です

>>1
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/U4JIWmU.jpg
http://i.imgur.com/6Bvdkdh.jpg

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます


シリーズ前作:北沢志保「いい兄さんの日」

その他過去作
北条加蓮「大丈夫、貴方が育てたおっぱいだよ」
モバP「金持ちは異性にモテるらしい?」
などもよろしくお願いします

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