村松さくら「寝てる間に頭をなでなでされてまぁす」 (9)

【事務所にて】

さくら「……んぅ?」ぱちっ


なでなで


さくら「(……家じゃない……そっか、事務所で寝ちゃってたんだぁ……)」


なでなで


さくら「(最近忙しくてあんまり寝れてないからなぁ……お仕事中に寝ないように気をつけないとぉ……)」


なでなで


さくら「(……ところで、さっきから頭にある感触は誰のだろう……)」


なでなで


さくら「(イズミンとアコちゃん、じゃないよねぇ、なんか手の動かし方がなで慣れてない感じ……なんでわかるんだろうなぁわたし)」


なでなで


さくら「(というより、この手なんかごつごつしてないかなぁ……?まるで、女の子じゃないよう、な……)」


P「……」なでなで


さくら「(え、えええええぇ!?!?)」

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さくら「(え、あうぇ、プロデューサーさん!?な、なんでわたしの……)」あわあわ


P「……」カタカタなでなで


さくら「(なぜかお仕事しながらなでてるし……)」


P「……」ぴたっ


さくら「(あ、やめちゃったぁ……)」


P「……うん、おはようさくら」


さくら「お、おはようございまぁす……」


P「……俺は、ずっとさくらの頭を撫でながら仕事してたってことでいいのかな?」


さくら「た、たぶんそうだと思いまぁす……」


P「そっか、さて……」すくっ


さくら「あれ、あのぉ、どこへ」


P「決まってるだろ……」スタスタ


さくら「……?」


P「自首してくる」ニコッ


さくら「ちょぉい!?!?」ガシッ!

P「止めないでくれさくら!!俺は今すぐこの罪を償わなければならない!!」ジタバタ


さくら「罪って、なんの罪ですかぁ!」ギュー


P「無意識とはいえ、うら若き女の子の頭を撫でてたんだぞ!?亜子泉その他同僚ならともかく俺だぞ!?セクハラじゃねぇか、真っ黒じゃねぇか、リアル早苗さん案件待ったなしじゃねぇかぁぁ!!!」グイー


さくら「別にわたしの頭は公共財じゃないですけどぉ!じゃなくてぇ、早まらないでくださぁい!あとむりやり離そうとしないでぇ!むしろこの状況を誰かに見られた


ガチャッ


さくら「ら……」


亜子「おはようさーん!もう昼やけど!」


泉「おはよう、なんだか騒がしかったけ……ど……」


P「……」

さくら「……」

亜子「……まぁ、なんや、さくらかわいいし、プロデューサーさんの気持ちもわからんでもないけどな……」


泉「……とりあえず、行こっか……」


P「はい……」すっ


さくら「やめて!プロデューサーさんも両手をおろしてぇ!!」


亜子「さくら、安心しぃ!アタシらならコイツから賠償金を一銭たりとも逃さず毟り取って!」


泉「その後プロデューサーのPCスマホをクラッキングして他の罪状から口座の暗証番号まで全部


さくら「二人ならほんとにできそうで怖いんだけどぉ!?」


P「あぁ、そんなん調べるまでもない、通帳の場所は場所は家のタンスの一番下、暗証番号は上から」


さくら「いろいろ待ってよぉ!!!」

【いろいろ待ちました】


泉「……つまり、プロデューサーはさくらを襲ったわけではないと」なでなで


亜子「無意識に頭撫でただけならアタシらもやってるしなんも言えんなぁ……」なでなで


さくら「誤解が晴れたのは嬉しいけど、そろそろわたしの頭にも人権が欲しいなぁって」


P「でもさ?二人はさくらの親友だし同い年の同性じゃん?対して俺10歳くらい歳上に加えて男じゃん?ならもう死刑じゃん……」


さくら「あとプロデューサーさんはさっきから無抵抗すぎませんかぁ?」


亜子「じゃんじゃんうるさい!キルシュタインか!!」


さくら「あの人は名前だけだと思うよぉ?」


泉「そうよ、男ならいつまでもヘコんでないでシャンとしなさい!」


亜子「そう、シャンシャンしぃや!」


さくら「シャンシャンは毎日やってると思うなぁ」

P「でも、さくら本人がなんて言うか……」


亜子「だ、そうやけど?」


泉「どうなのかしら、さくら?」


さくら「えっ?えぇっと、わたしは別に怒ってないですよぉ」


泉「……ってさ」


亜子「さくらの心の広さに感謝しぃや!」


P「うぅ・・・ありがてぇっ・・・ありがてぇっ・・・!」ボロ・・・ボロ・・・


泉「急に顔が縦長になったのは気になるけど」

さくら「と、というよりぃ……」


泉・亜子・P「?」


さくら「プロデューサーさんに撫でられるの、嫌じゃなかったなぁってぇ……むしろ……いえ、なんでもないでぇす♪えへへぇ……」


・・・・


亜子「絞首」


泉「釜茹で」


さくら「二人ともぉ!?」


P「異論ないです、吊ってください」


さくら「プロデューサーさんはガンジーか何かですかぁ?」


亜子「の、代わりに」


泉「この子のこと、ちゃんと幸せにしてやんなさいよ」


さくら「……イズミン、アコちゃん……」



P「……えっ、えっと///」


さくら「そこは即答して欲しかったなぁ!!!」

おわり

かわいい。
お付き合いありがとうございました。

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