【ペルソナ3】backyard of P3D (22)

・書き貯めあり
・短い
・主人公は「有里湊」とします
・メタネタあります

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幾月「…と、いうわけだ。すまないけど、よろしく頼むよ」

美鶴「気は進みませんが、決定事項なのですよね?」

幾月「うん、まあそうなんだよね、決定事項だから、蹴ってもらっちゃ困るんだよね!」

美鶴「…わかりました。それでは皆には私から説明を。失礼します」...ガチャ


幾月「あれ?気づかなかったかな?決定、蹴ってー…」

【夜ー学生寮作戦室】

桐条「…ということだ。すまないが、よろしく頼m」
ゆかり「ハァ~!?無理無理ムリムリ!ダンスの特訓しろって、なんですか藪から棒に!」

明彦「俺も納得がいかん。ダンスが俺たち特別課外活動部にとってなんだというんだ?
多少の体幹を鍛える程度の効果はあるかもしれないが、日ごろの訓練を上回るとは思えん」

風花「まあまあ、ゆかりちゃんも、それから真田先輩も落ち着いてください。桐条先輩だって、思いつきでってわけじゃないんですよね?」

美鶴「ああ、その通りだ」

湊「上からの指示、ですよね」

ゆかり「え、上っていうと、まさか…」

明彦「幾月さんか?」

湊「アトラス上層部からの直々のおっ達しってところじゃないですか?」

順平「ちょ、ちょっと待てよ。アトラスが?俺たちはロープレ班なわけ。な?それがダンスだぜ?おかしいだろ」

アイギス「私もおかしいと思います。わたしは戦闘用の兵器です。ロールプレイングゲームの戦闘要員や、
格闘ゲームというのはわかりますが、ダンスというのは適材適所とはいえないのでは」

乾「アイギスさん、自分のことを兵器って言い切るのはあれですけど、そうですよ。
もともと僕たち、タルタロスを探索して、シャドウをやっつけてっていう役目で」

湊「P3FESでは、終業式以降の話もやってたね」

順平「お前、あれは大変だったもんな」

ゆかり「さらに、携帯型ゲームに移植したときはハム子まで登場して、とうとう湊くんの出ないルートまで出来ちゃったよね」

明彦「そのあたりはロープレの本流だからまだいい。
P4Uでの俺の扱いはあまり納得していないんだ。なんだあの衣装は。おれはマント一枚で民間航空機に乗るイメージでもあるのか?
まあ拳で戦う、という機会を与えられたのは悪くなかったが」

風花「P4U2、私だけシャドウキャラがいなかったような…」

アイギス「私は、ラビリスに会えてよかったです」

桐条「更にはPQだ。まさかナンバリングタイトル間でクロスオーバーとはな」

順平「時間軸がもうオレっちお手上げ侍だったぜ」

風花「ごーこんきっさは、ちょっと恥ずかしかったですね」

ゆかり「まあギリ、PQまでは我慢するけどダンスって一体何なのって話じゃない?」

明彦「そのとおりだ。なんで探索でもバトルでもなく、ダンスなんだ?美鶴、説明してくれ」

乾「そうですよ、戦うとか探検する、とかなら僕たちもまあ頑張りますよ?でもなんでダンスなんです?」

アイギス「私はそれほど休養を要しない仕様ですが、皆さん映画化もひとしきり終わって落ち着いたところに
新しいお仕事で、ちょっといら立っているようです。納得できる説明が必要なようです」

美鶴「実は、さっき説明した以上のことは、私もよくわかってはいなくてな、すまない」

ゆかり「すまないって、桐条先輩それ問題ですよ。ほとんど情報なんてなかったし。
だいたい桐条先輩自体、この話に納得してるんですか!?」

美鶴「それは…」

順平「ちょっとゆかりッチ、ヒートアップしすぎだって、落ち着けよ…。
なあ、お前なんか知らねえの?各タイトルの主人公間で情報交換とかしてるらしいじゃん?」

湊「ああ」

美鶴「何か知っているのか?」

湊「元凶は、P4ですよ」

乾「P4って、鳴上さんたちですか?」

順平「いやいや、アイツら確かにリア充っぷりが凄かったけど、ダンス部なんていなかったよな?」

ゆかり「まあ、りせちーがアイドルだから一応ダンスできるんだろうけど、それが何だっていうの?」

湊「P4でダンスゲームが出たんだよ。通称、P4Dと呼ばれてる」

明彦「おい、ちょっと待て。アイツらだって俺たちと同じ、シャドウと戦うっていう役割のキャラだろう?」

美鶴「そうだった筈だ。彼らがダンスといっても、なんの脈絡も感じないのだが」

湊「僕も最初は驚きましたよ。しかし、実際ゲームは発売され、そこそこの評判だったようなんです」

風花「P4Dって、もしかしてDはダンスのD?」

湊「ああ、そうだよ。"ペルソナ4 ダンシング・オールナイト"が正式名称だ。そのゲームは、本筋の話のしばらく後という世界らしいんだけど、バトルの代わりに"上手に踊る"ことで倒せるシャドウがいるらしい」

乾「え、踊ったらシャドウが死ぬんですか?」

湊「死ぬ、のかどうかはよくわからないんだけど、とにかくダンスで攻略しているらしいんだ」

順平「マジか…なんだその世界観」

風花「ムド的な、呪術的な踊りとかじゃないんだよね?」

ゆかり「さすがにそんなゲーム、イヤでしょ」

ゆかり「うーん、とても信じられる話じゃないんだけど…キミが言うなら、本当なんだよね」

美鶴「よくわかった。つまりP4のダンスゲームが既に先行してリリースされているんだな」

明彦「つまり俺たちはその次回作に参加する、ということか」

湊「そういうことです、おそらくね」

乾「僕たちの次回作の系統のゲームの次回作に僕たちが出るってなんか不思議な感じですね」

アイギス「あの、コロマルさんはどうされるのですか?」

美鶴「実は、コロマルに関しては特に何も言われていないんだ」

明彦「おそらくはシンジも、ということだな」

順平「あー、だから荒垣さんがコロマルの散歩に行ってる今この話なのか」

ゆかり「で、リリースいつなんですか?それも聞いてないんですか?」

美鶴「リリースもなにも、ゲームということ自体私は知らなかったんだが、我々の"ダンス特訓"の期限は今度の5月ということだ」

明彦「おい、もう4か月しかないじゃないか!」

順平「あれ、真田先輩、やる気っすね」

明彦「シャドウが倒せるというのなら、手段は問わないさ。ダンスでもなんでもやってやる!」

湊「いや、我々の場合にもダンスがシャドウを倒すものになるのかはわかりませんが…」

明彦「構わん!可能性はあるんだろう?」

順平「うわー、真田先輩の一直線キャラ、ガッツリ出てるわー」

ゆかり「うーん、でもちょっとめんどいよねー風花」

風花「えっ、私またナビゲートキャラじゃないのかな?ダンスって私体育の授業でもついていくのやっとだし、自信はないかな」

美鶴「そのあたりは何とも、だ」

湊「あの、実は主人公会でもう一つ聞いていることがあるですが」

美鶴「是非話してくれ」

湊「実は、我々の他にも、P5の連中のダンスゲームも同日発売らしい、と」

ゆかり「え、何?P4どころかP5ってのがあるの!?」

順平「長寿なんすねー、ペルソナシリーズ」

美鶴「なるほど。P4が成功作となり、続編はP3とP5で同日発売…我々は比較されるな、間違いない」

アイギス「容易に想像がつくであります」

順平「あーもう、数字で評価されるのなんて学校のテストだけで充分だっての」

ゆかり「あんたのテストの点数はロクな評価にならないでしょ」

乾「僕たちはシャドウを倒して、守るべきものを守るために頑張るっていうのに、こんな競争をさせるなんて。大人って、そういうとこが醜いですよね」

明彦「なるほど、天田。確かに大人は汚いかもしれない」

乾「はい?」

明彦「しかし、売られた勝負は買うのが男だとも思わないか?」

乾「え、ええ確かに」

明彦「そうだろう?あえて勝負に乗ってやろう、そして勝ってやろうじゃないか!」

乾「は、はい!」


ゆかり「あー真田先輩と真田教の天田くん、スイッチ入っちゃったわこれ」

ゆかり「ところでさ、P5の主人公ってどんな人なの?」

湊「え、どうして?」

ゆかり「いやあ、興味本位というか。ほら、P4の鳴上くんってなかなか格好良かったじゃない?」

湊「あー、そういう…そうだね。名前は雨宮蓮だけど、ネット上では屋根裏ゴミとかってよく書かれてるって落ち込んでた」

風花「屋根裏ゴミって…かわいそう」

美鶴「確かに、あんまりだ。何か、そう呼ばれてしまう理由があるのか?」

湊「もともとは前科が、あ、これは実際は冤罪なんですけど、前科があって、引っ越してとある人の厚意で屋根裏に住まわせて貰っているっていうことで、屋根裏のゴミって言われたらしいですね」

乾「待ってくださいよ、冤罪なんですよね?それならゴミだなんて誹りはすぐになくなるんじゃないんですか?」

湊「いや、えーっと、別の理由もあって」

アイギス「そちらの方が大きい理由なのですね?」

湊「うん、どっちかというと手当たり次第に女の子に手を出してたり、屋根裏に出張メイドさんを呼びつけたりとかしてるっていうのが、ゴミって言われてる所以なんじゃないか、とは思う」

順平「あー、そっちね、そっち系ね。なんか知り合いにもそんなヤツがいるような気もしなくはないけど」

ゆかり「ふーん、なるほどね。まあキミも大概なところはあるけど、住まいに連れ込むとかまで行くと、その屋根裏ゴミってのは、完全に女性の敵みたいね」

湊「いや、いいヤツなんだよ、それに冤罪のせいで転校とか、苦労してるし」アセアセ

ゆかり「そんなの、私たちだって全員P4の連中より重い不幸背負ってやってるでしょ!」

順平「いやー、ゆかりッチ?ちょっとその話は重すぎじゃないかな?ちょーっと落ち着こ、な?」

ゆかり「いや、落ち着けない!もう無理。そんなゴミにはボロ勝ちして、吠え面かかせる!女の敵を許すな!」

湊「……」

美鶴「ああ、処刑だ!」

湊「………」

風花「わたしも、そういう男の人、ちょっと許せないな!」

湊「…………」

美鶴「よし!早速今晩から影時間を使ってダンスの特訓だ!」

ゆかり風花明彦乾「おーーーー!」

湊「………………」アセダラダラ

順平「おい、顔青いぞ?」

湊「ああ…ちょっと頭が痛くなってきた」

順平「まあ大丈夫だろ、お前の女グセの悪さも、きっとその屋根裏ゴミとかいうヤツほどじゃないだろ、な?」

アイギス「仮にあなたが屋根裏ゴミ以下の人間だとしても、私の一番は、あなたの傍にいること、であります」

湊「……もう、どうでもいい」

終わりです。

P3DもP5Dも楽しみです。

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